機動刑事ジバン
メタルヒーローシリーズ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第7作 | 世界忍者戦 ジライヤ | 1988年1月 - 1989年1月 |
第8作 | 機動刑事 ジバン | 1989年1月 - 1990年1月 |
第9作 | 特警 ウインスペクター | 1990年2月 - 1991年1月 |
機動刑事ジバン | |
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ジャンル | 特撮テレビドラマ |
原作 | 八手三郎 |
脚本 | 杉村升 他 |
監督 | 小西通雄 他 |
出演者 | 日下翔平 間下このみ 榎田路子 小西邦夫 渡辺マリ 伊豆肇 レオ・メンゲティ 石濱朗 他 |
ナレーター | 大平透 |
オープニング | 「機動刑事ジバン」 歌:串田晃 |
エンディング | 「未来(あした)予報はいつも晴れ」 歌:串田晃 |
製作 | |
プロデューサー | 宇都宮恭三(テレビ朝日) 吉川進・折田至・堀長文(東映) |
制作 | テレビ朝日 |
放送 | |
音声形式 | モノラル放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1989年1月29日 - 1990年1月28日 |
放送時間 | 日曜 9:30 - 10:00( - 第9話) 日曜 8:00 - 8:30(第10話 - ) |
放送分 | 30分 |
回数 | 全52 |
特記事項: 「メタルヒーローシリーズ」 第8作 | |
『機動刑事ジバン』(きどうけいじジバン)は、1989年(平成元年)1月29日から1990年(平成2年)1月28日まで、テレビ朝日系で全52話が放送された、東映制作の特撮テレビ番組、および作中に登場するヒーローの名称。放送時間は当初毎週日曜9:30 - 10:00であったが、1989年4月2日放送分(第10話)より同8:00 - 8:30(いずれもJST)へと変更された。
「メタルヒーローシリーズ」の第8作目に当たると共に、年号が平成になってから最初の作品でもある[1]。
目次
1 概要
1.1 特徴
1.2 放映時間の変更
2 あらすじ
3 登場人物
3.1 セントラルシティ署
3.2 ジバンを取り巻く人々
3.3 犯罪組織バイオロン
3.4 その他
4 機動刑事ジバン
4.1 基本武装
4.2 パーフェクトジバン
4.3 メカニック
4.4 その他のメカニック
4.5 対バイオロン法
5 キャスト
5.1 レギュラー・準レギュラー
5.2 声の出演
5.3 主なゲスト出演者
5.4 スーツアクター
6 スタッフ
6.1 デザイン関連
6.2 音楽関連
7 主題歌・挿入歌
8 放送日程
9 放映ネット局
10 他媒体展開
10.1 映像ソフト化
10.2 映画作品
10.3 ネットムービー
11 CS放送・ネット配信
12 脚注
12.1 注釈
12.2 出典
13 参考文献
概要
特徴
本作品は、『超人機メタルダー』以来となるロボットヒーロー物として制作されている[注釈 1]。また、主人公が表の顔は刑事で、事件が起これば人目につかないようにジバンになるため、変身のシーンはほとんど描写されないがホログラムのような光に包まれて人間態の姿に戻る場合はある[3]。
これは1987年に公開された映画『ロボコップ』の影響を受けたものであり[4][3][5]、その影響はこれ以外にもジバンの機械的な動作や、各種メカニックの描写などにも大きく現れている[1][注釈 2][注釈 3]。また、随所に『エイトマン』へのオマージュも含まれている。一方で、電子警察手帳を構えて対バイオロン法を読み上げるなど、時代劇に通じるケレン味のある演出も特徴である[1]。また、バンダイの担当者であった野中剛は、当時流行していたテレビドラマ『あぶない刑事』の雰囲気も目指していたと述べている[5]。
これ以外に特筆すべき点としては、本シリーズの主人公としては初めて、地球の公的機関に所属している設定となっている点や、後半にパーフェクトジバンが登場したことにより投入された大型火器の登場[3]が挙げられる。また、それまでヒーローが使用する車両は国産メーカーのものが中心だったが、本作品にてGMの車両が初めて使用された。これらの要素は以降の同シリーズ作品にも多く取り入れられている。
他に本作品で特筆すべき点は「なりきりアイテム」の好調である[6]。メタルヒーローはこれまで巨大変形メカの超合金や等身大キャラのフィギュアなどが主力だったが、本作品の「DX電子ポリス手帳」の売上が好調だったことにより、これ以降は登場キャラの持っている小道具が主力になる[7][6]。また、大型武器「オートデリンガー」の売上もクリスマスシーズンに好調となり、以後のシリーズでも中盤での大型武器の登場が恒例となった[8][6][注釈 4]。
初期案のネーミングは「未来刑事デッカー」、「デッカル」でどちらも放送直前の児童誌[要文献特定詳細情報]に載ったことがある。
放映時間の変更
前述の通り、本作品では放送期間中に放送時間が変更されている。これは1989年春の改編において、報道・政治討論番組『サンデープロジェクト』が立ち上げられたことに伴う編成枠の見直しが実施されたもので、それまで10:30 - 11:00に設定されていたABC制作ドキュメント枠が1時間前倒しされ、それに押し出される形で本作品も8:00 - 8:30へと放送時間が変更された。結果、それまで『題名のない音楽会』を挟んで分断されていた8:30より放送のABC制作アニメ枠(同時期に『新ビックリマン』へ移行)とは放送時間が連続し、テレビ朝日系では日曜8時台が子供向けの時間帯、9時台以降は大人向けの時間帯と明確に確立された。
ただし、クロスネット局であった青森放送(RAB)とテレビ大分(TOS)の2局では放送時間の変更は行われず、この体制はRABでは『ソルブレイン』放映時の青森朝日放送(ABA)開局前まで、TOSでは『ジャンパーソン』放映時の大分朝日放送(OAB)開局まで続いた。またフルネット局でも広島ホームテレビなどのように、地元スポンサーなどの関係で既存のローカル番組を移動できず、同様に遅れネットとなった局も一部にあった。これら遅れネットで放送した局では時間移動後もスポンサーは同じだったが、クレジットはクロスネット局・遅れネット局から出していた。
ABCでは夏の高校野球の中継時期を迎えると、そちらを優先しなければならないため、前作『世界忍者戦ジライヤ』以降平成仮面ライダーシリーズに至るまで、日曜日に4試合が行われる週は放送休止を余儀なくされている。しかも当時は別時間帯での振替放送という救済措置が行われておらず、休止された回はそのまま飛ばされていた。
あらすじ
セントラルシティ署の青年刑事・田村直人は、犯罪組織バイオロンに襲われた五十嵐博士、孫のまゆみを救うために命を落とした。だが彼は、“ジバンプロジェクト”の被験者に選ばれ、サイボーグとして蘇った。普段は同僚たちと共に平刑事を装って捜査にあたっている直人は、ひとたびバイオロンの悪事を嗅ぎつけるや、銀色のボディに包まれた機動刑事ジバンに姿を変え、バイオロンと戦うこととなる。
登場人物
セントラルシティ署
田村直人(たむら なおと) / 機動刑事ジバン
主人公。1965年9月2日生まれの24歳。本籍は長崎県長崎市[注釈 5]。一人称は「僕」[注釈 6]。セントラルシティ署に勤務する刑事で、正義感が人一倍強い性格からバイオロンに襲われていた五十嵐博士とその孫まゆみを助けようとしてウニノイドに生身で挑み、命を落とす。瀕死の五十嵐博士が施した改造手術により機動刑事ジバンとして蘇ったが、完成直後に五十嵐博士が亡くなってしまったために満足な調整を受けていない。よって、いつ機能停止に陥るかも分からないが、それでも彼は消える事の無い正義の心から警視庁秘密捜査官警視正としてバイオロンと戦うことを誓った。普段の刑事としての彼は、捜査に支障が生じない範疇でドジを起こし、昼行灯を装う面がある。非番の時には子供たちの野球のコーチを引き受けるなど、地域からの評判も高い好青年。洋子の誕生日プレゼントを用意することなどから、彼女に気がないわけでもないようである。両親を殺された後、行方不明の妹を捜して警察官の道を選んだが、信じていた柳田に妹が五十嵐博士の孫として生きていたことを隠匿されていた事実にショックを受ける。- バイオロン壊滅後、散っていった仲間たちの墓参りを済ませ、平和を守るための旅に出る。
- 片桐 洋子(かたぎり ようこ)
- セントラルシティ署における直人の先輩刑事。直人より年下である。かなりの行動派であり、愛銃はコルトガバメント。拳銃の腕は確かなもので、清志郎曰く「セントラルシティ署でも随一」。マスク程度なら難なく倒せる上、愛銃以外の銃器の扱いにも長けている。車(白のマツダRX-7)の運転はかなり乱暴。ポニーテールにミニスカートあるいはボディコンの格好であることが多く、ピストルを撃つ際に少しスカートを捲り上げる(腰を低くするため)[注釈 7]。直人がジバンであることは知らないが、自らが危機に陥った場合には直人を呼ぶほど彼を頼りにしている。最終話で実兄だと知った後のまゆみが"お兄ちゃん"と呼んでジバンに抱きついたことで直人がジバンだと気がついた[注釈 8]。
- 村松清志郎(むらまつ きよしろう)
- 捜査課長代理。自称エリートでシティボーイだが、実は地方(秋田)出身。直人に先輩風を吹かせているが、かなりのおっちょこちょいな上調子に乗りやすく、バイオロン側は「ダメ刑事」と呼んでいる。第24話ではバイオロンとの戦いで負傷した膝をジバンから秘密裏に治療された[注釈 9]ことから、自分がジバンであると勘違いした。洋子に好意を寄せているが相手にされていない。大抵、ドジを踏んで敵に捕まったり、頓珍漢な意見を披露したりする役がお決まりではあるが、どうしようもないダメ刑事というわけではなく、敢然と悪と戦う場面も存在する。ジバンに絶対の信頼を置いている。妹(アコ)がおり、劇中に登場する。趣味は釣りで、出張先にまで釣り道具を持っていくほど。
- 坂東武子(ばんどう たけこ)
- 捜査課長。規律正しい話し方が特徴。初期のみの出演。
- 松本美智代(まつもと みちよ)
- 捜査課事務員。直人に気がある模様。
ジバンを取り巻く人々
- 五十嵐健三(いがらし けんぞう)
- ジバンの開発者。1924年生まれの65歳。対バイオロン用兵器製造計画「JIBAN PROJECT」を密かに進めていた。しかし、その兵器すなわちジバンはサイボーグであり、非人道的と感じた彼は、仮に志願者が現れたとしても中止するつもりでいた。だが、バイオロンに襲われた時に自分と大切な孫娘のまゆみを守るために命を落とした青年を死なせたくないという思いから、自らも重傷の身である中で直人に手術を行うが、その後間も無く力尽き、ジバンの活動する姿を見ることは無かった。また、国立科学アカデミーバイオ研究所の所長でもあり、その施設においてドクターギバ(ギバノイド)を誕生させてしまう。結果論であるが、ジバンとドクターギバの両方の誕生に深い係わりを持つ人物であり、その意味ではこの物語のキーパーソンであると言える。実はまゆみは養子であり、血の繋がりは無い。
- 五十嵐まゆみ(いがらし まゆみ)
- 直人がジバンだという秘密を知る少女。五十嵐博士の孫娘でジバン誕生に立ち会った。手術が成功し完成したにも関わらず初起動に失敗したジバンだったが、最後は彼女の一筋の涙がジバンを稼動に導いた。また、破壊されたジバンを甦らせるための「鍵」を持つ。序盤においてジバンの助手的な役割を担っていたが、第17話・第18話でバイオロンの作戦によって失踪、記憶を失う。以降は直人とは離れ離れとなり、早川良との逃避行を経てバイオロンに捕らわれてしまう。また第50話において、行方不明になっていた直人の妹であることが明らかになる。しかし、その事実を知る唯一の存在になった柳田が隠していたことで危うく兄妹だと知らぬまま別れそうになってしまう。
- 柳田誠一(やなぎだ せいいち)
- 第11話より登場。1935年生まれの54歳。警視庁秘密調査室統括責任者であり、五十嵐博士の助手としてジバン計画にも携わっていた。最初は直人をジバンにすることに反対したが、五十嵐博士の熱意に負けてサポートを行いジバンを誕生させる。直人にいつまで生きられるかわからないことを告げつつ、五十嵐博士の遺志を継ぎバイオロンと戦うことを諭し、直人に警視正の階級を与えた。その後も立場上常時ではないもののジバンをサポートし、ジバン及び直人の良き補佐役である一方、19話ではバイオロンの元となる生命体が入った瓶と引き換えに少女をマッドガルボに人質にされた際も、それを渡せばバイオロンの謎を解明できないと瓶を渡さないなど非情な一面もある。第51話でジバン基地を犠牲にしてバイオロンの本拠地を突き止めた後基地の崩壊に巻き込まれ、直人に後を託して息絶える。
- 直人が両親亡き後の唯一の肉親である妹を捜していることを、そして五十嵐まゆみが直人の妹だと知りながら養父母である五十嵐夫妻の心情のみを優先したため、いつ絶命するかもしれない直人に妹のことを隠匿していた。五十嵐夫妻の心を思い遣れと直人の苦しみを無視した発言をしたが、一方で長く妹を捜し続けていた彼の心を踏み躙ったことを後悔していたため、死に際に兄妹を引き裂きかけた罪を謝罪した。
- ボーイ
- ジバン基地全般を管理する第6世代コンピュータ。後にハリーの体に移植されハリーボーイとなる。
- ハリー
- 後のハリーボーイ。ハリーは板倉博士が開発した第6世代コンピュータ内蔵で、世界60カ国語以上を話すマスコットロボット。初登場は第5話。平和主義な性格で戦いによる解決を全面否定していたが、バイオロンに捕らえられた板倉博士を救出するために電気ショックで戦い一度は機能停止するも、メモリーチップが無事であったために修理されて再登場。再び機能停止に追い込まれた後ボーイと合体してハリーボーイとなり、失踪したまゆみに代わって助手的な役割も担うことになった。だが第51話で、柳田同様ジバン基地と運命を共にした。
犯罪組織バイオロン
ドクター・ギバ率いる犯罪組織で、日本征服のために様々な犯罪を行っている。劇中の台詞から日本各地に支部を持っていることが分かる他、世界各国の犯罪組織とも繋がりを持っている。
- ドクター・ギバ
- 数々のバイオノイドを作り出して犯罪を起こす、犯罪組織バイオロンの首領。普段はコーカソイド系の中年男性のような姿をしているが、首は360度回転し取り外すことが可能で、その下には白い異形の頭部が隠されておりナメクジと似ている。後述のギバノイドの姿では首領だけあって戦闘能力はやはり高く、ジバンの3大メカを次々と大破させ、オートデリンガーの直撃にも耐えるだけの強靭さも見せ付けた。
- その正体は、五十嵐博士が所長を務めていた国立科学アカデミーバイオ研究所の廃液処理場から発生した何らかの物質などが意志を持ち誕生したギバノイドで、いわば全てのバイオノイドたちの始祖に当たる。ショック波を伝播させる蔦と触手を伸ばす。頭部の広がった部分とその上の目からは光線を放つ。またこの時の姿は骸骨を思わせるようなフォルムとなっており、上記の人間態の頭部を外した状態とは異なったデザインとなっている(どちらが本当の姿かは最後まで不明)。いささか激情家で、『自分という存在を産み出しながら無責任である』という理由で人間に対して異常なまでの憎悪を抱き、生命の価値を認めず、人間に味方するバイオノイドにも容赦しないが、時たま自分が招いた失策を認められず部下に八つ当たりするなど、人間臭い一面やユーモラスな部分を見せることがある。基本的には文明を破壊せずに征服することを好むが、まれに破壊活動を含む作戦を実行することもある。最終話では「バイオロン帝国」を築き上げ、人類を抹殺する野望を語った。まゆみを人質に取り、基地を自爆させて飛行船で脱出しミサイルで全世界を攻撃しようとするも、ジバンに阻止された末飛行船の墜落と共に死亡した。
- ギバ、ギバノイドとも雨宮慶太がデザインを担当[9][注釈 10]。ギバも含め、バイオロンの主要なキャラクターは意図的に逆を狙う形で、本来ヒーローや正義側に用いられることの多い「白」を基調としたカラーリングで統一されている[10]。また廃棄物から誕生した生命体という怪人のコンセプトは、後に雨宮が監督として携わった『仮面ライダーZO』のドラス及びネオ生命体にもそのまま受け継がれている。
- マーシャ
- 女性型の人工生物。ドクター・ギバの側近であり、普段は白と赤を基調とした服を着用した、若い女性の姿で諜報活動に従事する。明るくミーハーな性格で、パリコレの洋服を好む一面も垣間見せるが、人間に対しては非情な態度を見せる。バトルマーシャと呼ばれる、白とオレンジを基調とした戦闘形態にも変身でき鋭い爪とビーム鞭を武器とする。最終話で、マッドガルボと運命を共にするように命令されたにもかかわらずカーシャと共に逃げ帰ったため、怒りを買い殺される。
- 人間態の衣装、バトルマーシャとも雨宮慶太がデザインを担当[11]。
- カーシャ
- 女性型の人工生物。マーシャと同様に普段は諜報活動に従事し、バトルカーシャと呼ばれる戦闘形態にも変身できるが、人間態の衣装は白と緑基調、バトルカーシャ時の体色は白と青といった差異も見られる。ティファニーの宝石を好むなどミーハーな性格もマーシャに近いが、バイオロンに対する忠誠はマーシャよりやや薄いらしく、クイーンコスモの夢見る女だけの帝国の話を聞いた時は憧れを示した。最期はマーシャと共に、ドクター・ギバに始末された。
- 人間態の衣装、バトルカーシャとも雨宮慶太がデザインを担当[11]。
- ブビ
- ドクター・ギバに作られた人工生物。木の切り株のような姿をしており、巨大化能力を持つ。バイオロン基地でのカーシャとマーシャのおしゃべりを煙たがっており、「うるさい、うるさい」が口癖。捕虜となったまゆみとの交流を経て改心し、バイオロン壊滅後はムクと共に五十嵐家で暮らすようになる。
- デザインは雨宮慶太が担当[12]。
- ムク
- ブビと同じく人工生物。毛むくじゃらで鳥の雛のような身体に鋭いくちばし、ネズミのような手とカタツムリのような触角を有している。3匹が一組で行動し、ブビの後に続いてしゃべることが多い。ブビ同様にまゆみとの交流を経て改心し、バイオロン壊滅後は五十嵐家で暮らすようになる。
- デザインは雨宮慶太が担当[12]。
- マッド・ガルボ
- 第17話より登場。ジバンに敗退を重ねたドクター・ギバが、対ジバン用として生み出したジバンキラーで、ジバンと同等もしくはそれ以上の能力を有する「バイボーグ」と呼ばれる無機生物である。その開発思想を反映してか、全体的なシルエットやフォルムもジバンに近似したものとなっている。見かけは男性を思わせる姿だが、備わっている人格や声は女性のものであり、第33話で人間に化けた際も女性の姿を取っている。
- 鋭い水晶状の刃を持つ剣やダイダロスファイヤーをも防ぐ盾、肩に内蔵されたバイオバズーカや胸部より伸びるガルボアンカーなど、様々な武器を装備しているほか、黒牙(くろきば)呼ばれるバイカンと同性能のサイドカーを所有している。その身体は80%が金属、20%が有機物質から形成されており、唯一ジバンエンドをまともに受けても倒れず、一度はジバンを瀕死状態に追い込んだこともあるなど、尋常ではない耐久度や戦闘能力を発揮する。
- 基本的には任務を何よりも優先して遂行する生真面目な性格であるが、完全に戦闘特化型として作られた故に情に欠け非常に冷酷で、かつ執念深い性質の持ち主でありジバンを抹殺するために様々な策を巡らす。また人間という生物自体を見下しており、ジバンに対しても「体のほかの部分は完全にメカに改造されているが、脳だけはもとの田村直人だ。考えること感じることやること全てが、下らん人間と同じ」と激しく憎悪している。
- 第34話にて宇宙生物の力でパワーアップし、最終的には盗み出したジバン計画の設計図を元に、自身の体表を機械で覆うことでジバンと瓜二つな姿と、全てにおいてジバンを上回る性能を持つ同型のサイボーグに変貌を遂げる。最終決戦ではジバンに仲間たちの幻影を見せ油断を誘おうとするも、心を鬼にした彼の前では無力であり幻影ごと叩き切られ目論みは失敗。それでもなおマクシミリアンソードにも耐え抜くタフさを見せるが、最後はパーフェクトジバンのファイナルキャノンの前に敗北した。
- デザインは雨宮慶太が担当[13][注釈 11]。雨宮によればマッドガルボが女声であることは彼自身の意図によるものではなく、もう少し正統派の悪にして欲しかったと後に語っている[10]。
- バイオノイド
- ドクター・ギバの作り出す怪物群。海底工場で『怪物の元』を生成し、それを持ち帰りギバの研究所でバイオ怪物を作るという工程が採られている[14]が、研究所のゴミ捨て場から偶然誕生した者もいる。後に、第48話で所在地を突きとめたジバンにより海底工場は爆破されている。
- 非常に生物的な外見を有するが、何らかの道具を改造して作られたり、兵器を装備もしくは融合させるなど、機械的・無機的な要素も含んだ個体も存在する。またモチーフとなるものは動植物を始め多岐にわたるが、物語初期に登場した個体を中心に、必ずしもモチーフをそのままに反映した訳ではない外見の個体も散見される。人間、特に子供の肉が好物である他、黒焦げのパンを気にせず食べる者もいた。
- 殆どの個体は人間に化ける能力をもち、人間社会に潜伏して工作活動や諜報活動に従事する場合もあり、中には物語の始まる5年前から活動していた個体も存在する。しかし、汗をかかなかったり指紋がないなど、普通の人間と異なる特徴を持つ。性格や知能に関しては個体差があり、時には強烈な個性を持つ個体や、生体材料に含まれた因子の影響などが原因で良心に目覚めて悪事を躊躇する個体もいる。
- マスク
- 戦闘員。黒いズボンにジャンパー、それにマスクと全身黒づくめの出で立ちが特徴で、拳銃やライフルで武装し軍用車両を駆ることもある。言葉を話し人間の姿に化けることもできるが、並みの制服警官こそ圧倒するものの清志郎には負けるなど、その戦闘能力は必ずしも高くはない。
- デザインは雨宮慶太が担当[12]。
その他
- クイーンコスモ
- 第28話よりバイオロンとは別の敵対勢力として登場。月にて誕生した謎の女性型生命体で、ドクター・ギバと同様に人間を嫌悪している。また、自分を世界一の美女と自負しており、服や宝石などの美しい物に異常に執着する一面も持っている。
- 固有の能力として、強力な「ムーンパワー」を使う。ムーンパワーは直接的な破壊力を発揮する以外にも物体を宙に浮かせ移動させたり、人間に触れて生気を吸い取り、花を枯れさせたり、人間の心を洗脳し凶暴性を高め襲わせたり、さらには騎士のような分身・ゴーレムコスモを作り出せるなど、かなり万能な能力として描写されている。初登場時はマッドガルボのビームすら平然と防ぎ、直後の反撃で撤退せしめた。
- その正体は月に投棄された廃棄物から誕生した怪物コスモとよばれる生命体で、マクシミリアンソードをも弾く岩石状の強固な身体を持ち、常に浮遊している。破壊光線や溶解液を武器とするほか、ジバンの電子機器(特に視覚)を狂わせる虫も用いる。
- 当初はカガワ博士が採取した宇宙生物を取り戻しに地球に現れ、この宇宙生物を巡ってジバンだけでなくバイオロンとも敵対していたが、やがてジバン打倒のために手を組む。最終的には再度バイオロンと袂を分かち、地球にて自分の仲間とともに「女だけの帝国」を建国しようと画策。最後は、怪物コスモとなってジバンと戦うも、パーフェクトジバンの前に倒された。
- デザインは篠原保が担当[12]。
- 早川 良(はやかわ りょう)
- 第20話より登場。26歳[15]。
- 北海道美術大学の大学院生だったが、半年前にバクハノイドが起こした美術品爆破事件の現場に偶然居合わせたことから、容疑者として追われている。自身の無実を証明するため、警察の目から逃れると同時に犯人を追い掛けていた。その途上で記憶喪失になったまゆみを助けたことから、彼女と行動を共にするようになった。
- 元美大院生ということもあって芸術品や美術品に関する思い入れは大変強い。特に愛着して止まないのはモナリザで、「僕の女神だ」と劇中で言い切っている。特殊な戦闘能力を持たない一般人の身でありながらそれらを傷つけようとする者を許さず、相手がバイオロンでも立ち向かう勇気を持つ。
- 前述の理由から生活は苦しく金銭的にも不自由で、車中泊を繰り返すことで日々を凌いでいた。そんな暮らしの中でもまゆみには精一杯優しく接し、思慕を置かれる間柄となる。第46話にてクイーンコスモに捕われたまゆみを救うために命を賭け、壮絶な最期を遂げる。遺体は直人の手によって河原に埋葬された。
機動刑事ジバン
セントラルシティ署の刑事・田村直人がサイボーグ化された警視庁秘密捜査官。階級は警視正。サイボーグではあるが比較的、人間の時と大差ない生活ができるようである[注釈 12]。
そのボディはジバンファイバー製で、並大抵の火器などではまるで歯が立たない。力は鉄骨も持ち上げ、スピードはサラブレッド並み。動力は電気エネルギーであり、長時間の戦闘には不向きで、エネルギー切れに陥りそうになったこともある。また、射撃に関しては秀でているが、剣術に関しては秀でてるとは言い難い。
普段は直人として生活しており、必要に応じて自在にジバンに変身する。この変身プロセスの詳細には作中殆ど触れられておらず、全編通しての明確な変身シーン自体も、第11話でジバンとして初起動してから直人の姿に戻る際と、第51話にてマスクの襲撃に立ち向かいながら青白い光に包まれて変身した際のみに留まっており、大抵の場合は直人の姿で物陰に隠れたのち、ジバンとして出てくるという描写がなされる程度である。
洋子、清志郎などの署内関係者はもとより、敵組織のバイオロンにも正体を知られないようにしていたため、ジバンとして活動する際には直人自ら行方をくらましたり、敵の襲撃に遭って生死不明となったのち、ジバンとして敵の前に登場することが多かった[注釈 13]。また第25話では、ロダンの考える人の銅像になり済まし、その身体を破って敵の前に現れるイレギュラーな登場も果たした。
- 造形
- それまでのメタルヒーローシリーズでは部分的に用いられていたFRPが、ジバンでは全身に使われている[16][17]。これにより全体的な見栄えが良くなった[17]一方、パーツが大型化し、手足が長くないと全体のバランスが悪くなるという問題があったが、本作品でメインを演じた横山一敏は長身のためバランスが良く、バンダイで玩具開発を担当していた野中剛は手応えを感じたという[16]。
- またパーツをピン留めする必要があるため着脱には時間がかかり、アクションもしづらいものとなっている[16][17]。
基本武装
下記の武装の他、左胸の「☆」マークが表示されているパネルから様々な光線を発することができ、被害者の身体に付着した薬剤を熱線で蒸発させたり、バイオノイドの触手を分解・消滅させて拘束を解いたりといった用途に用いられている。なお、この部分はジバンの心臓部でもあり、第34話でマッドガルボがジバンを倒した際にはこの部分に剣を突き刺してパネルを破壊し、とどめを刺している。
- マクシミリアン TYPE-3
- ジバンの右腿に収納されている3種類に変形する武器。オープニング映像でのみ、左手首の甲を右の拳でスタンプのように叩くと飛び出すシークエンスが描写されている。
- マクシミリアンスティック
- マクシミリアン TYPE-3 の基本形態である十手。高圧電流のディスクローズショックを放つ。通常はこの状態で収納されている。
- マクシミリアンガン
- マクシミリアン TYPE-3 が変形した光線銃。通常の破壊光線の他、人間に化けたバイオノイドの正体を暴くサーチバスター、マクシミリアンの全エネルギーを放出して大ダメージを与えるラストシューティングという光線も発射可能。
- マクシミリアンソード
- マクシミリアン TYPE-3 が変形した剣。エネルギーを集めることで光り輝く必殺武器になる。敵に突進してすれ違いざまに斬りつけ、振り向きざまに縦斬りを決めるジバンエンド(序盤ではすれ違いざまに胴切りのみ)、ジャンプして降下しながら剣を振り下ろすジバンハーケンクラッシュ、ダイダロスで飛行しながら敵を斬るジバンフライングクラッシュという必殺技があり、ジバンエンドが最も多用された。
- 電子手帳
- ジバンの腹部に収納されている電子手帳。ジバンの身分証明書であり、名乗りを上げる際に提示する他、1から9までの3桁の暗証番号の入力により専用マシンやダイダロスを呼ぶ(「1→5→3」のコードでたいていのメカを呼び寄せる[注釈 14])。
- 元々は単独での玩具化の予定はなかったため、固有名称が存在しない[6]。しかし、劇中で印象的な演出がなされたことで電子手帳を含めた廉価版玩具「機動刑事セット」が予想以上の売上となり、その後『DX電子ポリス手帳』として単独商品化された[6]。そのため、初期装備でありながら玩具発売は番組中盤の7月であった[6]。
- マルチワーカー
- ジバンの右腕に内蔵されており、使用時にせり出してくるドリル。大型の針・ニードリルやハイパービームを発射可能。バイオノイドとの格闘戦の際、一種の暗器として威力を発揮した。パーフェクトジバンに強化改造後は使用されていない。
- グリップガン
- ジバンの左腕に内蔵されているワイヤー付き手錠。作中未使用。
- 高機動システムウェポン ダイダロス
- 第12話から登場した新兵器であり、空を飛ぶ事が出来る新ユニット。普段はレゾンのトランクに格納されており、電子手帳で呼び出すことでジバンの元に飛んでくる新装備。背中に装着する飛行ユニットと2連装ビーム砲の2種類の使い方が可能であり、ビーム砲モードのダイダロスボンバードは、ビルのワンフロアも一撃で破壊する必殺光線ダイダロスファイヤーを発射する。飛行ユニットは、宇宙遊泳に使われる有人機動ユニット(MMU)を連想させるフォルムである。第34話でダイダロスファイヤーをサイノイドに破られ、35話でパーフェクトジバンに強化された後は、専ら飛行ユニットとして用いられることが多くなった。
パーフェクトジバン
第34話でマッドガルボとサイノイドに敗れ完全に破壊され機能停止したジバンが、3つの新兵器を得て強化復活を果たした姿。これらの武器は、いずれも使用時にジバンの元に自動的に転送されて装備される。これらの要素によりノーマルのジバンと比較して50%のパワーアップを果たしている。それ以外に外見の変化は無いが、装甲も強化されたらしく、当初は強化されたサイノイドの攻撃にもびくともしなかった[注釈 15]。
パーフェクトジバンになってからも強化武装の一つであるダイダロスは使用でき、第42話において4つの武器をフル装備した状態で戦ったことがある。
DVD第4巻の同梱パンフレットには、作中未登場だったパーフェクトジバンの強化系に当たる「ストロングジバン」が記載されている。ストロングジバンは、次作品『特警ウインスペクター』のファイヤーのマックスキャリバーとウォルターのディスライダー、肩バルカン砲を装備している。
- オートデリンガー
- ジバン最強の大型火器。弾丸を高速連射し、敵の掃討に威力を発揮するサブマシンガンモードと、ダイダロスの30倍以上の破壊力を誇る最強必殺技ファイナルキャノンモードの2種類のモードがある。最終話で破壊されている。プロップは後にグレーのペイントを施され、東映Vシネマ作品『女バトルコップ』の「ニュートロンマグナム」に流用された。
- ニードリッカー
- 右腕に装着する大型ドリル。先端から光線を照射したりする事も可能。ジバンが一度敗北を喫したサイノイドの角を容易く破壊するほどの硬度を持つ。最終話前で取り外された。
- パワーブレーカー
- 左腕に装着する大型シールド。先端に強力なパワーハンドが付いている。パワーハンドで敵を捕獲し、万力のように絞め上げたり、遠方へ投げ飛ばしたり出来る。こちらも最終話前で取り外された。
メカニック
どのメカもスケルトンブラックカラーを基調とし、非常に多くの電飾が施されているのが特徴である。3機とも第6世代のコンピューターを搭載されており、機械間では信号音で会話を使うが、人間と同じく会話までこなし、感情もある。またこれらは、ジバンと意識がシンクロしており、ジバンが機能停止すると、これらのメカも機能停止してしまう。実際にジバンが破壊された直後、ジバン基地に格納されていた3機とも動かなくなったという描写がなされている(第35話)。
最終話で3機とも破壊される。
- レゾン
- 全長:4950mm / 全幅:1840mm / 全高:1550mm / 最高速度:800km/h
- ジバンが事件現場に向かう際、最も頻繁に使用される専用パトカー。その装備は「防御」に重点が置かれている。
- ストラチオガリクソンマークIIターボチャージャーエンジンを搭載した左ハンドル車として設計されており、右側のシートにはジバンを収容するための緊急避難装置が配備され、第34話ではマッドガルボに破壊されたジバンを回収し車内に収容している。武装として、バンパーにレーザーレールガンを内蔵している他、ジバンがパーフェクトジバンに強化されてからは、オートデリンガーをドアの上に装備できるようにもなった。
- 作中では暴力禁止を訴えるハリーに捜査の協力を拒否され、さらに機内に花火を投げかけられて見失った際、怒りを露わに仕事を投げ出そうとした一幕も見られた。
- 撮影用車両のベース車はGMのポンティアック・トランザム[6]。ボンネット部分にはLEDが使用された[6]。
- バイカン
- ジバン専用のオートバイで、その装備は「攻撃」に重点が置かれている。
- 車より小回りが利く特性上、状況によってレゾンと使い分けされるのだが、大抵はレゾンが使用されるため影が薄い。ノーズ部分にバルーガ砲を装備している。
- スパイラス
- 飛行型のバイオノイドを追撃する際に使用される、最高速度マッハ0.8で飛行するステルスVTOL戦闘機。レーザーバルカンが武器。
その他のメカニック
- ジバン蘇生装置
- 第35話に登場。基地の位置が暴かれ破壊された際のリスクを考慮し、メインコンピュータの中に蘇生方法は記されておらず、五十嵐博士の墓標に仕込まれた隠しスイッチに、まゆみが持つペンダントを差し込むことで隠し扉が開くようになっている。扉の内部には五十嵐博士が作り上げた成長型コンピュータが収められている。劇中では、破壊されたジバンの切断された左腕を瞬く間に再生・接合し、同時に致命傷となった心臓部の傷も修復した。
対バイオロン法
犯罪組織バイオロンを取り締まるために「国家上層部」が取り決めた法。ジバンはバイオロンと戦う際、電子警察手帳を見せて、対バイオロン法を抵抗するバイオロンに対し、第1条から第2条補足までの条文を読み上げ、抹殺するのが毎回のパターンである。ジバン1個人に著しく強大な権力を与える法律である。
- 第1条
- 機動刑事ジバンはいかなる場合でも、令状なしに犯人を逮捕することができる
- 第2条
- 機動刑事ジバンは相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる
- (補則)場合によっては抹殺することも許される
- 第3条
- 機動刑事ジバンは人間の生命を最優先とし、これを顧みない、あらゆる命令を排除することができる
- 第5条
- 人間の信じる心を利用し、悪のために操るバイオロンと認めた場合、自らの判断で処罰することができる
- 第6条
- 子どもの夢を奪い、その心を傷つけた罪は特に重い
- 第9条
- 機動刑事ジバンはあらゆる生命体の平和を破壊する者を、自らの判断で抹殺することができる
キャスト
レギュラー・準レギュラー
- 田村直人 / 機動刑事ジバン(声):日下翔平
- 五十嵐まゆみ:間下このみ
- 片桐洋子:榎田路子
- 村松清志郎:小西邦夫
- 坂東武子捜査課長:渡辺マリ
- 松本美智代:岡崎ゆきえ
- 五十嵐健三博士:伊豆肇
- 五十嵐俊一:岸本功
- 五十嵐静江:太地琴恵
- 柳田誠一:石濱朗
- 早川良:小林良平
- ドクター・ギバ:レオ・メンゲティ
- マーシャ / バトルマーシャ(声):河合亜美
- カーシャ / バトルカーシャ(声):古川明美
- クイーンコスモ、ゴーレムコスモ:朝倉陽子
声の出演
- ボーイ:伊倉一恵
- ハリー / ハリーボーイ:溝口綾
- ドクター・ギバ(吹き替え):飯塚昭三
- ブビ:神山卓三(第1 - 38話)、大山豊(第39 - 52話)
- ムク:太地琴恵
- マッドガルボ:弥永和子
- ナレーター:大平透
主なゲスト出演者
- 東都工科大学理事長:岩城力也(第1話)
- 警視庁捜査一課刑事・池田:栗原敏(第2話)
- 怪力銀行強盗・中川:加地健太郎(第2話)
- 篠原ユキ:湯原弘美(第4話)
- 篠原コウイチ:佐藤功(第4話)
- 板倉博士:宮寺康生(第5話)
- 影山:伴直弥(第6話)
- 村上ミコ:中野美穂(第7話)
- ミコの兄・健太:内田崇吉(第7話)
- 小林:沼田爆(第8話)
- 徳丸社長:平野稔(第8話)
- レポーター:松本梨香(松本利香名義)(第9話)
- 天童博士:立原博(第10話)
- 二階堂 : 西尾徳(第13話)
- 立原修一郎:吉田淳(第15話)
- アナウンサーの声:木村修(第20話)
- ユリの母:幸田直子(第21話)
- 漫画家志望・星山:小野寺丈(第23話)
- 川本メイ:国実百合(第26話)
- 水着コンテスト司会者:西村智博(第26話)
- 竜千之丞:東千代之介(第30話)
- 竜小太郎:竜小太郎(第30話)
- 山地学:橋本巧(第31話)
- カガワ博士:柳沢紀男(第34話)
- アナウンサーの声:岸野一彦(第35話)
- ロックバンド"キングス"のボーカリスト・シミキン:石渡譲(第42話)
- ひろきの母:藤木聖子(第44話)
- 小学校教師:岩淵俊宣(第45話)
スーツアクター
- 機動刑事ジバン(アップ)[16]:金田憲明
- 機動刑事ジバン(アクション)[18][16]、マッド・ガルボ[18]:横山一敏
- カメレノイド、機動刑事ジバン(アクション・最終回代役):宮崎剛
- バトルマーシャ:関誉枝恵
- バトルカーシャ:飯田則子(初期)、佐々木和江
- マスク:内田博之
- その時:野中博之、岡元次郎、得居寿、神尾直子、北村隆幸、岩田時男
スタッフ
前作ではサブライターとして参加していた杉村升が、本作品ではメインライターを担当。以降『特救指令ソルブレイン』まで3作連続でメインライターを務めている。サブライターも前作に引き続き高久進、藤井邦夫、扇澤延男などが脇を固める布陣となった。
演出面ではメタルヒーローシリーズにも長く携わっていた小西通雄が初のパイロット演出を担当。劇場版を含め最多のエピソードを演出し、メイン監督としての技量を見せた。前作『ジライヤ』でメイン監督を務めた三ツ村鐵治は同時期に放映されていた東映不思議コメディーシリーズと掛け持ちであったため、演出本数は前作の半分以下に留まっている。中盤からは『RX』と掛け持ちで小笠原猛も参加し、『RX』終了後はそのまま本作品の演出を専任している。
また『宇宙刑事ギャバン』以来プロデューサーを務めてきた吉川進、折田至の同シリーズにおける最後のプロデュース作品となった。中盤からは『RX』が終了したため堀長文も参加し、堀と替わる形で吉川が途中降板している。ジバンのスーツアクターには当時若手だった横山一敏を起用し、『ブルースワット』まで 6年連続でメタルヒーローのスーツアクターを担当することになる[16]。
デザイン関連
前作に引き続き、SFXアドバイザー兼キャラクターデザインとして雨宮慶太が参加し、怪人を中心に独自の雰囲気を醸し出している[1]。また番組後半にかけては篠原保を始め、雨宮が代表を務める「クラウド」関係のスタッフもバイオノイドのデザインに係わっており[10][19]、当時クラウドに出入りしていた寺田克也や、高校生だった頃のなかの★陽が原案を手がけたものも中には存在する[19]。
本作品では雨宮の側から怪人のラインを提案し、モチーフを決めない形でクリーチャーを構築していくという意図があったものの、番組の進行につれてなし崩し的にモチーフありきのデザインが多くなっていった他、演出面でも雨宮の意図が他のスタッフに十分に理解されずに終わることもあったなど、最終的にその意図通りに着地出来た訳ではない旨を後年のインタビューにて述懐している[10]。
音楽関連
本作品の音楽は、当初は前作『ジライヤ』から若草恵が続投する予定だったが土壇場になってそれが不可能となったため、メタルヒーローシリーズとも縁が深い渡辺宙明に依頼が行われた。少ない作曲時間にもかかわらず、コロムビアレコードのディレクターからの提案を受け、マリンバなどにウェイトを置いた力作を書き上げたものの、実際の作品には『イナズマン』、『ジャッカー電撃隊』[注釈 16]、『大鉄人17』、『スパイダーマン』、「宇宙刑事シリーズ」、『巨獣特捜ジャスピオン』など、過去に渡辺が担当した東映特撮作品からの流用が主に選曲されるという事態となった。これについては選曲担当の金成謙二の存在が大きいとされ、実際に金成が選曲を手がけた『特警ウインスペクター』や『重甲ビーファイター』などといった作品でも同様のケースが見られる。
渡辺宙明は抗議したが結局受け入れられず、関係が大きくこじれたという。本作品以降、劇伴担当者としての渡辺宙明の名は2012年放映の『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』まで22年間、東映実写作品から姿を消すこととなった。当時サントラを購入して楽曲を聴き、実際の作品を見たところの余りにも目立つ過去作品からの劇伴流用に関して、視聴者からのクレームはかなりあったようで、近年発売されたサントラ廉価版における解説でもこのエピソードが公式に、簡潔ではあるが述べられている(ただし渡辺の抗議などには触れられていない)。
プロデューサー:宇都宮恭三(テレビ朝日)、吉川進(第1 - 38話)、折田至、堀長文(第39 - 52話)(東映)- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、おともだち、たのしい幼稚園、テレビランド
- 脚本:杉村升、藤井邦夫、高久進、扇澤延男、鷺山京子、荒木憲一
- 音楽:渡辺宙明
- アクション監督:金田治、山岡淳二、山田一善、村上潤[注釈 17](ジャパンアクションクラブ)
- 監督:小西通雄、岡本明久、宮坂清彦、三ツ村鐵治、小笠原猛
- 撮影:瀬尾脩、小泉貴一、工藤矩雄、松村文雄
- 照明:吉岡伝吉、中川勇雄
- 美術:稲野実、河村寅次郎
- 造型:前沢範
- 録音:太田克己
- 編集:菅野順吉
- 選曲:金成謙二
- 効果:大泉音映
- 計測:小泉貴一、田中正博、岡部正治、臼木敏博、石山信雄
- 操演:羽鳥博幸、國米修市
- 記録:栗原節子、深沢いづみ、渡辺由香
- キャラクターデザイン:篠原保[19]、寺田克也[注釈 18]、指田稔[注釈 19]、伊藤淳[注釈 20]
- イラスト:野口竜
- 助監督:宮坂清彦、石田秀範、前嶋守男、岩原直樹、田﨑竜太
- 進行主任:東正信、阿部文仁、大場正弘
- 製作担当:沼尾和典
- 製作デスク:服部栄子、須田啓一
- 企画協力:企画者104
- 装置:東映美術センター、紀和美建
- 美粧:サン・メイク
- 衣裳:東京衣裳
- 装飾:大晃商会
- キャラクター製作:レインボー造型企画
- 合成:チャンネル16
- 現像:東映化学
- ビデオ合成:東通ecgシステム(近藤弘志、前岡良徹、鈴木康夫、大野英樹)
- 車輌協力:MAZDA、SUZUKI
- 撮影協力:NEWMGC、伊豆シャボテン公園、光が丘ライフステーションIMA、積水ハウス
(株)特撮研究所
- 操演:鈴木昶、尾上克郎
- 撮影:高橋政千
- 照明:林方谷
- 美術:佛田洋
- 操演:鈴木昶、尾上克郎
- 特撮監督:矢島信男
- SFXアドバイザー&キャラクターデザイン:雨宮慶太
- 制作:テレビ朝日、東映、ASATSU
主題歌・挿入歌
- オープニングテーマ
- 「機動刑事ジバン」
- 作詞:山川啓介 / 作曲:鈴木キサブロー / 編曲:和泉一弥 / 歌:串田晃(現・串田アキラ)
- エンディングテーマ
- 「未来(あした)予報はいつも晴れ」
- 作詞:山川啓介 / 作曲:鈴木キサブロー / 編曲:和泉一弥 / 歌:串田晃
- 挿入歌
- 「吠えろジバン!」(第11 - 13、16、19、21、27、29、31 - 33、35、38、44、45、47、50話)
- 作詞:杉村升 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:串田晃
- 第17話では前奏のみ、第23、26、42話では前後奏のみが使用された。
- 「炸裂パッション」(第33、41、49話)
- 作詞:冬杜花代子 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:日下翔平
- 第36話では前後奏のみが使用された。
- 「ポリスウーマンの秘かなあこがれ」
- 作詞:冬杜花代子 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:榎田路子
- 第39、41話ではインストゥルメンタル版が使用された。
- 「GOYOだ!」(第21、23 - 26、28、29、31、36、37、40、42話)
- 作詞:山川啓介 / 作曲:鈴木キサブロー / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:串田晃
- 「ジバン3大メカの歌」(第13、14、17、21、23 - 25、47話)
- 作詞:八手三郎 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:串田晃
- 第12、15、19、27、29、42、51、52話ではインストゥルメンタル版、第32話ではカラオケ版、第26、28、30、33 - 35、38、39、43、44、46話では前後奏のみが使用された。
- 「ジバンの秘密」(第24話)
- 作詞:宇都宮恭三 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:日下翔平
- 16、40、42話では前奏のみ、第15、19、23、32、41、44、51、52話では前後奏が使用された。
- 「バイオロン軍団現わる!」(第42話)
- 作詞:冬杜花代子 / 作曲:根岸孝旨 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:串田晃
- 第42話ではロックバンド"キングス"の歌う劇中歌として使用されている。また、第47話ではインストゥルメンタル版、第37、40話では前後奏のみが使用された。
- 「パーフェクトジバン」(第35、37 - 49、51、52話)
- 作詞:杉村升 / 作曲:根岸孝旨 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:串田晃
- 第46話ではインストゥルメンタルと併用され、第50話では前後奏のみが使用された。
- 上記の他、第3話で「てんとう虫のサンバ」、第6話で「アイアイ」、「おもちゃのチャチャチャ」、第38話で「故郷」が使用された。
- また、第5話では『巨獣特捜ジャスピオン』挿入歌「巨獣たちよ」の前奏部分が流用されている。
放送日程
放送日 | 放送回 | サブタイトル | 登場バイオノイド、その他 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
1989年01月29日 | 1 | 僕のかわゆい少女ボス |
| 杉村升 | 小西通雄 |
2月05日 | 2 | 大好き!ナオトお兄ちゃん |
| ||
2月12日 | 3 | へんな男とおばけ野菜 |
| 岡本明久 | |
2月19日 | 4 | すてきなバラのプレゼント |
| 藤井邦夫 | |
2月26日 | 5 | 三大メカ出動!アイドルロボを救出せよ! |
| 杉村升 | 宮坂清彦 |
3月05日 | 6 | 割れた恐竜の卵のひみつ |
| 高久進 | |
3月12日 | 7 | 恐怖のハクションおじさん! |
| 藤井邦夫 | 小西通雄 |
3月19日 | 8 | デコボコ!東京モグラ地図 |
| 扇澤延男 | |
3月26日 | 9 | 猫になった子犬 |
| 高久進 | 三ツ村鐵治 |
4月02日 | 10 | パパはパパじゃない?! |
| 藤井邦夫 | |
4月09日 | 11 | 少女と戦士の心の誓い |
| 杉村升 | 岡本明久 |
4月16日 | 12 | 危うし!洋子先輩 |
| 高久進 | |
4月23日 | 13 | 哀しみの少年を救え |
| 杉村升 | 小西通雄 |
4月30日 | 14 | 愛の大逆転ゲーム! |
| 藤井邦夫 | |
5月07日 | 15 | オオカミ男はピアノ好き |
| 扇澤延男 | 岡本明久 |
5月14日 | 16 | おれは透明人間だぞ!! |
| 高久進 | |
5月21日 | 17 | 誕生!対ジバン必殺兵器 |
| 杉村升 | 小西通雄 |
5月28日 | 18 | 母と娘・悲しみの果てに |
| ||
6月04日 | 19 | 電子手帳返上! |
| 岡本明久 | |
6月11日 | 20 | 町にお金が降って来た! |
| ||
6月18日 | 21 | スズ虫・毒虫・ゲリラ虫 |
| 高久進 | 三ツ村鐵治 |
6月25日 | 22 | マユミがいた!! |
| ||
7月02日 | 23 | マンガを喰いすぎた怪物 |
| 扇澤延男 | 岡本明久 |
7月09日 | 24 | ようこそ!! 大霊界へ |
| 高久進 | |
7月16日 | 25 | 女神サマをぶッとばせ! |
| 杉村升 | 小笠原猛 |
7月23日 | 26 | 竜に釣られたグルメ美女 |
| 扇澤延男 | |
7月30日 | 27 | 愛するわが子は悪魔の子 |
| 杉村升 | 小西通雄 |
8月06日 | 28 | パパはドクターギバ?! |
| ||
8月13日 | 29 | 集団見合いで大ドンデン! |
| 扇澤延男 | 岡本明久 |
8月20日 | 30 | 美少年小太郎一座の怪人 |
| 鷺山京子 | |
8月27日 | 31 | 真夏の夜のニンジャ合戦 |
| 高久進 | 三ツ村鐵治 |
9月03日 | 32 | パールの涙は金色の海に |
| 藤井邦夫 | |
9月10日 | 33 | ガルボに咲いた千年ハス |
| 鷺山京子 | 小西通雄 |
9月17日 | 34 | 壮絶!ジバン死す |
| 杉村升 | |
9月24日 | 35 | パーフェクトジバンだ! | 岡本明久 | ||
10月01日 | 36 | 夢見るチャンバラ怪物! |
| 扇澤延男 | |
10月08日 | 37 | 私は世界一の美女!?[注釈 23] |
| 杉村升 | 小西通雄 |
10月15日 | 38 | 故郷だよ、おっ母さん! |
| 扇澤延男 | |
10月22日 | 39 | マユミの指輪爆弾!! |
| 杉村升 | 小笠原猛 |
10月29日 | 40 | 大反乱!! お化け時計 |
| 高久進 | |
[注釈 24]11月12日 | 41 | 脱線!じゃじゃ馬婦警 |
| 荒木憲一 | 三ツ村鐵治 |
11月19日 | 42 | 怪物ロックンロール! |
| 扇澤延男 | |
11月26日 | 43 | ジバンを刺した洋子‥‥! |
| 藤井邦夫 | 小西通雄 |
12月03日 | 44 | 子供になった天才科学者 |
| 鷺山京子 | |
12月10日 | 45 | 恐怖の人間スルメ作戦! |
| 荒木憲一 | 岡本明久 |
12月17日 | 46 | 好き!二人のお兄ちゃん |
| 杉村升 | |
12月24日 | 47 | 激突!クリスマス決戦!! |
| 高久進 | 小笠原猛 |
12月31日 | 48 | 年忘れバイオロン退治! |
| 扇澤延男 | |
1990年01月07日 | 49 | あばかれたジバン基地 |
| 鷺山京子 | 小西通雄 |
1月14日 | 50 | 二人を結ぶ点と線 |
| 荒木憲一 | |
1月21日 | 51 | 幻のマユミを斬れ! |
| 杉村升 荒木憲一 | 岡本明久 |
1月28日 | 52 | 愛の最終決戦!! |
| 杉村升 |
放映ネット局
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ朝日 | テレビ朝日系列 | 制作局 |
北海道 | 北海道テレビ | ||
青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 | [注釈 25] |
岩手県 | 岩手放送 | TBS系列 | |
宮城県 | 東日本放送 | テレビ朝日系列 | |
秋田県 | 秋田放送 | 日本テレビ系列 | |
福島県 | 福島放送 | テレビ朝日系列 | |
新潟県 | 新潟テレビ21 | ||
長野県 | テレビ信州 | 日本テレビ系列 | |
山梨県 | テレビ山梨 | TBS系列 | |
静岡県 | 静岡けんみんテレビ | テレビ朝日系列 | [注釈 26] |
石川県 | 石川テレビ | フジテレビ系列 | |
福井県 | 福井放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | |
中京広域圏 | 名古屋テレビ | テレビ朝日系列 | |
近畿広域圏 | 朝日放送 | ||
島根県 鳥取県 | 山陰放送 | TBS系列 | |
広島県 | 広島ホームテレビ | テレビ朝日系列 | [注釈 27] |
山口県 | 山口放送 | 日本テレビ系列 | |
香川県 岡山県 | 瀬戸内海放送 | テレビ朝日系列 | |
愛媛県 | テレビ愛媛 | フジテレビ系列 | |
高知県 | テレビ高知 | TBS系列 | |
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | |
福岡県 | 九州朝日放送 | テレビ朝日系列 | |
熊本県 | テレビ熊本 | フジテレビ系列 | 1989年9月まで |
熊本朝日放送 | テレビ朝日系列 | 1989年10月開局から | |
大分県 | テレビ大分 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 | |
宮崎県 | テレビ宮崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | |
鹿児島県 | 鹿児島放送 | テレビ朝日系列 |
※ 山形県・長崎県・沖縄県では未放送。
他媒体展開
映像ソフト化
- ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は劇場版が1990年1月に東映ビデオよりリリースされている。
- 本作品を始め、当時までに放送されたメタルヒーローシリーズ(ジライヤは除く)を再編集したHEROクラブのビデオ「ジバン誕生!メタルヒーロー大集合」がリリースされている。平成になってから最初のメタルヒーローシリーズということでリリースされた。
- 本作品の第51・52話と次作『ウインスペクター』の第1・2話を再編集したHEROクラブのビデオ「ウインスペクター&ジバン!緊急出動・スーパー刑事!」がリリースされている。内容はジバンからウインスペクターへの引き継ぎを兼ねたものとなっている。
2009年6月21日 - 10月21日にかけて、テレビシリーズ全話の初ソフト化となるDVDが東映ビデオより発売。全5巻の各2枚組で各巻10話(Vol.3・Vol.4は11話)収録。5巻には、次作『特警ウインスペクター』の予告も収録されている。
映画作品
- 機動刑事ジバン(1989年7月15日公開)
- 脚本:杉村升 監督:小西通雄
- 登場バイオノイド:アンモブロック、コウモリブロック、スパイダーブロック、ダイギバノイド(声:依田英助)
- 本作品の映画作品で、東映まんがまつりの一編として上映。タイトルロゴがテレビ版と異なる。
- 副題として「大爆発!!恐怖の怪物工場」が用いられる場合もある。
2007年12月7日に発売された『東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX』や、2009年10月21日に発売された『機動刑事ジバン Vol.5』及び、同年11月21日発売の『東映特撮ヒーロー THE MOVIE Vol.6』に収録されている。
仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z(2013年4月27日公開)
仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズとメタルヒーローシリーズの映画。ゴーカイシルバーの二段変身という形でジバンが登場。
ネットムービー
- ネット版 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦乙!〜Heroo!知恵袋〜あなたのお悩み解決します!
- 前述の『スーパーヒーロー大戦Z』のスピンオフ作品で、東映特撮BBやテレ朝動画などで配信。「スーパーヒーローのお悩み」の一篇にジバンが登場。
CS放送・ネット配信
- CS放送
東映チャンネル…2005年5月 - 11月(「GO! GO! ヒーローズ」枠)、2016年4月 - 10月、2018年2月 - 8月(いずれも「メタルヒーロータイム」枠)
- ネット配信
- 東映特撮 YouTube Official…2011年8月1日 - 2012年1月29日、2014年3月31日 - 9月28日、2016年6月9日 - 12月8日
- 東映特撮ニコニコおふぃしゃる…2012年3月26日 - 2013年3月6日
脚注
注釈
^ ただし、『メタルダー』や後年の『特捜ロボ ジャンパーソン』のような完全なロボットとは異なり、主人公であるジバンは厳密にはロボットではなく、定義としてはサイボーグの範疇である[2][3]。しかし本作品の挿入歌である『パーフェクトジバン』では「僕らのロボットポリス」と表現されている。
^ 『ロボコップ』には『宇宙刑事ギャバン』のデザインも反映されている。アスキー新書『超合金の男 ─村上克司伝─』177頁によると、東映を通して『ロボコップ』の監督、ポール・バーホーベンからバンダイの村上克司にギャバンのデザイン引用の許可を求める手紙が送られており、村上も快諾していた。村上とともに本作品を担当した野中剛は、村上が『ロボコップ』から大きな影響を受けていたことを証言している[6]。
^ 『全怪獣怪人 下巻』では、前年の『電脳警察サイバーコップ』への対抗や『仮面ライダーBLACK RX』との差別化も指摘している[4]。
^ 野中は、後にタカラが『電光超人グリッドマン』のドラゴニックキャノンを発売するなど他社への影響もあったと述べている[6]。一方、可動フィギュア「マルチフォームジバン」は、タカラが前年に発売した『電脳警察サイバーコップ』の「サイバービットシリーズ」の影響があったとされる[6]。
^ 11話にて直人の警察手帳にそのように明記されている。
^ ただし、51話のマッドガルボ戦と、最終話のドクターギバ戦では「俺」になっていた。
^ その際流れるテーマ曲らしきものは、『巨獣特捜ジャスピオン』の挿入歌「いつの日平和が」の伴奏部分を編集したものとなっている。
^ 12話でも直人がジバンでないかと疑ったが、この時は思い過ごしだと思っている。
^ ジバンのボディにも使われているスーパーセラミック製の人工関節を移植された。
^ 人間態時の異形の頭部のみ、篠原保がデザインを担当[9]。
^ 各種武装のデザインは篠原保が担当[13]。
^ 例えば、劇中においてまゆみとアイスを食べるシーンがあり、また麻酔ガスを噴きかけられて意識を失うなど。
^ 他には、洋子や清志郎が敵の襲撃で気絶したのを見計らって姿を消し、ジバンとなって現れることがあった(第42話など)。
^ 玩具「DX電子ポリス手帳」では「1→5→3」でレゾン、「4→2→6」でバイカン、「4→5→3」でスパイラスを呼ぶことができるとされている。
^ 36話ではパワーアップしたにもかかわらずゴーレムコスモに極端に苦戦しており、他のバイオノイドとマッドガルボの攻撃に相変わらず苦戦している。
^ 『バトルフィーバーJ』でも一部使用。
^ 第23話のみ。
^ 第28話登場のゾウノイドを担当、着彩のみ篠原保が手がけている[19]。
^ クラウドにアルバイトとして所属していた時期に参加、第37話登場のカメノイドを担当[19]。
^ 指田と同じくクラウドのアルバイトとして参加、ウワバミノイドなど終盤登場のバイオノイドを複数担当[19]。
^ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、名称をドラゴンと記載している[20]。
^ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、名称を分身オオカミノイドと記載している[20]。
^ 予告では「私は世界一美女!?」と誤表記されていた。
^ 11月5日は『第21回全日本大学駅伝』放送のため休止。
^ 10話以降は、日曜朝9:30の遅れネットに移行した。
^ 放送時間が日曜8時に移動後は、当該時間帯に自社制作DIY番組『住まいの110番』を放送していた関係で遅れネットで放送。その関係で、クリスマスを題材にした第47話を第46話に先行して放送した。
^ 放送時間が日曜8時に移動した当初は、以前からこの時間に放送していた自社制作ドキュメンタリー番組『新・ふれあいシリーズ』(広島県経済連(現:JAグループ広島)の一社提供)の枠移動ができなかった関係で、6日遅れの土曜日午前7:00に放送したが、同番組が終了した1989年10月から同時ネットに移行した。
出典
- ^ abcd最強戦士列伝 2014, pp. 98-99, 「総論『ジバン』とは何だったのか?」
^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 457.
- ^ abcd『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』 竹書房/イオン編、竹書房、1995年11月30日、195頁。C0076。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit}.mw-parser-output .citation q{quotes:"""""""'""'"}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Lock-green.svg/9px-Lock-green.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg/9px-Lock-gray-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Lock-red-alt-2.svg/9px-Lock-red-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration{color:#555}.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration span{border-bottom:1px dotted;cursor:help}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Wikisource-logo.svg/12px-Wikisource-logo.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output code.cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:inherit;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-visible-error{font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration,.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-right{padding-right:0.2em}
ISBN 4-88475-874-9。
- ^ ab全怪獣怪人 下 1990, p. 456.
- ^ ab宇宙船158 2017, pp. 110-111, 野中剛「SUPER MODE OF TOEI METAL SPIRIT」
- ^ abcdefghijk宇宙船158 2017, pp. 112-113, 「[インタビュー]野中剛」
^ 『宇宙刑事年代記』 徳間書店、2004年3月。ISBN 4-1973-0103-0。
^ 宇宙船156 2017, pp. 134-135, 「RPSF RESCUE POLICE SECRET FILES 第10回」.
- ^ ab奇怪千蛮 2017, p. 165
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^ ケイブンシャの大百科385『機動刑事ジバン』より引用[要ページ番号]
^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 462.
- ^ abcdef宇宙船148 2015, pp. 110-111, 「特別対談 横山一敏×野中剛」
- ^ abc宇宙船149 2015, pp. 124-125, 「特別対談 小松義人×前澤範×野中剛」
- ^ ab『東映ヒーローMAX』 Vol.27、辰巳出版、2008年、49項
- ^ abcdef奇怪千蛮 2017, pp. 200-201, 「DESIGNER INTERVIEW 10 篠原保」
- ^ ab全怪獣怪人 下 1990, p. 461
参考文献
- 『全怪獣怪人』下巻、勁文社、1990年11月30日。C0676。
ISBN 4-7669-1209-8。 - 『メタルヒーロー最強戦士列伝』 [監修]東映、双葉社、2014年11月9日。
ISBN 978-4-575-30779-5。
宇宙船(ホビージャパン)
- 『宇宙船』Vol.148(SPRING 2015.春)、ホビージャパン、2015年4月1日、 ISBN 978-4-7986-1002-3。
- 『宇宙船』Vol.149(SUMMER 2015.夏)、ホビージャパン、2015年7月1日、 ISBN 978-4-7986-1049-8。
- 『宇宙船』vol.156(SPRING 2017.春)、ホビージャパン、2017年4月1日、 ISBN 978-4-7986-1434-2。
- 『宇宙船』vol.158(AUTUMN 2017.秋)、ホビージャパン、2017年9月30日、 ISBN 978-4-7986-1548-6。
- 『メタルヒーローシリーズデザイン大鑑 奇怪千蛮』 ホビージャパン、2017年9月30日。
ISBN 978-4-7986-1540-0。
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がまかつ 日本列島釣りある記 (1985年10月6日 - 1989年3月26日) | 機動刑事ジバン (1989年4月2日 - 1990年1月28日) ※本番組よりメタルヒーローシリーズ | 特警ウインスペクター (1990年2月4日 - 1991年1月13日) ※同番組よりレスキューポリスシリーズ |
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