Linuxディストリビューション




Linuxディストリビューションとは、Linuxを一般利用者がインストールしたり、利用できる形にまとめ上げたもの(頒布形態)。




目次






  • 1 コンポーネント


  • 2 配布方法


  • 3 Debian系


    • 3.1 開発停止




  • 4 Red Hat系


    • 4.1 開発停止




  • 5 Slackware系


    • 5.1 開発停止




  • 6 独立系


    • 6.1 開発停止




  • 7 脚注


  • 8 関連項目


  • 9 外部リンク





コンポーネント





GNU/Linux Distro Timeline, 様々に派生したLinuxディストリビューションのタイムライン。


カーネルの他、基本的なUNIXのツールやユーティリティ、その他サーバ向けやデスクトップ環境向けのソフトウェアを集め、ビルドしてバイナリパッケージを作成し提供している。その他、最初のインストールの際に必要なインストーラ等といった補助的なシステムが付属する。バイナリパッケージを利用するという形態のために、rpmやdebなど、何らかのバイナリパッケージシステムの採用がほぼ必須であり、どのシステムを採用しているかがディストリビューションの主要な特徴のひとつとなる。yumなどより上位のパッケージ管理システムも、現代ではほぼ必須である。




  • Linuxカーネル

    • (Linuxカーネル以外の場合は「Linuxディストリビューション」ではない(Debian/FreeBSDなど))

    • その他、カーネルモジュール等



  • 必須なツールやユーティリティやライブラリ

    • util-linux(en:Util-linux)


    • GNU Core Utilities(coreutilsとも。昔のfileutils, shellutils, textutilsは全てcoreutilsに取り込まれた)


    • Bourne Shell 互換シェル(他のシェルと違い /bin/sh として必須である)

    • Unixシェル

    • glibc



  • 起動に必要なもの

    • init

    • /etc などの基本的なファイル群



  • コンパイラ等


    • GNU Binutils (binutils)

    • GCC



  • 各種の設定を行うソフト


  • スクリプト言語(sed, awk, etc)

  • GUI関係

    • X11のフリーな実装であるXFree86、XOrg


      • デスクトップ環境としてGNOME、KDE、Xfce

      • ウィンドウマネージャ




  • デスクトップ向けアプリケーション

    • ウェブブラウザ

    • 電子メールクライアント

    • テキストエディタ

    • オフィススイート

    • マルチメディア

    • ゲーム



  • サーバ向けアプリケーション

    • メールサーバ

    • Webサーバ

    • データベース管理システム



  • ソフトウェア開発向けアプリケーション
    • 多数のコンピュータ言語開発環境



これらはソフトウェア構成の例であり、他にも様々なソフトウェアをインストールできる。



配布方法


ディストリビューションは、自由に配布、利用の出来るソフトウェア(フリーソフトウェア)だけを集め、無料で提供されるものと、利用に料金を払う必要のある商用ソフトウェアや企業によるサポートを受けられる権利を含んだ有料のものに分けられる。大抵の場合、前者はFTPなどで公開されており、Torrentを利用した配布をするディストリビューション[1]も存在する。後者はユーザー数などに制限のあるライセンス契約によって提供される。どちらの場合も、CD-ROM等によって入手することができる。GNU/Linuxディストリビューターによっては両方を用意している場合や、サポートのみ有償で受けられる場合もある。



Debian系




Debian GNU/Linux 7.5
(GNOMEデスクトップ)




Ubuntu Desktop 15.10




Kubuntu 13.10




Xubuntu 14.04 LTS


パッケージ管理システムにdeb形式を使っている。主要なものは以下の通り。



  • Debian GNU/Linux : 100%フリーソフトウェアであることが理念、コミュニティベース。


    • ARMA aka Omoikane GNU/Linux : ファイルシステムにXFSを採用している。


    • gNewSense : GNU FSDGに適合し、自由ソフト財団の支援を受ける。Linux-libreを使用し、ファームウェアのレベルまで100%自由ソフトで構成される。


    • Kali Linux : Debianベースの1DVDタイプ。ペネトレーションテスト目的に特化していることが特徴。BackTrackからフォーク。


    • KANOTIX : DebianベースでCDブート/HDDインストール共可能。


    • KNOPPIX : DebianをベースにCDブートで利用できるようにしている。


    • SLAX : CDブートで利用できるようにしている。9.xより前のバージョンではSlackwareをベースにしていた。日本語化されたSLAX-jaも存在する。


    • Kona Linux(Ubuntu Editionを除く): 最初から日本語化されており、LXDEからGNOME、KDE、Cinammonなど、いろいろなデスクトップ環境が選べるのが特徴。


    • SteamOS : ゲーム配信サービスSteamの運営元が開発したゲーミングPC用OS。


    • Tails : Debianベースでプライバシーと匿名性に特化している。Live CD・Live USBに対応している。


    • Ubuntu : 6ヶ月ごとのリリースと商用サポートを掲げる。デスクトップ環境としてUnityを採用している。


      • Basix : ユーザーのカスタマイズを前提としたディストリビューション。


      • elementary OS : Pantheonという独自のデスクトップ環境を採用している。


      • Edubuntu : 教育用にカスタマイズされている。


      • Elbuntu : ウィンドウマネージャとしてEnlightenmentを採用している。


      • Gobuntu : フリーソフトウェアのみを利用している。


      • Goobuntu : Googleが社内で開発・利用しているとされている。非公開。[2][3]


      • Kubuntu : デスクトップ環境としてKDEを採用している。


      • Kona Linux Ubuntu Edition : 前述のKona LinuxをUbuntuベースに置き換えたもの。


      • linuxBean : 軽量ながらも初心者向けのディストリビューション。


      • Lubuntu : デスクトップ環境としてLXDEを採用している。


      • nUbuntu : セキュリティツールを多数含んでいる。


      • Trisquel GNU/Linux : GNU FSDGに適合し、自由ソフト財団のサーバーで使用される。ファームウェアのレベルまで100%自由ソフトで構成される。


      • Ubuntu Christian Edition : 聖書全文とURLフィルタリングを搭載している。


      • Ubuntu Lite : レガシーデバイスを備えた古いコンピュータ用。


      • Ubuntu Studio : マルチメディア機能を追加したもの。リアルタイムカーネルのパッチが当てられている。


      • Xubuntu : デスクトップ環境としてXfceを採用している。


      • zUbuntu : IBM eServer zSeriesメインフレーム用。


      • Linux Mint : デザインやソフトウェア環境を改善し、マルチメディア関係のコーデックを充実させている。

        • Peppermint : Chromiumを搭載している軽量のディストリビューション。Webアプリとの連携も強い。





    • Raspbian:Raspberry Pi用のdebian。特定の機種用としての配布は、装置が固定しているため使いやすい。Idとパスワードの初期設定が好ましくない。ネットワークに接続する前にrootとID:piのパスワード設定をする必要がある。


    • WLinux[4][5]




開発停止




  • aptosid : Debian sidベースでCDブート/HDDインストール共可能。旧称はsidux。


  • BackTrack : Debianベースであり、Kali Linuxの前身。ペネトレーションテスト目的に特化していることが特徴だった。


  • CrunchBang Linux : ウィンドウマネージャとしてOpenboxを採用している軽量ディストリビューション。


  • Corel Linux

    • Xandros : Corel Linuxの後継。Eee PCに搭載されていた。



  • Ecolinux : デスクトップ環境としてXfceを採用した日本発のディストリビューション。


  • Freespire : Linspireの無料版。CDブート/HDDインストール共可能。


  • Linspire : Windowsのような使い勝手を実現。旧称はLindows。


  • MEPIS : 主にデスクトップ向け。CDブート/HDDインストール共可能。


  • Progeny Debian : Red HatのAnacondaインストーラを移植したGNU/Linux。


  • UserLinux : Debianベースの企業向けデスクトップ用GNU/Linux。


  • Damn Small Linux : KNOPPIXベース、軽量。


  • gOS : Googleが提供するWebアプリケーションを活用できるように設定されている。


  • Regret : KNOPPIXベースの日本のディストリビューション。


  • Xenoppix : KNOPPIXにXenを搭載した日本のディストリビューション。


  • Fluxbuntu : Ubuntuベース。ウィンドウマネージャとしてFluxboxを採用している。

  • 巫女 GNYO/Linux : openMosixとSCoreを利用したPCクラスタが構築可能。CDブート/HDDインストール共可能。



Red Hat系




Vine Linux 6.1


パッケージ管理システムとしてRPMを使っている。主要なものは以下の通り。




  • Fedora : Red Hat Linux 後継のコミュニティによる実験要素が強い。


    • Red Hat Enterprise Linux : コミュニティによるテスト済みのFedoraをベースにして安定させた。商用。


      • Asianux : アジア5ヵ国の企業が共同開発。Red Hat Enterprise Linuxベース。


      • CentOS : Red Hat Enterprise Linuxのクローン。


      • Scientific Linux(旧 Fermi Linux) : Red Hat Enterprise Linuxのクローン。




    • Berry Linux : 日本人の中田裕一朗がFedoraをベースに開発。




  • Mageia : Mandriva Linuxをベースに開発。オープンソース。


  • PCLinuxOS : Mandriva Linuxをベースに開発。デスクトップ指向。


  • Vine Linux : 日本国産のLinuxディストリビューション。


  • RedHawk Linux : RHELのカーネルをリアルタイムLinuxカーネルに置き換えた。商用。


  • Oracle Linux: OracleがOracle製品に最適化したUnbreakable Enterprise Kernel(UEK)を採用。



開発停止




  • Caldera OpenLinux : 商用。


  • Haansoft Linux : 2006 Workstation は Asianuxベース。


  • HOLON Linux : インターチャネル・ホロン社製。


  • Kondara MNU/Linux : 開発者の一部がMomonga Linuxを立ち上げ。


  • LASER5 Linux : 商用・個人(7.2exp以降開発停止。現在サポート終了)。


  • Lycoris Desktop/LX : Windows に似たユーザーインタフェース。


  • MIRACLE LINUX : 商用、Oracle対応、Asianuxへと移行。


  • Momonga Linux : Kondara MNU/Linuxの後継。


  • PS2 Linux : PlayStation 2上で動作する。Kondara MNU/Linuxベース。


  • Red Flag Linux : 紅旗Linux中国製。Asianuxベース。


  • Red Hat Linux : 商用および個人用 →Fedora Coreへ事実上開発を引き継ぎ。


  • Red Star OS : 北朝鮮の国策ディストリビューション。


  • White Box Enterprise Linux : Red Hat Enterprise Linuxのクローン。


  • Mandriva Linux : 旧名称は、Mandrakelinux。商用版と無料版があった。


  • StartCom Linux : Red Hat Enterprise LinuxベースのGNU/Linux。


  • Yellow Dog Linux : FedoraベースでPowerPC専用。PlayStation 3公式対応。



Slackware系




  • Slackware : Linux普及初期は有名だったディストリビューション。


    • Plamo Linux : Slackwareを日本語化し、プラモデルのようにいじれることを念頭に置いて開発されている。Version3.3まではPC-9800シリーズに対応した。


    • Puppy Linux : Live CD、HDインストールも可。debパッケージ利用可。




  • openSUSE : ドイツで開発されていたため、ヨーロッパで強い。SUSEはノベルに買収されたことに伴い、SUSE Linuxから改名。


    • SUSE Linux Enterprise Server : コミュニティによるテスト済みのopenSUSEをベースにして安定させた。商用。


    • SUSE Linux Enterprise Desktop : SUSE Linux Enterprise Serverのデスクトップ版。





開発停止




  • United Linux : SUSE LinuxをベースにTurboLinux、SUSE(現:Novell)、Caldera(現:SCO)、Connectiva(現:Mandriva)の4社にて共同開発。


  • Wolvix : ウィンドウマネージャとしてXfceを採用している。


  • Slamd64 : x64版Slackwareである。



独立系




  • Arch Linux : パッケージ管理システムにPacmanを使用。


    • Antergos : Arch Linuxをベースに、GUIによるインストーラーであるCnchiを備えたもの。


    • Manjaro Linux : Arch Linuxをベースに、プリインストールされたデスクトップ環境、GUIによるインストーラー等を備えたもの。


    • Parabola GNU/Linux-libre : Arch Linuxからフリーでないソフトウェアを除去し、100%フリーなソフトウェアで構成されたもの。




  • Gentoo Linux : BSD系OSのportに似たPortageと呼ばれるパッケージ管理システムを採用。


    • Google Chrome OS : Googleが開発しているOS。2010年2月に、ベースとなるOSをubuntuからGentooに変更した。

      • Chromium OS : Google Chrome OSのオープンソース版。



    • Sabayon Linux : GentooベースのライブDVD GNU/Linux。




  • GoboLinux : Filesystem Hierarchy Standardからの脱却を目指したLinux。


  • Tiny Core Linux:Damn Small Linuxの開発者の1人であったRobert Shingledeckerが中心となって開発が進められている。サイズが10MB程度しかないことが特徴。


  • Slitaz:Damn Small Linuxと共通する目的を多く共有するが、より最新の Linux 2.6 カーネルに基づき、より小さい。

    • Tiny SliTaz:SliTazの派生で、uClibcを使用し、フロッピーディスクからの起動が可能。




開発停止




  • Foresight Linux : Conaryと呼ばれる次世代パッケージ管理システムを採用。


  • iPodLinux : iPod用にµClinuxをカーネルとしたもの。


  • IPnuts : ルータ・ファイアウォール構築に使用。


  • MkLinux : PowerPC搭載機専用、Machベース。


  • Nature's Linux : 無料の開発版とOS監視サポート付きの有料版がある。FreeBSDのjailに似た仮想ファイルシステム、jailを利用したバックアップとリカバリ機能、ファイル改竄検出機能などを持つ。


  • Omaemona 2ch/Linux : Linux from Scratchベース。


  • SLS : GNU/Linuxで最も初期のディストリビューション。


  • Stataboware : Slackwareに似た構造で、Alpha搭載機専用。


  • Splashtop : 起動速度を重視して開発されたOS。


  • Turbolinux : パッケージ管理システムとしてRPMを使っている。


  • Yggdrasil Linux: Linuxディストリビューション初のLive CD 1992.8-1995



脚注


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  1. ^ 例えばUbuntuなど。


  2. ^ “The Register: Google at work on desktop Linux”. 2006年4月25日閲覧。


  3. ^ “Slashdot: Google working on Desktop Linux”. 2006年4月25日閲覧。


  4. ^ Windows 10に最適化されたLinuxディストロ「WLinux」が爆誕 - 期間限定の50%オフでセール中


  5. ^ Windows 10 now has its own exclusive Linux distro -- WLinux



関連項目















  • ディストリビューション

  • インタフェース

  • GNU/Linuxシステム

  • Linux

  • 軽量Linuxディストリビューション

  • Linuxディストリビューションの比較

  • 組み込みLinux

  • Linux Standard Base


  • Linux from Scratch : 一から環境を構築する手法

  • DistroWatch



外部リンク


DistroWatch.com - GNU/Linux及びFreeBSDディストリビューションの情報サイト






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