2015年1月民主党代表選挙




2015年1月民主党代表選挙(2015ねん1がつみんしゅとうだいひょうせんきょ)は、2014年12月15日に辞任を表明した海江田万里代表の後任を選出するため、2015年1月18日に臨時党大会において実施された民主党の党代表選挙である。1回目の投票で有効投票数の過半数を獲得した人がいなかったため、上位2人(細野豪志・岡田克也)による決選投票が行われ、岡田克也が当選した[1]




目次






  • 1 概要


    • 1.1 立候補者


    • 1.2 立候補が取り沙汰された人物




  • 2 党代表選データ


    • 2.1 日程


    • 2.2 候補者と公約


    • 2.3 推薦人




  • 3 選挙の結果


    • 3.1 1回目


    • 3.2 決選投票




  • 4 選挙後の人事


  • 5 脚注


  • 6 外部リンク





概要


2014年12月14日に執行された第47回衆議院議員総選挙において海江田代表自身が落選したため、12月15日に正式に辞任することを表明し[2]、これに伴い代表選が行われることとなった。任期は、2017年9月末まで。


12月17日に両院議員総会が開催され、代表選挙は1月7日午前に告示し、1月18日に臨時党大会において選出されることとなった[3]。また、中央選挙管理委員会(委員長:江田五月)が臨時党大会の運営を行うとされた。今回の代表選では民主党所属の国会議員に加え、地方議員と党員・サポーター約23万人が投票権を持ち、全760ポイントのうち約3分の2が配分される[4]。前代表の任期途中の辞任に際しての代表選挙で、一般党員・サポーターによる投票が行われたのはこれが初めてである。任期満了にともなう代表選の際のような時間的余裕がないことから、従来行われていた党員・サポーターの二重登録についてのチェックが一部簡略化されている。


今回の代表選挙は、第18回統一地方選挙や2016年の参議院議員選挙に向けて、自由民主党に対抗できる政党を目指すための選挙でもあった。



立候補者


12月18日に細野豪志元幹事長が出馬を表明した。次いで25日に岡田克也代表代行が[5]、29日に長妻昭元厚労相が出馬を表明した[6]



立候補が取り沙汰された人物




  • 篠原孝 - 立候補に意欲を示していたが、リベラル系候補者を一本化するため、長妻の支援に回る[7]


  • 蓮舫 - 立候補に意欲を示していたが、推薦人が集まらなかった。岡田の支援に回る[8]


  • 桜井充 - 立候補に意欲を示していたが、推薦人が集まらなかった。細野の支援に回る[9]

  • 前原誠司



党代表選データ



日程




  • 12月17日 - 民主党が両院議員総会で代表選挙実施を決定、同日付で公告


  • 1月7日 - 告示日、共同記者会見[10]


  • 1月16日 - 党員・サポーター等の郵送投票締切[11]


  • 1月18日 - 臨時党大会、投開票



候補者と公約


届け出順



















候補者 公約

長妻昭

日本はもっと良くなる! すべての人に「居場所」と「出番」のある社会 (共生社会) の実現を (PDF)

細野豪志

新しい民主党を創る (PDF)

岡田克也

「熟議と決断」の民主党へ 温かみのある「公正な社会」のために (PDF)



  • 読売新聞は1月7日に、各候補者の公約要旨を掲載している[12]


  • 時事通信は1月8日に、安保政策、原発、経済、他党との関係の4点について、政策比較表を掲載している[13]



推薦人






















推薦人一覧
候補者 推薦人[14]
長妻昭

赤松広隆、大畠章宏、近藤昭一、山井和則、篠原孝、田嶋要、福田昭夫、佐々木隆博、中島克仁、
小川敏夫、神本美恵子、相原久美子、大島九州男、風間直樹、那谷屋正義、藤末健三、藤田幸久、
前田武志、増子輝彦、水岡俊一、有田芳生、石橋通宏、田城郁、徳永エリ、野田国義
細野豪志

黄川田徹、松原仁、松本剛明、泉健太、長島昭久、馬淵澄夫、小川淳也、田島一成、鷲尾英一郎、
大西健介、緒方林太郎、鈴木貴子 (政治家)、福島伸享、宮崎岳志、山尾志桜里、羽田雄一郎、大塚耕平、
桜井充、榛葉賀津也、柳田稔、加藤敏幸、津田弥太郎、牧山弘恵、大野元裕、安井美沙子
岡田克也

安住淳、中川正春、野田佳彦、阿部知子、武正公一、辻元清美、平野博文、近藤洋介、岡本充功、
郡和子、寺田学、西村智奈美、奥野総一郎、黒岩宇洋、小川勝也、北沢俊美、直嶋正行、
福山哲郎、足立信也、大久保勉、小林正夫、芝博一、前川清成、柳沢光美、蓮舫


選挙の結果



1回目














































投票結果[15][16]
候補者 得点数 国会議員票 公認予定者票 地方議員票 党員・サポーター票
細野豪志
298pt 48票(96pt) 0 649票(63pt) 41563票(139pt)
岡田克也
294pt 47票(94pt) 1票(1pt) 532票(51pt) 41079票(148pt)
長妻昭
168pt 37票(74pt) 0 284票(27pt) 21348票(67pt)
無効 - 0 0 2票
523票

党員・サポーター票は、あらかじめ都道府県ごとに割り当てられた定数をドント方式で分配する形でポイントに換算される。そのため、総得票数では細野が首位であるが、党員・サポーター票分の獲得ポイントでは岡田が上回った。地方議員票は全国一律に集計され、ドント方式でポイントに換算された。


党員・サポーターの投票率は46.21%、地方議員の投票率は90.06%であった。第一回投票では、不在者投票を含め、党所属国会議員132名全員が投票した。


いずれの候補者も過半数のポイントを獲得できなかったため、上位2名の細野と岡田が、国会議員とその公認予定候補者による決選投票に進んだ。



決選投票




































投票結果[15][16]
候補者 得点数 国会議員票 公認予定者票
岡田克也
133pt 66票(132pt) 1票(1pt)
細野豪志
120pt 60票(120pt) 0
棄権 - 4票
0
無効 - 2票
0

党大会運営者である江田五月選管委員長が、得票の上回った岡田の当選を宣言し、党大会の承認を受けた形で岡田が代表に就任した。



選挙後の人事



長妻は筆頭の代表代行、細野は政策調査会長となった。幹事長には枝野幸男が留任した。



























































































































民主党役員(2015年1月22日)[17]
顧問

羽田孜 渡部恒三 中井洽 中野寛成 鹿野道彦 藤井裕久 平田健二 海江田万里
最高顧問

野田佳彦 横路孝弘 江田五月 赤松広隆
代表

岡田克也
代表代行

長妻昭 蓮舫
副代表

北澤俊美 田中直毅 原口一博 神本美恵子
幹事長

枝野幸男
幹事長代理

近藤昭一 福山哲郎
役員室長

近藤洋介
政策調査会長

細野豪志
政策調査会長代理

辻元清美 大島敦 大塚耕平
国会対策委員長

高木義明
国会対策委員長代理

安住淳
参議院議員会長

郡司彰
参議院幹事長

羽田雄一郎
参議院国会対策委員長

榛葉賀津也
常任幹事会議長

前田武志
男女共同参画推進本部長

神本美恵子
選挙対策委員長

玄葉光一郎
総務委員長

水岡俊一
国際局長

藤田幸久
財務委員長

小川敏夫
組織委員長

武正公一
広報委員長

林久美子
企業団体対策委員長

柳田稔
青年委員長

黒岩宇洋
国民運動委員長
両院議員総会長

直嶋正行
代議士会長

中川正春
中央代表選挙管理委員長

原口一博
倫理委員長

長浜博行


脚注





  1. ^ “民主代表選:新代表に岡田氏選出 決選投票で細野氏制す”. http://mainichi.jp/ (毎日新聞). (2014年1月18日). http://mainichi.jp/select/news/20150118k0000e010143000c.html 2014年1月18日閲覧。 


  2. ^ “民主党:落選の海江田代表、15日午後に辞任表明へ”. http://mainichi.jp/ (毎日新聞). (2014年12月15日). http://mainichi.jp/select/news/20141215k0000e010370000c.html 2014年12月18日閲覧。 


  3. ^ “民主党代表選挙の実施について(公告)”. 民主党 (民主党). (2014年12月17日). http://www.dpj.or.jp/article/105866/%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E9%81%B8%E6%8C%99%E3%81%AE%E5%AE%9F%E6%96%BD%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%EF%BC%88%E5%85%AC%E5%91%8A%EF%BC%89 2014年12月18日閲覧。 


  4. ^ “党員・サポーター、国会議員上回る…民主代表選”. 読売新聞 (読売新聞社). (2014年12月29日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/20141229-OYT1T50056.html 2014年1月11日閲覧。 


  5. ^ “岡田氏、民主代表選に出馬表明 細野氏との対決軸に”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2014年12月25日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS25H57_V21C14A2PP8000/ 2014年1月11日閲覧。 


  6. ^ “民主代表選:長妻氏が出馬表明 リベラル勢力支援”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2014年12月29日). http://mainichi.jp/select/news/20141230k0000m010050000c.html 2014年1月11日閲覧。 


  7. ^ “長妻氏が正式出馬表明 篠原氏は断念 リベラル勢力結集図る”. 産経ニュース (産経新聞社). (2014年12月29日). http://www.sankei.com/politics/news/141229/plt1412290008-n1.html 2014年1月11日閲覧。 


  8. ^ “蓮舫氏が立候補断念 推薦人確保できず 民主党代表選”. Zakzak (Zakzak). (2014年12月31日). http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141231/plt1412311145001-n1.htm 2014年1月11日閲覧。 


  9. ^ “民主代表選、桜井氏が出馬断念…細野氏を支援へ”. 読売新聞 (読売新聞社). (2014年1月1日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150101-OYT1T50014.html 2014年1月11日閲覧。 


  10. ^ “民主党代表選挙候補者共同記者会見(全文)”. 民主党 (民主党). (2014年1月8日). http://www.dpj.or.jp/article/105911/%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E9%81%B8%E6%8C%99%E5%80%99%E8%A3%9C%E8%80%85%E5%85%B1%E5%90%8C%E8%A8%98%E8%80%85%E4%BC%9A%E8%A6%8B%EF%BC%88%E5%85%A8%E6%96%87%EF%BC%89 2014年1月11日閲覧。 


  11. ^ “民主代表選きょう告示 地方での訴え重視 全国遊説へ”. 東京新聞 (東京新聞社). (2014年1月7日). http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015010702000130.html 2014年1月11日閲覧。 


  12. ^ “民主党代表選の3候補の公約要旨”. 読売新聞 (読売新聞社). (2014年1月7日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150107-OYT1T50093.html 2014年1月11日閲覧。 


  13. ^ “集団自衛権に岡田氏含み、細野氏前向き=長妻氏は反対-民主代表選・3候補政策比較”. 時事ドットコム (時事通信社). (2014年1月8日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501/2015010800889&g=pol 2014年1月11日閲覧。 


  14. ^ “民主代表選候補の推薦人名簿”. 時事ドットコム (時事通信社). (2014年1月7日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501/2015010700415&g=pol 2014年1月11日閲覧。 

  15. ^ ab2015年1月民主党代表選挙の結果に関する公告 - 民主党 およびページ内資料 代表選挙党員・サポーター郵便投票開票結果 (2015年1月18日)2015年1月20日閲覧

  16. ^ ab【民主党代表選】国会議員で制した岡田新代表(1/2ページ) - 産経ニュース(2015年1月18日)2015年1月20日閲覧


  17. ^ 両院議員総会での了承受け、新体制がスタート - 民主党 ページ内資料民主党役員一覧(2015年1月22日) 2015年1月25日閲覧




外部リンク


  • 2015年1月 民主党代表選挙 - 民主党






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