インペリウム
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インペリウム(羅: Imperium)とは、古代ローマにおいて、ローマ法によって承認された全面的な命令権のことをいう。命令権と訳されることが多い。
目次
1 概要
2 参考文献
3 関連項目
4 脚注
概要
共和政ローマでは執政官、法務官、およびその職務の経験があり元老院の承認を経た者が持つことを許された。これは白紙委任状であり、戦場での権限だけでなく講和を締結し、さらに講和後の戦後処理、関係再構築までも託される広範な権限を持つ。帝政ローマではローマ皇帝および帝位継承者と目された者のみが常時保有していた。
またインペリウムを持つ者は警士によって警護されることが通常であり、その警士の数は公職によって異なった。
インペリウムは「命令する力」を指したが、徐々にその力の及ぶ範囲すなわち支配領域をも指すようになっていった。こうした用法からインペリウムは帝国とも訳されている。支配領域を指してインペリウムと呼ぶ用法自体は共和政中期から見られ、皇帝の存在は前提とされていない。
ラテン語のインペリウムはその意味を変えながら、現代英語にも残っている。「帝国」を表す Imperial と「皇帝」を表す Emperor がそれである。
インペラトルは元来インペリウムの保持者という意味であった。
参考文献
関連項目
国家の内部における国家 - ラテン語: imperium in imperio[1]が語源の1つとされる。- ドゥクス
脚注
^ from バールーフ・デ・スピノザ: Tractatus politicus, Caput II, § 6.