タイ王国海軍






タイ王国海軍の空母「チャクリ・ナルエベト」


タイ王国海軍(タイおうこくかいぐん、タイ語:กองทัพเรือ、英語:Royal Thai Navy)は、タイ王国の海軍。


別名王立タイ海軍(おうりつタイかいぐん、ราชนาวี)。




目次






  • 1 歴史


    • 1.1 近代以前


    • 1.2 近代海軍


    • 1.3 第二次世界大戦前後


    • 1.4 現代




  • 2 組織


  • 3 装備


    • 3.1 艦船


      • 3.1.1 通常動力型潜水艦


      • 3.1.2 航空母艦


      • 3.1.3 フリゲート


      • 3.1.4 コルベット


      • 3.1.5 哨戒艦


      • 3.1.6 ミサイル艇


      • 3.1.7 砲艇


      • 3.1.8 哨戒艇


      • 3.1.9 高速艇


      • 3.1.10 ドック型輸送揚陸艦


      • 3.1.11 戦車揚陸艦


      • 3.1.12 汎用揚陸艇


      • 3.1.13 歩兵揚陸艦


      • 3.1.14 中型揚陸艇


      • 3.1.15 車両兵員揚陸艇


      • 3.1.16 強襲揚陸艇


      • 3.1.17 エアクッション型揚陸艇


      • 3.1.18 掃海艦


      • 3.1.19 機雷掃討艇


      • 3.1.20 沿岸掃海艇


      • 3.1.21 掃海ボート


      • 3.1.22 測量艦


      • 3.1.23 海洋観測艦


      • 3.1.24 練習艦


      • 3.1.25 給油艦


      • 3.1.26 港内タンカー


      • 3.1.27 給水艦


      • 3.1.28 運送船


      • 3.1.29 設標艦


      • 3.1.30 曳船


      • 3.1.31 港内曳船




    • 3.2 航空機


      • 3.2.1 固定翼機


      • 3.2.2 回転翼機






  • 4 脚注


  • 5 関連項目


  • 6 参考文献





歴史



近代以前


タイは国の両側を水で囲まれ、貿易などによって栄えてきた。そのため、海上交通の安全を守ることは重要であり、そのための一定の海上戦力は近代以前にも保有してきた。しかしながら、近代においては周辺に植民地を構えるイギリスやフランスなどの列強諸国に対して装備に遅れをとっていた。



近代海軍


近代軍組織としてのタイ王国海軍は、1887年ラーマ5世が前王宮水軍と王宮水軍を統合して軍務省(กรมยุทธนาธิการ)の下に置いた時から始まる。その後、組織増強が図られ、1910年に海軍省となる。


しかし、1931年に世界恐慌の影響を受け規模縮小され、国防省の下に編入される。1933年に名称を海軍(กองทัพเรือ)に変更した。海軍創設に尽力したチュムポーンケートウドムサック親王は、「タイ海軍の父」と呼ばれている。



第二次世界大戦前後


近代海軍設立後の1930年代には、トンブリ級海防戦艦など数隻の軍艦を、タイ王国と同じく数少ないアジアの独立国であり、海軍大国である大日本帝国から購入し小規模な艦隊を編成するまでになった。


しかし、第二次世界大戦下の1940年11月23日にフランス領インドシナに駐留するフランス海軍との間に起こったタイ・フランス領インドシナ紛争中の1941年1月に起きたコーチャン島沖海戦において手痛い敗北を喫し、壊滅に近い損害を受けてしまった。


その後にタイは、日本とともに枢軸国としてイギリス軍やアメリカ軍・オーストラリア軍などの連合国軍と戦ったが、同盟国の日本軍の駐留を受け入れたことや、タイの領土がほとんど戦禍に見舞われなかったこともあり、大戦期間中はその規模を拡充することなく終戦を迎えた。



現代


第二次世界大戦が終わってからタイ海軍は軍備を拡張して空母やフリゲート・潜水艦などの戦力を有する、東南アジアでは有数の戦力を有する海軍となっている。現在ではスペインやアメリカ・中国から購入した艦船をもって運営している。


また、アメリカ海軍との結びつきも強く、米海軍とタイ海軍は毎年、海上協力即応訓練(CARAT)を実施している。この訓練は、シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア・ブルネイ・フィリピンと順繰りで行われるアメリカ軍の2ヶ国間合同訓練である。


2012年、タイ海軍では2010年以降の退役が決定されたドイツ海軍の206A型潜水艦6隻の導入が計画されたが、インラック政権下で却下された。


2015年7月、タイ海軍は中国から元型潜水艦を3隻購入すると発表した[1]が、アメリカ政府の圧力などにより、この時は事実上断念した。その後の2017年1月、タイ海軍が中国海軍の元型を再度導入する計画が明らかになり、4月には同型1隻を購入する事をタイ政府は閣議決定した。購入するのは元型の対外輸出バージョン「S26T」通常動力型で、中国から2026年までに合計3隻購入することで基本合意しているという。[2]



組織


現在の海軍は国防省に属する。組織構造はアメリカ海軍に近似しており、艦隊と海兵隊から成る。


海軍本部はバンコクの宮殿の中にあるが、艦隊司令部はチョンブリー県サッタヒープにあり、潜水艦部隊司令部もサッタヒープ海軍基地内にある。


海兵隊は3海軍作戦地域に分散配備されており、第一作戦区域:タイランド湾東岸、第二作戦区域:タイランド湾西岸、第三作戦区域:アンダマン海沿岸(インド洋)となっている。


さらに、2部隊の海軍航空隊を所有しており、第一航空隊をウタパオ海軍飛行場に、第二航空隊をソンクラー海軍基地の2箇所に配備している。



装備



艦船



『Jane's Fighting Ships 2011-2012』より。



通常動力型潜水艦



  • 元型潜水艦×0(3隻調達構想中)


航空母艦



  • チャクリ・ナルエベト(911 Chakri Naruebet) - 1997年就役


フリゲート




  • ラタナコシン級×2(韓国に2隻発注)


  • ナレースワン級(F25T型)×2



ナレースワン(421 Naresuan) - 1994年就役

タークシン(422 Taksin) - 1995年就役



  • チャオプラヤー級(053HT/HT(H))型×4


チャオプラヤー(455 Chao Phraya) - 1991年就役

バンパコン(456 Bangpakong) - 1991年就役

クラブリ(457 Kraburi) - 1992年就役

サイブリ(458 Saiburi) - 1992年就役


  • 旧・米ノックス級×2


プッタヨートファー・チュラーローク(461 Phuttha Yotfa Chulalok) - 1994年再就役

プッタルート・ラーンパーライ(462 Phuttha Loetla Naphalai) - 1996年再就役



コルベット



  • パッターニー級 (en)×2


パッターニー(511 Pattani) - 2005年就役

ナラーティワート(512 Narathiwat) - 2006年就役



  • ラッタナコーシン級×2


ラッタナコーシン(441 Rattanakosin) - 1986年就役

スコータイ(442 Sukhothai) - 1987年就役



  • カムロンシン級×3


カムロンシン(531 Khamronsin) - 1992年就役

タイアンチョン(532 Thayanchon) - 1992年就役

ロンロム(533 Longlom) - 1992年就役



  • タピ級 (米PF-103級)×2


タピ(431 Tapi) - 1971年就役

キリラット(432 Khirirat) - 1974年就役



哨戒艦


  • ホアヒン級×3


ホアヒン(541 Hua Hin) - 2000年就役

クレーン(542 Klaeng) - 2001年就役

シーラーチャー(543 Si Racha) - 2001年就役



  • クラビ(en)(OPV-551 Krabi) - 2013年就役


ミサイル艇


  • ラチャリット級×3


ラチャリット(321 Ratcharit) - 1979年就役

ウィッタヤコーン(322 Witthayakhom) - 1979年就役

ウドムデット(323 Udomdet) - 1980年就役


  • プラブラパク級×3


プラブラパク(311 Prabparapak) - 1976年就役

ハナク・サットル(312 Hanhak Sattru) - 1976年就役

サファーリン(313 Suphairin) - 1977年就役



砲艇


  • チョンブリー級×3


チョンブリー(331 Chon Buri) - 1983年就役

ソンクラー(332 Songkhla) - 1983年就役

プーケット(333 Phuket) - 1984年就役



哨戒艇



  • PSMM Mk.5型×6


サッタヒープ(521 Sattahip) - 1983年就役

クローン・ヤーイ(522 Khlong Yai) - 1984年就役

タクバイ(523 Tak Bai) - 1984年就役

カンタン(524 Kantang) - 1985年就役

テーパー(525 Thepha) - 1986年就役

タイムアン(526 Taimuang) - 1986年就役


  • T81級×3

T81-83

  • PGM-71型


T11-19

T110


  • T91級×9

T91-99

  • T991級×3(3隻建造中・3隻計画中)


T991-993 - 2007年就役

T994-996 - 2012年就役予定


  • SWIFT型×9

T21-29

  • T213級×13


T213-214

T216-226



  • T227

  • PBR Mk.2型×13


  • SEA SPECTRE Mk.3型×3


T210-212


高速艇


  • SEAL ASSAULT CRAFT×3


T242

他2隻



  • ASSAULT BOAT×90

  • P51級×4


P51-54


ドック型輸送揚陸艦



  • アントン(791 Angthong) - 2012年就役


戦車揚陸艦


  • ノーマッド級×2


シーチャン(721 Sichang) - 1987年就役

スリン(722 Surin) - 1988年就役


  • 旧・米LST-1級×4


チャーン(712 Chang) - 1962年再就役

パンガン(713 Pangan) - 1966年再就役

ランター(714 Lanta) - 1973年再就役

パンサン(715 Prathong) - 1975年再就役



汎用揚陸艇



  • 新型×0(2隻建造中)

  • マンノーク級×3



マンノーク(781 Man Nok) - 2001年就役

マンクラーン(782 Man Klang) - 2001年就役

マンナイ(783 Man Nai) - 2001年就役


  • トーンケーオ級×4


トーンケーオ(771 Thong Kaeo) - 1982年就役

トーンラーン(772 Thong Lang) - 1983年就役

ワンノック(773 Wang Nok) - 1983年就役

ワンナイ(774 Wang Nai) - 1983年就役


  • マタフォン級×6


マタフォン(761 Mataphon)

ラウィ(762 Rawi)

アダン(763 Adang)

ペートラー(764 Phetra)

コラム(765 Kolam)

タリボン(766 Talibong)


  • 新型×0(1隻建造中)


歩兵揚陸艦


  • LSIL351級×2


プラブ(741 Prab)

サタカット(742 Satakut)



中型揚陸艇


  • 旧・米艦×24


車両兵員揚陸艇



  • 旧・米艦×12

  • 新型×0(1隻建造中)



強襲揚陸艇


  • 各型×4


エアクッション型揚陸艇


  • GRIFFON 1000TD型×3

401-403


掃海艦


  • タラーン(621 Thalang) - 1980年就役


機雷掃討艇


  • ラットヤー級×2


ラットヤー(633 Lat Ya) - 1999年就役

ターディンデーン(634 Tha Din Daeng) - 1999年就役


  • バーンラチャン級×2


バーンラチャン(631 Bang Rachan) - 1987年就役

ノンサライ(632 Nongsarai) - 1987年就役



沿岸掃海艇


  • 旧・米ブルーバード級×2


バンゲコ(612 Bangkeo) - 1992年再就役

ドンチェディ(613 Donchedi) - 1995年再就役



掃海ボート


  • 旧・米艦×5

MLM6-10

  • MSB11級×7

MSB11-17


測量艦



  • チャンタラ(811 Chanthara) - 1961年就役

  • プルハットサボーディ(813 Pharuehatsabodi) - 2008年就役



海洋観測艦


  • サク(812 Suk) - 1982年就役


練習艦


  • ヤーロー型×1


マクットラジャクマーン(433 Makut Rajakumarn) - 1973年就役

  • 旧・米キャノン級護衛駆逐艦×1

ピンクラオ(413 Pin Klao) - 1959年再就役

  • 旧・英アルジェリン級護衛艦×1

フォサムトン(611 Phosamton) - 1947年再就役


給油艦


  • 中R22T型×1

シミラン(871 Similan) - 1996年就役

  • キュラ(831 Chula) - 1980年就役


港内タンカー


  • 各型×5


サムイ(832 Samui)

プロン(833 Prong)

プロエット(834 Proet)

サメット(835 Samed)

チック(842 Chik)



給水艦


  • チャング(841 Chuang) - 1965年就役


運送船


  • クレッグケオ(861 Kled Keo) - 1948年就役


設標艦


  • スリヤー(821 Suriya) - 1979年就役


曳船


  • リン級×2


リン(853 Rin)

ラング(854 Rang)


  • セムサン級×2


セムサン(855 Samaesan)

リート(856 Raet)



港内曳船


  • YTL422型×2


クレーンバダーン(851 Klueng Badaan)

マーンバイチャル(852 Marn Vichai)



航空機


『Jane's Fighting Ships 2011-2012』より。



固定翼機




  • AV-8A ハリアー×7


  • TAV-8A ハリアー×2


  • P-3T オライオン×2


  • UP-3T オライオン×1


  • A-7E コルセアII×13


  • TA-7E コルセアII×4


  • F27 マリタイム200ME×3


  • F27 マリタイム400M×2


  • N24A サーチマスターB×5


  • ドルニエ 228×7


  • カナディア CL-215×2


  • サミット T-337SP/G×7/2


  • ERJ-135LR×2



回転翼機




  • ベル 212×4


  • ベル 214ST×4


  • アグスタウェストランド スーパーリンクス300×2


  • S-70B7 シーホーク×7


  • S-76B×4



脚注





  1. ^ タイ、中国潜水艦購入へ 対米関係さらに悪化も


  2. ^ タイが中国から潜水艦購入を閣議決定 中国への配慮?から公表せず




関連項目



  • タイ王国軍

  • タイ王国海軍特殊部隊

  • タイ王国海兵隊



参考文献



  • 世界の艦船(海人社)各号

  • Jane's FIghting Ships 2011-2012




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