レクリエーショナル・ビークル
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レクリエーショナル・ビークル (アメリカ英語: Recreational Vehicle)は、自動車のカテゴライズの一つ。
目次
1 海外におけるRV
2 日本におけるRV
3 脚注
4 関連項目
海外におけるRV
英語の原義としては、日本語で「キャンピングカー」と呼ばれる自動車に相当する。 →「キャンピングカー」
欧米では人や物を運ぶためでは無く、住むための車は馬車の時代からある伝統的なもので、特に北米開拓において重要な役割を果たした。
日本におけるRV
自動車の中で中長期間に渡って寝泊りするオートキャンプの習慣が定着していない日本では、キャンピングカーの需要は欧米に比べて少ない。そのため「RV」は、1980年代以降のレジャー向け車種の流行とともに、レジャー、レクリエーション用途向けの車全般(SUV、ミニバン、トールワゴンなど)を広く指す用語として用いられるようになった[1]。最初のうちは「クロカン」のようなSUVに対して用いられていたが[2]、商業的・文化的な事情もあり、幅広く捉えるようになった[3]。1990年代のRVブームは凄まじく、一般的な乗用車にグリルガード、ルーフレール、背面スペアタイヤ(あるいはスペアタイヤカバー風収納ボックス)などを取り付けてRVを名乗る車種が多く登場するなど[4]、RVの指す範囲は販売戦略と共に拡大されていった。
従来人気であったセダンやクーペを凌ぐカテゴリに成長した現在はRVの細分化が進んだ。例えばMPVやトールワゴンは「ミニバン」が一般的となり、「SUV」という用語も自動車メーカーのCMやマスメディアで一般的になっており、日本的な意味でのRVは死語と化した。ただし日本におけるRVの意味自体は変化しておらず、現在もメディアで時々見ることができる[5][6]。
なお北米では正式なカテゴライズではないが、サッカー・マムズ・ビークル(Soccer Mom's Vehicle、サッカーの練習や試合に参加する息子を送り迎えする母親が乗る車という意味=ミニバン)という言葉が日本でいうRVに相当する[7]。
脚注
^ 【池原照雄の単眼複眼】新車統計…RVはもういいでしょう 2013年7月17日
^ クロスオーバーSUVの先駆けとされるトヨタ・RAV4のRAVはRecreational Active Vehicleの略である。
^ 一例として、かねて「フルライン・○○」(○○には4WD、ターボ、DOHCなどが入る)を標榜していた三菱自動車は「フルライン・RV」のキャッチコピーを用いていた。この「RV」に、ランサーワゴン / リベロ、ギャランスポーツ、スターワゴン / スペースギア、パジェロなどの様々な車種を含んでキャッチコピーを根付かせようと目論んだ。
^ 一例としてはトヨタ・スターレットRemix、日産・ルキノS-RV、三菱・ギャランスポーツ、スバル・インプレッサスポーツワゴングラベルEX、ダイハツ・ミラRV-4などが挙げられる。
^ 県内新車販売9月6.1%増 2カ月連続、RVがけん引
^ 大辞泉では2018年現在、「レクリエーション用自動車。米国ではSUV(sports utility vehicle)という言い方が一般的」と記されている。
^ Top 10 Coolest Vehicles for Soccer Moms (and Dads)
関連項目
日本における自動車
- SUV
ミニバン / MPV
- ステーションワゴン