大阪市立扇町総合高等学校
大阪市立扇町総合高等学校 | |
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過去の名称 | 大阪市立扇町商業学校 大阪市立扇町商業高等学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | ![]() |
学区 | 大阪府全域 |
併合学校 | 大阪市立靱商業学校 大阪市立中之島女子商業学校 |
校訓 | 熟慮・誠信・克己 |
設立年月日 | 1923年 |
創立記念日 | 4月10日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 単位制 |
設置学科 | 総合学科 |
学期 | 2学期制 |
高校コード | 27226E |
所在地 | 〒530-0037 |
大阪府大阪市北区松ヶ枝町1-38 | |
外部リンク | 公式サイト |
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大阪市立扇町総合高等学校(おおさかしりつ おうぎまちそうごう こうとうがっこう)は、大阪市北区松ヶ枝町にある総合学科の公立高等学校。
目次
1 概要
2 系列
3 部活動
4 野球部
5 沿革
5.1 年表
6 出身者
7 交通
8 脚注
9 関連項目
10 外部リンク
概要
かつては商業科を設置する商業高等学校で、校名も扇町商業高等学校だった。2001年度に総合学科に改編し、それに併せて現在の扇町総合高校へと改称した。
計画的に専門的な知識・技術を身につけるための配慮として科目種別ごとに6つの系列が設置されている。選択した系列により卒業後の進路が大きく左右されるため、1年次に各系列についての説明を受けて系列を選択し、2年次よりそれぞれ系列に分かれ専門的科目を学ぶこととなる。原則的に1年次に決定した系列は変更できない。
(各系列についての説明は大阪市立扇町総合高等学校#系列を参照されたい)
2017年7月14日の大阪市教育委員会議に於いて、2022年4月に扇町総合高等学校、大阪市立西高等学校、大阪市立南高等学校の大阪市立三高校を一校に統合し、扇町総合高等学校の校地内に新しい普通科系高校を新設開校させる計画が原案どおり了承された。
系列
- 大阪文化系列
大阪の歴史・文化を中心に英語・古典・歴史などの文系科目を学ぶ。大阪の寺院・碑文を実際に訪問して歴史を学ぶこともある。おもに人文系・社会学系・語学系大学への進学を目指す。- 会計ビジネス系列
簿記・会計を中心に経営・経済について学ぶ。簿記検定や電卓検定など多くの資格取得にも挑戦できる。卒業後は就職するものや経営系・商学系の大学へ進学する者が多い。- 環境科学系列
- 理系科目を中心に環境について学ぶ。川の水質調査などにも積極的に取り組んでいる。また、危険物取扱者や毒物劇物取扱責任者などの難易度の高い資格取得にも挑戦できる。理系・看護医療系大学への進学を目指す。
- 国際観光系列
- 語学・地理文化を中心に旅行業務や観光業務について学ぶ。観光業務の模擬実習も行い、参加費無料のバスツアーを生徒が実際に企画・開催することが卒業演習ともなっている。商業・観光・語学系大学への進学を目指す。
- 情報ネットワーク系列
- ネットワーク構築・プログラミングなど工業商業両面のIT技術を学ぶ。また、情報の収集・加工・発信といったプレゼンテーション能力についても学び、各種大会にも多く参加し成果をあげている。工業・商業・情報系の大学への進学を目指す。
- マーケティングデザイン系列
- デザインや経営を中心に販売促進のためのマーケティングについて学ぶ。地元の商店街の協力のもと店舗実習も行う。経営・芸術・商学系大学への進学を目指す。
部活動
文化部
- 吹奏楽部
- 軽音楽部
- 茶華道部
- 放送部
- 囲碁部
- 手話部
- 家庭部
- 美術部
- 演劇部
- 環境科学部
- ビジネスクラブ
- イラストレーション部
- GF(グローバルフレンドシップ)部
運動部
- 硬式野球部
- ソフトボール部
- サッカー部
- 水泳部
- 陸上部
- 剣道部
- 卓球部
- ダンス部
- テニス部
- バドミントン部
- 女子バレーボール部
- 男子バスケットボール部
- 女子バスケットボール部
野球部
野球部はセンバツに2度出場(1940年の17回大会、1951年の23回大会)に出場している。戦績は出場2回で1勝2敗である。また扇町商時代から野球部の帽子には何の文字もマークもなく、ただの濃紺の帽子を着用するのが伝統となっている[1][2]。全国的にもマークが施されていない帽子を着用しているのは非常に珍しいことである。
沿革
1923年(大正12年)4月に大阪市立扇町商業学校として、大阪市北区西扇町(現在の北区神山町・大阪市立天満中学校付近)に開校した。太平洋戦争の際、戦時措置としての工業学校への転換は免れたものの、校舎を新設の大阪市立医学専門学校(大阪市立大学医学部の前身)に明け渡すことになったうえ、戦時中の一時期には新入生の募集停止を余儀なくされた。
1945年(昭和20年)に大阪市堀川国民学校(現在の大阪市立堀川小学校)、次いで大阪市北野国民学校(戦災により曽根崎小学校に統合され廃校・現在の北税務署の場所)に校舎を移転した。
終戦後新入生募集を再開し、北野国民学校校舎で授業をおこなっていた。しかし同校舎は大阪市立大学理工学部校舎として使われることになり、1948年(昭和23年)に旧松ヶ枝国民学校(戦災により大阪市立堀川小学校に統合され廃校)跡の現在地に校舎を設置した。
1948年(昭和23年)の新制高等学校発足の際、戦時中の女子商業学校増設策で設置された大阪市立中之島女子商業学校[3]を合併して男女共学を実施した。
創立時から一貫して商業科として商業教育を実施していたが、2001年(平成13年)に総合学科に改編した。
年表
1922年3月 - 開校認可される。
1923年4月 - 大阪市立扇町商業学校として開校。定員750名であった。
1944年 - 戦時措置により新入生募集を停止。校舎を大阪市立医学専門学校に転用し、1945年6月まで同校と敷地共有。
1945年6月 - 堀川国民学校に校舎を移転。- 1945年11月 - 北野国民学校に校舎を移転。
1946年4月 - 生徒募集を再開。戦災で校舎を焼失した大阪市立靱商業学校[4]を合併。
1948年4月 - 学制改革により大阪市立扇町商業高等学校が発足。商業科を設置。- 1948年4月 - 大阪市立中之島女子商業学校を合併し、男女共学を実施。
1949年4月 - 現在地に移転。
1959年11月 - 文部省から産業教育の研究校に指定され、研究発表を実施。
1968年11月 - 大阪市教育委員会から商業教育の研究校に指定され、研究発表を実施。
1992年5月 - 文部省より「社会の変化に対応した新しい学校運営等に関する調査研究校」に指定される。
2001年 - 総合学科に改編。大阪市立扇町総合高等学校と改称。
2002年4月 - 大阪経済大学と高大連携協定を締結。
2004年4月- 2学期制を導入。
2022年4月1日- 扇町総合高等学校、大阪市立西高等学校、大阪市立南高等学校の三校を一校に統合し、扇町総合高等学校校地に普通科系高校が開校予定。
出身者
岡本忠之 - 東京六大学野球・早稲田大学4番エース、シーズン最多完封、最多勝利記録現保持者。出陣学徒壮行「最後の早慶戦」で好投。
佐竹治 - 東京六大学野球・早稲田大学選手。
佐竹政和 - 元日本生命選手・監督。現在日本野球連盟評議員
名取幸政 - 俳優、声優。
松川博爾 - 元プロ野球選手
横山光次 - 1951年選抜甲子園準準決勝進出時の4番エース。元阪神タイガース選手。
交通
JR西日本(大阪環状線)桜ノ宮駅(西口)より南西へ約900m- JR西日本(JR東西線)大阪天満宮駅(1番出口)より北東へ約600m
Osaka Metro(谷町線・堺筋線)南森町駅(3号出入口)より北東へ約800m
京阪(京阪本線)天満橋駅より北へ約1km
大阪シティバス・東天満バス停より北へ約200m
脚注
^ 届け全力のエール 開会式
^ あきらめず128球 宣言通り完投 扇町総合・岡野主将
^ 国策による男子商業学校の工業学校への転換と、それに伴う女子商業学校の増設策により、1944年(昭和19年)開校。現在の北区中之島・大阪市立科学館北側にあった。
^ 大阪市の中等学校入試難緩和策に伴う中等学校増設により、1942年開校。現在の西区・靱公園南側にあった。
関連項目
- 大阪府高等学校一覧
- 日本の総合学科設置高等学校一覧
- 大阪市立西高等学校
- 大阪市立南高等学校
外部リンク
- 大阪市立扇町総合高等学校