ポーランド文学古典叢書
『ポーランド文学古典叢書』は、未知谷が発行するポーランド文学の古典を集めた叢書[1]。2013年12月より刊行されている。翻訳者は関口時正、久山宏一ら。装幀は菊地信義。
「度重なる分割、ホロコースト等の悲劇を経て今なお「ポーランド」という国が存在するのは、彼らが自らにまつわる物語=歴史を記し、有機的かつ実効性ある緊密禁固な文学空間を築いてきたからこそ、という言い方には一定の説得力があり、ポーランド語「帝国」の呼称さえ可能である。この、世界文学の中でも一種独自の境地に達したポーランド文学を体系的に紹介」[2]するとしている。
ポーランド広報文化センターの助成を得て「2019年の日本ポーランド国交100年までを一応の目標」として順次刊行予定[3]。
シリーズのラインナップ
- 第1巻 ヤン・コハノフスキ『挽歌』(関口時正訳、2013年)
- 第2巻 アダム・ミツキェーヴィチ『ソネット集』(久山宏一訳、2013年)
- 第3巻 アダム・ミツキェーヴィチ『バラードとロマンス』(関口時正訳、2014年)
- 第5巻 S・アン=スキ/ヴィトルト・ゴンブローヴィチ『ディブック/ブルグント公女イヴォナ』(西成彦編、赤尾光春、関口時正訳、2015年)
- 第6巻 スタニスワフ・イグナツィ・ヴィトキェーヴィチ『ヴィトカツィの戯曲四篇』(関口時正訳、2015年)
- 第7巻 ボレスワフ・プルス『人形』(関口時正訳、2017年) 同作は2017年度第69回読売文学賞の研究・翻訳賞受賞[4]
脚注
^ [1]
^ [2]
^ [3]
^ [4]
外部リンク
- ポーランド文学古典叢書(ポーランド広報文化センター)