情報機関
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2014年6月) |
情報機関(じょうほうきかん、Intelligence agency)とは、国家の安全保障の観点から情報を収集・分析し、政府首脳に報告する政府機関である。諜報機関(ちょうほうきかん)と同義。
目次
1 概要
2 情報収集の手段
3 文献
4 関連項目
5 脚注
6 外部リンク
概要
情報収集の一環として諜報活動を行うが、国によってその任務や組織はさまざまである。国家の安全保障において諜報活動の優劣は非常に重大な要素である。特に敵対国の情報収集・分析は極めて難しく、高度な諜報活動が必要となる。
情報機関は諜報活動により収集した情報を分析して、政府首脳や、内務省・警察、国防省・軍隊などに報告を上げる。入手した情報を流出させないための防諜を行う。さらに情報操作や軍事支援などを行う場合もある。
情報機関として有名なものは、アメリカのCIA、同じくNSA、イギリスのSIS、同じくGCHQ、ソビエト連邦のKGB、イスラエルのモサドなどがある。
情報収集の手段
ヒューミント(HUMINT:Human―):人間による情報収集。“協力者”の獲得・運用を含む。一般に、“協力者”は、浸透される組織(国家)からはスパイと呼ばれるが、浸透する側からはエージェントと呼ばれる。
ハニートラップ:異性の工作員を使用した特定人物の情報収集。
- フォトミント:写真撮影による情報収集。
- イミント(IMINT:Imagery―):偵察衛星や偵察機による写真偵察。イマジント(IMAGINT)とも。
シギント(SIGINT:Signals―):電波や電子信号を傍受する事による情報収集
- コミント(COMINT:Communication―):通信傍受、暗号解読、交信(トラフィック)解析。
- エリント(ELINT:Electronic―):非通信用(レーダー等)の電磁放射からの情報収集
- アシント(ACINT:Acoustic―):SOSUSなどからの水中音響情報などによる潜水艦、艦船および水中武器の音響情報収集
- フィシント(FISINT:Foreign instrumentation signals―):テレメトリー、ビーコン信号等からの情報収集
- マジント(MASINT:Measurement and Signatures―):対象の特徴を決定付ける情報。IMINTやSIGINTの処理を含む。
- ラディント(RADINT:Rader―):レーダー信号の傍受
- 周波数情報(Frequency―):核爆発や、エンジンの周波数から得られる情報の収集
- E-O情報(E-O―):紫外線、可視光線、赤外線から得られる情報の収集
- 地球物理学情報(Geophysical―):地震、大気の振動、磁場の変化等から得られる情報の収集
- ヌシント(NUCINT:Nuclear―):放射線から得られる情報の収集(異常増加で原子力施設の事故や核実験などが探知出来る)
- 物質情報(Materials―):化学物質の分析から得られる情報の収集
- テキント(TECHINT:Technical―):技術的な情報収集を総称してテキントという。テクニカル・インテリジェンスと略さない場合は、特に、外国軍の装備等を入手して調査することから得られる情報の収集のことを指す。
オープン・ソース・インテリジェンス(オシント、OSINT:Open sourse-):一般的なメディアが公開している出版物や活字情報、放送内容の分析- コリント(COLLINT:Collective―):利害関係を同じくするインテリジェンス機関が相互に協力すること[1]。
防諜(CI:Counterintelligence):外国の諜報活動への対抗策。外国の諜報機関の情報収集
文献
- Brian Freemantle(著)、新庄哲夫(訳)、『KGB』、新潮社、1983年
- Dennis Eisenberg(著)、佐藤紀久夫(訳)、『ザ・モサド 世界最強の秘密情報機関』、時事通信社、1993年
落合浩太郎編著、『インテリジェンスなき国家は滅ぶ 世界の情報コミュニティ』、亜紀書房、2011年
関連項目
- 情報機関の一覧
- 秘密警察
特務機関 - 軍事組織に於ける諜報機関について解説している。- インテリジェンス・コミュニティー
- 秘密基地
脚注
^ 佐藤優【佐藤優の眼光紙背】サイバー攻撃に関するコリント[協力諜報]を強化せよ 2011年09月21日16時31分 / 提供:眼光紙背
外部リンク
- 対外情報調査部