自由民主党総裁選挙




自由民主党総裁選挙(じゆうみんしゅとうそうさいせんきょ)は、日本の政党・自由民主党において、党首「自由民主党総裁」を選出する選挙である。




目次






  • 1 概要


  • 2 選挙の方法


  • 3 党員・党友の投票参加資格


  • 4 選挙結果


  • 5 脚注


  • 6 関連項目


  • 7 外部リンク





概要


自由民主党総裁は、自由民主党党則6条及び総裁公選規程により、党所属の国会議員・党員・自由国民会議会員・国民政治協会会員による公選が原則であり実施年の大晦日までに満年齢20歳となる日本国民で、前年や前々年の党費や会費を2年連続納入していなければ参加不可能である。総裁選実施にあたり、党則には:



  • 党則6条2項ただし書により、総裁が任期中に欠けた場合で、特に緊急を要する時は、「党大会に代わる両院議員総会」においてその後任を選任する事が出来る

  • 党則6条4項には、総裁の任期満了前に、「党所属の国会議員及び都道府県支部連合会代表各一名の総数の過半数の要求」があった時は、総裁が任期中に欠けた場合の総裁を公選する選挙の例により、総裁の選挙を行う事が出来る


とある。総裁公選規程9条により、党所属国会議員のみが総裁の候補者となることができる。また、過去には党幹部による話し合いで決定されたことや、形は公選であるにもかかわらず実質的には事前に決まっていたことも多い。


自由民主党総裁は、与党である場合、単独または連立与党の協力を得て国会での首相指名選挙において首相に指名されている。このため、総裁選挙は事実上の首相指名選挙として注目されている(いわゆる「総理総裁」)。そのため、1993年の細川政権時・1994年の羽田連立政権時・1994年の村山政権時における河野洋平総裁、2009年の鳩山政権時・2010年の菅政権時・2011年の野田政権時における谷垣禎一総裁の場合もあり、「総理総裁」という前提は崩れていた時期もある。



選挙の方法


選挙の方法については、総裁公選規程と総裁公選実施細則によって定められている。投票については(A)総裁公選規程による総裁選挙と(B)総裁が任期途中で欠けた場合において特に緊急を要する場合に実施される党大会に代わる両院議員総会による総裁選挙の場合により異なる。現行制度は2013年、2014年の改正により実施されている。



被選挙者と推薦人

党所属国会議員20人により推薦された党所属国会議員のみが、総裁候補になることができる。
  • 参議院議員も立候補可能である。1972年に推薦制が導入されてからは例がなかったが、2012年に林芳正が初めて参議院議員として立候補した。参議院から鞍替えした衆議院議員で総裁選立候補した者は宮澤喜一、石原慎太郎、藤井孝男、小池百合子。




投票と当選者

投票は1人1票で無記名投票で行われる。しかし、国会議員と党員・党友により票の扱いは異なる。

  • 国会議員は1人1票とし、投票所に直接投票する。

  • 党員・党友票は、(A)の場合は党所属国会議員と同数の票を各候補ごとにドント式で分配、(B)の場合は各都道府県ごとに都道府県連代表票として3が割り当てられ、各都道府県連の代表者が投票する。



当選者は国会議員票と党員投票の算定票を合計して、過半数の得票を得た者となる。過半数を得た者がいない場合は得票数の上位2名により党所属国会議員と都道府県連代表票(各都道府県ごとに決選投票進出者のうち票数の多いものに1票とする。合計47票)による決選投票((B)の場合、各都道府県の代表者も決選投票に参加する)を行い、得票数の多かった者を当選者とする。

当選者は党大会もしくはこれに代わる両院議員総会における報告を経て自由民主党総裁となる。

党員・党友票の票数決定のための予備選挙

党員・党友票の扱いは各都道府県連に委ねられるが、多くの場合は党員・党友の予備選挙により扱いを決定する。予備選挙は、議員投票の投票日の前日までに行われる。投票は投票所に直接投票するか、投票用紙を選挙管理委員会へ郵送する方式をとる。開票結果はドント方式によって算定票に変換される。


以前は党員・党友票が県連に委ねられず、全国一斉に郵便で投票させて取り扱いを決めた時代もあった。1980年代には党員・党友による有効得票1万票を国会議員票1票に換算して基礎票とする制度が行われていた。



党員・党友の投票参加資格



一般党員・党友が投票に参加するには、直近の2年間に党費の滞納がないことが条件となる。本選挙はもちろん予備選挙でも選挙人登録をすれば非党員の参加が許され、党員集会では開催直前の入党も認められることのあるアメリカの二大政党と違い、総裁選挙権を得ることだけを狙って告示直前に入党しても投票できない。このため舛添要一は自民党所属で立候補が取り沙汰された2008年の選挙直前、「入党後3年経たないと総裁選挙で投票できません」と自身に近い未入党者に対して説明している。



一般党員、家族党員、特別党員の間に差はない。何らかの理由で党員になれない場合は、自由国民会議会員であれば年会費(1万円以上)を2年間完納していればOK。ただしそれもできないときは同額以上を国民政治協会に献金して個人会員になり、かつ2年以上その資格を維持することが必要。また自民党ネットサポーターズクラブ会員となっただけでは投票権は与えられない。


国民政治協会を通じて年間1万円以上の政治献金を2年連続(前年、前々年)している法人については、その代表者1名に職域全体を代表する意味での投票資格が与えられるが、代表者以外の役員や会員・構成員は居住地の地域支部を通じて自民党の一般党員になるか、自由国民会議、国民政治協会の個人会員にならない限りそのままでは投票に参加できない。



選挙結果


太字 は選出された人物。
















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































過去の自由民主党総裁選挙
年月日 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
無効票[1]
推薦 詳細
1956年4月5日

鳩山一郎

岸信介

林譲治

石橋湛山
石井光次郎
益谷秀次
大野伴睦

河野一郎
重光葵
松野鶴平
池田勇人

5


詳細
394
4
3
2
1
1956年12月14日


岸信介

石橋湛山

石井光次郎

0


詳細
223
151
137


石橋湛山

岸信介

0
258
251
1957年3月21日

岸信介

松村謙三

石井光次郎
北村徳太郎

0


詳細
471
2
1
1959年1月14日

岸信介

松村謙三

大野伴睦
吉田茂
石井光次郎
益谷秀次
佐藤栄作

0


詳細
320
166
1
1960年7月14日


池田勇人

石井光次郎

藤山愛一郎

松村謙三

大野伴睦
佐藤栄作

0


詳細
246
196
49
5
1


池田勇人

石井光次郎

0
302
194
1962年7月14日

池田勇人

佐藤栄作

一万田尚登

岸信介

藤山愛一郎

吉田茂
福田赳夫

高橋等
正力松太郎
0


詳細
391
17
6
5
3
2
1
1964年7月10日

池田勇人

佐藤栄作

藤山愛一郎

灘尾弘吉

0


詳細
242
160
72
1
1964年12月1日

佐藤栄作
候補者1人(池田総裁の裁定で総裁選出)


1966年12月1日

佐藤栄作

藤山愛一郎

前尾繁三郎

灘尾弘吉

野田卯一

小坂善太郎

岸信介
松村謙三
村上勇
0


詳細
289
89
47
11
9
2
1
1968年11月27日

佐藤栄作

三木武夫

前尾繁三郎

藤山愛一郎

0


詳細
249
107
95
1
1970年10月29日

佐藤栄作

三木武夫

千葉三郎
藤山愛一郎
宇都宮徳馬

0


詳細
353
111
1
1972年7月5日


田中角栄

福田赳夫

大平正芳

三木武夫

7
10人

詳細
156
150
101
69


田中角栄

福田赳夫

0
282
190
1974年12月4日

三木武夫
候補者1人(椎名悦三郎副総裁の裁定で総裁選出)
10人

詳細
1976年12月23日

福田赳夫
候補者1人(両院議員総会の話し合いで総裁選出)
10人

詳細
1978年11月26日

[2]

大平正芳

福田赳夫

中曽根康弘

河本敏夫

0
20人

詳細
748点
638点
93点
46点


大平正芳
2位が辞退
1980年7月15日

鈴木善幸
候補者1人(西村英一副総裁の裁定で総裁選出)
20人

1980年11月27日

鈴木善幸
候補者1人(鈴木総裁の任期満了による総裁選で無投票再選)
20人

1982年11月24日

[3]

中曽根康弘

河本敏夫

安倍晋太郎

中川一郎

0
50人

詳細
559673
265078
80443
66041


中曽根康弘
2位以下が辞退
1984年10月30日

中曽根康弘
候補者1人(中曽根総裁の任期満了による総裁選で無投票再選)
50人

詳細
1986年9月11日

中曽根康弘
任期1年延長(両院議員総会で中曽根総裁の任期延長を全会一致で再選)


1987年10月31日

竹下登
候補者1人(中曽根総裁の裁定で総裁選出)
50人

詳細
1989年6月2日

宇野宗佑
候補者1人(竹下総裁の裁定で総裁選出)
50人

詳細
1989年8月8日

海部俊樹

林義郎

石原慎太郎

0
20人

詳細
279
120
48
1989年10月31日

海部俊樹
候補者1人(海部総裁の任期満了による総裁選で無投票再選)
20人

1991年10月27日

宮澤喜一

渡辺美智雄

三塚博

0
30人

詳細
285
120
87
1993年7月30日

河野洋平

渡辺美智雄

0
20人

詳細
208
159
1993年9月30日

河野洋平
候補者1人(河野総裁の任期満了による総裁選で無投票再選)
20人

1995年9月22日

橋本龍太郎

小泉純一郎

0
30人

詳細
304
87
1997年9月11日

橋本龍太郎
候補者1人(橋本総裁の任期満了による総裁選で無投票再選)
30人

1998年7月24日

小渕恵三

梶山静六

小泉純一郎

0
20人

詳細
225
102
84
1999年9月21日

小渕恵三

加藤紘一

山崎拓

0
20人

詳細
350
113
51
2000年4月5日

森喜朗
候補者1人(両院議員総会の話し合いで総裁選出)
20人

詳細
2001年4月24日

小泉純一郎

橋本龍太郎

麻生太郎
(地方票開票後に亀井静香が辞退)
3
20人

詳細
298
155
31
2001年8月10日

小泉純一郎
候補者1人(小泉総裁の任期満了による総裁選で無投票再選)
20人

2003年9月20日

小泉純一郎

亀井静香

藤井孝男

高村正彦

0
20人

詳細
399
139
65
54
2006年9月20日

安倍晋三

麻生太郎

谷垣禎一

1
20人

詳細
464
136
102
2007年9月23日

福田康夫

麻生太郎

1
20人

詳細
330
197
2008年9月22日

麻生太郎

与謝野馨

小池百合子

石原伸晃

石破茂

2
20人

詳細
351
66
46
37
25
2009年9月28日

谷垣禎一

河野太郎

西村康稔

1
20人

詳細
300
144
54
2012年9月26日


石破茂

安倍晋三

石原伸晃

町村信孝

林芳正

1
20人

詳細
199
141
96
34
27


安倍晋三

石破茂

1
108
89
2015年9月8日

安倍晋三
候補者1人(安倍総裁の任期満了による総裁選で無投票再選)
20人

詳細
2018年9月20日

安倍晋三

石破茂

3
20人

詳細
553
254


脚注


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  1. ^ 1972年以前の総裁選挙は立候補制ではないので、選挙活動を行わなかった議員への票も有効票として計算されている。


  2. ^ 一般党員による予備選挙。1000票を1点と計算し上位2名に比例配分される点数方式で、予備選挙の上位者2名が国会議員による本選挙に進出する。


  3. ^ 一般党員による予備選挙。総得票方式で、上位者3名が本選挙に進出する。




関連項目




  • 自由民主党執行部、執行部


  • 首相公選制、国民民主党代表選挙、新進党、日本社会党委員長

  • 両院議員総会



外部リンク



  • 自由民主党-党のあゆみ


  • 自由民主党-機構図・党則 : 党則、総裁公選規程、総裁公選実施細則が掲載






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