セントルイス



















































































セントルイス
City of St. Louis

St. Louis wiki montage.jpg





セントルイスの市旗

市旗


愛称 : Gateway City, STL, Gateway to the West, Mound City, The Lou
位置

ミズーリ州内のセントルイスの位置の位置図
ミズーリ州内のセントルイスの位置

座標 : 北緯38度37分38秒 西経90度11分52秒 / 北緯38.62722度 西経90.19778度 / 38.62722; -90.19778
行政



アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
 州

ミズーリ州
 郡

独立市
 市

セントルイス
市長
リダ ・ ローソン
(民主党)
地理

面積
 
  市域
170 km2 (66 mi2)
    陸上
  160 km2 (61.9 mi2)
    水面
  11 km2 (4.1 mi2)

標高
138.7 m (455 ft)
人口

人口
(2015年推計[1]現在)
  市域
315,685人
    人口密度
  1,857人/km2(4,783人/mi2
その他

等時帯

中部標準時 (UTC-6)

夏時間

中部夏時間 (UTC-5)
市外局番
314

公式ウェブサイト : http://stlouis.missouri.org/

セントルイスSt. Louis [seɪnt ˈluːɪs, sənt ˈluːɪs])は、アメリカ合衆国ミズーリ州東部、ミシシッピ川とミズーリ川の合流点に位置する商工業都市。どの郡にも属さない独立市である。人口は319,294人(2010年国勢調査[2])。セントルイス大都市圏(英語版) (MSA) の人口は2,811,588人で全米20位。広域都市圏 (CSA) の人口は2,916,447人(いずれも2015年推計[3])である。


隣接するイリノイ州イーストセントルイスとともに全米有数の犯罪都市としても有名であり、市北部、東部(イーストセントルイス)には荒廃したスラムが広がるが、危険地域さえ踏み入らなければ、治安はそこまで悪くはない(後述)。また、家賃、公共交通費、水道光熱費、食費などを含め、全米の大都市圏で最も物価が安く(最も物価が安い国内20の都市のうち、6番目と発表されたことがある)、交通機関も整備されていることから生活しやすい都市の一つにも挙げられている。また、最もフレンドリーな都市としても紹介されたことがあり、域内にある大学をはじめとする教育機関は数多くの留学生を受け入れ、日本人居住者も多い。




目次






  • 1 歴史


    • 1.1 水上交通の要衝


    • 1.2 南北戦争


    • 1.3 繁栄


    • 1.4 空洞化


    • 1.5 現在




  • 2 地理


  • 3 人口動勢


  • 4 治安


  • 5 文化


    • 5.1 芸術


    • 5.2 スポーツ


    • 5.3 メディア


      • 5.3.1 新聞


      • 5.3.2 テレビ






  • 6 交通


    • 6.1 空港


    • 6.2 鉄道




  • 7 教育


    • 7.1 高等教育




  • 8 姉妹都市


  • 9 出典


  • 10 関連項目


  • 11 外部リンク





歴史




水上交通の要衝


1764年にフランス人が毛皮の取引所を設け、ルイ9世(聖王)に因んでサン=ルイ(Saint-Louis:英語ではセント=ルイス)と命名。対岸のイーストセントルイス市とともに、ミズーリ、ミシシッピの水運を生かした水上交通の要衝として発展。



南北戦争




繁栄


1874年にはイーズ橋が完成。1904年には万国博覧会が開催され、その併設イベントとしてアメリカ大陸で初めてセントルイスオリンピックが開催され、アメリカにおける地位と注目を高める。


その後、鉄道網の発達により水運は衰退、地位を落とすが、1910年代にはシカゴと並ぶ鉄道のハブとして鉄道関連の産業が発達、1920年代以降の自動車の大衆化に合わせアメリカの東西を結ぶルート66とルート40(英語版)の通過地となり、さらに自動車製造大手のクライスラーが主要工場を構えるなど、デトロイトに次ぐ自動車工業都市として繁栄した。


他にも「バドワイザー」で有名なアンハイザー・ブッシュ、航空機大手マクドネル・ダグラス(現ボーイング傘下)や化学薬品大手のモンサントの本社や、トランス・ワールド航空のハブも置かれた他、中西部きっての名門私立大学であるセントルイス・ワシントン大学やセントルイス大学、連邦準備銀行が置かれるなど、1950年代以降には一帯の商業、経済中枢として最盛期には90万人近い人口を数えた。



空洞化




荒廃したノース・カウンティ(2006年)


1970年代以降に市街地老朽化と産業不振により治安、環境が悪化、急激な人口流出が始まった。そのため市は中心部の再開発に乗り出し、近年は都市圏全体での人口は回復基調にあるものの、依然として市街地の空洞化が問題となっている。


歴史的に、セントルイス市南部が主に裕福な白人中心のコミュニティなのに対して、セントルイス市の北部からセントルイス郡の北部にかけては主にアフリカ系アメリカ人の住民が多い。一帯はノース・カウンティ (North County) と呼ばれ、ホワイト・フライトとスラム化が進行した。近年では北部の人口が減少し、比較的裕福になったアフリカ系アメリカ人が南部や周囲の町に移住するなど、人種構成に変化がおきている。



現在





ゲートウェイ・アーチ越しに望むセントルイスのダウンタウン


2001年にトランスワールド航空がアメリカン航空に吸収合併されたことを受けて、ハブ空港としての地位を喪失したほか、マクドネル・ダグラスがボーイングに吸収合併されたことを受けて工場の規模が縮小、またクライスラーの工場が閉鎖されるなど人口と産業の郊外流出が目立ち、しばらくは衰退の一途を辿っていた。


しかしながら、モンサント、エマソン・エレクトリック、RGAなどフォーチュン500にランクインする企業は10社近くに上り、また、マスターカード、マイクロソフトなど数多くの大企業が拠点を置いている。その他、大学研究施設も多く、医薬品、医療機器、バイオテクノロジーなどケミカルの分野で全米をリードしている。ここ数年は市勢を盛り返しており、2006年には都市域人口でも1950年以来の人口増加となった。しかし、その後リーマンショック以後は、市勢が再び停滞しており、都市域、都市圏ともに人口が漸減している。



地理


セントルイスは北緯38度38分53秒西経90度12分44秒[4]に位置している。


アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積171.3 km² (66.2 mi²) である。このうち160.4 km² (61.9 mi²) が陸地で11.0 km² (4.2 mi² or 6.39%) が水地域である。



人口動勢





















































































人口推移 1
国勢調査
人口

1830年 4,977人
1840年 16,469人
1850年 77,860人
1860年 160,773人
1870年 310,864人
1880年 350,518人
1890年 451,770人
1900年 575,238人
1910年 687,029人
1920年 772,897人
1930年 821,960人
1940年 816,048人
1950年 856,796人
1960年 750,026人
1970年 622,236人
1980年 453,085人
1990年 396,685人
2000年 348,189人
2010年 319,294人

以下は2000年現在の国勢調査における人口統計データである。


基礎データ



  • 人口: 348,189人

  • 世帯数: 147,076世帯

  • 家族数: 76,920家族


  • 人口密度: 2,171.1人/km2(5,622.9人/mi2

  • 住居数: 176,354軒

  • 住居密度: 1,099.7軒/km2(2,847.9軒/mi2


人種別人口構成




  • 白人: 43.85%


  • アフリカン・アメリカン: 51.20%


  • ネイティブ・アメリカン: 0.27%


  • アジア人: 1.98%

  • 太平洋諸島系: 0.03%

  • その他の人種: 0.80%

  • 混血: 1.88%


  • ヒスパニック・ラテン系: 2.02%


年齢別人口構成



  • 18歳未満: 25.7%

  • 18-24歳: 10.6%

  • 25-44歳: 30.9%

  • 45-64歳: 19.1%

  • 65歳以上: 13.7%

  • 年齢の中央値: 34歳

  • 性比(女性100人あたり男性の人口)

    • 総人口: 88.6

    • 18歳以上: 84.2




家族と世帯(対家族数)



  • 18歳未満の子供がいる: 25.4%

  • 結婚・同居している夫婦: 26.2%

  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 21.3%

  • 非家族世帯: 47.7%

  • 単身世帯: 40.3%

  • 65歳以上の老人1人暮らし: 12.9%

  • 平均構成人数

    • 世帯: 2.30人

    • 家族: 3.19人




収入と家計



  • 収入の中央値

    • 世帯: 27,156米ドル

    • 家族: 32,585米ドル

    • 性別

      • 男性: 30,106米ドル

      • 女性: 24,987米ドル





  • 人口1人あたり収入: 16,108米ドル


  • 貧困線以下

    • 対人口: 24.6%

    • 対家族数: 20.8%

    • 18歳未満: 36.4%

    • 65歳以上: 17.4%





治安


西郊と南郊の高級住宅地を除いて犯罪発生率は高く、モーガン・クイットノー社 (Morgan Quitno) [1]の調査ではデトロイトと並んで「全米の危険な都市」ランキングのワースト3常連であり、2002年・2006年の調査ではワースト1であった。特に市北部ではスラムを形成している。また、ミシシッピ川を挟み、東部はイリノイ州イーストセントルイス市となっているが、ここは産業空白地帯ゆえに都市空洞化が極端に進み荒廃し、さらに危険である(下記注)。イーストセントルイス市においては人口の97%がアフリカ系であり、全米で最もアフリカ系アメリカ人人口比率の高い都市のひとつとなっている[5]


犯罪率は高く、2012年に発表されたFBIの統計では、1000人当たりの暴力犯罪発生率は18.6%で全米3位、殺人件数は113で第4位。殺人率は前年より減少したものの、暴力犯罪は劇的に増えている[6]。しかし、前述したようにイーストセントルイス市並みに治安が悪い市北部のカウンティが、比率を劇的に釣り上げているためであり、比較的安全といわれている西部や南部のカウンティはそこまで治安は悪くない。それ故セントルイス市では以前から西良し東悪し、南良し北悪しといわれるほど、治安の度合いに明白な差があり、危険地域さえ踏み入らなければ比較的安全という二面性を持っている。全米で治安の悪い大都市はこういったケースが多いが、その顕著な例がセントルイスである。



文化



芸術


セントルイス交響楽団は1880年創立、全米で2番目に古い交響楽団であり、コロンビアやEMIといった主要レーベルのCD録音によって日本でも名前が知られている。市内のパウエル音楽ホール(英語版)とニューヨークのカーネギー・ホールで定期演奏会が行われている。


セントルイス・バレエ団は1973年創立。かつては地方巡業が中心で市内での知名度は低かったが、1999年に日本人の堀内元が芸術監督に就任してから年間に3~4種類の公演を行っており、地元に根を下ろしつつある。小品の新作を毎年発表しているほか、新演出による古典の全幕物をレパートリーに持っている (堀内版 『くるみ割り人形』、『ジゼル』など) 。



スポーツ



























セントルイスの主要リーグチーム
クラブ
競技
リーグ
本拠
リーグ優勝

セントルイス・ブルース

アイスホッケー

ナショナルホッケーリーグ(NHL)

スコットトレード・センター
なし

セントルイス・カージナルス

野球

メジャーリーグベースボール(MLB)

ブッシュ・スタジアム
11

1995年から2015年まで、NFLのセントルイス・ラムズがセントルイスのエドワード・ジョーンズ・ドームを本拠地としていた。


1900年代初期よりキール・オーディトリアムを中心にプロレスリング興行が盛ん。NWAの中心地として、ルー・テーズを世界チャンピオンに認定し、全米のプロレスリングの中心地であった。
[7][8]



メディア



新聞


St. Louis Post-Dispatch(英語版)は地域内の主要日刊新聞である。1800年にジョーゼフ・ピューリツァーによって設立され、2005年にLee Enterprisesによって買収されるまでPulitzer Publishingによって所有された。Lee Enterprisesはローカル新聞、Suburban Journalsも所有している。2番手の主要日刊新聞、St. Louis Globe-DemocratはPost-Dispatchが1980年代中頃、夕刊紙から朝刊紙へ変更するまで第一の日刊新聞であった。Post及びGlobeは1年間joint-operating agreement下で運営されていた。Post-Dispatchは1951年に夕刊紙の競争相手、The Star-Timesを買収した。


1900年に、セントルイスは5つの最新日刊新聞、朝刊紙the Globe-Democratと theRepublic及び夕刊紙 the Post-DispatchとStar-Chronicle、同じくドイツ系新聞Westlische Postを持つ事となる。


The Belleville News Democratはイリノイ州ベルビル内で発行された他の日刊新聞であり、セントルイス大都市圏内の多くのイリノイ州コミュニティーをサービスしている。



テレビ


セントルイス大都市圏には多様かつ幅広いローカル・テレビジョン放送局があり、1,222,380家庭(合衆国総計の1.11%)と共にアメリカ合衆国内で21番目に大きなメディア・マーケット(英語版)となっている。主要なネットワーク・テレビジョン系列は KMOV(英語版) 4 (CBS) 、KDNL(英語版) 30 (ABC) 、KSDK(英語版) 5 (NBC) 、KTVI(英語版) 2 (Fox) 、KPLR(英語版) 11 (CW) 、WRBU(英語版) 46 (MyNetworkTV(英語版) である。KETC(英語版) 9 PBS 放送局もある。


いくつかのラジオ放送局もKMOX(英語版) (1120 AM) を含み、この地域でサービスしている。



交通



空港


  • ランバート・セントルイス国際空港


鉄道


中心駅はセントルイス駅である。



  • メトロリンク(英語版)


  • アムトラック


    • リンカーン・サービス号(英語版) :セントルイス - イリノイ州シカゴ間


    • ミズーリ・リバー・ランナー号(英語版) :セントルイス - カンザスシティ間
      • 終点のカンザスシティ・ユニオン駅にてシカゴ - ロサンゼルスを結ぶサウスウェスト・チーフ号に連絡






教育


主要記事:w:Education in Greater St. Louis


高等教育




  • セントルイス大学

  • セントルイス・ワシントン大学

  • ミズーリ大学セントルイス校



姉妹都市


セントルイスはSister Cities Internationalによって指定された9つの姉妹都市を有している。










出典




  1. ^ “American FactFinder”. U.S. Census Bureau (2015年7月1日). 2016年5月23日閲覧。


  2. ^ “State & County QuickFacts”. United States Census Bureau. 2013年9月14日閲覧。


  3. ^ http://www.census.gov/popest/data/metro/totals/2009/index.html


  4. ^ US Gazetteer files: 2010, 2000, and 1990, United States Census Bureau, (2011-02-12), http://www.census.gov/geo/www/gazetteer/gazette.html 2011年4月23日閲覧。 


  5. ^ モーガン・クイットノー社の発表する危険度ランキングは連邦捜査局 (FBI) のデータを基にして算出している。イリノイ州警察の提出するデータがFBIに準拠していないため、イリノイ州の都市はランキングには含まれていない。また、同社のランキングは人口75,000人以上の都市のみを対象としている。このような理由によりイーストセントルイス市はランキングには入っていないが、その犯罪率はセントルイス市を凌ぎ、セントルイス大都市圏のみならず、全米でも最悪の水準である。参考:イーストセントルイス#犯罪


  6. ^ The Most Dangerous Cities in America247wallst


  7. ^ セントルイス・レスリング・クラブ


  8. ^ http://www.wrestling-titles.com/jp/us/centralstates/sl/



関連項目



  • ジェファーソン・ナショナル・エクスパンション・メモリアル

  • インナーシティ

  • プルーイット・アイゴー

  • セントルイスオリンピック



外部リンク








  • City of St. Louis, MO: Official Website(英語)


  • St. Louis Convention & Visitors Bureau(英語)


  • St. Louis Regional Chamber and Growth Association(英語)


  • Saint Louis Attractions Association(英語)


  • Google ローカル(英語)






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