応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦




応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦(おうしょうきはい せかいぷろいご せんしゅけんせん、應氏杯世界職業圍棋錦標賽、응씨배 세계 바둑 선수권 대회)は、世界各国の代表選手による囲碁の世界一を決める棋戦。台湾経済界の重鎮であった応昌期が私財を投じて創設した。応氏杯と表記することもある[1]。1988年に第1回が開始され、4年に一度オリンピックの年に開催される[1]



  • 主催 - 応昌期囲棋教育基金会(応昌期基金)

  • 賞金 - 優勝40万米ドル[1]、準優勝10万米ドル

  • 出場選手 - 日本、韓国、中国、台湾、米国、欧州などの各国・地域から、主催者の招待により選抜されて出場する。国内予選は行われない。




目次






  • 1 ルール


  • 2 過去の優勝者と決勝戦


  • 3 過去の大会


    • 3.1 概況


    • 3.2 第1回


    • 3.3 第2回


    • 3.4 第3回




  • 4 脚注


  • 5 参考文献


  • 6 外部リンク





ルール


囲碁ルールの研究家でもあった応昌期の考案した「計点制ルール(応昌期ルール、台湾ルール、SSTルール)」で行われる。これは中国ルールを改良したとされるもので、着手禁止点を、コウを含む同型反復の禁止と定義するなど、実戦的解決を強調したものになっている。黒番のコミが8点(日本ルールでは7目半に相当)なことも特徴。碁石の数を数えやすい、六角柱型の独特の碁笥を使う。


大会は、このルールを普及することも目的の一つとなっている。対戦はトーナメント方式。準決勝は3番勝負、決勝戦は5番勝負で争われる。持ち時間は1人3時間30分で、持ち時間を使い切ったら、2目のコミを差し出すことで35分ずつ3回まで延長できるという点も独特である。



過去の優勝者と決勝戦


例年、年を跨いで決勝が行われていたが第8回は2016年中に行われた。そのため前回と間隔が3年になっている。



































































決勝年
優勝
結果
準優勝
第1回
1989年

大韓民国の旗 曺薫鉉
3-2

中華人民共和国の旗 聶衛平
第2回
1993年

大韓民国の旗 徐奉洙
3-2

日本の旗 大竹英雄
第3回
1996年

大韓民国の旗 劉昌赫
3-1

日本の旗 依田紀基
第4回
2001年

大韓民国の旗 李昌鎬
3-1

中華人民共和国の旗 常昊
第5回
2005年

中華人民共和国の旗 常昊
3-1

大韓民国の旗 崔哲瀚
第6回
2009年

大韓民国の旗 崔哲瀚
3-1

大韓民国の旗 李昌鎬
第7回
2013年

中華人民共和国の旗 范廷鈺
3-1

大韓民国の旗 朴廷桓
第8回
2016年

中華人民共和国の旗 唐韋星
3-2

大韓民国の旗 朴廷桓


過去の大会



概況



  • 第1回 日本、韓国、中国、台湾、オーストラリア、米国の16選手が出場、1988年から89年にかけて行われた。1回戦は北京で行われ、この時中国と国交の無い韓国の選手が初めて中国入りし、また台湾の選手が中国で試合をするのもあらゆる競技を通じて初めてであった。優勝した曺は金浦国際空港からソウル市内までパレードし、これを契機に韓国に囲碁ブームが巻き起こった。

  • 第2回 日本、韓国、中国、台湾、オーストラリア、米国、香港の24選手が出場。ただし主催者が中国代表として江鋳久、芮廼偉両選手を選出したことを巡り、中国囲棋協会に所属する中国在住棋士はボイコットにより不出場となった。芮廼偉九段は女性ながらベスト4に入る活躍を見せた。また持ち時間は第1回は3時間だったが、この回から3時間30分となった。

  • 第3回 日本、韓国、中国、台湾、米国の24選手が出場。決勝の依田ー劉戦では、依田がルールの違いによるセキの地の数え方を勘違いするという場面もあった。

  • 第4回 日本、韓国、中国、台湾、欧州の24選手が出場。

  • 第5回 日本、韓国、中国、台湾、欧州、米国の24選手が出場。米国代表は韓国ドラマ「オールイン」の主人公のモデルのチャ・ミンスー(車敏洙)。優勝した常昊はこれまで世界棋戦で準優勝6回を数えていたが、今回初優勝するとともに、中国選手による本大会初制覇とした。



第1回


1988年8月21-23日に1、2回戦が行われ、11月20-22日に準決勝三番勝負、1989年4月25日-9月5日に決勝五番勝負が行われた。出場選手は、国籍ごとに日本5、中国4、台湾3、韓国2、アメリカ1、オーストラリア1の、計16名。





























































































































































































































































































1回戦

2回戦

準決勝

決勝

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

1988年8月21日 北京市
 
 

 
 

 
 



 呉淞笙(オーストラリア)
0

8月23日 北京市

 趙治勲(韓国)
1
 

 趙治勲
0



 
 聶衛平
1
 

 マイケル・レドモンド(アメリカ)
0


11月20,22日 ソウル市

 聶衛平(中国)
1
 

 聶衛平
2



 
 藤沢秀行
0
 

 藤沢秀行(日本)
1




 馬暁春(中国)
0
 

 藤沢秀行
1



 
 加藤正夫
0
 

 劉小光(中国)
0


1989年4月25,28日 杭州, 5月2日 寧波, 9月2,5日 シンガポール

 加藤正夫(日本)
1
 

 聶衛平
×○○××



 
 曺薫鉉
○××○○

 王銘琬(台湾)
0




 曺薫鉉(韓国)
1
 

 曺薫鉉
1



 
 小林光一
0
 

 王立誠(台湾)
0




 小林光一(日本)
1
 

 曺薫鉉
2



 
 林海峰
0
 

 武宮正樹(日本)
0





 江鋳久(中国)
1
 

 江鋳久
0



 
 林海峰聶
1
 

 橋本昌二(日本)
0




 林海峰(台湾)
1
 



第2回


第2回は、台北、東京、大阪、ソウル、上海、太原、シドニー、サンタバーバラの各都市の代表選手24名が参加。日本在住で上海代表として出場した芮廼偉は、世界選手権で初の女流棋士となり、またアメリカ在住の江鋳久とともに夫婦での出場となった。中国在住の棋士の参加はなかった。1992年7月13-17日に東京で1-3回戦、11月23-27日に台北市で準決勝が行われ、決勝戦は1993年3月9、11日に済州島で第1、2局、5月16-20にシンガポールで3-5局が行われた。決勝は徐奉洙が大竹英雄を3-2で破って優勝し、第1回に続いて韓国勢の連続優勝となった。






























































































































































































































































































































































































































































































































 
1回戦

2回戦

3回戦

準決勝

決勝戦
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 
 李昌鎬(ソウル)
0
 



 
 芮廼偉
1
 

 小松英樹(東京)
0


 芮廼偉(上海)
1
 


 
 芮廼偉
1
 



 
 梁宰豪
0
 

 

 


 

 

 
 江鋳久(太原)
0



 
 梁宰豪
1
 

 梁宰豪(ソウル)
1


 マイケル・レドモンド(サンタバーバラ)
0
 


 
 芮廼偉
1
 



 
 大竹英雄
2
 

 

 


 

 

 
 林海峰(台北)
1



 
 依田紀基
0
 

 依田紀基(東京)
1


 呉淞笙(シドニー)
0
 


 
 林海峰
0



 
 大竹英雄
1
 

  
 
 


  
 
 

 
 大竹英雄(東京)
1



 
 陳嘉鋭
0
 

 橋本昌二(大阪)
0


 陳嘉鋭(香港)
1
 



 大竹英雄
○××○×




 徐奉洙
×○○×○

  
 
 


  
 
 

 
 藤沢秀行(東京)
0
 



 
 徐奉洙
1
 

 徐奉洙(ソウル)
1


 鄭銘瑝(台北)
0
 


 
 徐奉洙
1
 



 
 武宮正樹
0
 

  
 
 


  
 
 

 
 武宮正樹(東京)
1



 
 王銘琬
0
 

 石井邦生(大阪)
0


 王銘琬(台北)
1
 


 
 徐奉洙
2



 
 趙治勲
1
 

  
 
 


  
 
 

 
 曺薫鉉(ソウル)
0



 
 淡路修三
1
 

 淡路修三(東京)
1





 王立誠(台北)
0
 


 
 淡路修三
0

  
 



 
 趙治勲
1
 

  
 

  
 
 


  
 
 

 
 趙治勲(ソウル)
1



 
 劉昌赫
0
 

 劉昌赫(ソウル)
1


 彭景華(台北)
0
 


第3回


第3回は、出身地ごとに、中国8、韓国6、日本5、中華台北4、アメリカ1の、計24名が参加。1996年4月24-28日に上海で1-3回戦、8月10-14日に昆明市で準決勝が行われ、決勝戦は10月4、6日に西安市で第1、2局、11月4-6に北京で4、5局が行われた。決勝は劉昌赫が依田紀基を3-1で破って優勝し、韓国勢の3回連続優勝となった。






























































































































































































































































































































































































































































































































 
1回戦

2回戦

3回戦

準決勝

決勝戦
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 
 大竹英雄(日本)
0
 



 
 劉昌赫
1
 

 王立誠(中華台北)
0


 劉昌赫(韓国)
1
 


 
 劉昌赫
1
 



 
 李昌鎬
0
 

 

 


 

 

 
 芮廼偉(中国)
0



 
 李昌鎬
1
 

 兪斌(中国)
0


 李昌鎬(韓国)
1
 


 
 劉昌赫
2
 



 
 林海峰
0
 

 

 


 

 

 
 武宮正樹(日本)
1



 
 劉小光
0
 

 藤沢秀行(日本)
0


 劉小光(中国)
1
 


 
 武宮正樹
0



 
 林海峰
1
 

  
 
 


  
 
 

 
 林海峰(中華台北)
1



 
 曹大元
0
 

 王銘琬(中華台北)
0


 曹大元(中国)
1
 



 劉昌赫
×○○○




 依田紀基
○×××

  
 
 


  
 
 

 
 梁宰豪(韓国)
0
 



 
 馬暁春
1
 

 陳嘉鋭(中国)
0


 馬暁春(中国)
1
 


 
 馬暁春
0
 



 
 趙治勲
1
 

  
 
 


  
 
 

 
 趙治勲(日本)
1



 
 江鋳久
0
 

 周俊勲(中華台北)
0


 江鋳久(中国)
1
 


 
 趙治勲
1



 
 依田紀基
2
 

  
 
 


  
 
 

 
 淡路修三(日本)
0



 
 曺薫鉉
1
 

 張文東(中国)
0





 曺薫鉉(韓国)
1
 


 
 曺薫鉉
0

  
 



 
 依田紀基
1
 

  
 

  
 
 


  
 
 

 
 徐奉洙(韓国)
0



 
 依田紀基
1
 

 マイケル・レドモンド(アメリカ)
0


 依田紀基(日本)
1
 


脚注


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注釈



出典



  1. ^ abc“応氏杯 日本勢4強の壁 独自ルールの国際棋戦”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2012年6月5日). http://www.asahi.com/igo/topics/TKY201206050356.html 2018年6月4日閲覧。 




参考文献


  • 『棋道』『囲碁年鑑』日本棋院


外部リンク


  • 日本棋院 国際棋戦



























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