ぴあ
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 東証1部 4337 2002年1月30日上場 |
本社所在地 | 日本
|
設立 | 1974年(昭和49年)12月20日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 1011001069980 |
事業内容 | ライブ・エンタテインメント関連事業 メディア・コンテンツ事業 |
代表者 | 矢内廣(代表取締役社長) |
資本金 | 4,903百万円 (2018年3月31日現在) |
発行済株式総数 | 14,649,513株 (2018年3月31日現在) |
売上高 | 連結:1,635億円 (2018年3月期) |
営業利益 | 連結:12.2億円 (2018年3月期) |
経常利益 | 連結:11.7億円 (2018年3月期) |
総資産 | 連結:55,488百万円 (2018年3月期) |
従業員数 | 連結:292名(2018年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 矢内廣 20.82% 株式会社セブン&アイ・ホールディングス 9.62% KDDI株式会社 9.56% 凸版印刷株式会社 7.43% 株式会社セブン&アイ・ネットメディア 4.81% 株式会社セブン-イレブン・ジャパン 4.81% (2018年3月31日現在) |
主要子会社 | ぴあデジタルコミュニケーションズ株式会社 ぴあグローバルエンタテインメント株式会社 株式会社東京音協 チケットぴあ九州株式会社 |
外部リンク | http://corporate.pia.jp/ |
ぴあ株式会社(PIA Corporation)は、東京都渋谷区東にあるチケット事業・出版事業の会社。東京証券取引所市場一部に上場している。
目次
1 概説
2 沿革
3 雑誌
3.1 ムック
3.2 写真集
3.3 かつて発行していた雑誌
4 その他
4.1 様々な活動・貢献
5 脚注
5.1 注釈
5.2 出典
6 外部リンク
概説
雑誌『ぴあ』は、中央大学の学生だった矢内廣が1972年に学生起業で創業して創刊し、映画情報とコンサート情報をまとめた雑誌として出版された[注 1]。1984年に電話注文でコンサートやイベントのチケットを予約販売をする『チケットぴあ』を開始して人気を博し[1]、1999年にチケット販売専用のWebサイト「チケットぴあ」を開始している。
雑誌『ぴあ』は薄い装丁で小さな文字を用いて「できるだけ客観的で完全な“情報のインデックス”」を目指し[1]、1984年頃の発行部数は毎号約45.7万部で[1]、購読者は20歳代サラリーマンやOL、大学生、高校生の合計が75%、残りが主婦や中学生で若年層がその大半[1]であったが、『ぴあ 首都圏版』2011年7月21日発売号を最後に休刊している[2]。表紙は1975年9月号からイラストレーター及川正通が担当し「最も長期間にわたり同じ雑誌の表紙イラストを書き続けた人物」として、2007年にギネス世界記録に登録されている。
2020年春には横浜みなとみらい地区に収容人数1万人規模の音楽専用アリーナ「ぴあアリーナMM」を開設予定である[3]。
沿革
- 1972年(昭和47年)7月10日 - 雑誌『ぴあ』(月刊)を創刊。
1974年(昭和49年)12月20日 - ぴあ株式会社を設立。- 1977年(昭和52年)12月 - 「ぴあフィルムフェスティバル」の前身「第1回自主製作映画展」開催。
- 1981年(昭和56年)5月 - 「自主製作映画祭」を「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」に名称変更し、 「PFF1981」を開催。
- 1984年(昭和59年)4月 - 「チケットぴあ」のサービス開始。会員制度「ぴあカード」運営開始。
- 1985年(昭和60年)6月 - 『ぴあ関西版-Q』創刊。
- 1986年(昭和61年)4月 - 「チケットぴあ」関西地区でサービス開始。
- 1987年(昭和62年)12月 - テレビ情報誌『TVぴあ』創刊。
- 1988年(昭和63年)9月 - 『ぴあ中部版』創刊。「チケットぴあ」中部地区でサービス開始。
- 1996年(平成8年)12月 - 「長野オリンピック」のオフィシャルサプライヤーに決定。
- 1998年(平成10年)9月 - ファミリーマートと業務提携し「チケットぴあ」販売ネットワークにファミリーマートが参加。
- 1999年(平成11年)12月 - チケット販売専用のWebサイト「@チケットぴあ」開設。
- 2000年(平成12年)5月 - 「2002 FIFAワールドカップ日本・韓国」の国内第一次販売におけるチケット管理業務をJAWOCから受託。
- 2001年(平成13年)
- 3月 - 「スポーツ振興くじ toto」の本格販売開始。当社は販売店舗開拓等の運営面で協力。
- 11月 - セブン-イレブンと提携。都内1200店舗においてチケット販売を開始。
2002年(平成14年)1月 - 東京証券取引所市場第二部に上場。
2003年(平成15年)
5月 - 東京証券取引所市場第一部に上場。- 同年 - ビクターエンタテインメントの書籍・雑誌事業撤退に伴い、当社がその事業を引継ぎ、書籍事業を強化。
- 2004年(平成16年)7月 - ぴあ総研が日本初の「エンタテインメント白書2004」を発行。
- 2005年(平成17年)
6月 - JOCオフィシャルチケッティングマネジメント契約を締結。- 10月 - サークルK全店にて「チケットぴあ」サービスを開始。
- 2006年(平成18年)4月 - セブン-イレブン店舗でのチケット販売サービスを休止。
- 2007年(平成19年)8月 - 『ぴあ』表紙イラストレーター及川正通氏が表紙イラスト制作最長記録で「ギネス世界記録」認定。
- 2008年(平成20年)
- 1月 - 基幹チケッティングシステムを全面刷新。
- 5月 - 1月のシステムトラブルに伴う経営悪化により、全社員311人に対し90〜100人の希望退職者を募集。
2009年(平成21年)
- 8月 - 新たな映画ポータルサイト「ぴあ映画生活」スタート。
- 12月 - 株式会社セブン&アイ・ホールディングスと資本・業務提携。
12月18日 - ぴあ株式会社が約29億円の第三者割当増資を行い、株式会社セブン&アイ・ホールディングス、株式会社セブン&アイ・ネットメディア、株式会社セブン-イレブン・ジャパンの3社が引き受け、グループで20%の株式を保有する。
2010年(平成22年)
- 4月 - (株)東京音協がぴあグループとして営業開始。
5月31日 - 株式会社ファミリーマートとの業務提携を終了[4][注 2]。
6月1日 - セブン-イレブンでのチケット引取サービスを開始。
6月3日 - 『ぴあ中部版』が同日発売号をもって休刊。
10月7日 - 『ぴあ関西版』が同日発売号をもって休刊。
ウィキニュースに関連記事があります。情報誌「ぴあ」関西版10月で休刊へ
2011年(平成23年)
- 4月 - 復興支援プロジェクト「チームスマイル」の活動開始。
- 7月21日 - 『ぴあ首都圏版』が同日発売号を以て休刊し、雑誌『ぴあ』の発行を終了。
- 8月 - イベントチケット保険サービス「チケットガード」をスタート。
10月25日 - 新雑誌『ウレぴあ』が創刊。- 12月 - 「Jリーグオフィシャルチケッティングパートナー」契約に基本合意。
12月16日 - 雑誌『ぴあ』の映画欄を引き継ぐ形で電子書籍版『ぴあ+』( - プラス)を創刊。無料で閲覧できる。
2012年(平成24年)
- 5月 - 「ぴあ会員」数が1,000万人を突破。
- 10月 - 震災復興プロジェクト「チームスマイル」が一般社団法人化。
2013年(平成25年)
- 5月 - KDDI(株)と業務提携。
- 6月 - ぴあオリジナルキャラクター「ぴあの森のぴっけろ」「ぴあの森のくまっぴー」が誕生。
2014年(平成26年)
- 7月 - チケットぴあ「定価リセールサービス」を導入。
- 同月 - PFFが第32回川喜多賞を受賞。
- 12月 - 「北京ぴあ希肯国際文化発展有限公司(ぴあ希肯)」に出資参画。
2015年(平成27年)9月 - 「ぴあグローバルエンタテインメント株式会社」を設立。
2016年(平成28年)6月 - 「サポーティングカンパニー」としてB.LEAGUEと連携。
2017年(平成29年)
- 4月 - ぴあがCSR活動として取り組んできた「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」を一般社団法人化(矢内廣ぴあ株式会社代表取締役社長が、一般社団法人PFF理事長に就任)[5]。
- 6月 - チケットの高額転売問題の対策として音楽業界団体が立ち上げた公式チケットトレードリセールサイト「チケトレ」の運営を受託し、サービスを開始[6]。
- 7月 - 横浜・みなとみらい地区に収容1万人規模の大型音楽アリーナの開設を発表(ぴあアリーナMM、2020年完成予定)[3]。
- 9月 - 「ラグビーワールドカップ2019」において、「チケッティングサプライヤー」として国内外のチケッティング業務を担当。
- 12月 - 全従業員を対象に譲渡制限付株式(リストリクテッド・ストック=RS)付与制度を導入[7]。
雑誌
- SODA(旧・ぴあEX)
- 月刊スカパー!
- 韓流ぴあ
- ぴあ Movie Special(季刊)
ムック
現在は「ぴあMOOK」としてジャンルを問わず多数のムックを出版している。
- 季節・地域限定ぴあ - 『春ぴあ』『夏ぴあ』『秋ぴあ』『冬ぴあ』など。表紙イラストはわたせせいぞうが担当。
- 映画系 - 『トランスフォーマーぴあ』『PIXARぴあ』『踊る大捜査線読本』など
- 音楽系 - 『布袋寅泰ぴあ』『渡辺美里ぴあ』『小室哲哉ぴあ』『氷室京介ぴあ』など
- アニメ系 - 『プリキュアぴあ』『聖闘士星矢ぴあ』『魔法少女まどかマギカぴあ』など
- 特撮系 - 『仮面ライダーぴあ』『スーパー戦隊ぴあ』『円谷ぴあ』など
- 作家系 - 『押井守ぴあ』『松本零士ぴあ』『赤塚不二夫80年ぴあ』『井上雄彦ぴあ』など
- スポーツ系 - 『大相撲ぴあ』『新日本プロレスぴあ』、Jリーグ関連書籍・雑誌(後述)など
- こどもと遊ぼう
- グルメ系 - 『藤沢食本』『枚方食本』など「食本シリーズ」
- Jリーグ関連
- 2013年度よりJリーグオフィシャルチケットパートナーとして協賛するにあたり、Jリーグ公認の書籍・雑誌などを発行するようになった。
ぴあJリーグ観戦ガイド(2013年度から刊行)
- 1999-2012年度までJリーグが発行元<発売元は年度によって異なっていた>だった「Jリーグオフィシャルファンズガイド」に代わる公認書籍となった。
- FOOTBALL PEOPLE(2015年4月創刊)
鹿島アントラーズ編
浦和レッドダイヤモンズ編
川崎フロンターレ編
横浜F・マリノス編
- 日本サッカー応援本・J.FOOTBALL DAYS(2015年8月創刊)
写真集
ハン・ヒョジュ 写真集「ひざしのほうへ」 2014
長渕剛 写真集2011-2012「未来」
T.M.Revolution写真集「SEVENTH HEAVEN」
堀北真希「Cinematic」
上戸彩 ツアー・ドキュメンタリー写真集
尾崎豊 オフィシャル写真集
櫻井敦司 写真集「SACRIFICE」
THE YELLOW MONKEY 「15YEARS」
L'Arc-en-Ciel 「Shibuya Seven days 2003ライブ・ドキュメント写真集」
織田裕二 写真集「COLORS」
かつて発行していた雑誌
- ぴあ(ススめる!ぴあ(首都圏版)、ぴあ関西版、ぴあ中部版)
- 首都圏版は、1972年7月に、同年の8月号として創刊。創刊号の表紙は高比良芳実による若者のイラスト。月刊(1972年〜1979年)→隔週刊(1979年〜1990年)→週刊(1990年〜2008年)→隔週刊(2008年〜2011年)と変遷した。誌名も『ぴあ』から、週刊化に伴い『Weeklyぴあ』と同時に首都圏の鉄道路線図を掲載し、再び隔週刊化した際に『ススめる!ぴあ』に変わり首都圏の鉄道路線図の掲載を終了した。1975年9月号から休刊まで、表紙イラストを及川正通が担当し続けた。各地域版『ぴあ』の中では最後まで刊行されていたが、2011年7月21日発売号を以て休刊。
- 関西版は、朝日新聞社が発行していた情報誌『Q』を引き継ぎ、1985年6月(6月28日号)から『ぴあ関西版-Q』として新生創刊されたもの[8]。1986年4月、誌名から『Q』が外され『ぴあ関西版』に改称。2010年10月7日発売号を以て休刊。現在Webサイト「@ぴあ関西」が「ぴあ関西版WEB」と改称されて運営中。
- 中部版は、1988年9月創刊。2010年6月3日発売号を以て休刊し、休刊2日前の6月1日よりスターキャット・ケーブルネットワークが発行している情報誌『ta☆crat's』(ティー・エー・クラッツ)と統合したフリーペーパー形態の月刊誌『月刊ぴあ×スターキャット東海版』(ぴあ×starcat)が創刊された(2016年10月号をもって休刊[9])。また2012年12月にはWebサイト「ぴあ中部版WEB」が開設された(なお「@ぴあ」時代は中部版は開設されていなかった)。
- 関西版・中部版は、創刊から休刊に至るまで一貫して隔週刊だった。
- ウレぴあ(2011年10月25日創刊)
- "ウレるを実感 ウレしいを共感"をコンセプトにしたトレンド情報誌。Webサイト『ウレぴあ総研』と連動。通称は「ウレぴ」。創刊当初は月刊だったが、2012年5月25日発売号より季刊化。2013年3月25日発売号をもって休刊。
- Invitation(2009年1月休刊)
WORLD SOCCER GRAPHIC(2008年11月休刊)- R&R NEWSMAKER(2007年12月28日発売号にて休刊)
- けっこんぴあ(首都圏版 2009年1月休刊、関西版 2008年12月休刊)
- ぴあCalendar
キース・ヘリングを表紙に起用
TVぴあ(2016年1月27日発売号にて休刊)
- 発行元はウィルメディア。関東版、関西版、東海版、北海道・青森版、福岡・山口版が刊行されていた。
その他
千葉商科大学サービス創造学部の公式サポーター企業である。- 2013年に刊行物の印刷部数詐称の不祥事が内部告発で発覚した[10]。
様々な活動・貢献
ぴあフィルムフェスティバル - 1977年より続く、自主製作映画を中心とした映画祭。
チームスマイル - ぴあがCSR活動として参画し、エンタテインメントによる継続的な復興支援を目指す一般社団法人。- ぴあ総研 - 日本で唯一のライブ・エンタテインメント市場全体を捉える統計調査を行うシンクタンク。
脚注
注釈
^ 競合雑誌に現在廃刊済みの「シティロード」があった。
^ ぴあがセブン&アイグループとの資本・業務提携をした影響によるもの。提携解消後のファミリーマートは、資本提携も視野に入れて、株式会社エンタテインメントプラス(イープラス)との業務提携を強化する。
出典
- ^ abcdぴあ出版事業本部長 林和男氏インタビュー 『都市の遊び方』(新潮文庫、如月小春著) 昭和61年4月発行
^ “ぴあ首都圏版:休刊へ”. 毎日新聞. (2011年4月22日). オリジナルの2011年5月1日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110501050609/http://mainichi.jp/select/biz/news/20110422dde041020051000c.html 2011年4月23日閲覧。
- ^ abぴあ、収容 1 万人規模の大型音楽アリーナを、横浜・みなとみらい地区に 2020 年春開設 (PDF) /固定資産の取得(大型音楽アリーナ建設)及び賃借に関するお知らせ (PDF) (ぴあ株式会社:プレスリリース 2017年7月20日)
^ ぴあ株式会社との業務提携終了について Archived 2010年3月22日, at the Wayback Machine. 株式会社ファミリーマート・ニュースリリース 2010年3月19日
^ 一般社団法人PFFの設立につきまして
^ 公式チケットトレードリセール「チケトレ」公式サイトOPEN発表
^ ぴあ全従業員を対象に譲渡制限付株式(RS)付与を実施します
^ faceback! 松田聖子、ぴあ関西版WEB、2013年5月17日。
^ 読者の皆さまへ
^ 「ぴあ」が部数を偽装、他の出版社は大丈夫? 東洋経済 2013-11-24
外部リンク
- チケットぴあ
- ぴあ株式会社 コーポレートサイト