東京三菱銀行
東京三菱銀行本店ビル (現:三菱UFJ銀行本店ビル) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 東証1部 8315 1949年5月16日 - 2001年3月27日 東証1部 8315 1949年5月16日 - 2001年3月27日 札証 8315 1950年4月1日 - 2001年3月27日 |
本社所在地 | 日本 〒100-0005 東京都千代田区丸の内二丁目7番1号 |
設立 | 1919年(大正8年)8月25日 (株式会社三菱銀行) |
業種 | 銀行業 |
金融機関コード | 0005 |
SWIFTコード | BOTKJPJT |
事業内容 | 普通銀行業務・外国為替業務 |
代表者 | 代表取締役頭取 畔柳信雄 |
外部リンク | 公式サイト (インターネットアーカイブ) |
東京三菱銀行のデータ | |
---|---|
英名 | The Bank of Tokyo-Mitsubishi |
統一金融機関コード | 0005 |
SWIFTコード | BOTKJPJT |
店舗数 | 国内267店 (2004年6月1日現在) |
貸出金残高 | 35兆0,957億9,000万円 (2005年3月期) |
預金残高 | 53兆1,922億5,800万円 (2005年3月期) |
株式会社 東京三菱銀行(とうきょうみつびしぎんこう、英称:The Bank of Tokyo-Mitsubishi, Ltd.、略称:BTM)は、株式会社 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の日本のメガバンクである。本店は東京都千代田区丸の内(旧:三菱銀行本店)。
目次
1 概要
2 東京銀行との合併に伴う処置
2.1 拠点
2.2 金融債
3 沿革
4 関係が親密な地方銀行
5 関係が親密な大口融資先
6 脚注
6.1 注釈
6.2 出典
7 関連項目
概要
1996年4月1日に三菱銀行と外国為替専門銀行の東京銀行が合併して誕生。三菱重工業、三菱商事と並ぶ「三菱グループ御三家」の一つである。SWIFTコードは東京銀行を承継した。
三菱グループを中心とする安定した国内取引先と旧東京銀行の海外拠点を持ち合わせ、融資に厳格であったことから不良債権比率は都市銀行のなかで最小であった。金融システム危機の際も大蔵省の経営関与に攻防し、その際に注入された公的資金を金融再生プログラム真っ只中の2003年1月に完済した。みずほFG・三井住友銀行などがメガバンク化によって膨れ上がった不良債権処理に追われる中、もっとも強い都市銀行であるという評価がなされることが多かった。その一方で、前身行の大口取引先である兼松や三菱自動車に対しては役員を送り込み経営再建を支援している。
300余りの国内店舗の殆どは三菱銀行から東京都・神奈川県に偏重していた(MTFG2001年ディスクロージャー誌)。リテール部門では1999年8月に開始した「東京三菱ダイレクト」による24時間対応の外貨預金・投資信託取引や、残高段階型スーパー普通預金をベースにした「メインバンク総合サービス」、当初からセブン銀行(アイワイバンク銀行)とイーネット両陣営への参入、7大疾病保障付き住宅ローン(ビッグ&セブン)、スーパーICカード発行など先見の明を見せたり、個人向けローン金利を他の都市銀行より低く設定していた。その一方でUFJ銀行との合併まで東京都心以外の多くのATMは平日19時・土休日17時までの稼働であったり、ジェイデビットやフラット35を扱わない(三菱東京UFJ銀行より取扱開始)などやや旧態化した一面もあった。
2005年10月1日の株式会社三菱東京フィナンシャル・グループと株式会社UFJホールディングスの合併に合わせて同日付で株式会社UFJ銀行を吸収する予定であったが、みずほ銀行のシステムトラブルの実例から勘定系システム統合の体制を整える準備期間が必要と判断され延期となり、2006年1月1日 付でUFJ銀行を合併し株式会社三菱東京UFJ銀行へ商号変更している。
東京銀行との合併に伴う処置
拠点
旧三菱銀行と地理的に重複していた東京銀行(以下、東銀)の国内店舗・海外拠点は段階的に2004年頃までに旧三菱銀行側に吸収された(札幌は、旧東銀側が存続)一方、重複しない単独拠点(主に海外)についてはそのまま存続する形となっている。
旧東京銀行の本店営業部は「東京営業部」となり2004年11月に旧三菱銀行の本店あるいは日本橋支店に統合された。しかし日本橋支店MTFGプラザ(現:MUFGプラザ)が東京営業部跡に移転・開設されることになったため、日本橋支店が元の東京営業部に移転した格好となっている。なお、MUFGプラザにはのちに旧UFJ銀行の室町支店が日本橋室町東地区開発にともない転入しブランチ・イン・ブランチとなっているため、旧東京三菱と旧UFJの全てのサービスが利用できるようになっている。
現存する三菱UFJ銀行東京営業部は旧UFJ銀行東京営業部であるが、2013年に新丸の内支店(旧:東京銀行丸ノ内支店)とブランチ・イン・ブランチ化し、丸の内永楽ビルディングへ移転している。
東銀の国内店舗(場所)がそのまま継承された例としては他に、現・三菱UFJ銀行札幌支店、成田空港支店、成田国際空港出張所、成田空港第2ビル出張所(現在は、母店である成田空港支店内にブランチインブランチ)、新橋支店、渋谷明治通支店、新宿中央支店、横浜支店、関西国際空港出張所がある。現・三菱UFJ銀行大阪中央支店も三菱東京UFJ銀行(現・三菱UFJ銀行)発足直後の2006年2月20日までは、東京銀行大阪支店[注釈 1]の場所で営業していた(現在、同場所にはATMのみ設置[1])。また、山口県内では東銀の下関支店がシーモール内に存在していたが、地理的な関係から三菱店の徳山支店(周南市)ではなく隣接県の北九州支店(北九州市)へ統合されている。
金融債
外国為替銀行として金融債を発行することが許された旧東京銀行の流れを引き継ぎ、合併より6年間特例として金融債の発行が認められ、「東京三菱銀行債券取扱店舗」(主に 東京銀行 店の承継店舗)で扱っていたが、2002年3月28日以降、新規の売出しを停止している。
- 割引東京三菱銀行債券「ワリトー」
- 利付東京三菱銀行債券「リットー」
- 利付東京三菱銀行債券「ハイジャンプ(利子一括払)」
三菱UFJ銀行となった現在も未換金の現物保有者が存在するため償還業務は継続している。
沿革
1996年(平成8年)
- 4月1日 - 三菱銀行が東京銀行を吸収合併し、株式会社東京三菱銀行発足。
- 12月27日 - ホームページ開設。
1998年(平成10年) - きょうと情報カードシステム加盟店でのKISCデビットカードサービス開始(現在はジェイデビットへ移行済)。
1999年(平成11年)8月 - 東京三菱ダイレクト(現:三菱東京UFJダイレクト)開始。
2001年(平成13年)
- 1月 - スーパー普通預金(メインバンク総合サービス)発売。
- 4月 - 日本信託銀行・三菱信託銀行との株式移転により 三菱東京フィナンシャル・グループ(MTFG)を設立し、その完全子会社となる。
2001年(平成13年)
- 8月 - アコム、三菱信託銀行、ディーシーカード及びジャックスと共同出資で東京三菱キャッシュワンを設立。
- 9月 - 中部地方の親密地銀である十六銀行・百五銀行・愛知銀行と平日日中時間帯のATM利用手数料の無料化を開始。
2004年(平成13年)10月 - スーパーICカード 東京三菱VISA発売。
2005年 (平成17年) 10月 - 親会社が三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)へ商号変更。
2006年(平成18年)1月1日 - MUFG完全子会社のUFJ銀行を吸収合併し、三菱東京UFJ銀行となる。
関係が親密な地方銀行
火曜会加盟行
- 常陽銀行
- 足利銀行
- 千葉銀行
- 八十二銀行
- 山梨中央銀行
- 静岡銀行
- 南都銀行
- 百五銀行
- 好日会加盟行
関係が親密な大口融資先
|
|
脚注
注釈
^ 東京銀行大阪支店は、東京三菱銀行発足と同時に大阪淀屋橋営業部へ改称され、90年代終盤に大阪三菱ビルから移転してきた東京三菱銀行大阪支店(旧:三菱銀行大阪支店)に統合された。その後、三菱東京UFJ銀行発足と同時に同支店は大阪中央支店に改称された。
^ 三菱銀行が森村財閥の金融部門であった森村銀行を吸収した関係から親密である。
出典
^ ATM・店舗のご案内
^ 「学会マネー」研究会『創価学会財務部の内幕』 小学館〈小学館文庫〉、2000年7月1日;ISBN 978-4-0940-4571-0
関連項目
- 香港上海銀行
|