律蔵








律蔵(りつぞう、巴・梵: Vinayapiṭaka(ヴィナヤピタカ))とは、仏教の聖典(仏典・三蔵)の一部であり、僧伽(僧団)内の規則である「律」(巴・梵: Vinaya(ヴィナヤ))をまとめたもの。




目次






  • 1 種類


    • 1.1 上座部仏教(南伝仏教)


    • 1.2 中国仏教(北伝仏教)


    • 1.3 チベット仏教




  • 2 出典


  • 3 関連項目





種類



上座部仏教(南伝仏教)



上座部仏教(南伝仏教)の聖典である『パーリ仏典』における律蔵は、通称『パーリ律』と呼ばれる。


主な内容は、



  • 経分別(きょうふんべつ) - 具足戒(波羅提木叉)

  • 犍度(けんど) - 僧伽(僧団)運営規則


の2つから構成される。



中国仏教(北伝仏教)


中国仏教(北伝仏教)には、部派仏教の律として、以下の5種が伝わっている。



  • 『四分律』(法蔵部)

  • 『五分律』(化地部)

  • 『摩訶僧祇律』(摩訶僧祇部)

  • 『十誦律』(説一切有部)

  • 『根本説一切有部律』(根本説一切有部)


この内、中国仏教(北伝仏教)圏で最も流行したのは、律宗で採用され、鑑真によって日本にも伝えられた『四分律』である。


ただし、大乗仏教として大きく変質し、様々な大乗仏教経典が大幅に追加されながら、段階的に輸入・翻訳されてきた歴史的経緯から、中国仏教(北伝仏教)圏における律の比重は、それほど高いとは言えない。全般的には軽視されて来たと言っていい。日本においても、平安時代以降、天台宗や禅宗が中国から伝わるにつれ、律宗(具足戒)の伝統が廃れていくことになった。


漢訳大蔵経においても、部派仏教の時代まで「三蔵」の筆頭である「律蔵」としての地位を占めていた面影は無く、般若経など大乗仏教経典に追いやられる形で、後景に退く格好になっている。大正新脩大蔵経においても、これらは「律部」という後方の狭小な範疇に追いやられている[1]



チベット仏教


チベット仏教では、根本説一切有部の『根本説一切有部律』が継承・採用されている。


チベット仏教は、中国仏教(北伝仏教)よりも更に仏教の受容時期が遅く、既に密教化した形で輸入・移植されたため、事情は中国仏教(北伝仏教)と大差は無い。ただし、アティーシャ以来、戒律復興が成されたため、中国仏教(北伝仏教)圏よりは、はるかに律が尊重・堅持されている。


チベット大蔵経も、顕教・密教が分類整理されて収録され、収録の仏典は漢訳大蔵経と大差が無いが、「律蔵」「経蔵」に相当する「カンギュル」、「論蔵」に相当する「テンギュル」の組み合わせで構成され、律が最初に置かれるなど、漢訳大蔵経と比べると、「三蔵」との対応関係がしっかりと維持されている。



出典





  1. ^ 大正新脩大藏經テキストデータベース




関連項目



  • 仏典

  • 三蔵


  • 具足戒・波羅提木叉

  • 律蔵 (パーリ)

  • 律部 (大正蔵)






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