愛知環状鉄道
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種類 | 株式会社 |
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略称 | 愛環 |
本社所在地 | 日本 〒444-0951 愛知県岡崎市北野町字二番訳68番[1] 北緯34度59分49.17秒 東経137度8分19.5秒 / 北緯34.9969917度 東経137.138750度 / 34.9969917; 137.138750座標: 北緯34度59分49.17秒 東経137度8分19.5秒 / 北緯34.9969917度 東経137.138750度 / 34.9969917; 137.138750 |
設立 | 1986年(昭和61年)9月19日[1] |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 7180301000063 |
事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
代表者 | 代表取締役社長 長崎 栄一 |
資本金 | 94億7,530万円(2017年3月31日現在)[2] |
売上高 | 42億8,376万8千円(2017年3月期)[2] |
営業利益 | △2,902万4千円(2017年3月期)[2] |
経常利益 | 1,743万円(2017年3月期)[2] |
純利益 | 5,913万9千円(2017年3月期)[2] |
純資産 | 99億3,920万7千円(2017年3月31日現在)[2] |
総資産 | 119億4,623万5千円(2017年3月31日現在)[2] |
従業員数 | 233人(2017年7月1日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 愛知県 40.32% 豊田市 18.69% 瀬戸市 8.99% 岡崎市 7.83% トヨタ自動車 4.89% 春日井市 2.98% |
外部リンク | http://www.aikanrailway.co.jp/ |
愛知環状鉄道株式会社(あいちかんじょうてつどう)は、愛知県に本社を置く、同県などが出資する第三セクター方式の鉄道事業者である。東海旅客鉄道(JR東海、旧:日本国有鉄道〈国鉄〉)の特定地方交通線を転換した岡多線と、日本鉄道建設公団の建設線からなる鉄道路線「愛知環状鉄道線」(愛環線)を運営している。略称で愛環(あいかん)とも呼ばれる。
愛環線の沿線にはトヨタ自動車本社と工場群があり、事実上唯一の通勤路線となっている。また、周辺は高等学校なども多く、その通学路線でもある。
目次
1 歴史
1.1 愛知万博輸送
2 路線
3 車両
3.1 現用車両
3.2 過去の車両
4 財務状況
5 運賃と乗車券類
5.1 ICカードについて
6 その他
7 脚注
8 関連項目
9 外部リンク
歴史
1986年(昭和61年)9月19日 - 会社設立[1]。
1988年(昭和63年)1月31日 - JR東海の岡多線承継区間と新規開業区間からなる、愛知環状鉄道線(岡崎駅 - 新豊田駅 - 高蔵寺駅間)が開業。100系電車の営業運転を開始。
2003年(平成15年)3月14日 - 2000系電車の営業運転を開始[3]。
2004年(平成16年)4月30日 - 硬券入場券・硬券乗車券の販売を終了[要出典]。
2005年(平成17年)
3月1日 - 愛知万博の開催(3月25日 - 9月25日)に合わせて、エキスポシャトルの運行を開始(9月30日まで)。
10月1日 - 愛知環状鉄道線とJR中央本線名古屋駅間の直通運転を本格的に開始。
2008年(平成20年)3月15日 - 三河豊田駅 - 新豊田駅間でシャトル列車の運行を開始。
愛知万博輸送
2005年3月25日から9月25日まで開催された2005年日本国際博覧会(愛知万博、「愛・地球博」)に際し、愛環線は既存の通常鉄道では会場から最も至近を通過する路線であった。それに伴い、2004年10月10日から2005年9月30日まで、万博会場に最も近い八草駅を「万博八草駅」に改称し、そこから日本初である浮上式リニアモーターカーの愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)やシャトルバスに接続をとることで万博会場への輸送に供された。なお、計画当初は線路を会場付近まで延ばす計画があったが、中止になっている[要出典]。
万博開催に向け、国鉄時代から確保されていた用地を用いそれまで単線であった線路を一部複線化したほか、JR中央本線と接続する高蔵寺駅でJR線と線路を接続し、名古屋駅からの直通列車「エキスポシャトル」を毎時3往復設定した。また、普通列車も毎時3往復を4両編成で運転した。
愛知万博終了後の2005年10月1日以降は、万博八草駅が元の八草駅に戻されたほか、車両は100系がすべて廃車され、2000系に統一された。一方、JRとの直通運転は万博終了後も実施され、2014年3月15日改正時点では朝夕の通勤・通学時間帯に名古屋駅 - 瀬戸口駅間に6本(土休日は運休)の列車が直通運転している。
高蔵寺駅とは逆端にあたる岡崎駅でもJRと接続しているが、両社間の乗り入れを行う列車は設定されていない。また、2004年には万博輸送準備の一環[要出典]として線路を増設し、岡崎駅付近の一部区間でJRと共用していた走行経路をそれぞれ独立させた[4]。なお、六名駅からの線路増設は東海道本線に沿って築堤を造成(いわゆる「腹付線増」)した。
路線
愛知環状鉄道線:岡崎駅 - 新豊田駅 - 瀬戸市駅 - 高蔵寺駅 45.3km
車両
現用車両
- 2000系
- 100系の代替のため2002年以降導入された電車(営業運転は翌2003年から)。JR東海313系電車をベースに、共通部品を使い製造コストを抑えている。全車両が日本車輌製。外装、内装において類似点も多い。
過去の車両
- 100系
- 愛知環状鉄道発足当時から在籍していた車体長19m、片開き3扉セミクロスシートの車両であった。片側が運転台付きで2両組の編成を作る100形・200形と、両側に運転台が付く増結用の300形が存在した。車体と台車を新製の一方、電装品には国鉄101系電車の廃車発生品を流用していた。2000系への代替により、2005年11月13日のさよなら運転で運用を終了した。一部はえちぜん鉄道に譲渡され、同社のMC6001形・MC6101形となっている。
財務状況
長らく第三セクター鉄道としては比較的珍しく黒字経営が続いていたが、2006年(平成18年)度決算では、単年度約3億2,309万円の赤字、前期純利益から相殺した繰越損失額は2億1,562万円となり、赤字に転落した。ただ、同年度の利用者は1,166万人と前年度に比べて増加していたが、愛知環状鉄道では減価償却費の増加が赤字決算の原因としていた[5]。ちなみに、2012年(平成24年)度においては2,660万円の経常損失となったが、補助金等の支援で約2,100万円の利益を計上した[6]。
運賃と乗車券類
大人普通旅客運賃(小児は半額・10円未満切り上げ、2014年4月1日改定)[7][8]。
キロ程 | 運賃(円) | キロ程 | 運賃(円) |
---|---|---|---|
初乗り3km | 170 | 22 - 25 | 550 |
4 - 6 | 230 | 26 - 29 | 600 |
7 - 9 | 280 | 30 - 33 | 650 |
10 - 12 | 330 | 34 - 37 | 710 |
13 - 15 | 390 | 38 - 41 | 770 |
16 - 18 | 440 | 42 - 45 | 820 |
19 - 21 | 500 | 46 | 870 |
ICカードについて
2018年現在、愛環線ではIC乗車カードは導入されておらず、JR線から愛環線の各駅を利用する場合、IC乗車カードの利用が不可能な状態が長年と続いていたが、2019年3月2日より、「TOICA」及び、全国交通系ICカードが利用可能になる。TOICA及び、TOICA定期券の販売、磁気定期券からTOICA定期券への変更も合わせて同日より開始される[9]。名鉄やリニモとの連絡定期券は引き続き発売されない。
その他
鉄道会社としては珍しく、パソコン用の列車ダイヤ作成などの運輸運転業務支援ソフトウェア「愛環X号」を各種発売していたが、後に販売が中止されている。発売中止直前時点で「愛環X号」は1号から6号まで発売されていた。
脚注
- ^ abc 会社総鑑 未上場会社版 1997年版 下巻, 日本経済新聞社, (1997-05-20), pp. 4130
- ^ abcdefg“第31期(平成28年度)決算報告”. 愛知環状鉄道株式会社. 2017年7月27日閲覧。
^ 「鉄道記録帳2003年3月」、『RAIL FAN』第50巻第6号、鉄道友の会、2003年6月1日、 19頁。
^ それ以前は、ホームこそ独立していたものの、岡崎駅 - 六名駅間は経路の一部を東海道本線上り線と使用しており、岡崎駅を出発した列車は東海道本線から見れば逆走にあたる運行をしていた。
^ 決算 - 愛知環状鉄道
^ 第27期(平成24年度)決算報告 損益計算書 - 愛知環状鉄道
^ 運賃の認可申請について (PDF) - 愛知環状鉄道、2014年1月17日(2014年4月7日閲覧)
^ 運賃のご案内 - 愛知環状鉄道、2014年4月7日閲覧
^ “「TOICA」乗車券のサービス開始日について” (PDF) (プレスリリース), 愛知環状鉄道, (2018年12月12日), http://www.aikanrailway.co.jp/pdf/PressRelease30_128.pdf 2018年12月13日閲覧。
関連項目
- 日本の鉄道事業者一覧
- 愛知万博の交通
外部リンク
愛知環状鉄道株式会社 - 公式サイト
“社史”. Shashi Interest Group. 2017年9月12日閲覧。 - 愛知環状鉄道の社史を集めた社史Wiki.