ミルウォーキー
ミルウォーキー市 City of Milwaukee | |||||
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愛称 : Cream City、Brew City、Mil Town、The City of Festivals | |||||
位置 | |||||
ミルウォーキー市の位置(ウィスコンシン州) | |||||
座標 : 北緯43度03分08秒 西経87度57分21秒 / 北緯43.05222度 西経87.95583度 / 43.05222; -87.95583 | |||||
行政 | |||||
国 | アメリカ合衆国 | ||||
州 | ウィスコンシン州 | ||||
郡 | ミルウォーキー郡 ワシントン郡 ワウケシャ郡 | ||||
市 | ミルウォーキー市 | ||||
市長 | トム・バレット (民主党) | ||||
地理 | |||||
面積 | | ||||
市域 | 251.0 km2 (97 mi2) | ||||
陸上 | 248.8 km2 (96 mi2) | ||||
水面 | 2.2 km2 (1 mi2) | ||||
標高 | 188 m (617 ft) | ||||
人口 | |||||
人口 | (2010年現在) | ||||
市域 | 594,833人 | ||||
人口密度 | 2,389.4人/km2(6,188.4人/mi2) | ||||
市街地 | 1,308,913人 | ||||
都市圏 | 1,566,981人 | ||||
その他 | |||||
等時帯 | 中部標準時 (UTC-6) | ||||
夏時間 | 中部夏時間 (UTC-5) | ||||
公式ウェブサイト : city.milwaukee.gov |
ミルウォーキー(英語: Milwaukee)は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州にある都市。同州最大の都市である。
目次
1 概要
2 歴史
3 地理
4 気候
5 人口動勢
6 文化
6.1 スポーツ
6.2 芸術
7 交通
7.1 空港
7.2 鉄道
7.3 自動車
8 姉妹都市
9 脚注
10 関連項目
11 外部リンク
概要
ミルウォーキーは機械、印刷、食品、醸造などの工業が盛んである。有名な企業としては、大型二輪車の大手、ハーレーダビッドソンの本社がある。シカゴに近いが、独自の都市圏を形成している。
アメリカの中でもウィスコンシン州は、ミルウォーキーを含めてカトリック派のゲルマン系ドイツ系住民が最も多い。プロテスタントのドイツ人が多いノースダコタ州、サウスダコタ州なども該当する。
ウィスコンシン州は小麦の主産地であり、世界規模の小麦の集散地、積出港として有名である。また、札幌、ミュンヘンと並んで世界三大ビール生産地としても有名である。ちなみに、日本のビール会社のサッポロビールが、かつてビール造りの盛んな北緯43度線付近の都市として、「ミュンヘン・札幌・ミルウォーキー」というキャッチコピーを使用していた。
また、日本では『あらいぐまラスカル』の舞台の一つとしても知られている。
歴史
ミルウォーキーの名はアルゴンキン語族インディアンの言葉で「良い所、土地」を意味する。
古くからインディアン部族の交易の場として町が発達していたが、フランス人のジュノーが毛皮取引のために都市を創設し、18世紀当時には全米最大の都市であった。
とりわけ、プロイセン王国(ドイツ帝国)およびオーストリア帝国(神聖ローマ帝国)の失政続きのため、生活が苦しくなったドイツの人々が、1840年に職を求めて大量に移民したことにより、ドイツ人の伝統職業であるビール工場が発展した。今日でもミラーを始め、世界的に知られるビール醸造の町として知られる。
郊外では酪農を営み、チーズを製造する個人経営者も存在する。
地理
ミルウォーキーはシカゴからほぼ真北に150kmのミシガン湖の西岸、五大湖工業地帯の西端に位置している。
アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積251.0km2(96.9mi2)である。このうち248.8km2(96.1mi2)が陸地で2.2km2(0.9mi2)が水地域である。総面積の0.88%が水地域となっている。
気候
ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfa)に属する。
冬季は11月~4月上旬頃までと長く、最低気温は-20°C以下になる日もある。夏季は6月中旬頃~8月までと短く、年によっては最高気温30°C以上の日が続くこともあるものの、全体的には爽やかで涼しい。
ミルウォーキー(ジェネラル・ミッチェル国際空港)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 19 (66) | 20 (68) | 28 (82) | 33 (91) | 34 (94) | 40 (104) | 41 (105) | 39 (103) | 37 (99) | 32 (89) | 25 (77) | 20 (68) | 41 (105) |
平均最高気温 °C (°F) | −1.7 (28.9) | 0.3 (32.5) | 5.8 (42.4) | 12.1 (53.8) | 18.3 (64.9) | 24.1 (75.3) | 26.7 (80.1) | 25.8 (78.5) | 21.8 (71.3) | 15.2 (59.3) | 7.8 (46.0) | 0.4 (32.8) | 13.1 (55.5) |
平均最低気温 °C (°F) | −9.1 (15.6) | −7.1 (19.3) | −2.4 (27.7) | 2.9 (37.3) | 8.1 (46.5) | 13.9 (57.1) | 17.5 (63.5) | 17.2 (63.0) | 12.7 (54.9) | 6.2 (43.2) | 0 (32.0) | −6.6 (20.1) | 4.4 (40.0) |
最低気温記録 °C (°F) | −32 (−26) | −32 (−26) | −23 (−10) | −11 (12) | −4 (24) | 1 (33) | 4 (40) | 6 (42) | −2 (28) | −8 (18) | −26 (−14) | −30 (−22) | −32 (−26) |
降水量 mm (inch) | 44.7 (1.76) | 41.9 (1.65) | 57.7 (2.27) | 90.4 (3.56) | 86.4 (3.40) | 99.1 (3.90) | 93.2 (3.67) | 100.8 (3.97) | 80.8 (3.18) | 67.3 (2.65) | 68.8 (2.71) | 51.8 (2.04) | 882.9 (34.76) |
降雪量 cm (inch) | 38.9 (15.3) | 28.4 (11.2) | 18.5 (7.3) | 5.1 (2.0) | 0.3 (0.1) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0.8 (0.3) | 6.1 (2.4) | 28.7 (11.3) | 126.7 (49.9) |
平均降水日数 (≥ 0.01 in) | 11.4 | 9.7 | 11.4 | 12.1 | 11.4 | 10.4 | 9.8 | 9.5 | 8.8 | 10.0 | 11.3 | 10.9 | 126.7 |
平均降雪日数 (≥ 0.1 in) | 9.8 | 7.5 | 1.6 | 0.4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.3 | 2.5 | 7.8 | 29.9 |
日照率 | 44 | 47 | 50 | 53 | 60 | 65 | 69 | 66 | 59 | 54 | 39 | 38 | 54 |
出典 1: NOAA[1]National Weather Service - Extremes[1] | |||||||||||||
出典 2: NOAA[2]NCDC 1981–2010 Climate Normals[2]Average Percent Sunshine through 2009[3] |
人口動勢
ミルウォーキー市 年代別人口 [1] | |
1850年 - 20,061人 |
2000年現在の国勢調査[4]で、この都市は人口596,974人、232,188世帯および135,133家族が暮らしている。人口密度は2,399.5/km2(6,214.3/mi2)である。1,001.7/km2(2,594.4/mi2)の平均的な密度に249,225軒の住宅が建っている。この都市の人種的な構成は白人49.98%、アフリカン・アメリカン37.34%、インディアン0.87%、アジア2.94%、太平洋諸島系0.05%、その他の人種6.10%および混血2.71%である。人口の12.00%はヒスパニックまたはラテン系である。
この都市内の住民は28.6%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が12.2%、25歳以上44歳以下が30.2%、45歳以上64歳以下が18.1%および65歳以上が10.9%にわたっている。中央値年齢は31歳である。女性100人ごとに対して男性は91.6人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は87.2人である。
この都市の世帯ごとの平均的な収入は32,216米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は37,879米ドルである。男性は32,244米ドルに対して女性は26,013米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入(per capita income)は16,181米ドルである。人口の21.3%および家族の17.4%は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の31.6%および65歳以上の11.0%は貧困線以下の生活を送っている。
文化
スポーツ
ミルウォーキーは多数のプロフェッショナル・スポーツチームを含めた本拠地でもある。
ミルウォーキー・ブルワーズ(野球、MLB) - 2001年開場のミラー・パークが本拠地
ミルウォーキー・バックス(バスケットボール、NBA) - ブラッドリーセンターが本拠地
ミルウォーキー・アドミラルズ(アイスホッケー、AHL) - ブラッドリーセンターが本拠地
ミルウォーキー・ウェーブ(インドアサッカー、MISL) - USセルラー・アリーナが本拠地
また、同じウィスコンシン州に本拠地を持つNFLチーム、グリーンベイ・パッカーズ(本拠地はグリーンベイ)のファンもかなり多く、1933年から1994年まで準フランチャイズとして試合が行われていたこともある。
芸術
ミルウォーキー美術館は、屋根が72個のスチールの羽根で構成され、飛び立つ鳥のように見える斬新なデザインで知られる。この斬新なデザインは、スペイン人建築家サンティアゴ・カラトラバによって設計された。
またオーケストラ、オペラなど文化活動が盛んである。
交通
空港
郊外にジェネラル・ミッチェル国際空港を擁するが、日本からの直航便はない。成田国際空港などからシカゴ・オヘア国際空港、デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港、ミネアポリス・セントポール国際空港などの各国際空港で乗り継ぎとなる。
鉄道
アムトラックのミルウォーキー駅はウエスト・セント・ポール・アヴェニュー433にある[5]。ミルウォーキー駅はシカゴ・ユニオン駅とミルウォーキー間を結ぶ昼行短距離列車ハイアワサ・サービスの北の起点であり、1日7往復発着する[6]ほか、シカゴとシアトル・オレゴン州ポートランド[7]とを結ぶ長距離夜行列車のエンパイア・ビルダー号も1日1往復停車する[8]。また、郊外にあるジェネラル・ミッチェル国際空港近隣のサウス6通り5601にミルウォーキー空港駅があり[9]、同じくハイアワサ・サービスが1日7往復停車する。
自動車
ミルウォーキーはシカゴから自動車で2時間弱の距離である。グレイハウンド、Coach USA(Megabus、Wisconsin Coach Lines)などの都市間バスがある。州都マディソンからも航空路線や都市間バスで行き来できる。
姉妹都市
ミルウォーキーはSister Cities International,Inc.(SCI)によって指定された8の姉妹都市を有している。
ゴールウェイ(アイルランド共和国)
ミュルーズ(フランス共和国)
ヌエビタス(キューバ共和国)
オムスク(ロシア連邦)
パルマ(イタリア共和国)
クイーンズタウン(南アフリカ共和国)
シュヴェリーン(ドイツ連邦共和国)
ティカンテペ(ニカラグア共和国)
脚注
- ^ ab
“Normals and Extremes for Milwaukee and Madison”. National Weather Service. 2012年1月9日閲覧。
- ^ ab
“NCDC 1981–2010 Climate Normals”. National Climatic Data Center. 2012年1月9日閲覧。
^
“Average Percent Sunshine through 2009”. National Climatic Data Center. 2012年11月16日閲覧。
^ American FactFinder, United States Census Bureau, http://factfinder.census.gov 2008年1月31日閲覧。
^ Milwaukee, WI. Amtrak. 2016年7月2日閲覧
^ Hiawatha Service. P2. Amtrak. 2016年5月21日. 2016年6月27日閲覧 (PDFファイル)
^ 途中スポケーン駅(ワシントン州)で分割併合。
^ Empire-Builder. P1. Amtrak. 2018年4月29日. 2018年11月27日閲覧 (PDFファイル)
^ General Mitchell International Airport, WI. Amtrak. 2016年7月2日閲覧
関連項目
クリプトスポリジウム - 1993年に多数の感染者を出し、対策が行われるきっかけとなった。
下水管社会主義 - ミルウォーキーでは1910年から1960年にかけて、中断を挟みながら3人のアメリカ社会党出身の市長が長期にわたって市政を運営した。
外部リンク
- 公式
ミルウォーキー市公式サイト (英語)
- 観光
ウィスコンシン州観光局 - ミルウォーキー (英語)
ミルウォーキー観光コンベンションビューロー (英語)
- その他
ミルウォーキー商工会議所 (英語)
Wisconsin Coach Lines (英語) - Coach USA傘下。シカゴ・オヘア国際空港発のミルウォーキー行き都市間バスを運行。
Megabus (英語)(スペイン語)(フランス語)(オランダ語) - Coach USA提携。シカゴにあるユニオン駅発のミルウォーキー行およびミネアポリス行き都市間バスを運行。
Badger Coaches (英語) - ジェネラル・ミッチェル国際空港~ミルウォーキーと州都マディソンとを結ぶ都市間バスを運行。
Googleマップ (日本語)
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