ヴォーグ (雑誌)









































ヴォーグ

VOGUE

VOGUE revista - logo.png
ロゴ

ジャンル
ファッション
読者対象
女性
発売国
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語
英語
出版社
コンデナスト・パブリケーションズ
編集長
アナ・ウィンター(アメリカ)
アレクサンドラ・シュールマン(イギリス)
カリーヌ・ロワトフェルド(フランス)
フランカ・ソッツァーニ(イタリア)
アンジェリカ・チャン(中国)
アリオナ・ドレスカヤ(ロシア)
クリスティ・クレメンツ(オーストラリア)
クリスティアーヌ・アルプ(ドイツ)
マイアング・ヒョヒ(韓国)
プリヤ・タンナー(インド)
エレナ・マークリス(ギリシャ)
渡辺三津子(日本)
エヴァ・ヒューズ(メキシコ&ラテンアメリカ)
ヨランダ・サクリスタン(スペイン)
ポーラ・マチュース(ポルトガル)
パトリシア・カルタ(ブラジル)
ドマニチュ・セダ (トルコ)
刊行期間
1892年 - 現在
ウェブサイト
VOGUE.CO.JP

VOGUE(ヴォーグ)とは、コンデナスト・パブリケーションズが発行するファッション・ライフスタイル雑誌である。主に女性向けとされ、ファッション、ライフスタイル、デザインなどのテーマに関する記事を掲載している。


アメリカを本国とし、世界18カ国とラテンアメリカで出版されている。日本ではVOGUE JAPAN(ヴォーグ・ジャパン)と称し、毎月28日に発売される。


Style.comというウェブサイトも運営している。




目次






  • 1 概要


    • 1.1 日本版




  • 2 歴史


    • 2.1 アナ・ウィンターの編集長就任後


      • 2.1.1 反響




    • 2.2 世界各国の発行状況




  • 3 スタイルと影響


    • 3.1 同一ジャンルでのライバル誌など




  • 4 関連項目


  • 5 脚注


  • 6 外部リンク





概要


ハイファッションの最先端を行く雑誌のひとつとして知られ、掲載商品の貸し出し元にも欧州の名門ファッションブランドが軒並み名を連ねる。


この雑誌に取り上げられたモデルは全世界的な知名度を獲得することになるため、ファッションモデルが有名になるための登竜門としての役目も果たし、スージー・パーカー、ツイッギー、ジーン・シュリンプトン、ローレン・ハットン、ヴェルーシュカ・ヴォン・レンドルフ、マリサ・ベレンソン、ペネロープ・トゥリーなどの有名なモデルを輩出している[1]。ただし、少なくとも日本版では、クレジットにモデルの名前が出されることはあまり多くはない。


増刊号として男性向けのVOGUE HOMMES(ヴォーグ・オム)や、ジュエリーブックVOGUE GIOIELLO(ヴォーグ・ジョイエロ)、ティーンズ誌であるVOGUE girl(ヴォーグ・ガール)なども発売されている。



日本版


1999年7月に日経コンデナスト(現在のコンデナスト・ジャパン)から『VOGUE NIPPON』(ヴォーグ・ニッポン)として創刊。2011年5月号より現在の誌名『VOGUE JAPAN』に変更した。2013年1月1日の日本法人の事業統合により、同年3月号以降は合同会社コンデナスト・ジャパン発行・発売。


日本版の編集長は渡辺三津子、ファッションディレクターはアンナ・デッロ・ルッソである。2014年より「VOGUE GIRL」の編集長は宮坂淑子に交代した。


創刊10周年を迎えた2009年と15周年を迎えた2014年には、記念増刊号が発売された。いずれも通常発売号よりも大きいB4サイズの判型を用いている。


記事のうち、誌面の角に「VOGUE PROMOTION」と表記された特集は特定スポンサーとのタイアップ(記事広告)で、1号につき3~6か所程度ある。


日本ではほぼ半年おきに別冊付録・増刊号が循環しており、通常発売月を6で割った余りによって以下のサイクルで展開される。


展開中


  • 1 - COLOR BAG&SHOES(別冊付録)

  • 5 - VOGUE Wedding(増刊号)、VOGUE Gioiello(別冊付録)

  • 6月のみ - VOGUE Time(別冊付録)

  • 11月のみ - BEAUTY AWARD(別冊付録)

  • 主に8月 - FASHION'S NIGHT OUT TOKYOガイドブック(別冊付録)

  • 主に10月 - VOGUE gift(別冊付録)


休刊・廃刊


  • 3・9月 - VOGUE HOMMES

  • 不定期 - VOGUE GIRL(増刊号)


このほか、不定期にデジタルライフなどを取り扱った別冊付録、その他増刊号が展開されている。「ファッションズ・ナイト・アウト」開催日の直前の発売(主に8月発売10月号)となる場合にはそのガイドブックが付属する。



歴史




1917年5月版の表紙




  • 1892年 - 週刊誌としてアーサー・ボールドウィン・ターナーによって創刊。


  • 1909年 - アーサー・ボールドウィン・ターナーの死後、コンデ・ナストが事業を継承。発行サイクルを2週間おきとし、1910年代初期にイギリスから国外展開を開始した。その後、スペインでの事業は失敗したが、フランスでは成功を収めた。
    • ナストの手腕により『ヴォーグ』の発行部数・利益は劇的に増加し、購読契約の数も増加。特に世界恐慌時や第二次世界大戦時には急増した。



  • 1960年代 - ダイアナ・ヴリーランドが編集長に就任。現代的なファッションを多く取り上げ、性的なことも大胆に記事で扱う編集術を行ったりしたことで、性の革命時代の若者の心をつかんだ。


  • 1973年 - 月刊誌となり、編集長グレース・ミラベラの下で、読者のライフスタイルの変化に対応するために、さらなる編集の工夫、斬新なスタイルの追求を行い、雑誌は変化を遂げていった。


  • 1988年 - アナ・ウィンターが本国版の編集長に就任。



アナ・ウィンターの編集長就任後


アナ・ウィンターは、ファッション誌業界で定評のある優れたセンスと評判を守るため、より多くの人々に向けた、新しくより親しみやすい「ファッション」の形を雑誌に掲載するようにした[2]


アナ・ウィンターが初めて編集長を務めた号の表紙には、クリスチャン・ラクロアのジャケットとジーンズに高価な宝石を身に着けたイスラエルのスーパーモデル、ミカエラ・ベルクの膝から上が起用された。女性の顔のみを写していたそれ以前の写真とは一線を画したもので、これを『タイム』は「彼女の洋服と体の重要性。このイメージもジーンズとオートクチュールを合わせる新しいシックの形で販売促進した。ウィンターのデビューカバーは今日までの現代ファッションに知られるクラスとその他を和解し仲介した」と評した。ウィンターの下では新しく若い才能は歓迎された[3]


ウィンターのファッションショーへの出席は、しばしば産業の中のデザイナーのプロフィールの指標ととられる。2003年に彼女は毎年資金とガイダンスを少なくとも2人の新進デザイナーに提供する基金を生み出すアメリカ・ファッション協議会に加わった[2]。これは新進デザイナーの間で忠誠を構築し、雑誌が優位な位置にい続けるのを助けると『タイム』は評した、「アメリカのファッションに対するかなりの影響。彼女が登場するまでランウェイショーは始まらない。彼女が彼らに油を塗るので彼らは成功する。流行は彼女の命令で引き起こされるか、無力になる。」[2]


トレードマークのボブヘアーと屋内でもサングラスをかけていることでも有名である。



反響


ウィンターの昔のアシスタントローレン・ワイズバーガーは『プラダを着た悪魔』というタイトルの実話モデル小説を書いた。小説は2003年のベストセラーとなり、2006年に映画化された。小説の主人公はワイズバーガーに似ていて、彼女のボスは強力な編集長である。小説は支配される雑誌を描写しており、これは「反キリストと彼女のファッションモデルのグループはタバコ、ドクターペッパーとミックス野菜サラダで生活している」という『ニューヨーク・タイムズ』の批評に一致する。ワイズバーガーは小説の中で雑誌を支配するエディタは実在すると述べた、「派手な服を大量に持ち、口先だけの浅はかな苦々しい女性は、そう多くはいない」[4]。しかし、小説と映画の両方の成功は、ファッション誌に新しい注目を集めるきっかけとなった[5]


2007年、『ヴォーグ』はタバコ広告を掲載していたために、喫煙抑止キャンペーングループ「タバコ・フリー・キッズ・キャンペーン」から批判された。グループは8000人のボランティアが、広告に関して電子メールまたはファクシミリで抗議文を送ったと主張した。グループはウィンターへ「立ち止まってもらえますか?あなたは木を枯らしている!」というメッセージを走り書きで載せたと述べた[6]。これに対し、コンデ・ナストの報道官は公式に「『ヴォーグ』はタバコ広告を載せる。我々はそれ以上の更なるコメントをしない」と返答した[6]


2008年4月にアメリカ版『ヴォーグ』は、有名カメラマンのアニー・リーボヴィッツが撮影を行った。表紙を飾ったのはによるスーパーモデル、ジゼル・ブンチェンとバスケットボール選手のレブロン・ジェームズ。アメリカ版の表紙を男性が飾るのはジョージ・クルーニー、リチャード・ギアに次いで3人目であり、黒人男性では初である。この表紙はジェームズが、より小さなジゼルのそばにいるというもので、映画『キング・コング』を思わせたもので、2人のポーズは同映画に出演したフェイ・レイへの追悼の意を込めている。しかし、多くの批評家からこの表紙は、偏見があると認められた[7]



世界各国の発行状況


今日、『ヴォーグ』は以下に示す世界18カ国・1地域で発行されている。




  • アメリカ - 本国

  • イギリス

  • イタリア

  • インド

  • オーストラリア

  • ギリシャ

  • スペイン

  • 韓国

  • 台湾

  • 中華人民共和国

  • ドイツ

  • トルコ

  • 日本

  • ブラジル

  • フランス

  • ポルトガル

  • メキシコ

  • ロシア

  • ラテンアメリカ



スタイルと影響


『ヴォーグ』は、2006年12月3日付のニューヨーク・タイムズ紙において、書籍批評家キャロライン・ウェーバーから「世界で最も影響力のあるファッション雑誌」とされ、以下のように評されている[3]


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Vogue is to our era what the idea of God was, in Voltaire’s famous parlance, to his: if it didn’t exist, we would have to invent it. Revered for its editorial excellence and its visual panache, the magazine has long functioned as a bible for anyone worshiping at the altar of luxury, celebrity and style. And while we perhaps take for granted the extent to which this trinity dominates consumer culture today, Vogue’s role in catalyzing its rise to pre-eminence cannot be underestimated.


(『ヴォーグ』は我々の時代の神である、ヴォルテールの有名な言葉に“もし神が存在しないなら、神を発明しなければならない。”というのがある。その編集の優秀さと視覚の堂々たる態度は尊ばれて、雑誌は贅沢、セレブリティ、スタイルを崇拝する全ての人のバイブルとして長らく機能した。そして、我々が恐らく三位一体が今日の消費者文化を支配することを当然と思う間、優位にその台頭を起こしている『ヴォーグ』の役割を過小評価できない。)



キャロライン・ウェーバー, New York Times, 2006年12月3日号



同一ジャンルでのライバル誌など


コンデナスト社


  • GQ


  • WIRED - 日本では「GQ JAPAN」増刊号として展開されている。


世界各国


  • HARPER'S BAZAAR

  • ELLE

  • madame FIGARO

  • Numéro


  • GRAZIA(日本のものとは異なる)


日本国内


  • GINZA

  • SPUR

  • 25ans



関連項目



  • グレース・ミラベラ

  • アナ・ウィンター

  • プラダを着た悪魔



脚注


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  1. ^ Dwight, Eleanor. “The Divine Mrs. V”. New York Magazine. http://nymag.com/nymetro/shopping/fashion/features/n_7930/index1.html 2007年11月18日閲覧。 

  2. ^ abcOrecklin, Michelle (2004年2月9日). “The Power List: Women in Fashion, #3 Anna Wintour”. Time magazine. 2007年1月29日閲覧。

  3. ^ abWeber, Caroline (2006年12月3日). “Fashion-Books: Review of "IN VOGUE: The Illustrated History of the World's Most Famous Fashion Magazine (Rizzoli)"”. New York Times. 2007年1月28日閲覧。


  4. ^ Betts, Kate (2003年4月13日). “Anna Dearest”. New York Times. 2007年1月29日閲覧。


  5. ^ Wilson, Eric (2006年12月28日). “The Devil Likes Attention”. New York Times. 2007年1月29日閲覧。

  6. ^ abNoveck, Jocelyn (2007年5月30日). “Fashion Mags Anger Some With Tobacco Ads”. Associated press. http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/n/a/2007/05/30/national/a133947D71.DTL 2007年11月18日閲覧。 


  7. ^ Cadenhead, Rogers (2008年3月28日). “Annie Leibovitz Monkeys Around with LeBron James”. 2009年12月30日閲覧。




外部リンク




  • VOGUE JAPAN - 日本版ポータルサイト(日本語)


  • VOGUE USA (英語)


  • VOGUE JAPAN (@voguejp) - Twitter


  • VOGUE JAPAN - Facebook




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