三菱・ミラージュ





ミラージュMIRAGE )は、三菱自動車工業が1978年3月から2002年8月まで製造・販売していた小型乗用車、および2012年4月からタイで生産・販売しているコンパクトカー[1][2]
2002年までは、初代ミラージュ誕生と共にできたカープラザ店のみでの販売となっていた。また、欧州にはColtとして輸出されていた。




目次






  • 1 概要


    • 1.1 初代(1978年-1983年)


    • 1.2 2代目(1983年-1992年)


    • 1.3 3代目(1987年-1991年)


    • 1.4 4代目(1991年-1995年)


    • 1.5 5代目(1995年-2000年)


    • 1.6 6代目(2012年-)




  • 2 車名の由来


  • 3 ランサーとの関係


  • 4 日本国外での販売


  • 5 補足


  • 6 出典


  • 7 関連項目


  • 8 外部リンク





概要



初代(1978年-1983年)


(ハッチバック 1978年-1983年,セダン 1982年-1983年)






















































三菱・ミラージュ(初代)

5ドアハッチバック 1600GT(前期型)

Mitsubishi-Mirage1600GT.JPG

3ドアハッチバック(後期型)

Mitsubishi Colt 3 d 1982.jpg

4ドアセダン(後期型)

Mitsubishi Lancer third generation.jpg

販売期間
ハッチバック:
1978年3月-1983年10月
セダン:
1982年2月-1983年10月
デザイン
アルド・セッサーノ
乗車定員
5人
ボディタイプ
3/5ドア ハッチバック
4ドア ノッチバックセダン
エンジン
1.2L (G11B)
1.4L (G12B)
1.6L (G32B)
駆動方式
FF
サスペンション
前:マクファーソンストラット式独立懸架
後:トレーリングアーム式独立懸架
全長
3,790mm
全幅
1,585mm
全高
1,350mm
ホイールベース
2,300mm(3ドア)
2,380mm(4ドア/5ドア)
車両重量
800kg
-自動車のスペック表-

三菱初のFF車として発売される。ミラージュの発売に合わせカープラザ店が展開され、さらに知名度を上げるため、映画『未知との遭遇』とのタイアップや、日本テレビと組んでのアメリカンフットボールの試合である「ミラージュボウル」の開催によるプレキャンペーンなど、まさに鳴り物入りの登場となった。


エンジンは、横置きのSOHC・直列4気筒のガソリンエンジンのみで、排気量は1,200cc(オリオン・G11B) と1,400cc(オリオン・G12B)で、後に1,600cc(サターン80・G32B)が追加された。また、初代のみの特徴としてチルトボンネットを採用している。マニュアルトランスミッションは、スーパーシフトと呼ばれる2速の副変速機を持つことが特徴であり、主変速機と合わせ、4×2速の8速として使用できた。ミラージュは、エンジンとトランスアクスルの配置の関係から、トランスアクスルへの入力をエンジン本来の回転方向と逆転させる必要があり、副変速機は、そのために設けられたギアを利用している。サスペンションは、フロントはマクファーソンストラット、リアはミラージュ独自のトレーリング式U字型サスペンションと呼ばれるトレーリングアーム式の4輪独立懸架を採用した。スプリングは、前後ともコイルスプリングを用いる。


直線を基調としたシンプルでクリーンで(当時としては)日本車離れしたスタイリッシュなボディスタイルも特徴の一つである。このデザインは「青いリンゴ」のイメージから発想されたものと言われ、その黄緑色は黄色などとともにイメージカラーの一つでもあった。


ライト類やワイパーのスイッチはレバー式ではなく、インパネの左右にスライドスイッチ式のものを配置。マイナーチェンジでロータリー式となってステアリングコラムの左右に位置が変更され、2代目まで踏襲された。[補足 1]



1978年3月

  • 3ドアハッチバック車を発売。


1978年9月

  • 5ドアハッチバック車を発売。


1979年3月

  • 1400にフルオートマチック車とミシュラン製タイヤを標準装備した1,600cc 88馬力の1600GTを追加。


1980年2月

  • 一部変更。

1980年7月

  • 1600GTに脱着式ガラスサンルーフ装着車を追加。

1980年10月

  • マイナーチェンジ。フロントグリルのデザイン変更。フロントガラスが合わせガラスに変更される。

1980年11月

  • ミラージュボウル関連で、UCLAバージョンを発売。同校のスクールカラーにちなんだ青に黄帯のカラーリングとなる。


1982年2月


  • ヘッドランプが異型2灯式に変更、マイナーチェンジでミラージュⅡとなる。4ドアサルーン(ノッチバックセダン)を追加し、2ドアハッチバック車にクラス初のターボ仕様とした1,400ccエンジン搭載モデルを追加。1400ccのターボエンジンは、三菱重工製のタービンを搭載して105馬力までパワーアップしており、国産ホットハッチ戦争の幕開けとなった。なお、このターボ仕様の1400ccエンジンを搭載したミラージュ2ドアハッチバックを筆頭に、三菱が販売する自動車の殆どの車種にターボエンジン搭載車が設定され、「フルラインターボ」と宣伝されるようになる。4ドアには1,400cc車に省燃費のMDエンジン(気筒休止エンジン)搭載車もあった。同時期に、姉妹車のランサーフィオーレ、プラットフォームを共用するトレディア/コルディアを発売。Mの文字をかたどったそれまでのエンブレムから切り換えられた、MMCのエンブレムを最初に採用したモデルでもある。

1982年8月

  • 4ドアサルーン車と5ドアハッチバック車にターボ仕様の1400ccエンジン搭載車を追加。

1982年10月

  • 超廉価グレードである「1200EXスペシャル」(3ドア:69万8,000円)を発売。

1982年12月

  • 3ドア車・4ドアサルーン車・5ドア車に1200ccエンジンを搭載した女性仕様の「1200ミッシー」と1400ccエンジンを搭載した「1400スーパーエディション」(4ドアサルーン車はMDエンジンを搭載。)をそれぞれ追加。


1983年2月

  • プラットフォームを共用するミニバンである、シャリオ(初代)を発売。





2代目(1983年-1992年)


(ハッチバック/セダン 1983年-1987年,バン/ワゴン 1985年-1992年)


























































三菱・ミラージュ(2代目)
C12W/C14W/C34W/C37W型

ハッチバック(欧州仕様)

Mitsubishi Colt II front 20071115.jpg

Mitsubishi Colt II rear 20071115.jpg

販売期間
ハッチバック:
1983年10月-1987年10月
セダン:
1983年10月-1988年1月
バン/ワゴン:
1985年2月-1992年5月
デザイン
アルド・セッサーノ
乗車定員
2人/5人
ボディタイプ
3/5ドア ハッチバック
4ドア ノッチバックセダン
5ドア ライトバン/5ドア ステーションワゴン
エンジン
1.3L (G13B)
1.5L (G15B)
1.6L (G32B)
1.8L(G37B・ワゴンのみ)
1.8Lディーゼル
(4D65・ハッチバックを除く)
駆動方式
FF/4WD
全長
3,995mm
全幅
1,635mm
全高
1,360mm
ホイールベース
2,380mm
車両重量
880kg
先代
バン:
エテルナΣエステートバン
後継
バン/ワゴン:
リベロに統合
-自動車のスペック表-

1983年10月にフルモデルチェンジした2代目は、「元気なカジュアルビークル」を基本テーマに、初代『ミラージュ』の先進的デザインをさらに発展させ、卵の形から発想された角がなくなめらかなフォルムとすることで、より個性的かつ優れた空力特性、大きなガラスエリアによる良好な視界など実用性を向上させた[3]。プラットフォームは先代からのキャリーオーバーだが、スタイリングが初代モデルのイメージを色濃く残しつつ内外装ともに大幅に洗練させている。同時期に販売されていたトレディアやコルディアと同じようにリヤホイールアーチが台形状になっている。また中期型仕様までは、姉妹車だった2代目ランサーフィオーレと共通のブーメラン型ランプと呼ばれるフロント部分からサイド先端にかけて繋がっている様な形状が特徴の、特殊なデザインのターンシグナルランプが装着されていた。なお、5ドアハッチバックは現行型のA05系が登場するまでこの2代目が最後となる。


エンジンは基本の1.3L、1.5Lと、高性能な1.6Lターボや、1.8Lディーゼル、またパワーを必要とする時は4気筒、必要としない時は2気筒に自動的に変わる1.5L MDエンジンなど、豊富なエンジンバリエーションを誇った。ボディタイプは、3ドアハッチバック、5ドアハッチバック、4ドアセダンを揃え、ユーザーの好みやニーズに幅広く対応していた。液晶式電子メーターやこのクラス初の周波数デジタル表示電子同調AM/FMラジオ、快適な温度をコンピュータが自動的に保つクラス初のオートヒーターなどを装備。1986年に登場した『ミラージュ・NOW』の3ドアには、ポルシェ・デザインのステアリングホイールとアルミホイールを採用したX1X系を設定し、若者の話題をさらう。


また、1985年からはワンメイクレース「ミラージュカップ」が開催され、1998年の終了まで人気を博し、ミラージュ自身もモータースポーツのベース車として一定の支持を集めた。


1985年から2008年までは、マレーシアの自動車メーカー、プロトンによってミラージュセダンをベースとするプロトン・サガが販売されていた。


グレード体系は3ドアが上からGSR-T、GT、CX-S(1985年7月にCX-7に変更)、CG-L(1985年7月にCG-7に変更)、CE。5ドアが上からGSR-T、CX-SUPER、CX、CG-F、CG-MD、CG、CSであった。


ボディカラーは、「サラエボホワイト」「アイガーシルバー」「カリフォルニアレッド」「セイシェルレッド」「シャトーベージュ(5ドアのみ)」「トワイライトブルー」「セルビアブラック」「サンマリノイエロー(3ドアCEのみ)」などがあった(1985年3月時点)



1983年10月

  • フルモデルチェンジで再びミラージュとなる。初期CMキャラクターは忌野清志郎。CM使用曲はRCサクセションの「ベイビー!逃げるんだ。」


1984年9月

  • マイナーチェンジでフロントグリルを日本人好みのデザインに変更。4×2スーパーシフトが廃止され、ターボモデル以外にも一部5速MTが追加される。この時期よりCMが変更され、出演した「エリマキトカゲ」が大きな話題になった。

1984年12月

  • ターボモデルの廉価版「GT」が追加される。


1985年2月

  • ワゴン/バンを発売。バンはエテルナΣエステートバンの後継も兼ねている。バンには2人乗りのCも設定された。バンのボディカラーは「サラエボホワイト」と「アイガーシルバーメタリック」に限定される。


1985年7月

  • 1500CX-Sシリーズを廃止して「CX-7」「CG-7」が追加設定。


1986年2月3日

  • 4ドアセダン(当時はサルーンと呼称。)/ハッチバックタイプがビッグマイナーチェンジ。ガソリンエンジンは全車サイクロンエンジンに変更。フロント及びサイドターンシグナルランプ形状および位置変更、バンパーの大型化やボンネットにプレスラインが入るなど大規模な変更となった。これにより、ワゴン及びバン同様にフロントのターンシグナルランプがバンパー部分のみとなり、同時にビッグマイナーチェンジをした2代目ランサーフィオーレ共々、中期型仕様まで存在したブーメラン型ランプが廃止された。更に、グレード面では中期型に存在したCX-7がカタログ落ちし、代わりにCX-Sが前期型以来の復活となった。

1986年5月

  • 1,500ccに電子制御燃料噴射装置を採用したサイクロンECIマルチエンジン搭載のCX-Siを追加。

1986年8月

  • ワゴン/バンをマイナーチェンジ。ハッチバック・セダン同様フロントグリル(ワゴン及びバンは、登場時から既にフロント部のターンシグナルランプはバンパー部分のみだった為。)とサイドターンシグナルランプを変更し、エンジンをサイクロンエンジンシリーズに変更。後にフロント部のロゴがMMCロゴからスリーダイヤへと変更され、グリル中央に配置された。85年2月登場のワゴン/バンは僅か1年半でフロントマスクが変更されることになる。

1986年9月

  • フルタイム4WD仕様を追加。

1986年10月

  • 一部変更。車名もミラージュ・NOWに改める。


3ドアにはCX-S系とGSR系をベースに、イタルボランテデザインのステアリングとポルシェデザインのアルミホイールを標準装備した、若者向け3ドアX1Xシリーズの設定。


エアコン、パワーステアリング、フルカラードエクステリア・デビュー当時は上級グレードのみだったフルホイールキャップを標準装備とし、88万8,000円で新登場した3ドア1300マリオンをそれぞれ追加。マリオンはその装備の充実度に対する割安感から一定の人気を獲得しモデル末期の量販グレードになる。


1987年10月


  • 3ドアハッチバックがモデルチェンジし、翌1988年1月には4ドアセダンもモデルチェンジ(5ドアハッチバックは廃止)。バン/ワゴンはC10系を継続生産。


1989年10月

  • ワゴン/バンをマイナーチェンジ。フロントグリルとスチールホイールの意匠変更(C50系ミラージュ及びランサーに合わせていた)、ボディカラーの差し替え、ルーフレール追加、上位グレードであるCXのヘッドランプに黄色のハロゲンバルブを採用。ボディカラーは「ソフィアホワイト」、「グレースシルバー」、「カリフォルニアレッド」、「ルーブルブラウン」、「パレルモグレー」、「ソフィアホワイト/サンホセブラウン2トーン」、「トワイライトブルー/グレースシルバー2トーン」、「カレドニアブルー/トワイライトブルー2トーン」が設定された。バンには「ソフィアホワイト」と「グレースシルバー」を設定した。

1990年

  • ワゴンに特別仕様車「B to G」を設定。アルミホイール・CDデッキ・専用ストライプ等が装備。ボディカラーは特別設定色の「ランプブラック/シャトーシルバー2トーン」。


1992年3月

  • バン・ワゴン生産終了。以後は在庫のみの対応となる。

1992年5月


  • リベロワゴン/リベロカーゴの登場に伴いバンとワゴンはそれぞれ販売終了。





3代目(1987年-1991年)


(ハッチバック 1987年-1991年,セダン 1988年-1991年)














































三菱・ミラージュ(3代目)
C51A/C52A/C53A/C61A/C62A/C63A/C64A/
C72A/C73A/C74A/C82A/C83A型


ハッチバック(日本仕様)

Mitsubishi Mirage 3rd.JPG

セダン

1991 Mitsubishi Mirage LS, NYC.jpg

販売期間
ハッチバック:
1987年10月-1991年10月
セダン:
1988年1月-1991年10月
乗車定員
5人
ボディタイプ
3ドア ハッチバック
4ドア ノッチバックセダン
エンジン
1.3L (G13B)
1.5L (G15B)
1.6L (4G61)
1.8Lディーゼル
(4D65・4ドアのみ)
駆動方式
FF/4WD
全長
3,950mm
全幅
1,670mm
全高
1,380mm
ホイールベース
2,385mm(3ドア)
2,455mm(4ドア)
車両重量
1,000kg
-自動車のスペック表-

発表当時のキャッチフレーズは『社交性動物 ミラージュ変新』。バブル景気の中で登場した3代目は同時期に登場したギャランを小さくしたデザインとなり、丸みを帯びたスタイルとなった。上述の通りワゴン・バンはモデルチェンジされず、2代目を継続。同時期にランサーも5ドアセダン版としてモデルチェンジしている。テレビCMは一貫して松任谷由実の楽曲を使用した事が有名で、コンサートツアーの冠スポンサーとなった。



1987年10月12日

  • 3ドアハッチバック車をフルモデルチェンジ。基本グレードSWIFT(スイフト)(スーパートップと呼ばれる着脱可能な大型ガラスルーフを採用。前期型の一部に標準装着車が設定された後、1988年11月にオプション装備へと格下げされた。)、女性を意識したfabio(ファビオ)、ギャランGTOのMR以来であるDOHC16バルブ仕様の1,600ccエンジン(4G61型エンジン、インタークーラー付きターボ仕様:145馬力・NA仕様:125馬力)を搭載したスポーティーモデルのCYBORG(サイボーグ)[補足 2]が登場。また、他グレードでは[補足 3]XYVYX(ザイビクス)が若干遅れて発表され、計4グレードが発表された。

ボディカラーはグレード・ボディタイプによって大変豊富にあり、「ソフィアホワイト」、「グレースシルバー」、「シャトーシルバー」(セダンのサイボーグ系はこの3色のみ)、「ランプブラック」、「カリフォルニアレッド」(3ドアのサイボーグ系はこの5色のみ)、「ウィンザーレッド」(セダンのみ)、「シェリーピンク」(セダンのみ)、「エバーグリーン」(セダンのみ)、「アイビーグリーン」、「スコッチグリーン」、「パレルモグレー」、「サンフォゼブラウン」、「ボストンブラウン」、「ルーブルブラウン」(セダンのみ)、「トワイライトブルー」、「ネピアブルー」(スイフトのみ)、「オニキスブラック」(スイフトのみ)、「ソフィアホワイト/パレルモグレー2トーン」(セダンのみ)、「アイビーグリーン/パレルモグレー2トーン」(セダンのみ)等が設定されていた。



1988年1月22日

  • 4ドアセダンのフルモデルチェンジ。VIE(ヴィー)、サイボーグファビオの計3グレード。ちなみに、海外ではこの4ドアセダンは「ランサー」として販売されていた。

1988年11月

  • 3ドアハッチバックの一部変更。スイフトに装着車が設定されたスーパートップをオプション化し、同時に2シーターモデルであるXYVYX(ザイビクス)がカタログ落ちした。AT車にはシフトロック機能を追加し、充実装備のスイフトXとNA・DOHC16バルブ仕様の1,600ccエンジンを搭載したスイフトRを追加。


1989年2月

  • マイナーチェンジ。CYBORG(サイボーグ)に4WDを組み合わせたオートマチック車を追加。

1989年9月

  • マイナーチェンジ。CYBORG(サイボーグ)のターボモデルに搭載されたインタークーラー付きDOHC16バルブ仕様1,600ccエンジン(4G61型)の出力を145馬力から160馬力へのボアアップし、3ドアハッチバック車にスーパースイフトRを追加。これにより、スイフトRがカタログ落ちとなる。更に1,500ccエンジンを12バルブECIマルチ仕様化し、4ドアセダンにVIEサルーンXを追加。フロントのスリーダイヤマークのカラーを従来のレッドからシルバーへと変更。


1990年10月

  • 一部変更。後席左右に3点式シートベルトを標準装備。

1991年

  • 3ドアハッチバックに特別仕様車としてファビオ(FABIO)を追加。





4代目(1991年-1995年)


(ハッチバック/セダン 1981年-1995年,クーペ 1993年-1995年)


















































三菱・ミラージュ(4代目)
CA1A/CA2A/CA3A/CA4A/CB1A/CB2A/CB3A/
CB6A/CB7A/CB8A/CC3A/CC4A/CD3A/CD7A/
CD8A型


セダン(日本仕様後期型)

Mirage cb sedan.jpg

ハッチバック(欧州仕様前期型)

Mitsubishi Colt front 20071015.jpg

クーペ(オセアニア仕様)

1995-1996 Mitsubishi Lancer (CC) GLXi coupe 01.jpg

販売期間
ハッチバック/セダン:
1991年10月-1995年10月
クーペ:
1993年5月-1995年12月
デザイン
仲西昭徳
乗車定員
5人
ボディタイプ
3ドア ハッチバック
4ドア ノッチバックセダン
2ドア ノッチバッククーペ
エンジン
1.3L (4G13)
1.5L MVV (4G15)
1.5L (4G91)
1.6L (4G92)
1.6L V6(6A10・4ドアのみ)
1.8Lディーゼル
(4D65・4ドアのみ)
駆動方式
FF/4WD
変速機
3速AT/4速AT/5速MT
全長
3,950mm
全幅
1,680mm-1,690mm
全高
1,365mm-1,375mm
ホイールベース
2,440mm-2,500mm
-自動車のスペック表-

曲線のデザインになる。ボディタイプは今まで通り3ドアハッチバックと4ドアセダンの2種類であるが、ランサーと同じプラットフォームでありながらフロントマスクやセダンの6ライトウィンドウ採用などランサーとの差別化が図られている。のちに世界最小の1,600cc V6・4カムOHC(片バンクあたりDOHC方式)エンジンを搭載した「ミラージュ6(-シックス)」(4ドアセダンのみ)が発売され、また、2ドアクーペ(のアスティも登場した。また、マレーシアにおいてはプロトンによって、ミラージュがベースのサトリアおよび、ミラージュアスティがベースのプトラが販売されていた。



1991年10月


  • フルモデルチェンジ。発表時のCMには深津絵里、布川敏和、福山雅治が出演、CM曲はスターダストレビューの『上を向いて歩こう』、小田和正の『風と君を待つだけ』が使用された。従来車よりも曲面デザインが更に強調される。エンジンはSOHC12バルブ仕様が1,300ccが79馬力。1,500ccは省燃費仕様MVVで91馬力で5速MTのみの設定。10モード燃費では18.4km/Lを実現。3ドアにはギヤ比を落とした5速MTと組み合わされ10モード燃費では21km/Lを実現した。続いてDOHC 16バルブ仕様が1,500ccは電子制御キャブ仕様97馬力とECI(電子制御燃料噴射装置)仕様115馬力。1,600ccが145馬力。4ドアセダンには2,000ccターボディーゼルも設定。

  • バブル期に開発・発売されただけのこともあって内装の質感ではミラージュ歴代モデルの中でもクオリティは高かった。上級グレードには小型液晶ディスプレイ表示のオートエアコンが装備され更には4ドアには運転席電動シート標準装備車もあった。



1992年2月

  • V6 1600 DOHCエンジン搭載の4ドアセダン「ミラージュ6」追加。(ROYAL、VIE LIMITED、VIE SALOON)

1992年5月

  • 先々代のワゴン・バンが、ランサーベースのワゴン・バンであるリベロに統合される。

1992年10月

  • 一部変更。1,600ccのDOHCはMIVECエンジンを搭載して175馬力へパワーアップ。ホンダVTECに対抗した。[補足 4]1年振りに「サイボーグ」名が復活した(CYBORG-R、CYBORG)。CM曲はオフコースの『愛を止めないで』が使用された。4ドア車のマニュアル車にはMIVEC-MDエンジン(可変排気量システムにより低燃費を実現)も設定された。


1993年5月

  • 3ドアハッチバックのリア部分をノッチバック化し、ホイールベースを60mm延長した2ドアクーペアスティ発売。1,500ccのZと1,300ccのVの2車種のみで廉価グレードの「V」は100万円を切るリーズナブルさが受け、ヒット商品となった。限定車「サイボーグRS」発売。


1994年1月

  • マイナーチェンジ。エクステリアのフェイスリフトを受ける。MVVエンジン搭載車全車と3ドアの1,300ccに4速オートマチック車のJを追加。2ドアクーペのアスティに1,600ccのMIVECエンジン搭載の「RX」と3ドア1300「スーパーF」を追加。限定車「スーパーアスティ」発売。

1994年10月

  • 一部変更。内装を中心にコストダウンに伴う素材変更。ブロンズガラス→グリーンガラスに変更。


1995年5月

  • 3ドア1300に特別仕様車「ファビオ」を追加。





5代目(1995年-2000年)


















































三菱・ミラージュ(5代目)
CJ1A/CJ2A/CJ4A/CK1A/CK2A/CK4A/CK6A/
CK8A/CL2A/CM2A/CM5A/CM8A型


前期型セダン 1.5VIEサルーン
(1995年10月-1997年8月)

5th Mirage Sedan 1.jpg

前期型クーペ 1.5アスティZ
(1995年12月-1997年8月)

Mitsubishi mirageasti astiz 1 f.jpg

後期型ハッチバック
(国外仕様)

Mitsubishi-Colt-2799.jpg

販売期間
ハッチバック/セダン:
1995年10月-2000年5月
クーペ:
1995年12月-2000年5月
乗車定員
5人
ボディタイプ
3ドア ハッチバック
4ドア ノッチバックセダン
2ドア ノッチバッククーペ
エンジン
1.3L (4G13)
1.5L MVV(4G15・4ドアのみ)
1.5L (4G15)
1.6L (4G92)
1.8L V6(6A11・4ドアのみ)
1.8Lターボ(4G93・4ドアのみ)
2.0Lディーゼル(4D68・4ドアのみ)
駆動方式
FF/4WD
変速機
4速AT/5速MT
全長
3,870mm-3,890mm
全幅
1,680mm
全高
1,365mm-1,385mm
ホイールベース
2,415mm(3ドア)
2,500mm(4ドア)
後継
ハッチバック:
ミラージュディンゴ、コルト[4]、ギャランフォルティススポーツバック[5]
セダン/クーペ:
ランサーセディア
-自動車のスペック表-

5代目はキープコンセプト。特にハッチバックとアスティは先代のイメージが強く残っているが更にハッチバックは独特のフォルムにもなっている。一方でセダンは再びランサー・ランエボⅣとボディパネルを同一化し、先代の6ライト化のような大掛かりな差別化は無くなり、グリル形状、クリアターンランプ採用とトランク部分のガーニッシュ不採用という違いのためスッキリとした印象となる[補足 5]。また、FTOと同じマニュアルモード付きのINVECS-IIを搭載したモデルも存在した。V6エンジン搭載車(セダン専用)は1,800ccに拡大されたものの、コスト削減のあおりを受けてメカニズム自体は24バルブでありながら2カムOHC方式(片バンクあたりSOHC方式)にグレードダウンを余儀なくされた。同時に、使用するガソリンが無鉛プレミアムから無鉛レギュラーに変更された。1999年1月に発売されたミラージュディンゴは本モデルがベースではない。



1995年10月

  • セダン、ハッチバックのフルモデルチェンジ。発表時、CMのイメージキャラクターは中居正広、および和久井映見[6]

1995年12月


  • アスティのフルモデルチェンジ。

  • ハッチバック、アスティに装備品を簡素化し、エンジン等に専用部品を使用した競技仕様グレード「RS」を追加。



1996年10月

  • 一部改良。全車ABS&運転席エアバッグを標準装備化。


1997年7月

  • ハッチバックをベースにレトロ調のドレスアップを施したモダークを追加。

1997年8月

  • マイナーチェンジ。ヘッドランプが全車マルチリフレクター化(ただし、上記のモダークは先行採用扱い)。セダンはラジエターグリルがランサーと同じ大きさとなる。1,500cc SOHC MVVエンジン搭載車(セダン専用)が廃止。セダン、アスティのトランク及びテールランプユニットの形状が窪んだ形状に変更となった。

2000年3月末

  • 製造終了。以後、在庫のみの対応販売となる。

2000年5月

  • 販売終了(海外向けは2002年のコルト(海外では6代目)発売まで継続)。ハッチバックは既存のミラージュディンゴと、一方のセダンとアスティはランサーとそれぞれ統合され、ランサーセディア(2003年2月のマイナーチェンジより再びランサーに回帰)となる。後(2002年8月)にミラージュの名を冠していたディンゴが販売終了すると、ミラージュという車名は24年の歴史にいったん終止符を打ち、2012年の6代目発売まで10年間消滅した。また、ミラージュのために作られたカープラザ店は存在意義を失い[補足 6]、翌2003年には名称消滅に至った。





6代目(2012年-)


































































三菱・ミラージュ(6代目)
A05A/A03A型

2012年8月登場型 M
(2012年8月 - 2014年12月)

Mitsubishi Mirage M A05A.JPG

リア

Mitsubishi Mirage M A05A Rear.JPG

2016年1月改良型 G
(2016年1月 - )

Mitsubishi Mirage G A03A.jpg

製造国
タイ王国の旗 タイ
販売期間
2012年8月 -
乗車定員
5人
ボディタイプ
5ドアハッチバック
エンジン
・3A90 1.0L 直列3気筒 DOHC 12バルブ (MIVEC)
・3A92 1.2L 直列3気筒 DOHC 12バルブ (MIVEC)
駆動方式
FF
最高出力
・1.0L 69ps/6000rpm
・1.2L 78ps/6000rpm
最大トルク
・1.0L 8.8kg・m/5000rpm
・1.2L 10.2kg・m/4000rpm
変速機
CVT
サスペンション
・F マクファーソンストラット
・R トーションビーム式コイルスプリング
全長
3,795mm
全幅
1,665mm
全高
1,505mm
ホイールベース
2,450mm
車両重量
860-890kg
-自動車のスペック表-

世界戦略車のコンパクトカーとして10年ぶりに復活。なお、ヨーロッパでは商標上の理由(ゲンバラが既に使用している)から「スペーススター」の車名が使用されるが[7]、それ以外の地域では「ミラージュ」の車名で販売される。また、2012年8月に日本でも公式発表[8]となり、12年ぶりにミラージュが復活した。日本国内においては当時Cセグメント[9]にあった先代ミラージュより2つ下の車格(Aセグメント)に当たる。軽乗用車を除くエントリーモデルの役割を果たすべく、Bセグメントに位置していた先代のコルトよりもさらにダウンサイジング化が行われ、特に全幅は他の一般的なコンパクトカーより3cmほど小さく設計するなど、5ナンバー枠ぎりぎりのコンパクトカーを敬遠するユーザーの取り込みを意識した設計となっている。


今回は、タイの現地法人「Mitsubishi Motors Thailand」にて、日本を含む全世界向けの全量が生産される。価格を落とすために、部品の現地調達率を70%以上にし[10][補足 7]、また軽量化のため高張力鋼板を従来のコルトと比較し、2割利用範囲を拡大。7%ほど軽量化をした[11]


コスト削減はパーツの大きさにまで及び、例えばヘッドライトのサイズは個性を演出するための重要なファクターと認識しつつ、部品メーカーから1つのパレットに1個でも多くのヘッドライトを納入してもらうべくパレットのサイズとヘッドライトのサイズのバランスをミリ単位で協議を重ねて決定した[12]。今回のためにバンコク郊外に新設された「タイ第3工場」では日本国内同様のクオリティゲート方式で生産され、タイ出荷前と日本陸揚げ後の2重の検査により高い品質を確保している[8]


日本仕様では、軽量&高剛性ボディに1,000cc 3気筒DOHC12バルブ・MIVECエンジン(3A90型エンジン)と副変速機構付CVT「INVECS-III」を搭載し、多岐にわたる軽量化や徹底的な空気抵抗・走行抵抗の低減を行った(Cd値は0.27を達成している)ことで、アイドリングストップシステム「AS&G(オートストップ&ゴー)」搭載車は27.2km/L(JC08モード、平成27年度燃費基準+20%達成)、非搭載車でも23.2km/L(JC08モード、平成27年度燃費基準+10%達成)の優れた低燃費を実現した。また、最小回転半径4.4mと前方の車両感覚がつかみやすい設計としたことで、取り回しのしやすさや運転のしやすさを追求。高効率パッケージの採用により大人5人でも十分な居住空間と日常生活に不足のない荷室容量を確保した。車両本体価格は99.8万円から128.8万円[13]に設定されており、購入しやすくしている[8]


日本での発売当初、三菱自動車は2012年度内の目標販売台数を30,000台としていた。しかし実際の販売実績は半分の15,000台強にとどまった。東洋経済オンラインでは、その理由を「先進国における環境対応車」と「新興国におけるエントリーカー」の二足のわらじを履かせようとした点にあるという見方を示している[14]



2011年3月


  • ジュネーヴモーターショーにてコンセプトグローバルスモールが出展された。

2011年11月30日

  • 第42回東京モーターショーにてコンセプトグローバルスモールの市販モデルが「ミラージュ」の車名で発表された。


2012年3月1日


  • タイ王国チョンブリー県レムチャバン工業団地内に建設されたミツビシ・モーターズ・タイランド第三工場(生産能力:15万台/年)にて生産開始[15]

2012年3月28日

  • 第33回バンコク国際モーターショーでタイ国内での販売を開始[15]

2012年6月26日

  • 日本国内向けの受注を開始[16]

2012年6月29日

  • ティザーサイト公開。

2012年8月1日

  • 日本仕様を公式発表[8]
    • グレード体系は運転席&助手席SRSエアバッグ、EBD付ABS、キーレスエントリー、全席パワーウィンドウといった基本装備を備えながら100万円を切る99.8万円に設定した廉価グレードの「E」、AS&G(オートストップ&ゴー)に加え、UVカット機能付プライバシーガラス(リアドア/テールゲート)、電動格納式リモコンドアミラー(カラード)、タコメーター付メーターパネル、フルオートエアコン、ヒルスタートアシスト、ブレーキアシスト等を追加した充実グレードの「M」、ワッフル調ニットのシート生地、シルバーアクセント、エンジンスイッチ+キーレスオペレーションシステム、イモビライザー、オートライトシステムを追加し、快適性を高めた最上級グレードの「G」の3グレードが用意され、2WDのみの設定、全車オーディオレス仕様となる(「M」・「G」は2スピーカー装備)。ボディカラーはレモネードイエローメタリック、ポップグリーンメタリック、カシスパープルメタリック(同色は日本仕様専用)を含む8色を設定した。


2012年8月31日

  • 日本国内で販売開始。

2013年10月17日


  • フィリピンにて、5人乗りセダンモデル『ミラージュG4』(『アトラージュ』の同型車種)を発表。エンジンは、1,200ccを搭載。当面は、タイ製の車両を輸入するが、将来的にミツビシ・モーターズ・フィリピンの工場でも製造する予定[17]

2013年10月24日

  • 一部改良[18]

    • 既存の「E」と「M」の中間グレードである「S」を追加。「E」の装備内容に加え、99%UVカットガラス(フロントドア)、UVカット機能付プライバシーガラス(リアドア/テールゲート)、2スピーカー(フロントドア)、リバース連動リアオートワイパー、フルホイールキャップなどが追加され、ドアミラーは電動格納式リモコン(カラード)に、ドアハンドルはカラードにそれぞれグレードアップしつつ、購入しやすい価格に設定。

    • 併せて、99%UVカットガラス(フロントドア)を「M」・「G」にも標準装備するとともに、全グレードに設定のセットオプション「SRSサイド&カーテンエアバッグ(「安心パッケージ」とのセット装着のみ)」にリアシート上下調節式ヘッドレスト(中央席)を追加。さらに、廉価グレードの「E」には、ビジネスカーとしての用途を高めるための装備を追加して「S」に準じた装備内容(ただし、パンクタイヤ応急修理キットを非装備とする替わりに、スペアタイヤ&スチールホイールとジャッキを装備)とした「ビジネス向けパッケージ」を設定した。

    • さらに、2006年から当社のハッピードライブアンバサダー(大使)を務めるハローキティの40周年を記念して、リボンをあしらった専用ホイールカバー、専用リアエンブレム、専用デカール、ハローキティ柄のシートカバー(全席)、オープントレイアクセントマットをセットにしたサンリオとの共同開発によるパッケージオプション「ハローキティ40thアニバーサリーパッケージ」を設定し、ハローキティの誕生日である同年11月1日に400セット限定で販売することを発表。このオプションを設定した場合、「ハローキティ プレミアムグッズ(クッション、マスコット、車検証カバー)」が進呈される。当パッケージは、後述の2015年12月のマイナーチェンジまで販売された。



2014年8月7日

  • 一部改良[19]

    • 車両の横滑りを抑えて走行を安定させるアクティブスタビリティコントロール(ASC)、坂道発進時の車両の後退を防ぐヒルスタートアシスト、緊急時のブレーキ踏力を補助するブレーキアシストを従来のグレード別装備(標準装備又はメーカーオプション設定)から全車標準装備となり安全面を強化。

    • メーカーオプションの寒冷地仕様に運転席&助手席シートヒーターを追加した。

    • 廉価グレードの「E」は従来メーカーオプション設定だった運転席ハイトアジャスターを標準装備化した。



2014年12月25日

  • 一部改良[20]

    • 「G」をベースに、エンジンを日本国外向け仕様に設定されている3A92型エンジンに置換するとともに、外観はフロントフォグランプ、ターンランプ付ドアミラー&フェンダーガーニッシュ、アルミホイール、可倒式ショートアンテナを装備し、タイヤサイズを15インチにサイズアップ。内装は本革巻ステアリングホイール、本革巻シフトノブ、ピアノブラック調のパワーウインドウスイッチパネルと照明付シフトパネルを採用。さらに、エンジンの変更とタイヤ・ホイールのサイズアップに合わせて、操舵安定性を高めるためにフロントスタビライザーも装備した1.2L車の新グレード「1.2G」を追加(併せて、従来の「G」は「1.0G」に改名)。

    • 既存の1.0L車も改良を行い、全車でアンテナを可倒式ショートアンテナに変更し、運転席インパネアンダートレイを装備。「1.0G」は「1.2G」と同じく、ターンランプ付ドアミラー&フェンダーガーニッシュ(「S」・「M」にも寒冷地仕様とのメーカーセットオプションで装備可能)、本革巻ステアリングホイール、本革巻シフトノブを装備。また、「M」と「1.0G」はフルオートエアコンのエアコンパネル加飾をクロームメッキ化し、ピアノブラック調のパワーウインドウスイッチパネルと照明付シフトパネルを採用し、コンソールトレイを大型化した。さらに、シルバーアクセントを「S」・「M」に、エンジンスイッチ+キーレスオペレーションシステム、イモビライザー、オートライトコントロールを「M」にも装備した。

    • ボディカラーは「ポップグリーンメタリック(オプションカラー)」に替わり、「チタニウムグレーメタリック」を追加した。

    • 廉価グレードの「E」を廃止し、「E」に設定されていたセットオプション「ビジネス向けパッケージ」は設定グレードを「S」に変更した。




2015年12月17日

  • マイナーチェンジ(2016年1月14日販売開始)[21]

    • グレード展開を大幅に見直し、「1.2G」は約1年ぶりに「G」に改名、「M」は3A92型エンジンに置換し、「S」と「1.0G」を廃止したことで、1.2L車のみの2グレード展開に整理した。

    • 外観はボンネットフードにボリュームを持たせ、アッパーグリルとロワーグリルにクロームメッキ加飾を施し、フロントバンパーは下部にエアダム形状を配したスポーティーデザインに変更したことでフロントフェイスを刷新し、「G」にはライトチューブ式LEDポジションランプを組み込んだ省電力ディスチャージヘッドランプを新たに採用。リアバンパーが大型化され、リアコンビランプをLED化するとともに、ルーフスポイラーを新形状に変更した。ホイールはブラック塗装と切削光輝仕上げを施し、8本ツインスポークのラウンドリムタイプの15インチアルミホイールを採用。ボディカラーはオプションカラーの一部で入れ替えを行い、「カシスパープルメタリック」と「レモネードイエローメタリック」を廃止する替わりに「ワインレッドパール」と「サンライズオレンジメタリック」を追加した。

    • 内装はメーターにメッキリングをあしらった高輝度常時透過照明点灯タイプを採用し、「G」にはステアリングホイール及びスポークの一部にピアノブラックとメッキ加飾を施したリモコンスイッチ付本革巻ステアリングホイールを採用。シートを新デザインに変更するとともに内装色はグレード毎に差別化し、「M」はブラック&アイボリー内装を、「G」はシートサイドにステッチを施したブラック内装をそれぞれ採用。ラゲッジフロアは分割収納を可能にするカーゴフロアボックスを採用し、後席シートバック前倒し時にラゲッジフロアをフラット化するなど改良を加えた。

    • 安全面も強化され、約5~30km/hの低速走行時にレーザーレーダーが前方車両を検知し、衝突の危険があるときにはブザー音とメーター内の警告灯で注意喚起するとともに、自動ブレーキを作動することで衝突の回避あるいは衝突被害の軽減を図る低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」と、停車~約10km/h以下の走行時にレーザーレーダーが前方に車両や障害物を検知している状態で踏み間違いなどの操作ミスによってアクセルペダルを素早く、強く踏み込んだ時にブザー音とメーター内の警告灯で注意喚起するとともに、エンジン出力を抑制して発進を緩やかにすることで衝突被害の軽減を図る誤発進抑制機能(前進時)で構成された「e-Assist」を新採用し、全車に標準装備した。

    • AS&Gには約13km/h以下の減速時の段階からエンジンを停止させるコーストストップ機能を追加するとともに、タイミングチェーンを低フリクションタイプに変更し、冷気導入用ダクトを追加するなど細部にわたる改良を行い、JC08モード燃費を0.4km/L向上。サスペンションはリアスプリングのバネ定数とショックアブソーバーの減衰力最適化を行い、ボディ側の取付部の剛性を高め、電動パワーステアリングは制御改良を行った。CVTもクラッチ制御の改良により駆動トルクを遮断してアイドリングストップ後のエンジン再始動におけるショックを抑制し、ダウンシフト制御も見直されたことで中間加速時のレスポンスを向上した。




2016年8月30日

  • 燃費の偽装があり実際よりも良い数値を届け出していた旨を発表。これにより、当分の間、製造および販売を停止。同時にホームページも一時閉鎖。

2016年9月9日

  • 現行モデル(2016年1月マイナーチェンジモデル)において燃費を修正した。なお、燃費基準ラベルの変更は無く、修正後も平成32年度燃費基準を達成する。

2018年12月13日

  • 特別仕様車「BLACK Edition」を発売[22]

    • 「G」をベースに、外観はルーフ、ルーフスポイラー、電動格納式リモコンドアミラーにブラックマイカ、15インチアルミホイールにブラック塗装をそれぞれ採用。内装はブラックとレットファブリックを組み合わせ、アクセントにレッドステッチを施した専用2トーンシートを採用するとともに、本革巻きのステアリングホイールやシフトノブにもレッドステッチが施された。

    • ボディカラーはモノトーンの「ブラックマイカ」に加え、「ブラックマイカ」と組み合わせた「ワインレッドパール(オプションカラー)」、「ホワイトパール(オプションカラー)」、「レッドメタリック」、「チタニウムグレーメタリック」の2トーンカラー4色の計5色が設定される。

    • 同時に発表されたアウトランダーとエクリプスクロスの「BLACK Edition」は販売台数の制限はないが、ミラージュ「BLACK Edition」は限定600台となる。



基本グレード


































































グレード
販売年
エンジン型式
エンジン
排気量
最大出力
最大トルク
変速機
駆動方式
燃費(JC08モード)
E
2012年8月 - 2014年12月
3A90(MIVEC)
直列3気筒DOHC12バルブ
999cc
69ps/6000rpm
8.8kg・m/5000rpm
CVT
2WD
23.2km/l
S
2013年10月 - 2015年12月
M
2012年8月 - 2015年12月
27.2km/l
2016年1月 -
3A92(MIVEC)
1,192cc
78ps/6000rpm
10.2kg・m/4000rpm
23.8km/l
1.0G(G)
2012年8月 - 2015年12月
3A90(MIVEC)
999cc
69ps/6000rpm
8.8kg・m/5000rpm
27.2km/l
1.2G
2014年12月 - 2015年12月
3A92(MIVEC)
1,192cc
78ps/6000rpm
10.2kg・m/4000rpm
25.0km/l
G
2016年1月 -
23.8km/l


車名の由来



  • ミラージュ - フランス語で神秘、ロマンチック。または、英語で蜃気楼の意味。初代モデルの命名当時には、ダッソーのミラージュ戦闘機(ちなみにこちらもフランス語で幻影あるいは蜃気楼)とイメージが重複することへの危惧もあったが、語感からそれを連想した一般消費者は僅かしかいなかった。

  • アスティ - 英語のASTIR(活気ある)からの造語。



ランサーとの関係



  • 1982年、ミラージュのマイナーチェンジと共にランサーフィオーレが発売される。

  • 1988年にランサーEXとフィオーレが統合された後もランサーとの姉妹車関係が続いた。



日本国外での販売




  • アメリカ合衆国ではクライスラーのイーグルブランドにてサミットとして、ダッジブランドとプリムスブランドにてコルトとして、クーペ(アスティ)と4ドアセダンがOEM供給されていた。


  • カナダではイーグル・ビスタとしてOEM供給されていた。

  • 欧州では日本と同じくハッチバック、クーペ、セダンが展開されていた。


  • マレーシアでは細部を変えた4代目ハッチバックがプロトンブランドで2005年まで生産されている。→プロトン・サトリア(初代)






補足


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  1. ^ 3代目以降は一般的なレバー式となった。


  2. ^ 趣味性の強いホットハッチであったが、国内におけるDOHC仕様の1,600ccエンジンを搭載した各社の3ドアのホットハッチ(カローラFXの最上級グレードだった1600GTツインカム16、パルサーのハッチバック仕様車の最上級グレードだったミラノ・X1ツインカム、シビック及び姉妹車のCR-Xの最上級グレードだったSi(後に、姉妹車であるCR-Xと共に1989年に登場しサスペンションを共有していた2代目インテグラにVTECエンジンシリーズとして初めて搭載され、160馬力を発揮した1.6L・直4 DOHC仕様のB16A型エンジンを換装し、SiRへとグレード名を変更。)、ファミリア・スポルト16)の中ではミラージュが最後発となった。後に量販グレードのスイフトにNA・DOHC16バルブ仕様の1,600ccエンジンを搭載したスイフトRを追加(1989年9月には、更に進化してグレード名をスーパースイフトRへと変更。)して価格を引き下げたが、起爆剤にはならなかった。


  3. ^ リヤサイドウインドウの部分が鉄板(ボディ色)で窓が無い2シーターモデルでイギリスではこのようなルートバン的な2シーター仕様のボディは税金が安く、イギリス向けには他社にもこのような仕様のボディを持つ物が存在した。


  4. ^ 日本国内での1,600ccホットハッチはシビック以外は何故か不人気でミラージュも例外ではない


  5. ^ なお、輸出仕様はフロントマスクがランサー同様のものとなっている。


  6. ^ ディンゴと同時にやはりカープラザ店専売車種だったRVRも生産終了し、専売車種はギャランの兄弟車のアスパイアのみとなった。


  7. ^ 但し、現地調達の難しい電装品に関しては日本から輸入している。



出典





  1. ^ 【東京モーターショー11】三菱 ミラージュ …ブランド復活のわけはコンセプトの一致、 Response.、2011年11月10日閲覧


  2. ^ 【東京モーターショー11】三菱 ミラージュ …低価格でもがっかりしないデザイン 、Response.、2011年11月10日閲覧


  3. ^ 『昭和55年 写真生活』(2017年、ダイアプレス)p91


  4. ^ 日本国外では2002年に5代目コルト(=5代目ミラージュ)から6代目コルト(=コルト)に実質上直接フルモデルチェンジする形態となったが、5代目コルト(=5代目ミラージュ)はCセグメント3ドア車であるのに対し、6代目コルト(=コルト)はBセグメント5ドア車に変更された。日本国内では約2年の空白期間あり。


  5. ^ ランサーベースのCセグメントハッチバックという立場としてはこちらが後継車。日本国内では約8年の、日本国外では約6年の空白期間あり。


  6. ^ ただし、後述する同年12月のアスティのフルモデルチェンジ直後に降板。


  7. ^ Mitsubishi Space Star

  8. ^ abcd新型グローバルコンパクトカー『ミラージュ』を日本で発売 - 三菱自動車工業 プレスリリース 2012年8月1日(2012年8月5日)


  9. ^ ただし2010年代以降の基準に置き換えた場合、フルBセグメント扱いとなる。


  10. ^ 三菱自動車「ミラージュ」、現地調達率は70%強 - 日経BP 2012年08月02日


  11. ^ 三菱自動車、“コンパクトカークラスの金メダリスト”新型「ミラージュ」発表会 CarWatch 2012年8月1日


  12. ^ 【三菱 新型ミラージュ 発表】物流にまで踏み込んだデザインカービュー2012年8月10日


  13. ^ 消費税率の変更(5% → 8%)に伴い、2014年4月以降は104.976万円から135.864万円


  14. ^ 又吉龍吾 (2013年2月18日). “三菱自動車「ミラージュ」の誤算 「リコール問題」以前から国内販売に漂う暗雲”. 東洋経済新報社. 2014年3月5日閲覧。

  15. ^ ab“三菱自、タイでエコカー生産開始”. newsclip.be (2012年3月5日). 2012年3月5日閲覧。


  16. ^ 新型グローバルコンパクトカー『ミラージュ』、日本での予約注文を受付開始 - 三菱自動車 2012年6月25日


  17. ^ “三菱自動車 フィリピンでタイ製の新型車”. PHILIPPINES INSIDE NEWS (PHILIPPINES INSIDE NEWS). (2013年10月21日). http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&command=body&no=234 2013年10月26日閲覧。 


  18. ^ 『ミラージュ』に新グレード「S」を設定するとともに全車を一部改良 - 三菱自動車工業 プレスリリース 2013年10月24日


  19. ^ 『ミラージュ』を一部改良して発売 - 三菱自動車工業 プレスリリース 2014年8月7日


  20. ^ 『ミラージュ』に1.2Lエンジン搭載車を追加して発売 - 三菱自動車工業 プレスリリース 2014年12月25日


  21. ^ コンパクトカーシリーズ『ミラージュ』『デリカD:2』をモデルチェンジして発売 - 三菱自動車工業株式会社 プレスリリース 2015年12月17日


  22. ^ “『ミラージュ』『エクリプス クロス』『アウトランダー』の特別仕様車「BLACK Edition」を発売” (プレスリリース), 三菱自動車工業株式会社, (2018年12月13日), https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsrelease/2018/detail5263.html 2018年12月13日閲覧。 




関連項目











  • 三菱・ミラージュディンゴ

  • 三菱・シャリオ

  • 三菱・リベロ

  • 三菱・RVR

  • 三菱・コルディア

  • 三菱・トレディア

  • 三菱・FTO


  • プリムス・コルト
    • これらはミラージュとシャーシを共有する。



  • 三菱・コルト - 日本国内において、6代目ミラージュの先代車種。


  • 三菱・アトラージュ - 2013年7月よりタイ市場でのみ販売されている6代目ミラージュのノッチバックセダン版にあたる車種。

  • ミラージュボウル



外部リンク



  • ミラージュ | 乗用車 | カーラインナップ | MITSUBISHI MOTORS JAPAN


  • 初代ミラージュ - 三菱自動車のグローバルウェブサイト内のページ


  • 2代目ミラージュ - 同上


  • 3代目ミラージュ - 同上


  • 4代目ミラージュ - 同上


  • 5代目ミラージュ - 同上































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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