クレアチンリン酸
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IUPAC名
2-[メチル-(N'-ホスホノカルバムイミドイル)アミノ]酢酸
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識別情報
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略称
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PCr
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CAS登録番号
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67-07-2
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PubChem
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587
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SMILES
OC(CN(C)C(N)=NP(O)(O)=O)=O
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InChI
InChI=1/C4H10N3O5P/c1-7(2-3(8)9) 4(5)6-13(10,11)12/h2H2,1H3,(H,8,9) (H4,5,6,10,11,12)/f/h8,10-11H,5H2/b6-4+
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特性
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化学式
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C4H10N3O5P
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モル質量
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211.113 g/mol
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特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
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クレアチンリン酸(クレアチンリンさん、Phosphocreatine)はリン酸化されたクレアチンで、骨格筋にとって重要なエネルギー貯蔵物質である。ADPからの無酸素的なATPの生成に使われ、2秒から7秒程度の反応時間でクレアチンキナーゼによってリン酸基が外され、クレアチンに戻る。この反応は可逆でATP濃度の調整にも役立っている。クレアチンリン酸は、脳や筋肉など多くのエネルギーを消費する組織で重要な役割を果たしている。
クレアチンは主に腎と肝臓の共同作業で合成され、血流に乗って筋細胞や脳に運ばれ、細胞内に取り込まれたのちリン酸化されてクレアチンリン酸になる。
歴史
クレアチンリン酸はユダヤ人の生化学者であるDavid Nachmansohnによって発見された。
参考文献
Schlattner, U., Tokarska-Schlattner, M., Wallimann, T. (2005). Mitochondrial creatine kinase in human health and disease. Biochemica et Biophysica Acta .27. (Published ahead of print)
アミノ酸代謝の代謝中間体
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ケト原性アミノ酸(K) →アセチルCoA
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リシン→ |
サッカロピン - アリシン - α-アミノアジピン酸 - グルタリルCoA - グルタコニルCoA - クロトニルCoA - β-ヒドロキシブチリルCoA
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ロイシン→ |
α-ケトイソカプロン酸 - イソバレリルCoA - 3-メチルクロトニルCoA - 3-メチルグルタコニルCoA - ヒドロキシメチルグルタリルCoA
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トリプトファン→アラニン→ |
N'-ホルミルキヌレニン - キヌレニン - アントラニル酸 - 3-ヒドロキシキヌレニン - 3-ヒドロキシアントラニル酸 - 2-アミノ-3-カルボキシムコン酸セミアルデヒド - 2-アミノムコン酸セミアルデヒド - 2-アミノムコン酸 - グルタリルCoA
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糖原性アミノ酸(G) |
G→ピルビン酸→クエン酸
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グリシン→セリン→ |
3-ホスホグリセリン酸 グリシン→クレアチン: グリコシアミン · クレアチンリン酸 · クレアチニン
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G→グルタミン酸→ α-ケトグルタル酸
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ヒスチジン→ |
ウロカニン酸 - イミダゾール-4-オン-5-プロピオン酸 - ホルムイミノグルタミン酸 - グルタミン酸-1-セミアルデヒド
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プロリン→ |
1-ピロリン-5-カルボン酸
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アルギニン→ |
オルニチン - プトレシン - アグマチン
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他 |
システイン+グルタミン酸→グルタチオン: γ-グルタミルシステイン
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G→プロピオニルCoA→ スクシニルCoA
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バリン→ |
α-ケトイソ吉草酸 - イソブチリルCoA - メタクリリルCoA - 3-ヒドロキシイソブチリルCoA - 3-ヒドロキシイソ酪酸 - 2-メチル-3-オキソプロパン酸
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イソロイシン→ |
2,3-ジヒドロキシ-3-メチルペンタン酸 - 2-メチルブチリルCoA - チグリルCoA - 2-メチルアセトアセチルCoA
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メチオニン→ |
S-アデノシルメチオニン - S-アデノシル-L-ホモシステイン - ホモシステイン - シスタチオニン - α-ケト酪酸
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トレオニン→ |
α-ケト酪酸
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プロピオニルCoA→ |
メチルマロニルCoA
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G→フマル酸
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フェニルアラニン→チロシン→ |
4-ヒドロキシフェニルピルビン酸 - ホモゲンチジン酸 - 4-マレイルアセト酢酸 - 4-フマリルアセト酢酸
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G→オキサロ酢酸
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尿素回路を参照
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その他 |
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