宇宙世紀
宇宙世紀(うちゅうせいき、Universal Century)とは、『ガンダムシリーズ』のうち、アニメ第1作『機動戦士ガンダム』およびその続編・外伝作品の舞台となる架空の未来における紀年法。英文表記は「U.C.」と略される。
目次
1 呼称
2 世界観
3 公式設定の定義
4 時節
4.1 ラプラス事件
4.2 一年戦争
4.3 南洋同盟の反乱
4.4 水天の涙作戦
4.5 デラーズ紛争
4.6 グリプス戦役
4.6.1 ペズンの反乱
4.7 第一次ネオ・ジオン抗争
4.8 白のグリモアを巡る戦い
4.9 カラードによる巡洋艦アラハス襲撃
4.10 (巨神との戦い)
4.11 レジオン建国戦争
4.12 連邦軍上層部によるジョニー・ライデンの捜索
4.13 地球のネオ・ジオン残党が宇宙へ撤退
4.14 第二次ネオ・ジオン抗争
4.15 ティターンズ残党による強化人間量産化計画
4.16 ラプラス戦争(第三次ネオ・ジオン抗争)
4.17 バーナム動乱
4.18 不死鳥狩り
4.19 (ヌーベル・エゥーゴとネオ・ジオン残党による反乱)
4.20 ジオン共和国の自治権放棄
4.21 マフティー戦争(マフティー動乱)
4.22 (ReonとFAMASの戦い)
4.23 オールズモビル戦役
4.23.1 第一次オールズモビル戦役
4.23.2 第二次オールズモビル戦役
4.24 ゼブラゾーン事件
4.25 コスモ・バビロニア建国戦争
4.26 木星戦役
4.27 神の雷計画
4.28 宇宙戦国時代
4.28.1 ザンスカール戦争
4.28.2 コロニー独立運動の過激化
4.29 マハの反乱
4.30 地球連邦崩壊
4.31 ガイアの光事件
4.32 プロジェクト・レイブン
4.33 (プロキシマ・ケンタウリへの植民)
4.34 外宇宙連邦と太陽系連邦の内戦
4.35 宇宙世紀の終焉
4.36 宇宙エレベーターを巡る戦い
4.37 アムロの遺産を巡る戦い
4.38 ミリシャとムーンレィスの戦い
5 脚注
呼称
宇宙世紀は「世紀」とは称するが、100年区切りのそれではなく、実際には年をカウントする歴である。例えば、シリーズ第1作『機動戦士ガンダム』の舞台となる「宇宙世紀0079」とは、宇宙世紀に入って79年目の年であることを意味する。
スペースコロニーへの移民が開始された年を0001年(元年)とする[1]。常にゼロを含む4桁で表記され、日本語読みでも0001年は「トリプルオー・ワン」、0079年は「ダブルオー・セブンティナイン」、0123年は「オー・ワン・トゥエンティスリー」と英語読みする。なお英文表記およびその略称は『機動戦士ガンダム』放送当時の書籍で確認できるが[1]、映像作品においては2005年の劇場作品『機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-』冒頭のナレーションが初である。
『機動戦士ガンダムUC』における地球連邦政府初代首相リカルド・マーセナスの演説によれば、宇宙時代の世紀という意味では「ユニバース・センチュリー」とするべきだが、「人類はひとつになれるという事実を普遍化し、協調し、一個の種として広大な宇宙と向き合う」という祈りを込めて、あえて普遍的世紀(ユニバーサル・センチュリー)と名付けたという("universal"には、「宇宙の」「宇宙的な」という意味合いもある)。
世界観
シリーズの原点となった『機動戦士ガンダム』の舞台は、劇中のナレーションより0079年から0080年までとされる。また映像作品で描かれたのは『機動戦士ガンダムUC』のプロローグにおける0001年の改暦セレモニー(『ガンダムUC』本編は0096年)から、『G-SAVIOUR』の舞台となった0223年までの範囲である。
この未来においては、増えすぎた地球人口による食糧問題や環境破壊などへの対策として、地球と月のラグランジュ・ポイントに多数のスペースコロニーが建設され、そこに多くの人々が居住している(地球・月・コロニーを含む宙域を「地球圏」と称する)。しかし、これらコロニーの自治権を巡り、地球連邦政府とコロニー住民(スペースノイド)との間で衝突が頻発し、ついには0079年の一年戦争をはじめとする多数の大規模な戦乱を生じるに至る。そのような状況の中、レーダーや無線通信を阻害する「ミノフスキー粒子」の発見・利用によって、特に兵器において劇的な技術革新が起こる。その代表格が人型汎用機動兵器「モビルスーツ」である。
月面にも都市が建設されているほか、ルナツー、ア・バオア・クーなど資源調達のために地球軌道上に移送された小惑星も周回しており、のちに要塞として転用されている。さらに、宇宙世紀も100年を過ぎた頃には、木星圏においても「国家」と呼び得る程のコロニー群が建設されている(漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』)。一方、地球からの離脱手段は依然として旧来の化学ロケットが中心であり、軌道エレベータなどの交通手段は実現されていない。この時代、地球居住が合法的に可能なのは地球連邦政府関係者や富豪といった特権階級であり、彼等が宇宙に出ることはあまりなく、また一度地球から宇宙へ移民として出た場合、地球に戻ることはほとんど不可能であった。そのため、「地球に残れた者」と「宇宙へ移民した者」の間には深い溝が発生している。
- 教育
- 教育機関は少なくとも小学校(『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』、高等学校(ハイスクール)(『機動戦士Ζガンダム』)、専門学校(シニア・ハイスクール)(『機動戦士ガンダムUC』)、大学[2]が存在している。
- 交通
- 0079年頃のコロニー内での主要交通手段としては「エレカ(エレクトリック・カーの略[3])」と呼ばれる電気自動車が普及している。これは密閉されたコロニー内の空気を清潔に保つ必要があるためで、エレカの免許は15歳から取得可能、コロニー内での制限速度は40km/hとされる[4]。地球上でも都市部ではエレカが普及しているが、未開の地域や高緯度・熱帯地方などではいまだにガソリン車やハイブリッドカーが使用されており、一年戦争でジオン公国軍が地上で運用した車輌やバイクも内燃機関を有しているものがほとんどである[5]。また、0123年頃にはエレカに代わって、一年戦争期に公国軍で開発された小型ホバークラフト「ワッパ」が発展し、コロニー・地球上問わず一般的な移動手段として普及している(『機動戦士Vガンダム』)。
- 文化
- 0087年には、カミーユ・ビダンの「ジュニアモビルスーツ大会優勝」という受賞歴とその際に撮られた写真から、小型のモビルスーツを用いたロボット競技も行われていることが分かる(『機動戦士Ζガンダム』)。
- 言語
- 『機動戦士Ζガンダム』においてパプテマス・シロッコが綴った「血の誓約書」、カイ・シデンがハヤト・コバヤシに宛てた手紙、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』においてオクトバー・サランがチェーン・アギに宛てた手紙など、作中に登場する文書類の文面は基本的に英語で書かれている。『機動戦士ガンダムUC』では、英語を基本言語として綴りと発音を一致させた「世界標準語」が制定されたという設定になっている。
- エネルギー
- スペースコロニーでは太陽光発電やそれを利用した人工太陽を活用しており、エネルギーを自給自足可能としている。地球上では、静止軌道上に太陽光発電衛星を設け、それによって得られた電力をマイクロウェーブで地上に送電する事で大半の電力を賄っている[6]。太陽光発電以外にも核融合発電も行われており、核融合に必要なヘリウム3を木星から採取し地球へ運ぶ木星船団が組織されている他、コロニーなどには木星から運ばれたヘリウム3を備蓄する備蓄基地が建設されている。
- 通信
ミノフスキー粒子が散布下では電波通信は行えないため、長距離通信はレーザー通信が主流。小説『ガンダムUC』ではスペースノイドはコロニーという精密機械の中で生活する必要上、電波の使用に制限が課せられており、ネットや電話は有線での使用が基本と設定されているが、作品によってはスマートフォンや携帯電話が登場する場合もある。またテレビ電話も普及しており、様々な作品で使用する描写が見られる。
公式設定の定義
宇宙世紀のガンダムシリーズはアニメ以外にも漫画・小説・ゲームなど多数の派生作品が作られており、それらを一本の線で繋いだ場合、どうしても歴史や設定の矛盾が生じていることがある。シリーズの原作者である富野由悠季は「皆さんなりにガンダム全史みたいなものを作っていただければ良い」と語っている[7]。
2005年当時のサンライズ企画開発室室長・井上幸一によれば「ガンダムワールドにおけるサンライズ公式設定と呼ばれるものは厳密に言えば、映像化されたもの、映像作品の中に登場するものに限って認められると考えていいということである。しかし、サンライズが監修し出版許可を出した書物やゲームに登場するオリジナル設定も広義的には準オフィシャルと言える。(例.講談社、ストリームベースが主導で設定したMSVシリーズ)また映像化されていないといっても、富野由悠季が執筆した小説なども皆が正史と捉えるはずで、そもそもファーストガンダム自体が劇場版、TV版、小説版で違っているわけでどれが本物と簡単に言えない」と語っている[8]。
しかし、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』や『機動戦士ガンダム サンダーボルト』等の公式の映像作品であっても正史とは設定や物語を大きく変更した独自の異説として扱われた上で公開される作品も複数存在する。サンライズプロデューサーの小形尚弘は『機動戦士ガンダム サンダーボルト』について「『サンダーボルト』は正史か、パラレルかっていう問題はあったんですが、正直つくっているこっち側は、そんなに意識している訳じゃないんです。前までは映像化されたものが正史という考え方だったんですが、河口さんも先ほどおしゃっていたように、ガンダムの幅がどんどん広がってきて、『サンダーボルト』に関しては、たまたまスタジオ的にタイミングがよかったっていう理由が大きいですね。制作する中で、もちろんサンライズがやるからには正史に組み込んでいいようには作るんですけど、ただそれをあんまりやり過ぎると太田垣先生の味がなくなってしまうので、そこに関しては半分パラレルでいいのかなって思いながら作っていました。『サンダーボルト』は、ガンダムという舞台設定だけ借りた、富野さんが昔言っていたように何回目かの宇宙世紀っていう考え方でいいじゃないかと思いますね(笑)。海外のコミック映画みたいに監督が代わると見え方も変わるっていうやり方も、今のガンダムというコンテンツであればこその許容力はできているんじゃないかと思います」と語っている[9]。
また、『アウターガンダム』や『機動戦士クロスボーン・ガンダム外伝』のエピソードの一つである「猿の惑星」のような特に明示されていない物については公式の映像作品に対して大きな矛盾が発生する描写や設定の存在する作品が便宜上異説扱いとされる場合が多い。独自設定を多く含む作品においては作者などが明らかな異説であることを断言する場合もある。
映像化されていない派生作品であっても公式に準じるものとして扱われている作品もある。例えば、小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の続編として書かれた小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』や漫画原作の『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』、富野由悠季が直接制作に関わっている漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』など、これらはコンピュータゲームなどにおいて他の作品と同格に扱われている[10]。
その他の作品については時代毎に様々な公式のメディアで発表される「年表」などを元に設定が正史に準ずるか否かが個人的に判断されることもあるが、それらを比較した場合にもまた内容に食い違いが発生する箇所が多いため、抜粋の有無にかかわらず既に公式の正史とされる映像作品を除くその他の作品についての記述の信憑性についてははっきりしていない。
近年発表された年表は2011年発売の『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のブルーレイに同梱されたブックレット内の年表(U.C.0001~0123)、2014年の公式PV「100秒でわかる「機動戦士ガンダムUC」(U.C.0001~0153)などがある。
富野由悠季が1980年代後半に執筆した小説『ガイア・ギア』は、時代設定としては宇宙世紀200年台とされており、ラジオ・ドラマ版では宇宙世紀0203年頃が舞台とされている。執筆時期の関係で小型化MSが繁栄した『機動戦士ガンダムF91』の時代よりも『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の続編的性質が強い。現在は年表にそのほかの宇宙世紀作品として紹介されている[11]。
時節
宇宙移民の開始をもって、紀年法を「宇宙世紀」へ移行
映像作品で人類がいつ西暦から宇宙世紀に移行したかについて触れたのは、2000年の映像作品『G-SAVIOUR』。字幕版の冒頭のナレーションにおいて「西暦2045年 宇宙に生活圏を拡大した人類は “サイド”と呼ばれる宇宙都市群(セツルメント)を建設し大規模な移住を開始してその暦を宇宙世紀へと改めた」とある。
2010年に公開されたアニメ『機動戦士ガンダムUC』の物語冒頭では、西暦から宇宙世紀への改暦の瞬間を記念したセレモニーがスタンフォード・トーラス型のコロニーで行われる場面が描かれ、初代地球連邦政府首相リカルド・マーセナスが演説を行ったが、その演説において西暦時代に関する詳細は特に言及されていない。
書籍では、1989年刊行の書籍『ENTERTAINMENT BIBLE』シリーズ掲載の年表では、「1999年 地球連邦政府樹立」「2009年 地球連邦軍設立」「2045年 第1号コロニーの建造開始」とし、「UC0001年 宇宙移民開始をもって宇宙世紀に移行」としている[12]。同様の年表は漫画単行本『DENGEKI COMICS』シリーズの宇宙世紀関連作品(1994年刊行)にも「宇宙世紀公式年表」と題されて掲載された[13]。
しかし、『ENTERTAINMENT BIBLE』シリーズの宇宙世紀関連の最終刊である『【ザンスカール戦争編】〈下〉』(1994年)では年表が変更され、西暦部分の記述は1999年の地球連邦政府樹立から2045年の第1号コロニー建造開始までを掲載せず、現実に起こったことのみが記載された[14]。この年表は1996年刊行の書籍『データコレクション』シリーズの『機動戦士ガンダム 一年戦争編』にも掲載されたが[15]、以降の同シリーズの年表は西暦部分自体が削除された[16]。『DENGEKI COMICS』シリーズの「宇宙世紀公式年表」も2000年頃から掲載されなくなり[17][18]、2000年以降に発行された書籍の年表では西暦時代の出来事については記載されていない。
『機動戦士ガンダム』総監督の富野喜幸は、同作品放送終了直後の『アニメック』10号のインタビューで「宇宙暦の元年を、スプートニク打ち上げの時(1957年)にしていただいても、アポロ月着陸(1969年)でも、宇宙植民がはじまった時でも、お好きな時点を元年にしてくださって結構」「(1号コロニーが浮かんだ年は)知りません、いっそのこと、1999年グランドクロス発生を起点にしたらいかがですか?」と発言している[19]。1988年発行のアンソロジーコミック『サイバーコミックス01』掲載の年表、および高橋昌也原作、沖一作画の漫画「STAMPEDE ミノフスキー博士物語」ではこの発言を踏襲し、1969年を宇宙世紀0001年としている。
ラプラス事件
- U.C.0001
- 『機動戦士ガンダムUC』(2010年 - 2014年、小説・アニメ)(物語冒頭)
西暦から宇宙世紀への改暦セレモニーの際に、地球低軌道上に設置された地球連邦首相官邸「ラプラス」が爆破され、初代首相リカルド・マーセナスらが死亡した事件。劇中の世界では地球連邦政府樹立に反対するテロリストが起こした事件とされていたが、真相は地球連邦政府内の保守派勢力の陰謀によって引き起こされた暗殺で、『機動戦士ガンダムUC』ではこの時に抹消されたある事実を巡る物語が繰り広げられる。
一年戦争
- U.C.0079 - 0080
- 『機動戦士ガンダム』(1979年 - 1980年、アニメ)
- 『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(1989年、アニメ)
- 『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』(1996年 - 1999年、アニメ)
- 『機動戦士ガンダム MS IGLOO』(2004年 - 2009年、アニメ)
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(2001年 - 2011年、漫画 2015年 - 2018年、アニメ)
- 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(第1部)(2012年 - 現在、漫画 2015年 - 2017年、アニメ)
- 映像作品以外は多数のため省略。
地球から最も離れたスペースコロニー・サイド3が宇宙市民の自治権を求め、「ジオン公国」を称して地球連邦に挑んだ独立戦争。この戦争において人型機動兵器・モビルスーツが初めて実戦投入され、戦争初頭において人類はその人口の半数を失った。戦争は、ジオン公国を支配したザビ家一党が滅亡したことにより、新たに成立したジオン共和国臨時政府と地球連邦政府が終戦協定を結ぶ形で終結した。
南洋同盟の反乱
- U.C.0080
- 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(第2部)(2012年 - 現在、漫画 2015年 - 2017年、アニメ)
僧正レヴァン・フウは一年戦争終結後の連邦政府の疲弊に乗じ、連邦からの分離・独立を図る南洋同盟を結成。南洋同盟を壊滅させるべく、連邦軍はペガサス級強襲揚陸艦スパルタンによる強襲作戦「サンダーボルト作戦」を実行。
その戦いの中、南洋同盟の真の目的がアナハイム・エレクトロニクス社をサイド3にあるソーラ・レイを使って滅ぼす事だった。戦いは混迷を極めていく…
水天の涙作戦
- U.C.0081
- 『機動戦士ガンダム戦記 (プレイステーション3)』(2009年、ゲーム・漫画)
戦時中よりジオン公国によって計画されていた月のマスドライバー基地を利用して地球の主要拠点を砲撃する作戦。戦後はジオン残党により、威嚇効果によってスペースノイド自治を目的とした会談の席を設けることを目的として再度計画が進められ、その過程で地球連邦軍の遊撃特務部隊ファントムスイープ隊と計画の実働部隊の一つインビジブル・ナイツが各地で交戦を繰り返すこととなる。
デラーズ紛争
- U.C.0083
- 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』(1991年 - 1992年、アニメ)
- 『機動戦士ガンダム カタナ』(2009年 - 2013年、漫画)
- 『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』(2013年-現在、漫画)
ジオン公国軍の残党であるデラーズ・フリートと地球連邦軍の紛争。
デラーズ・フリートはコロニー落としを行い北米の穀倉地帯を壊滅させることに成功したものの、この紛争を契機に連邦内ではジャミトフ・ハイマン准将が中心となってティターンズが結成され、スペースノイドに対する弾圧が強化されることで後のグリプス戦役へと繋がっていく。
なお、事件は巧妙に隠蔽され、コロニー落としの件はコロニー輸送中の“事故”として処理された。
グリプス戦役
- U.C.0087 - 0088
- 『機動戦士Ζガンダム』(1985年 - 1986年、アニメ)
- 『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』(2001年 - 休止中、漫画・小説)
- 『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』(2002年 - 2008年、模型・小説・漫画)
- 『機動戦士Ζガンダム A New Translation』(2005年 - 2006年、アニメ)
- 『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』(2010年 - 2013年、模型・小説)
スペースノイド弾圧のため地球連邦軍内に結成された地球至上主義者による軍閥「ティターンズ」(実質的には提唱者であるジャミトフ・ハイマンの私兵組織と化していた)と、彼らの専横に抵抗するために結成された反地球連邦組織「エゥーゴ」の軍事衝突。最終的にティターンズは、その指導者層を失い瓦解したが、末期には木星圏から帰還したジオン公国残党軍「アクシズ」も絡んで三つ巴の様相を呈し、終結と同時にそのまま第一次ネオ・ジオン抗争に繋がっていく。
ペズンの反乱
- U.C.0088
- 『ガンダム・センチネル』(1987年 - 1990年、模型・小説)
名称は反乱の主犯格であるニューディサイズが立てこもった小惑星基地ペズンに由来する。時期としては『機動戦士Ζガンダム』の終盤と重なり、グリプス戦役末期の宇宙世紀0088年1月25日から同年4月5日まで続いた。
グリプス戦役末期。シャア・アズナブルによるダカール演説以後、劣勢となったティターンズを見切り、エゥーゴ寄りとなった地球連邦政府に対する地球至上主義者たちの不満は臨界に達していた。小惑星基地ペズンに駐留する地球連邦軍教導団に所属するメンバーのうち、ティターンズ寄りの地球至上主義思想を持つ青年将校たちがニューディサイズを標榜して武装決起し、地球連邦政府に反旗を翻した。
対する地球連邦政府は、グリプス戦役終結時に大多数の戦力を温存していたネオ・ジオンとの衝突を控え、ニューディサイズは早急に取り除くべき障害であると判断し、討伐隊の派遣を決定する。しかし、ネオ・ジオンとの戦争を前に大規模戦力を投入する訳にはいかず、アーガマ級新造巡洋艦ペガサスIIIとSガンダム・FAZZ・ΖプラスのガンダムタイプMSを中心とする少数精鋭のα任務部隊が宇宙に送り込まれた。
α任務部隊の実態はペガサスIIIの艦長イートン・ヒースロウが艦隊司令を兼任する臨時編成艦隊に準じた体制で、主力であるガンダムタイプMSの専任として抜擢されたパイロットのほとんどが実戦経験のない“素人”の集まりであるなど、“少数精鋭”とは名ばかりのものだったが、高性能MS群の性能にも助けられ、間もなくペズンを制圧する。しかし、α任務部隊の本隊として派遣された地球本星艦隊を率いるブライアン・エイノー提督がニューディサイズ側に艦隊ごと寝返る。その後、月へ侵攻したことで事態は一変する。ニューディサイズはエイノー艦隊と合流し、親地球派の月面自治都市エアーズ市を拠点に頑強に抵抗し続けた。しかし連邦政府が形振り構わず新たな本星艦隊を投入したことで戦力差は逆転、圧倒的な数の前にエアーズ市は陥落。ニューディサイズの指導者ブレイブ・コッドが戦死、エアーズ市長カイザー・パインフィールドが自決し月面での戦闘は終結した。
トッシュ・クレイの指揮によりエアーズ市を脱出したニューディサイズは、本来仇敵であるはずのネオ・ジオン軍のトワニング艦隊と接触。新型モビルアーマーであるゾディ・アックを(欠陥機であることを知らされないまま)譲り受けた。その後ダカール占拠の足がかりとすべく宇宙ステーション・ペンタを占領。そして地球降下作戦を実施するもα任務部隊の活躍で失敗。ニューディサイズは大気圏突入を阻止されて全滅、エイノー提督はペンタで降伏して反乱は鎮圧された。
反乱そのものは短期間で終結するも、連邦政府に与えた影響は大きいらしく、その後の対ネオ・ジオン戦で主導権を取れなかった要因の1つになったものと考えられる。
第一次ネオ・ジオン抗争
- U.C.0088 - 0089
- 『機動戦士ガンダムΖΖ』(1986年 - 1987年、アニメ)
- 『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』(2007年 - 2008年、漫画)
木星圏から小惑星アクシズとともに帰還したハマーン・カーン率いるネオ・ジオンとグリプス戦役に勝利したエゥーゴとの抗争。ネオ・ジオンは内部抗争もあって弱体化。最終的には指導者のハマーン・カーンが戦死したことにより終結した。
白のグリモアを巡る戦い
- U.C.0089
- 『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』(2017年 - 現在、漫画)
カラードによる巡洋艦アラハス襲撃
- U.C.0090
- 『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』(1990年、漫画)
(巨神との戦い)
- U.C.0091
- 『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』(1990年、漫画)
レジオン建国戦争
- U.C.0091
- 『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』(2014年 - 現在、漫画)
連邦軍上層部によるジョニー・ライデンの捜索
- U.C.0091
- 『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』(2012年 - 現在、漫画)
地球のネオ・ジオン残党が宇宙へ撤退
- U.C.0092
- 『機動戦士ガンダム ジオンの再興』(1988年、漫画)
- 『機動戦士ガンダム 新ジオンの再興』(2010年 - 2011年、漫画)
- 『機動戦士ムーンガンダム』(2017年 - 現在、漫画)
第二次ネオ・ジオン抗争
- U.C.0093
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年、アニメ)
グリプス戦役以降行方不明になっていたジオン・ズム・ダイクンの遺児シャア・アズナブルことキャスバル・レム・ダイクンが、ネオ・ジオンを率いて地球連邦政府に対して起こした反乱。シャアはアクシズを地球に落下させ、核の冬による寒冷化により地球に執着する特権層の粛清を図ろうとしたが、連邦軍の特務部隊ロンド・ベルや所属する一年戦争時のエースパイロットアムロ・レイの活躍によって阻止された。
ティターンズ残党による強化人間量産化計画
- U.C.0094
- 『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』(2013年 - 2015年、漫画)
ラプラス戦争(第三次ネオ・ジオン抗争)
- U.C.0096
- 『機動戦士ガンダムUC』(2010年 - 2014年、小説・アニメ)
- 『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』(2015年 - 2017年、漫画)
バーナム動乱
- U.C.0096
- 『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』(2017年、小説・アニメ)
不死鳥狩り
- U.C.0097
- 『機動戦士ガンダムNT』(2018年、アニメ)
(ヌーベル・エゥーゴとネオ・ジオン残党による反乱)
- U.C.0099
- 『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』(1993年 - 1994年、漫画)
ジオン共和国の自治権放棄
- U.C.0100
- 『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』(1993年 - 1994年、漫画)
地球連邦代表大統領「レイニー・ゴールドマン」がサイド3のジオン戦没者慰霊塔前にて、先のムーンクライシスにおける事件の責任を取る形で、連邦認知下のジオン共和国は自治権を放棄。本年をもってジオンの名は永久に失われる事となった。[20]
- 『機動戦士ガンダムUC』(2010年 - 2014年、小説・漫画)
劇中でこの時代は描写されてはいないが、U.C.0096の時点では、「袖付き」は共和国が自治権放棄を目前に控えた事態を考慮した上で活動している旨を「フル・フロンタル」が説明している。
マフティー戦争(マフティー動乱)
- U.C.0104[21]または0105[22][23][24]
- 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(1989年 - 1990年〈小説〉、2019年冬予定〈アニメ〉)
(ReonとFAMASの戦い)
- U.C.0107
- 『機動戦士ガンダムReon』(1994年 - 1995年、漫画)
オールズモビル戦役
地球連邦軍とジオン公国の残党組織オールズモビルによる戦争。
第一次オールズモビル戦役
- U.C.0120 - 0121
- 『機動戦士ガンダムF90』(1990年 - 1991年、漫画)
火星独立ジオン軍(以下、オールズモビルと統一)は火星を拠点としたジオン残党の一つである。最初は小規模な抵抗でしかなかったが、宇宙世紀0120年に10月25日ジュピトリス級超大型輸送艦「コバヤシ丸」が撃沈され、同月3日後の10月28日にトライアルしていた地球連邦軍の最新モビルスーツであるF90 2号機を強奪。サイド4・フロンティア・サイドの地球連邦軍統合本部は旗艦アドミラル・ティアンムを中心とした第十三独立艦隊にオールズモビル討伐を命じる。
第十三独立艦隊は宇宙世紀0121年3月に火星に到着したが、オールズモビルの巧妙な攻撃と地球連邦軍内部の内通者により予定された作戦行動を取ることができず、艦隊の半数を失う。それでも火星に部隊を送り込み、オールズモビルの基地施設に侵入するが、オールズモビルの切り札「オリンポス・キャノン」により旗艦アドミラル・ティアンムが撃沈されてしまう。しかし、オリンポス・キャノン発射時の圧力により基地は壊滅。結果としてオールズモビルの自滅という形で幕が下りる。
第二次オールズモビル戦役
- U.C.0122
- 『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』(1991年、ゲーム・漫画)
火星のオールズモビルは壊滅したが、地球圏に残存したオールズモビルの勢力はシャルル・ロウチェスター少佐を中心に再興する。軍備もそれまでのオールズモビルとは違い、艦船やリファイン(RF)されたジオン系モビルスーツをもって再び地球圏を脅かした。再興の際、影で支援したのがブッホ・コンツェルン(クロスボーン・バンガード)である。
宇宙世紀0122年、F90を運び入れた戦艦エイブラムを襲撃。地球連邦軍は第13反地球連邦組織討伐部隊を結成して再びオールズモビルズ討伐作戦を行う。宇宙と地球で行われた戦闘は、最終的にシャルル艦隊の主兵力消失により活動は停止。しかしクロスボーン・バンガードの介入もあり月のマスドライバーを占拠して隕石弾による攻撃を目論むがエイブラムの活躍により阻止。そしてオールズモビルが立てこもるクロスボーン・バンガードの宇宙要塞を総攻撃、これを壊滅させオールズモビルは完全に消滅する。
しかし、第二次オールズモビル戦役はオールズモビルのスポンサー、クロスボーン・バンガードの露払い程度にしか過ぎず、そしてフロンティア・サイドにおけるコスモ・バビロニア建国への布石でしかなかった。そして宇宙世紀0123年のコスモ・バビロニア建国戦争へと繋がっていくのである。
ゼブラゾーン事件
- U.C.0123
- 『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』(1992年 - 1995年、小説・漫画)
宇宙世紀0123年2月18日、月の裏側の暗礁宙域・ゼブラゾーンにて、アナハイム・エレクトロニクス社の新型MSの起動テストの最中に所属不明機と遭遇したことをきっかけに起こった事件。
コスモ・バビロニア建国戦争
- U.C.0123 - 0128
- 『機動戦士ガンダムF91』(1991年、アニメ)
- 『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91(クラスターガンダム編)』(1993年、漫画)
地球連邦軍と大企業ブッホ・コンツェルンの結成した私兵組織クロスボーン・バンガードとの争い。
『機動戦士ガンダムF91』はこの戦争の開戦の部分を描いた作品である。
宇宙世紀0100年代に入り、地球連邦はなお腐敗と増長を続けていた。これに対し、ブッホ・コンツェルンの当主マイッツァー・ロナは高貴な精神を持つ者が人民を率いるべしとするコスモ貴族主義を掲げ、理想国家「コスモ・バビロニア」の建国と連邦政府の打倒を決意する。
宇宙世紀0123年3月16日、クロスボーン・バンガードはスペースコロニー「フロンティアIV」を襲撃する。長年の準備期間で力を蓄えたクロスボーン・バンガードが実戦経験がなく弱体化していた連邦軍の駐留軍を駆逐して、サイド4のコロニー群「フロンティア・サイド」を制圧。「コスモ・バビロニア」として建国宣言を行い、討伐のために派遣された連邦軍艦隊が壊滅した。また、クロスボーン・バンガードは増えすぎた地球人類の粛正を計画し、一部のコロニーに自立型殺戮兵器「バグ」を投入しこれを実行した。
本来1年程度のテレビシリーズで描かれるはずの物語のプロローグ部分を映画化した事情により、戦争の結末までは描かれていない。後に『機動戦士ガンダムF91』の監督を務めた富野が原作を担当した漫画作品『機動戦士クロスボーン・ガンダム』(劇中の時代は宇宙世紀0133年)の中で、「コスモ貴族主義の提唱者であるマイッツアー・ロナの孫娘ベラ・ロナが貴族主義を否定して人は平等であると唱えたため、コスモ・バビロニアは組織が分裂して崩壊した」と、その後の大まかな歴史が語られた。
コスモ・バビロニアの建国自体は失敗したものの、この戦争により地球連邦軍の弱体化と地球連邦政府の宇宙への無関心さが明らかとなり、各地のコロニーが続々と独立する「宇宙戦国時代」と呼ばれる時代へと移行している。『Vガンダム』に登場するザンスカール帝国も、そうしたコロニー国家のひとつである。
木星戦役
- U.C.0133
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム』(1994年 - 1997年、漫画)
神の雷計画
- U.C.0136
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』(2006年 - 2007年、漫画)
宇宙戦国時代
- U.C.0140 - ?
サイド国家主義からコロニー単位の国家主義へとスペースノイドの意識が変化していった為、自衛権の拡大解釈が一コロニーに独立国家並みの自治権を行使させ、コロニー同士による争いが広まっていった時代。連邦政府はそれらの動きを黙認していた。またU.C.0143年にはコロニー主義の台頭、自治権独立運動が再燃している[25]。
ザンスカール戦争
- U.C.0149 - 0153
- 『機動戦士Vガンダム』(1993年 - 1994年、アニメ)
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』(2012年 - 2016年、漫画)
コロニー独立運動の過激化
- U.C.0169
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム Dust』(2016年 - 現在、漫画)
マハの反乱
- U.C.0203
- 『ガイア・ギア』(1987年 - 1991年、ラジオドラマ)
地球連邦崩壊
- U.C.0218
- 『G-SAVIOUR上巻』掲載のREPORT OF G SAVIOUR ~サイド8独立に関するレポート~(2000年、小説)
度重なる戦乱は連邦を弱体化させ、コロニー(宇宙植民地)の独立を促していった。最終的に連邦政府軍の部隊と市民の支持を受けたサイド駐留軍との高烈度紛争に発展。地球寄りのサイドが仲介にたち紛争を調停したが、これが連邦瓦解を決定的にした。(直接的な連邦政府の消滅を意味するのではなく、連邦という宇宙統治機構の分裂を意味する)。紛争終結後サイドの独立を認め連邦は分裂、地球とサイドは国際法上同等の権利を持つ存在になることが出来た。これ以降サイドを構成するコロニーはその植民地を意味する差別的な名称から、セツルメントへと呼称が改められた。地球圏は、旧連邦政府出身者が中心となり実質的後継となった親地球派のセツルメント国家議会とそれらに属さないセツルメント自由同盟の二大勢力が対峙する場へと移行することとなった。
ガイアの光事件
- U.C.0223
- 『G-SAVIOUR』(2000年 - 2001年、実写・小説)
宇宙世紀0223年、地球圏は著しい環境悪化の影響で食糧問題が深刻化する中、サイド8・ガイアの研究者が開発に成功した生物発光体のサンプルを狙ってセツルメント国家議会軍のガーノー総督の部隊がサイド・ガイアへと侵攻したことで起こった事件。サイド・ガイアの抵抗と秘密結社イルミナーティの助力によって議会軍を撃退することに成功した。
プロジェクト・レイブン
- U.C.0223冬
- 『G-SAVIOUR』(2000年、ゲーム)
宇宙世紀0223年、冬---、議会軍ガーノー提督を中心とした軍事的圧力を退けたサイド「ガイア」はセツルメント国家議会のはからいでサイド8として独立自治権を獲得。その頃、ガーノー提督の腹心であったバイス・バッシング准将が推し進める無人MSモビル・ウェポンの新型機開発計画「プロジェクト・レイブン」を防ぐためにイルミナーティのライトニング部隊が活動を開始する。その後事態はライトニング部隊と精鋭部隊グレムリー・シープの戦いへと移行するが、シドニー湾での戦闘でグレムリー・シープが壊滅したことで計画は阻止された。
(プロキシマ・ケンタウリへの植民)
- U.C.0653
- 『機動戦士Vガンダム外伝』(1995年、漫画)
外宇宙連邦と太陽系連邦の内戦
- U.C.1000(新暦1160年)
- 『強化人間物語-MAD WANG 1160』(1994年、漫画)
宇宙世紀の終焉
- U.C.????
最終的な宇宙世紀の存続年数は定かでない。
宇宙エレベーターを巡る戦い
- R.C.1014[26]
- 『ガンダム Gのレコンギスタ』
「リギルド」とは再鍍金という意味であり、リギルド・センチュリー(R.C.)は宇宙世紀から千年後のメッキし直された世紀ということである[27]。『ガンダム Gのレコンギスタ』では、宇宙世紀時代には軌道エレベータを建設するなどの発展を続けていったが地球の資源を徹底的に消耗し尽くした後、枯渇した地球で人類の大半は死に絶え、末期には共食いするほどであったが、生き残ったわずかな人間たちが地上で復興を果たすまでに千年もの年月が費やされた。そして新しい年号「リギルド・センチュリー(R.C.)」を制定し『ガンダム Gのレコンギスタ』の時代へと移行していった。
アムロの遺産を巡る戦い
- ?????????[28]
- 『リング・オブ・ガンダム』
ミリシャとムーンレィスの戦い
- 正暦2345[29]
- 『∀ガンダム』
具体的な年数は不明ながら『∀ガンダム』の舞台となった正暦2343-2345年の約1万年前(劇場版では約5000年前)は、「宇宙世紀」の紀年法が使用されている時代だったというセリフが存在する。また正暦の時代では、コロニー落としが行われていた時代は「西暦から宇宙世紀に変わった頃」と劇中で説明されている。その後、アナザーガンダムの時代(後述の紀年法)を経て、数千年に渡り延々と続く最終戦争アーマゲドンの最終局面に至り、人類は滅亡の危機に立たされた。
その後、生き残った人類は月へ移住する者と地球に住み続ける者に分裂し、地球環境の再生を待った。人類はこの最終戦争にまつわる記録を黒歴史と呼び、月への移住者ムーンレィスによって封印された。
脚注
- ^ ab『機動戦士ガンダム・記録全集1』日本サンライズ、1979年12月、124頁。
^ 映像作品に大学は登場していないが、カイ・シデンが一年戦争後ベルファスト大学に通っていたとする資料がある(『機動戦士ガンダム公式設定集 アナハイム・ジャーナル U.C.0083-0099』エンターブレイン、2004年1月、32頁。)。
^ 正式名・略称ともに『機動戦士ガンダム』第1話の台本で確認できる(『機動戦士ガンダム・記録全集1』172頁。)。ただし設定画では「エレカー」と表記(『機動戦士ガンダム ガンダムアーカイヴ』メディアワークス、1999年6月、209頁。)。
^ 『アニメック』第16号「機動戦士ガンダム大事典」ラポート、1981年8月、102頁。
^ 『機動戦士ガンダム MS IGLOO グラフィックファイル』アスキー・メディアワークス、2009年12月、174頁。
^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日初版発行、88-90頁。(ISBN 4-89189-006-1)
^ 『夜のG-レコ研究会~富野由悠季編~』より
^ 双葉社『GM vol.15』44ページ
^ https://akiba-souken.com/article/27304/
^ 『SDガンダム GGENERATION』シリーズ、『第2次スーパーロボット大戦α』など多数。
^ 『サンデー毎日2015.11.1』138ページ
^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダムMS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日、63頁。
^ 近藤和久『機動戦士Ζガンダム Vol.1』メディアワークス、1994年4月15日、6頁。
^ 『電撃ENTERTAINMENT BIBLE 機動戦士ガンダム大図鑑2【ザンスカール戦争編】〈下〉』メディアワークス、1994年7月15日、53頁。
^ 『データコレクション2 機動戦士ガンダム 一年戦争編』メディアワークス、1996年11月15日、63頁。
^ 『データコレクション5 機動戦士Ζガンダム 下巻』メディアワークス、1997年7月15日、63頁。
^ うしだゆうじ『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』メディアワークス、2002年12月19日。
^ ただし、1994年から刊行されている近藤和久の『機動戦士ガンダム0079』は、2005年発行のVol.12(最終巻)まで「宇宙世紀公式年表」が掲載された。
^ 『機動戦士ガンダム大事典(アニメック第16号)』ラポート、1981年8月1日、80頁。
^ 「機動戦士ガンダム ムーンクライシス 下巻」92ページ
^ 漫画『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』8ページ掲載の『宇宙世紀公式年表』より。
^ 電撃ENTERTAINMENT BIBLE『機動戦士ガンダム大図鑑1【ザンスカール戦争編】(上)』(メディアワークス・1994年)59頁。
^ 電撃ENTERTAINMENT BIBLE『機動戦士ガンダム大図鑑2【ザンスカール戦争編】(下)』(メディアワークス・1994年)57、59頁。
^ 『SDガンダム GGENERATION』シリーズなど。
^ 小説『G-SAVIOUR』上巻212ページより
^ 「月刊ガンダムエース 2014年11月号特別付録 THAT's ALL TOMINO」29ページ
^ 「月刊ガンダムエース 2014年11月号特別付録 THAT's ALL TOMINO」22ページ
^ 「月刊ガンダムエース 2014年11月号特別付録 THAT's ALL TOMINO」29ページ
^ 「月刊ガンダムエース 2014年11月号特別付録 THAT's ALL TOMINO」29ページ
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