都筑道夫
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都筑 道夫(つづき みちお、1929年7月6日 - 2003年11月27日)は、日本の推理作家、SF作家。東京市出身。本名松岡 巖(まつおか いわお)。別名に小林 菖夫、淡路 瑛一、柴田 梅玉、伊藤 照夫など。実兄(松岡勤治)は、夭折した落語家の鶯春亭梅橋。関口台町小学校の同学年に越智通雄がいる。
目次
1 経歴
2 作風
3 作品リスト
3.1 小説(シリーズ)
3.1.1 近藤&土方
3.1.2 なめくじ長屋捕物さわぎ
3.1.3 キリオン・スレイ
3.1.4 物部太郎&片岡直次郎
3.1.5 退職刑事
3.1.6 ひとり雑誌
3.1.7 雪崩連太郎
3.1.8 滝沢紅子
3.1.9 西連寺剛
3.1.10 未来警察
3.1.11 探偵もどき
3.1.12 泡姫シルビア
3.1.13 女泣川ものがたり
3.1.14 ホテル・ディック
3.2 小説(その他)
3.3 掌編
3.4 選集
3.5 評論・随筆
3.6 編著
3.7 訳書
3.8 原作
4 脚注
経歴
東京市小石川区関口水道町(現在の東京都文京区関口)生まれ。生家は漢方薬局と的屋を兼ねていた。
1945年12月、学費未納で早稲田実業学校を中退。正岡容や大坪砂男に師事し、学生時代から時代小説などを発表。好きな作家としてチェスタトン、レイモンド・チャンドラー、グレアム・グリーン、久生十蘭、最も影響を受けた作家として岡本綺堂、大佛次郎、大坪砂男の名を挙げた[1]。
1947年頃から約2年間、正岡の世話で神田多町の新月書房に勤務し、カストリ雑誌を編集。1949年、初めて都筑道夫の名で原稿を発表。他にも淡路瑛一など、多数のペンネームを使う。
1952年頃、オペラ口紅宣伝部にコピーライターとして勤務。1955年、室町書房にて日本初の海外SF紹介叢書である「世界空想科学小説全集」を平井イサクとともに企画したが、刊行は2冊で中断。1956年、早川書房に入社。『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』の編集長を務めたほか、ハヤカワ・ミステリで英米の新作を紹介した。1957年には、福島正実とともに「ハヤカワ・ファンタジー」(のちに「ハヤカワSFシリーズ」)を立ち上げる。
1959年に退社し、本格的に推理小説の執筆活動に入った。ペーパーバックなど英米ミステリの紹介者としても知られた都筑であるが、自伝的エッセー『推理作家の出来るまで』によれば、自身の英語は26歳の時までに独学で習得したものであるという。このことに触れて、評論家・坪内祐三は自著の『古本的』において「言葉に対する感覚が天才的な人」と評した。
『なめくじ長屋』シリーズ、『キリオン・スレイ』シリーズ、他ショートショートなど多くの作品を発表。
特にショート・ショートについては、数の多さでは星新一に次ぐ作品数とされる[要出典]。なお、桃源社から1973年に刊行された『ショート・ショート集成』全3巻には、321編の作品が収録されている[2]。
推理小説のほか、怪談、時代小説、SF、翻訳、評論、シナリオなど多方面にわたる分野で活動した。
2001年、「推理作家の出来るまで」で第54回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞。2002年には第6回日本ミステリー文学大賞を受賞した。
講師を務めた「都筑道夫の創作講座」から深堀骨、畠中恵らがデビューしている。
2003年11月27日死去。74歳没。
作風
初期のミステリーでは、主人公を「きみ」という二人称で扱い、自分が自分として扱われなくなった男の焦燥を描く『やぶにらみの時計』、記述者が探偵・犯人・被害者という一人三役に挑戦し、束見本に書かれた手記という形態をとる『猫の舌に釘を打て』、正体を隠した執筆者二人が一章ごとに分担して執筆するという形式をとった「誘拐作戦」、作中作として翻訳風ストーリーが並行して語られる『三重露出』など、工夫を凝らした奇抜な設定が顕著であった。
その後は独創的な「名探偵」の創出にも意欲を燃やし、それが個性的なシリーズものとなって結実している。例えば、なめくじ長屋捕り物さわぎの砂絵描きの「センセー」、幽霊専門の探偵・物部太郎、日本にやってきて居候をしているものぐさ詩人「キリオン・スレイ」、安楽椅子探偵の「退職刑事」[3]などである。官憲嫌いで、現職刑事など体制側の所属者を探偵役に据えることは滅多にない。なめくじ長屋シリーズでも、レギュラー協力者役の目明し・下駄常はあまり好意的な描きかたをされておらず、同心連中はさらに辛らつな扱いである。
推理小説を「謎と論理のエンタテイメント」であるとし、犯人が仕掛けるトリックよりは、ロジックの方が重要であるとの考え方を示した[4]。極端に言えば、魅力的な謎と、なぜそのような状況が生じたのかという必然性が論理的に語られるならば、トリックなどなくても推理小説は成り立つ、というのが都筑の立場である[4]。また、「泣く蝉よりもなかなかに泣かぬ蛍が身を焦がす」という浄瑠璃の一節をハードボイルドの精神としてしばしば引用し、たとえばヒロインの全裸死体をクールに客観描写しながら「夏をたのしんだ水着のあと」という一語を添えて哀れさを暗示するなどのスタイルで実践している。
小説全般に関しては、「軽くても、うまい小説が書きたかった」との言葉を残している[要出典]。
作品リスト
小説(シリーズ)
近藤&土方
- 紙の罠 桃源社、1962 のち角川文庫(映画『危いことなら銭になる』原作)
- 悪意銀行 桃源社、1963 のち角川文庫、光文社文庫
- NG作戦
- ギャング予備校
なめくじ長屋捕物さわぎ
(推理界・問題小説・ミステリマガジン・別冊小説現代・別冊週刊大衆・小説推理・小説クラブ増刊・幻影城→野性時代)
血みどろ砂絵 桃源社、1969 のち角川文庫、光文社文庫- くらやみ砂絵 桃源社、1970 のち角川文庫、光文社文庫
- からくり砂絵 桃源社、1974 のち角川文庫、光文社文庫
- あやかし砂絵 桃源社、1976 のち角川文庫、光文社文庫
- 「砂絵くずし」なめくじ長屋捕物さわぎ傑作選 中公文庫、1979
- なめくじ長屋捕物落語 きまぐれ砂絵 角川書店、1980 のち文庫、光文社文庫
- かげろう砂絵 桃源社、1981 のち角川文庫、光文社文庫
- まぼろし砂絵 光風社出版、1983 のち角川文庫、光文社文庫
- おもしろ砂絵 光風社出版、1984 のち角川文庫、光文社文庫
- ときめき砂絵 光風社出版、1986 のち光文社文庫
- いなずま砂絵 光風社出版、1987 のち光文社文庫
- さかしま砂絵 光文社、1997 のち文庫
キリオン・スレイ
(推理界、時(旺文社)、別冊週刊大衆→小説推理→野性時代)
- キリオン・スレイの生活と推理 三笠書房、1972 のち角川文庫
- 情事公開同盟 新キリオン・スレイの生活と推理 双葉新書、1974 「キリオン・スレイの復活と死」角川文庫
- キリオン・スレイの再訪と直感 角川文庫、1977
- キリオン・スレイの敗北と逆襲(長編) 角川ノベルズ、1983 のち文庫
物部太郎&片岡直次郎
- 一匹狼 桃源社、1968 「吸血鬼飼育法」角川文庫
- 七十五羽の烏 滝夜叉殺人事件(平将門呪殺事件)桃源社、1972 のち角川文庫、光文社文庫
- 最長不倒距離 スキー場殺人事件 徳間書店、1973 のち角川文庫、光文社文庫
- 朱漆の壁に血がしたたる 徳間書店、1977 のち角川文庫、光文社文庫
退職刑事
- 退職刑事 トクマ・ノベルズ、1974 のち徳間文庫、「退職刑事1」創元推理文庫
- 四十分間の女 トクマ・ノベルズ、1976 「退職刑事2」徳間文庫 のち創元推理文庫
- 退職刑事3 トクマ・ノベルズ、1982 のち徳間文庫 のち創元推理文庫
- 退職刑事健在なり 潮出版社、1986 のち徳間文庫 「退職刑事4」創元推理文庫
- 退職刑事4 トクマ・ノベルズ、1990 のち徳間文庫 「退職刑事5」創元推理文庫
- 退職刑事5 徳間文庫、1996 「退職刑事6」創元推理文庫
ひとり雑誌
- 都筑道夫ひとり雑誌 (全4巻)桃源社、1974 のち角川文庫
- 緊急放出大特集
- 空前絶後大特集
- 掘出珍品大特集
- 妖怪変化大特集
- ※このシリーズは「ポケット講談」、「実話と読物」、「探偵倶楽部」などに連載された作品および講談ダイジェストの集成。したがって初出時別名義のものが多く、主なものでは「淡路龍太郎」、「鶴川匡介」、「淡路瑛一」、「伊東映昌」、「松林桃園」など。なお、文庫版では一部割愛して収録されている。
雪崩連太郎
(別冊小説CLUB、月刊小説、SFアドベンチャー)
- 雪崩連太郎幻視行 立風書房、1977 のち集英社文庫
- 怨霊紀行 立風書房、1977 「雪崩連太郎怨霊行」集英社文庫
滝沢紅子
- 全戸冷暖房バス死体つき 立風書房、1978 のち角川文庫
- 髑髏島殺人事件 光文社文庫、1987
- まだ死んでいる 光文社文庫、1988
- 前後不覚殺人事件 光文社文庫、1989
- 南部殺し唄 光文社文庫、1990
- ※短編集『世紀末鬼談』に3編、『デスマスク展示会』に1編収録
西連寺剛
- くわえ煙草で死にたい 双葉社、1978 のち新潮文庫
- 脅迫者によろしく 新潮社、1979 のち文庫
- ダウンタウンの通り雨 角川文庫、1981
- 苦くて甘い心臓 角川文庫、1981
- 死体置場の舞踏会 光文社カッパノベルス、1986 のち文庫
未来警察
- 未来警察殺人課 1 - 2 徳間書店、1979-86 のち文庫
- ロスト・エンジェル・シティ 未来警察殺人課 徳間文庫、1991
探偵もどき
- 名探偵もどき 文藝春秋、1980 のち文庫
- 捕物帳もどき 文藝春秋、1982 のち文庫
- チャンバラもどき 文藝春秋、1984 のち文庫
泡姫シルビア
(小説新潮、問題小説)
- 泡姫シルビアの華麗な推理 新潮社、1984 のち文庫[5]
- 泡姫シルビアの探偵遊び 新潮社、1985 「ベッドディテクティヴ」光文社文庫
女泣川ものがたり
(オール読物)
- 女泣川ものがたり 文藝春秋、1985 「べらぼう村正」文庫
- 風流べらぼう剣(続 女泣川ものがたり)文藝春秋、1988 のち文庫
ホテル・ディック
- 殺人現場へ二十八歩 産経ノベルス、1986 のち光文社文庫
- 毎日が13日の金曜日 産経ノベルス、1987 のち光文社文庫
- 探偵は眠らない 新潮文庫、1991
小説(その他)
- 魔界風雲録 若潮社、1954 のち中公文庫 (別題『かがみ地獄』)
- 猫の舌に釘をうて 東都書房、1961 のち講談社文庫、光文社文庫
- やぶにらみの時計 中央公論社、1961 のち文庫
- いじわるな花束 七曜社、1962
- 飢えた遺産 東都書房、1962 (別題『なめくじに聞いてみろ』 三一書房、1968 のち講談社文庫、扶桑社文庫 映画『殺人狂時代』原作)
- 誘拐作戦 講談社、1962 のち中公文庫、創元推理文庫
- 三重露出 東都書房、1964 のち講談社文庫(映画『俺にさわると危ないぜ』原作)
- スパイキャッチャーJ3 暗殺教程 東都書房、1967 のち集英社文庫、光文社文庫
- 蜃気楼博士 朝日ソノラマ、1970 のち文庫(少年ドラマシリーズ原作)
- 犯罪見本市 桃源社、1970 のち集英社文庫
- ぼくボクとぼく 毎日新聞社、1970
- 十七人目の死神 桃源社、1972 のち角川文庫
- 宇宙大密室 ハヤカワ文庫、1973
- 怪奇小説という題名の怪奇小説 桃源社、1975 のち集英社文庫
- 西洋骨牌探偵術 桃源社、1975 のち光文社文庫
- 悪魔はあくまで悪魔である 角川文庫、1976 のちちくま文庫
- 都筑道夫の悪人志願 ベストセラーノベルス、1976
- 東京夢幻図絵 桃源社、1976 のち中公文庫
- 八百八町しのび独楽 トクマ・ノベルズ、1976
- 阿蘭陀すてれん 角川文庫、1977 「25階の窓」新潮文庫
- にぎやかな悪霊たち 講談社、1977 のち文庫
- 猫の目が変るように 立風書房、1977 のち集英社文庫
- 黒い招き猫 角川文庫、1977
- 神州魔法陣 桃源社、1978(八百八町しのび独楽・五十三次しのび独楽・三十六峰しのび独楽)のち富士見書房時代小説文庫
- タフでなければ生きられない 立風書房、1978
- 狼は月に吠えるか 桃源社、1979 のち文春文庫
- 哀しみの画廊から 桃源社、1979
- 気まぐれダブル・エース 桃源社、1979
- 翔び去りしものの伝説 ヒロイック・ファンタジイ 奇想天外社、1979 のち徳間文庫
- ハングオーバーTokyo 立風書房、1979 改題『二日酔い広場』 集英社文庫、1984
- 妄想名探偵 講談社、1979 のち文庫
- 梅暦なめくじ念仏 桃源社、1980
- こんばんは幽霊です 名探偵和木俊一登場 桃源社、1980
- おはよう妖怪たち 青春SFコレクション 桃源社、1981
- 銀河盗賊ビリイ・アレグロ 奇想天外社、1981 のち集英社文庫
- さよなら犯人くん 青春ミステリィ 桃源社、1981
- ロボットDとぼくの冒険 桃源社、1981
- 殺されたい人この指とまれ 角川文庫、1982
- びっくり博覧会 集英社文庫、1983
- フォークロスコープ日本 徳間文庫、1983
- 変幻黄金鬼 富士見書房時代小説文庫、1983
- 暗殺心 トクマ・ノベルズ、1983 のち文庫
- 蓋のとれたビックリ箱 光風社出版、1983 のち集英社文庫
- 危険冒険大犯罪 角川文庫、1984
- 新顎十郎捕物帳 甦ったスーパースター 1-2 講談社ノベルス、1984-85 のち文庫
- 神変武甲伝奇 角川ノベルズ、1984 のち文庫
- 都筑道夫ドラマ・ランド 徳間書店、1984 のち文庫
- アダムはイブに殺された 桃源社、1980
- 闇を食う男 怪奇バイオレンス小説 実業之日本社ジェイ・ノベル、1985 のち天山文庫
- 幽鬼伝 光風社ノベルス、1985 のち大陸文庫
- 深夜クラブ 双葉ノベルス、1986 のち徳間文庫「深夜倶楽部」
- 秘密箱からくり箱 光風社出版、1987 のち光文社文庫
- 血のスープ 祥伝社、1988
- グロテスクな夜景 光文社文庫、1990
- 悪夢録画機 光風社出版、1991
- 絵の消えた額 光文社文庫、1991
- デスマスク展示会 光文社文庫、1991
- 袋小路 徳間文庫、1993
- 骸骨 徳間文庫、1994
- 目撃者は月 傑作推理小説 光文社文庫、1998
- 妖怪紳士
掌編
- 夢幻地獄四十八景 ショートショート 講談社、1972 のち文庫
- ショートショート集 桃源社、1973
- 悪夢図鑑(「あなたも人が殺せる」「感傷的対話」角川文庫)
- 悪意辞典(「魔女保険」「幽霊売ります」角川文庫)
- 悪業年鑑(「スリラー料理」「ダジャレー男爵の悲しみ」角川文庫)
- 都筑道夫スリラーハウス 新作ショートショート集 桃源社、1979 のち角川文庫
- 証拠写真が三十四枚 傑作ショートショート集 光文社文庫、1987
選集
- 桃源社新作コレクション
- 哀愁新宿円舞曲 1973
- 危険冒険大犯罪 1974(ギャング予備校ほかを収録)
- 絶対残酷博覧会
- 妖精悪女解剖図 1974 のち角川文庫
- 酔いどれ一人街を行く 1975 「酔いどれ探偵」新潮文庫
- はだか川心中 自選傑作集 ケイブンシャ文庫、1986
- 世紀末鬼談 恐怖小説傑作集 光文社文庫、1987
- 都筑道夫名探偵全集 1 - 2 出版芸術社、1997.5.
- ミッドナイト・ギャラリー 都筑道夫ふしぎ小説 新芸術社、1989.8.
- 風からくり 都筑道夫ふしぎ小説2 新芸術社、1990.11.
- 女を逃すな 初期作品集 光文社文庫、2003
評論・随筆
- 死体を無事に消すまで 都筑道夫ミステリー論集 晶文社、1973
- 目と耳と舌の冒険 晶文社、1974
- 黄色い部屋はいかに改装されたか? 晶文社、1975 のち『黄色い部屋はいかに改装されたか?増補版』(小森収編、フリースタイル)
- サタデイ・ナイト・ムービー 奇想天外社、1979 のち集英社文庫
- 都筑道夫の小説指南 エンターテイメントを書く 講談社、1983 「都筑道夫のミステリイ指南」文庫
- 漢字の玩具箱 ミステリー、落語、恐怖譚などからの漢字遊びと雑学の本 広済堂出版、1987
- 昨日のツヅキです 新潮文庫、1987(「週刊漫画アクション」連載『先週のツヅキです』改題)
- 都筑道夫のミステリイ指南 講談社文庫 1990
- 推理作家の出来るまで フリースタイル、2000
- 都筑道夫 ポケミス全解説 小森収編 フリースタイル 2009
- 都筑道夫の読ホリディ 小森収編 フリースタイル 2009
編著
- 魔女の誕生 : 幻想冒険譚 都筑道夫 編 新人物往来社 1970
- 漢字面白事典 楽しみながら国語力がつく本 (編著) 主婦と生活社、1975 のち天山文庫
- 地理面白事典 楽しみながら地理、旅、鉄道に強くなる本 (編著) 主婦と生活社、1977
- 日本語面白事典 古事記からハナモゲラ語まで、ことばと文章に強くなる (編著) 主婦と生活社 1981
訳書
- マーカンド『銀のたばこケースの謎』伊藤照夫 訳,小松崎茂 絵 講談社 1957 (少年少女世界探偵小説全集) - 実際は翻訳ではなく都筑の創作[6]。
アイザック・アシモフ『裸の太陽』伊藤照夫 訳 講談社 1958 (S.F.シリーズ)
カロリン・キーン『象牙のお守り』淡路瑛一 訳,武部本一郎 絵 保育社 1958 (保育社の探偵冒険全集)
エヴァン・ハンター 『ジャングル・キッド』 共訳 早川書房、1960
カート・キャノン 『酔いどれ探偵街を行く』早川書房、1963
E・R・バローズ 『火星のくも人間』 講談社、1967
マリオン・マナリング 『殺人混成曲』(編訳)
原作
- 映画
危いことなら銭になる(日活)1962年- 怪盗X 首のない男(日活)1965年
100発100中(東宝)1965年、脚本・都筑道夫、岡本喜八
俺にさわると危ないぜ(日活)1966年
殺人狂時代(東宝)1967年
国際秘密警察 絶体絶命(東宝)1967年
100発100中 黄金の眼(東宝)1968年、脚本・都筑道夫、小川英、福田純
テレビドラマ
スパイキャッチャーJ3(1965年-1966年、NET)
キャプテンウルトラ(1967年、TBS)光瀬龍とともに監修を担当
ローンウルフ 一匹狼(1967年-1968年、日本テレビ)深作欣二とともに原案を担当- KEY HUNTER キイハンター(1968年-1973年、TBS)
蜃気楼博士(1978年、NHK)- なめくじ長屋捕物さわぎ(1990年、TBS)
脚注
^ 『暗殺教程』集英社文庫(1979)"淡路瑛一"名義の著者自身による解説
^ 高井信『ショートショートの世界』P.81
^ 1957年から1962年山村正夫が内外タイムス記者時に取材した事件で、殺人被害者の女性が男物ブリーフを履かされていた異様な事件を都筑に話し、短編化してシリーズ端緒となった。『わが懐旧のイタ・セクスアリス 小説作法・小説教室』山村正夫 P.96-98 1998年11月 ケイエスエス
- ^ ab『黄色い部屋はいかに改装されたか?』
^ 連載時は、国名を冠した「現在は使用されない用語」のタイトルと主人公名だった。
^ 戸川安宣『ぼくのミステリ・クロニクル』P.31