アバター (映画)
アバター | |
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Avatar | |
監督 | ジェームズ・キャメロン |
脚本 | ジェームズ・キャメロン |
製作 | ジェームズ・キャメロン ジョン・ランドー |
製作総指揮 | コリン・ウィルソン レータ・カログリディス |
出演者 | サム・ワーシントン ゾーイ・サルダナ シガニー・ウィーバー スティーヴン・ラング ミシェル・ロドリゲス ジョヴァンニ・リビシ |
音楽 | ジェームズ・ホーナー |
主題歌 | レオナ・ルイス 「I See You」 |
撮影 | マウロ・フィオーレ |
編集 | ジェームズ・キャメロン ジョン・ルフーア スティーヴン・E・リフキン |
製作会社 | ライトストーム・エンターテインメント、20世紀フォックス |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 | 2009年12月10日(ロンドンプレミア) 2009年12月17日 2009年12月18日 2009年12月23日 |
上映時間 | 162分(公開版) 178分(完全版) |
製作国 | アメリカ合衆国 イギリス |
言語 | 英語 ナヴィ語 |
製作費 | $237,000,000[1] |
興行収入 | $760,507,625[2] $2,787,965,087[2] 156.0億円[3] |
『アバター』(Avatar)は、2009年に公開されたジェームズ・キャメロン監督によるアメリカとイギリスの合作映画。3D映像による劇場公開が大きく取り上げられた作品であり、世界興行収入は、歴代1位となる27億8800万ドル(当時のレートで約2518億円)を記録している。
キャッチコピーは「観るのではない。そこにいるのだ。」。これは、デジタル3D映像の魅力を謳ったものである。
また、今作からフォックスのロゴがブルースカイ・スタジオによって作り直された[4]。
目次
1 ストーリー
2 登場人物
2.1 地球人(スカイ・ピープル)
2.2 ナヴィ
3 設定
4 パンドラの動物
5 RDA社の装備品
5.1 宇宙船
5.2 ヘリコプター
5.3 陸上兵器
6 製作
6.1 スタッフ
6.2 配役
6.3 撮影
6.4 ナヴィ語
7 作品解説
7.1 テーマ
7.2 影響
7.3 技術
7.4 VFX
7.5 音楽
8 公開
8.1 興行収入
8.2 反響
9 批評
10 受賞・ノミネート
11 テレビ放送
12 ホームメディア
13 ゲーム
14 続編の構想と経緯
15 映画題名
16 脚注
17 外部リンク
ストーリー
アルファ・ケンタウリ系惑星ポリフェマス最大の衛星パンドラ。地球の熱帯雨林を思わせる密林に深く覆われ、特異な磁力による地形が神秘的な美しさを湛えるこの惑星の地下には、希少鉱物アンオブタニウム[5]の莫大な鉱床が眠っていた。地球のエネルギー問題の解決の鍵となる希少鉱物を採掘するため人類はパンドラに進出するが、パンドラにはナヴィという先住民族が住んでいた。RDA社(資源開発公社)は資源の採掘を願い出るも、ナヴィ達は地球側の提示する条件にまったく関心を示さなかった。資源開発の目的を果たすべく、RDA社は地球人とナヴィそれぞれのDNAを掛け合わせた人造生命体を作り、神経を接続する操作員の意識を憑依させたアバターとしてナヴィとの接触を図る「アバター計画」をスタートさせる。しかし、それでもナヴィ達はどのような申し出にも興味を抱かず、地球人から見れば未開で原始的な生活に満足するのみで、交渉は一向に進まなかった。
元海兵隊員のジェイク・サリーは、アバターの操作員だった兄が急死したことにより、RDA社から兄の仕事を引き継いでほしいとの誘いを受ける。アバターは操作員各自のDNAに合わせて作られているために新たな操作員を使うとなると高額なアバターをもう一度作り直さねばならないが、ジェイクは一卵性双生児の兄とDNAが一致するため、兄のために作られたアバターを利用することが可能なのだった。戦傷で下半身不随になっていた身体を治す治療代を得るため、ジェイクはRDA社の誘いに応じることにする。
西暦2154年、およそ6年の冷凍睡眠を経てパンドラに辿り着いたジェイクは、ナヴィ研究の権威でアバター計画の責任者であるグレイス・オガースティン博士の下で操作員としての任務に就くこととなった。兄のアバターは問題なくジェイクの神経に適合した。仮の肉体とはいえ、久々に自身の足で自由に動けることにジェイクは大きな喜びを感じる。アバターとのリンクに慣れ始めた頃、ジェイクは地球人居留地を警護する傭兵部隊の隊長・クオリッチ大佐から、グレイスの下で働きながら自分にも重要な情報を入れてほしいと持ちかけられる。新参者のジェイクは知らなかったが、具体的な進展のないアバター計画に苛立つRDA社の責任者・パーカーと、地道に交渉を続けるべきとするグレイスの間には確執が存在した。そして、ナヴィを蔑視するクオリッチが、交渉がうまくいかないならば強硬手段もやむなしと、何かにつけてパーカーを焚きつけていたのだった。
ある日、アバターを使ってのフィールドワークに参加していたジェイクは、不意なアクシデントから仲間とはぐれてしまい、危ういところをネイティリというナヴィの若い娘に助けられる。やがて現れたネイティリの部族・オマティカヤ族の村人達に捕えられたジェイクは彼らの村へ連行され、そこで部族のリーダーであるネイティリの父母に引き合わされる。元海兵隊員であるためにこれまで接触を図ってきた科学者達と異なる印象を持たれたジェイクは[6]、ネイティリからナヴィの生き方を学ぶよう勧められる。
ジェイクはハンターとしての修行を積む過程を通して、ナヴィの生き方を学んでゆくこととなった。埋葬した死者の魂が死後も大地に戻って生きてゆくと考え、狩りでしとめた獲物の死骸にも祈りを捧げるナヴィの自然観では、自らの命も含めたすべての生命エネルギーが大自然の中を循環してゆくものと考えられていた。惑星全体を取り巻く雄大な連鎖の中で各々の生を位置づけるその生き方は、環境破壊によって母星を瀕死の状態にまで追い込んでしまった地球人とはまるで異なるものだった。一人前のハンターの証として手に入れることのできる翼竜・イクランも、家畜や乗り物として扱うのではなく、あくまでフィーラー(触覚)を介して心を通わす友人として彼らは扱っていた。ある日、イクランを駆っての飛行の最中、ジェイクは巨大な翼竜トゥルークを目撃する。『空の王者』の異名をとるこの翼竜に受け入れられた者は、永いナヴィの歴史の中でも数えるほどしかいない。トゥルーク・マクトと呼ばれる乗り手は、その偉容をもってすべての部族を糾合し、ナヴィの指導者として尊崇を受けたのだという。
「ナヴィは二度生まれる」という言葉は、厳しい修行を経た後に一人前のハンターとして認められた者を迎えるためにナヴィに古くから伝わる言葉である。ハンターの修行を終えてオマティカヤ族の信頼を得たジェイクは、正式に部族の一員として、彼らの『兄弟』として認められることとなった。そして、一緒に時を過ごしたネイティリとの間にも愛情が芽生え、二人は互いに深く愛し合うようになっていた。
その一方で、RDA社の苛立ちは頂点に達していた。遅々として進まぬ交渉に業を煮やしたパーカーとクオリッチはついに強硬手段に訴え、莫大な地下資源を地蔵するオマティカヤの村への襲撃に乗り出そうとする。強引なやり方に驚いたジェイク達は彼らを制止しようとするが、二人はさらに魂の木への攻撃までをも考えていた。魂の木はナヴィの神であるエイワの意思の宿る神聖な場所と考えられ、その信仰を一身に集める聖地である。グレイスの見立てでは、パンドラに生息する植物は電気信号を出して交信し合い、それらが巨大なネットワークを形成して惑星全体を覆っている。それらの生命エネルギーの情報のネットワークが総体としてさながら巨大な脳細胞を構成して惑星の生態系を維持する意思を持っており、ナヴィを始めとするパンドラの生物はフィーラーを介してその意思にアクセスすることができる。ナヴィ達が崇める「母なる女神・エイワ」こそがそれであり、空想や迷信などではなく自然現象の一種として彼らの神は実在するのだった。グレイスはこのような貴重な生態系を破壊すべきではないと懸命に説くが、パーカーとクオリッチは全く理解を示さない。結局攻撃は断行され、焼夷弾とミサイルの雨がオマティカヤの村を壊滅させてしまう。
オマティカヤ族と共に暮らすことで彼らを愛し、自身がナヴィの生き方を心の底から愛していることに気づいたジェイクは、地球人達に背を向け、パンドラのために戦うことを決断する。同様に悪辣なやり方に反発した少数の仲間と共に居留地を出奔するが、逃走の際にグレイスが重傷を負ってしまう。彼女を救うには超常的な治癒能力を持つというエイワに頼るほか無かったが、ナヴィ達が侵略者の片割れを助けてくれるとは到底思えなかった。ジェイクは一か八かの賭に出て空の王者・トゥルークを手懐け、トゥルークに受け入れられた伝説のトゥルーク・マクトとしてオマティカヤの村人達の前に現れ、再び彼らの信頼を取り戻すことに成功する。グレイスの治療は間に合わなかったが、村人達はジェイクの下で戦うことを決意してくれた。そしてオマティカヤ以外の部族も、トゥルーク・マクトの号令によって魂の木に結集し、ナヴィ達は一致団結して侵略者に対抗することとなった。
一方、ナヴィ達の決起計画を察知したクオリッチも、これに先制攻撃をかけるべく魂の木への侵攻作戦を準備し始めた。信仰の大本である魂の木もろともナヴィを蹂躙しようとするその企みを知ったジェイクは、決戦を前にして魂の木の下でエイワの助力を得るべく祈りを捧げる。誰の味方もせずに自然のバランスを保つだけというエイワが果たして力を借してくれるか心許なかったが、ジェイクはフィーラーを介して母なる女神に一心に祈りを捧げた。
クオリッチの攻撃が始まった。歩兵と巨人ロボット兵器・AMPによる地上部隊、攻撃ヘリによる空挺部隊、そして聖地のすべてを焼き尽くすべく大量の爆薬を積載した大型輸送機が、一丸となって魂の木を目指して進行してゆく。ナヴィ達はジェイクの指揮の下でこれに対峙するが、地球側の圧倒的な軍事力の前には果敢な抵抗も無力だった。しかし、激闘の渦中で次々に仲間が倒れてゆく中、奇跡が起こった。地上には地鳴りのような足音を立てて無数の獣たちが殺到し、空には天を覆い尽くさんばかりのイクランの群れが現れ傭兵部隊を襲い始める。ジェイクの捧げた祈りをエイワが受け入れ、パンドラの生物たちに惑星を護る戦いに参集するよう呼びかけてくれたのだった。惑星中から集まったかと思えるほどの数多の生物が天地を問わずに襲いかかり、戦況はにわかに逆転した。勢いに乗ったジェイクは爆薬を積んだ輸送機を爆散させ、クオリッチの乗る隊長機をも墜落させることに成功する。が、クオリッチは積載されていたAMPに乗って間一髪で脱出する。
AMPの落着した先は、ジェイクのリンク装置のあるコンテナハウスの目と鼻の先だった。妨害しようとするネイティリをはね除け、クオリッチはジェイクの眠るカプセルを破壊しようとするが、そこへジェイクが駆けつけ、二人はついに正面切って対決することとなる。鋼鉄の巨人を相手にジェイクはひるむことなく戦うが、激闘の最中クオリッチはわずかな隙を狙ってカプセルを攻撃し、ジェイクはアバターとの神経接続を断たれてしまう。クオリッチは行動不能になったアバターを捕らえるが、しかし直後に死角を突いて放たれたネイティリの矢がその胸に突き立った。クオリッチは苦悶の声をあげて絶命し、主を失ったAMPは轟音と共に地に伏した。
戦いは終わった。傭兵軍の残党も、RDA社の面々も、地球人達はナヴィと共に戦った一部の人間達を残してパンドラを退去することとなった。侵略者達が去っていった後、ジェイクもまた居留地を後にする。無人になった居留地を去ってジェイクが赴いたのは、あの魂の木の下。今度こそ本当に部族の一員としてジェイクを迎えるべく、オマティカヤの兄弟達が彼を待ってくれているのだった。魂の木の下、アバターと共に静かに横たわるジェイクは、エイワの力によってその意識をアバターの肉体に移される。ネイティリや大勢の同胞達に祝福される中、ジェイクの意識を宿したアバターは力強くその瞳を開いた。さながら「ナヴィは二度生まれる」という言葉をなぞるかのように、ジェイクはナヴィとして新たな生を受けたのだった。
登場人物
地球人(スカイ・ピープル)
- ジェイク・サリー
- 演 - サム・ワーシントン、日本語吹替 - 東地宏樹
- 本作の主人公で元海兵隊員(伍長)。傷痍軍人で ベネズエラでの戦争で負傷し、脊髄を損傷したため下半身不随となっている。 軍人年金の額では治療を行うことが出来ず車椅子生活を余儀なくされていたが、アバター計画に参加するはずだった科学者の双子の兄トミーが強盗に襲われ急死したため、高額な治療費をRDAが肩代わりすることを条件に兄の代理として計画に参加した。会社側からは軍人の立場を利用して科学者側やナヴィ達に根回しする役目を任される。アバタープログラムの訓練はおろか、ナヴィの事も知らないままアバターと同期することになるが、長い間の車いす生活からアバターを通じて自由に歩ける事から「最高だ」と当初からアバターの姿を気に入るようになる。これまでアバターの操縦は科学者が行ってきたが、ジェイクのように無知な軍人が操縦する事は初めてで、それが結果的にナヴィのオマティカヤ族から「戦士」として受け入れられ先住民としての修業を行う事になる。次第にパンドラの自然やアバターとしての生活を愛するようになり、自分が人間なのかアバターなのかが分からない複雑な気持ちに揺れる事になる。
- グレイス・オーガスティン博士
- 演 - シガニー・ウィーバー、日本語吹替 - 弥永和子
- アバター計画を率いる植物学者。自然の破壊された地球に見切りを付けて15年以上パンドラの生態系研究に従事している。自らもアバターを操ってナヴィとの融和の一環としてオマティカヤ族の村に学校を開き、文化交流と英語教育を行ったことがある。そのため、地球人としては例外的にナヴィ達から一定の信頼を得ていた。
- 優秀な学者だが、仕事がスムーズに進行しないとしきりに悪態をついて周囲を困らせるなど、かなりワンマンな性格。職業的差別観から軍人に対し偏見を持っており、専門的な教育を受けていた兄の代わりに送られてきた元海兵隊員のジェイクには不満を持っていた。しかしながら彼がナヴィと交流できる事に気づいてからはその態度は徐々に変わり、信頼を置くようになる。
- クオリッチの強攻策に反発し、物語後半でジェイクらと共に地球人居留地を出奔するが、逃走の際にクオリッチの放った銃弾に当たって重傷を負う、体が弱りながらもナヴィ達の助力にてエイワの力で延命を行うが時すでに遅く命はエイワと一体化する(死んだように見えるがモアト曰くエイワに命が移動したと語っている)。姿を変えて続編三部作に登場すると演じるシガニー・ウィーバー自身から発表された。
- マイルズ・クオリッチ
- 演 - スティーヴン・ラング、日本語吹替 - 菅生隆之
- 元海兵隊の大佐[7]で、RDA社の傭兵部隊Sec-Opsを率いる。地球では何度も戦争を経験しているが、パンドラに来てすぐに顔に重傷を負い、今もその時の傷跡が残る。大量の地下資源が存在するオマティカヤ部族の村の制圧を目論み、パンドラに来たばかりだったジェイクにナヴィをスパイ・懐柔するように指示する。
- 足の不自由なジェイクに任務終了後は足の手術を約束する、目的を的確にこなした部下に「一杯おごるぞ」等、部下の面倒見は良く、約束事は必ず守る性格の持ち主で部下の信頼も厚い。だが生粋の軍人であり、先住民に対する文化相対主義的理解は身に着けてはいない人間として描かれている。したがってナヴィの人々の生活や文化に対してに理解を示さず「殲滅すべき敵」としか見ない好戦的な性格の持ち主でもあり、それゆえにジェイクらとはやがて敵対することとなる。
- 最後はジェイク達を追い詰めるも、ネイティリの矢にて胸を刺され死亡したと思われたが、続編三部作に登場すると発表された。
- トゥルーディ・チャコン
- 演 - ミシェル・ロドリゲス、日本語吹替 - 杉本ゆう
- 元海兵隊員のヘリパイロット(大尉)。アバター計画の人員やアバターの輸送を担当するため、ジェイクやグレイス達と最も親しい軍人。
- 軍人としては元々任務に実直だったが、暴力的な手段でナヴィ達を追い立てて土地を奪うクオリッチのやり方に反発し、ジェイク達と共に地球人居留地を出奔する。物語終盤の決戦では、自身の顔や愛機SA2-サムソンにナヴィの戦士風のペイントを施してパンドラ側の一員として戦いに参加する。クオリッチの乗る隊長機に奇襲を仕掛けるが、奮闘の末に撃墜されて戦死した。
- パーカー・セルフリッジ
- 演 - ジョヴァンニ・リビシ、日本語吹替 - 難波圭一
- RDA社の社員で鉱物資源開発の責任者。株主の顔色やマスコミの評判ばかり伺っている俗物。オマティカヤ族の村への襲撃直前、ナヴィへの説得を願い出たジェイクに最後のチャンスを与えるなどするが、ナヴィの事を深く理解しようという意図から出たものではない。
- ノーム・スペルマン
- 演 - ジョエル・デヴィッド・ムーア、日本語吹替 - 清水明彦
- 植物や自然を研究する人類学者。ジェイクの死んだ兄と一緒にアバター操作員としての訓練を受けていた縁で、ジェイクと行動を共にすることとなる。当初は学者でもないのにナヴィとの交流に成功したジェイクを快く思っていなかったが、次第にうち解けた。
- ジェイクと共に地球人居留地を出奔し、パンドラと地球との最終決戦にもアバターを使って参戦した。
- マックス・パテル博士
- 演 - ディリープ・ラオ、日本語吹替 - 村治学
- アバターの開発者。クオリッチ達に反発して出奔したジェイク達に共感し、居留地に留まりながら地球側の情報を密かにジェイクに伝えていた。
ナヴィ
- ネイティリ
- 演 - ゾーイ・サルダナ、日本語吹替 - 小松由佳
- ナヴィの狩猟部族、オマティカヤ族の族長の娘。自身も強力な戦士。最初はジェイクに敵意を表すが、母モアトの命で彼にナヴィの生き方を教えるうちに惹かれ合っていく。
- エクステンデッド・エディションでは、姉のシルワニンが森の伐採を怒ってオマティカヤ族の数人の兵士達と共にブルドーザーに放火をした報復にRDA社の傭兵部隊に自分の目の前で惨殺された過去がある事がグレイスの話で明らかになっている。
- モアト
- 演 - CCH・パウンダー、日本語吹替 - 滝沢ロコ
- ネイティリの母親。「エイワ」の神託を伝える巫女。ジェイクを部族に受け容れる事を薦めた。
- ツーテイ
- 演 - ラズ・アロンソ、日本語吹替 - 竹田雅則
- オマティカヤ族の戦士。ネイティリの婚約者で、次の部族長と目されている若者達のリーダー的存在。地球人への敵対心が強く、またネイティリと恋仲になったためにジェイクと対立していたが、ジェイクがトゥルークを手なつけたことで実力を認め、以後共闘することとなる。
- 最後の決戦でイクランを駆って奮戦した果てに戦死する。
- エイトゥカン
- 演 - ウェス・ステュディ
- ネイティリの父親でオマティカヤ族の族長。ジェイクが初の「戦士層」出身のアバターである事に興味を持ち、オマティカヤ族に受け容れる。クオリッチによる村の襲撃の際に死亡。
- アクウェイ
- 演 - ピーター・メンサー
- ナヴィの別の部族の族長。
- その他の声の吹き替え:広瀬彰勇、小形満、大黒和広、川島得愛、石住昭彦、世古陽丸、乃村健次、川田紳司、込山順子、大西健晴、紗ゆり、森結花、庄司宇芽香、船木真人、片貝薫、永木貴依子
設定
- ナヴィ
- パンドラに住む生物の中では最も知能の発達した巨人型有尾人種。身長は3メートル前後で、青い縞模様の肌、動く耳、大きな目、ネコのような鼻、犬歯および尾が特徴。人間のDNA構造と良く似た組織構造をしている。骨格は天然の炭素繊維で補強されていて簡単には死なない。宇宙旅行を可能にしている人間の設定に比べると原始的又は野生的ではあるが、惑星の自然の仕組みと密接に発展した独自の文化を有する。パンドラ人としての生物学的な特徴は、フィーラーと呼ばれる後頭部から尾の様に伸びた長い巻き毛部分の先端を用いて生体電流による情報交感能力を持っており、それはパンドラの動物につなげることができる。この直接的なリンクにより動物と心を通わせることが可能で、仲間を呼びよせたり交通手段としてあやつることができる。「ナヴィ」は地球人が英語で発音したもので、劇中ネイティリが後述のナヴィ語で呼んだ本来の名前は「ネリ」である。
- ナヴィ語
- ナヴィが話す言語。地球の言語とは異なっているので、地球人ジェイクはネイティリから教えを受けても話せるようになるには苦労を要し、劇中後半で大勢を前に演説を行う際には通訳を必要とした。なお、オマティカヤ族はかつてグレイスの作った学校で地球語(英語)を教わっているので、ナヴィの部族としては唯一英語を話せる。
- アバター
- ナヴィと人間の人造ハイブリッド種。被験者たる人間のDNAとナヴィのDNAを掛け合わせて造られた人造生命体であり、個体としての意識はなく、脳の活動は、媒体交信者を必要としている。つまり、パンドラ生命体系の特有の生態交感能力を応用して、外部機械的神経介入によって動かす事の出来るバイオ科学で造られたマリオネットである。操作するに当たっては被験者との同調率が高くないと出来ない為、DNAの一致しない他人では操作出来ない。ジェイクは双子だった為に選ばれた特殊ケース。アバターとリンクしている間、被験者側は眠っている状態であり、アバター側が眠りに付くと被験者側が目覚める。ただ、トラブルなどでリンクが絶たれてしまった場合アバターは昏睡状態に陥り、その間まったくの無防備となってしまう。また、リンクした状態でアバターが死亡しても操縦者が死ぬことはないが、激しい痛みは受けてしまう。ナヴィ達(オマティカヤ族)には“ドリームウォーカー”と呼ばれている。人類は当初アバターを使ってナヴィの人々に英語を教えたり、人間の文化などを伝えるプロジェクトもあったが映画開始の時点ではそのプロジェクトは頓挫している。ちなみにナヴィの指は四本であるが、アバターは人間のDNAが入っているためか、五本である。
- 衛星パンドラ
アルファ・ケンタウリ太陽系の木星型惑星ポリフェマスの衛星。地球からの距離4.4光年。重力が地球に比べて小さいという環境は、ジェイクに、高度の高い空中から落下しても怪我一つしないというスーパーマンの設定にも似た行動の自由を与えている。衛星の大気は、揮発成分が多く、地球人は自然呼吸ができない。揮発成分以外の大気組成は地球の大気とあまり変わらず、揮発成分を取り除くフィルターマスク「エグゾパック」を装着して呼吸できる環境としている。ジェイクが新兵と共にパンドラに到着した場面で、上官が「エグゾパック無しだと20秒で意識を失い、4分で死亡する」と説明して装着するよう促している。劇中で、クオリッチ大佐が短時間ながら息を止めた状態でパンドラの大気内で活動する場面が3度あった。前者では気密を保っていたドアを開けっ放しにしたために、その場に居合わせた者達はエグゾパックを装着して慌てて逃げ出している。- パンドラの生物
- パンドラに生息する動物の多くは巨大で、6本脚として設定されている。植物は夜光能力を持つ。
- アンオブタニウム
- パンドラに存在する超伝導物質。地殻中のアンオブタニウムが作り出す強力な磁場により、巨岩が天空に浮いている「ハレルヤ・マウンテン」や磁力線に沿って岩がアーチ状になっている「ストーン・アーチ」などの特異な地形が見られる。オマティカヤ族が住居としている巨木「ホーム・ツリー」の地下にアンオブタニウムの鉱脈が存在する事が人間との争いの発端となっている。地球では1kgあたり2000万ドルで取引される。
- 地球と地球文明
- 劇中、地球の様子はほとんど出てこないが、ジェイクによって、地球は「瀕死」の状態と表現されている[8]。地球から数光年離れたパンドラでの惑星開発、持込まれる重装備の兵器及びメカ、さらにクオリッチ大佐の台詞で、自分の顔の傷は地球では完治する、とあることから、地球人の科学・バイオ科学・医療技術等は2009年現在よりも相当発達している2154年の設定である。
- RDA
- Resources Development Administration(資源開発公社)の略。未来版の営利主義の植民地開拓会社の設定で、劇の中心的モチーフである侵略者対ネイティブの「侵略者」である。RDAはアンオブタニウム採掘のためにパンドラに進出する。民間軍事会社としての側面も持っており「Sec-Ops」と呼ばれる軍事組織を保有している。パンドラには多くの兵員や作業員のほかにもSA-2サムソン、スコーピオンガンシップ、ドラゴン、AMPスーツなどの重戦力を持ち込んでいる。
- RDAの起源は、アメリカン・ドリーム的な設定で、21世紀初頭にシリコン・バレーで2人の若者が自宅のガレージで始めたごく小さな会社が、ほんの数十年でほとんど政府のような役割すら担うような世界最大の企業へと大成長を遂げたとしている。
- スカイピープル
- ナヴィ(オマティカヤ族)が地球人に対して用いる異称。理由は劇中で明確に語られていない。単純に宇宙船に乗って空からやって来た「宇宙人」のことを示している。ナヴィの言葉は、科学技術を駆使した文明社会と対照的に映るようにナイーブな語彙を選んで設定されている。
- ヘルズ・ゲート(地獄門)
- パンドラの地球人居留地。危険な動植物の存在するパンドラへの入り口である事からこう呼ばれる。
- エイワ
- 惑星全体に張り巡らされた植物による神経線維ネットワークの総称。パンドラの神に近い存在であり、ナヴィは「魂の木」にフィーラーを繋げる事でアクセスできる。
パンドラの動物
()内はパンドラ側の呼称。
- ダイアホース(パリー)
- 全長:4.25メートル。パンドラにおける、馬のような生物で、6本足で歩く。ナヴィは主に移動手段や狩りの時に使っている。雑食であり、主に樹皮や低木を食べる。花の蜜を吸うために、長い舌をもつ。頭の後ろに2本の突起状のアンテナのような器官が付いており、ナヴィはそれとフィーラーを通じてダイアホースを操る。
- マウンテン・バンシー(イクラン)
- 翼幅:14メートル。パンドラの山岳地帯に生息している、空中捕食動物。個体ごとに色、模様が異なる。サイズ的には翼竜、シルエット的にはミクロラプトルに近い姿をしているが、4枚の羽を使って鳥のように羽ばたいて飛行する。ナヴィにとってバンシーと心を通わせる行為は、戦士になるためには避けて通れない通過儀礼である。
- ダイアホースと異なり、バンシーはたった一人のナヴィしか心を交わさない(ナヴィが複数のバンシーと心を交わせられるのかは不明)。
- グレート・レオノプテリックス(トゥルーク:最期の影)
- 翼幅:25メートル。パンドラの空の王者として君臨する、巨大な空中捕食動物。バンシーと異なり、群れで行動することはない。ジェイクが接触した個体の色は赤(個体ごとに色が異なるのかは不明)。バンシー同様4枚の羽を使って飛行するが、大きさは約三倍ほども大きい。「最期の影」とは、「レオノプテリックスが自分の上に影を落とすことがあれば、それがこの世で見る最期の影」という意味である。天敵がいない為、視界外の頭上などは基本的に無警戒。
- これに乗ったナヴィはトゥルーク・マクトと呼ばれ、バラバラに分かれていた部族を一つにまとめ上げたという伝説がある。しかし、トゥルーク・マクトは太古の昔から数えてネイティリの先祖を含めてわずか五人しかいない。その話を聞いていたジェイクは失った信用を取り戻す為に、レオノプテリックスと絆を結ぶことを思いついた。
- ハンマーヘッド・ティタノテリウム(アングツィク)
- 全長:11m。地球のシュモクザメのような頭をしている草食動物。縄張り意識が非常に強い。基本的に群れで行動する。頭の突起の上にはダイアホースと同じような突起に加え、羽の様な模様があり、威嚇する際にはこの羽を大きく広げる。頭部はキチン質で構成されており、その硬度はAMPスーツの30ミリマシンガンの攻撃を受けてもビクともしないほどである。
- ヘクサピード(イェリク)
- ジェイクが矢の練習の時に仕留めた鹿に似た生物。成人の儀式として、戦士が最初に殺すことを許される動物である。
- プロレムリス
- 全長:1m。青色の猿のような生物。黄色い目をしている。攻撃的ではなく草食ではあるが、昆虫を食べることもある。
- サナター(パルルカン)
- 体長5.5m。パンドラの陸上で最も危険な肉食動物。頭部の周りにあるブレードは、獲物の位置を特定するための感覚器官である。夜の狩りを好む。
- 「パルルカン」はナヴィの言葉で「口の渇きを覚えるほどの恐怖をもたらす者」という意味である。
- ヴァイパーウルフ(ナンタング)
- 全長:2m。地球のハイエナやオオカミに当たる生物。夜行性で、群れで行動する。仲間とはぐれたジェイクに群れで襲いかかるが、ネイティリの介入によりジェイクは命拾いをする。
- スタームビースト(タロアング)
- 特別編とエクステンデッド・エディションのみに登場。水牛と恐竜を掛け合わせたような生物。一頭の雄が沢山の雌と若い個体を引き連れて群れで行動する。皮膚はナヴィの矢や槍すら弾き返す程頑丈で、巨体と大きな角をいかした突進は強力である。弱点は体の側面にある呼吸器官である。
RDA社の装備品
ジェームズ・キャメロンは特別映像で「磁場が強いこの星では21世紀半ばの技術が最高水準の機能を発揮する」と語っており、パンドラに展開した装備の多くはアンオブタニウムの強力な磁場の影響を受けない旧式であったと思われる。兵器はすべて有人で軍事用ロボットは登場しないが、ブルドーザーなどの重機は遠隔操縦で無人化されている。
人間が搭乗する兵器はコックピット部分に気密性があり、エグゾパックを装着せずに操縦が可能だが、緊急用にエグゾパックを搭載している(ドラゴンのみ固定式の酸素マスクである)。
宇宙船
- ISV ベンチャースター(ISV Venture Star)
- 全長:1502メートル。地球・パンドラ間の人材および貨物の輸送に使用されている宇宙船。反物質を利用して加速し、光速の70%の速度(加速と減速にそれぞれ5ヶ月半かかる)で航行することが可能であり、地球から4.4光年離れたパンドラまでの航海時間は6.75年。航海時間が長いため乗員はコールドスリープされる。大気圏突入能力は有していないため、人員や貨物の積み下ろしには船体に搭載した2機のヴァルキリーを使用する。本作に登場するのは12隻建造された中の1隻。
- ヴァルキリー(Valkyrie)
- 主にベンチャースターとパンドラ間の人員と物資の輸送に使用されるスペースプレーン。大気圏内ではVTOL機として運用することが可能。終盤では機体内に発破用爆薬を搭載することで爆撃機として運用された。この時は、上部と貨物室内に銃座のある陣地が設置されている。
ヘリコプター
- SA-2 サムソン(SA-2 Samson)
二重反転式ローターを内蔵したダクテッドファン2基を装備した汎用ヘリコプター。主な任務は人員と物資の輸送だが、ロケット弾発射機やドアガンを搭載することでガンシップとしても運用できる。設定ではアエロスパシアル製だが、現実には1992年にヘリ部門が分離してユーロコプター社となっているため、同じ会社であるかは不明。- トルーディの愛機にはコックピットの両側面の下側に白い虎がペイントされている。また、この機体の側面には16の数字もペイントされており、劇中では「サムソン16」と呼ばれている。後半ではトルーディが顔に施した戦化粧と同様に、青と白の横線がペイントされた。
- AT-99 スコーピオン・ガンシップ(AT-99 Scorpion Gunship)
- サムソンと同様2基のダクテッドファンを持つ攻撃ヘリ。スタブウィングに機関砲、ロケット砲、ミサイルを装備しており、対地・対空戦闘が可能。ナヴィからはクンシップ(Kunsip)と呼ばれている。
- C-21 ドラゴン・アサルト・シップ(C-21 Dragon Assault Ship)
- ダクテッドファン4基を装備した大型ヘリ。機首は2つあり、右側がパイロット用、左側がガンナー用になっている。機体に搭載した大量の機関砲、グレネードランチャー、ロケット砲、ミサイルにより高い攻撃力を有するほか、機体内部にはAMPスーツを格納することも可能でマンハッタン程の広さの区域を核兵器を使わずにたった6秒で壊滅させる程の破壊能力を持っているが、弱点は敵からのミサイル攻撃である。東洋の龍がペイントされていて、クオリッチ大佐が乗っている機体には「パパ・ドラゴン」という通称がついている。
陸上兵器
- AMPスーツ (AMP Suit)
- 全高:4メートル。気密服とパワードスーツを兼ねたSec-Opsの装備。稼動時には背面に2基ある排気口から熱風を発する。内蔵武器は無く、GAU-90 30mm機関砲やナイフを手で持って使用するが、GAU-90で用いる30mm機関砲弾は本体に内蔵されており、ベルトリンク方式で給弾している。両手部分の操縦システムは操縦者の両手に装着したコントローラーで、素手でのパンチなど人間の手とほぼ同じな動作が可能。ドラゴンやヴァルキリーのような輸送機で空輸することも可能。脚部は不整地走破に優れている他頑丈な構造となっており、ヘリボーン時にはロープを用いてラペリング降下を行うが、足にはショック・アブソーブ能力を備え、緊急時には一定の高度から飛び降りても特に問題なく行動が可能。
- AMPはAmplified Mobility Platform(動作増幅プラットフォーム)の略。アイアンレディー(Iron Lady)の愛称もある。設定では三菱重工業製(Mitsubishi MK-6 Amplified Mobility Platform :AMP Suit)。
- スワン(Swan)
- 機関砲を搭載した6輪の戦闘車両。装甲は一切無く、防御については乗員が着用したボディアーマー頼みであるため、兵士からはヘルライダー(Hellrider)と呼ばれている。作中では一瞬登場するだけでほとんど出番は無い。
- スタンダード・イシュー・ライフル(Standard Issue Rifle)
- Sec-Opsが正式採用しているブルパップ式アサルトライフル。使用弾薬は6.2x35mmケースレス弾(薬莢の無い弾薬)で、80発入りマガジンが標準的に使用される。ピカティニーレールが取り付けられているため、光学照準器やフラッシュライトのような各種アクセサリーを追加装備することが可能。フルオートでの発射速度は毎分600発。銃身を短縮したカービンタイプやグレネードランチャーを取り付けたタイプなど複数のバリエーションが登場。
- 汎用機関銃
- Sec-Opsが正式採用している機関銃。サムソンのドアガンや陣地の銃座で用いられたり、歩兵の携行火器としても使われている。使用弾薬は昔ながらの薬莢式のもので、発砲時に機関部の右側面から排莢されているのが確認できる。給弾方法はドアガンや銃座で使用する場合は給弾ベルトを用い、携行火器として使用する場合はドラムマガジンを用いる。なお、トルーディは劇中後半、サムソンの両翼のドアガンとして設置されていた本銃を前方に向けて固定し、発射をコックピットから行えるようにしていた。
- 手榴弾
- 劇中後半でジェイクが用いた手榴弾。外観は炸薬を装填した部品2つが連結されたもの。起爆プロセスは現在の手榴弾と大差は無く、安全ピンを抜いてから投擲する。
- SN-9 ワスプ(SN-9 Wasp)
- クオリッチ大佐が愛用している8連発の回転式拳銃。使用弾薬は9mmハイパーベロシティ・サボット弾で、最大有効射程135mという。現代の拳銃(50m程度)とは比較にならない性能を持つ。
製作
- 1994年、ジェームズ・キャメロンは、後に『アバター』となる作品の80ページに亘る脚本を書いた[9]。
- 1996年8月、『タイタニック』の完成後、キャメロンは“人造の”もしくはコンピューター合成での俳優を利用して、『アバター』の撮影を行うと発表。当時は1997年夏に撮影を始める予定だった。
- 2005年3月、ラスベガスで開催された映画関係者向け展示会ショーウェストにて、キャメロンはジョージ・ルーカス、ロバート・ゼメキスら著名監督と共に観客の映画館離れ問題についてのシンポジウムを行い、その打開策としてデジタル3D映画の推進が打ち出される。この頃から『アバター』の3D化の構想があったものと見られる。
- 2005年6月、キャメロンは、仮題として『プロジェクト880』と呼ばれるプロジェクトと同時に、もう1本のプロジェクト『Battle Angel』に取りかかると発表。同年、キャメロンはまず2007年夏を目指して『Battle Angel』を、そして2009年の公開を目指して『プロジェクト880』の撮影を予定していると語った。しかし2006年2月、キャメロンは2本の映画プロジェクトの日程目標を交換すると語る。その直後には、『プロジェクト880』の公開は2008年まで遅れる可能性があるとも指摘した(この時点で、『プロジェクト880』が、実は『アバター』の改善を行ったバージョンであることも公表)。
- 2006年2月、2008年夏の公開を目指して『アバター』を撮影すると発表。12月、キャメロンは1990年代以来この映画の製作を先送りにしてきた理由を、彼の作品を作り上げるのに必要なテクノロジーが進歩するのを待っているためだと説明した。
- 2007年1月、フォックスは、同社の『アバター』を24フレーム/秒の3Dで撮影すると発表した。併せてキャメロンは、映画がCG合成キャラクターと実写環境をフルの実写撮影と組み合わせたものになると説明した。
- 2008年4月、主撮影開始。
- 2009年1月、撮影完了の情報が発表される。8月21日、予告映像が全世界同時解禁。
- 2009年12月18日、全米公開。
スタッフ
- 監督 - ジェームズ・キャメロン
- 製作 - ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー
- 製作総指揮 - コリン・ウィルソン、レータ・カログリディス
- 脚本 - ジェームズ・キャメロン
- 撮影 - マウロ・フィオーレ
- 美術 - リック・カーター、ロバート・ストロンバーグ
- 編集 - ジェームズ・キャメロン、ジョン・ルフーア、スティーヴン・E・リフキン
- 音楽 - ジェームズ・ホーナー
- 提供 - ライトストーム・エンターテインメント、20世紀フォックス、デューンエンターテインメント、インジーニアスフィルムパートナーズ
配役
海兵隊の大佐役、スティーヴン・ラングは、キャメロンの『エイリアン2』(1986年)でオーディションに失敗し、起用されなかった。だが、監督はラングを覚えていて、このたび『アバター』に起用した。 また、『エイリアン2』に登場したパワーローダーを彷彿とさせるAMPスーツが登場し、ラングが演じるSec-Opsの大佐も操縦する。
シガニー・ウィーバー演じるグレイス博士は、製作途中の段階では“シプリー”という名前だった。ちなみにウィーバーはこの役のために、髪を赤く染めている。本人いわく、グレイス博士は「ひどく熱心で、理想的」な部分がキャメロン監督自身に似ているとコメントした。
俳優のマイケル・ビーンが、2007年3月、キャメロン監督と映画出演に関して話し合いをしたが、彼の出演は確認されていない。
撮影
パンドラに人類の鉱山居留地を作るため、プロダクション・デザイナーは、2007年6月、メキシコ湾のノーブル・クライド・ボードロー掘削装置を取材した。彼らは掘削装置のあらゆる面を写真撮影、測定、フィルム撮影をした。これをフォトリアルなCGIでスクリーン上に復元するまでに、約1000人が、製作にかかわった。
ナヴィ語
キャメロン監督は2006年1月から4月まで、南カリフォルニア大学のマネジメント・コミュニケーション・センターの言語学者およびディレクターであるポール・フロマーとともに、パンドラに住む異人種ナヴィのための言語や文化の開発を行った。文法においては普遍文法の概念が十分に考慮されており英語への対訳においても十分に理に適ったものとなっている。オーストラリア出身で本作のためにアメリカ英語とナヴィ語の両方を学んだワーシントンは「ナヴィ語の方が楽に覚えられた」と語っている。
作品解説
構想14年、製作に4年以上の歳月を費やして完成させた。
テーマ
2009年のコミック・コンベンションで、キャメロンは参加者を前に本作の主題を語っている。いわく、「アクションとアドベンチャーのファンの一人として自分がわくわくするような内容を少しと、同時に、良心を持ったもの――映画を楽しみながらも、自然界とのかかわり、人間同士の関わり方について、人々を多少なりと考えさせるようなものを製作したい」と語った。
なお、ナヴィの設定には、「人間のより高尚な部分、もしくは、人々がこうでありたいとあこがれるような人間」を表し、逆に人類には、「善良な人々もいるとはいえ、世界を破壊し、荒廃とした未来へと自分自身を追い込む、おろかな一面を象徴している」と付け加えている。
影響
マイノリティへの迫害を、良心を持った少数のマジョリティとマイノリティの視線で捉えている点で『ダンス・ウィズ・ウルブズ』[10]などの影響を受けているとされる。
また、地球の環境問題を元に制作されており、特にカナダ・アルバータ州のタールサンド精製で起こったアサバスカ川の深刻な環境汚染がこの作品に大きなインスピレーションを与えたとされている[11]。
技術
- フュージョン・カメラ・システム
- キャメロンが3Dで撮影するため、自分で開発したカメラシステム。1台のカメラ本体に2台のハイ・ディフィニション・カメラを使用することで、従来の3Dにはなかった、“奥行き感”のある3D映像を表現することに成功している。なお、このシステムが発表されたのは2006年9月のことである。
- ザ・ボリューム
- 新しく用意されたパフォーマンス・キャプチャー・ステージのこと。それまでに使われていたものより6倍の大きさをもつ。ステージの構成は上下左右に合計120台の3D撮影用デジタルビデオカメラが配されたもので、マーカーの付いたキャプチャースーツを来た演者の挙動がミリメートル以下の精度で記録される[12]。
- デジタル・クローズアップ
- 表情や目の動きといった細かなデータを専用に収録する機材とプロセス。ヘッドリグからアームで支持されたカメラが、顔面にマーカーを施した演者の演技を収録する。装置の設計はキャメロン自身の手に拠る[12]。
- バーチャル・カメラ
- ザ・ボリュームとデジタルクローズアップで収録されたデータは、現場のワークステーションで直ちに簡単な3DCGIに当てはめられ、完成映像のラフとして閲覧(On-Set Playback)できる様になっている[12]。
VFX
WETAデジタル (使用 Ubuntu Linux および Grid Engine[13][14])- インダストリアル・ライト&マジック
- フレームストア
- 他多数。
音楽
作曲家のジェームズ・ホーナーが映画の音楽を手掛ける。彼がキャメロンと協力するのは、『エイリアン2』、『タイタニック』に続いて、3度目となる。
予告編で使用された合唱曲は、スティーヴ・ジャブロンスキーが映画『アイランド』で作曲した「My Name is Lincoln」である。サウンドトラックCDには未収録。
公開
興行収入
本作の公開初週末にはアメリカ東海岸を大吹雪が襲い、映画館への客足が懸念されていたにもかかわらず、北米のみで約7700万ドルを稼ぐ好スタートを切った[15][16]。その後も安定して高い成績を維持し、公開から39日目で同監督による前作『タイタニック』が持っていた世界興行収入記録を更新した[17]。
日本では公開5日間で約13億円を稼いだ[18]。週末動員ランキングでは2010年2月第4週に『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』に敗れるまでの9週間[19]、興行収入では3月第1週に『ドラえもん のび太の人魚大海戦』に抜かれるまでの10週間連続で1位だった[20][21]。また109シネマズのIMAXデジタルシアターではIMAX3D上映が行われ、その高画質が好評を博して4館のみで計7億円以上の興行収入を上げている[22]。
反響
本作の好評により3Dに対する注目度が一気に高まる結果となり、各映画会社は2010年以降相次いで3D映画の公開を発表している。しかし、大半の作品はコンピュータによる2D映像からの変換であり、『タイタンの戦い』や『エアベンダー』のように3D化した事で逆に低評価を受けた作品も多い。この件に関して制作のジョン・ランドーは「3Dで制作するなら初めから3Dカメラで制作するべき」と苦言を呈していた。
また、キャメロン監督や制作スタッフが劇中の「ハレルヤ・マウンテン」の主なモデル[23][24][25]になったと述べてる黄山や桂林などのある中国では、「アバター」のヒットによって中国の国産映画のシェアを奪うことを懸念して宣伝と上演を禁じて3D版のみ上映がゆるされた[26][27]。中国では関係者の大量の写真撮影を根拠に本作に影響を与えたと張家界市が主張してユネスコ世界遺産である武陵源の一部をアバター・ハレルヤ山に改称して中国で大きな議論を呼んだ[28][29]。
批評
プロ評論家によるアメリカの映画レビューサイトのRotten Tomatoesでの支持率は82%だった[30]。映画評論家のロジャー・イーバートは、満点となる4つ星を与え、「1977年に『スター・ウォーズ』を見たときと同じような感覚」、「『スター・ウォーズ』や『ロード・オブ・ザ・リング』のように新世代の特殊効果を採用している」と評した[31]。スティーヴン・スピルバーグは「『スター・ウォーズ』以来の刺激的で驚くべきSF映画」と絶賛し[32]、クエンティン・タランティーノは本作を2009年のベスト1位とした[33]。また、押井守はCGスタッフと共に鑑賞し、「10年かけても追いつけない。笑えるほど完敗でした」と述べた[34]。 蓮實重彦は画面の暗さに関連して「これは人に見せちゃいけない画面ではないか。この程度でいいと思っているなら、人類に進歩はない」と否定的に語っている
[35]。
アメリカの保守・右派は反米・反軍・反キリスト教の映画だと批判している[36]。右派の論客ジョン・ポドレツは自身のサイトで「観客は米兵の敗北に声援を送るようになる。強烈な反米的内容だ」と非難。現役海兵隊員のブライアン・サラス大佐は隊員向け新聞に「軍の未熟さや凶暴さが異常に強調され、誤解を与える。ひどい仕打ちだ」と記した。アフガニスタンやイラクでの長期化する戦争から人心が離れている現状への焦りも反発の原因となっている。
更に、キリスト教などの一神教とは相容れない「自然の中に神が宿る」というナヴィの信仰に対しても、保守派コラムニスト、ロス・ドーサットはニューヨーク・タイムズ紙で、「映画は、神と世界が同一という汎神論的な考えに共鳴するキャメロン監督の長い弁明」と指摘。カトリック教会の一部からも汎神論の思想が広まることへの懸念の声が出ている。
キャメロン監督は、『ロサンゼルス・タイムズ』紙のインタビューで、「この映画は我々が戦っている戦争を反映している。兵士は不当に戦場に送られている。この映画で目覚めてほしい」と語り、ふたつの戦争に反対するメッセージを込めたことは認めた。一方で、米軍批判との指摘には、「心外だ。私の弟は海兵隊員だが、彼らを心から尊敬している」とテレビ番組で反論している。
受賞・ノミネート
第67回ゴールデングローブ賞において作品賞(ドラマ部門)と監督賞を受賞した[37]。
第82回アカデミー賞において9部門にノミネートされたが、期待されていた作品賞、監督賞などの主要部門はキャメロンの元妻でもあるキャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』に敗れて受賞ならず。撮影賞、美術賞、視覚効果賞の3部門のみ受賞となった。2010年2月28日には、『ハート・ロッカー』のプロデューサーが、選考委員の知人らに作品賞はアバターではなくハート・ロッカーに投票してほしいと呼びかけた電子メールを送っていたことが判明し謝罪している[38]。
テレビ放送
2012年2月17日、日本テレビが『金曜特別ロードショー』にてノーカット地上波初放送を実施した。
2013年1月13日、テレビ朝日が『日曜洋画劇場』にてテレビ放送を実施した。
2014年10月4日、フジテレビが『土曜プレミアム』にてテレビ放送を実施した。
ホームメディア
Blu-ray版とDVD版が北米では2010年4月22日、日本では同23日に発売された。公開を続けている映画館がある中での発売は極めて異例。キャメロン監督によれば、「アースデイに合わせて発売し、環境問題への思いを訴えたかった」と語っている。画面サイズは上下がカットされたシネマスコープサイズで公開された劇場版(IMAXではフルサイズ)と異なり、映像ソフトではオリジナル比率のハイビジョンサイズ(ビスタ)での収録となっている。
また同年11月26日には未公開映像等を含んだ「エクステンデッド・エディション」が発売された[39]。
またパナソニックは3D対応VIERA・DIGA購入者を対象に、本作Blu-ray3D版(非売品)のプレゼントキャンペーンを行っている。
2012年11月23日、Blu-ray3D版が一般発売(劇場公開版のみ)。
ゲーム
映画と同時に製作されたゲーム版では、別の主人公の視点でアバターの世界を体験することができる。
続編の構想と経緯
公開前からキャメロン監督は本作が成功したら続編を製作したいと語っており[40]、また、主演のサム・ワーシントンが続編2作分の出演契約を済ませていることを明かしている[41]。2013年8月、20世紀フォックスは続編として3作品を同時に撮影、2016年-2018年の各12月に公開予定とした[42]が、2作目は2018年または2019年のクリスマス公開予定と更に延期され[43]、2017年4月22日に続編4本の全米公開日が発表された。詳しくは以下の通り。
作品名 | 全米公開日 |
---|---|
アバター2(仮) | 2020年12月18日[44] |
アバター3(仮) | 2021年12月17日[44] |
アバター4(仮) | 2024年12月20日[44] |
アバター5(仮) | 2025年12月19日[44] |
映画題名
2007年1月、パラマウント映画は、M・ナイト・シャマランによる『アバター 伝説の少年アン(Avatar: The Last Airbender)』の実写版を作ると発表、映画題名の所有権を明らかにするため、作品の名前を全米映画協会に登録したと語ったが、ジェームズ・キャメロンの『アバター』の20世紀フォックス代理は、タイトルの権利を保有していると述べた。パラマウントは、結局、この映画のタイトルを単に『エアベンダー(The Last Airbender)』に変更した。
脚注
^ “Avatar”. The Numbers. 2009年12月20日閲覧。
- ^ ab“Avatar (2009)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2015年6月14日閲覧。
^ 日本映画製作者連盟 2010年全国映画概況
^ http://bstudios.wikia.com/wiki/20th_Century_Fox
^ Unobtanium=「手に入れる事のできない」物質の意。SF系の映画では「非常に手に入りにくく、凄まじい価値のある鉱物」としてしばしば登場する。
^ ジェイクはこの時自分のことを「ジャーヘッド族の戦士」だと言っている(戸田奈津子の字幕では「海兵族」、日本語吹き替え版では「カイヘータイ部族」)。
^ 米国においては大佐の称号は退役後も生涯使い続けることが可能。
^ 地球の様子は、公式完全ガイドブックやエクステンデッド・エディションに収録されているもう一つのオープニングで垣間見る事ができる。
^ Jeff Jensen (2007年1月10日). “Great Expectations”. Entertainment Weekly. http://www.ew.com/ew/article/0,,20007998,00.html 2007年1月28日閲覧。
^ 2009年8月に『タイムズ』紙とのインタビューで「『アバター』は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の宇宙版だ」と発言している。
^ NHK BS1 BS世界のドキュメンタリー『岐路に立つタールサンド開発 ~カナダ 広がる環境汚染~ 後編』(2011年4月5日放送)
- ^ abcAnne Thompson (2010年1月). “Anatomy of a Motion-Capture Scene in Avatar” (英語). Popular Mechanics. 2009年12月27日閲覧。[リンク切れ]
^ “Cloudy with a chance of Linux: Canonical aims to cash in” (2010年3月26日). 2010年3月28日閲覧。
^ “The Day the Earth Stood Still” (2009年3月1日). 2010年3月28日閲覧。
^ “『アバター』が69億の興収でダントツ第1位!東海岸の大雪も客足に関係なし!-12月23日版【全米ボックスオフィス考】”. シネマトゥデイ (2009年12月24日). 2010年4月5日閲覧。
^ “Weekend Box Office Result for December 18-20, 2009”. Box Officie Mojo. http://www.boxofficemojo.com/weekend/chart/?yr=2009&wknd=51&p=.htm 2010年4月5日閲覧。
^ “アバター、タイタニック超え!歴代興収1位”. サンスポ. (2010年1月27日). http://www.sanspo.com/geino/news/100127/gnj1001270509015-n1.htm 2010年4月5日閲覧。 [リンク切れ]
^ “「アバター」公開5日で13億円突破、初登場1位獲得”. eiga.com (2009年12月28日). 2010年4月5日閲覧。
^ “『アバター』公開10週目で初のランクダウン!『パーシー・ジャクソン』が1位に!-3月1日版【映画週末興行成績】”. eiga.com (2010年3月1日). 2010年4月5日閲覧。
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^ CGWORLD誌2010年7月号(ワークスコーポレーション)
^ (フランス語) James Cameron en Chine pour faire la publicité de son film « Avatar », People daily, December 24, 2009.
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^ “中国で「アバター」宣伝禁止 国産映画保護、上映中止も” (2010年1月20日). 2011年1月27日閲覧。
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^ “ここはどこ? 景勝地を「ハレルヤ山」と改名―中国、客寄せ目的で”. エキサイトニュース (2010年1月28日). 2018年3月14日閲覧。
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^ “The Buzz: Filmmakers React to Avatar”. SlashFilm (2009年12月21日). 2010年4月5日閲覧。
^ “Quentin Tarantino Adds Avatar to His Top 11 Films of 2009” (英語). FIRSTSHOWING (2010年1月19日). 2010年4月5日閲覧。
^ “押井守監督、『アバター』の完成度に衝撃!「10年かけても追いつけない」と完敗宣言でみんなで乾杯!?”. シネマトゥデイ (2009年12月26日). 2010年4月5日閲覧。
^ 『映画長話』(蓮實重彦・黒沢清・青山真治、リトルモア、2011年)p250
^ 読売新聞国際面 2010年1月31日付記事
^ 2010年・第67回ゴールデン・グローブ賞・ドンデッヂ映画情報
^ アバターに投票しないで…選考委員にメール[リンク切れ]スポニチ 2010年3月2日
^ “「アバター」DVDが4月に発売へ、3D版は来年”. ロイター (2010年3月17日). 2010年4月5日閲覧。
^ “'Titanic' Mastermind James Cameron's King-Size Comeback: Two Sci-Fi Trilogies”. MTV.COM (2006年6月29日). 2010年4月5日閲覧。
^ “『アバター』続編2作品も出演契約済み!サム・ワーシントンが心配なのは三部作の完成年月”. シネマトゥデイ (2009年12月1日). 2010年4月5日閲覧。
^ “「アバター」続編3作に=16年末以降公開-米配給会社”. 時事ドットコム (2013年8月2日). 2013年8月2日閲覧。
^ 「アバター」続編、「SW」の影響で?公開再延期 - SCREEN
- ^ abcdhttp://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/avatar-sequels-get-official-release-dates-beginning-december-2020-996555
外部リンク
公式ウェブサイト(日本語)
- Official AVATAR -YouTube
- AVATARGlobal Channel -YouTube
MRQE: Movie Review Query Engine: Avatar (2009)(英語)
20世紀フォックスにより公開された脚本[リンク切れ] (PDF) (英語)
アバター - 金曜ロードショー(2012年2月17日放送分)
アバター - allcinema
アバター - KINENOTE
Avatar - オールムービー(英語)
Avatar - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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日本週末観客動員数1位の映画 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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