中国サッカー・スーパーリーグ
中国サッカー・超級リーグ | |
---|---|
加盟国 | 中国 |
大陸連盟 | アジアサッカー連盟(AFC) |
開始年 | 2004年 |
参加クラブ | 16 |
リーグレベル | 第1部 |
下位リーグ | 甲級リーグ |
国内大会 | 中国FAカップ |
国際大会 | AFCチャンピオンズリーグ |
最新優勝クラブ | 上海上港 (2018年) |
最多優勝クラブ | 広州恒大 (7回) |
公式サイト | csl-china.com |
中国サッカー・スーパーリーグ | |
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各種表記 | |
繁体字: | 中國足球協會超級聯賽 |
簡体字: | 中国足球协会超級联赛 |
拼音: | Zhōngguó Zúqiú Xiéhuì Chāojí Liánsài |
発音: | チョングオ ズーチュウ シェフイ チャオジー リェンサイ |
英文: | China Football Association Super League |
中国サッカー・スーパーリーグ(中国語: 中国足球超级联赛、英語: Chinese Super League、略称:中超、CSL)は、中国プロサッカーリーグ(中国リーグ)における1部リーグのことを指す名称である。
目次
1 概略
1.1 プロリーグ開幕前
1.2 プロリーグ開幕
1.3 スター選手が参戦
2 所属クラブ(2018年)
2.1 過去に中国スーパーリーグに参加したクラブ
3 開催方式
3.1 開催日時
3.2 試合方式
3.3 試合方式の変遷
4 結果
5 統計
5.1 クラブ別優勝回数
6 表彰
6.1 個人賞
6.1.1 最優秀選手賞
6.1.2 得点王
6.1.3 国内選手得点王
6.1.4 ベストイレブン
6.1.5 最優秀GK賞
6.1.6 最優秀新人賞
6.1.7 最優秀監督賞
6.1.8 最優秀主審賞
6.1.9 フェアプレー賞(チーム賞)
7 スタジアム
8 関連項目
9 脚注
10 外部リンク
概略
プロリーグ開幕前
プロリーグが始まる前の旧国内リーグ・中国選手権は1951年に始まり、文化大革命の影響による一時中断(1966年から1972年まで)をはさんで、プロリーグの始まる前年の1993年まで行なわれた。
ステート・アマの選手で構成された各省の選抜チームが10数の地方代表の座を争った後、各都市持ち回りの全中国スポーツ選手権大会の開催地に集まってリーグ戦を行ない、毎年のチャンピオンを決めていた。
プロリーグ開幕
1994年に中国サッカー協会(中国足球協会)が国内のサッカー競技レベルの向上を目指して設立した。
2003年まで1部(甲A級)は15クラブ、2部(甲B級)は12クラブだったが、更なる試合質の向上を目指して2004年度からそれぞれクラブ数を12と15に変更。1部を「中国超級」(中国スーパーリーグ)、2部を「中国甲級」と改めて再スタートした。なお「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略である。
その後、超級のクラブ数を2005年は14、2006年は16に拡大(但し2006年は1クラブが出場辞退のため実質15クラブ)。
試合はホーム・アンド・アウェーの2回総当りである。上位3クラブには翌年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権が与えられる。
リーグの外国人枠は最大7人で、内1人はアジア枠である。なお、ACL出場時には、外国人枠は4人(内1人はアジア枠)となる[1]。
2013年からは、全クラブチームのユニフォーム・サプライヤーが全てナイキに統一された。
中国国内のビッグクラブである広州恒大は2013年と2015年に2度のアジア王者に輝いている。一方で中国代表チームは低迷し、五輪や2014 FIFAワールドカップとも予選敗退した。だがAFCアジアカップ2015では予選敗退が有力視されていたが、ベスト8の成績で健闘した。
スター選手が参戦
2010年代は豊富な資金力によって有力選手を相次いで獲得しており、2016年にはブラジル代表のラミレス(江蘇蘇寧)やコロンビア代表のフレディ・グアリン(上海申花)、コートジボワール代表のジェルヴィーニョ(河北華夏幸福)、アルゼンチン代表のエセキエル・ラベッシ(河北華夏幸福)などといった選手が移籍している。
2016年-2017年の冬季の移籍市場では、リーグ総計で史上最高となる3億8,800万ユーロに達した。一方で、リーグ側はクラブの獲得競争に歯止めをかけるために、同時にピッチに立てる外国人選手の上限を4人から3人に削減する新規則を導入した[2]。
また、2017年6月に新たな規定を発表。移籍金が国外の選手では4500万元以上、国内の選手では2000万元以上となる場合、その同額を中国サッカー発展ファンドに支払わなければならなくなり、実質2倍の移籍金が必要となった[3]。
所属クラブ(2018年)
北京人和
天津権健
上海上港
広州富力
太字は2018年シーズンから超級に昇格したクラブ。- 超級連続在籍年数は最後に超級へ昇格してから。
- 記録は全て2004年からのもの。
クラブ名 | 超級通算 在籍年数 | 超級連続 在籍年数 | 超級昇格 回数 | 甲級降格 回数 | リーグタイトル 獲得回数 |
---|---|---|---|---|---|
山東魯能泰山 | 15 | 15 | 0 | 0 | 3 |
北京国安 | 15 | 15 | 0 | 0 | 1 |
上海申花 | 15 | 15 | 0 | 0 | 0 |
天津泰達 | 15 | 15 | 0 | 0 | 0 |
長春亜泰 | 13 | 13 | 1 | 0 | 1 |
江蘇蘇寧 | 10 | 10 | 1 | 0 | 0 |
広州恒大淘宝 | 9 | 8 | 2 | 1 | 7 |
広州富力 | 14 | 7 | 1 | 1 | 0 |
上海上港 | 6 | 6 | 1 | 0 | 1 |
河南建業 | 11 | 5 | 2 | 1 | 0 |
重慶力帆 | 9 | 4 | 2 | 2 | 0 |
河北華夏幸福 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 |
天津権健 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 |
貴州智誠 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 |
北京人和 | 13 | 1 | 1 | 1 | 0 |
大連一方 | 4 | 1 | 2 | 1 | 1 |
過去に中国スーパーリーグに参加したクラブ
クラブ名 | 在籍年数 | 備考 |
---|---|---|
延辺富徳 | 2016年-2017年 | |
遼寧宏運 | 2004年-2008年,2010年-2017年 | |
杭州緑城 | 2007年-2016年 | |
石家荘永昌 | 2015年-2016年 | |
上海申鑫 | 2010年-2015年 | |
大連実徳 | 2004年-2012年 | 2012年シーズン終了後、チーム解散 |
成都天誠 | 2008年-2009年,2011年 | |
武漢光谷 | 2005年-2008年 | 2008年シーズン途中で脱退、チーム消失 |
厦門藍獅 | 2006年-2007年 | 2007年シーズン終了後、チーム解散 |
上海聯城 | 2005年-2006年 | 上海申花と合併 |
四川冠城 | 2004年-2005年 |
開催方式
2004年以降の超級は「1ステージ制」である。また、超級リーグはシーズンの開幕時期を2004年から現在まで、「春秋シーズン制」(3月頃開幕、同年11月頃閉幕)を採用している。
開催日時
基本的に開催期間内の毎週末(土曜日または日曜日)に開催される。
AFCチャンピオンズリーグ (ACL) に参加するクラブについては、ACLの試合がおおむね火曜日または水曜日に開催されることから、試合日・移動日との間隔を考慮して当該クラブの試合を平日に延期することがある。
中国代表の強化を優先させる観点から、中国代表の出場する国際試合(FIFAワールドカップ・AFCアジアカップの本選・予選)あるいはU-23中国代表が出場する国際試合(オリンピックサッカー競技・アジア競技大会サッカー競技)が行われる期間はリーグ戦が長期中断される。
試合方式
- 16チームによる2回戦総当りのホーム&アウェイ方式による1シーズン(通年制 30試合)の成績で順位を決定する。
- 勝ち点は勝ち3点、引き分けは双方に1点、負け0点。最終的に勝ち点の多いチームが優勝。同点の場合、勝点が等しいチーム同士の対戦成績(当該チーム間の勝点・当該チーム間の得失点差・当該チーム間の得点数)・得失点差・得点数・規律得点の順で決める。
- 原則として、下位2チーム(15-16位)が自動的に降格し、翌年は甲級所属となる。
試合方式の変遷
- 詳細な試合方式については各シーズンの項目を参照の事。
年度 | 試合方式 | 備考 |
---|---|---|
2004- | 2回戦総当り、引き分け |
結果
年度 | 優勝 | 2位 | 3位 | クラブ数 |
---|---|---|---|---|
甲Aリーグ(セミプロ時代) | ||||
1987 | 遼寧足球隊 | 天津海鴎 | 上海足球隊 | |
1988 | 遼寧足球隊 | 山東足球隊 | 上海足球隊 | |
1989 | 中国代表Bチーム | 遼寧足球隊 | 上海足球隊 | |
1990 | 遼寧足球隊 | 八一足球隊 | 大連足球隊 | |
1991 | 遼寧足球隊 | 上海足球隊 | 北京足球隊 | |
1992 | 遼寧足球隊 | 広州足球隊 | 大連足球隊 | |
1993 | 遼寧宏運足球倶楽部 | 広州太陽神 | 北京国安 | |
甲Aリーグ(プロ時代) | ||||
1994 | 大連万達 | 広州太陽神 | 上海申花 | |
1995 | 上海申花 | 北京国安 | 大連万達 | |
1996 | 大連万達 | 上海申花 | 八一足球隊 | |
1997 | 大連万達 | 上海申花 | 北京国安 | |
1998 | 大連万達 | 上海申花 | 北京国安 | |
1999 | 山東魯能泰山 | 遼寧撫順雙菱 | 四川全興郎酒 | |
2000 | 大連実徳 | 上海申花 | 四川全興水井坊 | |
2001 | 大連実徳 | 上海申花托普 | 遼寧撫順特鋼 | |
2002 | 大連実徳 | 深圳平安 | 北京国安 | |
2003 | 上海申花SVA文広 | 上海国際 | 大連実徳 | |
中国サッカー・スーパーリーグ | ||||
2004 | 深圳健力宝 | 山東魯能泰山 | 上海国際 | 12 |
2005 | 大連実徳 | 上海申花 | 山東魯能泰山 | 14 |
2006 | 山東魯能泰山 | 上海申花 | 北京国安 | 15 |
2007 | 長春亜泰 | 北京国安 | 山東魯能泰山 | 15 |
2008 | 山東魯能泰山 | 上海申花 | 北京国安 | 16 |
2009 | 北京国安 | 長春亜泰 | 河南建業 | 16 |
2010 | 山東魯能泰山 | 天津泰達 | 上海申花 | 16 |
2011 | 広州恒大 | 北京国安 | 遼寧宏運 | 16 |
2012 | 広州恒大 | 江蘇舜天 | 北京国安 | 16 |
2013 | 広州恒大 | 山東魯能泰山 | 北京国安 | 16 |
2014 | 広州恒大 | 北京国安 | 広州富力 | 16 |
2015 | 広州恒大淘宝 | 上海上港 | 山東魯能泰山 | 16 |
2016 | 広州恒大淘宝 | 江蘇蘇寧 | 上海上港 | 16 |
2017 | 広州恒大淘宝 | 上海上港 | 天津権健 | 16 |
2018 | 上海上港 | 広州恒大淘宝 | 山東魯能泰山 | 16 |
統計
クラブ別優勝回数
クラブ名 | 回数 | 優勝年度 |
---|---|---|
広州恒大 | 7 | 2011,2012,2013,2014,2015,2016,2017 |
山東魯能 | 3 | 2006,2008,2010 |
深圳紅鑽 | 1 | 2004 |
大連実徳 | 1 | 2005 |
長春亜泰 | 1 | 2007 |
北京国安 | 1 | 2009 |
上海上港 | 1 | 2018 |
表彰
個人賞
最優秀選手賞
年度 | 選手名 | 当時所属クラブ | 国籍 |
---|---|---|---|
2004 | 肇俊哲 | 遼寧中誉 | |
2005 | ブランコ・イェリッチ | 北京国安 | |
2006 | 鄭智 | 山東魯能泰山 | |
2007 | 杜震宇 | 長春亜泰 | |
2008 | エミール・マルティネス | 上海申花 | |
2009 | サミュエル・カバレロ | 長春亜泰 | |
2010 | ドゥヴィエル・リアスコス | 上海申花 | |
2011 | ムリキ | 広州恒大 | |
2012 | クリスティアン・ダナラケ | 江蘇舜天 | |
2013 | ダリオ・コンカ | 広州恒大 | |
2014 | エウケソン | 広州恒大 | |
2015 | リカルド・グラール | 広州恒大淘宝 | |
2016 | リカルド・グラール | 広州恒大淘宝 | |
2017 | エラン・ザハヴィ | 広州富力 | |
2018 | 武磊 | 上海上港 |
得点王
年度 | 選手名 | 当時所属クラブ | 得点 | 国籍 |
---|---|---|---|---|
2004 | クワメ・アイェウ | 上海国際 | 17 | |
2005 | ブランコ・イェリッチ | 北京国安 | 21 | |
2006 | 李金羽 | 山東魯能泰山 | 26 | |
2007 | 李金羽 | 山東魯能泰山 | 15 | |
2008 | クッキ | 天津泰達 | 14 | |
2009 | エルナン・バルコス | 深圳亜旅 | 17 | |
ルイス・ラミレス | 広州恒大 | |||
2010 | ドゥヴィエル・リアスコス | 上海申花 | 20 | |
2011 | ムリキ | 広州恒大 | 16 | |
2012 | クリスティアン・ダナラケ | 江蘇舜天 | 23 | |
2013 | エウケソン | 広州恒大 | 24 | |
2014 | エウケソン | 広州恒大 | 28 | |
2015 | アロイージオ | 山東魯能泰山 | 22 | |
2016 | リカルド・グラール | 広州恒大淘宝 | 19 | |
2017 | エラン・ザハヴィ | 広州富力 | 27 | |
2018 | 武磊 | 上海上港 | 27 |
国内選手得点王
年度 | 選手名 | 当時所属クラブ | 得点 | 国籍 |
---|---|---|---|---|
2011 | 于漢超 | 遼寧宏運 | 12 | |
2012 | 王永珀 | 山東魯能 | 10 | |
2013 | 武磊 | 上海東亜 | 15 | |
2014 | 武磊 | 上海東亜 | 12 | |
2015 | 武磊 | 上海上港 | 14 | |
2016 | 武磊 | 上海上港 | 14 | |
2017 | 武磊 | 上海上港 | 20 | |
2018 | 武磊 | 上海上港 | 27 |
ベストイレブン
年 | GK | DF | MF | FW |
---|---|---|---|---|
2012 | 鄧小飛 (en) | 孫祥 杜威 ディーノ・ジュルビッチ 鄭錚 | 于漢超 ダリオ・コンカ 鄭智 王永珀 | クリスティアン・ダナラケ (en) 郜林 |
2013 | 曾誠 | 張琳芃 徐雲龍 金英権 鄭錚 | 鄭智 張稀哲 王永珀 ダリオ・コンカ | エウケソン ムリキ |
2014 | 王大雷 | 張琳芃 徐雲龍 金英権 鄭錚 | 鄭智 張稀哲 ジョヴァンニ・モレノ ダヴィ | エウケソン 武磊 |
2015 | 曾誠 | 張琳芃 金英権 馮瀟霆 徐雲龍 | 鄭智 黄博文 呉曦 ダリオ・コンカ | リカルド・グラール 武磊 |
2016 | 曾誠 | 張琳芃 金英権 馮瀟霆 姜至鵬 | パウリーニョ 武磊 呉曦 リカルド・グラール | 郜林 デンバ・バ |
2017 | 顔駿凌 | 王燊超 黄政宇 馮瀟霆 姜至鵬 | 武磊 蒿俊閔 エラン・ザハヴィ リカルド・グラール | フッキ 郜林 |
2018 | 顔駿凌 | 李学鵬 馮瀟霆 張琳芃 王彤 | 黄紫昌 パウリーニョ オスカル 金敬道 | 武磊 フッキ |
最優秀GK賞
最優秀新人賞
最優秀監督賞
最優秀主審賞
フェアプレー賞(チーム賞)
スタジアム
2018シーズン
広州恒大 | 上海上港 | 山東魯能 | 北京国安 | 河南建業 | 上海申花 |
---|---|---|---|---|---|
天河体育中心体育場 | 上海体育場 | 済南奥林匹克体育中心 | 北京工人体育場 | 鄭州航海体育場 | 上海虹口足球場 |
収容能力: 58,500 | 56,842 | 56,808 | 66,161 | 29,860 | 33,060 |
天津権健 | 重慶力帆 | 江蘇蘇寧 | 長春亜泰 | 貴州恒丰 | 大連一方 |
天津オリンピックセンタースタジアム | 重慶市奥林匹克体育中心 | 南京奥林匹克体育中心 | 長春経開体育場 | 貴州省新体育場 | 大連体育中心体育場 |
60,000 | 58,680 | 61,443 | 25,000 | 18,000 | 61,000 |
天津泰達 | 広州富力 | 北京人和 | 河北華夏幸福 | ||
天津オリンピックセンタースタジアム | 越秀山体育場 | 北京豊台体育中心体育場 | 秦皇島オリンピック・スポーツセンター・スタジアム | ||
54,696 | 18,000 | 31,043 | 33,000 | ||
関連項目
- 中国プロサッカーリーグ
- 中国サッカー・甲級リーグ
- 中国サッカー・乙級リーグ
- 中国FAカップ
- AFCチャンピオンズリーグ
脚注
^ コラム:中国サッカーバブルに対し、日本は何ができる? goal.com日本語版 (2012/7/18)
^ 中国リーグ、今冬の「爆買い」総額は史上最高の455億円に AFP(2017年3月1日)2017年3月1日閲覧
^ 中国サッカー協会、”爆買い”に終止符?移籍金約7億円以上の国外選手への投資額が2倍に goal.com(2017年6月20日)2017年6月29日閲覧
外部リンク
中国サッカー協会超級リーグ公式サイト(中国語)
- FIFAによるリーグの記録
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