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アテネオリンピック の金メダリスト、エレーナ・スレサレンコによる背面跳び

走高跳（はしりたかとび）は、陸上競技の跳躍競技に属する種目で、助走をつけて片足で踏み切り、飛び越えるバーの高さを競う競技。古代オリンピックの頃から行われている代表的な陸上競技の一つである^[1]。

陸上競技における正しい表記は走高跳であるが、学校教育や新聞記事など陸上競技関係者以外が多く関わる場面では走り高跳びと表記されることもある。俗称はハイジャンプ（英語における名称"High Jump"から）。

ルール

• 競技者が4人以上の場合、試技開始の合図があってから、30秒以内に試技を行わなければならない。
  
  
  
  • 競技者が2-3人の場合、1分30秒となる。
  
  
  • 競技者が最後の1人の場合、3分となる。
  
  
  • 競技者が2人以上の場合、同一競技者が同一の高さを連続して試技を行う場合、2分となる。
  
  
  
  


• 
  混成競技の場合、競技者が4人以上の場合、試技開始の合図があってから、60秒以内に試技を行わなければならない。
  
  
  
  • 競技者が2-3人の場合、1分30秒となる。
  
  
  • 競技者が最後の1人の場合、2分となる。
  
  
  • 競技者が2人以上の場合、同一競技者が連続して試技を行う場合、2分となる。高さが変わっても適用される。
  
  
  
  


• 助走の目安となるマーカーを2個まで置ける。
  
  • 主催者側がマーカーを用意していない場合、選手側が用意した粘着テープなどを使うことができるが、チョークやその類似品、消えないマーカーは使用できない。
  
  


• 片足で踏み切らなければならない。


• 同じ高さのバーに3回試技ができ、3回続けて失敗すると、次の跳躍をすることが出来ない。1・2回目で成功した場合、その時点でその高さでの試技は終了となる。


• バーを越えずに、バーの向こう側に触れたり身体の一部が出た場合は、無効試技（失敗）となる。ただし、跳躍になんら有利でないと審判に判断された場合は無効試技とはならない。


• ある高さを跳ばずにパスをして次の高さを試技することができる。
  
  • ある高さの1回目あるいは2回目を失敗した状態でパスをすることもできるが、次の高さは「3－(前の高さで失敗した回数)」回しか試技が行えない。
  
  


• 最後の1人の試技では、試技者の希望の高さを聞いてバーを上げる。


• 同成績の場合は、順位を以下のように決定する。
  
  
  
  1. 同記録となった高さで、試技回数の最も少ない方。
  
  
  2. 試技全体（同記録を生じた高さの前の高さまでの試技数の全体）のうち、無効試技数の少ない方。
  
  
  
  
  • なおそれでも1位が決定しなかった場合は当事者どうしの決戦試技（ジャンプオフ）がおこなわれる。2位以下の場合は同順位となる。
  
  

跳躍法

1928年アムステルダムオリンピックの金メダリスト、エセル・キャサーウッド によるはさみ跳び

• 
  背面跳び
  
  • 
    1968年のメキシコシティオリンピックで、アメリカのディック・フォスベリーがこの方法を用いて優勝して以降、急速に普及した。
  
  


• 正面跳び


• はさみ跳び


• 
  ベリーロール
  
  • 背面跳びが登場するまでは主流の跳び方であった。
  
  

世界歴代10傑

男子

	記録	名前	所属	日付
1	2m45	ハビエル・ソトマヨル	キューバ	1993年7月27日
2	2m43	ムタズ・エサ・バルシム	カタール	2014年9月5日
3	2m42	パトリック・ショーベリ	スウェーデン	1987年6月30日
		ボーダン・ボンダレンコ	ウクライナ	2014年6月14日
5	2m41	イゴール・パクリン	ソビエト連邦	1985年9月4日
		イワン・ウホフ	ロシア	2014年5月9日
7	2m40	ルドルフ・ポバルニツィン	ソビエト連邦	1985年8月11日
		ソリン・マテイ（英語版）	ルーマニア	1990年6月20日
		チャールズ・オースチン	アメリカ合衆国	1991年8月7日
		ビャチェスラフ・ヴォロニン（英語版）	ロシア	2000年8月5日
		デレク・ドルーアン（英語版）	カナダ	2014年4月25日
		アンドリー・プロツェンコ（英語版）	ウクライナ	2014年7月3日
		ダニール・リセンコ（英語版）	ロシア	2018年7月21日

女子

	記録	名前	所属	日付
1	2m09	ステフカ・コスタディノヴァ	ブルガリア	1987年8月30日
2	2m08	ブランカ・ブラシッチ	クロアチア	2009年8月31日
3	2m07	リュドミラ・アンドノワ	ブルガリア	1984年7月20日
		アンナ・チチェロワ	ロシア	2011年7月22日
5	2m06	カイサ・ベリークヴィスト	スウェーデン	2003年7月26日
		ヘストリー・クルーテ	南アフリカ共和国	2003年8月31日
		エレーナ・スレサレンコ	ロシア	2004年8月28日
		アリアネ・フリードリヒ	ドイツ	2009年6月14日
		マリア・ラシツケネ	ロシア	2017年7月6日
10	2m05	タマラ・ブイコワ	ソビエト連邦	1984年6月22日
		ハイケ・ヘンケル	ドイツ	1991年8月31日
		インガ・ババコワ	ウクライナ	1995年9月15日
		ティア・エルボー	ベルギー	2008年8月23日
		シャウンテ・ロウ	アメリカ合衆国	2010年6月26日

エリア記録

男子

エリア	記録	名前	所属	場所	日付
アフリカ	2m38	ジャック・フライターク	南アフリカ共和国	Oudtshoorn	2005年3月5日
アジア	2m43	ムタズ・エサ・バルシム	カタール	ブリュッセル	2014年9月5日
ヨーロッパ	2m42	パトリック・ショーベリ	スウェーデン	ストックホルム	1987年6月30日
		ボーダン・ボンダレンコ	ウクライナ	ニューヨークシティ	2014年6月14日
北アメリカ	2m45	ハビエル・ソトマヨル	キューバ	サラマンカ	1993年7月27日
南アメリカ	2m33	Gilmar Mayo	コロンビア	Pereira	1994年10月17日
オセアニア	2m36	ティム・フォーサイス	オーストラリア	メルボルン	1997年3月2日

女子

エリア	記録	名前	所属	場所	日付
アフリカ	2m06	ヘストリー・クルーテ	南アフリカ共和国	サン＝ドニ	2003年8月31日
アジア	1m99	Marina Aitova	カザフスタン	アテネ	2009年7月13日
ヨーロッパ	2m09	ステフカ・コスタディノヴァ	ブルガリア	ローマ	1987年8月30日
北アメリカ	2m05	Chaunté Lowe	アメリカ合衆国	デモイン	2010年6月26日
南アメリカ	1m96	Solange Witteveen	アルゼンチン	オリスターノ	1997年9月8日
オセアニア	1m98	Vanessa Browne-Ward	オーストラリア	パース	1989年2月12日
		Alison Inverarity	オーストラリア	インゴルシュタット	1994年7月17日

U20世界歴代10傑

男子

	記録	名前	所属	日付
1	2m37	ドラガン・トピッチ	ユーゴスラビア	1990年8月12日
		スティーブ・スミス	イギリス	1992年9月20日
3	2m36	ハビエル・ソトマヨル	キューバ	1986年2月23日
4	2m35	ディートマー・メーゲンブルク	ドイツ	1980年5月26日
5	2m34	ウラジミール・ヤシチェンコ	ソビエト連邦	1978年6月16日
		ティム・フォーサイス	オーストラリア	1992年7月4日
7	2m33	朱建華	中国	1982年12月1日
		パトリック・ショーベリ	スウェーデン	1983年7月9日
		Maksim Nedasekau	ベラルーシ	2017年7月22日
10	2m32	黄海強	中国	2006年8月17日

女子

	記録	名前	所属	日付
1	2m01	オルガ・トゥルチャク	ソビエト連邦	1986年7月7日
		ハイケ・バルック	東ドイツ	1989年6月18日
3	2m00	ステフカ・コスタディノヴァ	ブルガリア	1984年8月25日
		アリーナ・アスタフェイ	ルーマニア	1988年7月29日
5	1m99	Vashti Cunningham	アメリカ合衆国	2017年6月23日
6	1m98	シルビア・コスタ	キューバ	1983年7月11日
		エレーナ・エレシナ	ソビエト連邦	1988年8月13日
8	1m97	Svetlana Isaeva-Leseva	ブルガリア	1986年5月25日
9	1m96	Charmaine Gale-Weavers	南アフリカ共和国	1981年4月4日
		Marina Kuptsova	ロシア	2000年7月26日
		ブランカ・ブラシッチ	クロアチア	2002年7月20日
		Airiné Palšyté	リトアニア	2011年8月21日
		Eleanor Patterson	オーストラリア	2013年12月7日

U18世界最高記録

男子

記録	名前	所属	場所	日付
2m33	ハビエル・ソトマヨル	キューバ	ハバナ	1984年5月19日

女子

記録	名前	所属	場所	日付
1m96	Charmaine Gale-Weavers	南アフリカ共和国	ブルームフォンテーン	1981年4月4日
	オルガ・トゥルチャク	ソビエト連邦	ドネツィク	1984年9月7日
	Eleanor Patterson	オーストラリア	タウンズビル	2013年12月7日
	Vashti Cunningham	アメリカ合衆国	エドモントン	2015年8月1日

日本歴代10傑

U20日本記録

高校歴代10傑

高校学年別歴代記録

中学歴代10傑

中学学年別歴代記録

五輪・世界選手権における日本人入賞者

五輪・世界選手権における日本人男子入賞者

年	大会	開催国	選手名	成績	記録
1928	第9回オリンピック競技大会（アムステルダム）	オランダ	木村一夫	6位	1m88
1932	第10回オリンピック競技大会（ロサンゼルス）	アメリカ合衆国	木村一夫	6位	1m94
1936	第11回オリンピック競技大会（ベルリン）	ドイツ国	矢田喜美雄	5位	1m97
1936	第11回オリンピック競技大会（ベルリン）	ドイツ国	朝隈善郎	6位	1m94
1936	第11回オリンピック競技大会（ベルリン）	ドイツ国	田中弘	6位	1m94

• 1928アムステルダムオリンピックで木村一夫が6位入賞を果たした。

五輪・世界選手権における日本人女子入賞者

年	大会	開催国	選手名	成績	記録
1992	第25回オリンピック競技大会（バルセロナ）	スペイン	佐藤恵	7位	1m91

• 1992年バルセロナオリンピックで佐藤恵が7位入賞を果たした。なお日本の女子陸上競技史上、跳躍競技での入賞はこの時の佐藤のみである。

参考文献

1. 
   ^ [1]　一般教書　技術編～基礎～　走り高跳び、Ver1.0.4 、トヨタ自動車陸上競技部　真鍋周平、2012年06月04日
   

関連項目

• 陸上競技の世界記録一覧


• 陸上競技のオリンピック記録一覧


• 世界陸上競技選手権大会 大会記録


• IAAFダイヤモンドリーグ


• 陸上競技の日本記録一覧


• 日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (男子)


• 日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (女子)


• オリンピックの陸上競技・男子メダリスト一覧


• オリンピックの陸上競技・女子メダリスト一覧

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、走高跳に関連するカテゴリがあります。

• 
  [2]　一般教書　技術編～基礎～　走り高跳び、Ver1.0.4 、トヨタ自動車陸上競技部　真鍋周平、2012年06月04日


• 
  国際陸上競技連盟(IAAF)


• 
  日本陸上競技連盟(JAAF)


• マスターズ陸上競技


• 日本陸上競技連盟 ルールブック