エジプト航空
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法人番号 | 7700150005960 | |||
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設立 | 1932年6月7日(Misr Airworkとして) | |||
ハブ空港 | カイロ国際空港 | |||
焦点空港 | ボルグ・エル・アラブ空港 シャルム・エル・シェイク国際空港 | |||
マイレージサービス | EgyptAir Plus | |||
航空連合 | スターアライアンス | |||
保有機材数 | 52機 (+21機発注) | |||
就航地 | 73都市 | |||
親会社 | EgyptAir Horlding Company | |||
本拠地 | エジプト・アラブ共和国カイロ市 | |||
代表者 | Sherif Saad Eldin Galal(会長) | |||
外部リンク | http://www.egyptair.com/ |
エジプト航空 (えじぷとこうくう、アラビア語: مصر للطيران; miṣr liṭ-ṭayarān, 英語: EgyptAir)はエジプトの国営航空会社。
目次
1 概要
2 歴史
3 サービス
4 就航都市
5 保有機材
6 事件・事故
7 関連項目
8 脚注
9 外部リンク
概要
エジプト政府がオーナーのいわゆるフラッグ・キャリアである。アフリカで2番目に大きい航空会社でアラブ航空会社機構の加盟航空会社で創設メンバーである。2007年に75周年を迎えた。機体の垂直尾翼に描かれているのは古代エジプト天空の神ホルスで“安全な飛行を…”との願いが込められている。
航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。
[1][2]
歴史
1932年 - カイロを本拠地とする「ミスル・エアワーク」として設立、これは世界で7番目の長い歴史を持つ航空会社である。
1958年 - エジプトとシリアの合併により「アラブ連合航空(ユナイテッド・アラブ航空)」に変更、1961年に両国が分裂したが社名は継続され、1971年現社名に変更した。
1962年 - 日本へ就航開始、日本とアフリカ大陸が初めてダイレクトに結ばれた。[3]
1982年 - アラブ諸国で唯一(エジプトは現在イスラエルと国交を持っている)のイスラエル路線として、カイロ - テルアビブ線の運航を開始した。この路線は他のアラブ国家からの非難を避けるため、子会社のエアシナイを設立し、運航する形態をとっている。(現在は便名の付与と機材のみ残し、エジプト航空による運航)
2003年 - カイロ航空の最大株主となって、同社を実質子会社化した。
2004年 - 貨物航空会社のエジプト航空カーゴを、2006年にはコミューター航空会社のエジプト航空エクスプレスを子会社として設立した。
2007年10月16日 - 航空連盟のスターアライアンスに加盟することを表明し、2008年7月11日に正式加盟。
2008年5月 - エジプト航空は航空機の新塗装を発表。機体には天空の神ホルスが描かれる。
2009年4月27日 - カイロ国際空港に第3ターミナルがオープンし、スターアライアンス加盟航空会社が集結することになった。
2013年 - 成田国際空港と関西国際空港の日本線を運休。(その後、関空線は撤退した。)
2017年10月29日 - 成田国際空港へ定期便の運航再開[4]。
サービス
エジプトは国教をイスラム教と定めているため、機内食では豚肉は使われない。また、アルコール飲料も提供されないが、機内への持ち込みは可能である。国際線及びファーストクラス、ホルスクラス(ビジネスクラス)、エコノミークラスの3クラス制、国内線はファーストクラスを除いた2クラス制である。ファーストクラスは2015年まではエアバスA340-200とボーイング777-200ERに12席あった。しかし、両機種の引退により一時は廃止されたものの、2018年時点では2機のボーイング777-200ERが戻ってきたことで復活した。
就航都市
(2013年7月現在)
エジプト航空 就航都市 | ||||
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国 | 都市 | 空港 | 備考 | |
北アフリカ | ||||
エジプト | カイロ | カイロ国際空港 | ハブ空港 | |
アブ・シンベル | アブ・シンベル空港 | |||
アレクサンドリア | アレクサンドリア国際空港 | |||
アレクサンドリア | ボルグ・エル・アラブ空港 | 焦点空港 | ||
シャルム・エル・シェイク | シャルム・エル・シェイク国際空港 | 焦点空港 | ||
アスワン | アスワン国際空港 | |||
ルクソール | ルクソール国際空港 | 焦点空港 | ||
アシュート | アシュート空港 | |||
マルサ・マトルーフ | マルサ・マトルーフ空港 | |||
マルサ・アラム | マルサ・アラム空港 | |||
フルガダ | フルガダ国際空港 | 焦点空港 | ||
ニューバーレ | ニューバレー空港 | エジプト航空エクスプレスによる運航 | ||
アルジェリア | アルジェ | ウアリ・ブーメディアン空港 | ||
リビア | ベニナ | ベニナ空港 | ||
トリポリ | トリポリ国際空港 | |||
モロッコ | カサブランカ | ムハンマド5世国際空港 | ||
スーダン | ハルツーム | ハルツーム国際空港 | ||
チュニジア | チュニス | カルタゴ国際空港 | ||
東アフリカ | ||||
エリトリア | アスマラ | アスマラ国際空港 | ||
エチオピア | アディスアベバ | ボレ国際空港 | ||
ケニア | ナイロビ | ジョモ・ケニヤッタ国際空港 | ||
タンザニア | ダルエスサラーム | ジュリウス・ニエレレ国際空港 | ||
ウガンダ | エンテベ | エンテベ国際空港 | ||
南アフリカ | ||||
南アフリカ共和国 | ヨハネスブルグ | ヨハネスブルグ国際空港 | ||
西アフリカ | ||||
ガーナ | アクラ | コトカ国際空港 | ||
ナイジェリア | カノ | カノ国際空港 | ||
ラゴス | ムルタラ・モハンマド国際空港 | |||
東アジア | ||||
日本 | 千葉 | 成田国際空港 | 2013年7月14日に運休したが、2017年10月29日より運航再開[5] | |
大阪 | 関西国際空港 | 2013年10月20日を最後に撤退。2018年現在はチャーター便のみの運航。 | ||
中国 | 北京 | 北京首都国際空港 | ||
広州 | 広州白雲国際空港 | |||
中央アジア | ||||
カザフスタン | アルマトイ | アルマトイ国際空港 | ||
南アジア | ||||
インド | ムンバイ | チャットラパティー・シヴァージー国際空港 | ||
東南アジア | ||||
マレーシア | クアラルンプール | クアラルンプール国際空港 | ||
タイ | バンコク | スワンナプーム国際空港 | ||
西アジア | ||||
バーレーン | マナーマ | バーレーン国際空港 | ||
イスラエル | テルアビブ | ベン・グリオン国際空港 | (以前はエアシナイによる運航) | |
ヨルダン | アンマン | クィーンアリア国際空港 | ||
クウェート | クウェート | クウェート国際空港 | ||
レバノン | ベイルート | ベイルート国際空港 | ||
オマーン | マスカット | マスカット国際空港 | ||
カタール | ドーハ | ドーハ国際空港 | ||
サウジアラビア | ダンマーム | キング・ファハド国際空港 | ||
ジッダ | キング・アブドゥルアズィーズ国際空港 | |||
マディーナ | プリンス・ムハンマド・ビン・アブドゥルアズィーズ国際空港 | |||
リヤド | キング・ハーリド国際空港 | |||
シリア | ダマスカス | ダマスカス国際空港 | ||
アレッポ | アレッポ国際空港 | |||
アラブ首長国連邦 | アブダビ | アブダビ国際空港 | ||
ドバイ | ドバイ国際空港 | |||
アルアイン | アルアイン国際空港 | 季節運航(夏期のみ) | ||
シャールジャ | シャールジャ国際空港 | |||
ラアス・アル=ハイマ | ラアス・アル=ハイマ国際空港 | |||
イエメン | サナア | サヌア国際空港 | ||
ヨーロッパ | ||||
オーストリア | ウィーン | ウィーン国際空港 | ||
ベルギー | ブリュッセル | ブリュッセル国際空港 | ||
キプロス | ラルナカ | ラルナカ国際空港 | ||
パフォス | パフォス国際空港 | |||
フランス | パリ | シャルル・ド・ゴール国際空港 | ||
ドイツ | ベルリン | ベルリン・シェーネフェルト国際空港 | ||
デュッセルドルフ | デュッセルドルフ空港 | |||
フランクフルト | フランクフルト空港 | |||
ミュンヘン | ミュンヘン国際空港 | |||
ギリシャ | アテネ | アテネ国際空港 | ||
ハンガリー | ブダペスト | フェレンツ・リスト国際空港 | ||
イタリア | ミラノ | ミラノ・マルペンサ国際空港 | ||
ローマ | レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港 | |||
カターニア | カターニア空港 | エジプト航空エクスプレスによる運航 | ||
マルタ | バレッタ | マルタ国際空港 | ||
オランダ | アムステルダム | アムステルダム・スキポール空港 | ||
ポルトガル | リスボン | ポルテラ空港 | ||
ロシア | モスクワ | ドモジェドヴォ空港 | ||
スペイン | バルセロナ | バルセロナ・エル・プラット国際空港 | ||
マドリード | アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港 | |||
スイス | ジュネーヴ | ジュネーヴ・コアントラン国際空港 | ||
トルコ | イスタンブール | アタテュルク国際空港 | ||
イギリス | ロンドン | ロンドン・ヒースロー空港 | ||
北アメリカ | ||||
カナダ | モントリオール | モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港 | 季節運航 | |
アメリカ合衆国 | ニューヨーク | ジョン・F・ケネディ国際空港 |
保有機材
(2016年5月現在)
機種 | 機数 | 発注 | ファーストクラス | ホルスクラス | エコノミークラス | 合計座席数 | 備考 |
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エアバスA320-200 | 2 | 0 | 0 | 16 | 129 | 145 | 2019年をめどに引退予定 |
エアバスA320neo | 0 | 15 | 未定 | 2020年に導入予定 | |||
エアバスA321-200 | 4 | 0 | 0 | 22 | 139 | 161 | 2019年をめどに引退予定 |
エアバスA330-200 | 6 | 0 | 0 | 24 | 244 | 268 | |
エアバスA330-300 | 4 | 0 | 0 | 36 | 265 | 260 | |
ボーイング 737-800 | 29 | 0 | 0 | 16 | 138 | 154 | |
ボーイング 777-200ER | 2 | 0 | 12 | 21 | 286 | 319 | SU-GBRとSU-GBSのみ |
ボーイング 777-300ER | 6 | 0 | 0 | 49 | 297 | 346 | |
ボーイング 787-9 | 0 | 6 | 未定 | 2016年6月に導入予定 | |||
エアバス A300-B4/200F | 1 | 0 | 0 | 貨物機 | |||
エアバス A300-600RF | 2 | 0 | 0 | 貨物機 | |||
エアバス A330-200F | 0 | 2 | 0 | 貨物機 | |||
エンブラエル 170 | 6 | 6 | 0 | 0 | 76 | 76 | エジプト・エア・エクスプレス運航 |
総機数 | 58 | 12 |
事件・事故
1976年12月25日、ローマ発東京行きの南回り欧州便エジプト航空864便(707-366C、SU-AXA)の864便が、経由地のタイのバンコクへの着陸アプローチ中に滑走路手前の織物工場に墜落した。乗員乗客52人全員と地上の19人が死亡。事故原因はパイロットが航法システムを参考にせずに高度を誤認したまま早く降下したためとされたが、運航会社は管制塔が適切な気象情報を提供しなかったと反論した。
1985年23~24日、アテネ国際空港からカイロ国際空港に向かっていたボーイング737–266(SU-AYH)の648便が離陸から10分後に国際テロ組織「アブ・ニダル」の3人にハイジャックされ、当時、アブ・ニダルを支援していたリビアに向かうよう要求した。ハイジャックの目的は、中東問題に対するエジプト政府の姿勢に抗議するためであった。マルタ国際空港に緊急着陸後、エジプトの特殊部隊が貨物室に爆薬を仕掛け爆破し、犯人との銃撃戦の末にハイジャック機を奪還した。しかし、この強行突入策が裏目に出てしまい、多くの乗客が死傷した。最終的に、ハイジャック犯2人を含む60人が死亡。
1999年10月31日、ロサンゼルス国際空港からジョン・F・ケネディ国際空港経由のカイロ国際空港に向かっていたボーイング767-300ER(SU-GAP)が990便がニューヨークを出発後に墜落。副操縦士の自殺が考えられる。
2011年7月29日、カイロ国際空港で出発準備中あったエジプト航空667便ボーイング777-266ER、SU-GBP)のコックピットから出火。しかし死傷者はなかった[6]。
2016年3月29日、ボルグ・エル・アラブ空港からカイロ国際空港に向かっていたエアバスA320-200(SU-GCB)の181便が男にハイジャックされ、犯人の要求したキプロスのラルナカ国際空港に着陸したのち、逮捕された[7]。
2016年5月19日、パリ=シャルル・ド・ゴール空港からカイロ国際空港に向かっていたエアバスA320-200(SU-GCC)の804便が地中海に墜落。乗員乗客66人全員死亡。原因は調査中。
関連項目
エジプトの交通
脚注
^ “日本発着路線をもつアルテア利用航空会社 (2015年6月現在)” (日本語). 2015年9月26日閲覧。
^ “Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
^ 1932~1962 「こだわりのエアラインガイド 改訂版」イカロス出版
^ 成田国際空港では、再開ではなく、新規就航としている
^ エジプト航空、10月29日から成田/カイロ線の運航を再開 週1便でFlyTeam 2017年6月13日
^ http://aviation-safety.net/photos/displayphoto.php?id=20110729-0&vnr=1&kind=C
^ エジプト航空のハイジャック犯を逮捕-キプロス外務省 - Bloomberg 2016年3月29日
外部リンク
エジプト航空 (英語)
エジプト航空 (日本語) (Archive)- Egyptair.mobi
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