三宮
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三宮(さんのみや)は、兵庫県神戸市中央区にある第二次世界大戦後神戸市の中心街となった地域。JR・阪神電鉄・阪急電鉄・神戸市営地下鉄・ポートライナーが乗り入れる三宮駅を中心に、商業施設が立ち並ぶ繁華街である。JRの駅名は三ノ宮、また、阪急と阪神の駅名は神戸三宮と称する。「三宮」という地名は、トアロードと花時計線の交差点北東にある三宮神社(生田神社の三の宮)の所在地に由来する。
町名としては三宮町(1~3丁目)がJR三ノ宮駅の南西にあり、北は新神戸駅、東は生田川右岸、南は新港、西は兵庫区の新開地を越えて福原、湊川駅近辺に及ぶ神戸市中心部を含んだ商業地域の一部をなす。
目次
1 地理
2 歴史
3 交通
3.1 鉄道駅
3.2 路線バス
4 主な施設
5 その他
6 関連項目
7 ギャラリー
8 脚注
地理
多くの鉄道路線が集中する三宮駅を中心に商業施設が集まる。駅から南、加納町六丁目に神戸市役所があり、神戸市及び神戸都市圏の都心地域(中心業務地区)を為している。周辺は商業地域として繁華街やオフィスが立ち並び、西側に元町を経て神戸駅周辺にまで及んでいる。
南西には旧居留地が隣接し、南には神戸港新港地区があり神戸大橋と港島トンネルによってポートアイランドおよびその先の神戸空港に接続している。北は中山手通を経て北野町山本通景観形成地域・六甲山地。北東方向には新幹線駅(新神戸駅)のある新神戸地区。生田川を越えて東方向には春日野道・HAT神戸が位置している。
JR三ノ宮駅の東側を南北にフラワーロードという大通りが走り、さんちか(三宮地下街)がその地下に位置する。東西方向にはJRと阪急電鉄が高架で併走。これを挟み北側(北長狭通以北)は飲食店・事務所・商店などの雑居ビルや集合住宅が建ち並ぶ。南側(三宮町・雲井通・小野柄通一帯)は三宮センター街・センタープラザ・さんプラザ・そごう・丸井といった大型のビルが地下街・地下通路・ペデストリアンデッキによって駅や主な施設と接続されている。
歴史
古代から生田神社の社領となっており、八柱の裔神を祭る一宮から八宮までの生田裔神八社の一つである三宮神社が鎮座する土地である。
当地は旧神戸村の一部で、1868年(慶応4年)に兵庫港として開港した際に外国人居留地の北に隣接した地域にあたる。
1873年(明治6年)、神戸山手に新設した南北筋の道路を三ノ宮筋と名付け、1878年(明治11年)に三宮町という正式な地名となった(八部郡地誌)[1]。
JR三ノ宮駅が開業したのは1874年(明治7年)、現在の元町駅の場所である。この開設当初の三ノ宮停車場はまさに三宮神社の北側にあったが、明治から大正にかけて、外国人居留地設置にかかる要件事項であった生田川の付け替えを契機に集落が東側に拡大したことに合わせて[要出典]、1929年(昭和4年)3月国鉄高架化に伴って東の現在地へ移転した。しかしながら旧国鉄三ノ宮駅付近は官公庁および海運商事会社が多く政治経済の中心となっていたために、請願駅として1934年(昭和9年)に旧・三ノ宮駅跡に国鉄(JR)元町駅が開業した。[2]
新たな三ノ宮駅が設置されると1933年(昭和8年)に阪神電鉄が地下より、1936年(昭和11年)に阪急電鉄が高架で乗り入れた。こうして三ノ宮駅は東神戸の新興住宅地をバックとするターミナル駅となり、そごうが元町から阪神三宮駅前に移転、付近には映画館や飲食店が集中して西の湊川新開地に比肩する歓楽街となった[3]。
1945年(昭和20年)、太平洋戦争における神戸大空襲で、三宮も含めて神戸の市街地は大きな被害を受け、その戦後復興に際して三宮を商業だけではなく行政の中心にする計画が持ち上がる[要出典]。
一帯は戦災により焦土と化したが、戦後高架下の闇市、そごう百貨店前の通称ジャンジャン市場を中心にいち早く復興。1946年(昭和21年)秋に三宮センター街が、昭和30年代から昭和40年代にかけては三宮駅前に新聞会館・神戸国際会館・交通センタービル・神戸商工貿易センタービルなどが相次いで建てられた。1957年(昭和32年)には神戸市役所が湊川から当地に移転し、市の中心街の地位を復興の立ち遅れる新開地から奪う形となった。[3]1966年(昭和41年)から1978年(昭和53年)にかけては三宮地区市街地再開発が行われた。(その結果センタープラザが建設され[4]、1965年(昭和40年)にはさんちかタウン(現さんちか)が完成した)
1981年(昭和56年)には人工島ポートアイランドと結ぶ新交通ポートライナー(神戸新交通ポートアイランド線)が三宮駅に乗り入れ、三宮ターミナルビルも開業した[2]。
1990年代に入ると、JR神戸駅前の旧日本国有鉄道湊川貨物駅跡地に神戸ハーバーランドの街開きによって客足が奪われ始めたことに加え、1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災により再び神戸は甚大な被害を受ける。
その後の三宮では、年々新しい商業施設が相次いで出店。2002年には震災で被害を受け解体された「ダイエーさんのみや男館」の跡地にユニクロが、2003年10月には、首都圏を中心に展開する丸井が三宮駅前に関西一号店として「神戸マルイ」を出店した。「ダイエーオフプライス館さんのみや」の跡地にもファッションビル「クレフィ三宮」が建築(2004年10月にオープン)。2008年にダイエー最後の跡地であるジョイント跡地にZARAがオープンした。また神戸新聞会館も被災によって取り壊され跡地は駐車場として利用されていたが、2006年10月に「ミント神戸」の愛称で再オープンした[5]。
交通
鉄道駅
JR西日本 JR神戸線 - 三ノ宮駅
阪急電鉄 神戸線・神戸高速線 - 神戸三宮駅
阪神電気鉄道 本線 - 神戸三宮駅
神戸新交通 ポートアイランド線 - 三宮駅、貿易センター駅
神戸市営地下鉄西神・山手線 - 三宮駅
神戸市営地下鉄海岸線 - 三宮・花時計前駅
路線バス
三宮駅バスのりばを参照。
主な施設
(駅舎と一体化しているもの(駅ビル)、地下街・地下通路またはペデストリアンデッキに直接接続されるものには*を付記)
- *さんちか
- *高架下(三宮センイ商店街・ピアザ神戸・神姫バス三ノ宮バスターミナル)
駅東側(国道2号線以北) -- 神戸新交通、JR東口、阪神東口
- *ミント神戸(神戸新聞会館)(三宮バスターミナル・OSシネマズミント神戸) - 阪神東口と直結
- *サンシティ(ダイエー神戸三宮店)
- 神戸東急イン
- *サンパル
- *中央区役所
- *勤労会館(神戸市立三宮図書館)
ICI石井スポーツ - 関西一号店を三宮に出店。(二号店は難波)
駅南側(フラワーロード以東) -- 阪神東口または西口、神戸新交通、JR中央口
- *三宮フコク生命ビル
- *三宮ターミナルビル(三宮OPA・三宮ターミナルホテル)
- *そごう神戸店(神戸ロフト)
- *神戸国際会館
- 日本生命三宮駅前ビル
- *三宮ビル南館(ネスレ日本本社・兵庫社会保険事務局)
- *三宮ビル北館(2015年完成予定、P&G日本法人が入居予定[6])
- 三宮プラザビル(日本イーライリリー本社)
- 大原簿記専門学校神戸校
ジョーシン三宮1ばん館
神戸商工貿易センタービル・神戸サンボーホール
駅南側(フラワーロード以西) -- 阪急東口または西口、阪神西口、JR西口
- *神戸交通センタービル
- *三宮センター街周辺
- *神戸マルイ
- *三宮本通商店街
- *さんプラザ・*センタープラザ
- *ヤマダ電機LABI三宮・星電社本社
- *三宮ビブレ
ジュンク堂書店三宮店・本社- メディテラス
- *神戸マルイ
旧居留地周辺
みなと銀行本店- 三宮神社
- 神戸朝日ビル
- パナマ総領事館
- *神戸市役所
- *東遊園地
- 神戸関電ビルディング
- 神戸市立博物館
駅北側(フラワーロード以東) -- 地下鉄東口、JR東口
- グリーンシャポービル
駿台予備学校神戸校- テクニカルカレッジ神戸
- 二宮神社
駅北側(フラワーロード以西・北野坂周辺) -- 阪急東口、地下鉄東口
- *神戸阪急ビル
- ニッセイ三宮ビル
- 東門街
- さんきたアモーレ広場
駅北西側 -- 地下鉄西口、阪急西口
- *東急ハンズ三宮店 -- 地下鉄三宮駅西口とのみ地下で直結。
- 神戸サウナ&スパ
- 生田神社
- 神戸モスク
- 北野工房のまち
ホテルモントレ神戸- 神戸税務署
- 生田警察署
- チキンジョージ
その他
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- 2009年3月、駅東部の旭通4丁目再開発の起工式が行われ、兵庫県最高層となる高さ190m54階建ての超高層マンションの建設が開始された。2013年3月に「シティタワー神戸三宮」竣工。[7]
阪神三宮駅改良工事により新たに東口が作られ、2012年3月20日より開通。さんちか・ミント神戸と接続する。また同じくその直上にミント神戸2階から日本生命三宮駅前ビル前までの歩道橋も完成。
神戸市営地下鉄海岸線の建設にあわせ、同線軌道の直上地下にさんちかと旧居留地・大丸前駅とをつなぐ地下通路が整備された。この結果、大丸とサンパル間を地下で往来可能となった。
関連項目
- さんきたアモーレ広場(パイ山)・金の鈴広場・花時計
いくたロード・京町筋・三宮中央通り・生田新道・ハンター坂- 三宮交差点・税関前交差点・兵庫県道21号神戸明石線・阪神高速3号神戸線・京橋出入口
神戸まつり・神戸ルミナリエ・神戸ビエンナーレ
駅前・ターミナル
ギャラリー
フラワーロード
生田新道
三宮センター街
メディテラス
神戸新聞会館ビル
ネスレ日本本社
神戸商工貿易センタービル
神戸市役所
神戸マルイ
三宮ビブレ
三宮ターミナルビル
三宮夜景
脚注
^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 竹内理三, ed (1988). “三宮町”. 角川日本地名大辞典 28 兵庫県. 角川書店. pp. 694. ISBN 978-4040012803.
- ^ ab田公秀雄 (1983). “三ノ宮駅”. In 神戸新聞出版センター. 兵庫県大百科事典. pp. 1141(上). ISBN 4-87521-100-7.
- ^ ab稲見悦治 (1983). “三宮”. In 神戸新聞出版センター. 兵庫県大百科事典. pp. 1140(上). ISBN 4-87521-100-7.
^ “会社概要|株式会社 神戸サンセンタープラザ”. 株式会社 神戸サンセンタープラザ. 2012年12月2日閲覧。
^ 神戸新聞会館について
^ P&G日本本社・研究開発施設の移転について
^ 神戸の新ランドマーク誕生!
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座標: 北緯34度41分36.7秒 東経135度11分42.2秒 / 北緯34.693528度 東経135.195056度 / 34.693528; 135.195056 (三宮)