延文
延文(えんぶん)は、日本の南北朝時代の元号の一つ。北朝方にて使用された。文和の後、康安の前。1356年から1360年までの期間を指す。この時代の天皇は、北朝方が後光厳天皇。南朝方が後村上天皇。室町幕府将軍は足利尊氏、足利義詮。
目次
1 改元
2 出典
3 延文期におきた出来事
3.1 死去
4 西暦との対照表
5 関連項目
改元
- 文和5年3月28日(ユリウス暦1356年4月29日) 兵革による改元
- 延文6年3月29日(ユリウス暦1361年5月4日) 康安に改元
出典
『漢書』儒林伝の「延文学儒者数百人」から。
延文期におきた出来事
- 3年
- 10月、新田義興が武蔵国矢口渡で謀殺される。細川清氏が室町幕府執事となる。
- 12月、足利義詮が征夷大将軍に任命される。
- 4年
- 4月、九州で少弐頼尚が北朝方に帰服する。
- 11月、関東執事(関東管領)の畠山国清が鎌倉から上洛し、12月には義詮とともに南朝征討に加わる。
- 5年
- 5月、仁木義長が幕政から失脚し南朝方へ属する。細川清氏らが河内国赤坂城で楠木正儀軍を撃破する。
死去
- 2年7月、賢俊(享年59)
- 2年10月、文観(享年80)
- 3年4月、足利尊氏(享年54)
- 3年10月、新田義興
- 5年4月、洞院公賢
阿野廉子(後醍醐天皇妃、享年59)
西暦との対照表
※は小の月を示す。
延文元年(丙申) | 一月 | 二月 | 三月※ | 四月 | 五月※ | 六月※ | 七月 | 八月※ | 九月※ | 十月 | 十一月 | 十二月※ | |
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正平十一年 | |||||||||||||
ユリウス暦 | 1356/2/2 | 3/3 | 4/2 | 5/1 | 5/31 | 6/29 | 7/28 | 8/27 | 9/25 | 10/24 | 11/23 | 12/23 | |
延文二年(丁酉) | 一月 | 二月 | 三月※ | 四月 | 五月※ | 六月 | 七月※ | 閏七月※ | 八月 | 九月 | 十月※ | 十一月 | 十二月※ |
正平十二年 | |||||||||||||
ユリウス暦 | 1357/1/21 | 2/20 | 3/22 | 4/20 | 5/20 | 6/18 | 7/18 | 8/16 | 9/14 | 10/14 | 11/13 | 12/12 | 1358/1/11 |
延文三年(戊戌) | 一月 | 二月※ | 三月 | 四月 | 五月※ | 六月 | 七月※ | 八月 | 九月※ | 十月 | 十一月※ | 十二月 | |
正平十三年 | |||||||||||||
ユリウス暦 | 1358/2/9 | 3/11 | 4/9 | 5/9 | 6/8 | 7/7 | 8/6 | 9/4 | 10/4 | 11/2 | 12/2 | 12/31 | |
延文四年(己亥) | 一月※ | 二月 | 三月※ | 四月 | 五月※ | 六月 | 七月※ | 八月 | 九月 | 十月※ | 十一月 | 十二月※ | |
正平十四年 | |||||||||||||
ユリウス暦 | 1359/1/30 | 2/28 | 3/30 | 4/28 | 5/28 | 6/26 | 7/26 | 8/24 | 9/23 | 10/23 | 11/21 | 12/21 | |
延文五年(庚子) | 一月 | 二月※ | 三月※ | 四月 | 閏四月※ | 五月 | 六月 | 七月※ | 八月 | 九月 | 十月※ | 十一月 | 十二月※ |
正平十五年 | |||||||||||||
ユリウス暦 | 1360/1/19 | 2/18 | 3/18 | 4/16 | 5/16 | 6/14 | 7/14 | 8/13 | 9/11 | 10/11 | 11/10 | 12/9 | 1361/1/8 |
延文六年(辛丑) | 一月 | 二月※ | 三月※ | 四月 | 五月※ | 六月 | 七月※ | 八月 | 九月 | 十月※ | 十一月 | 十二月 | |
正平十六年 | |||||||||||||
ユリウス暦 | 1361/2/6 | 3/8 | 4/6 | 5/5 | 6/4 | 7/3 | 8/2 | 8/31 | 9/30 | 10/30 | 11/28 | 12/28 |
関連項目
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