国粋主義
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カテゴリ・ナショナリズムの一部 |
| ナショナリズム |
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概念 ナショナル・アイデンティティ 反帝国主義 民族主義 民族自決 独立運動 国家主義 愛国主義 |
種類 言語ナショナリズム 経済ナショナリズム 資源ナショナリズム 左翼ナショナリズム |
関連項目 第三世界 非同盟運動 国粋主義 排外主義 エスノセントリズム |
関連カテゴリ 汎民族主義 民族問題 民族紛争 独立運動 各国のナショナリズム |
国粋主義（こくすいしゅぎ、英: Ultranationalism[1], Nationalism[1][2]）とは、国家主義の一つで[3]、近代日本において欧化主義と対立し[4]自国民や自国の文化・伝統の独自性を強調・維持・発揚[4][5][6]、あるいは守ろうとする考え方である[6]。日本主義とも呼ばれる[4]。
民族主義、国家主義、国民主義と同じくナショナリズム（Nationalism）やナショナリティ（Nationality）の訳語の一つである[7]。
目次
1 概要
1.1 その他の用法
2 脚注
3 関連項目
4 外部リンク
概要
1888年、志賀重昂や三宅雪嶺らの政教社が出版していた雑誌『日本人』に積極的な西洋文化の導入によって国内の近代化を図っていた明治政府が推進する欧化主義に反対する志賀の論文「国粋保存旨義」が掲載されて以来一般化した用語で、明治政府の政策を非難し日本本来の長所を重視することを主張した[3][4]。この「国粋保存主義」が「国粋」や「国粋主義」の語の起源である[4]。
徹頭徹尾日本固有の旧分子を保存し旧原素を維持せんと欲するものに非ず、只泰西の開化を輸入し来るも、日本国粋なる胃官を以て之を咀嚼し之を消化し、日本なる身体に同化せしめんとする者也
— 志賀重昂
という志賀の言葉からも分かるように、明治中期の国粋主義は排外的ナショナリズムとは違い、欧化それ自体に反対するのではなく日本の文明を主体的に発達させるためとして西洋文明を選択的に摂取するという特質があり[7]、国民の対外的独立と結びつけてながら圧倒的な欧化主義の風潮の中で伝統文化や生活様式を保存する意義を主張していた[5]。
しかし、日本に対する包囲を進める欧米に世論は次第に異質の外来文化や思想に対する嫌悪感が広がった[5]。同じくして高山樗牛や木村鷹太郎らによって提唱された[7]国民的道徳の実践を主張する日本主義の影響を受け、伝統主義や天皇制擁護の立場から右翼の行動原理となって社会主義の大衆運動に対抗しつつ[3]、昭和初期の満州事変から日中戦争にかけてファッショ的な政治運動へと進展していき、太平洋戦争期には皇国史観や日本精神論といった国家主義的イデオロギーになった[7]。このように国粋主義は時代により変遷こそすれ、一系の天皇をいただく日本の国家体制の優秀さや永久性を強調する国体論点において変りがない[4]。
その他の用法
前述の歴史的な事情から国粋主義をファシズム、超国家主義と一元的に理解することが往々にしてなされやすく[7]、ドイツのナチズムやイタリアのファシズムまでも指す場合もある[3]。
脚注
- ^ ab国粋主義を英語で・英訳 - 英和辞典・和英辞典 Weblio辞書 Weblio. 2018年10月23日閲覧。
^ 国粋主義の英訳｜英辞郎 on the WEB：アルク 英辞郎. 2018年10月23日閲覧。
- ^ abcd百科事典マイペディア コトバンク. 2018年10月23日閲覧。
- ^ abcdef世界大百科事典 第２版 コトバンク. 2018年10月23日閲覧。
- ^ abcブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 コトバンク. 2018年10月23日閲覧。
- ^ ab大辞林 第三版 コトバンク. 2018年10月23日閲覧。
- ^ abcde日本大百科全書(ニッポニカ) コトバンク. 2018年10月23日閲覧。
関連項目
- ナショナリズム
- エスノセントリズム
- ネット右翼
- 保守主義
- 国家主義
- 民族主義
- 極右
外部リンク
- kotobank.jp 国粋主義とは
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