打点




打点(だてん)




  1. 野球・ソフトボール・クリケットの記録・指標。本項で詳述。

  2. スポーツにおいて、手や足などで標的に当てる位置。サッカー・テニス・バレーボールなどの球技ではボールを打つ位置、ボクシングなどの格闘技では相手に打撃を与える位置、特に高さを示す。

  3. 指揮者が拍節の頭を示す動作。指揮 (音楽)を参照。


  4. 麻雀における和了点の別称。




打点(だてん、英:Run batted in / RBI)は、野球やソフトボール、クリケットにおいて打者の成績を示す指標の一つ。以下では野球を基準にして述べる。




目次






  • 1 概要


  • 2 日本プロ野球


    • 2.1 最多打点


    • 2.2 通算記録


    • 2.3 シーズン記録


    • 2.4 1試合記録


    • 2.5 1イニング記録


    • 2.6 連続試合記録




  • 3 メジャーリーグベースボール


    • 3.1 最多打点


    • 3.2 通算記録


    • 3.3 シーズン記録


    • 3.4 1試合記録


    • 3.5 1イニング記録




  • 4 脚注


  • 5 関連項目





概要


打者に打点が記録されるのは、安打、犠打、犠飛、内野ゴロ、野手選択によって走者が得点した場合、あるいは満塁時に四死球、打撃妨害、走塁妨害のいずれかで打者に一塁が与えられたことによって三塁走者が得点した場合である(公認野球規則9.04(a))。自身が本塁打を打ち得点した場合にも打点は記録される(同9.04(a)(1))。なお、1打席に記録される最多の打点は満塁本塁打による4打点である。


守備側の失策による得点の場合は、無死または一死で失策がなくても得点できたと判断された場合にのみ打点が与えられる(同9.04(a)(2))。守備側の失策が無くとも、打者に併殺打が記録されたときは走者が得点しても打点は記録されない(同9.04(b))。



  • 打撃記録としての併殺打は、打者がフォースダブルプレイまたはリバースフォースダブルプレイとなるようなゴロを打ち、併殺が完成した場合(または、打者がフォースダブルプレイとなるようなゴロを打ち、第1アウトが成立したあと、第2アウトとなる送球を野手が捕らえ損ねてその野手に失策が記録された場合)に記録される。

  • 打者に併殺打が記録されない併殺の場合は、打者に打点が記録される。


1997年までの公認野球規則では、打者が三振したが振り逃げを試みることができる局面において、打者がアウトにされる間に走者が得点した場合には打者に打点を記録することとしていた(同10.04(a)(2)【注】)が、1998年以降はこの条文は削除されている。ただし、1997年以前においても、打者をアウトにすることができず振り逃げが成功した場合はこの得点は暴投ないし捕逸によるものなので、打点は記録されなかった。


打点の多い選手をクラッチヒッターなどと呼んでおり、シーズンを通し90打点以上が一流の目安とされている。



日本プロ野球



最多打点




通算記録



























































順位 選手名 打点
1 王貞治 2170
2 野村克也 1988
3 門田博光 1678
4 張本勲 1676
5 落合博満 1564
6 清原和博 1530
7 長嶋茂雄 1522
8 金本知憲 1521
9 大杉勝男 1507
10 山本浩二 1475



























































順位 選手名 打点
11 衣笠祥雄 1448
12 土井正博 1400
13 中村紀洋 1348
14 川上哲治 1319
15 秋山幸二 1312
16 小久保裕紀 1304
17 新井貴浩 1303
18 山内一弘 1286
19 A.ラミレス 1272
20 T.ローズ 1269



  • 記録は2018年シーズン終了時点[1]


シーズン記録



























































































順位 選手名 所属球団 打点 記録年 備考
1 小鶴誠 松竹ロビンス 161 1950年 セ・リーグ記録
2 R.ローズ 横浜ベイスターズ 153 1999年
3 今岡誠 阪神タイガース 147 2005年
4 藤村富美男 大阪タイガース 146 1950年
4 落合博満 ロッテオリオンズ 146 1985年 パ・リーグ記録
6 T.ウッズ 中日ドラゴンズ 144 2006年
7 藤村富美男 大阪タイガース 142 1949年
8 T.ブランコ 横浜DeNAベイスターズ 136 2013年
9 西沢道夫 中日ドラゴンズ 135 1950年
9 野村克也 南海ホークス 135 1963年

  • 記録は2018年シーズン終了時点[2]


1試合記録

















選手名 所属球団 打点 記録日 対戦相手
飯島滋弥 大映スターズ 11 1951年10月5日
阪急ブレーブス


1イニング記録


























選手名 所属球団 打点 記録日 対戦相手 イニング
飯島滋弥 大映スターズ 7 1951年10月5日 阪急ブレーブス 7回表
池山隆寛 ヤクルトスワローズ 1993年5月19日 広島東洋カープ 3回裏


連続試合記録

















選手名 所属球団 試合数 開始日 終了日
R.バース 阪神タイガース 13 1986年6月18日 1986年7月4日


メジャーリーグベースボール



最多打点




通算記録



























































順位 選手名 打点
1 ハンク・アーロン 2297
2 ベーブ・ルース 2214
3 アレックス・ロドリゲス 2086
4 キャップ・アンソン 2075
5 バリー・ボンズ 1996
6 ルー・ゲーリッグ 1995
7 アルバート・プホルス 1982
8 スタン・ミュージアル 1951
9 タイ・カッブ 1938
10 ジミー・フォックス 1922



























































順位 選手名 打点
11 エディ・マレー 1917
12 ウィリー・メイズ 1903
13 メル・オット 1860
14 カール・ヤストレムスキー 1844
15 テッド・ウィリアムズ 1839
16 ケン・グリフィー・ジュニア 1836
17 ラファエル・パルメイロ 1835
18 デーブ・ウィンフィールド 1833
19 マニー・ラミレス 1831
20 アル・シモンズ 1828




  • 記録は2018年シーズン終了時点[3]

  • 記録はMLB公式サイト、Baseball Reference、ESPNなどの各サイトにより違いがある。



シーズン記録



























































































順位 選手名 所属球団 打点 記録年 備考
1 ハック・ウィルソン シカゴ・カブス 191 1930年
ナ・リーグ記録
2 ルー・ゲーリッグ ニューヨーク・ヤンキース 184 1931年
ア・リーグ記録
3 ハンク・グリーンバーグ デトロイト・タイガース 183 1937年
4 ジミー・フォックス ボストン・レッドソックス 175 1938年
4 ルー・ゲーリッグ ニューヨーク・ヤンキース 175 1927年
6 ルー・ゲーリッグ ニューヨーク・ヤンキース 174 1930年
7 ベーブ・ルース ニューヨーク・ヤンキース 171 1921年
8 ハンク・グリーンバーグ デトロイト・タイガース 170 1935年
8 チャック・クライン フィラデルフィア・フィリーズ 170 1930年
10 ジミー・フォックス ボストン・レッドソックス 169 1932年

  • 記録は2018年シーズン終了時点[4]


1試合記録



  • 12


    • ジム・ボトムリー (セントルイス・カージナルス、1924年9月16日 対ブルックリン・ロビンス戦)


    • マーク・ウィッテン(英語版) (セントルイス・カージナルス、1993年9月7日 対シンシナティ・レッズ戦)




1イニング記録



  • 8 - フェルナンド・タティス(セントルイス・カージナルス) 1999年4月23日


脚注





  1. ^ NPB 通算記録 - NPB公式サイト


  2. ^ NPB シーズン記録 - NPB公式サイト


  3. ^ MLB 通算記録 - Baseball-Reference.com


  4. ^ MLB シーズン記録 - Baseball-Reference.com




関連項目



  • 野球の各種記録

  • 勝利打点

  • セントラル・リーグ個人タイトル獲得者一覧

  • パシフィック・リーグ個人タイトル獲得者一覧




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