相馬郡






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福島県相馬郡の範囲(1.新地町 2.飯舘村)


相馬郡(そうまぐん)は、福島県浜通り北部の郡。


人口8,238人、面積276.83km²、人口密度29.8人/km²。(2018年10月1日、推計人口)


以下の1町1村を含む。




  • 新地町(しんちまち)


  • 飯舘村(いいたてむら)




目次






  • 1 郡域


  • 2 歴史


    • 2.1 沿革


    • 2.2 変遷表




  • 3 行政


  • 4 参考文献


  • 5 関連項目





郡域


1896年(明治29年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町1村に相馬市・南相馬市を加えた区域にあたる。



歴史


郡名は鎌倉時代以来一貫してこの地を治めていた相馬中村藩主・相馬氏に由来する。鎌倉時代に下総国相馬郡で有力武士として成長した相馬氏は、その後地頭職を得ていた陸奥国宇多郡・行方郡に移住し、子孫は相馬中村藩藩主となる。本郡の発足前から同藩(通称・相馬藩)の領域は、郡名にかかわらず相馬と通称されていた。



沿革



1.中村町 2.八幡村 3.磯部村 4.飯豊村 5.松ヶ江村 6.大野村 7.駒ヶ嶺村 8.新地村 9.福田村 10.山上村 11.玉野村 21.鹿島村 22.原町村 23.小高村 24.上真野村 25.八沢村 26.真野村 27.高平村 28.石神村 29.太田村 30.大甕村 31.金房村 32.福浦村 33.新舘村 34.大須村 35.飯曽村 36.石橋村(紫:相馬市 赤:南相馬市 桃:新地町 橙:飯舘村)




  • 明治29年(1896年)4月1日 - 郡制の施行のため、宇多郡行方郡の区域をもって相馬郡が発足。以下の町村が所属。(1町26村)

    • 旧・宇多郡(1町10村) - 中村町八幡村磯部村飯豊村松ヶ江村大野村(現・相馬市)、駒ヶ嶺村新地村福田村(現・新地町)、山上村玉野村(現・相馬市)

    • 旧・行方郡(16村) - 鹿島村原町村小高村上真野村八沢村真野村高平村石神村太田村大甕村金房村福浦村(現・南相馬市)、新舘村大須村飯曽村石橋村(現・飯舘村)



  • 明治30年(1897年)


    • 9月1日 - 原町村が町制施行して原町となる。(2町25村)


    • 10月1日 - 郡制を施行。



  • 明治31年(1898年)


    • 1月19日 - 小高村が町制施行して小高町となる。(3町24村)


    • 12月1日 - 鹿島村が町制施行して鹿島町となる。(4町23村)



  • 明治33年(1900年)2月13日 - 磯部村の一部(日下石・立合・赤木・柚木)が分立して日立木村が発足。(4町24村)


  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。

  • 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。


  • 昭和4年(1929年)5月3日 - 松ヶ江村が中村町に編入。(4町23村)

  • 昭和17年(1942年)4月1日 (4町21村)

    • 大須村・新舘村が合併して大舘村が発足。

    • 石橋村を飯曽村に編入。



  • 昭和29年(1954年)


    • 3月20日 - 原町・太田村・大甕村・高平村が合併して原町市が発足して郡より離脱。(3町18村)


    • 3月31日 (2町6村)

      • 中村町・飯豊村・磯部村・日立木村・大野村・八幡村・山上村・玉野村が合併して相馬市が発足し、郡より離脱。

      • 鹿島町・真野村・上真野村・八沢村が合併し、改めて鹿島町が発足。

      • 小高町・金房村・福浦村が合併し、改めて小高町が発足。




    • 8月20日 - 新地村・福田村・駒ヶ嶺村が合併し、新制の新地村が発足。(2町4村)



  • 昭和31年(1956年)9月30日 (2町2村)

    • 飯曽村・大舘村が合併して飯舘村が発足。

    • 石神村が原町市に編入。



  • 昭和46年(1971年)8月1日 - 新地村が町制施行して新地町となる。(3町1村)


  • 平成18年(2006年)1月1日 - 鹿島町・小高町が原町市と合併して南相馬市が発足し、郡より離脱。(1町1村)



変遷表




行政


  • 歴代郡長
































































































































氏名 就任 退任 備考
1 熊川詳長 明治29年(1896年)4月1日 明治31年(1898年)4月22日 宇多・行方郡長より留任
2 飯塚清通 明治31年(1898年)4月22日 明治32年(1899年)4月8日
3 富田善吾 明治33年(1900年)4月21日 明治35年(1902年)8月30日
4 鈴木直清 明治35年(1902年)8月30日 明治38年(1905年)11月
5 野村勝三 明治38年(1905年)11月 明治39年(1906年)12月
6 金指清 明治39年(1906年)12月 明治42年(1909年)5月
7 成田直忠 明治42年(1909年)5月14日 明治43年(1910年)8月27日
8 小田原勇角 明治43年(1910年)8月27日 明治45年(1912年)6月11日
9 石部豊
10 田出喜一
11 吉野勝
12 川崎末五郎
13 矢羽真直
14 見坊田鶴雄 大正10年(1921年)5月23日 大正12年(1923年)5月4日
15 鹿子政雄 大正12年(1923年)
16 中原順平
17 山川源三 大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

  • 郡役場 - 中村町字北町92


参考文献




  • 角川日本地名大辞典 7 福島県

  • 斎藤笹舟『相馬郷土文化志』(歴史図書社、1976年)



関連項目


  • 消滅した郡の一覧





先代:
宇多郡・行方郡

行政区の変遷
1896年 -
次代:
(現存)




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