サマーソニック
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SUMMER SONIC | |
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東京会場の千葉マリンスタジアム(2015年) | |
概要 | |
通称・略称 | サマソニ |
開催時期 | 8月上旬から中旬の土曜、日曜 |
初回開催 | 2000年 |
開催時間 | 開場:午前9時 開演:午前11時 |
会場 | 東京会場 千葉県千葉市美浜区 ZOZOマリンスタジアム & 幕張メッセ 大阪会場 大阪府大阪市此花区舞洲 舞洲SONIC PARK |
旧会場 | 山梨県富士吉田市 富士急ハイランド(2000年) |
主催 | クリエイティブマンプロダクション |
協賛 | オーディオテクニカ / HMV / ポール・スミス / ポカリスエット / ザ・プレミアム・モルツ / Red Bull Studios Tokyo / ZIMA |
ジャンル | ロック |
備考 | 出演アーティストの撮影及び録音禁止 |
ZOZOマリンスタジアムへの交通アクセス | |
最寄駅 | 海浜幕張駅 |
駐車場 | 有 |
幕張メッセへの交通アクセス | |
最寄駅 | 海浜幕張駅 |
駐車場 | 有 |
舞洲SONIC PARKへの交通アクセス | |
最寄駅 | コスモスクエア駅 |
直通バス | コスモスクエア駅より特設会場行き有料シャトルバス |
駐車場 | 無 |
外部リンク | |
公式サイト0/0公式Twitter |
サマーソニック(SUMMER SONIC)は、毎年8月上旬から中旬の間で2日間、土曜・日曜に千葉(2000年のみ山梨)と大阪で開催される都市型ロック・フェスティバルである。企画・運営はクリエイティブマンプロダクション。
目次
1 概要
2 歴史
3 主な出演者
4 問題点
5 脚注
5.1 注釈
5.2 出典
6 関連項目
7 外部リンク
概要
2000年より開催されている。2000年は山梨と大阪、2001年以降は千葉と大阪の2箇所で同時開催され、出演アーティストを入れ替えるという手法がとられている。これはイギリスのレディング&リーズ・フェスティバルの形式を採用したものである。また、東日本の会場は千葉県(初回のみ山梨県)だが、東京会場と称される。
コンセプトは当初から「日帰りでも気軽に行ける」という「都市型夏フェス」を掲げている[1]。
出演ジャンルの傾向について、当初は洋楽のロックを中心としていたが、音楽ファンの嗜好変化・多様化に合わせてジャンルレス化しており、2000年代後半以降は規模の拡大と共にJ-POP・アイドルユニットも出演している[1]。中高生向けのポップパンクから高齢のベテランミュージシャンまで出演する。
観客の年齢層の傾向は、当初20代と30代が中心だったが、音楽ジャンルの多様化によって幅広い層が参加するようになり、2010年代では10代から40代ぐらいまで均等に幅広く参加している状況である[1]。また、10代も参加しやすい「敷居の低さ」も目指している[1]。
動員数について、幕張移動後で最初は1日3万人程度の規模を想定していたが、2010年代では2日間で約12万~13万人となっており、運営側では観客の居心地の良さや活動しやすい環境を考慮して1日5万~6万人、2日で10万人~12万人を目安に設定している[1][2]。
ヘッドライナーは現在のところほとんどが著名な外国人ミュージシャンで、最年少は2007年のアークティック・モンキーズ。また、東日本のメインステージのMCは1回目からサッシャが皆勤賞で務めている。
関連するイベントとして、2004年・2005年は冬(2月ごろ)にサマーソニックのウィンターヴァージョン「冬フェス」ともいえる「Sonicmania」が開催された。また、同社が企画・制作するパンク・ロック主体の「PUNKSPRING」とR&Bやヒップ・ホップ主体の「SPRINGROOVE」が2006年4月から開催され、10月にはヘヴィメタル主体の「LOUD PARK」も開催された。
歴史
- 2000年 - クリエイティブマン・プロダクションが10周年を迎え、フェスティバル「SUMMER SONIC」を立ち上げ、山梨県富士吉田市の富士急ハイランド・サウンドコニファー229と、大阪府大阪市住之江区のWTCオープンエアスタジアムで行われた。
- 富士急では収容人数が最大2万人でステージ作成場所の確保が問題化したため東日本は次回以降、富士急以外の会場で行うとの結論に至った[3]。
- 新たな候補地は東京・神奈川・千葉・埼玉などで大きな施設や広場があるところとし、稲毛海浜公園やパシフィコ横浜などが挙がったが、運営者が調査中に立ち寄った千葉・幕張で幕張メッセと千葉マリンスタジアムを同時に使用する発想が浮かび、両方の施設に9月から交渉し翌年分の同じ日に両会場が確保できたことから年内に次年度の幕張開催が決定した[3]。
- 2001年 - 東日本の会場が千葉市の幕張メッセと千葉マリンスタジアムに移動した。西日本の会場は大阪市のWTCオープンエアスタジアムに、インテックス大阪が加えられた。東京・大阪ともにステージ数や会場スペースの規模が拡大され、大幅に出演者数が増えた。
- 2003年 - ブラーとレディオヘッドという2大UKバンドを迎えたこの年、初めてチケットが完売した。
- 2005年
- 急遽ディープパープルがVERY SPECIAL GUESTとして出場が決まり、往年の名曲を披露して話題となった[4]。フェスにロック界の重鎮を迎え、新旧のバンドが出場する流れが始まった。
- 開催前々日の8月11日に「SUMMER SONIC EVE」が名古屋市港区の名古屋港オープンエアパーク(現在のテバオーシャンアリーナがある場所に仮設されていた野外ステージ)で開催。出演アーティストはオアシス・カサビアン・ASIAN KUNG-FU GENERATIONの3組(アジカンはスケジュールの都合で出演できなくなったルースターに代わり出演)[5]。
- 東京会場で運営スタッフ23人が下痢や腹痛を起こす事故が発生。スタッフの食べた弁当による集団食中毒症状と見られている。大阪会場では、近隣で行なわれていたアレグリアの公演のためにメインステージの音量が抑えられ問題となった。また会場周辺はオフィスビルやマンションの増加により、騒音の苦情が問題化した。
- 2006年 - 18万人の観客を動員した。出演アーティストの増加、様々なブースや企画も増え規模をさらに拡大させた。
メタリカがサマソニ史上最長の2時間20分に及ぶステージを敢行し、『メタル・マスター』発表20年を記念し、全収録曲を通しで再現するという伝説的なライブとなった[6]。
ミューズ (バンド)がマリンステージで出場、当時スタジアムコンサートを始めたばかりで、ボーカルのマシュー・ベラミーは少し緊張したと語っている.[7]。- セカンドステージのトリをダフト・パンクが務める。この時は入場規制がかかるほどの大人気となった[8]。
- 2007年 - 20万人の観客を動員した。大阪公演は此花区の舞洲に会場を移して開催された。
- 2008年 - セックス・ピストルズメンバーが出演。メンバーが50代を迎え、再結成ツアーを終えた後の来日パフォーマンスが実現した。
- 2009年 - 10回目の開催を記念し、史上初めて3日間の開催となった。3日間での総アクト数は180組となり、サマソニ史上最多記録となった。東京会場のみソニック・ダンス両ステージが深夜もダンス・ミュージック中心の公演を続ける「ミッドナイトステージ」として開演。一方で、7日(金)東京ビーチステージに出演予定だったタヒチ80が荒天のために中止、8日(土)大阪スカイステージ出演予定のフェニックスが体調不良により、急遽キャンセルした。そんな中、雷雨の悪天候の中でナイン・インチ・ネイルズはライブを敢行、大トリとしては若手となるマイ・ケミカル・ロマンスに託した。
- 2010年 - 再び2日間の開催に戻った。スラッシュのゲストとして稲葉浩志(B'z)が飛び入り参加。大阪会場では、再結成を発表したDef Techもサプライズとして出演した。一方で、deadmau5が出演をキャンセルし、東京の会場のみアタリ・ティーンエイジ・ライオットが代役を務めることになった。
- 2011年 - マリンステージにX JAPANが登場し当時話題となった。X JAPANはこれまで、フェスのような環境では公演してこなかったが、同バンドのファン以外もXジャンプ[注 1]をし、大トリのレッド・ホット・チリ・ペッパーズにバトンを渡した。6月1日にサマーソニック2011の開催に向けてサマソニ・サポーターズSHOPサマーソニック・ミュージアムが東京と大阪で期間限定でオープンした。ミュージアムでは過去の歴史を代表する貴重品や写真パネルの展示や、サマーソニック2011の主要アーティスト公式グッズなどを扱っている。また、「SONICMANIA」が復活し、以降サマーソニックの前日に行われている。
- 2013年 - 東京初日と大阪2日目にメタリカとリンキン・パークが、大阪初日と東京2日目にはミューズがヘッドライナーとして出演。一方、前日に舞洲アリーナでは「NANIWA SONIC」の開催が予定されていたが、ビーディ・アイの出演キャンセルにより中止となった。
- 2014年 - クイーン+アダム・ランバートがメインステージのヘッドライナーを務める(後にその模様がライブアルバムとして発売)。また東京公演のみクラフトワークがセカンドステージのトリを務めた。
- 2017年 - 8月26・27日、中国・上海での初開催となる「Summer Sonic Shanghai 2017」(上海国際音楽村)開催。ヘッドライナーはLUNA SEAとPlaceboであるといったん発表されたが、Placeboの渡航許可が下りなかったため、2日目はTravisに変更された。
- 2019年 - 20回目の開催を記念し、2009年同様3日間の開催となった。ヘッドライナーは、B'zが日本人アーティスト史上初のヘッドライナーとなるほか、レッド・ホット・チリ・ペッパーズとザ・チェインスモーカーズに決まった。また2020年は同年開催のオリンピック・パラリンピックの会場として幕張メッセも使用するため休止の予定である。
この節の加筆が望まれています。 |
主な出演者
年 | 東京 | 大阪 | ヘッドライナー | 主な出演者 |
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2000年 | 8月5日[* 1] | 8月6日 | ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン |
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8月6日[* 1] | 8月5日 | グリーン・デイ |
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2001年 | 8月18日 | 8月19日 | ベック |
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8月19日 | 8月18日 | マリリン・マンソン |
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2002年 | 8月17日 | 8月18日 | ガンズ・アンド・ローゼズ |
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8月18日 | 8月17日 | オフスプリング |
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2003年 | 8月2日 | 8月3日 | ブラー |
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8月3日 | 8月2日 | レディオヘッド |
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2004年 | 8月7日 | 8月8日 | グリーン・デイ |
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8月8日 | 8月7日 | ビースティ・ボーイズ |
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2005年 | 8月13日 | 8月14日 | ナイン・インチ・ネイルズ |
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8月14日 | 8月13日 | オアシス |
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2006年 | 8月12日 | 8月13日 | メタリカ |
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8月13日 | 8月12日 | リンキン・パーク |
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2007年 | 8月11日 | 8月12日 | ブラック・アイド・ピーズ |
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8月12日 | 8月11日 | アークティック・モンキーズ |
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2008年 | 8月9日 | 8月10日 | ザ・ヴァーヴ |
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8月10日 | 8月9日 | コールドプレイ |
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2009年 | 8月7日 | 8月8日 | マイ・ケミカル・ロマンス |
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8月8日 | 8月9日 | リンキン・パーク |
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8月9日 | 8月7日 | ビヨンセ |
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2010年 | 8月07日 | 8月08日 | ジェイ・Z |
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8月8日 | 8月7日 | スティーヴィー・ワンダー |
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2011年 | 8月13日 | 8月14日 | ザ・ストロークス |
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8月14日 | 8月13日 | レッド・ホット・チリ・ペッパーズ |
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2012年 | 8月18日 | 8月19日 | グリーン・デイ |
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8月19日 | 8月18日 | リアーナ |
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2013年 | 8月10日 | 8月11日 | メタリカ/リンキン・パーク |
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8月11日 | 8月10日 | ミューズ/Mr.Children |
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2014年 | 8月16日 | 8月17日 | アークティック・モンキーズ |
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8月17日 | 8月16日 | クイーン+アダム・ランバート |
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2015年 | 8月15日 | 8月16日 | ケミカル・ブラザーズ |
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8月16日 | 8月15日 | ファレル・ウィリアムス |
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- ^ ab富士急ハイランド・サウンドコニファー229での開催。
問題点
2015年8月15日・16日に千葉と大阪で行われた際は、会場内で痴漢が多発していたとの情報がネット上で散見された。中には、具体的な被害の様子をツイートする女性もいた上に、Facebookで被害を報告する女性も続出した。また、一部では盗難も発生しており、夏フェスの盛況に水を差す深刻な問題となっている[9][10][11][12]。
痴漢被害の大半は最前列やモッシュの最中に発生するので、声を上げても周囲に気付いてもらえず、大量の人間が入り乱れるので、危険な環境であることは間違いないといえる。また、アウトドア系のファッションが目立つ山中開催のフェスなどよりも、薄着が多いとされる「都市型フェス」であるサマーソニックの方が痴漢被害が深刻といわれている[9][10][11][12]。
フェスにおける痴漢対策としては、「最前列などの密集ゾーンを避ける」というような自己防衛が挙げられる[9][10][11][12]。
脚注
注釈
^ 観客が両手をX字にしてジャンプするパフォーマンス
出典
- ^ abcdeダンス、アイドル…懐深く【サマソニ15周年、創設者の清水直樹氏に聞く】<下> - 千葉日報ウェブ 2014年8月8日
^ 「神ライブ」が飛躍の契機【サマソニ15周年、創設者の清水直樹氏に聞く】<中> - 千葉日報ウェブ 2014年8月8日
- ^ ab事実上3日間のフェスに【サマソニ15周年、創設者の清水直樹氏に聞く】<上> - 千葉日報ウェブ 2014年8月8日
^ http://www.cdjournal.com/main/news/deep-purple/9310
^ SUMMER SONIC EVE情報
^ http://www.barks.jp/news/?id=1000026569
^ https://rockinon.com/news/detail/77948
^ https://andmore-fes.com/special/1901/
- ^ abc日刊ゲンダイ「サマソニで痴漢多発か…ネット上で被害女性らの証言相次ぐ|芸能|芸能|日刊ゲンダイDIGITAL」2015年8月18日
- ^ abcアメーバニュース「夏フェス会場で「痴漢・盗難」が多発。被害者たちの怒りの声 - Ameba News [アメーバニュース]」2016年6月10日
- ^ abcAERA dot.「苦肉の策も…夏フェス、痴漢から「薄着女性」をどう守る? (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)」2016年7月2日
- ^ abcダイヤモンド・オンライン「夏フェスで痴漢から「薄着女性」をどう守る? | from AERAdot. | ダイヤモンド・オンライン」2016年7月9日
関連項目
コヤブソニック - 名前はサマソニをもじった音楽イベント。本家サマソニと同じ舞洲で行われた回がある。
ヘアートニック - トレンディエンジェル主催で、2015年から開催されている音楽イベント。本家の開催地である幕張メッセに近いよしもと幕張イオンモール劇場で開催され、サマソニと同日に開催されたこともある。
日本民謡協会 - 毎年2月に民謡SONICという民謡にサマソニをもじった音楽イベントが開催されている。
あまちゃん - NHKのドラマ。劇中、サマソニのパロディーであるコンサート「海女〜ソニック」(あまーそにっく)なるものが開催された。
外部リンク
SUMMER SONIC - 公式ウェブサイト
SUMMER SONIC (@summer_sonic) - Twitter
Summer Sonic - Facebook
SUMMER SONIC Official YouTube Channel - 公式YouTubeチャンネル
SUMMER SONIC (summersonic_official) - Instagram
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