海苔弁当
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海苔弁当(のり弁当、のりべんとう)とは、海苔を米飯のおかずにした弁当である。
弁当箱に米飯を詰め、その上に醤油などで味付けした板海苔を敷き詰めたものが基本的な形式である。さらに米飯を詰めて内部に海苔が入った状態にしたり、それを幾層にも重ねたりする場合もある。板海苔を敷く前に、米飯の上に味付けした鰹節や昆布の佃煮をまぶすのが一般的である。
海苔弁当が確立した時期は定かではない。構成要素に関して言えば、安土桃山時代に現代と同じ形状の弁当箱が登場し、江戸時代中期に板海苔が作られるようになった。庶民が各海産物を安価に手に入れられるようになってから家庭で広く作られるようになったものと考えられる[独自研究?]。阿川弘之は食味風々録において、海苔弁当または弁当箱の代わりに小鉢で製作した同様の食事を「かつぶし飯」として記述しており[要ページ番号]、他の文筆家も[誰?]家庭料理の一つとして触れているのが散見される。
現代の海苔弁当は、持ち帰り弁当販売業者の草分け的存在である「ほっかほっか亭」が、1980年前後に白身魚のフライとちくわの天ぷら[1]を乗せた海苔弁当をメニューに加えたことで、商品名としても広く知られるようになった。米を除く食材がすべて日本では身近な海産物であり、販売物としても労働者向けの安価な弁当として定着した。
現在では[いつ?]多くの弁当販売業者やコンビニエンスストアが販売しており、「のり弁」と略して呼ばれる人気メニューとなっている。多くの業者が製造・販売するようになっても基本的な食材は上記のものとほぼ同様で、白身魚フライが別素材のフライに代わる程度である。また、沢庵などの漬物、佃煮、金平牛蒡などが添えられる場合がある。
派生した弁当として、上に乗った白身魚フライにタルタルソースをかけたのりタル弁当などがある。醤油やウスターソースの小袋が付けられることも多い。他店との差別化や栄養的観点から、さらに卵焼き、目玉焼き、ゆで卵、味付け卵、オムレツ、鶏のから揚げ、コロッケ、メンチカツ、ハンバーグ、ミートボール、ソーセージ、味付けして焼いたり煮たりした牛肉や豚肉、牛肉の時雨煮、ハム、ベーコン、焼売、焼き鮭、蒲鉾、ナポリタンスパゲッティなどの具材を加えることもある。
また、詳細を隠すことを目的に黒く塗りつぶされた資料を「のり弁」と揶揄される場合もある。
脚注
^ 衣に青海苔を加えて揚げた「磯辺揚げ」やカレー風味のものを用いている場合もある。
関連項目
- のんちゃんのり弁