ビューアルッテ
ビューアルッテ(VIEW ALTTE)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)カード事業部(2010年2月1日より、株式会社ビューカードへ移管)が同社の駅などに設置する、ATMの愛称である。
目次
1 概要
2 沿革
3 種類・機種
4 主なサービス
4.1 現金の引き出し
4.2 ビューカード専用取引
4.3 その他の注意
5 設置場所
6 提携先
6.1 信販・クレジットカード会社・消費者金融
6.2 預貯金の引き出し
6.2.1 銀行
6.2.2 信用金庫
6.2.3 信用組合
6.2.4 労働金庫
7 脚注
8 外部リンク
概要
2004年から『名称が分かり難い』というビューカード会員らの要望に応える形で「VIEW ATMコーナー」と併記したものに看板を改修しているほか、記者・対外発表などで紹介するときは、「JR東日本の駅のATMコーナー」という説明を付す。
ビューカード発行当初から「始発から終電まで」を合言葉に、概ね設置駅における列車の運行時間帯に合わせ稼働している(山手線内駅での設置機を例に挙げれば朝4時20分頃~深夜1時30分頃)。
- 機器の保守管理はジェイアール東日本情報システムと共同で行っている。
沿革
2004年1月19日、東日本旅客鉄道(JR東日本)は郵便貯金と提携して、預金引出と残高照会のサービスを開始した。[1]
種類・機種
1990年代から設置されている「ビューカードATM」(沖電気製ATM21シリーズなど)・現金自動支払機の「ビュー・キャッシュイン」と、2001年から設置が開始したCP21V(沖電気製)カスタマイズ機を使用した「ビューアルッテ」の3種類が有った。
2004年度までにビュー・キャッシュインの全数が「ビューアルッテ」に置き換えられ、2006年に「ビューカードATM」の全数が「ビューアルッテ」に置き換えられている。
なお、「ビューアルッテ」で「Suicaチャージ」(ビューカードのクレジット決済によるSuicaへの入金)などの利用が開始されたのは、2003年の非接触ICカード対応改修を終えた機器からで、それ以前は自動切符売り場のカード発売機のみで取り扱われていた。
主なサービス
現金の引き出し
ビューカードでの貸付金の引き出し
- 提携クレジットカード、ローンカードによる貸付金の引き出し。
提携している銀行等の預貯金の引き出し(残高照会)。
提携金融機関・貸金会社カードは、提携先の定める時間帯に限って利用できる。
ビューカード専用取引
- ビューカード利用残高(ショッピング・キャッシング)の現金返済。
- ビューカードによる「Suicaチャージ」。
VIEW SuicaカードやSuica機能付き提携カードの特典ポイント引き換えによるSuicaチャージ(「JRE PONTチャージ」)。- VIEW Suicaカードによる「オートチャージ」(予め適用残高と入金額を設定したSuicaへの自動入金)の設定取引。
- VIEW SuicaカードやSuica機能付き提携カードのSuica部分の払い戻し(更新、解約時)。
- 当初、Suicaの取引はSuica利用可能エリア内に設置の端末でのみ可能であったが、最近ではエリア外の端末でも利用できるようになっている。(但し、下記の福岡設置分は設置当初より利用できた)
入金やサンクスチャージの取引は、システム運営の都合上、6時から23時までに限って利用できる。
その他の注意
- 「ビュー・キャッシュイン」では、ビューカードでのキャッシング以外の利用は不可。
- 「ビューアルッテ」でのビューカード決済によるSuicaチャージは、ビュースイカに内蔵されたSuicaだけでなく、別のSuicaに対しても利用でき、りんかいSuicaやモノレールSuicaも対象となるが、Suica以外の交通系ICカードへのチャージはできない。
- 入場記録のある(出場していない)VIEW Suicaカードは、改札外にあるビューアルッテではチャージができない(エラー扱いとなる)。
- 新型機種(CP21X)は、ビューカード返済取引の際に硬貨の入金はできない(お釣りに硬貨は出る。ただし下記の金種のみなので注意) 2013年現在、新型機への置き換えが進んでいる。
- 旧型(CP21V)・新型を問わず、お釣りや出金に使われる紙幣と硬貨は「1」の付く金種のみである(1円玉・10円玉・100円玉・1,000円札・10,000円札)。
- 入金の場合、現金の収納を完了してからカードと明細票が出るため、事前に最小枚数になるよう準備しておくとスムーズに取引ができる(旧型の場合で1枚につき3秒程度の時間を要するため、50枚の入金で3分以上かかってしまう)
設置場所
- JR東日本の駅構内・駅ビル・新宿にある本社3階・田端にある東京支社2階[要出典]
駅によって、改札外・改札内のどちらか一方または両方ともに設置されていて、不統一である。
- 改札内(のみ)に設置の駅:赤羽駅、大塚駅、川越駅、北朝霞駅、空港第2ビル駅、国立駅、高円寺駅、新秋津駅、新木場駅、新松戸駅、水道橋駅、蘇我駅、高田馬場駅、田端駅、田町駅、中山駅、成田空港駅、西荻窪駅、西船橋駅、日暮里駅、東中野駅、府中本町駅、舞浜駅、浦和駅、南浦和駅、南越谷駅、武蔵浦和駅、武蔵境駅、武蔵新城駅、武蔵溝ノ口駅
- 改札外(のみ)に設置の駅(Suica交通利用可能の駅のみ記載):会津若松駅、上尾駅、浅草橋駅、熱海駅、我孫子駅、一ノ関駅、いわき駅、宇都宮駅、恵比寿駅、大崎駅、小田原駅、小山駅、海浜幕張駅、勝田駅、金町駅、神田駅、木更津駅、熊谷駅、甲府駅、郡山駅、五反田駅、渋谷駅、十条駅、仙台駅、高尾駅、高崎駅、立川駅、茅ヶ崎駅、辻堂駅、土浦駅、戸塚駅、取手駅、長岡駅、那須塩原駅、新潟駅、東十条駅、日立駅、平塚駅、福島駅、前橋駅、幕張本郷駅、松本駅、水戸駅、南千住駅、武蔵小杉駅、武蔵中原駅、目黒駅、山形駅、四街道駅、代々木駅、成田駅
- 改札内・改札外共に設置の駅:秋葉原駅、池袋駅、上野駅、大宮駅、柏駅、川崎駅、北千住駅、吉祥寺駅、品川駅、新宿駅、千葉駅、東京駅、八王子駅、浜松町駅、船橋駅
- Suicaの交通利用範囲外だが、ビューアルッテでビューカードによりチャージ出来る駅(全て改札外に設置):青森駅、秋田駅、新青森駅、長野駅、八戸駅、盛岡駅、米沢駅、ガーラ湯沢駅
JR北海道の駅(いずれも改札外に設置):札幌駅、新千歳空港駅、函館駅(Suica交通利用範囲外)[2]
ビックカメラの店舗(JR東日本沿線の一部店舗に設置。JR東日本沿線以外では赤坂見附駅店(東京メトロ沿線)および、名古屋市の名古屋駅西店・名古屋JRゲートタワー店(JR東海管内)、福岡市の天神2号館(JR九州管内)にも設置。かつては札幌店にも設置していたが、上記の札幌駅への設置に伴い撤去。)
紀ノ国屋インターナショナル(紀ノ国屋は現在、JR東日本の子会社である。)
提携先
信販・クレジットカード会社・消費者金融
2001年の「ビューアルッテ」の展開に合わせ、それまでビューカードのみ利用が可能であったものを、UCカードのCD提携網に接続する事によって、UCカードとCD提携をしている信販・クレジットカード各社が発行するカードによるキャッシングが可能となった。その後、UCと提携していない消費者金融専業各社(プロミス・オリックス・クレジット等)がJR東日本と直接提携し、同様にキャッシングが可能となった。
ただし2010年2月のビューカードへの業務移管に伴い、三菱東京UFJ-VISA(現:三菱UFJ-VISA)など銀行系クレジットカードの一部において、銀行法等の兼ね合いでキャッシングの取り扱いを終了したものもある。
預貯金の引き出し
引き出し手数料として利用毎に108円、および所定の時間帯には時間外手数料が必要となる。なお、太字で示した金融機関については、引き出し手数料が無料となる時間帯が存在する(2018年5月現在)。基本的には規模の小さい銀行又は店舗数の少ない銀行は手数料の優遇を受ける事ができる。
銀行
- ゆうちょ銀行
きらぼし銀行(平日8時45分-18時は無料)
- 「KIRABOSHI CLUB CARD (JCB/VISA)(旧TOMIN CLUB CARD(JCB/VISA))」による手数料優遇の特典は利用できない。
- 合併前の八千代銀行及び合併後の旧八千代支店が発行したカードはシステム統合まで使用できない。
みずほ銀行
- みずほマイレージクラブ・みずほSuicaカードによる手数料優遇の特典は利用できない。
三井住友銀行
- 2018年4月2日付で平日8時45分~18時は108円、それ以外の時間帯(土日祝日含む)は216円に改定)
りそな銀行
- 2018年7月9日付に平日8時45分~18時は0円、それ以外の時間帯(土日祝日含む)は108円に改定。ただし23:55~0:05は取引できない。
埼玉りそな銀行
- 2018年7月9日付に平日8時45分~18時は0円、それ以外の時間帯(土日祝日含む)は108円に改定。ただし23:55~0:05は取引できない。
三菱UFJ銀行
- 23:55~0:05を除く、毎日全時間帯(当然、ビューアルッテ自体の営業時間内)で利用できる。
- 磁気ストライプがついてないセキュリティタイプのキャッシュカードは取引不可
山梨中央銀行 - ビューアルッテ運営会社事業継承に伴う対応準備のため、2010年2月1日より同行カードを利用することはできなかった[3](2011年12月16日利用再開[4])。
- 取扱時間は当行のATM稼働時間同様、8:00~21:00となる。
横浜銀行
- 2019年7月31日まで手数料割引期間として引き出し手数料108円割引となる(2016年7月31日までは引き出し手数料無料)。出金時間は三菱東京UFJ並みで、ほぼ24時間利用可能。
千葉銀行
- 一定の条件を満たせば、手数料の優遇を受ける事ができる場合がある。現金引き出しは、ほぼ24時間利用可能。ただし、毎週日曜日の午後7時から月曜日の朝の午前8時まで引き出す事ができない。
千葉興業銀行
- ちば興銀ポイントクラブ「コスモスクラブ」による手数料優遇の特典は利用できない。
常陽銀行
- 常陽ポイントクラブによる手数料優遇の特典は利用できない。
- 京葉銀行
- 武蔵野銀行
- 東日本銀行
住信SBIネット銀行
- ビューアルッテ提携銀行の中で初めて、24時間利用可能で、終日引き出し手数料が無料であった。手数料改訂が実施され、2016年2月以降は、取引状況に応じて、他の提携ATMの利用を含めて1ヶ月あたり2回から15回までの制限が設定され、これを越えた場合は時間内でも有料となる。
新生銀行
- 24時間利用可能で、終日引き出し手数料が無料であった。2018年10月7日より新生スタンダードの出金手数料108円に改定。
北海道銀行[2]- 24時間利用可能。
- 道銀取引優遇サービス「ステップDo」による手数料優遇の特典は利用できない。
荘内銀行
- 一定の条件を満たせば、手数料のキャッシュバックを受ける事ができる場合がある。
楽天銀行[5]- 個人に限り会員ステージに応じて一定回数まで手数料無料。
イオン銀行
- 24時間利用可能。
- 北都銀行
足利銀行
- 「あしぎんポイントサービス」による手数料優遇の特典は利用できない。
神奈川銀行(平日8時45分-18時は無料)
青森銀行(平日8時45分-18時は無料)
信用金庫
全国の信用金庫261金庫のうち、227金庫と提携。
信用組合
全国の信用組合148組合のうち96組合と提携。
労働金庫
全国の労働金庫のカードローンを除くカード利用が24時間利用可能で、終日引き出し手数料が無料。[6]
脚注
^ JR東日本の駅の ATM コーナーでの「郵便貯金キャッシュカードによる引出・残高照会」サービス開始! (PDF, 東日本旅客鉄道ニュースリリース:2004年1月14日)
- ^ ab“JR 東日本の駅の ATM コーナー「VIEW ALTTE」(ビューアルッテ)における北海道銀行の預金引出サービスの開始に向けた合意について” (PDF) (プレスリリース), 株式会社北海道銀行, (2016年3月8日), http://www.hokkaidobank.co.jp/common/dat/2016/0308/14574045221729873311.pdf
^ 山梨中央銀行 ATM利用手数料案内より
^ “ビューアルッテにおけるATMサービスの再開について” (プレスリリース), 株式会社山梨中央銀行, (2011年12月12日), http://www.yamanashibank.co.jp/userfiles/topics/3480/76fb951946c5f881e75eb18b27e9fcd7.pdf
^ “株式会社ビューカードとのATM提携および口座振替サービスの開始” (プレスリリース), 楽天銀行株式会社, (2016年8月4日), http://www.rakuten-bank.co.jp/press/2016/160804.html
^ ATM提携によりろうきんのカードがますます便利に! (PDF, 一般社団法人全国労働金庫協会:2016年2月24日)
外部リンク
- ビューアルッテ
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