東栄町
とうえいちょう 東栄町 | |||
---|---|---|---|
とうえい温泉 | |||
| |||
国 | 日本 | ||
地方 | 中部地方、東海地方 | ||
都道府県 | 愛知県 | ||
郡 | 北設楽郡 | ||
団体コード | 23562-8 | ||
法人番号 | 6000020235628 | ||
面積 | 123.38km2 | ||
総人口 | 3,097人 (推計人口、2018年10月1日) | ||
人口密度 | 25.1人/km2 | ||
隣接自治体 | 新城市、 北設楽郡設楽町、豊根村 静岡県浜松市 | ||
町の木 | スギ | ||
町の花 | ヤマユリ | ||
町の鳥 | ウグイス | ||
東栄町役場 | |||
町長 | 村上孝治 | ||
所在地 | 〒449-0292 愛知県北設楽郡東栄町大字本郷字上前畑25 北緯35度4分36.9秒東経137度41分52.1秒 | ||
外部リンク | 東栄町公式ページ | ||
■ ― 政令指定都市 / ■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 | |||
ウィキプロジェクト |
東栄町(とうえいちょう)は、愛知県北設楽郡に属する町。奥三河と呼ばれる東三河地方山間部に位置する。
現在は北設楽郡であるが、10世紀までは宝飯郡であった。町内では、花祭という霜月神楽の伝統芸能が残る。町役場のある大字本郷が商業・公共交通・教育の拠点である。
目次
1 地理
1.1 地形
1.1.1 山地
1.1.2 河川
1.2 町内の大字
1.3 人口
1.4 隣接している自治体・行政区
2 歴史
2.1 沿革
3 施設
3.1 警察
3.2 消防
3.3 医療
3.4 郵便局
3.5 公共施設
4 対外関係
4.1 姉妹都市・提携都市
5 経済
5.1 工業
5.2 商業
5.3 金融機関
5.4 電気
6 教育
6.1 中学校
6.2 小学校
6.3 保育園
7 交通
7.1 鉄道
7.2 バス
7.3 道路
8 観光
8.1 名所・旧跡
8.2 観光スポット
9 文化
9.1 祭事・催事
10 出身有名人
11 脚注
12 外部リンク
地理
町域の91%が山林・原野で占められており、標高700メートルから1,000メートルの山々が連なっている。1,016メートルの明神山が東栄町の最高峰である。愛知県立自然公園と天竜奥三河国定公園の指定を受けている。天竜川水系の大千瀬川と振草川が流れている。
地形
山地
- 主な山
- 大岩岳
- 小岩岳
- 大阪山
- 大鈴山
- 御殿山
- 白岩山
- 神野山
- 高塚
- 軒山
- 平山明神山
- 古戸山
- 三ツ瀬明神山
- 大峠
河川
- 主な川
大千瀬川
- 御殿川
- 振草川
平山明神山
三ツ瀬明神山
大千瀬川上流にある煮え渕ポットホール
「奥三河のナイアガラ」の異名を持つ蔦の渕
御殿川
町内の大字
月 (旧御殿村)
中設楽 (旧御殿村)
東薗目 (旧園村)
西薗目 (旧園村)
御園 (旧園村)
足込 (旧園村)
下田 (園村・下川村にそれぞれあった下田が統合)
川角 (旧下川村)
本郷 (旧本郷町)
奈根 (旧本郷町)
三輪 (旧三輪村奈根・長岡)
振草 (旧振草村古戸・上粟代・下粟代・小林)
人口
東栄町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 東栄町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 東栄町 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
東栄町(に相当する地域)の人口の推移 ► | |
総務省統計局 国勢調査より |
隣接している自治体・行政区
愛知県
- 新城市
北設楽郡設楽町
- 北設楽郡豊根村
静岡県
浜松市(天竜区)
歴史
江戸時代、現町域にあった村は一部が寺社領であったほかは幕府領だった。
沿革
- 1889年(明治22年)10月1日 - 北設楽郡本郷村、御殿村、園村、三輪村、振草村が発足する。
- 1900年(明治33年)7月16日 - 本郷村の一部(下田、川角)が分村し下川村となる。
- 1921年(大正10年)10月1日 - 本郷村が町制を施行し本郷町となる。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 本郷町と下川村、御殿村、園村の各村が合併して東栄町となる。
- 1956年(昭和31年)
- 7月1日 - 三輪村の一部(奈根、長岡※)を編入する。
- ※ 編入後は、東栄町大字三輪となる。
- 9月30日 - 振草村の一部(古戸、上粟代、下粟代、小林)を編入する。
- ※ 編入後は、東栄町大字振草となる。旧振草村の「大字+字」が、東栄町大字振草の「字」とされた。
- 7月1日 - 三輪村の一部(奈根、長岡※)を編入する。
郡 | 明治22年以前 | 明治22年10月1日 | 明治22年 - 明治45年 | 大正1年 - 大正15年 | 昭和1年 - 昭和64年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北 設 楽 郡 | 別所村 | 本郷村 | 本郷村 | 本郷村 | 大正10年10月1日 町制 本郷町 | 昭和30年4月1日 合併 東栄町 | 東栄町 | 東栄町 | |||
寄近村 | |||||||||||
三ツ瀬村 | |||||||||||
下田村 | 明治33年7月16日 分立 下川村 | 下川村 | |||||||||
川角村 | |||||||||||
月村 | 御殿村 | 御殿村 | 御殿村 | ||||||||
中設楽村 | |||||||||||
足込村 | 園村 | 園村 | 園村 | ||||||||
御園村 | |||||||||||
西薗目村 | |||||||||||
東薗目村 | |||||||||||
奈根村 | 三輪村(一部) | 三輪村(一部) | 三輪村(一部) (奈根、長岡) | 昭和31年7月1日 東栄町に編入 | |||||||
畑村 | 池場村 (一部) | ||||||||||
上粟代村 | 振草村(一部) | 振草村(一部) | 振草村(一部) (古戸、上粟代、下粟代、小林) | 昭和31年9月30日 東栄町に編入 | |||||||
下粟代村 | |||||||||||
古戸村 | |||||||||||
小林村 |
施設
警察
- 本部
愛知県警察 設楽警察署
- 駐在所
- 振草警察官駐在所(北設楽郡東栄町大字振草)
- 足込警察官駐在所(北設楽郡東栄町大字足込)
- 下田警察官駐在所(北設楽郡東栄町大字下田)
- 三輪警察官駐在所(北設楽郡東栄町大字三輪)
- 本郷警察官駐在所(北設楽郡東栄町大字本郷)
- 中設楽警察官駐在所(北設楽郡東栄町大字中設楽)
消防
- 本部
- 新城市消防本部
- 分署
- 東栄分署(北設楽郡東栄町大字三輪字上奈根68)
医療
東栄病院 - JR東栄駅前に所在の総合病院
郵便局
- 下川簡易郵便局
- 東栄郵便局
- 東栄御殿山簡易郵便局
- 長岡郵便局
- 振草郵便局
公共施設
- 布川公民館
- 加賀野集会所
- 小林集会所
- 西薗目集会所
- 東栄町総合社会教育文化施設
- 東栄グリーンハウス
- 花祭会館
- 東栄町民芸館
- 東栄町立博物館
- 奥三河青年の家「東栄荘」
- 東栄町B&G海洋センター
- 東栄ドーム
- 東栄町野球場
- 東栄町総合グラウンド
- 東栄町テニスコート
- 東栄町弓道場
- スターフォーレスト御園
- 東栄町総合社会教育文化施設東栄荘
- 東栄町体験交流館のき山学校
北設広域事務組合 中田クリーンセンター
東栄グリーンハウス
東栄町立博物館
東栄町立民芸館と花祭会館
東栄町B&G海洋センター
東栄町体験交流館のき山学校
対外関係
姉妹都市・提携都市
東栄町には姉妹都市・提携都市は存在しない。なお、2005年に開催された愛知万博で、愛知県内の市町村が120の万博公式参加国をそれぞれ「一市町村一国フレンドシップ事業」のフレンドシップ相手国として迎え入れており[1]、ボリビア多民族国が東栄町のフレンドシップ相手国となった。
経済
2000年の国勢調査における産業別労働力人口比率は、第1次産業11.4%、第2次産業40.1%、第3次産業48.4%である。
工業
- 鉄鋼業
- 三信鉱工
商業
- 主な商業施設
食彩広場東栄店
金融機関
- 民間金融機関
豊川信用金庫 - 東栄支店
磐田信用金庫 - 過去支店を置いた時期があったが、現在は移動店舗で対応。
電気
中部電力株式会社 - 現在の東栄町域で初めに電気事業を手がけたのは、旧本郷町にあった本郷電気製材である。同社は1918年(大正7年)に開業し、東栄町の前身6町村のうち本郷町・下川村・御殿村へ電気の供給を始めた。1924年(大正13年)には振草村・園村も供給範囲に加えている[2]。残る三輪村は、同社ではなく八名郡大野町(現・新城市)の大野電気が1921年(大正10年)に供給範囲に加えた[3]。
現在の東栄町域に電気を供給していた本郷電気製材・大野電気の2社は1939年(昭和14年)に中央電力へと統合され[4]、続く配電統制により1942年(昭和17年)に中部配電へと統合、この地域は同社の供給区域へと編入された[5]。戦後の電気事業再編で1951年(昭和26年)に中部電力が発足すると同社の供給区域に組み入れられ[6]、現在に至っている。
教育
1948年には北設楽郡本郷町に愛知県立本郷高等学校が開校した。2000年には愛知県立新城東高等学校本郷校舎となった。2008年3月には本郷校舎が閉校となり、東栄町から高校がなくなった。
中学校
- 町立
- 東栄町立東栄中学校
開校年 | 閉校年 | 1955年 東栄町発足 | 1975年 |
---|---|---|---|
1947年 | 1975年 | 東栄町立東栄中学校 | 1975年開校 東栄中学校 |
1947年 | 1975年 | 東栄町立三輪中学校 | |
1947年 | 1975年 | 東栄町立振草中学校 |
小学校
- 町立
- 東栄町立東栄小学校
開校年 | 閉校年 | 1955年 東栄町発足 | 1960年 | 1964年 | 1990年 | 2006年 | 2007年 | 2010年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1873年 | 1960年 | 東栄町立本郷小学校 | 1960年開校 中央小学校 | 中央小学校 | 中央小学校 | 2006年開校 東栄小学校 | 東栄小学校 | 東栄小学校 |
1874年 | 1960年 | 東栄町立西薗目小学校 | ||||||
1876年 | 1990年 | 東栄町立足込小学校 | 足込小学校 | 足込小学校 | ||||
1875年 | 1990年 | 東栄町立御園小学校 | 御園小学校 | 御園小学校 | ||||
1873年 | 2006年 | 東栄町立月小学校 | 月小学校 | 月小学校 | 月小学校 | |||
1875年 | 2006年 | 東栄町立中設楽小学校 | 中設楽小学校 | 中設楽小学校 | 中設楽小学校 | |||
1873年 | 2007年 | 東栄町立粟代小学校 | 粟代小学校 | 粟代小学校 | 粟代小学校 | 粟代小学校 | ||
1882年 | 1964年 | 東栄町立小林小学校 | 小林小学校 | |||||
1873年 | 2007年 | 東栄町立古戸小学校 | 古戸小学校 | 古戸小学校 | 古戸小学校 | 古戸小学校 | ||
1875年 | 1990年 | 東栄町立東薗目小学校 | 東薗目小学校 | 東薗目小学校 | 1990年開校 東部小学校 | 東部小学校 | 東部小学校 | |
1875年 | 1990年 | 東栄町立下川小学校 | 下川小学校 | 下川小学校 | ||||
1873年 | 2010年 | 東栄町立奈根小学校 | 奈根小学校 | 奈根小学校 | 奈根小学校 | 奈根小学校 | 奈根小学校 |
保育園
- 町立
- 東栄町立下川保育園
- 東栄町立本郷保育園
交通
鉄道
町の代表となる駅:東栄駅
東海旅客鉄道(JR東海)
CD飯田線:(新城市)- 東栄駅 -(浜松市天竜区)
東栄駅は町の南の外れ(旧三輪村域)にあり、中心部からは離れている。
バス
- 路線バス
おでかけ北設(東栄町営バス、設楽町営バス、豊根村営バス)
道路
- 国道
国道151号
国道473号
- 主要地方道
- 愛知県道9号天竜東栄線
- 愛知県道74号阿南東栄線
- 愛知県道80号東栄稲武線
- 一般県道
- 愛知県道424号振草三河川合停車場線
- 愛知県道430号足込上黒川線
- 愛知県道431号八橋中設楽線
- 愛知県道440号川角東栄停車場線
- 愛知県道504号御園浦川停車場線
観光
名所・旧跡
- 主な城郭
設楽城 - 建久元年(1190年)設楽資時が設楽八名の領主となり、正和元年(1312年)に設楽重清が岩瀬郷へ配置換えとなるまで約120年間を設楽氏が治めた。- 亀ヶ城 - 別名:奈根城
- 別所城 - 別名:宮平城
- 下田館
- 主な寺院
- 龍洞院
- 長泉寺
- 慶泉寺
- 歓喜寺
- 善光寺
- 清平寺
- 長養院
- 長泉院
- 主な神社
- 槻神社
- 熊野神社
- 八坂神社
- 諏訪神社
- 諏訪南宮神社
- 八幡神社
- 八柱神社
- 長峯神社
- 南宮神社
- 須佐之男神社
琴瀬山神社 - 熱田神宮末社
- 街道
- 別所街道
観光スポット
- 景勝地
- 煮え渕ポットホール
- 大千瀬川上流にある甌穴。愛知県指定文化財。
- 温泉
- とうえい温泉 はなまつりの湯
- 文化施設
- スターフォーレスト御園
- 天文台と宿泊施設を兼ねた施設。60センチ反射望遠鏡とプラネタリウムがある。
- 花まつりの館
- 旧東栄町立御園小学校改装し開設された花祭りを保存伝承する展示施設。花祭りに使用される衣装や道具のほか、竹内敏信が撮影した花祭りの写真を展示している。
- 公園
- 振草渓谷県立自然公園
- その他
粟代鉱山: 化粧品などに用いる絹雲母を産出する[7]。- 赤子岩
文化
東栄町の名物としてもりそばがある。東栄町には創作和太鼓集団の志多らが拠点を置いている。
祭事・催事
花祭(国の重要無形民俗文化財)
- 毎年11月から3月にかけて催される。神人和合、五穀豊穣、無病息災を祈る目的で鎌倉時代から伝わる神事。東栄町のほかに設楽町津具地区と豊根村でも行われる。約40種類の舞が夜を徹して行われる。中心部に花祭会館がある。
チェンソーアート: 東栄町は日本のチェンソーアート発祥の地と呼ばれ、毎年5月最後の土日に東栄ドームにて世界大会が開かれる[8]。
出身有名人
伊藤隆偉 - プロ野球選手。
山本由紀 - 空手家。極真空手道連盟極真館全日本女子4連覇。世界大会日本代表。全アジア大会軽量級優勝。
脚注
^ 「あいちフレンドシップ交流アルバム」(あいちフレンドシップ交流アルバム)
^ 芳賀信男『東三河地方電気事業沿革史』、2001年、p.190
^ 東栄町誌編集委員会(編)『東栄町誌』自然・民族・通史編、東栄町、2007年、p.1286
^ 『東三河地方電気事業沿革史』、pp.212,214,216
^ 中部配電社史編集委員会(編)『中部電力社史』、社史編集委員会、1954年、pp.19-20,39ほか
^ 愛知県全域が中部電力の供給区域である。中部電力10年史編集委員会(編)『中部電力10年史』、中部電力、1961年
^ 三信鋼工株式会社
^ マスターズ・オブ・ザ・チェンソー東栄
外部リンク
- 公式ウェブサイト
|
|