アウディ・A8










アウディ A8 (D5)


A8は、ドイツの自動車メーカーアウディが製造・販売する同社の高級乗用車・フラッグシップモデルである。本稿では日本仕様車を中心に取り上げる。




目次






  • 1 概要


  • 2 歴史


    • 2.1 初代(1994年-2003年)D2系


      • 2.1.1 ラインナップ(正規輸入車のみ)




    • 2.2 2代目(2003年-2010年)D3系


      • 2.2.1 ラインナップ(正規輸入車のみ)




    • 2.3 3代目(2010年-2018年)D4系


      • 2.3.1 グレード一覧


      • 2.3.2 グレード (日本国内正規導入のみ)




    • 2.4 4代目(2018年-)D5系




  • 3 脚注


  • 4 関連項目


  • 5 外部リンク





概要


1988年に登場したアウディ・V8の後継モデルとして1994年にデビューした。名前の示すとおりアウディのフラグシップモデルで、Fセグメント(全長5m以上のラージクラス)に属している。駆動方式は一時期はFFモデルもあったが、現在はクワトロシステムフルタイム(4WD)のみ。日本へは1995年から導入している。


最大の特徴は、オールアルミニウムボディ車であることである。ASF(アウディスペースフレーム)コンセプトの下、オールアルミ製のスペースフレームにアルミパネルを架装するという設計で、全長5mの大柄な車体が軽量化され、走りの良さと省燃費を生み出している。


ハイパフォーマンスモデルとして、「S」の名を冠した「S8」がある。



歴史



初代(1994年-2003年)D2系














































アウディ・A8(初代)
D2系

前期型

A8 white.jpg

後期型

Audi A8 I 4.2 quattro Facelift front 20101002.jpg

販売期間
1994年 - 2003年
乗車定員
5人
ボディタイプ
4ドア セダン
駆動方式
4WD
変速機
5速MT
6速MT
5速AT
4速AT
全長
標準仕様:5,034mm
ロング仕様:5,164mm
全幅
1,880mm
全高
1,438mm
ホイールベース
標準仕様:2,882mm
ロング仕様:3,010mm
先代
アウディ・V8
-自動車のスペック表-



  • 1995年 - フォルクスワーゲン・アウディ日本(VAN)より発売。グレードは「4.2クワトロ」の1グレード。後のA4と共通のやわらかな曲線で構成されたボディが特徴。エンジンは先代(V8)後期型の4.2Lエンジンを改良し、20PSアップの300PSを達成。ティプトロニック(マニュアルモード)付の4速ATを備える。


  • 1997年 - 3.7LのFFモデルを追加。変速機が5速ATに変わり、サイドエアバッグが標準装備となる。


  • 1999年 - マイナーチェンジ。3.7L FF車の廃止、4.2Lはエンジンを5バルブ化し、出力が310PSに向上。外装ではバンパーのデザインが変更となり、フォグライトがヘッドライトからバンパーへ移動し、タイヤが16inから17inへサイズアップした。また、クロームモールを配し高級感が上がっている。


  • 2001年 - S8発売。4.2Lエンジンをベースとしながら360PSを発生する。


初代モデルにもロングホイールベース車が存在するが、日本市場には投入されていない。
2001年、本国で世界初のW型12気筒エンジンを搭載した市販車「6.0クワトロ」が発売される(こちらも日本へは輸入されなかった)。



ラインナップ(正規輸入車のみ)





































グレード
製造期間
エンジン
排気量
最大出力
変速機
備考
4.2クワトロ
1995年-1999年

V型8気筒DOHC32バルブ
4,172cc
300PS
ティプトロニック付4速AT
1997年から5速
3.7
1997年-1999年
3,696cc
230PS
ティプトロニック付5速AT
右ハンドルのみ
4.2クワトロ
1999年-2003年
V型8気筒DOHC40バルブ
4,172cc
310PS





2代目(2003年-2010年)D3系














































アウディ・A8(2代目)
D3系

前期型

2003-2005 Audi A8 (4E) 4.2 quattro sedan (2011-01-05).jpg

中期型

Audi A8 L W12 quattro (D3, 1. Facelift) – Frontansicht, 3. Juli 2011, Essen.jpg

後期型

Audi A8 quattro (D3, 2. Facelift) – Frontansicht, 30. April 2011, Düsseldorf.jpg

販売期間
2003年 -2010年
乗車定員
標準仕様:5人
ロング仕様:4人
ボディタイプ
4ドア セダン
駆動方式
4WD
変速機
6速MT
6速AT
全長
標準仕様:5,051mm
ロング仕様:5,181mm
全幅
1,894mm
全高
標準仕様:1,444mm
ロング仕様:1,455mm
ホイールベース
標準仕様:2,944mm
ロング仕様:3,074mm
車両重量
1,670–1,990kg
-自動車のスペック表-



  • 2003年10月16日 - 発売。「4.2クワトロ」の1グレード。デザインは先代のキープコンセプトであるが、エッジを立たせシャープな面持ちとなった。エンジンは先代後期型を熟成させ、パワーは335PSに向上。新たに6速ATを採用している。


  • 2004年 - 3.7Lエンジン(280PS)を搭載した「3.7クワトロ」およびロングホイールベース車の「4.2クワトロL」を追加。


  • 2005年 - マイナーチェンジ。シングルフレームグリルを新採用。6LのW12エンジン(450PS)を搭載した「6.0クワトロ」および「6.0クワトロL」を追加。3.7Lエンジンは廃止され、V型6気筒・直噴(FSI)エンジン(260PS)の「3.2FSIクワトロ」が登場。


  • 2006年 - 4.2Lエンジンも新設計のFSIエンジン(350PS)となり「4.2FSIクワトロ」、「4.2FSIクワトロL」となる。「6.0クワトロ」廃止。また、450PSのV型10気筒エンジンを搭載したS8(2代目)が発売される。


  • 2008年 - 2度目のマイナーチェンジ。新型A4(B8モデル)と共通デザインのヘッドライトを採用。ヘッドランプ下に並んだ発光ダイオードは車幅灯である。その他グリルの意匠も新しくなり、12気筒モデルと6/8気筒モデルの差別化が図られた。



ラインナップ(正規輸入車のみ)





















































グレード
製造期間
エンジン
排気量
最大出力
変速機
駆動方式
L6.0 クワトロ
2005年3月- 2010年11月
BHT型W型12気筒DOHC
5,998cc
450PS/59.1kg·m
6速AT
クワトロ(フルタイム四輪駆動)
6.0 クワトロ
2005年3月-2006年6月
4.2FSIクワトロ
4.2FSIクワトロ
2006年8月- 2010年11月
2006年8月- 2010年11月
BVJ型V型8気筒DOHC
4,163cc
350PS/44.9kg·m
4.2クワトロ
L4.2クワトロ
2003年10月-2006年6月
2004年9月-2006年6月
BFM型V型8気筒DOHC
4,172cc
335PS/43.8kg·m
3.7クワトロ
2004年9月-2005年8月
BFL型V型8気筒DOHC
3,696cc
280PS/36.7kg·m
3.2FSIクワトロ
2005年8月- 2010年11月
BPK型V型6気筒DOHC
3,122cc
260PS/33.6kg·m




3代目(2010年-2018年)D4系


















































アウディ・A8(3代目)
D4系

アウディ D4 A8 4.2 FSI クワトロ(前期型)

Audi A8 D4 4.2 TDI quattro front 20100717.jpg

アウディ D4 A8 4.0 TFSI クワトロ(後期型)

Audi A8 L 4.0 TFSI quattro (ABA-4HCTGL) front.JPG

アウディ D4 A8 車内(日本仕様車)

Audi-A8-Japan.JPG

販売期間
2009年 - 2018年
乗車定員
標準仕様:5人
ロング仕様:4人
ボディタイプ
4ドア セダン
駆動方式
4WD
変速機
8速AT
7速DCT
7速DSG
全長
5,145mm
ロング仕様:5,275mm
全幅
1,950mm
全高
1,465mm
ホイールベース
標準仕様:2,990mm
ロング仕様:3,120mm
車両重量
1,835 kg
ハンドルの位置
右(3.0 TFSI クワトロ)
左/右(4.2 FSI クワトロ【ロングも含む】・L W12 クワトロ)
-自動車のスペック表-



  • 2009年後半 - 欧州で2010年モデルとして登場。『The Art of Progress』 (アート・オブ・プログレス:革新の美学)と呼ばれるコンセプトにて、エレガントなデザインと傑出したドライビング エクスペリエンスを提供している。エンジンはガソリン車はV型8気筒4.2L FSIとV型6気筒 3.0L TFSI、ディーゼル車はV型8気筒4.2LとV型6気筒3.0LのTDIのそれぞれ2種類を採用。W型12気筒エンジンは2010年に登場。ATも先代の6速から8速に変更された。


  • 2010年11月に日本でテレビでのディザーCMを放送。

    • 12月15日 - 日本にて発表。同日付で発売(納車は2011年2月以降)。日本仕様はガソリン車のみが導入され、ショートホイルベースは「3.0 TFSI クワトロ」と「4.2 FSI クワトロ」。ロングホイルベースは「L 4.2 FSI クワトロ」の3グレード。ハンドルは3.0は右のみ。4.2は左・右のいずれかが選択できる。全車に「MMIタッチ」と呼ばれる指先による手書き認証システムが搭載され、ナビゲーションをはじめHDDに収録された楽曲の検索が可能。アウディとして初めて「ナイトビジョンシステム」と呼ばれる夜間視界補助装置が「アウディプレセンスパッケージ」の一つとしてオプション設定された。



  • 2011年6月7日にW型12気筒6.3Lエンジンを搭載した「L W12クワトロ」を発表。同日付で販売された。先代のD3型では、ショートホイールベースとロングホイールベースの2種類があったが、今回からはロングホイールベースのみの導入となった。またD3型では、導入初期には左ハンドルのみで右ハンドルは後から追加されたが、D4型からは最初から左右ハンドルを選択できるようになっている。


  • 2012年9月に4.2 FSI クワトロ/L 4.2 FSI クワトロがV8 4.2L FSIエンジンからS8に搭載されたものをデチューンした4L V8 TFSIエンジンに変更された。排気量こそ減っているものの最高出力は+48PS、最大トルクも+155N・mと大幅に向上している。



グレード一覧


Lはロングホイールベースモデルを表す(後席を130mm延長)。



グレード (日本国内正規導入のみ)










































グレード
製造期間
エンジン
排気量
最大出力
変速機
駆動方式
L W12クワトロ
2011年6月-
W型12気筒DOHC
6,298cc
500PS/63.7kg·m
8速AT
クワトロ(フルタイム四輪駆動)
4.2FSIクワトロ
L4.2FSIクワトロ
2010年12月-
2012年9月
V型8気筒DOHC
4,163cc
372PS/45.4kg·m
4.0TFSIクワトロ
L4.0TFSIクワトロ
2012年9月-
V型8気筒DOHC
3,992cc
420PS/61.9kg·m
3.0TFSIクワトロ
2010年12月-
V型6気筒DOHC
2,994ccスーパーチャージャー
290PS/42.8kg·m




4代目(2018年-)D5系


2018年9月5日 - 日本仕様車を発表[1]。10月15日から日本での販売を開始する予定[1]



脚注


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  1. ^ ab“アウディ A8 新型…日本法人社長「より高い安心感と快適性を実現」”. レスポンス. (2018年9月5日). https://response.jp/article/2018/09/05/313699.html 2018年9月7日閲覧。 




関連項目







  • アウディ・V8

  • アウディ・A6

  • アウディ・A4

  • アウディ・A2



外部リンク


  • 公式サイト(日本語)

























































































































































































































































































































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