フードコート
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フードコート (Food Court) は、隣接する多様な飲食店のブース及びセルフサービス形式の食事のための屋台共有スペースを提供する屋内型広場である。アメリカ合衆国内で、フードコートはショッピングモール及び空港内で1980年代に普及した。
目次
1 概要
2 各国のフードコート
2.1 日本
2.2 タイ
2.3 シンガポール・マレーシア
3 関連項目
概要
100席規模の広い座席スペースの周りをレジと調理設備を備えた小さな店舗が囲んでいる。客はまず食べたいメニューを選んで各店舗で注文と支払いを済ませる。この時店員から番号札や呼出ベルを渡され、料理が出来上がると再び店舗まで取りに行き、食事が終わればまた食器を返しに戻る。
加えて、飲料水のサーバーや下げ膳のスペースが共通化されていることが多い。フードコートによっては各店舗の食器をまとめて洗浄するブースを設けてあり、洗浄後は各店舗に引き渡される。
この形式のメリットは、メニュー毎に店舗を分け、客席を共通にすることで、各店舗を省スペース化できる点と、グループ客でも違う店の料理が選択できる点である。また、客席部分が広い事もあり、子供達が騒いでも気にならない等の理由から、家族連れの利用も多い。
一方、デメリットとしては、
- 改修の際、フードコート提供店と参加店の足並みが揃わないと着手ができない。
- 広い範囲の料理店に対応出来るよう無難なデザインで設計されているため、飽きられやすく、各店舗独自部分のデザインと合致しないケースが起こり得る。
といった問題点が浮上する可能性もある。
各国のフードコート
日本
日本では、ショッピングセンターなどに多く設置されている。特に顕著なのがダイエーグループで、子会社のオレンジフードコートがドムドムなど複数のオリジナルブランド店舗をダイエー店舗内に設置する例が見られる。阪神百貨店では「フードテリア」と言った。
また、屋内型の屋台村、あるいは、ラーメンやカレーなどのフードテーマパークの一部でフードコート形式が見られる。
タイ
タイでは、BigCやテスコ・ロータス等のスーパーマーケット、セントラル百貨店(Central Department Store)などのデパート、その他多くの商業施設の中に設置されている。
特徴として、「クーポン・レストラン」とも呼ばれるように、あらかじめカウンターでクーポン(金券)を購入する必要があり、各お店ではこのクーポンで支払う。余ったクーポンの払い戻しも可能。最近では紙のクーポンではなく、ICカード式のクーポンを使用しているフードコートもある。
シンガポール・マレーシア
シンガポールやマレーシアには、コピティアムやホーカーセンター(屋台街)という形式の店舗街があり、これがフードコートと同様の機能を有している。
関連項目
- カフェテリア
- オートレストラン