ハウチワカエデ
ハウチワカエデ | ||||||||||||||||||||||||
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福島県会津地方 2011年5月 | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Acer japonicum Thunb. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ハウチワカエデ(羽団扇楓) |
ハウチワカエデ(羽団扇楓、学名:Acer japonicum)はムクロジ科カエデ属の落葉高木。同じ株に両性花と雄花が生ずる雄性同株[1]。別名、メイゲツカエデ。古いクロンキスト体系ではカエデ科に含められている。
目次
1 特徴
2 分布と生育環境
3 園芸品種など
4 ギャラリー
5 脚注
6 参考文献
特徴
樹高は5mから15mに達する。冬芽の鱗片は4対ある。今年枝は赤褐色または紅紫色で、花時のみわずかに白色の長軟毛を散生させるが、後に落ち無毛で光沢がある。鱗片葉は長さ2.5-3cmで紅紫色を帯びる。葉は対生し、葉身は長さ4.5-9cm、幅5.5-11cm、掌状に9-11浅裂・中裂する。裂片の先端は鋭くとがり、基部は心形になり、縁には重鋸歯がある。花時の葉両面には白色の軟毛があるが、成葉では裏面の脈上や脈腋に毛が残る。葉柄は葉身の4分の1から2分の1の長さで、2-4cmになる[1][2]。
花期は5-6月。複散房状の花序を有花枝の先端から下垂させる。花は紅紫色で10-15個つき、雄花と両性花が混生する。萼片は長さ6-7mmで暗紅色、花弁は萼片より短く淡黄色でそれぞれ5個、雄花の雄蕊は長さ5mmで8個あり、葯は黄色。両性花の子房には黄白色の軟毛がある。果期は7-9月。果実は翼果で2個の分果からなり、分果の長さは2.5cmになる。10-11月に紅葉する[1][2]。
分布と生育環境
日本固有種。北海道および本州に分布し、低山帯から亜高山帯下部の山地の谷間などに生育する[1]。
園芸品種など
エゾメイゲツカエデ - Acer japonicum Thunb. f. microphyllum(Koidz.) Rehderの品種のほか、園芸品種では、葉が全裂するマイクジャク(舞孔雀)や、カサド、ココノエ、マツヨイ、サヨシグレなどがある[1][3]。
ギャラリー
展開した葉
紅葉する大覚寺のハウチワカエデ
紅葉(岐阜県揖斐川町にて)
黄葉(丹沢山地)
落葉寸前の状態(武蔵丘陵森林公園)
脚注
- ^ abcde『日本の野生植物 木本II』p.11
- ^ ab『樹に咲く花 山溪ハンディ図鑑4』pp.328-329
^ 米倉浩司・梶田忠(2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
参考文献
- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本II』(1989) 平凡社
- 茂木透、石井英美他『樹に咲く花(離弁花2) 山渓ハンディ図鑑4』(2000) 山と渓谷社
- 米倉浩司・梶田忠(2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)