ダンジグ (競走馬)
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ダンジグ | |
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欧字表記 | Danzig |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 1977年2月12日 |
死没 | 2006年1月3日(29歳没) |
父 | Northern Dancer |
母 | Pas de Nom |
生国 | アメリカ合衆国 |
生産 | Derry Meeting Farm William Stamps Farish III |
馬主 | Henryk de Kwaiatkowski |
調教師 | Woodford C. Stephens(アメリカ) |
競走成績 | |
生涯成績 | 3戦3勝 |
獲得賞金 | 32,400ドル |
ダンジグあるいはダンチヒ、ダンツィヒ[1]、ダンシグ[2] (Danzig) はアメリカの種牡馬である。自身およびその後継種牡馬が多数成功し、サドラーズウェルズと並ぶノーザンダンサー最良の後継種牡馬に数えられる。馬名の由来はドイツ帝国(あるいはプロイセン王国)の都市Danzig(現ポーランド領グダニスク)から。
日本に輸入されていないため日本での読み方はさまざまである。ダンジグやダンチヒと呼ばれることが多いが、実際の英語読みはダンシグやダァンスィグに近い(IPA:dænsɪg[3])。本記事では「ダンジグ」で統一する。
目次
1 戦績
2 種牡馬として
2.1 主な産駒
2.2 日本調教馬
3 血統表
4 脚注
5 外部リンク
戦績
競走馬として、著名なレースを勝ったというような実績はない。2歳で1戦、3歳で2戦、いずれも大きな差をつけて勝っているが、未勝利(2歳)と一般競走(3歳)であった。デビュー戦で膝を剥離骨折して骨片摘出手術を行い、復帰して2戦した後に再び同じ箇所を痛めて現役続行を断念したため、競走馬としてのキャリアはわずか3戦で終えることになった。
種牡馬として
種牡馬としては、主に短距離で活躍する馬を多く輩出しているが、距離適性の広さがあり、チーフズクラウン、ゴールデンスネイク、ダンジグコネクションのように、2000メートル以上のG1競走でも勝っている馬もいる。
また活躍する地域も、種牡馬入りしたアメリカだけにとどまらず、ヨーロッパや日本でも活躍馬を出している。孫の世代では優れたスプリント能力を伝えるとともに、距離適性を延ばし、エルハーブ(英ダービー)やピルサドスキー(ジャパンカップ、BCターフ、チャンピオンS)やチーフベアハート(BCターフ)やディラントーマス(凱旋門賞、KGVI&QES、愛ダービー)など、欧米を代表する中長距離の大レースを制す産駒も出ている。また、産駒のデインヒルは距離不問の万能種牡馬として活躍した。曾孫にはシンダー(凱旋門賞、英ダービー、愛ダービー)や牝馬ながらカルティエ賞年度代表馬を2度受賞したウィジャボード(オークス、BCフィリー&メアターフ2勝)やシーザスターズ(英ダービー、英2000ギニー、凱旋門賞ほかGI6勝)などがいる。
2006年1月3日、老衰のためクレイボーンファームで死亡した。既に2004年に種牡馬としても引退しており、2005年度産駒27頭が最後の世代となった。
主な産駒
- チーフズクラウン(Chief's Crown ブリーダーズカップジュヴェナイル、トラヴァーズステークス、マールボロカップハンデキャップ)
デインヒル(Danehill スプリントカップ、種牡馬)- グリーンデザート
- ダンススマートリー(Dance Smartly ブリーダーズカップディスタフ、カナダ三冠)
- シャーディー(Shaadi アイルランド2000ギニー、種牡馬)
- アジュディケーティング(Adjudicating カウディンステークス、シャンペンステークス、種牡馬[4])
ウォーフロント(War Front 種牡馬)
など。他にも活躍馬、種牡馬多数、詳細はダンジグ系を参照。
日本調教馬
- ヤマニンパラダイス(阪神3歳牝馬ステークス)
- アグネスワールド(アベイ・ド・ロンシャン賞、ジュライカップ、CBC賞、全日本3歳優駿、函館3歳ステークス)
マグナーテン(毎日王冠、アメリカジョッキークラブカップ、関屋記念2勝)
ビコーペガサス(京成杯、セントウルステークス)- ステキシンスケクン(アーリントンカップ、京成杯オータムハンデキャップ)
- ヒカリサーメット(京都金杯)
血統表
ダンジグの血統(ノーザンダンサー系 / Pharos-Fairway4x5=9.38%) | (血統表の出典) | |||
父 Northern Dancer 1961 鹿毛 カナダ | 父の父 Nearctic 1954 黒鹿毛 カナダ | Nearco | Pharos | |
Nogara | ||||
Lady Angela | Hyperion | |||
Sister Sarah | ||||
父の母 Natalma 1957 鹿毛 アメリカ | Native Dancer | Polynesian | ||
Geisha | ||||
Almahmoud | Mahmoud | |||
Arbirator | ||||
母 Pas de Nom 1968 黒鹿毛 アメリカ | 母の父 Admiral's Voyage 1959黒鹿毛 アメリカ | Crafty Admiral | Fighting Fox | |
Admiral's Lady | ||||
Olympia Lou | Olympia | |||
Louisiana Lou | ||||
母の母 Petitioner 1952鹿毛 イギリス | Petition | Fair Trial | ||
Art Paper | ||||
Steady Aim | Felstead | |||
Quick Arrow F-No.7-a |
- 母Pas de Nomはヴァージニアベルステークス、ジャスミンステークス、シーショアステークスなど42戦9勝。
- 3代母Steady Aimは1946年のオークス馬。
- 7-aに属する同牝系からは、プール・デッセ・デ・プーリッシュ優勝馬のMistral及びRose Gypsy、ダービー馬Kris Kin、凱旋門賞馬トピオ、アルゼンチン二冠馬Gentlemenなどが出ている。
脚注
^ 『伝説の名馬II』
^ JBBA NEWS 2009年3月
^ http://dictionary.reference.com/browse/Danzig
^ 日本の地方競馬で2001年から2005年まで5年連続リーディングサイアーを獲得。
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ