アメリカ合衆国郵便公社
種類 | 公社 |
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本社所在地 | ワシントンD.C. |
設立 | 1775年 |
業種 | 運輸 |
事業内容 | 郵便·物流 |
外部リンク | http://www.usps.com |
アメリカ合衆国郵便公社(アメリカがっしゅうこくゆうびんこうしゃ、英語: United States Postal Service, USPS)は、アメリカ合衆国の郵便事業を担当する公社。
日本の郵政省、日本郵政公社がかつて行っていた郵便貯金・簡易生命保険は、アメリカ郵便公社では行っていない。
目次
1 概要
2 経営状況
3 不祥事
4 自転車チーム
5 関連項目
6 脚注
概要
アメリカなどではU.S.メール(US mail)などとも呼ばれる。また日本ではアメリカ郵便公社、アメリカ郵政公社もしくはアメリカ合衆国郵政公社と訳される場合が多いが、政府機関では米国郵政庁と訳されることもある[1]。
2015年2月より総裁はミーガン・J・ブレナン。
経営状況
2000年代以降、電子メールの普及により郵便物の量は激減しており、2009年度の決算で約38億ドルの赤字を計上した。これに対し、郵便公社は約4万人の人員削減、残業カット、運送費切り詰め、退職者の健康保険合理化など総額10億ドル相当のコスト節減を打ち出した。また土曜日の配達を止め、週5日制にすることも検討され[2]、結果として2011年上半期から土曜日の配達を取りやめることとなった[3]。
2010年の時点で、向こう10年間に毎年230億ドルの赤字が計上される見込みとなった。アメリカ議会は2003年に公社が負担する従業員の年金90億ドルを削減することに合意。2009年には、退職した職員の医療費に関する負担を40億ドル軽減した[4]。
2013年2月までに35000人の人員削減を予定している[5]。
2013年2月6日、8月までに土曜日の第一種郵便(普通郵便)の配達を打ち切るとの計画を明らかにした[6]が、この計画は議会により却下されている。
不祥事
1986年8月20日、オクラホマ州エドモンドの郵便局で、局員のパトリック・ヘンリー・シェリルが所持していた拳銃を乱射して同僚の14人を殺害し、6人を負傷させる事件を起こした。犯行動機は職場でのストレスだった。シェリルは事件後その場で自殺している[7]。
この事件以外にも郵便局職員・元職員による殺人事件がたびたび発生している[8]。これらの事件を背景に、1990年代にはキレることを意味する"ゴーイング・ポスタル"(Going postal)と言うアメリカ英語のスラングが生まれた。
1997年には、街中で人々を無差別に銃で殺して回るパソコンゲーム『ポスタル』が作られた。
自転車チーム
1996年から2004年にかけて自転車のロードレースチームのスポンサーを務め、チームに所属するランス・アームストロングが1999年から2004年にかけてツール・ド・フランスを6連覇した。(同チームのスポンサーからUSPSが撤退した後を引き継いだディスカバリーチャンネルの下で、2005年もランス・アームストロングはツール・ド・フランスで総合優勝した)しかし、後にこれらの記録はドーピングによるものとして、抹消された[9]。
関連項目
- 万国郵便連合
脚注
^ 郵政事業を取り巻く国際的な動向総務省、2018年9月7日閲覧。
^ “経営難の米郵政公社の赤字、09会計年度は約3400億円”. CNN (2009年11月17日). 2009年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月6日閲覧。
^ “米郵政公社、土曜日の配達を取りやめ 来年上半期から”. CNN (2010年3月30日). 2010年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年3月30日閲覧。
^ “郵政公社は公的支援依存症”. ニューズウィーク (2010年3月31日). 2010年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月18日閲覧。
^ “US postal service to cut 35,000 jobs as mail plants close”. PRESS TV (2012年2月24日). 2012年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月24日閲覧。
^ ロイター 米郵政公社、8月までに土曜の普通郵便配達打ち切り 2013年 02月 7日 11:26 JST
^ “Patrick Henry Sherrill”. 2014年10月10日閲覧。
^ 詳しくは、en:List of postal killings#United Statesを参照
^ 詳しくは、ランス・アームストロングのドーピング問題を参照