東京振武学校
東京振武学校(とうきょうしんぶがっこう)は、現在の東京都新宿区河田町にあった国立の軍人養成学校。
概要
1903年、福島安正少将の提唱により、陸軍士官学校または陸軍戸山学校に入ろうとする清からの留学生の準備教育を目的として設立された。
以前は、両校に入ろうとする留学生はすべて成城学校に入っていた。
ところが1902年、私費留学生が成城学校に入ろうとした時、清国公使がその保証を拒んだため成城学校に入れず、紛争が起こった。東亜同文会が斡旋した結果、日本政府と清国公使との間に協定ができ、1903年7月、参謀本部において設立が決定された。一方山縣有朋はこれに反対していたが、福島はこれを押し切って成城学校の留学生を残らずこの学校に移した。
著名な卒業生に蒋介石がいる。
現在、跡地に東京女子医科大学が建つ。
主な出身者
西暦は入学年。
蔡鍔,1900年
陳独秀,1902年
欧陽予倩,1902年
方声濤,1902年
吴玉章,1903年
王揖唐,1904年
唐継尭,1904年
程潜,1904年
趙恒惕,1904年
李烈鈞,1904年
孫伝芳,1904年
孫武,1904年
何成浚,1904年
閻錫山,1905年
尹昌衡,1905年
黄郛,1905年
蒋介石,1908年
張群,1908年
姜登選,1908年
楊宇霆,1908年
熙洽,1908年
何応欽,1909年
臧式毅,1911年- 蘇曼殊
参考文献
- 『松井大将伝』横山健堂著、八紘社、1938年12月20日。