叡王戦
| 叡王戦 | |
|---|---|
| 棋戦の分類 | タイトル戦(第3期より) |
| 開催概要 | |
| 開催時期 | 予選:6月 - 翌年1月 タイトル戦:4月 - 6月 |
| 初回開催 | 一般棋戦:2015年度(第1期) タイトル戦:2017年度(第3期) |
| 持ち時間 | 段位別予選:1時間 本戦:3時間 タイトル戦:1/3/5/6時間 |
| 番勝負 | 七番勝負 |
| 主催 | ドワンゴ |
| 公式サイト | 叡王戦:日本将棋連盟 |
| 記録 | |
| 前期叡王 | 高見泰地(第3期) |
| 永世資格者 | 未制定 |
叡王戦(えいおうせん)は、ドワンゴ主催の将棋の棋戦で、タイトル戦(竜王戦・名人戦・叡王戦・王位戦・王座戦・棋王戦・王将戦・棋聖戦)のひとつ。2015年度に一般棋戦として第1期が開始され、2017年度の第3期からタイトル戦に昇格した一番新しいタイトル戦である。七番勝負の勝者は叡王のタイトル称号を得る。
目次
1 概要
1.1 一般棋戦時代(第2期まで)
1.2 タイトル戦時代(第3期以降)
2 方式(現行)
2.1 段位別予選
2.2 本戦トーナメント
2.3 七番勝負
3 過去の方式
3.1 方式の遍歴
3.2 第1期~第2期
3.2.1 段位別予選
3.2.2 本戦トーナメント
3.2.3 決勝三番勝負
3.3 第3期
3.3.1 段位別予選
3.3.2 本戦トーナメント
3.3.3 決勝七番勝負
3.4 第4期
3.4.1 段位別予選
3.4.2 本戦トーナメント
3.4.3 挑戦者決定三番勝負
3.4.4 七番勝負
4 歴代結果
4.1 一般棋戦(第1-2期)
4.2 タイトル戦(第3期-)
4.3 記録
5 エピソード
6 その他
6.1 ネット配信
6.2 駒
6.3 棋譜
7 脚注
7.1 注釈
7.2 出典
8 参考文献
9 関連項目
10 外部リンク
概要
一般棋戦時代(第2期まで)
本棋戦発足以前、プロ棋士対コンピュータ将棋ソフトウェアの棋戦である将棋電王戦が開催されていたが、2015年の電王戦FINALをもって団体戦としての電王戦は一つの区切りとされた。
電王戦に類する棋戦の存続を希望したドワンゴが日本将棋連盟と協議した結果、まずドワンゴ主催で新たな一般棋戦を立ち上げ、優勝者が、電王トーナメントを勝ちあがったコンピュータ将棋ソフトウェアと、装いを新たにした電王戦[注 1]で対局する事で合意した。
新棋戦の名称は一般公募から選出され、公募案から主催者が9つ[注 2]に絞り込んだ上で、公式サイトから一般投票[注 3]を行い、「叡王戦」に決定[注 4][1]。優勝者は「叡王」の称号を得る。対局の模様は、約50〜60局がニコニコ生放送で生中継された。
電王戦FINALまではタイトル保持者は出場しなかったが、本棋戦の第1期には糸谷哲郎竜王、郷田真隆王将が出場した[注 5]。なお、本棋戦とその関連イベントでは、タイトル保持者であっても段位で呼称した[注 6]。
平成28年度の第2期までは日本将棋連盟のタイトル戦以外の公式棋戦では最上位に位置付けられていた(第2期叡王戦の契約金は推定で1億2500万円[2]。優勝賞金は非公表)。
タイトル戦時代(第3期以降)
2017年5月20日に電王戦の終了と第3期以降は王座戦以来34年ぶりにタイトル戦へ昇格すると発表された。電王戦の終了に伴ってエントリー制から全棋士強制参加に変更され、タイトル保持者の段位呼称も廃止された。主催が新聞社・通信社以外のタイトル戦は史上初[3]。契約金の額による序列は竜王戦、名人戦に次ぐ三位とされている。また、決勝七番勝負においては、過去に例がない変則持ち時間制の導入のほか、タイトル戦としては初の一日制七番勝負・事前振り駒・チェスクロック方式で行われる(叡王戦#決勝七番勝負)。
叡王の永世称号については未定(2017年5月現在)。
方式(現行)
段位別予選
全棋士(叡王保持者・後述のシード者除く)・女流棋士1名・アマチュア1名が出場し、各段位別に勝ち残りトーナメントを行う。九段4名・八段3名・七段3名・六段3名・五段2名・四段1名の、合計16名が、本戦へ出場する。
段位予選からの参加となる本戦シードから漏れたタイトル保持者・全棋士参加棋戦優勝者で現在のところ本戦出場に一試合多い「逆シード」の扱いになった者はいないが、これが明確なルールに基づいているかは2018年現在明かされていない。
段位別予選の組合せは予選抽選時(第4期は2018年6月4日)の段位によって行われる。なお、女流・アマチュアは主催者推薦枠として、四段戦にエントリーされる。持ち時間は1時間(チェスクロック方式)/消費後は秒読み60秒。
本戦トーナメント
本戦トーナメント出場者は、段位別予選通過者16名に、以下の優先順位に従って段位別予選を免除されるシード権者8名を加えた計24名となる。
- 前期叡王戦ベスト4以上(前期七番勝負の敗者を含む)
- タイトル保持者(序列順)[注 7]
- 全棋士参加棋戦優勝者(対象棋戦:NHK杯 ・朝日杯将棋オープン戦・銀河戦。抽選日から優勝者決定日が近い順)
- 前期叡王戦成績優秀者
本選トーナメントの組み合わせは改めて抽選で決められる。この際一回戦のシードが8名出るが、必ずしも段位別予選免除者がその権利を得られる訳ではない[注 8]。
持ち時間は各3時間(チェスクロック方式、切れたら1手60秒未満)。対局開始が15時と、他の棋戦より遅い時間に設定されており、18時から40分間夕食休憩が入る[4]。
挑戦者決定戦は決勝進出者2名による三番勝負で行われる。
七番勝負
前期叡王と挑戦者による七番勝負を行い、4勝した方が叡王の称号を得る[注 9]。
「第1局・第2局」「第3局・第4局」「第5局・第6局」のいずれかに、「各1時間」「各3時間」「各5時間」が振り分けられ、最終第7局までもつれ込んだ場合は各6時間となる変則持ち時間制で行われる(いずれもチェスクロック方式、切れたら1手60秒未満)。このルールは、当時の日本将棋連盟会長である佐藤康光の考案によるもので、「短距離走・中距離走・長距離走のような形で、戦略性と総合力が求められる」と解説している。
第1局から第6局までの持ち時間は、事前に行われる振り駒の結果を受けて、各対局者が決定する。上位者の振り歩先で、歩が3枚以上なら上位者、とが3枚以上で下位者が第1・3・5局で先手となるが、第1局の先手は「第1・2局」の持ち時間を各1・3・5時間の中から選ぶ権利を持つ。第1局の後手は、選ばれなかった残り2つのうちどちらかを「第3・4局」の持ち時間に選び、残った時間が「第5・6局」に割り当てられる。
対局開始は持ち時間5時間・6時間の局については10時、3時間の局は14時。持ち時間1時間が選択された2局については、同一の対局場で1日に2局対局を実施し、それぞれ14時からと19時から開始となる[5]。昼食休憩は60分[6]、夕食休憩は30分[7]。
参考例
- 「第1局・第2局」第1局の先手が「各1時間・3時間・5時間」の中から「1時間」を選択
- 「第3局・第4局」第1局の後手が残りの「3時間」「5時間」から「5時間」を選択
- 「第5局・第6局」先手・後手ともに選ばなかった「3時間」に決定
- 「第7局」が開催される場合、「各6時間」となる
過去の方式
方式の遍歴
| 期 | タイトル 扱い | 叡王戦番勝負 | 本戦トーナメント | 予選トーナメント(段位別) | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対戦数 | 持ち時間 | 決勝戦 | 持ち 時間 | シード条件 | 持ち 時間 | 予選突破枠 | 出場資格 | 段位判定日 | ||||||||
| 合計 | 九段 | 八段 | 七段 | 六段 | 五段 | 四段 | ||||||||||
| 1 | 一般棋戦 | 三番 | 5時間 | 叡王戦 番勝負 | 1時間 | - | 1時間 | 16名 | 6名 | 3名 | 2名 | 2名 | 2名 | 1名 | 棋士の希望者による エントリー制 | 開催年度の 4月1日 |
| 2 | 1名(叡王保持者) | 15名 | 5名 | |||||||||||||
| 3 | タイトル戦 | 七番 | 変則持ち時間 ・1時間 ・3時間 ・5時間 ・6時間 | 3時間 | ・全棋士 ・女流1名(四段戦) ・アマ1名(四段戦) | |||||||||||
| 4- | 三番 勝負 | 8名(優先順上から埋まるまで) ・前期ベスト4以上 ・タイトル保持者(序列順) ・全棋士参加棋戦優勝(優勝決定順) ・過去叡王戦成績上位者 | 16名 | 4名 | 3名 | 3名 | 主催者による 予選抽選日 | |||||||||
第1期~第2期
タイトル戦ではなく、一般棋戦として開催された。
段位別予選
棋士の戦う棋戦としては史上初となる[注 10]、現役プロ棋士のエントリー制(出場するか否かは棋士の任意)で、予選はかつての天王戦と同様に段位別に勝ち残り式トーナメントを行い本戦出場者を決める、「段位別予選[注 11]」の方式を採用している。年度途中で引退が確定しエントリー資格のない棋士を除き、第1期は159名中154名[注 12]、第2期は162名中158名が出場した[注 13]。
各段位予選からの本戦進出枠は、「九段4名、八〜五段各2名ずつ、四段1名」の基本13枠に、タイトル保持者数を勘案して割り振った追加3枠の、計16枠[8]。したがって年度によって各段位の本戦進出枠は変動する。第1期は「九段6名、八段3名」[1]、第2期は第1期の優勝者(叡王)が本戦シードとなり、予選からの出場枠は「九段5名、八段3名」となった[4]。
各段位の出場枠に応じて分けられたブロック[注 14]ごとに行われる、勝ち残り式トーナメントの勝者が本戦への出場権を得る。段位やブロックの順を問わず、ランダムで数日おきに消化する。ニコニコ生放送で中継される時は、1日につき2局または3局が配信される。持ち時間は各1時間(チェスクロック方式)で、切れたら1手1分未満。
本戦トーナメント
予選勝者(第2期は第1期優勝者(叡王)を含む)16枠の配置を再抽選した後、勝ち残り式トーナメントにより決勝進出者2名を決定する。準決勝までの持ち時間は各1時間(チェスクロック方式)で、切れたら1手1分未満。
決勝三番勝負
決勝進出者2名の三番勝負で優勝者を決定する。持ち時間各5時間(チェスクロック方式)で、切れたら1手1分未満。昼と夕方にそれぞれ1時間ずつの休憩を挟む。
第3期
タイトル戦昇格にともない、ルールの変更が行われた。以下、公式サイト等[3][9]で2017年5月時点で公表されていた項目のうち、第2期までからの変更点を中心に記載する。
段位別予選
第3期からは他の棋戦同様全ての現役棋士に出場義務が課される。また、四段予選には主催者推薦により女流棋士1名、アマチュア選手1名へ出場権が与えられる。持ち時間は従来通り各1時間(チェスクロック方式、切れたら1手60秒未満)。
本戦トーナメント
第3期の本戦トーナメント出場者は、段位別予選通過者15名(九段5名・八段3名・七段2名・六段2名・五段2名・四段1名)と第2期優勝者(叡王)1名の計16名であった。持ち時間などのルールは現行と同様。
叡王が本戦トーナメントより出場となったため、決勝戦は後述の七番勝負となった。また、準決勝も一番勝負で実施された。
決勝七番勝負
決勝進出者2名により、現行のルールと同様に実施され、勝者がタイトル戦としての叡王となった。
第4期
第3期からの変更点を中心に記載する。
段位別予選
段位判定日が開催年度の4月1日から、主催者による抽選日に変わった。
本戦トーナメント
第4期の本戦トーナメント出場者は、段位別予選通過者16名(九段4名・八段3名・七段3名・六段3名・五段2名・四段1名)とシード者8名(前期ベスト4入り3名・タイトル保持者5名)の計24名である。
挑戦者決定三番勝負
第4期から挑戦者決定戦が三番勝負で行われる。
七番勝負
第3期叡王との七番勝負が行われる。
歴代結果
|
一般棋戦(第1-2期)
| 期 | 開催 年度 | 決勝三番勝負 | 本戦トーナメント | 注 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 優勝者 | 勝敗 | 準優勝者 | 九段 | 八段 | 七段 | 六段 | 五段 | 四段 | |||||
| 1 | 2015 | 山崎隆之 | ○○ | 郷田真隆 | - | 塚田泰 郷田◎ 三浦 | 先崎 高橋 森内 | 鈴木大 山崎◎ 行方 | 豊島 村山慈 | 佐々慎 宮田敦 | 阿部光 佐々勇 | 青嶋 | [10] [11] |
| 期 | 年度 | 優勝者 | 勝敗 | 準優勝者 | 前叡王 | 九段 | 八段 | 七段 | 六段 | 五段 | 四段 | ||
| 2 | 2016 | 佐藤天彦 | ○○ | 千田翔太 | 山崎 | 丸山 深浦 中村修 | 久保 羽生 | 佐藤天◎ 広瀬 稲葉 | 豊島 小林裕 | 及川 千葉 | 千田◎ 佐々勇 | 佐々大 | [12] [13] |
タイトル戦(第3期-)
| 期 | 開催 年度 | 叡王戦七番勝負 | 本戦トーナメント | 注 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 決勝 勝者 | 勝敗 持ち時間 | 決勝 敗者 | -- | 本戦シード | 予選突破 | ||||||||||||
| 前叡王 | 九段 | 八段 | 七段 | 六段 | 五段 | 四段 | |||||||||||
| 3 | 2017 | 高見泰地 | ○○千○○ 5/3/1/6 | ▲金井恒太 | 佐藤天 | 深浦 藤井猛 佐藤康 | 渡辺明 丸山 | 行方 豊島 北浜 | 佐藤秀 小林裕 | 澤田 金井◎ | 高見◎ 近藤誠 | 藤井聡 | [14] [15] | ||||
| 期 | 開催 年度 | 前期叡王 | 勝敗 | 挑戦者 | 決勝三番勝負 | 本戦シード | 九段 | 八段 | 七段 | 六段 | 五段 | 四段 | 注 | ||||
| 勝敗 | 挑決敗者 | ||||||||||||||||
| 4 | 2018 | 高見泰地 | 金井 丸山 行方 | 羽生 佐藤天 菅井 | 中村太 渡辺明 | 深浦 佐藤康 | 郷田 木村一 | 橋本 広瀬 松尾 | 永瀬 斎藤慎 藤井聡 | 遠山 及川 増田康 | 渡辺大 都成 | 竹内 | [16] | ||||
記録
一般棋戦時代
| 優勝 | 決勝進出 | 本戦T進出 | |
|---|---|---|---|
| 最年少 | 第2期 佐藤天彦 28歳 | 第2期 千田翔太 22歳 | 第1期 青嶋未来 20歳 |
| 最年長 | 第1期 山崎隆之 34歳 | 第1期 郷田真隆 44歳 | 第1期 高橋道雄 55歳 |
タイトル戦
| 叡王獲得 | 叡王挑戦 | シード権獲得 (本戦ベスト4) | 本戦トーナメント進出 (タイトルシードを除く) | |
|---|---|---|---|---|
| 最年少 | 第3期 高見泰地 24歳 | 第3期 高見泰地 24歳 | 第3期 高見泰地 24歳 | 第3期 藤井聡太 15歳 |
| 最年長 | 第3期 高見泰地 24歳 | 第3期 金井恒太 31歳 | 第3期 丸山忠久 47歳 | 第3期 佐藤秀司 50歳 |
| 棋士 | 叡王在位 | 番勝負進出 | ベスト4以上 (叡王在位含む) | 本戦T進出 (叡王在位含む) | 最高成績 | 本戦T出場時 段位 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 通算 | 連続 | 通算 | 連続 | 通算 | 連続 | 通算 | 連続 | 最高 | 最低 | ||
| 高見泰地 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 叡王 | 五段 | 五段 |
| 金井恒太 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 挑戦者 | 六段 | 六段 |
| 丸山忠久 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | ベスト4 | 九段 | 九段 |
| 行方尚史 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | ベスト4 | 八段 | 八段 |
| 深浦康市 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト8 | 九段 | 九段 |
| 佐藤康光 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト8 | 九段 | 九段 |
| 渡辺明 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト8 | 九段 | 九段 |
| 小林裕士 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト8 | 七段 | 七段 |
| 佐藤天彦 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト16 | 九段 | 九段 |
| 藤井猛 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト16 | 九段 | 九段 |
| 豊島将之 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト16 | 八段 | 八段 |
| 北浜健介 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト16 | 八段 | 八段 |
| 佐藤秀司 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト16 | 七段 | 七段 |
| 澤田真吾 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト16 | 六段 | 六段 |
| 近藤誠也 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト16 | 五段 | 五段 |
| 藤井聡太 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ベスト16 | 四段 | 四段 |
| 氏名 | 通算 | 連続 | 期 |
|---|---|---|---|
| 加藤桃子 | 1 | 1 | 3 |
| 里見香奈 | 1 | 1 | 4 |
| 氏名 | 通算 | 連続 | 期 |
|---|---|---|---|
| 横山大樹 | 2 | 2 | 3-4 |
| 期 | 合計 | 本戦シード | 九段予選 | 八段予選 | 七段予選 | 六段予選 | 五段予選 | 四段予選 | 欠場 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 154 | 0 | 27 | 22 | 29 | 33 | 27 | 16 | 5 |
| 2 | 158 | 1 | 26 | 22 | 33 | 35 | 24 | 17 | 4 |
| 3 | 162 | 1 | 26 | 26 | 33 | 33 | 24 | 19 | 0 |
| 4 | 164 | 8 | 24 | 25 | 38 | 30 | 22 | 17 | 0 |
エピソード
- 「初代叡王」(第1期)
羽生善治名人、渡辺明棋王ら5名を除く全ての棋士が参加した第1期叡王戦において、山崎隆之八段と郷田真隆王将が勝ち上がり決勝三番勝負に進出した。初代叡王を決める決勝三番勝負において、山崎隆之八段が2連勝し、電王戦への出場権を獲得した。- 開始時刻勘違いによる不戦敗(第2期)
- 第2期叡王戦、2016年10月30日の久保利明九段と豊島将之七段の対局において、開始時刻である午後2時の1時間後までに対局会場の東京将棋会館に久保が現れず、久保の不戦敗が決定した。久保は謝罪のため、同日午後6時30分、別の対局の中継冒頭に登場し、「開始時刻の午後2時を午後7時と勘違いし、気付いた時には大阪の自宅にいて既に間に合わない状態であった」などの経緯を説明した[17]。なお、久保と豊島は後日ドワンゴのイベントとしてエキシビションの対局を行い、久保が勝利を収めた。
- 羽生善治三冠の参戦、名人の優勝で将棋ソフトと初対決へ(第2期)
- 第1期への出場を見送った羽生善治三冠が第2期で初参加し、注目を浴びた。電王トーナメント優勝ソフトのPonanza開発者である山本一成は羽生との対局を長年待ち望んでいたが[18][19]、準決勝で佐藤天彦名人に敗れた。一方佐藤はそのまま勝ちあがって優勝し、電王戦で将棋ソフトと現役タイトルホルダー、特にプロの頂点とされる名人が初めての対局を行ったが結果はソフト(Ponanza)が2戦とも勝利し、AIの進化を広く知らしめることとなった。叡王は電王に0勝4敗と勝利する事はできなかった[注 15]。
- 電王戦の終了とタイトル戦への昇格(第3期)
- 電王戦が終了したことにより、叡王戦は棋士代表決定戦としての役割を終え、第3期からタイトル戦として生まれ変わった。
- 渡辺明竜王の初参戦、大番狂わせの決勝七番勝負の顔合わせ(第3期)
- 第1、2期を欠場した渡辺明竜王(第3期開始時)が初めて叡王戦に参加した。渡辺は予選から参戦したタイトル保持者で唯一本戦に進出。ニコニコ生放送の本戦組み合わせ抽選会[20]において初参加にかける意気込みを語った。1回戦こそ佐藤秀司を破って突破したものの、準々決勝では1回戦で豊島将之を破る番狂わせを演じた高見泰地に再びの番狂わせを食らって敗れた。前期叡王として本戦にシードされていた佐藤天彦名人も1回戦で金井恒太に敗れて早々に姿を消し、渡辺の準々決勝敗退で当期叡王との複数冠者が誕生する可能性は消えた。
- 決勝七番勝負はその両タイトル保持者を破った高見と金井という、初手合の組み合わせとなった[21]。両者ともタイトルに初挑戦であり、番勝負の勝者が初タイトルを手にすることとなった。タイトル戦において番勝負の両対局者が共に初のタイトル挑戦となるのは史上初であり[注 16]、「両者とも勝てば初タイトル」まで条件を広げても、第1期九段戦の大山康晴対板谷四郎以来のことで、68年ぶりとなる[21]。五段であった高見は決勝進出を果たしたことにより、「竜王及び名人以外のタイトル挑戦で1つだけ昇段」の規定に準じるとして六段に昇段している。
その他
ネット配信
主催がドワンゴのため、ニコニコ生放送が独占でネット配信を行っている。また、日本将棋連盟公式の棋譜中継アプリでも配信されている。
2018年8月からは、生中継が行われなかった対局の中から数局をピックアップして解説する「叡王戦パラダイス」も月1回配信される。MCは観戦記者の内田晶・君島俊介。
駒
通常のプロ(棋士・女流棋士)公式戦では盛上駒が使用されている[23]。しかし、叡王戦では段位別予選から七番勝負に至るほぼ全ての対局で一字駒(彫埋駒)が使用されている[注 17]。一字駒はテレビ棋戦(2018年現在は、NHK杯、銀河戦、女流王将戦の3棋戦)では古くから使用されているが、それ以外のプロ公式戦で一字駒が使用されるのは叡王戦が初の事例である。一字駒を使う場合はテレビの映りで駒の文字が見えなくなるのを防ぐためだが、高性能カメラになってから新設された棋戦に使用する理由は不明である。
棋譜
棋譜表示にFlashではなく、HTML5が採用された初のタイトル戦である。このため、※ Internet Explorer10以下のブラウザをご利用の方は、ご覧になることができません。と記されている[24]。ただし、叡王戦中継サイト (決勝七番勝負)ではFlashが[25]用いられる。
脚注
注釈
^ 2015年以前の電王戦は「第n回」(最終回のみ「FINAL」)だったが、2016年からは他の棋戦と同じく「第n期」となる。
^ 覇王、叡王、賢王、棋帝、抗帝、仁王、天帝、一刀座、棋神。
^ 投票結果(得票数等)は公表されていない。
^ 名称の由来は「これに勝ったものは電王と戦うのだから、人間の王の意味にしたい。ならば、人間しか持たない、知恵や叡智を競う将棋の頂点に相応しい称号を考えた。『叡』という字には明らか、聡明、物の道理に通じた、という意味がある(ニコニコ大百科による)。将棋の道理を人間とコンピュータがどちらが理解しているか、という意味もこめて」としている。
^ 羽生善治名人(王位・王座・棋聖)、渡辺明棋王は欠場。段位は当時のもの。
^ 仮に名人が出場しても、「〜名人」ではなく「〜九段」となった。同様の措置は叡王戦(1期・2期)のみであった。なお、第1期優勝者の山崎隆之は第2期では叡王と呼称された。
^ 竜王・名人・複数冠保持者は序列4位内(叡王を除く)に入るため、必ずシードされる。序列が下位となる単冠保持者はシードされない場合もあり、第4期は王将のタイトルを保持している久保利明が九段戦からの出場となっている。
^ 第4期叡王戦では、タイトルホルダーとしてシードされた佐藤天彦と中村太地の対局が1回戦で組まれ、その勝者が、五段予選を突破し2回戦シードとなった渡辺大夢と対局する、というような例も発生している。
^ 第3期のみ、前期叡王は本戦トーナメントからの出場、七番勝負は本戦トーナメントの決勝進出者2名の対局となった。
^ 女流棋士の戦う女流棋戦では、2011年に開始した女流王座戦で、女流棋士を含めてエントリー制をとっている。
^ 年度初め(4月1日現在)の段位を基にトーナメントを決定する。そのため、それ以降に昇段した棋士は、実際の段位より低段位の予選に出場することになる。
^ 不参加は羽生善治、渡辺明、有森浩三、堀口弘治、堀口一史座の5名。
^ 不参加は渡辺明、橋本崇載、堀口一史座、上村亘の4名。
^ 第2期までドワンゴではアルファベット(A、B…)、日本将棋連盟ではアラビア数字(1、2…)で表記され、ブロックの表示順は異なっていたが(Aブロック = 1 ではない)、第3期からはアルファベット表記に統一され、ブロックの表示順も同一になった。
^ 阿久津八段は電王戦FINALにおいて電王AWAKEに勝利している。
^ 叡王戦の主催者側では「1937年の第1期名人戦以来81年ぶり[22]」としているが、そもそも第1期名人戦で番勝負は行われておらず正しくない。
^ 第3期の七番勝負では、第3局のみ盛上駒が使用された。
出典
- ^ ab“ドワンゴ・日本将棋連盟主催 新棋戦名は「叡王戦」に決定、154名のプロ棋士がエントリー”. 日本将棋連盟 (2015年6月18日). 2015年6月19日閲覧。
^ 予算収支書 公益社団法人日本将棋連盟 2016年11月15日閲覧
- ^ ab将棋の「叡王戦」がタイトル戦に昇格! 王座戦以来34年ぶり - スポーツ報知・2017年5月20日
- ^ ab開催概要 - 叡王戦公式サイト
^ 「第3期叡王戦」決勝七番勝負の対局会場など詳細公開 - livedoorニュース・2018年2月21日
^ 昼食休憩 - 叡王戦中継ブログ・2018年4月14日
^ 夕食休憩 - 叡王戦中継ブログ・2018年4月14日
^ 第3期 叡王戦
^ 第1期叡王戦 本戦トーナメント表
^ 第1期叡王戦 段位別予選トーナメント表
^ 第2期叡王戦 本戦トーナメント表
^ 第2期叡王戦 段位別予選トーナメント表
^ 第3期叡王戦 本戦トーナメント表
^ 第3期叡王戦 段位別予選トーナメント表
^ 叡王戦 段位別予選
^ 久保利明九段、異例の遅刻で不戦敗 相手の豊島将之七段に「良い人すぎる」の声【将棋】 ハフィントンポスト 2016年10月31日
^ “HEROZでponanza開発者の山本一成が「将棋電王トーナメント」にて優勝し”電王”の称号を獲得”. 2016年12月25日閲覧。
^ “羽生善治名人と戦いたい”. 2016年12月25日閲覧。
^ 第3期叡王戦 本戦 組み合わせ抽選会 - ニコニコ動画
- ^ abどちらが勝っても68年ぶりの偉業。金井恒太六段VS高見泰地六段、叡王戦七番勝負の展望は? 日本将棋連盟、2018年4月13日(2018年4月19日閲覧。)
^ 第3期 叡王戦「決勝七番勝負、今春開幕!」 - ニコニコ動画
^ 増山 2006, p. 148, 公式戦の駒-公式戦で使用される盛り上げ駒 奨励会で使用される彫り駒
^ 2018年8月13日19:00〜藤井猛九段対南芳一九段
^ 2018年5月26日第3期叡王戦決勝七番勝負第4局金井恒太六段対高見泰地六段
参考文献
増山雅人 『カラー版 将棋駒の世界』 中央公論新社(中公新書)、2006年。
関連項目
- 日本将棋連盟
- ドワンゴ
外部リンク
- 叡王戦公式ホームページ
- 叡王戦:日本将棋連盟
【将棋】叡王戦・電王戦チャンネル - ニコニコチャンネル
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