新美南吉児童文学賞
新美南吉児童文学賞(にいみなんきちじどうぶんがくしょう)は、日本の児童文学の賞の一つで、赤い鳥3賞(関連項目参照)と呼ばれた賞の一つ。『赤い鳥』の出身であり、宮沢賢治と並び称されながら30歳足らずで亡くなった童話作家新美南吉に敬意を評して1982年(昭和57年)に制定され、翌1983年から表彰が行われている。新美南吉の会(当時・新美南吉著作権管理委員会)が運営し、南吉の出身地である愛知県半田市も後援を行っていた賞である。2010年の第28回で終了[1]。
前年1月1日から12月31日までに初版発行された新作が対象とされた[2]。
歴代受賞作
- 第01回(1983年):佐野洋子「わたしが妹だったとき」、北川幸比古「むずかしい本」
- 第02回(1984年):佐々木赫子「同級生たち」
- 第03回(1985年):安房直子「風のローラースケート」、宮川ひろ「つばき地ぞう」
- 第04回(1986年):伊沢由美子「あしたもあ・そ・ぼ」
- 第05回(1987年):森忠明「へびいちごをめしあがれ」、丘修三「ぼくのお姉さん」
- 第06回(1988年):赤座憲久「雨のにおい星の声」
- 第07回(1989年):羽曽部忠「けやきの空」
- 第08回(1990年):石井睦美「五月のはじめ、日曜日の朝」
- 第09回(1991年):日比茂樹「少年釣り師・住谷陽平」、高橋忠治 「高橋忠治詩集 りんろろん」
- 第10回(1992年):野本淳一「短針だけの時計」
- 第11回(1993年):真田亀久代「まいごのひと 真田亀久代詩集」
- 第12回(1994年):高山栄子「うそつきト・モ・ダ・チ」
- 第13回(1995年):梨木香歩「西の魔女が死んだ」
- 第14回(1996年):次良丸忍「銀色の日々」
- 第15回(1997年):富安陽子「小さなスズナ姫」シリーズ全4巻
- 第16回(1998年):さなともこ「ポーラをさがして」
- 第17回(1999年):にしわきしんすけ「日めくりのすきま」
- 第18回(2000年):花形みつる「サイテーなあいつ」
- 第19回(2001年):最上一平「ぬくい山のきつね」
- 第20回(2002年):征矢清「ガラスのうま」
- 第21回(2003年):唯野由美子「ミックスジュース」
- 第22回(2004年):小森香折「ニコルの塔」
- 第23回(2005年):やえがしなおこ「雪の林」
- 第24回(2006年):きどのりこ「パジャマガール」
- 第25回(2007年):高木あきこ「高木あきこ詩集 どこか いいところ」
- 第26回(2008年):本多明「幸子の庭」
- 第27回(2009年):山中利子「遠くて近いものたち」
- 第28回(2010年):三輪裕子「優しい音」
脚注
^ 「赤い鳥文学賞」歴史に幕 読売新聞 2010年7月2日付
^ 国際子ども図書館 子どもと本の情報・調査 > 児童文学賞一覧 > 国内 最終更新日:2014年10月14日
関連項目
赤い鳥3賞
- 赤い鳥文学賞
赤い鳥さし絵賞
- 本賞と同時選考され、表彰された。同時に終了した。
- 新美南吉童話賞