放電灯
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放電灯(ほうでんとう、英: discharge lamp)は、アーク放電またはグロー放電を利用した光源の総称。
主な発光体によりガス放電灯と炭素アーク灯に区分できる。
目次
1 ガス放電灯(gas discharge lamp)
1.1 ガス放電灯の例
2 炭素アーク灯(carbon arc lamp)
3 その他の電気による人工光源
ガス放電灯(gas discharge lamp)
密封された管内でイオン化した気体(プラズマ)に放電させることにより発光させる放電灯の総称。
照明用途に用いられる放電管。
一般に希ガス(アルゴン、ネオン、クリプトン、キセノン)、または金属蒸気(水銀、ナトリウム、ハロゲン化金属)が用いられる。
金属は通常液体、または固体の状態で放電管内に封入され、放電の熱で蒸発することで管内に満たされる。
金属単体で用いられることは無く、起動のための希ガスが含まれる。
詳しい発光の原理・構造についてはそれぞれの項目を参照。
ガス放電灯の例
グロー放電
- ネオン管
アーク放電
水銀灯(高圧水銀灯、蛍光灯)- ナトリウムランプ
メタルハライドランプ(スカンジウムランプ、ガリウムランプ)- キセノンランプ
ガス放電灯の分類には、発光管内の蒸気圧に着目したものも存在する。概ね千分の一気圧程度のものを低圧灯、一気圧以上のものを高圧灯と呼ぶ。一般に高圧灯の方が明るく、より太陽光に近い演色性を発揮する。
特に高圧灯については1970年頃よりHIDランプ(高輝度放電ランプ)という呼称が用いられるようになり、高圧灯の代名詞となっている
炭素アーク灯(carbon arc lamp)
空気中でのアーク放電による発光を利用した照明のこと。
電極に炭素棒を用いて空気中で放電させる。弧光灯とも。
単にアーク灯(arc lamp)と言った場合、普通炭素アーク灯のことを指す。
主な発光体は高温となった炭素棒。放電により加熱され、白熱し強い光を発する。
炭素棒はアーク放電により先端部より消耗するので、発光を維持するには電極間の距離を調整する機構を要する。
炭素棒を並行に並べることで、距離調整を不要とした「エレクトリック・キャンドル」と呼ばれる形式も存在する。
照明に用いられる場合は強すぎる光を抑制するため、周囲を着色ガラス等で覆う。
エネルギーの大半が熱として放出されるため、照明としての効率は悪い。
その他の電気による人工光源
白熱電球(ハロゲンランプ、クリプトンランプ)
エレクトロルミネッセンス(発光ダイオード、有機エレクトロルミネッセンス)- 無電極放電ランプ