この素晴らしい世界に祝福を!






















































































































































この素晴らしい世界に祝福を!

Kono Subarashii Sekai ni Shukufuku o! logo.svg

ジャンル

ファンタジー、コメディ[1]
小説
著者

暁なつめ
イラスト

三嶋くろね
出版社

KADOKAWA



レーベル

角川スニーカー文庫
刊行期間

2013年10月1日 -
巻数
既刊15巻、スピンオフ9巻



































































































































































































































漫画
漫画
原作・原案など
暁なつめ(原作)
三嶋くろね(キャラクター原案)
作画

渡真仁
出版社
KADOKAWA
掲載誌

月刊ドラゴンエイジ
レーベル
ドラゴンコミックスエイジ
発表号

2014年10月号 -
発表期間
2014年9月9日 -
巻数
既刊6巻(2017年9月現在)
漫画:この素晴らしい世界に爆焔を!
原作・原案など
暁なつめ(原作)
三嶋くろね(キャラクター原案)
作画
森野カスミ
出版社
KADOKAWA
掲載誌

月刊コミックアライブ
レーベル

MFコミックス アライブシリーズ
発表号

2016年7月号 - 2018年2月号
発表期間
2016年5月27日 - 2017年12月27日
巻数
全5巻
漫画:この素晴らしい世界に祝福を! かっぽれ!
原作・原案など
暁なつめ(原作)
三嶋くろね(キャラクター原案)
作画
ずんだコロッケ
出版社
KADOKAWA
掲載サイト

コミッククリア
レーベル
ファミ通クリアコミックス
発表期間
2016年8月12日 - 2017年4月28日
巻数
全2巻
漫画:この素晴らしい世界に日常を!
原作・原案など
暁なつめ(原作)
三嶋くろね(キャラクター原案)
作画
染宮すずめ
出版社
KADOKAWA
掲載誌
月刊コミックアライブ
ComicWalker
レーベル
MFコミックス アライブシリーズ
発表号
2016年11月号 - 2017年10月号
発表期間
2016年9月27日 - 2017年8月26日
巻数
全2巻
漫画:この素晴らしい世界に祝福を!エクストラ
あの愚か者にも脚光を!
原作・原案など
暁なつめ(原作)
昼熊(ストーリー原案)
三嶋くろね・憂姫はぐれ(キャラクター原案)
作画
豚たま子
出版社
KADOKAWA
掲載誌

月刊少年エース
発表号
2018年3月号 -
発表期間
2018年1月26日 -
巻数
既刊1巻(2018年11月現在)
漫画:この仮面の悪魔に相談を!
原作・原案など
暁なつめ(原作)
三嶋くろね(キャラクター原案)
作画
染宮すずめ
出版社
KADOKAWA
掲載誌
月刊コミックアライブ
レーベル
MFコミックス アライブシリーズ
発表号
2018年4月号 -
発表期間
2018年2月27日 -
巻数
既刊1巻(2018年8月現在)
漫画:続・この素晴らしい世界に爆焔を!
原作・原案など
暁なつめ(原作)
三嶋くろね(キャラクター原案)
作画
森野カスミ
出版社
KADOKAWA
掲載誌
月刊コミックアライブ
レーベル
MFコミックス アライブシリーズ
発表号
2018年4月号 -
発表期間
2018年2月27日 -
巻数
既刊1巻(2018年8月現在)

アニメ:この素晴らしい世界に祝福を!(第1期)
この素晴らしい世界に祝福を!2(第2期)
原作
暁なつめ
監督

金崎貴臣
シリーズ構成

上江洲誠
キャラクターデザイン
菊田幸一
音楽

甲田雅人
アニメーション制作

スタジオディーン
製作
このすば製作委員会(第1期)
このすば2製作委員会(第2期)
放送局

TOKYO MXほか
放送期間
第1期:2016年1月 - 3月
第2期:2017年1月 - 3月
話数
第1期:全10話+OVA
第2期:全10話+OVA
映画:映画この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説
原作
暁なつめ
監督
金崎貴臣
脚本
上江洲誠
キャラクターデザイン
菊田幸一
音楽
甲田雅人
制作

J.C.STAFF
配給

角川ANIMATION[2]
封切日

2019年予定
上映時間
未定
ゲーム:この素晴らしい世界に祝福を!
-この欲深いゲームに審判を!-
対応機種

PlayStation 4
PlayStation Vita
発売元

5pb.
メディア
[PS4]ディスク
[PSVita]PSVitaカード
[共通]ダウンロード
発売日

2017年9月7日
レイティング

CERO:C(15才以上対象)
キャラクターボイス
パートボイス

テンプレート - ノート
プロジェクト

ライトノベル・漫画・アニメ
ポータル

文学・漫画・アニメ


プロジェクト ライトノベルPJ ライトノベル
ポータル 文学



この素晴らしい世界に祝福を!』(このすばらしいせかいにしゅくふくを、KonoSuba: God’s Blessing on this Wonderful World!)は、暁なつめによる日本のライトノベル。イラストは三嶋くろねが担当。Web小説のリメイクという位置付けで、角川スニーカー文庫(KADOKAWA 角川書店)より刊行[3]。シリーズ累計発行部数は2018年3月の時点で650万部[4]




目次






  • 1 概要


  • 2 あらすじ


  • 3 登場人物


    • 3.1 主要人物


    • 3.2 アクセルの街の人々


    • 3.3 アクセルの街近郊に住む貴族


    • 3.4 天界の関係者


    • 3.5 紅魔族(こうまぞく)


    • 3.6 アクシズ教団の関係者


    • 3.7 王族・王都の関係者


    • 3.8 エルロード国の関係者


    • 3.9 魔王軍


    • 3.10 その他の人物


      • 3.10.1 魔族




    • 3.11 モンスター




  • 4 世界観


  • 5 用語


    • 5.1 汎用


    • 5.2 国名・地名・施設


      • 5.2.1 エルロード


      • 5.2.2 他の世界




    • 5.3 種族


    • 5.4 冒険者の職業


    • 5.5 各スキル・魔法


      • 5.5.1 職業別のスキル


        • 5.5.1.1 各魔法




      • 5.5.2 不死王の手


      • 5.5.3 ネクロマンシー


      • 5.5.4 その他スキル




    • 5.6 アイテム


      • 5.6.1 鉱石・宝石類


      • 5.6.2 装備品


      • 5.6.3 魔道具


        • 5.6.3.1 ウィズの店の商品


        • 5.6.3.2 古代の魔道具




      • 5.6.4 神器






  • 6 漫画


  • 7 既刊一覧


    • 7.1 小説


    • 7.2 漫画


    • 7.3 アンソロジー


    • 7.4 ドラマCD


    • 7.5 画集




  • 8 テレビアニメ


    • 8.1 スタッフ


    • 8.2 主題歌


    • 8.3 各話リスト


    • 8.4 放送局


    • 8.5 CD


    • 8.6 BD / DVD


    • 8.7 Webラジオ




  • 9 劇場アニメ


    • 9.1 スタッフ(劇場)




  • 10 クロスオーバーアニメ


  • 11 ゲーム


    • 11.1 主題歌(ゲーム)




  • 12 オーディオブック


  • 13 脚注


    • 13.1 注釈


    • 13.2 出典




  • 14 外部リンク





概要


元はウェブサイト「小説家になろう」にて「自宅警備兵」名義で連載されていたオンライン小説であった。文庫化後も同サイトで完結するまでは公開されていたが、完結後、小説第二巻発売後に、2013年12月10日に削除されることが同サイトの活動報告で告知され、名義の投稿全てが削除されている。物語の要素の多くは共通性があるが、Web版とその他のメディアでは話の流れや設定は大きく変更されている。


略称は「このすば[5]。作者は「祝福」とも呼んでいる[6][7]


2014年9月9日より、『月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA 富士見書房)にて漫画版の連載が開始された。


2016年1月から3月まで、原作1〜2巻の内容を元にテレビアニメとして放送された。その最終話終了直後に「アニメ第2期」の制作決定が発表され、原作3〜4巻の内容を元に、2017年1月から3月まで放送された。


2019年には劇場アニメが公開予定[8][9]



あらすじ






不慮の事故で命を落とした高校生の佐藤和真(カズマ)は、天界で女神アクアに異世界への転移を持ちかけられる。アクアは「異世界には望むものを1つだけ持っていける」と特典を持ち出しながら異世界転移を勧誘するが、アクアの態度があまりにもカズマをボロかすに馬鹿にしていたためにカズマは激怒し、アクアを「異世界に持っていくモノ」として指定する。


こうして、アクアを連れて異世界「アクセルの街」に降り立ったカズマは、運だけが異常にいい平凡な冒険者となり、運と知性は最低だがそれ以外の全ステータスが高いアクアは、アークプリーストとなる。その後、この世界最強の爆裂魔法の使い手だが1発撃つと動けなくなるアークウィザードめぐみんと、見た目は美女だが妄想癖のあるマゾヒストで攻撃が全く当たらない変態クルセイダーダクネスを仲間に加えて、彼女らの問題行動に振り回される日々を送ることになる。


しかし、想像以上に留まるところを知らない彼女らの問題行動は、魔王軍とのトラブルや、悪徳領主との金の殴り合い、最後は魔王の討伐におもむき一騎打ちなど、さまざまな波乱にカズマを巻き込んでいく。



登場人物


※声優はドラマCD(とらのあな限定版、スピンオフ小説同梱版) / アニメ、サウンドトラックCDボーナストラック。
声優名1人の場合は、原則アニメ版のみであることを示す。



主要人物



佐藤 和真(さとう かずま)

声 - 逢坂良太 / 福島潤

本作の主人公で、死後に異世界転生で生まれ変わった冒険者。作中ではカタカナでカズマと呼ばれる。身長165センチの中肉中背、茶色の目をしており、髪型は茶色の短髪になっている。16歳→17歳(WEB版では20歳)。一人称は「俺」。

性格はスケベで、相手に勝つ為に卑怯な方法を平気で使ったり、相手に対する嫌がらせや戦いで優位に立った際は下卑た笑いを浮かべたり、かつ腹黒い。反面では仲間は見捨てずに最後まで助ける、困り事には放っておかずに解決するまできちんと対応するといった良き行いもしており、故にアクア達から憎まれ口を叩かれながらも信頼されていたり、一部の人達からも優しさを認められた上で慕われている。また、アクアから引き篭もりとニートを足した造語である「ヒキニート」などと呼ばれ続けており、転生後における言動にもニート的な性格が随所に見られることから「引き篭もり」ないし「ニート」のイメージが強いが、本人は一応高校生だったからニートと呼ばれる年齢ではなかったし、外出中に死んだのだから引き篭もりでもなかったと主張している。

服装は、初期は転移時に着ていたジャージをそのまま普段着としていたが、後に冒険者らしい軽装備に変更し、現在ジャージは日本の思い出の品として大切に扱っており、一度アクアにたき火の足しとして燃やされそうになったため、本人はその事でアクアに激怒していた。

元は日本人の高校生。中学3年生の夏頃、初恋の相手であり小学生の頃に「大きくなったら結婚しようね」と言ってくれていた女の子が、不良の先輩のバイクの後ろに乗っていたことにショックを受け、それがきっかけで不登校になり、徹夜でネットゲームに没頭する日々を送っていた。将来を心配した親の計らいで、多額の学費がかかる私立高校に入学させてもらったが、不登校状態は変わらなかった。

そんなある日、欲しかった物を買いに行った帰り、女子高生がトラックに轢かれそうになったと誤認して、その女子高生を突き飛ばして助けたつもりになり、自身はトラックに轢かれたと勘違いして恐怖のあまり失禁しながら気を失い、そのまま目を覚ますことなく心臓麻痺で死亡した。なお、現実に女子高生の前に迫っていたのはトラックではなくトラクターであり、しかもゆっくり走行していたため女子高生が轢かれるおそれはなく、客観的にはカズマの行為は命がけの救命行為でも何でもなく、女子高生に無用の怪我を負わせた挙句自らも勘違いによりショック死したという極めて情けないものであった[注 1]

死後、日本で若くして死んだ人間を導く仕事を担当していた水の女神アクアと出会い、アクアから事情を聞いて天国ではなく異世界行きを選んだものの、その際に彼女から死因を打ち明けられると同時にそれを馬鹿にされ、その怒りから異世界に持っていくモノとしてアクアを指名し、それを受け入れた天使のような女性によってアクアと共にアクセルの街に降り立つことになる。最初に仲間になったアクアに加え、後にめぐみんやダクネスを仲間に入れてパーティーを結成し、他のメンバーがいずれも上級職ながら自分も含めた四人で冒険者稼業を続けていくうちにアクセルの街に暮らすようになり、主に彼女らが原因で様々な波乱や他のパーティメンバーの幸運値が低いために厄介なことに巻き込まれて行く。

ニートでありながらステレオタイプなそれとは違い対人恐怖症的な部分はなく人見知りもしない。目上の者であろうが敬語を使うシーンは少なく、メンバーの両親や王女クラスの人物に最初だけ使う程度、それらにも慣れると自然にタメ口になり態度は大胆不遜。だが不思議と位の高い人物からの受けは総じて良く、気の合う人物とはすぐに仲良くなる。物覚えが良い上に非常に弁が立ち、自分有利な方向へ会話を持っていくのが上手く言葉の裏を突いた攻めが得意でズル賢い。むしろ戦闘よりもこの口八丁で異世界を渡り歩いている感さえあり、魔王軍幹部でさえ何人もがカズマの口八丁の餌食になっている。アクア達やアクセルに住む女性たちにセクハラをする事が多く、盗賊スキルのスティールを発動させると狙っていなくても女の子のモノを取ってしまうのが定番。アクセルの住人たちからは「鬼畜のカズマ」や「クズマ、ゲスマ、カスマ」と呼ばれて恐れられており、”男女平等主義者、女の子相手でも平気でドロップキックを食らわせられる男”、”真の男女平等を願う者。都合のいい時だけ女の権利を主張し、都合の悪い時は男のくせにとか言っちゃう輩は許さない人間”を公言して憚らない。その悪行はアクセルの住人達に留まらず上級貴族や果ては魔王軍幹部の耳にまで及んでおり、初対面の幹部に顔や悪評が知られている事も多い。

戦闘においては主に盗賊(スティール、潜伏、敵感知)やアーチャー(千里眼、狙撃)、リッチー(ドレインタッチ)のスキルを駆使し他のメンバーをサポートしつつ、自身でも弓、剣、初級魔法などを使う。特に盗賊スキルの使用頻度が高め。初期の頃は何もスキルを持たない上めぐみんやダクネスの戦闘上の欠陥を知らなかったため、ろくに戦闘にならず命からがら逃げ回るしかなかったが、メンバーの素性を知ってからは、苦労しながらもメンバーの長所を引き出し何とか戦闘ができる頭脳派(ズル賢い部分も多々ある)リーダーとして皆を導いている[注 2]。自分が他の上級職達と比べれば体力も戦闘力も遠く及ばない凡人である事は痛いほど自覚した上で、実力差を埋めるべく数多のスキルと機転で危機を何度も乗り越えており、戦闘を重ねる毎にめぐみんやダクネスから大きな信頼を得るに至る。ダストたちと一時的なパーティ交換をした際、役に立たないと評判で誰も習得しようとしなかった初級魔法もアイデア次第で戦闘に使えると披露した際には皆から賞賛を受けている。レベルが上がれば上級職に転職するのが当然の世界でカズマの職業は最弱職の冒険者のままであり、必要スキルポイントこそ高くなるが、あらゆるスキルが取得できる事を「特権」とさえ言い切る。よってカズマの持つスキルは非常に幅広い。

バランスの悪いメンバーに振り回され、日本に帰りたい、苦労するのは自分ばかりと口では悪態をつきながらも、パーティとの付き合いが長くなってくると決して素直に出さないもののメンバーへの愛着が随所に見られるようになっていく。各メンバーの重大な騒動[注 3]には最初は嫌々ながらも周りに叱咤されて、最後には必ず仲間の為に立ち上がり、あてつけ・自己叱咤半々の態で「しょうがねえなあ!」と言い放つのがカズマの半ば決めゼリフとなっている。日本ではニートで女性と縁のなかったカズマが異世界に転生して数々の騒動を乗り越え、めぐみんとダクネスという美女二人に好意を持たれるまでになり、彼女らといい雰囲気になるたびにカズマがヘタレる、または誰かに見つかって騒動になるのが定番の言わばサクセスストーリーが物語の根幹と言える。

角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第8位。

アクア

声 - 福原香織 / 雨宮天

狂信者ばかりといわれるアクシズ教の御神体である水を司る女神で、カズマと共に異世界に降り立ったアークプリースト。年齢は不詳であり、外見上の印象は概ねカズマと同年代だが、少なくとも紅魔族が誕生する以前から存在していることは確かであり、その事実を知ったカズマからは「ババァ」呼ばわりされて激怒したことがある。身長に関する記述は特にないが、各メディアではカズマ(165cm)と同じくらいの高さである。一人称は「私」。普段は「女神の証たる神器」だという青い羽衣[注 4]を着用し、屋敷では青のパジャマを着ている。胸はちょっとした仕草のたびに揺れる程度には大きい。髪型は水色のロングヘアーになっている。

かつては日本の歳若い死者の案内を担当しており、本人曰くエリートだが、エリート自体が本当であったかどうかは不明である。女神の役割を全うしていただけあって地球や現代日本の知識・技術についてもある程度の知識を持つが、役割を担うことに関しては杜撰な面があり、死者の死因に不備があった場合は本人の前で堂々と嘲笑ったり、案内の途中であるにも関わらずスナック菓子を摘んでたり、挙句には面倒くさくなると適当な対応に変わるなど、あまり良いものとは言い難い。また、異世界に降り立った後も場合によっては自らを女神と名乗ってはいるものの、アクセルの住人たちや仲間のめぐみんにダクネスからは当然の如く信じてもらえず、更にはアクシズ教の信者たちからも「女神アクア様を語る不届き者」と思われて魔女狩りにされかけた事もあり、辛うじて認識されているのはカズマの他に同じ転生者のミツルギ、女神の気を感じ取れる魔王軍のウィズとバニルのみである。

死亡したカズマと出会った際にカズマの死因などを思いっきり馬鹿にし、怒ったカズマにより異世界に持っていくモノに指定され、それを承諾した天使に対して「女神を連れて行くのは反則」と反故を申し立てるが、聞き入れられずにカズマと共に異世界に送られ、アクセルの街に降り立つ。ショックを受けながらも天界に戻る手段として魔王を倒すという目的を果たすため、止むを得ず冒険者稼業に勤しむ。また、カズマとは当初から衝突ばかりを繰り返していたが、冒険を共にしていく内に彼を徐々に受け入れていき、カズマが冬将軍に殺された際は必死に蘇生させようと懸命になるなど、友情関係も生まれる。

物語の最初から登場しており、また外見だけは大変な美女であることから、物語の序盤では何となくメインヒロイン(?)的な立場にあったが、その性格があまりに子供っぽく難があり過ぎる上に、女神であるため今後成長する見込みもほとんどない等の理由から主人公カズマとの恋愛的要素は全く無く、物語が進みカズマとめぐみん、ダクネスとの仲が進展していくにつれてアクアは次第に影の薄い存在となり(そのことをカズマにからかわれたこともある)、メインヒロインの立ち位置をいつの間にかめぐみんに奪われていく。カズマ達のことは普段から名前呼びしているが、カズマだけたまに「カズマさん」と呼ぶ事もある。後述のOVAでは、カズマがアクアについて「ヒロインとして見ようと頑張ってみたら無理だった」と発言している。

カズマと出会った最初や時折は優しい口調で語り掛けたり、除霊の際も丁寧な対応で魂を霊界に送りながらも、本性は不遜かつ高圧的な性格で、自分が女神であることを鼻にかけたり、場合によっては他者に対して見下したような言動を取ることが多々あるが、その実はちょっとしたことでもすぐに泣くほどの泣き虫で急に縮こまって弱腰になってしまう等のメンタルが弱い一面も見せている。また、カズマが裁判に掛けられることになった際は、めぐみんと共にカズマを裏切ろうとしたばかりか、裁判に掛けられる原因を作ったのは自分だと名乗り出ようとしたウィズに対して口止めを図るなど、腹黒い一面もある。

女神なので文字通り浮世離れしており、金遣いの荒さや後先考えない行動、特に良かれと思ってした事がその実、迷惑行動となってしまう事が非常に多く、そのまま借金となって跳ね返ってくる事も枚挙に暇がなく、カズマが真っ先に付けた渾名が「駄女神」。たまにクエストなどで金が入っても貯蓄というものを全く知らず、酒好きなのも相俟ってギルドの酒場で飲み食いしてあっという間に使ってしまう為パーティの中でも常に一番金がなく、度々カズマに借金を頼んでいる。

戦闘においては女神だけあり異世界に降り立った時点で多数のパラメータが平均を大幅に上回っていた為[注 5]、上級職のアークプリーストとなり、真っ先に宴会芸スキルを取得、ついでに全てのスキルと魔法と神聖属性の近接攻撃(ゴッドブロー、ゴッドレクイエム)を取得した。後方支援や回復が主だが、アンデッドや悪魔の呪い、強力な結界を持つ相手はまさにアクアの独壇場であり、女神に相応しい攻撃力・洞察力もちゃんと備えている[注 6]。また唯一のリザレクション(蘇生魔法)の使い手であり、カズマが自己犠牲も厭わない無謀かつ大胆な作戦を度々、立案・完遂できているのは偏にアクアのリザレクションあってこそのものであり、実際アクア不在時の戦闘ではカズマは非常に慎重かつ(本来の地である)臆病な一面を隠そうともしなかった。

ただ強力な浄化能力を持つアクアに浄化を求めて知らずにアンデッドを呼び寄せてしまう事も多々あり(特にダンジョンで顕著)、それらを浄化しまくると傍目には襲ってくるアンデッドをアクアが無双しているように見えてしまう為、マッチポンプ状態となる。またアクア自身がおバカな為、大体何かやらかして敵に反撃を許してしまう事が多いが前述の通り青い羽衣のおかげで耐久力もチートな為、カズマが巻き添えを受けたり自身が多少痛い目には遭っても致命傷を受ける事はない。最初からレベルMAXと同等で支援魔法がなければ凡人のカズマとは比べ物にならないほど身体能力も実は高い。が、その身体能力を生かす肝心の知力が足りない為、緊急時の荷物持ちや、食料となるジャイアントトードの亡骸を二頭まとめて引きずって町へ持っていく程度しか生かす場面がない。

角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第4位。

ゼル帝(キングスフォード・ゼルトマン)

アクアのペットで、普通のひよこ。ドラゴンの卵と騙され、大金をつぎ込んで購入した鶏の卵から生まれた。彼女はドラゴンの子供だと言い張っている。将来ドラゴンの帝王になるとの期待から「キングスフォード・ゼルトマン」という大層な名前を与えられた。「ゼル帝」という愛称もアクアの命名。

孵化した際、たまたまその場にいたバニルを最初に見たため刷り込みによりバニルを親だと思うようになった。そのため寝るときはバニルの抜け殻の上で眠る。

卵の段階でアクア、ウィズ、バニルが魔力を込めて温めたため、その身に強力な魔力を宿しているというが、元がただの鶏のため有効な使い道がなく、せいぜい周囲にモンスターを寄せ付けない程度。

WEB版ではその後カズマの朝の目覚めに欠かせない存在となる。





めぐみん

声 - 内田真礼 / 高橋李依

カズマたちの仲間となる紅魔族の少女で、人類最強の攻撃魔法「爆裂魔法(エクスプロージョン)」だけをこよなく愛するアークウィザード。13歳→14歳(4巻)(WEB版では17歳前後)。スピンオフ「この素晴らしい世界に爆焔を!」「続・この素晴らしい世界に爆焔を!」の主人公でもある。

紅い目をしており、髪型は黒い前髪ぱっつんになっている。黒マントに黒ローブ、トンガリ帽子といかにも魔法使い然とした服装を好み左目に眼帯[注 7]をつけている。体格は小柄で細身の貧乳、身長は少なくともカズマ(165cm)より低いため、度々カズマ達から子供扱いされているが、本人はそれを嫌っており、故に子供という観点からシュワシュワを飲ませて貰えずイライラしたり、カズマから「ロリっ娘」と呼ばれた際は本気で落ち込んだり、「ロリコン認定」されると発言したカズマに激昂して襲い掛かろうとした事がある。一人称は中二病を発症したときは「我」になることもあるが、普段は「私」。屋敷では赤のパジャマを着ている。なお見た目の観点から小説の挿絵や漫画版などでは次第に眼帯が描かれなくなる傾向にあるが、小説本文では14巻でも眼帯に言及しているシーンがあり、別に眼帯をやめたわけではない。夢は『大魔法使いになって巨乳になる』こと。ちょむすけを使い魔とする通り、小さくて可愛い生き物に目がない[注 8]

パーティメンバーの募集を見て加入を希望し、腕試しでジャイアント・トードを討伐した後は爆裂魔法しか使えないことや一回しか発動できないことを明かした為にカズマから使えないと判断され、加入を断られそうになるが、しつこく食い付いた上で周囲のカズマに対する悪評を利用することで強引に加入を認めさせ、そのままパーティに加わった。また加入後は爆裂魔法の練習に巻き込んだり、足を引っ張る事も多々あった一方で、カズマ達と冒険を共にしていく内に徐々に信頼関係を構築していき、カズマの問題に仲間として立ち向かったり、積極的にアクアやダクネスの事も仲間として優しくするなど、カズマ達を大切に想うようになる。

基本的には冷静ながらも想定外の事態には弱く、パニックを起こすことも少なくない上に意外なほど短気。「売られた喧嘩は買う」信条であり、喧嘩を売られたと感じたときは口調も急に変わったり、自分やカズマが馬鹿にされた時には相手が一般人でも子供でも容赦なくぶちのめしたりしており、結局それらの苦情はカズマの所へ行く為に度々カズマを困らせている。またカズマが裁判に掛けられる事になった際は彼を庇えば同罪になる事を知ってアクアと共に保身に走ろうとするなど、腹黒い面も持っている。また、紅魔族特有のやや大仰な言動と、おかしなネーミングセンスを持ち[注 9]、それ故にあまりのネーミングセンスの無さにカズマ達を困惑させる事もしばしばである。

紅魔の里で、父ひょいざぶろーと母ゆいゆいとの間に生まれる。父親の商売が上手く行っていないため実家は貧乏で、学生時代は食費不足からゆんゆんの弁当を昼食の恃みにするなどひもじい生活を送っていた。その経験から野生のザリガニを使った料理が得意でカズマたちに振る舞ったりもしている。しかし妹のこめっこがセミや黒猫を食材にしようと持ってきた時はその悪食っぷりに恐怖していた[注 10]

幼少期に賢者級の大人でもそう容易く解けないはずの封印の欠片を玩具代わりに構築し邪神ウォルバクの封印を解いてしまうが、それによって現れた「黒い獣」を「魔法使いのお姉さん」が爆裂魔法で撃退したことで爆裂魔法に魅せられるようになる。紅魔族の学校でも上級魔法の習得条件をとっくに満たしていたにも関わらず居座って爆裂魔法のためのスキルポイントを溜め続けるなど筋金入り。頭の回転は速く洞察力にも優れ、同期の中で首席であった。紅魔族の中でも魔法使いとしては紛れもなく天才の部類の存在であった為、アクセルで再会したゆんゆんには他の魔法を一切覚えておらず爆裂魔法しか使えない事が知れると大層嘆かれてしまった。

戦闘においては当初は爆裂魔法を考えなしに一発ぶっ放して倒れるだけであったがパーティとの付き合いが長くなるにつれ、利己主義は影を潜めていく。カズマのアイデアに富んだ戦法によりここぞの場面での爆裂魔法の使い方を確立、全体的に火力に乏しいパーティにおいて止めの一撃を放つ欠かせない存在となっていく。一方で自分がパーティで戦うにおいては使いにくいメンバーである事を自覚し普通の紅魔族のように上級魔法が使えれば起きなかった危険に(主にカズマが)陥ることにジレンマを抱えるにまで至る。しかし毎回文句を言いつつも爆裂魔法で倒れればちゃんと背負って帰り、一発屋でしかない自分を見捨てずパーティに留めてくれたカズマに深い感謝の気持ちを抱くようになり、いつしかそれは徐々に彼に対する愛情へと変わってゆく。そして紅魔の里へ向かう道すがら気持ちをカズマに正直に伝えて以降は仲間以上恋人未満の関係になる[注 11]

親友にしてライバルであるゆんゆんにそっけない態度を取ったりと孤高を気取り、自分の実力ならば冒険者になれば引く手数多だと自惚れていたが、爆裂魔法一発屋となった自分が必要なパーティーなどあまりない現実を知り、自分を入れてくれるパーティ探しに大変に苦労をした経験から、現在のパーティに対する愛着は並々ならぬものがあり、仲間達との絆や情には大変厚くそれを語るエピソードも多数ある[注 12]。めぐみん以外の三人は事情はどうあれ何らかの形でパーティ脱退を申し出た事があり[注 13]、その度に阻止すべく真っ先に立ち上がるのは常にめぐみんであり、かつ脱退を一度も口にした事がないのもめぐみんだけである。現在のパーティを変わらず存続させる為ならトラブルや警察沙汰になる事さえ一切厭わない、メンバー随一の仲間想いである。

レベルアップで得たスキルポイントを爆裂魔法の威力向上や詠唱短縮に注ぎ込んでいると言いつつ、実は上級魔法取得のために溜めていた。シルビア戦でカズマが誘拐された事を期に遂に爆裂魔法を捨てる覚悟で[注 14]、冒険者カードをカズマに託し上級魔法の取得を頼むが、カズマがそのポイントを全て爆裂魔法の威力向上に注いだため、以降は吹っ切れて爆裂魔法の強化に注ぎ込んでいる。当初は一発爆裂魔法を放つと完全にガス欠になり誰かにおぶさって帰るしかなかったが、レベルアップを重ねた後は自力で歩いて帰れる程度には魔力が上がっている(それでも爆裂魔法は一日一発限定に変わりないが)。

角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第1位。

ちょむすけ(邪神ウォルバク(黒猫))

声 - 生天目仁美

めぐみんの使い魔(ペット)で、羽の生えた黒い猫。メス。そして風呂好き。

紅魔の里でこめっこが拾ってきて以来めぐみんのペットとなり、共に里を旅立った[注 15]。基本的に彼女が外に出ている間は宿か家にいるようだが、一緒についてくることもある。たまに火を吹いたり羽で飛ぶことがある(火を吹くのはセシリーに仕込まれたせいである)。

拾われた当初は名前が決まっておらず、めぐみんがこの黒猫を紅魔の里で学校に連れて行った際「この子は自分の半身」などと説明したことから、クラスメイト達は黒猫の方を「めぐみん」と呼んで可愛がるようになり、人間のめぐみんの方が「ニセめぐみん」呼ばわりされ改名を勧められることもあった。この紛らわしい問題は、黒猫の方がゆんゆんから「クロ」という仮名を付けられたことで一応決着するが、「クロ」という名前はめぐみんなど紅魔族の多数派にとってはおかしな名前であるため、後にめぐみんから(メスであるにもかかわらず)「ちょむすけ」と名付けられた。本人は当初嫌そうなリアクションをしていたが、今は馴染んでいるようで、この名を呼ぶと反応する。

人懐っこくおとなしいが気の弱い性格で、めぐみんやゆんゆん、カズマやダクネスにはよく懐いているが、なぜかアクアのことは嫌っている。アクアの魔力を持っているゼル帝とは相性が悪く、つつかれては逃げ惑っている。紅魔の里では自分を食べようとするこめっこを怖がっていた。

その正体は紅魔の里に封印されていた邪神ウォルバクの半身である魔獣で、封印が解けたときに邪神としての記憶をなくしていたため、当の本人は部下の悪魔には近寄らなかった。

邪神ウォルバク(女)撃破後は心身に軽い変化をきたしたようで、風呂嫌いが治ったり「ウォルバク」という単語に反応したりするようになる。見通す悪魔であるバニルからも「面白い事になっておる」とからかわれていた。

アニメ版では2期2話から登場し、外出中のめぐみんに拾われ、名前を付けられた上で彼女のペットになる。また、水に抵抗がなく綺麗好きということになっており、最初から風呂嫌いではなくなってアルカンレティアでは温泉に浸かる。





ダクネス

声 - 井上麻里奈 / 茅野愛衣

本名 ダスティネス・フォード・ララティーナ。冒険者としてカズマの仲間になるクルセイダーで、大貴族ダスティネス家の令嬢[注 16]。本名はあるものの、本人は本名で呼ばれる事を極力嫌がっている為に普段は「ダクネス」と名乗っており、作中では基本的に冒険者としてダクネスと呼ばれる。18歳(WEB版では22歳前後)。髪型は金髪のロングヘアーを纏めてポニーテールにしている。碧眼の美人で豊満な(カズマ曰くエロい)身体を持つがクルセイダーとして鍛えたがゆえに腹筋が割れているのが本人の悩み。普段は鎧を着込んでいるが、鎧を外した時は黒タイツの状態で過ごし、屋敷ではピンクのネグリジェを着ている為、度々カズマにエロい目で見られている。身長はカズマ(165cm)よりも高く、170cm前後。一人称は「私」。ジャイアント・トードに粘液まみれにされ酷い目に遭うカズマ達がパーティメンバーの募集をしていることで加入を希望し、翌日には友人であるクリスがカズマに酷い目に遭わされるのを目の当たりにしたことで改めて加入を強く申し出るが、結局は直後に起きたキャベツの討伐イベントを得て自然にパーティに加わった。

実家の影響力が高く、貴族としての権力はそれなりにあるものの、少々頭が堅く権力を行使することを良く思わないとも考えており、「滅多な権力行使はしない」と決め込んでいる。カズマが裁判に掛けられた際は極刑になるところを処分保留に留めたり、カズマ達から緊急事態としてアテにされた時のみ渋々権力を使っている。普段はクールかつ生真面目で、自分への罵倒はご褒美にしかならないが、それが仲間に及ぶと一転、容赦がなくなる。カズマに対して好き放題言っていたミツルギに「礼儀知らずにもほどがある」と激昂したり、冬将軍に殺されたカズマがアクアの手で蘇生した際はめぐみんと共にカズマに抱きついて喜んだり、カズマが裁判に掛けられる事になった時は裏切ろうとしたアクアやめぐみんとは違って最後までカズマを庇うなど非常に仲間想いである。アイリスがカズマの功績を疑う発言をした時には一貴族に過ぎない身分であるにも関わらず王女であるアイリスの頬を叩き謝罪を要求、激昂したクレアの剣の一撃を生身の片腕一本で止めカズマを庇う等、パーティへの想いは一国の王女への忠誠心よりも大きい事を身を持って示している。また、エリス教の信者で、その証であるペンダントを所持しており、特に信仰心はかなり深く、毎日エリス教会を訪れては仲間が欲しいとお祈りしたり[注 17]、戦死者が出た際は弔う為に黙祷を捧げていた。

貴族令嬢としてそれらしい振る舞いはしながらもその実、自ら痛みを受けて快感を得ることを何よりも好み、魔王軍に対しては蹂躙して無理矢理言う事を聞かせられる、モンスターに対しては強い痛みを与えてくれる等勝手に認識しており、戦闘になれば何とか攻撃を受けようと最前線に躍り出ては皆の盾になるという建前でになり、また味方からの攻撃魔法を敵もろとも標的にされる事に無上の喜びを感じている。自分を妻に娶ろうとする男は、見た目冴えない甲斐性なしで年中発情しているスケベなのは必須条件、借金をダクネスの体で稼がせようとする男をタイプとするなど、身体的のみならず内面をも口汚く罵られる事を望む真性のドMであり、興奮すると言動がやや幼児退行化[注 18]する。反面、自分に好ましくない痛みを負った場合は感情的になる一面もあり、実際にドレインタッチの為にカズマに首元を触られた際は激怒して彼に掴み掛ったり、本気で怒った時には「ぶっ殺してやる」などと過激な発言をしていた。

ハンスがポイズンスライムに変態した際には飛び散った猛毒の破片から仲間のみならずアクシズ教団の教徒を身を挺して助けているが、猛毒に対しては防御スキルで生命の危険はない反面、解毒に激痛が伴い本人曰く死ぬか死なないかの瀬戸際に快感を覚えている。また、アルカンレティアを訪れた際もエリス教の信者である事を理由にアクシズ教の信者達から酷い仕打ちを受けても平然と快感を覚えていたばかりか、ペンダントを外すようカズマから指摘されてもなお断り続けたり、挙句の果てには「ここに住もう」と発言する等、性癖を発揮している。

戦闘においては不器用故に剣を扱うのが壊滅的に下手なのに得物は攻撃力に特化した両手剣でスキルを取得すれば剣の命中率が上がるのに頑なまでにそれを拒む[注 19]。攻撃は全く当たらない反面、スキルポイントの全てを防御(物理・魔法・状態異常)系スキルに割り振っている為、防御力は並外れていて鎧もアダマンタイトを少量含んだ特注品。普段パーティメンバーをあまり良く言わないカズマも「ウチのクルセイダーは世界一硬い」と絶賛する通り恐らく作中最強。文字通りパーティの盾として、嬉々として敵の攻撃を一手に引き受ける。簀巻きにされ馬で市中引き回される程度は逆に喜んで興奮するほど。ありとあらゆる攻撃[注 20]を己の肉体と鎧(もしくは衣服)だけで耐え抜き、怪我する事はあっても死亡した事はない。防御力だけでなく膂力も猪の突進、複数の騎士の剣撃程度なら身一つで受け止めるほど強く、ダクネス愛用の防具は篭手一つ付けただけでカズマは身動きが取れなくなるほどの重量。カズマのパーティに加わるまでは様々なパーティで前衛を務めており、攻撃はともかくとして盾職としての評価は高い。また聖属性(アクアの浄化魔法の巻き添えや涙など)に中てられてウィズが弱ってしまった時はカズマのドレインタッチを介して体力を分け与えるのも専ら彼女の役目[注 21]

パーティ加入後も自らの性癖の為の行動を最優先しようとしたり、不器用さから度々足を引っ張っているものの、反面ではカズマ達との冒険を共にしていく内にそれなりの信頼関係が芽生え始め、徐々にカズマ達を守りたいと思うようになる。元々はダメな男が好みな為、ニート属性のカズマにダメな意味で惹かれ始めるが、カズマがアルダープの陰謀からダクネスのみならずダスティネス家そのものを救うと気持ちは決定的なものになり、好みのタイプはダメな男から変化してカズマ自身とまで言い切るようになる。すでにめぐみんがカズマに気持ちを伝えた後だった為、カズマが自分を含めメンバーの誰かと結ばれれば今のパーティの関係は変わってしまう事を最初は危惧していたが、次第にその危惧をも越えてしまうほど気持ちが溢れてしまい、カズマに告白する。ヘタレたカズマにやんわりと断られ仲間以上恋人未満の二番手に甘んじる事になるが、諦めるつもりはないようで二人きりになった時などは不器用はそのままだが元々性欲旺盛な事もあり、時に積極的にカズマにアプローチを仕掛けては途中で誰かに見つかるのが定番。その度にエロネスや痴女ネスと呼ばれたりしている。

角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第6位。

クリス

声 - 諏訪彩花

ダクネスの友人で、サバサバとした明るい雰囲気の美少女。外見上の推定年齢は15歳頃。名前の由来は女神エリスの好きな花の名前から。一人称は「アタシ」。

スレンダーな体型と服装が相まって、初対面の者からは「少年」「坊主」「お兄さん」などと誤解される事が多い(欧米では「クリス」という名前は男性に多いが、彼女の場合は名前ではなく、体型から誤解されている)。髪型は銀色の短髪になっている。

冒険者としての職業は盗賊。運に関してはカズマ以上に高い(冒険者カードには測定不可とでている)。決まったパーティーには所属しておらず、様々なパーティーを転々としている。ダクネスから話を聞いてカズマ達に声を掛け、その際にスキルを覚えたがっていたカズマにシュワシュワを奢る事と引き換えに盗賊のスキルを教えたが、スキルの一つであるスティール(窃盗)を使った勝負にて、カズマに自分のパンツを剥ぎ取られてしまい、挙句の果てパンツを返す代わりとして有り金を全て奪われた。カズマにはスティール以外にも、「敵感知」「潜伏」「バインド」など、様々な盗賊スキルを教えている。王都では義賊として活動する傍ら、所有者のいなくなった神器を回収していたところ、カズマに「捕まえるため」と称して身体中をまさぐられるなど強烈なセクハラを受ける。その後カズマに事情を説明し仕事の協力を求めるが、その際にも体を触られるなどのセクハラを受ける。カズマと盗賊団(正式名称は特に決めていないが、いつの間にかクリスの特徴的な髪の色から「銀髪盗賊団」の名称が定着している)としての協力体制が出来て以降は、カズマのことを「助手君」と呼ぶようになる。

正体は、女神エリスの地上での仮の姿。下界に降りた目的は神器の回収と、冒険者仲間が出来るようにと毎日教会に通い詰めていたダクネスと友達になってあげること。カズマにはエリス祭開催前辺りで正体を看破されてしまい、それ以後もこれまで通り接してくれるようにお願いしているが、カズマのセクハラに対しては女神エリスとしての天罰に言及し強く牽制するようになる。主要人物のうちアクアとめぐみんには、自分が銀髪盗賊団の棟梁であることも正体が女神エリスであることも知られておらず、それ故に正体は女神エリスであるにもかかわらず、アクアによってアクシズ教団の祭りに協力させられるという頭の悪いことになってしまったり、スピンオフ作品では銀髪盗賊団の頭領であるにもかかわらず、銀髪盗賊団の下部組織としてめぐみんが結成しためぐみん盗賊団の下っ端として加入させられるという頭の悪いことになってしまったりする。ダクネスには銀髪盗賊団の頭領であることは知られているが、正体が女神エリスであることは知られていない。原作8巻以降の物語は、この辺の事情を頭に入れておかないと訳がわからなくなるので注意が必要である。

女神であるが故に人間の恋愛話には免疫がないのか、カズマとめぐみん、ダクネスの恋愛関係に関する話には異様な食いつきを見せ、カズマに「めぐみんとダクネスのどっちかに絞りなよ」などと言ったりしている。また、盗賊団として活動している際にダクネスに捕まったときには、どうしてカズマとの関係を自分に教えてくれなかったのか、女の友情はどこへ行ったのかと逆にダクネスを責めたりしている。第12巻でカズマやダクネスと再会した際は、カズマに「めぐみんとはどこまで行ったの? チューはしたの?」などとあけすけな質問をぶつけるなどし、カズマたちを困惑させている。

角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票では第14位。



アクセルの街の人々



ウィズ

声 - 早見沙織 / 堀江由衣

常に蒼白な顔色をしている(設定上の話で、実際には周囲の色白の女性と変わりない肌色をしている)、ウェーブのかかった顔の右半分に斜めにウェーブのかかった長い茶髪にアホ毛、茶色目の巨乳の美女だが、正体は魔王軍の幹部の一人で、アンデッドの王「リッチー」である。20歳の時にリッチーになったので永遠の20歳(カズマに年齢の話を振られた際に永遠の20歳であることを有無を言わせない笑顔を浮かべ主張している)。カズマよりも長身。

元は高名な魔法使いであり、凄腕のアークウィザードとして名を馳せていた。冒険者時代の二つ名は氷の魔女。また、幹部の中で個人的に交友関係があるのはバニルのみで、他は知り合い程度の付き合い。普段はリッチーであることを隠しアクセルの街でマジックアイテム屋を営んでおり、後にバニルを店員として迎える。商才が無いどころかマイナス方向に振り切っており、頑張って働けば働くほどに貧乏になっていく、という不思議な特技を持つポンコツ店主。ガラクタや使い物にならないアイテムを仕入れてくることに関しては類い希なる天才的な才能を発揮し、その度にバニルの殺人光線を浴び黒焦げにされて折檻されている。街の冒険者も美人店主を見に店をこっそり覗きには行くが商品は買わないため、経営は常に赤字である。なお、ウィズが仕入れたおかしな性能を持つマジックアイテムのほとんどはめぐみんの父親ひょいざぶろーの製作である。

本来ならば人類やカズマ達の敵になる存在だが、本人の性格が善良かつ非常に気弱であり、魔王軍の幹部というのも魔王城に張っている結界の維持を魔王直々に頼まれていただけに過ぎず中立かつ不干渉の立場だということから、正体を知るカズマたちからも見逃されている。なお、魔王軍の結界維持の条件として「冒険者や騎士など、戦闘に携わる者以外の人間を殺さない事」を掲げており、その条件に背いた魔族に対しては一切の容赦をせずに怒りを見せる。

変わり者が多いアクセルの街において数少ないまともな性格の持ち主。街の商店街の人達も困ったことがあれば冒険者としてのウィズを頼っており、冒険者ギルドからも凄腕の魔法使いとして信頼されている。リッチーになってからかなりの年月が経っているが、心はまだ人間のつもりのようでバニルからは「ポンコツ店主」とだけ呼ばれ名前を呼んでもらえないのが悩み。街の人々に対しても非常に腰が低い為、ゆんゆんが安心して話せる数少ない相手であり、彼女の店はゆんゆんが知り合いを待ち伏せて出会う為の駆け込み寺のようになっている。

女神であるアクアからは一方的に目の敵にされているが、アクアが涙ながら落ち込んでいる時は、献身的に慰めてあげている(なお、アクアの身体や涙などに触れるとピリピリして痛いらしい)。リッチーである自分をいとも簡単に浄化できることから、アクアのことを女神と知る数少ない人物。また、現在の温厚で気弱な性格はリッチーになってからであり、人間の頃はかなり好戦的な性格だったようで、アークウィザードとして魔王軍の魔族たちを狩りまくっていた。リッチーになる以前を含め恋愛経験は皆無であり、13巻で堕天使デュークが魔王軍幹部の地位を奪うためウィズに近づくと、その言動がいささか紛らわしいものだたこともあり、ウィズはデュークから求婚されたものと勘違いし舞い上がってしまった。その後勘違いだという事が分かり、デュークはウィズの爆裂魔法で粉砕されている。

成仏しきれない魂を浄化する為に墓地に結界を張って除霊を行っていたが、そこをゾンビメーカーの討伐に訪れたカズマ達と出くわし、出会い頭にアクアに襲われ彼女の除霊によって浄化されそうになったところをカズマに救われる。その後カズマたちに訳を話し、それを聞いて害はないと判断したカズマによって見逃される。騒動後は店を訪れるカズマたちの相談に乗り、リッチーしか使えない希少魔法をカズマに授けたりと冒険者としての資格がまだある事から一種の協力関係を築くようになる。何度かカズマのパーティに加わって共闘もしており、アークウィザード時代の経験と魔力は全く衰えを知らず、上級魔法を駆使してカズマを助けている。

機動要塞デストロイヤー襲来時は冒険者として討伐に参加し、アクセルの街の冒険者と協力したり、めぐみんと共にエクスプロージョンを放って食い止めたばかりか、デストロイヤーのコアである「コロナタイト」を爆発させずにテレポートで移動させるなど、非常に大きな戦果を挙げた。また、同じ魔王軍の幹部であるハンスが一般人を手に掛けた事を知った際には、一切の容赦をせず、熱湯である源泉ですら一瞬で凍らせるほどの広範囲の凍結魔法を放つ等最強のアンデッドの王と称されるリッチーに相応しい貫禄を見せた。

スピンオフ作品では、リッチーとなった原因や、冒険者時代の仲間の帰りを待つためアクセルの街に店を構えていることが明かされている。

角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第7位。



ルナ

声 - 原紗友里

冒険者ギルドの受付嬢。ウェーブ髪で巨乳な大人の女性。ギルドを訪れる冒険者たちに窓口で案内をしており、アニメ版では街の緊急アナウンス係も務めている。

美人なため、4つある受付窓口のうち彼女の所だけ混雑する。原作Web版、小説では当初は「受付のお姉さん」で登場しているが、スピンオフ作品の『この仮面の悪魔に相談を!』第3話(2015年11月25日)が名前の初出で、原作小説でも第11巻で若干名前が出てくる。アニメでは第1話(2016年1月14日)から名前がでている。基本生真面目で優しい性格だが、荒くれ者が集まるギルドを統率するだけあって気の強い部分も持ち、侮辱されたりセクハラ行為は容赦なく当局(主にセナ)に通報される。

カズマがアクセルに来て以降は問題ばかりを起こす彼に頭を悩ませるようになり、更にはカズマだけでなく、アクアやめぐみん、ダクネスといったパーティメンバーの事も困り果てていたが、魔王軍幹部の連続討伐や機動要塞デストロイヤーの撃破といった様々な功績を目の当たりにしたことでカズマ達を認めるようになり、以来は「パーティに問題はあるが、実績だけは確か」と認識するようにもなる。また、OVAでは冒険者のランに高額報酬と引き換えにカズマの更生を依頼したが、彼女からは割に合わないと文句を言われ、挙句にそれを知ったカズマからラン共々スティールの餌食にされた。

スピンオフ作品の『この仮面の悪魔に相談を!』第3話では、仮面の悪魔の「最近気になる相手」。他の街のギルドの受付嬢は冒険者からもてるため恋人がいることも珍しくないが、アクセルの街では女性には知られていないサキュバスによるサービスが存在するため特別に受付嬢がもてるという状況はなく、自分に恋人ができないことに疑問を持っている。

荒くれ者

声 - 稲田徹

アニメ版のオリジナルキャラクター。厳しい顔にモヒカンにヒゲ、半裸に肩当てとサスペンダーという変わった風貌をした男。

冒険者ギルドに居ることが多い。見た目にかかわらず気の良い性格をしている。ギルドを訪れたカズマ達と最初に出会って以降は何かとカズマたちに声を掛け、サキュバスの店ではカズマに楽しむように促したり、デストロイヤーの襲撃時には動けないめぐみんを背負ってカズマ達の元に運んだり、アルカンレティアに向かうカズマ達を見送るなど、それなりに協力かつ信頼関係を築く。

サキュバスの店のアンケート用紙には名前は「ポチョムキン4世」、職業は「機織り職人」と記入している。実力は不明。

ダスト

声 - 間島淳司

アクセル随一のチンピラ冒険者と評判の青年。18歳。スピンオフ『あの愚か者にも脚光を!』の主人公。くすんだ金髪に赤い服。瞳は赤色で、左目に泣き黒子がある。職業は戦士で長剣を使う。素行不良で悪目立ちしており、いつもリーンにキツイツッコミをもらっている。サキュバスからVIP扱いされるほどのサキュバスサービスの常連だが、あまりの悪行三昧の日々にロリサキュバスからは悪魔ではないかと疑われている。留置場[注 22]の常連。

カズマに「上級職にオンブに抱っこのハーレム気取り」と挑発して一時的なパーティメンバーの交換を持ちかけるが、その後のアクア達のあまりのポンコツぶりに号泣しながらカズマに謝罪し、それ以降は同じ経験を共有する友人関係となった。ダクネスが一時パーティーを抜けた際には、臨時メンバーの前衛職としてパーティーに加わったこともある。仲間を大切にはしているようでリーンが貴族の男と付き合っていると勘違いした際は素性調査への協力をカズマに頼んだりもしている(貴族の男が愛していたのは実はダストであった)。

カズマの企画したクーロンズヒュドラの討伐戦に参加した際、賞金を独り占めにしようとして独断専行しヒュドラに食われたことで一度死亡しており、女神エリスとの面識がある(その後すぐアクアの魔法で復活した)。本人はそれを貴重な体験として自慢しているが、他人が知らないのをいいことにおかしな話も吹聴し、クリスに注意されている。年齢より大人びているゆんゆんをナンパし、実際の年齢を聞いて後悔しているが、ゆんゆんは迷惑や戸惑い半分に彼に心を開いている様子。

実は「ダスト」は偽名とバニルに看破されており、クリスやアイリスもある程度正体に気づいている模様。その正体は槍術に長けたとある人物。

王族や貴族を相手にするのは慣れているが善良な者以外は大嫌い。アルダープとの相性が最悪らしく結婚式では他の冒険者たちともに盛大に邪魔をした。

キース

声 - 羽多野渉

ダストのパーティの一員で、軽薄そうな見た目の男。片目の隠れた髪に青い服。ダストとよく一緒におり、リーン曰く「ダストと同レベルのチンピラ」。ダスト、カズマと並びサキュバスサービスの常連。

冒険者としての職業はアーチャーで、カズマに「弓」「狙撃」「千里眼」などのアーチャースキルを教えた。

リーン

声 - 花守ゆみり(あの愚か者にも脚光を!第4巻オリジナルドラマCD)

ダストのパーティの一員で紅一点。ポニーテールで、黄緑色のパーカーのような服の上に青い(アニメでは緑の)マントを着ており、尾ていから縞模様の太い尻尾が出ている。年齢は不明だが、外見からカズマより年下でゆんゆんより1、2歳年上(15、6歳)。

冒険者としての職業はウィザード。中級魔法を使える正統派の魔法使いで、魔道学院を出ている。魔力に優れた紅魔族の二人には引け目を感じている様子。

パーティ内ではダストとキースのツッコミ役として特にスピンオフ作品で出番が多く、ダストに対しては一言で「クズ」と言い切るなど評価・言動共に非常に辛辣。一方でカズマに対しては、いち早くパーティリーダーとしての資質を見抜いた一人。初級魔法を工夫して使いこなすのを見て、自身が初級魔法を飛ばして中級魔法を習得した事もあって一目置いている。

テイラー

声 - 土田玲央

ダストのパーティの一員でリーダー役。ヘッドバンドに重い装甲鎧[注 23]を着込んだ男で、背はダスト・キースよりも高いが二人より悪目立ちがない分、影が薄い。カズマと一時パーティを組んだ時には、カズマのあまりの活躍にキースとリーンがパーティに残って欲しいと頼むも、カズマには帰るパーティがあるとただ一人窘めた。

冒険者としての職業はクルセイダー。武器は背中に背負った大きめの片手剣と盾。アニメ版第10話では、アクセルの街にしかないあるサキュバスの施設を守るためにデストロイヤー討伐クエストに参加する。

セナ

声 - 生天目仁美

王国検察官。長い黒髪に眼鏡の明晰そうな女性。20歳。巨乳。

犯罪者や被疑者に対しては高圧的かつ酷薄な態度をとるが、素の性格は気弱。生真面目で融通が利かず、わからないことは追及したがる性格。その性格が災いして交際相手ができたことはなく、当人も気にしている。

コロナタイトで領主の屋敷を吹き飛ばしたカズマを国家転覆罪の疑いで逮捕し、嘘を見破る魔道具の反応から魔王軍の関係者の疑いを持つに至り、裁判ではほとんどこじつけの印象操作で裁判長の心証に働きかけ(もっともこの世界の裁判では至極有効ともいえる)、結果としてカズマを極刑寸前にまで追い詰めたが、最終的には身分を明かしたダクネスの計らいによってカズマを処分保留に留める。その後はカズマの監視役となったが、魔王軍幹部のバニルを討伐した一件から完全に疑いを解き、彼らを無罪放免として感謝状を贈った。

アニメ版ではジャイアントトードに捕食されたりと原作以上の憂き目(ただし当人は言うほどの苦痛を感じてはいない)に遭っているが、持ち前の頭の固さや素の清純さなどがより掘り下げて描写されていおり、スピンオフ作品では性癖が明らかになっている。

ダスティネス・フォード・イグニス

声 - 井上和彦

ダクネスの父親。大貴族ダスティネス家の現当主。「王家の懐刀」とも呼ばれ、その権威や影響力は王家に次ぐほど絶大である。妻を早くに亡くし非常に子煩悩、自由に育てたがあまりダクネスが現在の性癖になってしまったと思っており、将来を真剣に心配してたびたびダクネスに見合い話を持ちかけるが、その度に張り倒されている。ただ普段の親子仲は非常に良好。

アクアがベルディアを討伐する際に召喚した洪水で壊れた城壁や建造物の修繕費の半分以上(推定二十億エリス相当)を、領主であるアルダープに借金をする形で肩代わりしており、少しずつ返済していくつもりだったが、ダクネスを欲するアルダープが痺れを切らし、悪魔マクスウェルによって死に至る呪いを掛けられ一時期は危篤状態にまで至るが、アクアによって呆気なく解除された。

ダクネスがアルダープの求婚を受け入れ実家に引きこもってからは、(セクハラの権化のような実態を全て把握した上で)ダクネスを助けようと奮闘するカズマを大変気に入り、何とかダクネスとくっつけようと日々画策している(見合い話はダクネスに張り倒されるが、カズマに関しては照れながらも感謝している様子)。アルダープの失踪後は、アクセルの街の新しい領主を務めることとなった。

ハーゲン

ダスティネス家の執事長をしている初老の男性。度々カズマ達の屋敷を訪れている。第7巻ではダクネスとアルダープの結婚式が行われる際、アクアに司祭役を依頼している。

ノリス

ダスティネス家の警備兵。小心者らしい。

セドル

声 - 若林佑

ダクネスの知り合いの冒険者で、逆立った髪に口髭を蓄えた戦士風の男。武器は大斧。

ダクネスと腕相撲勝負をして負けた腹いせに、「ダクネスの鎧の中はガチムチの筋肉なんだぜ」と大嘘を流した事がある。

ベルディアに敗れて死亡するが、アクアの手によって蘇生する。アニメ版ではモブとして各所に登場しており、バニル討伐にも参加して身体を乗っ取られたダクネスと交戦している。

ヘインズ

声 - 陣谷遥

ダクネスの知り合いの冒険者で、金髪[注 24]リーゼントの戦士風の男。武器は剣。

ダクネスの攻撃が当たらない事をからかった事がある。

ベルディアに敗れて死亡するが、アクアの手によって蘇生する。アニメ版ではモブとして各所に登場しており、バニル討伐にも参加して身体を乗っ取られたダクネスと交戦している。

ガリル

声 - 堂坂晃三

ダクネスの知り合いの冒険者で、鉄仮面をかぶった大柄な戦士風の男。武器は大型のハンマー。

ダクネスを1日だけ自分のパーティーに入れた事があり、その時に「何であんたはモンスターの群れに突っ込んで行くんだ!」と泣き叫んでいたとのこと。

ベルディアに敗れて死亡するが、アクアの手によって蘇生する。アニメ版ではモブとして各所に登場しており、バニル討伐にも参加して身体を乗っ取られたダクネスと交戦している。

ライズ、ライナ

戦士の青年と盗賊の少女。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。

ライズが兄、ライナが妹。兄妹二人でパーティを組んでいる。

アクセルの街に来て間もないめぐみんをパーティに引き入れたが、その性能を見て「釣り合わない」と遠回しに断った。

アイン、ロッド、トマス、ジャック

男4人でパーティを組んでいる駆け出し冒険者。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。

アインは剣を使う戦士(もしくはソードマン)、ロッドはランサー、トマスはエリス教のプリースト、ジャックは大きな弓を使うアーチャー。小物のモンスターを専門に狩っている。

めぐみんをパーティに引き入れ、爆裂魔法の威力に興奮していたものの、それしか使う気がないという彼女を言葉を聞いて今後組むことを断った。

マリス

エリス教のプリースト。キースに貧乳をからかわれたので拳で鼻をへし折ったという。

セリス

エリス教徒の女性。ダストに巨乳をからかわれたのでダクネスと二人でボコボコにしたという。

エリス教のプリースト

声 - 千田光男

ギルドに居た奇特な聖職者。アクアから冒険者登録手数料の用立てをお願いされ、その際にアクアのアクシズ教徒の問いに関してエリス教徒と返したものの、アクア達が困っている事に同情した上で「エリス様のご加護」と称してアクア達に冒険者登録手数料のみのお金を恵む形で手渡した。

Web版では、アクアが冒険者登録手数料を用立てるためギルドにいたモヒカンとスキンヘッドにたかっているため、同シーンでプリーストは登場しない。

親方

声 - 不明

土木会社の長で、カズマとアクアの一時期の雇い主。浅黒い肌に金髪で口髭を蓄え、大柄で筋肉質な体躯をしている。

アニメ版では強面で現場監督をしたり、仕事の後に二人を加えて仲間と酒盛りをしていた。デストロイヤー戦ではバリケードの突貫工事に従事し、冒険者たちに混じって突撃にも参加している。

アクアの優れた工事の腕を見んで正社員の誘いもかけていたという。

魔法使いの女の子[注 25]

声 - 長谷美希

アクセルの町の駆け出しの魔法使い。名前は不明。アニメ版では帽子に赤いウェーブ髪。

魔法使いとしてはクリエイト・ウォーターを使えるが、上級魔法は扱えない。小さい弟がいるとの事。

アニメ版ではモブとして度々登場しており、カズマのぱんつ窃盗の目撃者として法廷にも出頭している。

サキュバスたち

人間の男性の精気(性欲の感情)を吸って糧としている女性型の悪魔。人間の男性から見て色々なタイプの魅力的な容姿のサキュバスがいる。アクセルの町のサキュバス達は秘密裏に店を開いて男性冒険者達との共存共栄の関係を築いているが、事情を知らない女性冒険者からは容赦なく討伐されてしまう。

対象に好きな夢を見せる能力がある。人間を操る力もあるが、常に使用しているわけではない。また、戦う力自体は弱いらしい。悪魔のため人間に比べれば長生きだが、バニルから見れば皆子供だという。

女神エリス感謝祭ではカズマの気配りから堂々と祭りに参加できるようになっため、彼に感謝してした。


店舗としての詳細は「用語」の「サキュバスの店」の項目を参照。

サキュバスリーダー

サービス店(表向きは喫茶店)を経営しているサキュバス達のリーダー。バニルに挨拶として粗品を贈り、お返しに彼の抜け殻を貰って喜んでいた。

スピンオフ『この仮面の悪魔に相談を!』で登場したが、本編で登場した他の個体との同一性は不明。

受付サキュバス

声 - 三石琴乃

カズマに接客した店員で、ピンクのロングヘアーのサキュバス。カズマより年上の大人びた印象。

エリス感謝祭で登場した「お姉さんサキュバス」との同一性は不明。

ロリサキュバス[注 26]

声 - 山下七海

店で一番年下の店員で、ピンク髪のショートヘアの幼げなサキュバス。客であるカズマの屋敷を訪れたところをアクアの結界に嵌まって消滅されそうになったが、咄嗟に体を張ったカズマに助けられ、無事に屋敷から逃げ出すことに成功した。エリス感謝祭では仲間を代表してカズマへの謝礼に訪れ、ミスコンにも参加している。

種族の例にもれず大悪魔のバニルに憧れており、彼の写真集を購入して本人からサインを貰ったり、たまにウィズの店を訪れるなどしている。

サービスの常連であるダストとはいいように利用される立場でサービス以外でも交流があるが、ダストの悪行を目の当たりにすると、実は悪魔ではないかと疑っている。



その他、キースを案内した金髪ロングヘアーの店員(声 - 長谷美希)などがいる。

アンナ・フィランテ・エステロイド

カズマたちが住む屋敷にいる少女の幽霊。庭に墓がある。人に危害を加える悪霊ではないが、たまにランプの灯を消したりと悪戯をすることがある。

生前は貴族とメイドの隠し子として生まれて屋敷に幽閉されており、両親は病にかかって死亡、その後本人も同じ病にかかり、幼くして一人寂しく死んでいったという。

好きなものはぬいぐるみや人形、冒険者達の冒険話。ウィズや不動産屋はその存在を認識し、気にかけている様子だった。カズマ達が屋敷に住んでからは日々の暮らしに満足している様子。



アクセルの街近郊に住む貴族



アレクセイ・バーネス・アルダープ

声 - 長嶝高士

アクセルの街を含む領地の領主。大柄で太った好色な中年男で、絵に描いたような悪徳領主。

本来ならば転生者しか所有していないはずの神器(チートアイテム)を二つも所有しており、「ランダムにモンスターを召喚する」神器で召喚した悪魔(マクスウェル)を使役することで様々な悪事や不正を働いてはそれらを隠蔽し、現在の地位まで上り詰めた(もっとも、本人は自身の実力だけで上り詰めたと勘違いしている)。

かねてからダクネスを自分の嫁にしようと執拗に狙っているが、ダクネスは名門貴族ダスティネス家の令嬢であり、普通に求婚しても断られることは目に見えていた。そこで、カズマたちの戦い(ベルディア戦、デストロイヤー戦)とダスティネス家の善意を利用して、ダスティネス家に多額の借金を負わせて貸しを作る。その一方、ウィズがテレポートした「コロナタイト」に屋敷を壊されたことで激怒してカズマを訴え、裁判では極刑にするように命じたが、身分を明かしたダクネスを見てさらなる貸しを作れると考え、ひとまずカズマを処分保留にすることに納得した。その後、ダクネスの父親に高く評価されている自分の息子(養子)バルターとダクネスとのお見合い話を持ちかけ、結婚が成立したら神器の力でバルターと体を入れ替えることでダクネスを自分の嫁にしようと企んだが、品行方正なバルターがダクネスの好みに合わず破談に終わったため失敗する。

王都にある自らの別荘にカズマ一行がやってきたときは快く滞在を許し、屋敷内のマジックミラーで風呂に入っているダクネスの裸を覗き見しようと企むが、ダクネスに露見しマジックミラーは破壊された。この時期だけは、スケベなカズマと妙なところで意気投合する姿が見られる。

王都では「他者と身体を入れ替える」神器をアイリスに献上し、これを用いて第一王子の身体を狙っていたが、カズマとクリスによって未然に阻止された。

その後、マクスウェルの呪いによりダクネスの父親を弱らせた上で、これまでダスティネス家に背負わせた上記借金20億エリスの肩代わりとして、自らとダクネスとの結婚を認めるよう強引に迫り、ダクネスとの婚儀を強行に進めていたが、結婚式の際カズマ達が20億エリスと引き換えにダクネスを攫っていき、その直後バニルに騙され、使役していたマクスウェルとの契約を自ら解除してしまったため、マクスウェルの力で隠し通してきた今までの悪事や不正が一気に露見してしまい、全財産を没収され無一文となった上[注 27]地獄に連れて行かれた。

なお、ダクネスとは結婚式の前に役所への入籍手続きを済ませており、表向きはアルダープが結婚式の直後、悪事や不正が発覚したためにどこかに失踪したということになっているため、アルダープとダクネスとの結婚は法的には成立しており、ダクネスはアルダープの失踪により捨てられ処女のまま「バツイチ」になった、ということになる。しかし、ダクネスがカズマ達に「バツネス」と呼ばれそのことを散々からかわれたため、ダクネスはダスティネス家の権力を利用して戸籍を改ざんし、これによってアルダープとダクネスの結婚は最初から無かったものとされた。

アレクセイ・バーネス・バルター

声 - 石川界人

アルダープの息子。アルダープが「拾って来た」と回想していることから養子であることが窺える。父親とは似ても似つかぬ爽やかな好青年。

非常に努力家で、民のためにより知識をつけようと、日々勉学に励んでいる。また、最年少で騎士に叙勲されるほどの剣の腕を持つ。更に人柄も良く誰に対しても怒らず、家臣が失敗しても決して叱らず、なぜ失敗したのかを一緒に考えようとする、まさに完璧を絵に描いたような人物。

父親の悪政にはよく進言している模様。父親に半ば押し付けられたダクネスとの見合いには当初断るつもりだったが、彼女の素の性格を見て本気で惚れてしまった模様。しかし、カズマの方がダクネスを幸せにできると思い身を引いた(なお、アルダープは彼がダクネスとの見合いが成功した場合、すぐさま神器を使い身体を入れ替える算段だった)。

父親の悪事や不正が明るみに出た際には、関与していなかったということでお咎めなしとして、今後はダスティネス家の補佐として支えることなった。

アウリープ

嫌味な性格の太った貴族で、アルダープの親戚。アクセルの街中でナンパをしかけたが、女冒険者に馬鹿にされて喧嘩になった。

アンダイン

アクセルの街近郊に住んでいる悪徳貴族。違法に入手した「聖鎧アイギス」を銀髪盗賊団に盗まれた。スピンオフではその後警備会社「八咫烏」に屋敷の警備を依頼している。

ベルハイム

アクセルの街近郊に住んでいる貴族。『続・この素晴らしい世界に爆焔を!』で名前のみ登場。クリス曰く悪いことはしていないが、セシリーが宗教勧誘に訪れた際にアクシズ教もエリス教も拒否したため、二人から反感を買っていた。

カレン


金融業で成り上がった裕福な悪徳貴族・ドネリー家の当主を務める貴族の娘。『続・この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。フルネームは不明。財政的にはダクネスの実家を凌駕するが、人々から法外な利息をとったりモンスターに囲まれた屋敷に残る部下を見捨てて逃げるなどの行為により人望は薄い。

モデル体型の赤毛の少女で、背はカズマと同じくらい。歳はカズマより年上の印象で、ダクネスと近い。

ダクネスとは社交界でたまに会うが、「家柄だけが取り柄」などと彼女を見下した発言をしているため仲はあまり良くない。実はスレンダーな体型を気にしておりダクネスがグラマラスであることも争いの原因になっている。

アクセルの街郊外の森の中にある別邸に住み、屋敷周辺に強力なモンスターが湧き出したとのことでカズマ達に討伐を依頼する。だが、その真相は彼女率いるドネリー家が引き起こした自業自得で、禁制品の魔道具を使ってランダムにモンスターを召還・売却し、「ハズレ」は外に遺棄するといった違法行為が原因だった。その後、神器の使用を疑った銀髪盗賊団に証拠の品を盗み出されたことでこれらの裏事業が明るみに出て、領主・ダスティネス家から何らかの処分を下された。

実はドジっ娘。銀髪盗賊団を捕えようとするもカズマのスティールによりパンツどころかブラまで奪われカズマたちを見逃すことで素っ裸にされる事態を回避した。



天界の関係者



エリス

声 - 諏訪彩花

エリス教の御神体にして、幸運を司る女神。女神としてはアクアの後輩にあたる。年齢不詳。

異世界で死んだ者を導く役割を担っており、そのためカズマが死亡するたびに顔を合わせている。落ち着きがあり上品で、ちっとも女神らしくないアクアとは好対照の存在であるため、カズマからかなりの好印象を持たれており、カズマに「色物枠でない、正真正銘のメインヒロイン」とみなされている。もっとも、アクア曰く「結構ヤンチャなところがあり、悪魔に対しては私以上に容赦がない」「(本当は貧乳で)パッドで上げ底している」とのこと。

たまに姿を変えて女盗賊「クリス」として下界に降りており、女神として死者を導きつつ、本来の所有者がいなくなった神器(チートアイテム)を他の者に悪用されないように回収をしている。女神としての使命を全うしているだけでなく、その性格も相まってカズマが唯一尊敬している神様。

貧乳であることを結構気にしており、アクアが「エリスの胸はパッド入り」などという噂を盛んに流しているためそのようなイメージが強いが、カズマに対し「一応今の状態でパッドは入れていませんから」と反論したこともある。クリスの姿で地上に降臨する際は、貧乳が原因で様々な精神的ダメージを受けることもしばしばである。

先輩のアクアには敬語を使い「アクア先輩」と呼んでいる。その他の人物に対してはさん付けで呼んでいるが、唯一、ダクネスだけは呼び捨てで呼んでいる(クリスの項を参照)。

女神エリスとしてのカズマとの初対面は、第2巻でカズマが冬将軍によって殺されたときである(ただし、それ以前にクリスの姿でカズマと対面し、カズマにぱんつを剥がされたことがある)。その際は、死を悼みつつも天界規定に基づいてカズマを日本で生まれ変わらせようとしたが、天界規定を完全に無視したアクアによってカズマの蘇生が無理矢理強行される事となり、必死に止めようとしたところをアクアから弱味を晒された事で渋々特例としてカズマの蘇生を認めた。その後、しばらくの間、天界規定を破ったことの後始末に追われることになった。

二度目の対面は、第4巻でカズマがリザードランナー戦で木から落ちて死亡したときである。このときのカズマとの会話で、自分が時々地上に降りていることを明かしている。二度目のときは、もはや天界規定のことなど問題にせず、カズマはまた蘇生を望むものだろうと思い込んでいたが、カズマが「もう疲れたし(異世界には)戻らない」などと言い出した上で日本での生まれ変わりを望んだために逆に慌てる。その後、カズマが翻意したために門を開けて蘇生に協力した。

三度目の対面は、第6巻でカズマがコボルトの群れに叩き殺されたときである。エリスはその少し前に、クリスの姿でカズマに「もうお嫁にいけない」ほど散々体をまさぐられていたため、「セクハラはいけませんよ」「許すのは今回だけですよ」とカズマに強く釘を刺している。

四度目の対面は、第7巻でカズマがクーロンズヒュドラに食われたときである。このときのカズマはもはやエリスにとって常連の相手であり、ノリノリで「おおカズマ。死んでしまうとは情けない!」と宣い、「有名なセリフなので、一度言ってみたかったんです」とお茶目な一面を覗かせる。このときはカズマの遺体の損傷が激しく蘇生に時間がかかったこともあってカズマと結構話し込み、地上に降りたときの自分の正体についてカズマにかなり詳細なヒントを教えるが、カズマは正解が分からないままアクアによって蘇生させられる。

OVAでも対面しており、カズマが願いがかなうチョーカーに絞め殺されたときである。このときは死亡する要因が全てカズマのせいである事を知り、あまりの酷さに呆れる一面を見せた。

その後第7巻の最後になって、カズマは女盗賊クリスが地上に降りた女神エリスではないかと考え、カズマがクリスにカマを掛け、わざと「エリス様」と呼びかけて質問したところクリスはエリスの口調で答えてしまい、これによってクリスとエリスは同一人物であることがカズマに発覚する。もっとも、アクアやめぐみん、ダクネスはその事実に気付いておらず、そのためエリス教のご神体本人でありながら、ライバルであるアクシズ教徒の店の売り子をやらされたりもしている(先輩女神であるアクアから何か頼まれると断れない性格らしい)。

エリス回とされる第8巻の冒頭では、クリスの姿をしたエリスは正体がカズマにばれたため、格好良く経緯を説明しようと小芝居を始めるが、カズマから「初対面でエリス様の下着奪ってすみません」「何度も身体まさぐってすみません」などと謝る形で事実上からかわれる。その後、エリス様モードになってカズマに聖鎧アイギス回収への協力をお願いするなど、カズマの前ではエリスとクリスの区別が次第にあいまいになっていく。

エリス祭では本人が「エリス」の名前でミスコンに参加し、信者たちを仰天させた(自ら女神とは名乗らなかったが、地上で伝えられている女神エリスの絵姿と寸分違わぬ姿で登場したので、信者たちは女神エリスの降臨であるとすぐに信じた)。これにより後にアクセルの街は女神エリスが降臨した地ということになり、エリス教団の聖地として認定された。

第12巻及び第13巻では、悪魔やアンデッドを見ると我を失い襲い掛かる習性がある、悪魔に対してはアクア以上に容赦がないという、実は結構怖い女神としての本性を現す。悪魔とはいえ特段悪い事をしているわけでもないゼーレシルト伯爵をボコボコにし、戦う必要がなくなった後も連日城を襲撃してゼーレシルトの残機を削りまくり、ついにゼーレシルトは城を捨てての逃亡を余儀なくされている。

角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第2位。

天使

声 - 加隈亜衣

アクアの仲間である天使。柔和な顔立ちで、物腰も柔らかいが、性格は淡白で、アクアの言い分を全く聞かずに一方的に話を進めていた。佐藤和真が異世界に転生するときにチート武器の代わりにアクアを選んだカズマの意見を了承し、アクアの仕事を引き継ぐために現れた上でカズマとアクアを異世界に送った。

大変真面目な性格でカズマの後にやってきた日本人に、今までに送られた日本人の末路・生存率、言語習得のデメリット、異世界の世知辛さを洗いざらい話してしまい、小説15巻現在日本人転生者はカズマが最後である。

邪神ウォルバク

スピンオフ作品で紅魔の里に封印されていた邪神。幼い頃のめぐみんが封印を破り解放された。女性と魔獣に分裂し、女性は後の魔王軍幹部、魔獣は黒猫の姿でこめっこの前に現れ夕食にされるところをめぐみんに救われ使い魔となる。

邪神レジーナ

傀儡と復讐を司る、信者がセレスディナ一人しかいないマイナーな邪神。

スピンオフ作品でめぐみんが初めて爆裂魔法を使った時に、封印が解かれたことが、小説版第11巻で判明する。

信者のセレスディナにより存在が確認できるが、アクア、エリス、ウォルバクのようにWeb版で直接は登場する場面はない。



紅魔族(こうまぞく)



めぐみん

詳細は「主要人物」の「めぐみん」を参照

ゆんゆん

声 - 花澤香菜 / 豊崎愛生

「蒼き稲妻を背負う者」、「雷鳴轟く者」の通り名を持つ紅魔族の族長の娘で(自称)めぐみんのライバル。13歳→14歳。めぐみんより少し背が高く全体的にスラリと整った体型をしており、発育も良い美少女で、そこに関してはめぐみんが唯一負けを認めており、またOVAではカズマから「胸元しか見ていない」と発言されていた。

冒険者としての職業はアークウィザード。中級魔法と上級魔法が使え、めぐみんとは違い体術もある程度こなせる文武両道の優秀な魔法使い。スピンオフ作品では、めぐみんと並んでダブルヒロイン的な扱い。

普段は温厚で、誰に対しても優しいが、反面ではめぐみんの発言や言動に怒ってツッコミを入れたり、OVAではカズマのある発言を聞いてアクア達共々怒りを見せるなど、時折ムキになる一面もある。また、アニメ版ではめぐみんを訪ねる為に屋敷に向かう際に手土産として「フルーツの盛り合わせ」や「豚の丸焼き」を持っていく等の律儀な一面も見せている。

変わり者ばかりの紅魔の里では珍しく常識的な性格であり、紅魔族独特の名乗りも恥ずかしがっている。即ち紅魔族の中ではマイノリティであり、逆に変人扱いを受ける事になる。学生時代は友達がおらず、めぐみんからも「ぼっち」とからかわれているが、本人はつい見栄を張って友達は居ると否定している。また様々な黒歴史[注 28]を体験しており、故に本人はそれをひた隠しにしている。めぐみんとは同期であり、何かにつけて自分よりも好成績なめぐみんに勝負を持ちかけ、その度に弁当を巻き上げられていた。しかし、自分のお昼の弁当を取られ悲しむものの味を褒められるのは嬉しく、甲斐甲斐しくめぐみんの世話をしていた。

めぐみんに対してはライバル心を抱くとともに友人でもあると思っており、彼女に素っ気ない態度をとられると、慌てながらすがりつく。引っ込み思案でお人よしの小心者だが言うべきことは言うタイプで、誰かを守る場面では腹を括れるなど逆境に強い。アクセルに来てからは素の性格のままでも友人が増えて、それなりに楽しい日々を過ごしており、上級魔法を習得してからも紅魔の里には帰らず、アクセルに住み続けている。

スピンオフ作品では、バニルと友達になり喜んでいる。また、アクセルの街のサキュバスの存在を知ることになり、その場で討伐しようとするが仮面の悪魔に止められる。

角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第5位。

こめっこ

声 - 長縄まりあ

めぐみんの妹。5歳。めぐみんが小さくなったような風貌で、短い二つ結びに星形の髪飾りをしている。自称「紅魔族随一の魔性の妹」。めぐみんの事を尊敬しており、過去に農家の野菜を盗んだりや虫の幼虫をたくさん捕まえてきためぐみんを見て「姉ちゃん、すごい!」と純粋に褒めていた。

まだまだ子供で普段は家で一人留守番していたり、勝手にどこかへ遊びに行ったりしている。食欲旺盛で常に食べ物を探しており、ちょむすけを非常食として食べようとしてはめぐみんに止められる。魔法使いとしての素質は確か[注 29]で肝の座った性格、愛くるしい仕草などから、めぐみんからは「将来大物になる」と言われている。

実は邪神の墓へ赴き、その封印を解いたのは彼女だった。

Web版短編「日頃感謝なめぐみん短編」では、すでに魔法スキルを習得するだけの実力を持っているが、両親に冒険者カードを隠されているため魔法が使えない。カズマからは日本で有名な「大魔導師の竜殺しの必殺の黒魔法の呪文」を伝授されていた。また、スピンオフ作品とは異なり、仮面の公爵級の大悪魔を召喚しており、その大悪魔をして5歳現在ですでに大物と評されている。

スピンオフ作品では、将来上級悪魔を使役することになっている。TVアニメには第2期第2話の回想シーンで初登場した。

角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第9位。

あるえ

めぐみん、ゆんゆんの同級生。「紅魔族随一の発育」を名乗るめぐみんの友人。蝙蝠の羽型の髪留めに短めの縦ロール。オシャレで常に眼帯をしている。マイペースでサバサバした性格で、学校の成績は二人に次いで優秀だった。めぐみんのお別れ会にも招待され、餞別に「強大な魔力を封印する」(という設定の)眼帯を贈った。


作家志望で、現在は『紅魔族英雄伝』を執筆中。作品は手紙でゆんゆんにも送っている。紅魔族の例に漏れず芝居がかった言動や展開が好きで、彼女の場合は演技力も高い。

あるえの送った手紙によるゆんゆんの勘違いや、あるえの執筆した小説を破った件などからカズマとは険悪な関係になっている。

各巻頭の紅魔の里の紹介記事『“紅魔の里”不滅目録(エターナルガイド)』は彼女が書いたという体になっている。

ふにふら、どどんこ

めぐみん、ゆんゆんの同級生。ふにふらは「紅魔族随一の弟思い」で、長めのツインテールにヘアピンを着けている。どどんこは「紅魔族随一の なんだっけ」と失念して名乗っておらず、短めのポニーテールにリボンをしている。ふにふらには歳の離れた弟がおり、どどんこから「ブラコン」呼ばわりされるほど溺愛している。

いつも二人で行動しており、オシャレに気を使ったり、噂話と架空の恋人を織り交ぜた謎の恋バナをしている。魔法使いとしての実力はあるえに及ばない程度。何かとめぐみんやゆんゆんをからかっているが、大抵はめぐみんの逆襲に遭い泣きを見ている。また、二人から嫌われているわけでもなく、どちらかといえば親しく接している。

性格は少々傲慢で浮ついているが、打たれ弱く純情。友達になるという名目でゆんゆんに近づき金銭をたかったことには後に罪悪感を感じていた。

めぐみんの旅立ちの際には、餞別として自分たちで材料を集めた高級な杖を贈った。その後の再会時も相変わらず彼女をからかっていたが、カズマを「私の男」と紹介され、彼女が自分達より先に「大人の階段を上った」ことにショックを受けていた。

ねりまき

めぐみん、ゆんゆんの同級生。「紅魔族随一の酒屋の娘」で、居酒屋の女将を目指している。長い黒髪。学校の成績はあるえの次に良かった。

14巻では実家の店で働いており、カズマやアイギスの接客をしたり雑談に興じている。

かいかい、さきべりー

めぐみん、ゆんゆんの同級生。

ぶっころりー

「紅魔族随一の靴屋のせがれ」。めぐみんの家の隣人で兄妹のように育ったが互いに異性としての意識は皆無。普段は「世界が必要とするまで力を温存している」を言い訳して家業の手伝いもせずに暇を持てます冴えないニートの青年。紅魔族だけあって魔法使いとしての能力は高く上級魔法も習得済みであり、上級魔法以外でもテレポートの魔法を使用している。里一番の美人であるそけっとに好意を持っている。日頃魔法で姿を消してそけっとをストーカーしていたが、彼女からはおおよそ気づかれていた。

「この素晴らしい世界に爆焔を!」ではそけっととお近づきになろうとめぐみんとゆんゆんに協力を依頼する。ストーカーの件や下心でついそけっとをトルネードでふっ飛ばすなど一悶着あったもののなんとか会話できるようになり自分の恋人になる可能性の高い女性を占って貰うが何も映らなかったため絶望し、ニート仲間とともに「対魔王軍遊撃部隊(レッドアイ・デッドスレイヤー)」という大仰な名前の自警団を組織してリーダーをしている。

本編では魔王軍に追われていたカズマたちをライトオブセーバーで助けてテレポートで里に案内した。その後もそけっとと連携して魔王軍やその幹部のシルビアと戦っている。自警団としての仕事としては基本的に暇であるものの里の近くで無意味に爆裂魔法をぶっ放した疑いのめぐみんを勾留したり、怪しげな魔物への警戒もしている。カズマとはニート同士気が合うところがあるようで暇つぶしの方法で意気投合していた。

そけっと

「紅魔族随一の美人」と呼ばれる若い占い師の女性。趣味で木刀を購入して持ち歩いている。紅魔族一般の特徴だが修行好きで、たまに山に出かけて必殺技の練習をする。

占い師としての実力は確かで、未来を見通す悪魔の力を一時的に借りることでほぼ必中すると里の内外で評判が高い。また、悪い未来を占った時は回避することもできる。ただし自分に関することは占えない。

ぶっころりーのことはニートであることを除けば悪い男ではないと思っているが、怒った時は恥ずかしい過去やプライベートを占って彼をしばらく引きこもらせたこともある。5巻では息の合った連携で魔王軍と戦っていたが、14巻の頃にはぶっころりーを呼び出して占った後に追い返したり、警備中の彼に稽古の名目で襲撃を掛けるなど態度が変化したためぶっころりーから嘆かれている。

ぷっちん

めぐみんらが通っていた学校の教師。

「紅魔族随一の担任教師」を名乗り、ひそかに校長の座を狙っている。

ちぇけら

「紅魔族随一の服屋の店主」。紅魔族が全員着用しているマントを里に一軒しかない服屋として一手に取り扱っている。ライフルのような形をしたレールガンを物干しざおとして使っていた。

ひょいざぶろー

めぐみんの父。一風変わった性能の魔道具を作る魔道具職人だが、多くは実用性がなく売れないため、家計は火の車である。(商才の無い)ウィズには腕を見込まれており、彼女の店に商品が置かれている。

二人の娘(特に末娘)は目に入れても痛くない様子だが、ゆいゆいの奸計に阻まれ、めぐみんとカズマの同衾を許してしまう。

ゆいゆい

めぐみんの母。夫の作った魔道具を他所の街に売りに行くため、よく家を留守にしている。

カズマの財産に目が眩み、ひょいざぶろーとダクネスをスリープで眠らせ、奸計を用いてめぐみんとカズマを一夜をともにさせてしまう。スリープ、ロック、アンクルスネアといった、足止めに最適な魔法を使う。

紅魔族の族長

ゆんゆんの父親。



アクシズ教団の関係者



セシリー

アクシズ教団のプリースト。アルカンレティアの大教会に所属していたが、後にアクセルの街のアクシズ教会の責任者となる。

妙齢の美女だが、アクシズ教徒の例に漏れず、欲望に忠実で他人の迷惑を考えない性格をしており、日々エリス教団への嫌がらせに勤しんでいる。貧乏なため、たびたびエリス教団の炊き出しの世話になっている。

少年や少女が大好きで、めぐみんに「お姉ちゃん」と呼ばれて喜んでいる。ところてんスライムが大好物。

スピンオフ作品では、悩めるめぐみんにプリーストらしい答えをしている。

ゼスタ

アクシズ教団の最高責任者のアークプリースト。水の街アルカレンティアの司祭を務めている。

プリーストとしての能力は非常に高く、上位魔族相手にも対等以上に渡り合うほどだが、アクシズ教徒らしく図太い性格をしており、万事にいい加減で無責任な人物。エリス教団を目の敵にしている。

洞察力にも優れており、アクアの行った大規模な水の浄化などはアークプリーストの能力を超えていることなどから、女神であるアクアの正体を看破している数少ない一人。

トリスタン

ゼスタの秘書を務める女性のアクシズ教徒。

温泉の管理人

声 - 樫井笙人

大教会で街の温泉を管理している老人。アクアを女神とは信じなかった。ハンスに捕食されて死亡し、擬態で成り代わられてしまうが、これが何の落ち度もない一般人の犠牲者であったため、ウィズを激怒させた。

アニメ版では巨大化したハンスの体内から白骨化した未消化の遺体が出てきたため、後にアクアの魔法で復活を遂げている。



王族・王都の関係者



アイリス

ベルゼルグ王国の第一王女。12歳。フルネームは「ベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリス」。

王族らしい気品と、どことなく儚げな印象を持つ美少女。

カズマに対しては、初対面での無礼な立ち居振る舞いから、逆に気に入ってしまい自らの意思で王宮に招いた。実の兄(第一王子)がいるが王族であるため、ある程度の年月が経つ頃から疎遠であり内心はもっと構って欲しいと思っている。その寂しさを埋めるためカズマのことを「お兄ちゃん」「お兄様」と呼び慕っている。

Web版では兄はいないとされていた。

王族の立場ではなかなか聞けないカズマの話に興味を示すが、どちらかと言うと冒険譚よりもダクネスとの夜の話に食い付きが激しい。王族として厳格な教育を受けたため初登場時には人見知りする大人しい性格だったが、カズマのことを気に入ると強引にカズマを王都へ連れて行ってしまい、カズマのことを一途に慕いなかなか手放そうとしない。また、カズマと接しているうちに、カズマの言動や行動に影響されてとんでもない悪戯や王族らしくない搦め手を使ったりするようになり、クレアには「ダメなところが似てきている」と言われる[注 30]

カズマから聞かされた、主に日本におけるあからさまな嘘っぱちの作り話を何の疑いもなく信じてしまうところがあり、またカズマの作った庶民料理であるチャーハンと餃子の美味しさに感嘆する。それを見たアクアやめぐみんにおもちゃ扱いされ、アクアの作ったツナマヨご飯や、めぐみんの作ったザリガニ料理(表向きはロブスター料理ということになっている)の味まで教え込まれてしまう。

武勇で知られるベルゼルグ王家の一員であるため、儚げな見た目とは裏腹に、実は反則級の強さを誇る。王家に伝わる聖剣なんとかカリバー(日本人ならほとんど知らぬ者がいないほど有名な剣)を携え、「エクステリオン」といった必殺技を繰り出し、強力な騎士やモンスターでも一撃で葬り去る[注 31]。このときカズマ一行は護衛という名目でアイリスに随行しているが、どう見てもアイリスに護衛など必要なく、随行者であるカズマが役に立ったのは主にレヴィ王子との交渉や賭けといった場面である。

銀髪盗賊団として現れたカズマと対峙した際には、王族の女性として伴侶となる相手に渡すはずだった指輪を窃盗(スティール)で奪われた。その際カズマは仮面をつけていたが、アイリスもクレアもその正体がカズマであることは概ね察している(ただし、銀髪盗賊団は2億エリスもの賞金を掛けられているお尋ね者であるため、それを公にはしていない)。その後それを気にしたカズマが、第10巻で指輪を(買い直す時間が無く子供向けの物だが本人がこれが良いと言ったため)アイリスにプレゼントした。

スピンオフ作品ではお忍びでアクセルの街に赴いて、ちりめん問屋の孫娘「イリス」として世直しを行おうとしており、めぐみんたちと仲良くなった。

第9巻で隣国エルロードの王子が許嫁であることが明かされる(第10巻で婚約解消)。

角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第3位(ただしTVアニメでは未登場であった)。

クレア

アイリスの護衛の女騎士。貴族シンフォニア家の出身。短めの髪に男性用の白いスーツ着て、腰に剣を指している。カズマからのあだ名は「白スーツ」。

過保護な側近で、主・アイリスを慕うあまり忠誠心以上の感情を抱いているが、周囲や本人にはひた隠しにしている。アイリスと親しくなったカズマとは犬猿の仲だが、アイリスの縁談の際には結託していた。

カズマのスティールの餌食となる。

レイン

クレアとともにアイリスの付き人をしている女性で、地味な印象の魔法使い。

3人の中では一番の常識人で、世間知らずな二人をいさめる苦労人。自分が地味で目立たないことを気にしている様子。

WEB版では、記憶を消す薬で城に滞在していた期間のカズマの記憶を奪うが、後にアクアの浄化魔法により記憶を取り戻したカズマからとんでもない要求をつきつけられる。

ハイデル

王城の執事をしている白髪の老人。一時期カズマの身の回りの世話をした。

メアリー

王城のメイド。一時期カズマの身の回りの世話をした。

ジャティス

ベルゼルグ王国の第一王子で、アイリスの兄。名前のみ登場。



エルロード国の関係者



レヴィ

エルロード国の第一王子で、アイリスの許嫁。そばかすのある赤毛の少年で、歳はアイリスと近いが、背はカズマと大差ない。

気位が高く、一族の例にもれずギャンブル好きで負けず嫌いな性格。未熟だが政治的な強かさも持ち合わせている。

当初は交渉もあってアイリスを「野蛮な一族」と見下し突き放していたが、実は国の大事のために自身を偽っていただけだった。後に和解するも、婚約に関してはなかったことになった。

カズマのことをベルゼルグの王子と信じ込んでいた。

ラグクラフト

エルロード国の宰相。未熟なレヴィ王子に代わって政治の切り盛りをしている。働き者でやり手のため、王族を始め家臣や国民からの信頼も厚い。

しかし、その正体は魔王軍諜報部隊長のドッペルゲンガー(姿を自在に変えられるモンスター)であり、人間に化けたスパイ。30年以上前に内政官として城へ潜入したが、根が真面目なため国の内情に呆れ、財政難を立て直すなど必要以上に仕事を頑張り、そのうち当初の目的も忘れてひたすら国のために働き、それなりに苦労をしたという。

魔王軍に対する穏健派を装い、国の使者として直に魔王と相互不可侵の約束を交わし、王子に進言してベルゼルグ国への支援を打ち切らせようとしたが、アイリスに心打たれたレヴィ王子の決断により計画は失敗、窮余の策と腹いせにカズマとダクネスをとらえ、カズマに化けてアイリスに夜襲を仕掛けるも正体を見抜かれ、なんとかカリバーの一撃により返り討ちにされてしまった。



魔王軍


魔王を頂点に8人の幹部と魔族、モンスターで構成されている。幹部は(1)ウィズ、(2)ベルディア、(3)バニル、(4)ハンス、(5)シルビア、(6)邪神ウォルバク(女)、(7)セレスディナ(8)魔王の娘。


Web版では、幹部は(1)ウィズ、(2)ベルディア、(3)バニル、(4)シルビア、(5)セレスディナ、(6)魔王の娘、(7)預言者、(8)不明(物語開始以前に死亡)の8人だった。



ウィズ

魔王軍の(なんちゃって)幹部で、アンデッドの王・リッチー。

詳細は「主要人物」の「ウィズ」を参照

ベルディア

声 - 安元洋貴

魔王軍の幹部の一人。デュラハン(テレビアニメ版ではこちらでクレジットされた)。恐ろしげな容姿とは裏腹に良識的な性格。騎士としての誇りが高く、基本的に一般人には危害を加えない。

めぐみんのことを「頭のおかしい大馬鹿者」と罵倒する一方で、ダクネスのことは「(その変態性はさておき)仲間を庇う騎士の鑑のような者」と敬意を示しており、また仲間を呪いから庇ったダクネスを見捨てた(と勘違いした)時は激怒していた。

無数のアンデットナイトを同時に召喚する他、デュラハンの特性を活かして頭を空高く投げ上げて鳥瞰的視野で戦うなど高い戦闘力を持つ。しかし、デュラハン(=アンデット)の特性故、アークプリーストの浄化魔法や流水が弱点(浄化魔法に対しては魔王から特別な加護を受けた鎧と、彼自身の力によりある程度の耐性はある模様)。

ウィズが魔王城にいた頃は、よく彼女の足元に自身の首を転がし、スカートの中を覗こうとするなどのセクハラ行為をしていた。

ある調査[注 32]のためにアクセルの街の近くの廃城に越してきており、その廃城がめぐみんの爆裂魔法の標的にされた事に関しても当初は弱者の戯れと放置していたが、毎日のように爆裂魔法を放ち続けてきたために流石に頭にきてアクセルの街を襲撃した。最初は口頭による警告をし、直接危害を加えるつもりも無くその場を去ろうとしたが、めぐみんが爆裂魔法を古城に放つのを辞めるつもりが無かったために彼女に対し「一週間後に死ぬ宣告」の呪いを掛けた。その後、ダクネスが庇った為に失敗はしたものの、仲間意識の強い紅魔族にはその方が効果的と判断し、「ダクネスの呪いを解除して欲しければ城まで来るがいい」と言い残してその場を去った。ダクネスに掛けられた呪いがアクアによって解かれていた事を知らず、一週間経っても城までやって来ないばかりか、相変わらずめぐみんが爆裂魔法を放ち続けたことで遂に堪忍袋の尾が切れ、再度アクセルの街を襲撃したが、カズマ達との争いの末にアクアの浄化魔法によって倒された。また、TVアニメでは、ウィズがアクアに浄化されて消えそうになる度に三途の川の対岸から「こっち来いよ!」と囁きながら手招きをして誘う。

バニル

声 - 西田雅一

魔王軍の幹部の一人。ウィズの数少ない友人。スピンオフ作品『仮面の悪魔に相談を!』の主人公。地獄の公爵にして、通称「見通す悪魔」。悪魔族として、人間が放つ悪感情を糧にしている。「フハハハ!」と尊大な笑い方をする。一人称は「我輩」。仮面が本体で、小説版のイラストなどでは黒のタキシードを着て白のネクタイをした大柄な人物。

「見通す悪魔」の名の通り、相手の行動・思考を見透かした独特の喋り方をする。ウィズ同様、魔王城の結界の維持のためだけに協力している「なんちゃって幹部」であり、前々から魔王軍を辞めたがっていた。アクアとは種族的にも性格的にも犬猿の仲であり、会うたびに喧嘩している。

「バニル式殺人光線」なる技を多用する。作中で対人使用(アクアは女神なので含まれない)されたことはないが、アクアに向けて放たれた余波がウィズやダクネスに命中することがよくある。殺人光線の名の通り、当たれば人は死ぬらしいが、ウィズやダクネスは耐えた(リッチーであるウィズは兎も角、なぜダクネスまでが耐えられるのかはバニルにも不明)。他に目ビームも持つが、これは使用すると自分の目が焦げてしまうのでまだ使った事はない。その他にも突如脱皮したり、仮面から身体を生やしたりなど、この世界の他の生物[注 33]の例に漏れずおかしな行動を数多くとる。

カズマに対し、よく商談を設けることとなる。カズマが知る限りのライターやコタツなどの知的財産権を買い取り、日本商品を量産する事で予てからの夢を実現するため[注 34]、活動資金を稼いでいる。本人は人間を害するつもりは無く、彼が好む悪感情は恐怖や絶望の類ではなく、期待が裏切られた時の残念な感情であるため、むしろ人間を極力傷つけずからかうなど楽しんでいる。しかし自称「魔王よりも強いかもしれないバニルさん」と言うだけあり、実力も高い。

悪徳領主であるアルダープが悪魔(マクスウェル)を使役して悪事を働いた際は彼を大衆の面前で醜態をさらすだけでなく、契約を打ち切ったマクスウェルに彼を地獄に連れて行かせ死ぬまで代価を払わせさせるなど、普段の彼からは想像もつかない悪魔としての一面を見せた。

ダンジョンでカズマ達と対峙し、ダクネスの体を乗っ取った上で弱体化した状態から多くの冒険者を倒したり、カズマとも交戦するが、最終的には本体である仮面を破壊されて倒される。死亡したかに思われたが、実際には残機が一人減っただけ(以降、彼の仮面の額にはIIという文字がある)の状態で復活を果たす。一回討伐されたことで魔王軍幹部の地位を失い、以後はウィズが経営する店でアルバイトに勤しみ、スピンオフ作品では、時々ギルドで相談窓口を開くようになる。また、その傍らでは定期的に近所のゴミ捨て場に集まっているカラス達を追い払ったりもしており、ご近所の奥様方から「カラススレイヤーのバニルさん」と呼ばれるほどに馴染む。

Web版では、第3章が初出で、ミツルギとゆんゆんと戦うが、最後に杖を使わずに発動した威力の低いめぐみんの爆裂魔法でとどめをさされるが、その直後第二形態で登場しウイズの店で働いている。

角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第10位。

ハンス

声 - 津田健次郎

魔王軍の幹部の一人。

普段の外見は浅黒い肌の茶色の短髪の男性だが、正体はデッドリーポイズンスライムというモンスターの変異種。捕食した人間の姿に擬態することが出来る。本体は紫色のスライムの外見をしている。

カズマは当初、「スライム=雑魚モンスター」という日本人独自の先入観から侮っていたが、この世界ではある程度の大きさになったスライムはかなりの強敵である。更にハンスの場合、即時に大量の猛毒を分泌でき、対策をしていない状態で直接彼の身体に触れた場合、即死は免れないほどの危険モンスターである。

性格や能力など何かしら難点がある魔王軍幹部の中では比較的にまともであり、ベルディアやバニルとは異なり目的のためならば一般人をも手にかける冷酷さを持つなど魔王軍幹部らしい。アクシズ教団の総本山があるアルカンレティアでは源泉に自身が生み出す猛毒を混ぜるなどの破壊工作を行っていたが、その過程で一般人を捕食(殺害)してしまい、それがウィズの逆鱗に触れてしまう。ウィズに追い詰められそうになった為にスライムに変貌し、カズマ達に襲い掛かったが、囮となったカズマに気を取られてしまい、その隙を突いためぐみんの爆裂魔法で体を粉砕され、更にはウィズの冷凍魔法によって凍結されたことで遂に本体を現し、最後は止めに入ったアクアのゴッドブローとゴッドレクイエムによって倒された[注 35]

シルビア

魔王軍の幹部の一人。

魔王軍の強化モンスター開発局局長で、自身も肉体に合成と強化を繰り返してきたグロウキメラ。茶色い長髪のグラマラスな長身女性の姿で、下級悪魔の革で作った赤いドレスを着ている。部下思いで常識的な性格。

実は女性の肉体は合成で得たもので、性別を超越しているものの元は男性。よく見ると顎の下に髭があったり、下のある部分は未改造だったりする。

上記の点を除けば、ハンス同様性格はまともで優秀な幹部である。

部下を引き連れて連日紅魔の里に攻め入り、住民との圧倒的な戦力差に泣きを見ていたところ、里の外れにいたカズマを人質として連れ去る。その後、紅魔族に対抗する武器である古代の魔道具「魔術師殺し」を求めて地下格納庫へ赴き、カズマの協力もあって封印を解くも、彼の策にはまって扉を閉められ、格納庫の中に閉じ込められてしまう。

しかし中で見つけた巨大な蛇型の兵器である「魔術師殺し」と合体し、半身半蛇の姿になって脱出。そのまま里を襲撃して火の海にしたが、アクアの破魔魔法やめぐみんの爆裂魔法など強力な魔法を溜めこんだ「レールガン(電磁誘導要素は皆無)」の魔弾に撃ち抜かれ、死亡した。

邪神ウォルバク(女)

声 - 甲斐田裕子

魔王軍幹部の魔法使いで、赤毛のショートヘアに猫科のような黄色い瞳を持つ巨乳の美女。怠惰と暴虐を司る邪神・ウォルバクの半身たる女神で、アクアによればわずかな神格があるという。温泉好き。口癖は「どういう事なの」。

かつては紅魔の里の墓に封印されていたが、幼いめぐみんが封印を解いたため復活、このとき原因は不明だが女神と魔獣の二者に分離してしまった。暴走する魔獣に爆裂魔法を使い、弱らせて再び封印、自らは力を蓄えるべく里を去った。このとき去り際に幼いめぐみんに頼まれ、爆裂魔法を伝授している。

後に魔王軍の幹部となり、行方不明になった片割れの半身(=ちょむすけ)を探していた。カズマとは互いの正体を知らない状態で二度ほど温泉でニアミスしている。

その後、最前線の砦を破る計画が失敗、破れかぶれに攻め込むも、再会しためぐみんの爆裂魔法を受けて消滅する。その影響でちょむすけの心身に変化が現れたが、彼女の意識の有無は不明。

小説第9巻でカズマと対峙した際に、カズマのことを勇者サトウの末裔と疑っていた。

セレナ(セレスディナ)

謀略と諜報を担っている魔王軍の幹部。傀儡と復讐を司る、信者が一人しかいないマイナーな邪神レジーナを崇拝するダークプリースト。セイクリッドターンアンデッドを使える。

セレナに借りを作ると傀儡となり、支配される。一度に支配できる人数には上限があり、支配力の強さの割り振りも可能。死体を傀儡にする事もできる。この死体はアンデッド扱いを受けず、アクアのセイクリッドターンアンデッドでも葬り去ることは不可能である。また目が赤く光る。

攻撃するとその苦痛やダメージが、攻撃した者にもそのダメージが与えられる。

小説14巻で登場。カズマのファンを自称し、アクア以上のプリーストとしての(うわべの)力・性格の良さを見せつけ、カズマのパーティに入ろうとした。

その後カズマと二人の時、バニルに散々おちょくられた挙句、有り金をバラされた際にチンピラの本性をあらわした。

小説15巻で多数の住人を傀儡とし、アクセル進攻計画を盤石なものにした。しかしカズマを傀儡にした結果逆に弄ばれ、返却しようとカズマたちの家を訪れた際に拘束されてレベルを1まで下げられ、警察に突き出された。あらかたの情報を引き出した後は王都の監獄に移送予定。

Web版、小説双方では、邪神レジーナの力を一人で使っていたが、カズマをレジーナに改宗させた結果、プリーストとしての力が半減する。カズマのことを勇者サトウの末裔と勘違いしている。

ラグクラフト

詳細は「エルロード国の関係者」の「ラグクラフト」を参照

魔王の娘

小説5巻では、紅魔族の里に魔王の城の魔王の娘の部屋が見える魔道具が設置された展望台から覗き見ができることで存在が紹介されている。小説11巻では、大軍を率いて紅魔族の里へ攻め込み里を焼き払うも、紅魔族によって撃退されたことが窺われるも、カズマ達と直接顔を合わせたことはまだない。小説1〜15巻とスピンオフ作品の中で直接登場していない。

魔王

スピンオフ作品では、現在の魔王は元チート持ちの孤独なソロプレイヤーで、元の魔王を討伐し、魔王になったとされている。

魔王軍を率いる娘がいる。




その他の人物



御剣 響夜(ミツルギ キョウヤ)

声 - 鳥海浩輔 / 江口拓也

女神アクアによってカズマよりも前に日本から転生してきた青年。カズマには高校生くらいの見た目と評されたが、実年齢は不詳。テレビアニメではエンシェントドラゴンを討伐する際に、どこにでもいる平凡な高校生だったと呟いている。

冒険者としての職業はソードマスター。レベルは初登場時で37。武器は異世界行きの特典で貰った神器「魔剣グラム」。

正義感の強いイケメンで、同じパーティメンバーのクレメアとフィオからは慕われている。若干ナルシストが入った性格であり良くも悪くも物語の主人公然とした人物で、またどんな時でも潔い態度を見せるなどの礼儀正しいが、少々思い違いが激しい面もある。魔剣の力によってある程度の実績を兼ね、エンシェントドラゴンなどの様々な強敵モンスターを討伐してきた功績もあってか、たくさんの冒険者たちからは尊敬され、アクセルの街や王都の住人たちからも非常に頼りにされており、その信頼度は魔王軍幹部が現れた際も住人の一人が「ミツルギさんが来れば安心」と発言されるほどである。また、アクアの事を女神として認識しており、尊敬している[注 36]

湖の浄化クエストのために檻に入ったアクアを見てカズマに強制されていると勘違いし、カズマとは初対面から険悪な雰囲気となる[注 37]。その後、パーティメンバーへの待遇の悪さに激昂してカズマに掴み掛り、何でも一つ言うことを聞く権利とパーティメンバーの移籍を賭けて勝負を持ちかけるも、スティールを織り交ぜたカズマの奇襲攻撃で頭部を強打されて気絶し、敗北の戦利品として魔剣を取り上げられてしまう。その後はカズマ達の前に再び現れ、最初に八つ当たりでアクアからゴッドブローを喰らわされた上に得られなかった分の報酬を彼女に払う羽目になり、直後に素直に負けたと自認している事や特に恨みは抱いていない事を明かした上で魔剣の返却を迫るも既に売り払われた事を知り、「畜生!」の捨て台詞と共にその場を去って行った。作中では語られていないが、後に魔剣は無事取り戻せたようである。カズマの裁判の時にも出頭し、その時は決してカズマを責めず、不利な証言さえもしなかったが、その証言はセナに却下された。

王都で再会した際にはカズマに対し「自分がもう少し強くなるまでアクア様のことしっかり守ってくれ」と頼む。その際カズマに再戦を挑むも断られる。

また、王城にて魔剣装備の上で、仮面をつけたカズマと勝負を行う(そのため、御剣はこの仮面の男がカズマだと気付いていない)。この時は、前回の反省を生かしスティール対策などもしていたが、カズマに「フリーズ」と「クリエイト・ウォーター」を使ったコンボ技で窒息させられてしまい、またも敗北を喫してしまう。その後、魔王軍と戦っていた最前線の砦でカズマと再会しているが、このときはカズマと戦っていない。

ドラマCDでは、クエストを失敗したカズマ達一行の講師になっているが、カズマには敵わなかった。

クレメア、フィオ

声 - 幸田夢波(クレメア)、青山吉能(フィオ)

ミツルギのパーティメンバーである戦士の少女と盗賊の少女。ミツルギのことを「キョウヤ」と呼んで慕っているが、同時に好意を寄せている節もあり、それ故にいつも彼を取り合いになっては喧嘩をしている。ミツルギがカズマに敗れた後は、カズマの勝ち方に納得せずに彼を罵り、更にはカズマに奪われた魔剣を取り返そうとするが、セクハラスティール宣言に身の危険を感じて退いた。以降、カズマの事を目の敵にしており、ミツルギが魔剣を取り返しに行った際もカズマを見て怯えた。ミツルギとともにカズマの裁判にも出頭して、カズマを責めなかったミツルギとは違い、先述のセクハラを証言して、カズマが不利になるように仕向けた。

黄緑髪のポニーテールをした戦士の少女がクレメア、ピンク髪で長めのおさげをした盗賊の少女がフィオ。

クレメアは槍を持っており、スピンオフではクラスは「ランサー」と表記されていたが、小説の挿絵及びアニメ版のビジュアルでは腰に剣を指しており、槍は持っていない。

それぞれの名前はアニメ版のキャストから判明した。Web版で二人の名前は出ていたが、どちらがどちらかは不明だった。

レックス、ソフィ、テリー

名の売れた冒険者グループの3人組。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。

レックスは鼻に大きなひっかき傷を持つ大柄な男性で、武器は大剣。ミツルギと同じく「魔剣使い」として知られるが、少々驕った性格。ソフィは目つきが鋭く気の強そうな女性で、武器は槍。テリーは斧を使う前衛職。3人とも前衛職のため、魔法の使い手を募集していた。

森の悪魔の討伐隊に参加するも、大した活躍もなく退却を余儀なくされてしまう。その後、めぐみん・ゆんゆんとともに初心者殺しを捕獲するも、出現したホーストに弾き飛ばされて重傷を負う。その後教会に運び込まれたが偶然立ち寄ったセシリーに治してもらい、ゆんゆんを加えて翌日ホーストに再戦、敗北するも、駆け付けためぐみんが止めを刺したことで助けられた。

その後、めぐみんから「弱らせた功績があるから」とホーストの討伐報酬全額を譲り受け、より強力なモンスター相手に稼ぐために王都へと旅立った。

レックスは当初めぐみんを「口だけ魔道師」と煽っていたが、戦いの後は実力を認めたようで、旅立ちの際にパーティの誘いもかけたが、彼女は街での目的を果たすためあえて断った。

聖鎧アイギス(せいがい-)

白銀に輝く全身鎧で、意志を持った神器。兜付き。本来は「聖盾イージス(せいじゅん-)」とセットだったが分かれ、ともに所有者の手を離れて久しい。継ぎ目がなく美しい佇まいだが、主人を転々としてきた経緯からそこかしこに傷がある。

「最上級の神器」というだけあってこの世で最も頑強で、魔法・スキルが無効、さらに着た者の傷を自動で癒すことができたりと性能は極めて優秀。さらに自らの意志で動くことができる。思念を飛ばして話もできるが、口が悪い。

一人称は「俺」で、プライドが高くて女好きな性格。自分に相応しい新たな持ち主の出現を待っているが、その性格やダメージ(痛覚がある)による消耗への恐れから、むやみに人に着せたがらない。

貴族アンダイン邸の宝物庫に保管されていたところを、盗みに入ったカズマとクリスが鎖を解いたため、彼らの意向を無視して自力で脱走、その後女神エリス感謝祭のミスコンに誘き出されて捕獲・回収された。

趣味や性格が似ているためカズマとは気の合う仲。また、かつて自分を送り出したアクアの素性を知っている。持ち主候補としてはダクネスが気に入っていたが、ミスコンの晴れ姿を見てからはクリスに執心し、大人しく言うことを聞くようになった。

小説14巻でミツルギのもとに送られたが家出し、紅魔の里に居ついている。

ライン・シェイカー

隣国の下級貴族出身の少年。王国一の槍の使い手で、生まれつきドラゴンに好かれる性質もあったため、最年少でドラゴンナイトの職に就いたという。性格も真面目で誠実、忍耐強く人柄も良いというまさに騎士の鑑のような少年だったが、「ドラゴンの背に乗りたい」という姫の頼みを聞き入れ、一週間ほど連れ去ったという。そのためドラゴンナイトの資格をはく奪され、家も取り潰されてしまった。

現在では消息不明だが、貴族の間ではアクセルの街で冒険者をしているとの噂が立っている。

デストロイヤーの開発者[注 38]

声 - チョー

かつて魔法技術大国ノイズで活動していた魔法の研究者で、「機動要塞デストロイヤー」の開発者。劇中では既に故人。

当時の魔道具・兵器開発の第一人者で、対魔王用に様々な兵器を開発し、魔法に長けた改造人間「紅魔族」を造った。その功績が国から認められて研究所の所長に昇進、その後「機動要塞デストロイヤー」(正式名称は不明)の開発責任者に抜擢される。

本人はそれほど乗り気ではなく、設計用紙で蜘蛛を潰す程度のことしかしていなかったが、周囲の者の努力によりデストロイヤーは完成。遣る瀬無さから完成した要塞内で一人酒盛りをしていたところ、酔った勢いで動力源のコロナタイトにタバコの火を押し付けてしまい、デストロイヤーが起動、制御不能の自動運転を開始し、その威力でノイズ国が滅んでしまった。幸い人は皆逃げたというが、彼はこれで鬱憤晴らしなどができたため一通り満足し、降りられないこともあってそのまま動くデストロイヤーの中で余生を過ごし、未練もなく死亡した。

実は地球から来た転生者で、日記に書かれた日本語や片手間に再現したゲーム機から現代日本の出身者。チート能力はアニメ版OVA内で自らの望むものを作り出すというものだと判明している。それでノイズ国に充分に貢献したという。

ブラッド

かつてのウィズの冒険者仲間で、ソードマスターの男性。ウィズに好意を抱いていた。

ロザリー

かつてのウィズの冒険者仲間で、エリス教のアークプリーストの女性。バニルの浄化やベルディアの「死の宣告」の解呪まではできなかった。

カレン、ユキノリ

かつてのウィズの冒険者仲間の男女。別行動だったらしくバニル討伐には参加していない。ロザリーの話では互いに両思いの仲だったらしい。

ラン

声 - 赤崎千夏

OVAに登場したオリジナルキャラクターで、アクセルに来たばかりの冒険者。駆け出しであるため、強い者に憧れを抱いており、実際にミツルギの事も知っていた。カズマのファン第一号として彼の自慢話を聞いていたが、実際は高額な報酬と引き換えにカズマの更生をルナから依頼されてカズマに近づいていただけであり、結局は割りに合わない事をルナに伝えていたところをカズマに聞かれてしまい、最後は怒ったカズマによってルナ共々スティールの餌食にされた。



魔族



キール

声 - 飛田展男

かつては凄腕と謡われたアークウィザード。愛する女性を守るためにリッチーになった。

ダンジョンで朽ちるのを待っていたが侵入してきたカズマとアクアに浄化を頼み、無事に死後の世界へと旅立った。

マクスウェル

アルダープが神器を用いて召喚した悪魔で、彼からは「マクス」「壊れた悪魔」と呼ばれている(彼は本名を知らなかった)。

整った顔立ちをしているが、常に感情が抜け落ちたような無表情であるためアルダープからは薄気味悪く思われている。

「ヒュー、ヒュー」と喘息のような声をよく発し、会話こそ出来るものの知能が著しく低く赤子同然。物事を記憶するという事ができず、アルダープから下された命令をすぐに忘れるばかりか、本来であれば彼から貰える代価ですら「既に何度も払っている」と騙されており、召喚されてから一度も代価を貰えずに彼の言いなりになっている。

その言動からアルダープからは下級悪魔と蔑まされていたが実際には地獄の公爵であり、バニルからは「辻褄合わせのマクスウェル」「真実を捻じ曲げる者」と呼ばれている。

アルダープから度重なる暴力を振るわれていたが、彼の事は嫌ってはおらず寧ろ好意的(バニル曰く「両思い」とのこと)。

バニルによって、アルダープとの契約が解除された際には、今まで蓄積していた代価を死ぬまで支払って貰うため彼を連れて地獄に帰った。「辻褄合わせのマクスウェル」「真実を捻じ曲げる者」と呼ばれるだけのことはあり、もしアルダープの心が壊れても壊れる前の状態に戻せてしまうため約束通りアルダープの命が尽きるまで彼の絶望をもらうことが可能となっている。

ホースト

邪神ウォルバクに仕える上位悪魔。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。

漆黒の肌に筋骨隆々の大柄な体格、黄色い瞳に、禍々しい角と牙に大きな羽という悪魔然とした姿をしている。その戦闘力は高く、冒険者達からは「魔王軍の幹部級」と評される。主に忠実で、悪魔なりの価値観で動くが、実は常識をわきまえた気のいい性格。

主・ウォルバクの封印を解くべく紅魔の里の邪神の墓に侵入していたが、封印を解くためのパズルに難航。そこで偶然こめっこと出会い、彼女の協力で封印を解くことに成功する。この過程で彼女と親しくなり、いずれ使い魔になってもいいとの約束を交わした。肝心の邪神は彼のいない間に墓を出て行方不明になってしまったため、それを探しにどこかへ消える。実際はこめっこが連れ帰ったちょむすけこそがその邪神であったのだが、会話の行き違いと勘違いから真相には気づかなかった。

その後、主の本来の姿である「大きな黒い魔獣」を探してアクセルの街付近の森に向かったところ、めぐみん・ゆんゆんの危機に遭遇、命を助けるも逃げられてしまう。数日後、自分を討伐にやって来たミツルギ達を、片方の羽と引き換えに返り討ちにした。

さらに数日後、彼女達の捕まえた初心者殺しに誘き出される形で出現。めぐみんから発せられた主の匂いと会話から真相に気づき、ちょむすけを引き渡すよう彼女に持ちかけるも破棄。その後、討伐に来たダクネス・クリスとの戦闘で疲弊、さらにその後アクセルの街を破壊しようとしたところ、街の外で土木工事をしていたアクアから破魔魔法を食らい重傷を負った。翌日、討伐に来たレックス達に辛くも勝利するが、駆け付けためぐみんの爆裂魔法により止めを刺された。

今際の際に、予備の身体が存在することやいずれこめっこの使い魔になるであろうことを仄めかして消えた。

アーネス

邪神ウォルバクに仕える上位悪魔。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。

女性型の悪魔で、赤い髪と獣のような黄色い瞳に角と羽をもつ。豊満な体型に加え露出度の高い服装をしているが、人前に出るときはローブを着、角はフードで隠している。人間に対してはやや高圧的だが、話が分からないわけでもなく比較的誠実。だが主に対する忠誠心が非常に強く、それゆえ主絡みになるとやや感情的になり、手段を択ばない部分がある。

紅魔の里付近で封印を解かれた主・ウォルバクを探していたところ、ちょむすけの正体がそれであると気づき、めぐみんに事情を話して譲ってくれるよう取引をするも、里の住民が割って入ってきたことで有耶無耶にされてしまう。さらに、実際にはめぐみんが行っていた「爆裂魔」の罪をなすりつけられてしまった。

その後、アルカンレティアで再びめぐみんと相見え、実力行使でちょむすけを奪おうとするもゼスタの妨害で失敗、さらに手下とともに彼女達の乗る馬車を襲撃し、再びちょむすけを奪おうとするも失敗、爆裂魔法で倒されてしまった。

スワティナーゼ

カズマに襲いかかったオークの雌。16歳。ザンバラ髪に黄色い歯を持ち、全体的に丸い体型。オーク一般の特徴だが豚の耳と鼻がある。カズマのドレインタッチで気絶させられるも、持ち前の強い生命力からすぐに復活した。



モンスター



ジャイアントトード(テレビアニメ版ではジャイアント・トード)

その名のとおり、大型のカエル。カズマたちのパーティー[注 39]が初めて攻略したモンスター。

牧場に現れて羊などの家畜を食べるという。人間も捕食対象であり、長い舌で捕まえて食べてしまう。ほぼ群れで行動するらしく、巣には数匹も存在している。特徴として殴打などの物理攻撃が効きにくく、斬撃が有効。捕食中は動けない。また金属を嫌うため、金属製の装備を着けていれば食べられない。

1回目の時はカズマを追いかけ、標的をアクアに変えると彼女を襲ったが、カズマに倒される。2回目はめぐみんの爆裂魔法で倒され、それでも別のがアクアとめぐみんを襲うが、再びカズマによって倒された。3回目はめぐみんやアクア、アニメ版ではセナを襲い、カズマの事もしつこく追いかけるが、そこに現れたゆんゆんによってまとめて倒された。

ネロイド

ギルドの酒場で提供される飲むとシャワシャワする謎の生き物。

キャベツ

声 - 金田朋子

野菜。動き回るものもおり、モンスターのような扱いをされている。この世界での野菜一般の特徴として新鮮なものは動き回ることがあり、キャベツの場合は跳びはねたり葉で空を飛んだりする。また、中にはレタスが混じっている場合もあり、アクアは運の悪さでほとんど収穫していた。

旬の季節になると畑を離れ、無数の群れを作って各地を移動するため、アクセルの街の冒険者たちはそれらを捕まえて「収穫」し、高価で取引しているが、一つのキャベツに対する経験値が高いほど値は高額になる場合もある(カズマは運の高さもあって100万エリスに相当する分、収穫した)。集団での体当たりはそれなりに驚異のようで、一般住民は避難する。

アニメ版では丸目が付き、全体的に愛らしいデザインになっている。また、第2期EDではスズメやカラスのようにのどかに夕空を飛んでいる。討伐される際に参加した冒険者たちを蹂躙し、更には体当たりでダクネスの鎧を破壊したが、めぐみんの爆裂魔法で一掃された。その後、アクアの魔法とギルドの人の手で水に浸されたまま保存され、それぞれ料理にされて食べられたり、討伐報酬として売り払われた。

ゲーム版『復活のベルディア』にも登場している。

ゴブリン

子供くらいの身長の小鬼。通常武器を持ち、10匹程度でまとまって行動する。知能はそれほど高くない。

コボルト

雑魚モンスターの代名詞的存在。

ゾンビ

アンデッドの雑魚モンスター。

スケルトン

アンデッドの雑魚モンスター。ゲーム版『in the life!』にも登場。


悪霊、ゴースト

屋敷に憑りついた悪霊。西洋人形を操っていた。

コウモリ

ゲーム版『in the life!』『復活のベルディア』で登場した雑魚モンスター。

フクロウモンスター

アニメ版(第1期)OPで登場した梟のモンスター。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。トンビのような鳴き声を発する。

ゾンビメーカー

死体に憑りつく悪霊の一種で、数体のゾンビを操る雑魚モンスター。

グレムリン

小さな人型の下級の悪魔。

アダマンマイマイ


梅雨の時期に作物を食い荒らす巨大カタツムリ。全身が非常に硬いことで知られる。人間には無害。

突撃蟻

キラービー

ジャイアント・アースウォーム

地中に棲む長さ5メートル、太さ直径1メートルの巨大ミミズ。肉食性で人間をも丸呑みにする。体は柔らかく大した攻撃力もないので雑魚モンスターとして知られているが、生命力は強い。アニメ版(第2期)OPにも登場。

ブルータルアリゲーター

水質の悪い水に住むワニで、大きさは地球のワニと同じくらい。群れで行動する。アニメ版では大型のワニになっている。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。

アンデッドナイト

鎧と武器で武装したアンデッドで、カズマ曰く「ゾンビの上位互換モンスター」。一般には武器より魔法の方が効果的とされているが、ベルディアの配下の者達は魔王の加護により、特別に神聖魔法への強い抵抗力が与えられている。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。

雪精

冬の時期に現れる精霊。小さな白い大福のような姿で浮遊しており、1匹倒す毎に春が近くなると言われている。戦闘力が低く討伐しやすいが、雪精を守るべく後述の「冬将軍」が出現する為討伐報酬が高い。冷気を発していて飲み物のクーラー代わりにもなるとアクアに気に入られている。ゲーム版『in the life!』『復活のベルディア』にも登場。

冬将軍

雪精が危機に陥ると出現する精霊。姿形は日本の鎧武者そのままで、転生した日本人が抱く「冬といえば冬将軍」というイメージから具現化した姿。戦闘能力が非常に高く、カズマは首を切り落とされ二度目の死を迎える。モンスターとしてそれなりに知名度があり、ぬいぐるみにもされている。ゲーム版『in the life!』『復活のベルディア』にも登場。

ケセランパサラン

雪精の亜種とも言われる毛玉の精霊。無害だが、何匹も倒すと毛玉の大精霊が出現する。

初心者殺し

虎やライオンよりも大きく、大きな二本の牙をもつ黒いサーベルタイガーのようなモンスター。知能が高く狡猾で、警戒心が強く素早い。

通常、単独でゴブリンやコボルトといった「雑魚モンスター」を追跡し、それらを狩りに来た初心の冒険者を狙って狩りをする。その戦闘力は周囲の雑魚に比して高く、駆け出し冒険者にとっては文字通り天敵となる恐ろしい存在。

ダンジョンもどき

ダンジョン内に棲む、ダンジョンの壁や床に擬態したモンスター。体の一部を宝箱やお金に擬態させ、その上に乗った生き物を捕食する。人間に擬態してモンスターを襲うこともあるという。

バニル人形

バニルが土で作った小型の人形で、彼と同じ仮面をしている。動くものに近づいて爆発する。本来はダンジョン内のモンスター駆除のためで、人を傷つける目的ではなかった。

リザードランナー

二足歩行する大きなエリマキトカゲのようなモンスター。個体は通常皆オスで普段はおとなしいが、繁殖期に入ると危険なモンスターになる。

この時期に「姫様ランナー」と呼ばれるメスの個体が出現すると、オスたちはそれを巡って群れを成し、他種族の足の速い生物と駆けっこをする。そしてその勝者「王様ランナー」のみがメスとつがいになり、群れのリーダーになれるという習性がある。しかしそれらの過程でオスたちが凄まじい速さで疾走し、強靭な脚力で競争相手を蹴って妨害することもあるため、付近を通る馬やドラゴンなどが被害に遭うという。

特徴として「姫様ランナー」は他の個体よりも二回り大きく、額にトサカのような角がある。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。

走り鷹鳶

タカとトンビの異種間交配にすえ生まれた鳥類の王者。とてつもない脚力をもつ獰猛なモンスターだが、繁殖期に入ると硬いものに向かって駆けていき激突する寸前で回避する「チキンレース」という求愛行動をとる。名前通り陸上競技のような動きをする。アルカンレティアに向かう際に硬い鎧を着たダクネスにむかって走って来たために乱戦になった。

マンドラゴラ

生命力が強い植物型モンスター。ポーションの材料になる。

カモネギ


ネギを背負った鴨のモンスターで、ぬいぐるみのような愛くるしい姿をしている。戦闘力が低い割に得られる経験値が大きいが、数は少なく珍しい。なぜが他のモンスターには襲われないという。肉は美味で、持っているネギは栄養価が高い。二重の意味で「おいしい」モンスターのため、登場する度にめぐみんに狩られている。

ジャイアントバット

大鷲ほどの大きさのあるコウモリのモンスター。

栗ネズミ

中型犬ほどの大きさのあるネズミで、栗を好んで食べるモンスター。体中に栗のような棘があり、体当たりで攻撃する。

ブラッディモモンガ

森の奥に棲むモモンガのモンスター。空中を滑空しながら獲物にマーキング用の尿をかける。その臭いは一週間は取れないほど強烈。

一撃ウサギ(ラブリーラビット)

森の奥に棲む、額に角を生やした子犬ほどの白兎。つぶらな瞳のかわいらしい容姿やよちよち歩きの仕草で相手を惑わすが、実は肉食の要注意モンスター。脚力が強く、鋭い角を矢のような飛び頭突きで相手に突き刺す。


トロール、オーガー

棍棒を持った緑色の鬼のようなモンスター。アニメ版(第1期)OPで登場。ゲーム版『in the life!』『復活のベルディア』にも登場。

白狼

森に棲む白い狼のモンスターで、冬場群れで牧場を襲うという。作中にはペットの「ホワイトウルフ」も登場している。

一撃熊

森に棲む熊のモンスター。一撃で人の頭を刈り取るほど強靭な前足がその名の由来。肝が売れる。

爆弾岩

アニメ版(第1期・第2期)OPで登場。アスキーアートのような顔を持つ岩で、攻撃すると爆発する。ミニサイズのものもいる。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。

ゴーレム

様々な種類がいるようで、敵として出現したのは機動要塞デストロイヤー内にいた、自立型の小型・中型ゴーレムや戦闘用ゴーレム。人型で武骨で大きく、四角く角ばったフォルムをしている。また厳密にはデストロイヤー自体がゴーレムの一種である。

アニメ版(第1期)OPではそれとは別の巨大な岩のゴーレムが登場している。ゲーム版『復活のベルディア』にもこちらが登場。

スライム

粘液状のモンスター。この世界においてはカズマの言うような「雑魚モンスター」ではなく、物理攻撃無効・高い魔法耐性に加えて何でも食べてしまう凶悪なモンスターである。伸縮自在で粘性があり、体内に消化液を持つために武装がたいした意味をなさず「張り付かれたら終わり」とまで言われている。また、体内で溶かされてしまえばリザレクションも効果がない。

ハンスのような「デッドリーポイズンスライム」は非常に強力な毒を持っており、人間なら触れれば即死という恐ろしい性能を持つ。また「グリーンスライム」も存在しており、亜種にとある魔法使いが開発した繊維製品のみを好んで消化する女の敵のような「魔改造型グリーンスライム」がいる。めぐみんは紅魔族ローブその他諸々を溶かされた。いずれも体が巨体。

本来知能はそれほど高くなく食欲に忠実で、他の生物を食べることで体を大きく成長させていく。唯一の急所は体内の核。例外的に小さい個体はそれほど脅威でないらしく、加工されて「ところてんスライム」のような食品にもされている。

ゲーム版『in the life!』でも登場したが、こちらはサイズが小さく雑魚モンスターの扱い。ボスとして「ポイズンスライム」「ジャイアントスライム」も登場するが原作ほど強力な性能ではない。

ワーウルフ

ラミア

ゲーム版『in the life!』にも登場。

キメラ


実験動物や生物兵器に用いられている描写がある。

ミノタウロス

アニメ版(第1期)OPで登場。巨体で斧を持っている。ゲーム版『in the life!』『復活のベルディア』にも登場。


マンティコア、グリフォン

危険な魔獣とされている。

ファイアードレイク

炎を吐く大トカゲのモンスター。冷気が苦手。乾燥させた肝がポーションの材料になる。

安楽少女

少女の姿をした植物型モンスター。可憐な姿と栄養分は全くないが非常に美味な果実で木こりや冒険者を誘惑し、死ぬまで養分を吸い取る。カズマに一刀両断にされ、ポイントアップの糧となる。

安楽王女

100年前にアクセルの街近くの森に株分けされ森一帯に広がった、安楽少女の上位種。ギルドから依頼を受けたカズマの自らを顧みぬ捨て身の活躍により除草剤で討伐される。





オーク

豚の頭を持つ二足歩行型モンスター。性欲絶倫のモンスターだがこの世界ではメスしかおらず、オスが生まれてもすぐに死んでしまうという。他種族の血が混じっており獣耳の者などがいる。

山賊

街の外に拠点を構え、強盗などを働くお尋ね者達。街の外に危険なモンスターが蔓延るこの世界ではむしろ出会うことが稀な存在。なお正確にはモンスターではない。


マーマン、マーメイド

海に棲む魚人間と半身半魚のモンスター。

ジャイアントスクイット

海に棲む巨大イカのモンスター。クラーケンとは区別される。

クラーケン

海に棲む巨大なイカかタコのようなモンスター。主にドラマCDで登場。海辺で使用したウィズのポーションに誘き寄せられて出現した。

ヴァンパイア

デュラハン

首無し騎士のアンデッド。

ベルディアは首無しの馬に乗っている。

リッチー

ノーライフキングと称されるアンデッドの王。魔道の奥義を使い、自らの意志で人の体を捨て去った存在。

ドラゴンゾンビ

巨大なドラゴンのアンデッド。腐食した体を引きずって歩く。ブレス攻撃こそしないものの、体のリミッターが外れているので生前より物理攻撃力が高め。

ドラゴン



ワイバーン

ドラゴンの亜種。

レッドドラゴン

ホワイトドラゴン

神聖な属性を持つドラゴン。

ブラックドラゴン

闇の属性を持つドラゴン。

クーロンズヒュドラ

アクセルの街近くの山の湖に棲む、巨大な8本首のヒュドラ。高額な賞金がかけられた賞金首モンスター。

普段は湖の底で10年単位で眠って大地から魔力を吸収・貯蔵し、充分な魔力を得ると山を出て人里などで暴れ回るという。分類上は下級なドラゴンの亜種にあたるが、その戦闘力は極めて高く、王都の騎士団の力をもってしても弱らせて眠りにつかせるのが精一杯である。

長い首は千切れても魔力を使って再生させることができるため、倒すには魔力が尽きるまで攻撃し続ける必要がある。

目覚めの時期が近くなったためダクネスの先導で討伐に行くも、めぐみんの爆裂魔法にも耐え、カズマが死亡したため撤退。その後、めぐみんとダクネスによって討伐に通いつめられ連日めぐみんの爆裂魔法を食らい続けたことで次第に弱らされ、カズマの集めた冒険者達が討伐に来た時には首を飛ばされても再生することが出来なくなっており、冒険者たちの連携攻撃により討伐された。

黄金竜

エンシェントドラゴン

羽の生えた巨大なドラゴン。アニメオリジナルシーンでミツルギがこれを倒していた。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。息が生臭いらしい。





玄武

鉱脈の地下に棲息する巨大な亀の神獣。その大きさはカズマが子供のころに見た東京ドームと遜色ないほど。

十年に一度、甲羅干しのために地上に出てくる。貴重な鉱石を餌にしているため、その背中の甲羅には老廃物として希少な鉱石がこびりついている。冒険者からは「宝島」と呼ばれ、温厚で怒る事もないため、現れた時には近くの冒険者が総出で発掘作業に取り掛かる。ただ、鉱石モドキと呼ばれる鉱石に擬態するモンスターが紛れ込んでいる事もあるため、発掘作業は命懸けになる。

その甲羅の硬度は人間がツルハシで叩く程度は勿論、めぐみんの爆裂魔法でも傷一つ付かなかった。甲羅干しに現れるのは害虫などを駆除するためと言われているが、実際は冒険者に鉱石を発掘させて甲羅を掃除するためなのではないかとカズマは推測している。その温厚さと佇まいはカズマをして神にも等しいモンスターと言わしめた。

アニメ2期OPにも玄武らしき巨大な亀が登場している。

爆殺魔人もぐにんにん

紅魔の里の謎施設(ノイズ開発局)で作られた紅く輝くモノアイを持つ二足歩行ロボット。忍者のようなフォルムで隠密行動に特化した俊敏な動きをする。自動修復機能を持ち、傷つくと逃走する機能も持つ為、上級魔法の使い手だらけの紅魔の里近くを根城にしながらなかなか討伐されないでいた。爆発魔法を得意とし命名は紅魔族によるもの。紅魔族には手を出さないが紅魔族以外の人間の男性、特に黒髪黒目の男を目の敵にしており発見すると襲い掛かってくる。

実はチートハーレム型リア充日本人の抹殺をプログラムされており、パーティーメンバーを女性ばかりで構成している日本人に「爆発せよ!」と言いながら殺戮を行うように設計されている。それ以外に紅魔族の改造計画の推移を観察する目的も与えられており、めぐみんの爆裂魔法によって破壊される直前、その予定された数値を上回る魔力によって改造計画は成功と判断し、すでに滅んでいるノイズ王国本部へデータを送信した。

小説15巻で魔王軍幹部セレスディナが傀儡化させようとしたものの、強すぎて支配しきれず暴走させて放置したことが判明。

 




世界観


舞台となる異世界は、簡潔に言えば劇中でアクアやカズマが言うように「ゲームのような世界」である。


魔法・モンスターが実在する中世風のファンタジー世界で、魔王軍の侵攻のせいで世界が危機に陥っている。また、モンスターを倒し、経験値を得て強くなるなどシステム面でもゲーム(とりわけRPG)に近い[注 40]。ゲームの知識があるカズマはそれらの「お約束」を看破できるが、現実的な運用との兼ね合いから当てが外れてしまうことも少なくない。また、自然環境や文化などの違いから地球の常識ではありえない現象が頻発する。


世界、または惑星の名称は不明で、カズマは「ろくでもない世界」と呼んでいる。



文明

文明は地球でいうところの中世ヨーロッパに類似しており、国王や領主の権限が強い封建社会である。現代日本出身のカズマは法の不備などで理不尽な思いをすることも多い一方、この世界に慣れてくると法の不備を逆利用することもある。

科学の代わりに魔法が発展したためその技術レベルはカズマ曰く「バカにはできない」ものがあり、辺境の町であっても上下水道のような基本的なインフラや、食堂や宿屋・大衆浴場のような店舗・施設は完備されている他、「冒険者カード」のようなハイテクな道具が日常的に使われている。

冷蔵庫や電子レンジといった便利な家電製品は存在しないが、魔道具(後述)によってそれに近いものが存在したり、または新たに作ることができる(魔力を使う湯沸かし器、ウィズの店の「くーらー」など)。

カズマ以前にも、アクアによって多くの日本人がこの世界に送られており、日本発祥のカードゲームが流行していたり、ベルゼルグの王城に和室めいた部屋があったりするなど、この世界の文明に少なからず影響を及ぼしている模様である。

魔法関連

この世界では魔法の技術が大きく発展しており、魔法を扱う冒険者である「魔法使い」や「僧侶」、「魔道具」を作る職人などが職業として成立している。

魔法使い志望の若者の多くは子供のうちに「魔法学院」へ就学する。優秀な魔法使いを輩出している紅魔の里にも魔法や体術を教える「学校」が存在し、めぐみんやゆんゆんはそこを出た後で冒険者となっている。(魔法についての詳しい説明は「用語」の「魔法」を参照)

言語など

地球とは異なる言語が使われているが、女神の力で地球から来た人間は「神々の親切サポート」により脳を負荷をかけて自動で習得しているため、言葉に不自由はない(ただし、習得の際に運が悪いとパーになることもある)。

アニメ版で描かれている各所の文字は法則をたどるとアルファベットに相当し、日本語のローマ字表記と英語になっている。更に装飾文字がいくつかあり、草書体のように形が崩れているものもある(例として、前者は冒険者ギルドの張り紙、後者はめぐみんのメモなど)。

人名は姓・名の順で呼ばれ、苗字がなくてもよい。地球から来た者はカタカナ表記で呼ばれる(例:サトウカズマさん)。ただし冒険者カードの氏名欄は名・姓の順になっている(アニメ版より)。

遺跡などにはこの世界の人間に解読可能とされている「古代文字」というものも存在するが、実は日本語であり転生者が持ち込んだものである。

信仰

様々な神が存在する多神教の世界であるが、最もメジャーな神様は幸運の女神エリスであり、エリスを崇拝する「エリス教」は国教とされているほか、通貨にも「エリス」の名が使われている。作中ではエリス教の教義など詳細はあまり明らかにされていないが、清貧を美徳とするまともな宗教のようであり、エリス教団による孤児院なども運営されている。なお、小説第8巻で女神エリスがミスコンに飛び入り参加したことから、以後アクセルの街はエリス教の聖地とされている。

作中既出の宗教の中でエリス教に次ぐ規模を誇るのが、水と癒しの女神アクアを崇拝する「アクシズ教」であり、アクシズ教団の総本山であるアルカンレティアを中心に一定数の信者がいる。だがその規模や信者数はエリス教に遠く及ばない。アクシズ教の教義はご神体であるアクアの性格が強く反映されており、食欲を我慢するな、今が楽ちんな方を選べなどといった享楽的な志向が強い。恋愛に関しては相手がアンデッドや悪魔でさえなければ、身分差の恋でも同性愛でも何でも許されるという教義らしく、アクシズ教徒には同性愛的志向を持つ者が比較的多い。

この世界では、アクシズ教徒は頭のおかしい人が多く、関わり合いにならない方が良いというのが世間の常識とされており、世間におけるアクシズ教徒の評判は極めて悪い。しかし、エリス教に比べ信者数が少ない代わりに信者たちの信仰心は強く、嫌がらせのようにしつこくアクシズ教への入信を迫る信者が多い。アクシズ教徒たちは魔王や魔王軍の悪い噂を広めているため魔王軍から目の敵にされており、魔王軍がアクシズ教団の勢力を削ぐための謀略を企むこともある。

「アクアとエリスはその昔、先輩後輩の間柄だった」という神話が伝わっており、エリス教徒は女神アクアに対しても一定の尊敬や畏怖の情を持っているのだが、反対にアクシズ教徒はエリス教徒に強い対抗心を燃やしており、エリス教徒に対し執拗な嫌がらせをすることも少なくないほか、アクシズ教徒の聖典には「エリスの胸はパッド入り」と書かれているらしく、アクアやアクシズ教徒たちは女神エリスの評判を下げるための宣伝工作に余念がない。

それ以外の宗教としては、信者がほとんどおらず消滅寸前の状態にある、傀儡と復讐の女神レジーナを崇拝するマイナー宗教(やられたらやり返すという教義)が作中に登場している。

死者について

死者の埋葬は一般的に直の土葬で、浄化が不十分な場合はその魂は成仏[注 41]できず(つまり天界へは行かず)、悪霊やゾンビのようなアンデッドモンスターとなってしまう。

無事に成仏して天界へ行き着いた者達は、アクア曰く、多くは過酷な環境の世界に嫌気がさして天国へ行くという。

なお、プリーストの魔法に死者を蘇生させる「リザレクション」があるが、誰であろうと復活ができるのは一生につき一度きりである。しかしこの世界の死者の魂は女神エリスの管轄のため、彼女の先輩にあたるアクアを連れたカズマは特例として許され、結果的に何度かの復活を実現している。

生物

この世界の生き物は地球の同種の生き物と比較して非常に強く逞しいため、地球のものと似たような生物でも大きさや運動能力などが桁違いに高いことが多い。

新鮮な野菜が生き物のように動き回ることがあり、止めを刺さないと大人しくならない。サンマは通常の魚とは違って畑から獲れるという。また、子犬ほどの大きさのカブトムシが鎧に突き刺さってきたりする。

食文化

飲食店ではトカゲやカエルの料理が定食として出されたり、酒場では原料のよくわからない飲み物が売られている。日本と異なり未成年者の飲酒は禁止されていないが、「何かあった際には自己責任で」という暗黙のルールになっている。

主食として米やパンを食べている描写が随所にある。カニは最高級食材の一つであり、特に「霜降り赤蟹」は滅多な事では食べられない貴重品である。



用語



汎用



冒険者

広義には冒険者ギルドに所属し、冒険者稼業を行う者を指す(用法としてはこちらが一般的)。ギルド職員のことは「冒険者」とは呼ばない。

狭義にはギルド登録時に選べる職業のうちのひとつを指す(詳しくは「冒険者の職業」の項目を参照)

冒険者ギルド

各町にある冒険者稼業の斡旋をしている団体。冒険者カードの発行や、依頼の取次やモンスターの死骸の買い取り、飲食のサービス提供などをしている。

アクセルの街の冒険者ギルドは駆け出し冒険者育成のため、周辺の弱いモンスターをあえて残して管理しているという。

冒険者カード

冒険者ギルド登録時に支給される免許証大のカード。冒険者の身分証明書であり、習得スキルの管理にも使われる。

初回に一度触れるだけで所有者のあらゆる能力を自動的に数値化することができる。ただし本人の年齢、身長・体重や身体的特徴は手動で登録する。登録後はタッチパネル式の操作でスキルの習得も可能(例外として基本職である「冒険者」は、事前にスキルを教えてもらわなければならない)。

記載内容は上記のものに加え経験値、レベル、各ステータス、習得済みのスキルやスキルポイント、倒したモンスターの種類や討伐数(日割りで正確に計測される)など。記録は本人の状態に応じて自動で更新される。

アニメ版では水晶の付いた専用の装置に手をかざすことで登録となり、カードには簡単なプロフィールも記載されている[注 42]

クエスト

冒険者ギルドにあてられた依頼で、冒険者の主な収入源の一つ。ギルドの掲示板の張り出しから選んで請負い、提示された条件を達成できればギルドからの報酬が貰える。例としてモンスターの討伐や捕獲、薬草のようなアイテムの採取など。条件に応じて難易度が設定されている。

緊急時に冒険者を招集する「緊急クエスト」といったものも存在するが、参加は任意である。

経験値

冒険者各人が吸収した「魂の記憶」を数値化したもの。

この世界のあらゆる存在はその体内に魂を秘めており、他の存在を殺す・食べるなどすることでその者の魂の記憶の一部を吸収し、体内に貯め込む性質を持っている。そしてそれらを一定以上貯め込んだ生物は、ある日突然、急激に成長することができる(これを俗に「レベルアップ」「壁を超える」などと呼ぶ)。

これらは通常目に見えないが、冒険者カードを使うことで特別に数値化が可能になっている。

レベル

経験値を元に算出した数値で、冒険者の強さの基準。数値は冒険者カードに表示される。

スキル

冒険者カードによって習得できる様々な技能。スキルは使用することでスキルレベルが上昇し攻撃スキルなら威力が上がり、補助スキルなら効果が上昇するなど、使い勝手が良くなっていく。

魔法の使用もスキルのうちに含まれるが、語句としてはスキルでなく「魔法」が使われる(例:爆裂魔法を放つ、水魔法を唱える)。

魔法

アクアによれば、人間は(どの世界の者であっても)本来、魔法の力が備わっており、知らず知らずのうちに使っている者もいるという。

しかしこの世界での魔法はスキルの一部とされており、使うためには魔力や知力・職業などの必要条件を満たした上で、冒険者カードの操作で該当の「スキル」を習得しておく必要がある。そのため、カズマのようにたいして素質がなかったものでも多少の魔法を扱えるようにもなれば、こめっこのように十分に素質や能力がある者であっても上記の過程を経なければ魔法を使えない。

スキルポイント

スキルの習得のために必要なポイント。経験値やレベルとは別個に換算されており、冒険者カードの操作でこれを振り分けることによりスキルを習得する。習得済みスキルのレベルの上昇にも使う。

通常職業に就いた時やレベルアップ時に得られるが、希少なポーションを飲むことでも獲得できる。また、本人の才能や適正によってあらかじめ多くの「初期ポイント」が用意されている場合がある。

カズマは冒険者としての才能も適正も無かったため0ポイントだったが、アクアは最初から宴会芸スキルとアークプリーストの全スキル、更には幾つかの格闘スキルも習得できるほどのスキルポイントを保有していた。冒険者は他の職業のスキルを習得できるが、必要なポイントが余分に(カズマの場合は概ね50%アップ)必要になる。

ステータス

各人の能力の値。それぞれ「筋力」「生命力」「知力」「魔力」「器用度」「敏捷性」「幸運」。数値は冒険者カードに表示される。

魔法抵抗力 / 魔法防御力

魔法に対する抵抗力。この値が高い程魔法を受け付けなくなる。冒険者カードのステータスのうちに含まれているのかは不明。

勇者、勇者候補

「勇者」は魔王を打ち倒し世界に平和をもたらした者、あるいは将来そうなるであろう者といった意味合いで使われている。冒険者の理想像。魔王を倒した勇者は王家から婿として迎え入れられるという。

「勇者候補」とはその候補者のことだが、事実上、見知らぬ土地から来た人間(地球からの転生者)を指す俗称として使われている。彼らは総じて神々から与えられたという強力な力を持ち、英雄的な扱いを受けるためである。また、皆がこの世界の常識に照らして異様な名前や性格・風習などを持っていることでも知られる。カズマも一応勇者候補であるが、転生する際強力な武器や力の代わりにアクアを選んでしまったため、強力な力は持っていない。

劇中ではミツルギが紅魔の里の者から「勇者候補」と、のちに王女アイリスからは「魔剣の勇者」と呼ばれていた。

エリス(通貨)

この世界での通貨単位。価値は日本円換算で1エリス1円相当。硬貨と紙幣が使われている。単位の由来は女神エリスから。

エリス教

エリスをご神体とする宗教。主に異世界全体に信者がおり、国教とされている。「エリス祭」というお祭りが開催されるほどの人気があり、信者の数も膨大で、特に通貨単位になるほど知名度も高いが、アクシズ教の信者たちからは嫌悪されている。また、ダクネスも信者の一人であり、その証である首飾りを所持したり、望みを願う際や死者が出た時も教義に従ってお祈りしていた。

アクシズ教

アクアをご神体とする宗教。主にアルカンレティアを総本山にしており、そこで活動や勧誘が行われている。カルト集団そのものとも言える雰囲気と「欲望のままに生きろ」といったいい加減な教義、アクア本人の性格もあってか、国教であるエリス教と比べて人気も信者も非常に少なく、特に信者たちは皆、奇人変人や乱暴者、独善かつ自己中心的な者が多い為に煙たがられ、また「機動要塞デストロイヤーが通った後はアクシズ教徒以外、草も残らない」と語られている等のかなり恐れられており、魔王軍であるウィズさえもその名を聞いて恐怖を露わにし、めぐみんも不快感を示していた。また、エリス教を嫌悪しており、信者には様々な嫌がらせ[注 43]を臆面もなく行う。



国名・地名・施設



ベルゼルグ王国

この世界において魔王軍と国境が重なる唯一の国。周辺国は防衛ラインを維持すべく、精鋭部隊の派遣や防衛費の協力などの手厚い支援を行っている。

経済面では弱いが魔王軍と戦うための軍事力を重視している国家であり、王家は魔王を倒した歴代勇者を婿に迎え、その強力な力や神器を継承しているほか、この国の王族は各分野で最高レベルの教育を受け、大量の経験値を得られる高級食材を惜しみなく食することでレベルを上げ、とんでもない戦闘力を誇るのが常である(アイリス王女もその例外ではない)。

国名は小説版第10巻で明らかになった。

アクセルの街

カズマたち二人が降り立った場所で、物語の主な舞台。地理的に魔王の城から最も遠く周囲のモンスターも弱い、駆け出し冒険者達の街である。石の外壁に囲まれ、街の出入り口付近では衛兵が警備している。街中は子供が外で遊べるほど治安が良い。

冒険者ギルド

レストランと酒場も付属している。後にバニルが酒場の一角を借りて相談所を開いた。

大衆浴場

日本の大衆浴場と特別な違いはない。カズマ達がモンスターに食われた時など、汚れと臭いを落とすためによく利用している。

宿屋

日本に比べると割高である。

馬小屋

宿屋と比べると格安で部屋を借りられるので、金のない冒険者が寝泊まりする場所となっている。

ウィズ魔道具店

ウィズが経営する小さな魔道具販売店。後にバニルも店員となる。

本格的な魔道具を取り扱っているがそれほど需要がなく、ウィズの商才も相まって店の経営は赤字である。ひょんなことから売り上げが伸びることもあるが、その分仕入れを多くしてプラマイゼロ(というかマイナス)にしてしまうという。冒険者間の話では美人店主目当ての男性客が店先を訪れては、何も買わずに帰っていくのが常らしい。

その後カズマの提案で棚の一角に彼が考案した魔道具が置かれ、大繁盛となった。

屋敷

街の郊外にある屋敷。屋敷としてはそれほど大きくはないが、日本の一軒家の数倍の大きさがある。元は貴族の別荘だったが持ち主が亡くなり、現在では悪霊の蔓延る無人の幽霊屋敷になっていた。

アクアによる屋敷の除霊後も風評被害で買い取り手がいなかったため、宣伝も兼ねてカズマ達に無償で提供された(夕食の際の冒険話と墓の掃除が条件)。その後はカズマ達4人の住居兼活動拠点となっている。

1階には暖炉付いた広間と、広めの浴室がある。2階の一番大きいのがカズマの部屋。トイレは1階と2階にある。

庭先にアンナの墓があり、その霊はいまだ地縛霊として屋敷に住みついている。ウィズもそれらの事情を知っており、彼女の霊を気にかけている。

サキュバスの店

路地裏で秘密裏に営業しているサキュバスたちのサービス店。外装はただの小さな飲食店にしか見えない(アニメ版では表に露骨に看板が立っている)。

男性冒険者の欲求不満を解消する事を目的に魅惑な夢を見せる代わりに精気を日常生活の支障にならない程度に摂取する。安価で事前に提出する客の要望書通りに応えてくれ、「夢」であるため法に触れるような事は一切無い[注 44]。そして、自分が好きな夢を見ている間に、サキュバスが適度に精気を吸ってくれるので、溜まった性欲もスッキリ発散させてくれる。それでいて料金は3時間5千エリス(1エリス=1円)と良心的なため、普段女性の仲間がいる事で禁欲生活を余儀なくされている男性冒険者にとっては夢のような店であり、大盛況である。

店の存在は男性冒険者たちにより秘密裏に守られており、中にはLv30クラスの男性冒険者であっても、このお店のサービスにはまった挙句、駆け出し冒険者の街であるアクセルの街から離れない者もいる。デストロイヤーが来襲する際も、一部の男性冒険者たちは街よりもこのサキュバスの店を守るため、異様なまでのやる気を見せた。その他、カズマを含む男性冒険者の行動原理はこのお店の存在に大きく左右されており、物語におけるこのお店の重要性は実のところ呆れるほどに高い。

カズマは頻繁にサキュバスサービスを利用している模様であり、特にめぐみんやダクネスと一線を越えそうになった後には必須のお店である[注 45]。第8巻の祭りでは、日頃お世話になっているサキュバスたちがコスプレ祭りに参加できるよう取り計らったりしているほか、アクアだけはサキュバスサービスの相手に選んだことはないと発言したこともある。

具体的な時期は不明だが、アクアがこの店の存在を知ってしまいサキュバスたちを討伐しようとしたことがあるものの、これに対しカズマが本気の本気で怒り、サキュバスを討伐したらアクセル中の男性冒険者を敵に回すと脅迫したため、アクアも討伐を断念したことがある(小説第11巻でカズマが言及)。その他、ゆんゆんもこの店の存在を知り、バニルに討伐を制止されたことがある。

警察署

中央区に位置する建物。最奥に牢屋もある。ダストはここの常連。カズマやめぐみんも時々お世話になる。

裁判所

裁判を行う建物。ホール型の法廷は日本の裁判所とほとんど変わらないが、部屋の中央に嘘を見破るベルが設置されている。ベルに細工をされぬよう、建物内では魔法は一切使用禁止とされている。アニメ版では野外の処刑場前での裁判になっている。

ダスティネス邸

中央通りに位置した大貴族ダスティネス家の屋敷。ダクネスの実家。

内装は全体的にやや質素な印象を受けるが、よく見れば調度はどれも高級品というシックな造りである。池付の庭や修練場もある。




キールのダンジョン

アクセルの街から山道を半日ほど歩いた場所にある、駆け出し冒険者達の練習用ダンジョン。山麓の入り口近くに「避難所」と書かれたログハウスも建てられている。

その昔、とある貴族の令嬢に恋をした国一番の魔法使いキールがここを作り、立て篭ったという伝説がある。

既に攻略されつくしたダンジョンだが、カズマはスキルの実験も兼ねた軽い探索クエストで訪れた。アニメ版では新たに隠し部屋が発見されたためにギルドから出された特別探索クエストで訪れる設定になっている(また、ダクネスも来ていない)。

入口から地下深く階段を下りるが内装は一階層構造で、通路は比較的広い。明かりはない。

奥地の隠し部屋の先にはリッチーと化したダンジョンの主・キールその人が鎮座していたが、アクアの手により浄化され、モンスターはいるが持ち主のいない空きのダンジョンとなった。

その後、空いているのをいいことにバニルがここに住み付こうとし、爆発人形でモンスターを駆除、彼が立ち退いてからは再び空きのダンジョンとなった。

アルカンレティア

水と温泉の都。山と巨大な湖に挟まれた温泉で栄える観光街で、アクシズ教団の総本山。アクセルの街から平原を馬車で一日半の距離にある。街の周囲は強力なモンスターが多い。

いくつもの温泉宿が建ち並び繁華街は大変賑わっているが、住民の大半がアクシズ教徒のため宗教勧誘が執拗であり、特にエリス教徒に対する風当たりは異常で観光客は困らされており、初めて訪れたカズマとめぐみんはトラウマになるほどに憔悴し、ダクネスに限っては性癖もあってか、気に入っていた。

ハンスの起こした温泉の汚染騒ぎの際、アクアが本気で行った広範囲の毒の浄化により、ハンスの討伐と引き換えに山にあった源泉が全てただのお湯に変わってしまい、街の産業およびアクシズ教団の財源が断たれてしまった。しかし、実際はこの水は強力な効果の聖水であり、アクシズ教団の上層部はこれらの一件でアクアの正体に気付き、深く感謝していた。

王都

ベルゼルグ王国の首都。中央に王城がそびえる。アクセルの街より前線に近いようで、たまに魔王軍の襲撃があるが、城下には高レベルな騎士団や腕利き冒険者、果ては「チート持ち」の勇者候補たちが常在しているのですぐに鎮圧される。王と第一王子は魔王軍との戦いで最前線の街に向かっているため不在。


魔王軍と衝突する最前線の砦。王都から歩いて二日の距離にあり、中間地点に温泉宿がある。

平原に位置する強固な城壁に囲まれた砦で、王国の騎士団や勇者候補たちが駐在している。森の中にある魔王軍の前線基地と睨み合っている。

邪神ウォルバク(女)の連日の爆裂魔法で城壁が損傷していたが、アクアの土木工事で修復・補強されて形勢が逆転し、逆にめぐみんの連日の爆裂魔法で敵の基地は崩壊した。




機動要塞デストロイヤー

とある大国で開発された蜘蛛型の超大型搭乗兵器。宝珠コロナタイトを動力源とする永久機関を有し、稼働直後に暴走し、各国に甚大な被害を与え続けている。

「デストロイヤーが通った後はアクシズ教徒以外草も残らない」とされ、天災のような扱いをされている。

本体上部にはゴーレムが多数徘徊しているため上空から強襲する作戦は使えず、強固な魔法抵抗障壁を装備しているため魔法も効果をなさず、落とし穴や壁は掘っても回避されるか、落ちてもすぐに対応してしまう。

アニメ版では低予算の無理な注文のために制御系にまで予算をかけれなかった結果暴走したことになっており、防衛用のゴーレムが配備されていないなど若干変更されている。

アクセルの街に現れるが、アクアの浄化魔法で障壁を破られ、ウィズとめぐみんが放った爆裂魔法によって破壊された。それでもなお機能を停止させず、コロナタイトを用いて自爆を敢行しようとしたが、カズマの力を借りたウィズのテレポートによってコロナタイトを移動させられ、今度こそ完全に機能停止した。

紅魔の里

紅魔族の住む土地で、めぐみん・ゆんゆんの出身地。アクセル~温泉の街ドリス~水の都アルカンレティアと経由して馬車、テレポートサービス、徒歩で全行程5日ほどの場所にある。周囲は強力なモンスターで溢れかえる危険地帯のため馬車は出ていない。通常は里の魔法使いのテレポートで移動する。

一部に観光用の施設もある農村のようなのどかな集落で、住民の人口はカズマの見立てで300人程度。人口に応じた販売店や職人がおり競合することは少ない。住民は子供を除けば皆が上級魔法を使えるアークウィザードであり、そのため魔王の軍勢すらさほど脅威には思っていない。事実攻め込まれても平然と追い帰してまた元の生活に戻る。

シルビアの襲撃で多くの建物が炎上・崩壊してしまったが、優れた修復技術により数日で元通りになった。後に魔王の娘の襲撃を受けるがこれも撃退している。

石化したグリフォン像

紅魔族の里の観光名所の一つで、里の入り口に立つ像。実際に魔法で石化させたグリフォンを使っている。アクアが呪いを解除しようとしたが止められた。

猫耳神社

里の観光名所の一つで、謎の神を祀る神社。ご神体は猫耳スク水少女の美少女フィギュアで、小説第5巻の挿絵では胸元の名札には「にゃん」と書いてある。

聖剣が刺さった岩

里の観光名所の一つで、意味深に聖剣が刺さった岩。これを抜いた者には強大な力が備わるといわれ、一人につき一回だけ挑戦することができる。実は鍛冶屋のおじさんが観光用に作ったもので、一万人目の挑戦者に抜けるよう魔法がかけられている。

願いの泉

里の観光名所の一つで、木陰に佇む小さな泉。斧やコインを供物として投げ込むと金銀を司る女神が現れるという噂がある。実は鍛冶屋のおじさんが定期的に底をさらっており、鉄材は武器防具にリサイクルされている。

地下格納庫

紅魔族の里にある、デストロイヤーの設計者が開発した兵器や日本から持ち込んだゲーム機などが保管された格納庫。

公衆大浴場「混浴温泉」

紅魔の里の銭湯。クリエイトウオーターで水を作りファイヤーボールで湯を沸かしているので、厳密には温泉ではない。

喫茶店デッドリーポイズン

商業区にある里に一つしかない喫茶店。店名は「死を呼ぶ毒」の意味だが、味は一品。

武器店ゴブリン殺し

商業区にある武器屋。鍛冶屋との兼業で、魔力を込めた武器防具を扱っている。里の住民は皆魔法使いなのであまり需要はないが、異様で複雑な形の武器は好評で、鎧は一部のマニアに人気らしい。

全てを見通す展望台バニルミルド

山頂の展望台。超強力な遠見の魔道具が設置されており、魔王の城の魔王の娘の部屋が覗き見可能。

めぐみんの家

里の隅に位置するめぐみんの実家。一般家庭よりも質素な造りをしている。裏にひょいざぶろーの魔道具工房がある。

学校

紅魔族の子供達が通う学校。男女別にクラスがあり、この世界における基礎教養・魔法の知識や体術などを教える。冒険者カードの発行もしている。

一定数のスキルポイントを稼いで何らかの魔法を覚えれば卒業となるが、紅魔族の価値観から通常は上級魔法を覚えての卒業となる。スキルポイントは定期テストの成績優秀者に与えられる「スキルアップポーション」か、課外授業のモンスター狩りでレベルアップして得ていく。

それ以外の基本的なシステムは日本の小・中学校とほぼ同じようで、授業時間は朝方から昼過ぎまで、校内施設に職員室・保健室・図書室・粗末な校庭などがある。

スピンオフ作品では当時の学校の机の配列、席順が紹介されている。

魔人の丘

紅魔の里にある観光名所の一つ。この丘の上で告白して結ばれたカップルは、魔人の呪いにより永遠に別れることができないと言われている。めぐみん曰く「ムーディーで、恋人たちに人気のロマンチックな観光スポット」。 魔力供給施設、モンスター博物館、霊峰ドラゴンズピーク、女神が封じられた地 小説版第5巻「紅魔の里”不滅目録(エターナルガイド)”」の地図に記載されているが説明がない。





エルロード


カジノ大国として知られるベルゼルグ王国の隣国。王都はベルゼルグの王都から馬車で10日の距離にある。商業で栄えた国のため強い騎士団を持たず、ベルゼルグ国にはもっぱら資金面での援助をしている。



ノイズ

かつて存在した魔法技術大国。機動要塞デストロイヤーを開発したが、その暴走により滅亡した。

世界最大のダンジョン

現在ではダンジョンを名物とした観光街として栄えている。ウィズはここへ魔法素材の採取に来ていた。

魔王の城 / 魔王城

魔王軍の本拠地。非常に強力な魔力結界で守られている。



他の世界



地球

我々の世界と同じ科学技術の発展した現代の世界。カズマやミツルギは日本の出身。

天界

死者の魂がまず送られる所で、各異世界につながる空間。ここにやって来た死者の魂に女神が対面して今後の処遇を決め、導くことになっている。

処遇は通常「その世界で新たに生まれ変わる(記憶も無くなる)」か「天国へ行く」かの二択であるが、政策的な特別処置がとられることもある。

この世界の担当は女神エリスで、カズマは行きがかり上何度もここへ送られてエリスに会っている。

天国

死者の魂が行き着き、永遠に生きる世界。アクア曰く、物が生まれず娯楽のない退屈な場所らしい。

地獄

悪魔族が本来住んでいる世界。悪魔はここから現世に召還されるという。



種族



獣人

獣耳のように一部動物の特徴を持った亜人の種族で、アクセルの街にもちらほらといる。社会的な扱いは普通の人間と変わらない。

紅魔族(こうまぞく)

紅魔の里に住む、紅い瞳をした人間の一族。生まれつき魔力と知力が非常に高く、魔法使いとしての高い適性を持つ。そのため皆が魔法の修行を積んでアークウィザードとなる。紅魔族ローブと呼ばれる魔力を放出する黒いローブと黒いマントを好みで着用する。総じて皆が変な名前をしており、中二病のような芝居がかった言動をとるが、本人たちは格好いいと思っている。自己紹介の際も堂々と名乗り[注 46]、通り名も称する(基本的に自称)。

戦闘の際に見栄えを重視するなど独自の価値観を持っており、ネーミングセンスも奇抜。例外的にゆんゆんのような常識人もいるが、一族の中ではむしろ変人扱いされてしまう。特徴である紅い瞳は、感情が高ぶると紅い輝きが増す。身体のどこかにバーコードの刺青があり、他人にバーコードの場所を知られる事は、裸を見られる事より恥ずかしいとされる。見た目変わり者ばかりだが魔法の実力は本物。魔王幹部に里を何度も襲撃されており、里には強固な塀や結界もなくザル同然だが、その度に一族総出で里に上級魔法が飛び交い撃退している。

魔法を操れる年齢になると「養殖[注 47]」と呼ばれる方法で、上級魔法が使えるレベルになるまで一気に上げてもらえる。上級魔法さえ覚えてしまえば強いモンスターも狩れるようになる為、その先のレベル上げは一人でも難なくこなせる(めぐみんは例外)。

先天的に睡眠時に魔力が必要以上に回復・蓄積し、放出が下手という身体的欠陥を持つ。何も対策せずに放置すると体が「ボンッ!」となる。大人になると「ボンッ」となる前に目覚めて魔法を撃つ事で放出する事ができるようになるが、特に子供のうちは魔力を放出する為に就寝時に紅魔族ローブが欠かせない。カズマ曰く寝小便のようなもの。その為紅魔族は予備も含めてローブを2着以上持っている者がほとんどだが、めぐみんは繊維製品のみを好んで消化するグリーンスライムに紅魔族ローブその他諸々を溶かされた。しかも1着しか持っていなかった為、夜な夜な魔力の放出に悩まされる事になり、紅魔族ローブを求めて紅魔の里への里帰りを余儀なくされる。

実はその起源はとある魔法の研究者が対魔王用に作り出した、魔力を増幅する改造手術を施された改造人間。紅い瞳やバーコードは被験者達のたっての希望で付けられた意味のない飾りで、独自のネーミングも元は研究者が適当に付けたあだ名が浸透したものだった。

エルフ族

白い肌の美形な種族。

耳が長くて上品で高貴という点はこの世界でも共通認識のようだが、実際の容姿や性質はステレオタイプのそれとは異なるため、観光地のエルフはわざわざ付け耳をしてそれに扮している。

耳は純血の森のエルフは長くとがっているが、人の血が混じると丸くなるという(この世界では交雑を繰り返しても「エルフ」と呼ばれる)。弓の扱いが下手な者もおり、ドワーフとも特段仲が悪いわけではないらしい。

ドワーフ族

背が低くずんぐりした体格の種族。

エルフと同じく子供の昔話などで聞くイメージとは少々異なり、観光地のドワーフはわざわざ付け髭をつけてそれに扮し、パフォーマンスでエルフと口喧嘩をしている。

衛生面から髭を剃る者もいるし、手先が不器用な者もいるという。エルフとも嫌い合っているわけではないらしい。

悪魔族

神々に敵対する邪悪な種族。人間の悪感情を糧として存在している。通常は人を襲うモンスターだが、上級のものは知能が高く、会話も可能。

身体的に男女の特徴があるものもいるが、厳密には性別がない。寿命はなく、食事があれば永遠に生きられる。満月の夜になると感情が昂ぶり、力が満ち溢れるという。

文化として契約を絶対視しており、交わした約束は必ず守る。ただし相手に反故にされれば話は別であり、そのこともあって人間からはそれほど信用されていない。

プリーストの扱う神聖魔法や聖水が弱点で、身に受けると体が崩れて消滅してしまう。ただし、復活可能な回数・命の残数といった意味合いの「残機」という概念が存在し、上級の者ほどこれが確保されている。増えることもある。

個々の詳細は「登場人物」もしくは「モンスター」の項目を参照。



冒険者の職業


冒険者としての職種。広義の「職業」と区別するために「クラス」と呼ぶこともある。冒険者登録時に選ぶが、ステータスが上がれば別の職業への「クラスチェンジ」や上位職への「クラスアップ」もできる。


確認されているものは以下の通り。なお、冒険者の職業でないものに「商売人」「職人」などが挙げられている。



冒険者

狭い意味での「冒険者」。「初期職業」「基本職」「最弱職」(蔑称)とも呼ばれる。ステータスは全職業中最弱だが、他の職業のもつ全てのスキルを自由に習得することができる。ただしスキルポイントの消費が多めで、技の完成度も本職には及ばない。スキルの習得にはまず相手からそのスキルを教えてもらう必要がある。カズマの職業。

ソードマン

剣士。

ソードマスター

ソードマンの上級職。全職業中最高の攻撃力を誇る。ミツルギの職業。ブラッドもかつてはこの職業だった。

戦士

詳しい説明はないが重装備をして前衛で戦う職業であることが描写されている。ダスト、クレメア、ライズの職業。

ランサー

槍使い。前衛職。ロッド、ソフィの職業。

ナイト


騎士。たいていは鎧を着ており、ある程度剣術に長けている。前衛で戦うことが多いため「前衛職」とも呼ばれる。

「騎士」は王国の兵士や警察官・自警団にあたる者にも使われており、称号にも使われているが、就くためにこれが必須条件となるのかは不明。

ルーンナイト

詳しい説明はないが概ね剣などの武器術に長けている。クエスト募集にルーンナイト限定のものが描写されている。

クルセイダー

ナイトの上級職。聖騎士。重装備ができ、全職業中最高の防御力を誇る。また、プリーストほどではないが神聖な力も使える[注 48]。ダクネス、テイラーの職業。

ウィザード

主に攻撃魔法を扱う魔法使いの職業。主に中級魔法を使用する。就くためには高い知力が必要なため、アクアは初めからこの職になれなかった。リーンの職業。

アークウィザード

ウィザードの上級職。そのほとんどが上級魔法の使い手でパーティメンバーとしては引く手数多である[注 49]。めぐみん、ゆんゆん、ウィズの職業(ウィズは店主との兼業)。キールもかつてはこの職業だった。

プリースト

主に神聖な回復魔法を扱う僧侶の職業。攻撃魔法が使えないため一般的にレベル上げが難しいといわれているが、例外的にアンデッド族には回復魔法が効くため、多くのプリーストはアンデッドを好んで狩っている。

属する宗派は任意で選ぶことができ、教会付の「僧侶(プリースト)」は概ねこの職業のようである。セシリー、トマス、マリスの職業。セシリーはアクシズ教団所属。

アークプリースト

プリーストの上級職。あらゆる回復魔法と支援魔法を使いこなし、前衛に出ても問題ないほどの強さを誇る万能職。冒険者の中でも特になり手の少ない「レア職」でどんなタイプのパーティでも引く手数多だという。アクア、ゼスタの職業(ともにアクシズ教団所属)。ロザリーもかつてはこの職業だった。アクアは教会付の「僧侶」の業務も行える。

アーチャー

弓使い。詳しい説明はないが目の良さが描写されている。キース、ジャックの職業。

盗賊

斥候やダンジョン探索に特化した職業で、罠解除や敵感知、潜伏や窃盗といったスキルを覚えられる。地味なので成り手が少ないがスキルは戦闘で有用なものばかりで、どのパーティでも歓迎される。クリス、フィオ、ライナの職業。カズマも盗賊スキルの使用頻度は非常に高い。

エレメンタルマスター

精霊の力を借りて魔法を使う職業。

クリエイター

魔法陣を使った罠を仕掛けられる職業。

ドラゴンナイト

ドラゴンに乗る騎士の職業。凄腕の槍使いライン・シェイカーがこれになったが、後に不祥事を起こし資格を剥奪されたという。成り手の少ない「超レア職業」。

狂戦士

ダクネスが上級前衛職として挙げた職業。冗談の可能性もある。



各スキル・魔法


スキル・魔法の呼称の法則として、詠唱の際は()内のカタカナを使い、普段は漢字表記の翻訳語で呼ぶ(例:『エクスプロージョン』と唱えて「爆裂魔法」を使う)。


呼び方がどちらかの表記で統一されていなかったり、正式な表記が不明瞭な場合もある。


また、神聖属性が付加された強力な魔法には接頭に「セイクリッド」、魔属性?が付加された強力な魔法には接頭に「カースド」が付く。前者は主にアクアが、後者はウィズが使う。さらに強力なものにはその後ろに「ハイネス」が続く(例:『セイクリッド・ハイネス・エクソシズム』)。



職業別のスキル



盗賊スキル



窃盗(スティール)

相手の身に着けているものを何か一つ奪い取る。奪い取れる物や確率はステータスの幸運値に依存する。カズマの場合は、女性相手に発動すると真っ先にぱんつを奪い取ってしまう。また、遠くにあるものを手に取ることができる利点もある。

習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。

敵感知

近くにいるモンスターの気配を感知する事ができ、敵の数もわかる。宝箱に擬態したミミックは勿論、これは相手を敵だと考えていれば人間の気配にも有効のようである[注 50]。アニメではサーモグラフィーのような映像効果になっており、危険なものは赤く光る。習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。

宝感知

宝の在処が気配でわかる。

罠発見

罠解除

解錠

道具を使って錠を開ける。

潜伏

周囲から気配を断つ。体のどこかに触れていれば術者以外にも有効。あくまで気配を消すだけで肉眼では見えているため、草原など見通しの聞く場所では意味がない。習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。

逃走

敵から逃げられる。術者にのみ有効。

バインド

縄や縄状のものを使って対象を捕縛する。金属製のワイヤーなどを使えば大型モンスターさえ生け捕りにできるが、頑丈なロープほど消費魔力が高い。込めた魔力が切れるまで簡単に解くことができない。

ワイヤートラップ

蜘蛛の巣のようなワイヤーの格子を作る。

スキル・バインド

相手のスキルの使用を封じる。




アーチャースキル




一端の弓の扱いができるようになる。

狙撃

飛び道具を扱う際の飛距離が伸び、幸運値が高いほどに命中率が増す。

千里眼

遠方の視認、および暗視が可能になる。サーモグラフィーのように色が反転するので、細かい文字のようなものはうまく見えない。アニメでは暗視ゴーグルのような緑色の視覚効果となっており、サーモグラフィーのように見えるのは「敵感知」の方になっている。




ソードマンのスキル



片手剣

片手剣を扱うスキルで通常は盾と併用する。習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。




クルセイダーのスキル



デコイ

囮スキル。発動すると敵モンスターの狙いが自分に集中する。

両手剣

ダクネスが"あえて"習得していないスキル。ソードマスターやその他の剣士全般のスキルかクルセイダー固有のスキルかは不明。

物理耐性

魔法耐性

状態異常耐性

ダクネスがひたすらに高めているスキル。爆裂魔法の直撃や魔王幹部の攻撃でもダクネスは死なない。





各魔法

ウィザード、アークウィザードの魔法スキル



初級魔法

初歩的な魔法であり、攻撃力自体は低い。そのため、普通のウィザードはこれらを飛ばして中級以上の魔法スキルを習得することが多い。一般的には役に立たない魔法と言われるが、カズマはこれらを工夫して戦闘に生かしており、キースたちにそのアイデアを絶賛されている。各種属性の元素を出すことができ、その量は使う魔力によって調整できる。習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。


ティンダー : 着火魔法。火を生成する。マッチ代わりやカップのコーヒーを温めたりする程度には使える。


クリエイト・ウォーター : 初級水魔法(-すいまほう)。水を生成する。生成された水は飲めるほど清潔。


クリエイト・アース : 土を生成する。生成された土を畑に撒くと良い作物が育つ。


ウインドブレス : 初級風魔法。風を起こす。Web版の名称は「ウインドブレスト」。


フリーズ  : 初級氷結魔法。冷気を放ち氷結を起こす。クリエイト・ウォーターと併用すれば効果が高い。それ単体ではあまり意味がないがレベルが上がれば水なしでも氷結させられる。

セット魔法

カズマの機転による初期魔法の応用技。各名称は特典ゲーム『この素晴らしい世界に祝福を! in the life!』での表記。


コーヒー : 「クリエイト・ウォーター」と「ティンダー」の組み合わせ。お湯を沸かしてインスタントコーヒーを淹れる。


ウォータフリーズ : 「クリエイト・ウォーター」と「フリーズ」の組み合わせ。水溜りに踏み入った敵の足元を凍らせ、動きを封じたり滑って転ばせる。「窃盗(スティール)」に繋げる戦術も。


ブレスアース / アースブレス[注 51] : 「クリエイト・アース」と「ウインドブレス」の組み合わせ。砂埃を吹き付けて目潰しにする。ゲーム版では「ウィンドブレス」→「クリエイト・アース」の順番で発動する。


アースウォータ(仮称)[注 52] : 「クリエイト・アース」と「クリエイト・ウォーター」の組み合わせ。泥を相手にかけたり塗りたくる。ゲーム版未登場。






中級魔法

一般的な魔法使いが使用する魔法だが、その威力は使用者の魔力やレベルに依存する。習得に必要なスキルポイントは10。

ファイアーボール


火の球を撃ち出す。

ブレード・オブ・ウインド

手刀から出る小さい風の刃で相手を切り裂く。

フリーズガスト

冷気を帯びた白い霧を発し、中に入った相手を氷漬けにする。

ライトニング

雷撃魔法。雷を放つ。遠距離戦において紅魔族が好んで使う中級魔法。

ウインドカーテン


渦巻く風のバリアで矢などの攻撃を防ぐ支援魔法。ゲーム版では「ウィンドブレス」の二度掛けで発動する応用技。

ストーンバインド

中級または上級魔法。

スリープ

相手を眠らせる。眠った相手はなかなか起きない。ゆいゆいがめぐみん、ダクネス、ひょいざぶろーに使用。

パラライズ

相手を麻痺させて一時的に動けなくする魔法。スリープで眠らなかった為、ゆいゆいがダクネスに使用。

フラッシュ

強い光を発して目くらましする魔法。

ロック / アンロック

魔法で鍵をかける(開ける)。かけた鍵は込めた魔力に応じて開けにくくなる。




上級魔法

威力は高いが代わりに消費魔力が大きく連発できない。紅魔の里ではこれを覚えて一人前とされる。習得に必要なスキルポイントは30。

インフェルノ

巨大な炎を放つ。最高位の炎の魔法。

水の魔法(仮称)

上級魔法しか使えないぶっころりーが使用した水の魔法。

アースシェイカー

周囲の地面を震動させたり意のままに動かす。

トルネード

巨大な竜巻を発生させる。

ライトニング・ストライク

相手の頭上に雷を降らせる。

カースド・ライトニング

貫通性のある黒い稲妻を放つ。

凍結魔法(カースド・クリスタルプリズン)

かつて氷の魔女と呼ばれたウィズの主力魔法。本気を出すと熱湯の源泉を一瞬で凍結させるほどの威力を発揮する。

エナジー・イグニッション

相手の体内から青い炎を噴きあがらせて燃やす魔法。

泥沼魔法(ボトムレス・スワンプ)

地面に巨大な沼を発生させる魔法。足止めに使われる。

ライト・オブ・セイバー

光の剣。手刀の先から光の剣を発して何でも斬り裂く。接近戦において紅魔族が好んで使う上級魔法で、ゆんゆんもよく使用する。

空間転移魔法(テレポート)

あらかじめ登録していた場所へワープする(させる)事ができる魔法。登録していない場所へのワープは「ランダムテレポート」と呼ばれ、場所を一切指定できない。一度に転送できるのは4人まで。魔力の消費が大きいため、1日に何度もテレポートすることはできない[注 53]

光の屈折魔法(ライト・オブ・リフレクション)

姿隠しの魔法。光を屈折させて姿を消す。術者の周囲に追従式の結界を張る仕組みで、その範囲は半径数メートル。内側に入れば術者が見える。また周辺の物には影響がないため、足跡や踏まれた草などを観察すれば位置がわかってしまう。嗅覚の優れた相手にも効果がない。




特殊な系統の魔法

爆発系の魔法とも呼ばれる、上級魔法とは別系統の高度な魔法。破壊力に長け、属性は火や風など複合的なためどのような敵にも有効だが、実用性に欠けるため使用者が少ない。

炸裂魔法

比較的低威力の爆発の魔法。岩盤を砕く威力があるため、土木工事に役立つ。習得には上級魔法並のスキルポイントが必要。

爆発魔法

爆発を起こして敵を倒す魔法。高威力だが魔力の消費が大きい。かつてはモンスターと戦う伝説的なアークウィザードが得意としていたという。

爆裂魔法(エクスプロージョン)

大爆発を起こす閃光を撃ち出す魔法。爆発魔法を超える大威力を誇り、攻撃魔法では射程も最長。その爆発はいわゆる無属性で人類やモンスターなど生物は勿論、神や悪魔、霊体などあらゆる存在に効果を発揮する。ただし習得に必要なスキルポイントは50であり、あらゆる職のスキルで最も多い。更に使用に必要な魔力量も莫大な量が要るため、習得したところでよほどの魔力がないと魔法を発動出来ない[注 54]。どんな魔力の持ち主でも一日一発が限界であり、その上爆音から周りのモンスターを招き寄せ、あまりの威力からダンジョンで使うと崩落の危険を招くため使える場所も選ぶなど使い勝手も微妙なため「ネタ魔法」とまで言われることも。

ただし使い所を間違えなければ威力射程ともに凄まじいため、めぐみんの爆裂魔法は魔王軍幹部や機動要塞デストロイヤーなどの大物との闘いには重用され、邪神ウォルバクの爆裂魔法は人類軍の最前線の砦を壊滅寸前にまで追い込んでいる。

めぐみんの習得した唯一の魔法。スキルは使える者から教えて貰うことで習得できるようになるため教えられる者も少ないが、めぐみんは5歳の時に邪神ウォルバクから教えてもらうことで習得条件を満たしている。正式な詠唱も教えて貰っているが、その天才性から詠唱にアレンジを加えて威力を向上させることも可能(アニメでは毎回詠唱が異なる)。9巻では無詠唱で放てるまでに魔法の制御を極めているが、詠唱した場合より威力は落ちる。めぐみんの貯まったスキルは(カズマの独断により)ほぼ爆裂魔法の威力向上に注ぎ込んでいる為、威力も回を追う毎に凄まじいものになっている。

アニメでは状況に応じて演出に違いがあり、術者を中心に魔法陣が発生し術者の真上、もしくはロッドに爆発の魔力を蓄えて標的に向かって放つ飛び道具タイプと、標的そのものに魔法陣を発生させ標的の真上に爆発の魔力を蓄えて下から爆発させる設置タイプがある。前者は広大な場所で、後者は比較的狭い場所での使用が主。

Web版では魔王城攻略の際にめぐみんがマナタイトを使用して連発して、マナタイトを使用した副作用か単なる興奮によるものか鼻血を出している。

劣化エクスプロージョン

魔法ではないが、魔力を蓄積する魔法石に過剰の魔力を供給して爆発させ、爆裂魔法に似た効果を出す。とらのあな限定ドラマCDで登場。







その他、系統不明のもの



サイレント

フリーズバインド

相手を氷漬けにして動けなくさせる。

アンクルスネア

ゆいゆいがめぐみんに使った魔法。足を拘束して動けなくさせる。

コントロール・オブ・ウェザー

天候を操る。使用にはあらかじめ雨雲を呼んでおく必要がある。作中では農家の魔法使いが雨を降らせていた。

コール・オブ・サンダーストーム

強風や雷雨を引き起こす。使用にはあらかじめ雨雲を呼んでおく必要がある。紅魔の里の学校の先生が雰囲気作りのためだけに使用した。

トラップ・サーチ

エネミー・サーチ

マジックキャンセラー

相手の魔法を無効化する。

威力上昇

高速詠唱




プリースト、アークプリーストのスキル



回復魔法(ヒール)

治癒魔法とも呼ばれる、怪我を治せる魔法。アンデッドには攻撃魔法として働く。

復活魔法(リザレクション)

蘇生魔法とも呼ばれる、死んだ者を生き返らせる魔法。死んだ直後であれば蘇生させる事ができるが、遺体の損壊が激しいと困難になる。魔法自体に制限は無いが、天界の規定で同じ人間の復活は一度までという制限が存在する(カズマの場合は特例で黙認されている)。

ターンアンデッド / セイクリッド・ターンアンデッド

周囲に穏やかな白い光を展開させて、ゾンビなどのアンデッドモンスターを浄化する魔法。下級の者であれば一瞬で浄化する事ができるが、魔法抵抗力の高い相手には効きにくい。アクアの使う強化版の「セイクリッド〜」は魔法抵抗力の高い相手にも通用し、作中ではデュラハンを浄化した。

退魔魔法(セイクリッド・エクソシズム / セイクリッド・ハイネス・エクソシズム)

悪魔祓いの魔法、破魔魔法とも呼ばれる。悪魔を消し去る青い炎を放つ。人間には無害。アニメ版では「ハイネス」は額から発射する光線になっている。

ブレイクスペル / セイクリッド・ブレイクスペル

対象にかけられた魔法や呪いを解除する。

浄化魔法(ピュリフィケーション)

水を浄化する魔法。汚濁した水や毒の水も澄んだ真水になる。アクアは触れただけで水を浄化できるが、この魔法を唱えることで効果を促進できる。また、その効果も通常のアークプリーストに比して非常に強力。

解毒魔法

中毒を治療する。

ブレッシング

神の祝福を授ける支援魔法。一定時間運がよくなる。

筋力強化(パワード)

速度強化

防御力強化

魔法抵抗力強化

各ステータスを一時的に強化する支援魔法。

リフレクト

魔法を跳ね返す光の壁を作り出す。

祈り(仮称)

死体に祈りを捧げ、魂を浄化することでアンデッド化を未然に防ぐ。通常の僧侶が葬式の際使用していると思しきもので、アクアもこれを使用した。

結界(仮称)

邪悪な者を立ち入らせない結界。アクアは屋敷に強力な結界を仕掛けており、カズマが依頼したサキュバスサービスの為に屋敷に侵入しようとしたロリサキュバスは結界に捕らえられてしまった[注 55]

モンスターを寄せ付けない魔法

フォルスファイア

モンスター寄せの魔法。手に青白い炎を灯して敵の目を引きつける。心理的な作用があるらしく、周囲のモンスターは敵意を持って炎の所に集まってくる。人にも効果がある。



リッチーのスキル



ドレインタッチ

手で他人に触れ、魔力や体力を吸収して自身に補充する。もしくは逆に自身から魔力・体力を他人に補充するリッチースキル、ウィズがカズマに授けた。両手を使って二人に触れれば、渡し手から吸収即受け手への受け渡しも可能。対デストロイヤー戦ではカズマがアクアからめぐみんに大量の魔力を受け渡し一日一発限定の爆裂魔法を二発放ってデストロイヤーを撃破している。他にもアクアの聖属性に中てられたウィズや爆裂魔法を撃って倒れてしまっためぐみんの体力回復、逆に体力自慢のダクネスから力勝負を挑まれた際カズマが体力を吸い取ったりと使い勝手の良いスキル[注 56]

傀儡

死体だけでなく、生きている人間にも使用して、思い通りに動かす。セレナが傀儡と復讐を司る邪神レジーナのプリーストとして使用している。傀儡により動いている死体はアンデッドではないため、ターンアンデッドは効果がない。

デス

相手を死に至らしめる、一撃死魔法。邪神レジーナのプリーストとしての力が復活したセレナがカズマに使用している。



不死王の手


直接、または剣などを通して間接的に相手に触れることにより、毒・麻痺・昏睡・魔法封じ・弱体化(レベルドレイン)の5ついずれかの状態異常をランダムで相手に与えるリッチースキル、ウィズがカズマに授けた。中でもレベルドレインは凶悪な性能を持ち、どんな高レベルの相手でも効果が出た時点で脱力してしまう為、レベル差に関係なくレベル1まで下げてしまう事が可能。ただレベルが1になっても身に着けたスキルは維持されている為、レベルアップが難しくなったミツルギはその効果を逆利用し、新しいスキルを身に着けるためカズマにレベルドレインを依頼している。使用者のレベルに比例して状態異常の効果も強力になる為、例えば毒効果は長期戦で徐々に弱らせるものだが、ウィズがカズマに使用すると毒効果でさえ即死級となり得る。書籍化にあたって、あまりにもチートスキルであるため削除。


ネクロマンシー


屍をアンデッド化して自分の傀儡とする事ができるリッチースキル。ウィズが大規模ダンジョン深層で疲労した際にドラゴンの屍に使用して探索の伴とした。

クリエイターのスキル



クリエイト・アースゴーレム

地面の土からゴーレムを生み出す魔法。ゴーレムの強さ・大きさ・持続時間のバランスは作り手の魔力や匙加減による。




デュラハンのスキル



死の宣告

一週間後や一ヶ月後に相手が死ぬことを宣告する呪い。プリーストの能力が高ければ解除ができるが、ウィズのパーティーのアークプリーストにはベルディアの死の宣告が解除できず、ウィズがバニルからリッチーになる方法を得る原因になった。





バニルのスキル



バニル式殺人光線

本人曰く、チート級の廃威力を誇る殺人光線で、人間なら当たれば死に、当たらなくても死ぬという。いくつかのバリエーションがあるらしい。

主に店の経費を無駄遣いしたウィズの折檻に使われている(リッチーなので当たっても死なない)。アクアやダクネスも被弾したことがあるが、女神の力や脅威的な耐久力のために気絶程度で済んでいる。

アニメでは独特のモーションで放たれる。

バニル式破壊光線

スピンオフでウィズの折檻に使われたもの。




カースド・ダークネス

闇の力で相手に呪いをかける。内容は自由に指定できる。




サキュバスのスキル



チャーム

相手を支配する。




伝説の勇者及びベルゼルグ王族のスキル



エクステリオン

剣先から巨大な光る斬撃を飛ばして相手を両断する。専用の聖剣からでないと発動できない。

セイクリッド・エクスプロード

全身全霊を込めた凄烈な一撃を放つアイリスの必殺技。専用の聖剣からでないと発動できない。

名前が「エクスプロージョン」と似ているためめぐみんと一度口論になった。

セイクリッド・ライトニングブレア

輝く白い稲妻を落とす魔法。




アクアのスキル



セイクリッド・クリエイト・ウォーター

初級魔法であるクリエイト・ウォーターの強化版。作中ではアクアしか使用していないが、アクア固有のスキルであるかは不明。アクアは水の女神ということもあり、その威力は絶大でベルディア討伐では洪水を引き起こしアクセルの街の入り口付近の家屋を破壊した。

ゴッドブロー

女神の怒りと悲しみを乗せた拳、アクア曰く「相手は死ぬ」。発動の際は拳に白い光(アニメ版では炎のような光)を纏って殴りつける。ジャイアントトードなどの打撃の効きにくい相手には通用しないが、アニメ版ではスライムであるハンスの本体にはある程度効いていた。ミツルギは顔面にこれを受け殴り飛ばされた。

ゴッドレクイエム

原作小説には登場しない、アニメ版独自のスキル(杖を使うことが前提だが、原作ではアクアは杖を持っていないので使いようがない)。

女神の愛と悲しみの鎮魂歌、アクア曰く「相手は死ぬ」。杖を使った打突攻撃で発動の際に杖の先が開き、光り輝きながら回転する。テレビアニメ2話ではジャイアントトードに向けて放たれたがゴッドブロー同様効果が無かった。

左の拳だけで撃つこともでき、アニメ版のハンス戦においてはアクシズ教徒の信仰心で威力が増幅し、スライムであるハンスの本体にトドメを刺したが、その場にいたウィズをその余波で弱らせ、アルカンレティアの源泉を浄化したため泉質そのものを変えてしまった。

土木工事

スキルとは異なる可能性もあるが、アクアが土木工事のバイトで培った技術。アクアの場合、持ち前の才能と水の操作による乾燥からかなり手際よく工事を進めることができ、邪神ウォルバク(女)が爆裂魔法で破壊した砦の城壁を短時間で修復し、さらに補強を重ねてより強固なものに造り変えてしまった。




女神、天使のスキル(アクアが使用不可のもの)

天界に召された人間を転生させるためのゲートを開く。テレビアニメ第1話では天使が、第7話ではエリスが2度目の死を迎えたカズマを再び異世界に転生させるために、床に魔法陣のようなゲートを開いた。



その他スキル



宴会スキル



花鳥風月

宴会芸。アクアが異世界で最初に身に着けたスキルの一つ。習得に必要なスキルポイントはカズマでは5と多め。

ヴァーサタイル・エンターテイナー

対象を芸達者にする。かけられた相手は本人同然の声真似など、高度なスキルを身に付ける事ができる。カズマがダクネスの屋敷に潜伏する際に補助強化魔法のついでにアクアがカズマに勝手に使用したが結果的に非常に役に立ち、カズマをして「アレはいいものだ!」と絶賛した。




料理スキル

高度な調理を可能にするスキル。パーティーメンバーには冒険に役立たないと言われながらも、料理は好評でカズマの腕前が高度なものであることを示している。その腕前はダクネスからは館の料理人に引けを取らないと評されている。

鍛冶スキル

鎧や道具の修理、ライターなどの生産を可能にするスキル。

読唇術スキル

相手の口元を見るだけで、おおよその会話の内容が読み取れる。

手品スキル

手品を使えるように出来るスキル。手を使わずにタオルを持ち上げる事も出来る。

逃走スキル

逃走をする時に補正がかかるスキル。王宮騎士団相手に、回避として使用。

回避スキル

幸運が高ければ高いほど発動しやすくなる、発動すれば、どんな攻撃も避けるスキル。



アイテム



ネロイドのシャワシャワ

酒でも炭酸飲料でもない謎の飲み物。飲むと「シャワシャワ」するという。

アニメ版では「シュワシュワ」という名前になっている。泡立つ飲み物で、日本酒のように一升瓶で売られているが酒場ではジョッキで飲む。

ワイヤー

バインドで使うためにカズマがこの世界で作った鋼鉄製のワイヤー。第9巻では霊体も拘束できるミスリル合金製ワイヤーが登場し、カズマに拘束されダクネスは満足していた。

ダイナマイトもどき

爆発するポーションを染み込ませた土を固めて紙で巻き導火線をつけた簡易ダイナマイト。ティンダーで点火し爆発させるが、カズマが使用する際に「エクスプローション」と叫んだため、めぐみんが逆上する。

ボードゲーム

この世界に伝わる将棋やチェスに似た盤上ゲーム。この世界では魔法の概念があるため「テレポート」のような特殊なルールがある。めぐみんやアイリスはこれが得意。

確認できる駒で「王様」「冒険者」「ソードマスター」「クルセイダー」「アーチャー」「ウィザード」「アークウィザード」「オーク兵」。確認できるルールで「王手」「テレポート」「合意による駒の交換」「クラスチェンジ」(冒険者を別のクラスに変える)「エクスプロージョン」(盤面をひっくり返す。アークウィザードが自陣にいる場合のみ。使った時点で勝ちになるが、使用は一日一回)。なお、このゲームでも「冒険者」は最弱らしい。



鉱石・宝石類



アダマンタイト

非常に固い鉱石。これを破壊できてはじめて一流冒険者を名乗れるという。ダクネス愛用の鎧に少量含まれており、走り鷹鳶に追われるハメになった。

吸魔石

魔力を吸い取り蓄積する石。ドラマCDで登場。

通常、魔法使いは魔力を込めたものをいくつか携帯しており、いざという時に魔力を吸い出して補給するという。

石は魔力の量に応じて色が変わる。限界値以上に魔力を吸うと爆発してしまう。

マナタイト

高密度に魔力を封じ込めた宝珠。魔法発動時にこのマナタイトから魔力を引き出す事で魔力の消費を肩代わりさせる事ができる。使い捨てのマジックアイテムであり、高価。

コロナタイト

それ自体が高熱を発する宝珠。存在自体が幻といわれるほど希少であり、その希少な宝珠1つで永久機関を作れるほどのエネルギーを秘めている。機動要塞デストロイヤーの動力源として組み込まれる。



装備品



ジャージ

カズマが着てきたジャージ。服を新調してからは部屋着やパジャマの代わりに着ている。カズマは「日本での思い出の品」として大切にしているが、アクアからは何度も薪代わりに燃やされかかっている。

ちゅんちゅん丸


日本刀を模してこの世界で作らせたカズマの愛刀。銘はめぐみんが勝手につけた。アニメ版では登場後、実用性の面からすぐにサイズ変更され、脇差のような長さになっている。

量産型バニル仮面

バニルがウィズの店で売り出した商品で、彼の仮面のレプリカ。月夜に着けると謎の悪魔パワーで身体の調子がよくなるという。

カズマはバニルからこれを譲り受け、「銀髪盗賊団」として活動する際に着用している。

お守り

紅魔族に伝わる験担ぎのお守り。筒状のロケットペンダントで、中に仲間や強い魔力を持つ者の髪の毛を入れておく。持っていると持ち主の身を守ったり落し物がすぐに戻るという。

めぐみんが作って3人に手渡し、それぞれの髪の毛を入れ合った。

アクアの杖

アクアが魔法を発動する時に使用する杖(杖なしで発動できる魔法もあるので必須ではない)。 先端が花の蕾のようになっており、魔法発動時に開花するような演出がある。使用時にどこからともなく飛んで来る。日常生活で物干し竿がわりに使われる事もある。

なお、アクアの杖はアニメ版独自のものであり、原作では「女神が必死に武器を振るうとか絵にならない」という理由からアクアは杖やその他の武器を一切所持しておらず、漫画版でもアクアは素手であり杖など持っていない。

羽衣

アクアが着けている淡い紫色をした女神の羽衣。アクア曰く神具(「神器」と同義)だという。強力な耐久力を持ち、あらゆる状態異常を受け付けず、様々な魔法がかけられているという。任意で出現・消失させる事ができる。

アクアはこれを毎日水洗いして干している。ちょうどカズマのジャージのように、彼女も「女神の証」としてこれを大事にしているが、カズマからは質に出されそうになったりとあまり良い扱いを受けていない。

アニメ第二期のOPでは、爆裂魔法の爆風を利用してこれを大きく膨らませ、気球のように空を飛ぶシーンがある。第10話でも宿屋からの逃亡の際に同様の使い方をした。

めぐみんの杖

めぐみんが肌身離さず持ち歩いている杖。爆裂魔法の発動時に使用している。パーティに加わった後、同じデザインのマナタイト製のものに新調している。新旧でカラーリングが異なり、旧版は杖先の玉が水色、新版は赤色。アニメ第一期のEDでは、木の実を取る際に用いられたシーンがある。



魔道具


「マジックアイテム」とも呼ばれる。魔法の力を利用した道具。



拡声器

使用者の声を大きくする魔道具。主に町内アナウンスに使われている。

湯沸かし器

貴族の屋敷の浴室などに設置されていて、少量の魔力を消費して湯を沸かす魔道具。

嘘を見抜く魔道具

警察が取り調べの際に使用する、嘘を検知して鳴るベル。人の悪意などに反応する仕組みであり、女神アクアは、よほど良心が咎めるようなひどい嘘を言うとき以外は、自らの力で魔道具を無効化させることができる。ただし、アクアがそのような対処法を習得したのは小説第10巻頃の模様であり、アクアの発言に対しては鳴るときと鳴らないときがある。



ウィズの店の商品



ライター(ジッポー、オイルライター)

ウィズの店で置かれることになったカズマプロデュースのヒット商品。オイル式なので正確には魔道具ではない。

カエル殺し

スピンオフ作品で紹介されているウィズの店の商品。カエルの餌に見える炸裂魔法が封じられたマジックアイテム。20万エリス。

くーらー

スピンオフ作品で紹介されているウィズの店のヒット商品。魔力を注ぐと室温が下がる魔道具。寿命は半年。大量生産の場合は2か月かかる。

バニル人形

仮面の悪魔の仮面の欠片を埋め込んだ人形。悪霊が寄ってこなくなる効果があるが、夜中に笑い声を上げる。

魔法効果上昇ポーション

ウィズの店の商品。在庫は呪縛魔法と泥沼魔法。このポーションを使用して魔法を使うと術者まで効果が出てしまうため売れ残っている。

女神のダシ汁

スピンオフ作品で紹介されているウィズの店のヒット商品。アクアがたらいの中で浸って浄化した聖水。

ライティング魔法のスクロール

ウィズの店の商品。ライティング魔法が封印されており、読み上げると解放されるが、明るいところでは使う必要がなく、暗いところでは読めないため役に立たない。

麻痺の効果拡大スクロール

麻痺の範囲が無条件で広くなり、術者も巻き込まれる。

願いがかなうチョーカー

ウィズの店の商品。アニメオリジナル回「この素晴らしきチョーカーに祝福を!」で登場。

着けた本人の願いがかなうまで外れず、しかも日ごとに締まっていく装飾品。

用途は主に女性のダイエットサポートで、ウィズの店では珍しく人気商品になっている。値段は10万エリス。

劇中ではカズマが着けてしまい、命の危機に晒されかけ、それでも最後には外れたものの、直後にカズマの本音を聞いて激怒したアクア達に無理矢理着けられ、結局カズマは死を迎えることとなった。

仲良くなる水晶

ウィズの店の商品。アニメ(第2期)第2話のオリジナルエピソードで登場。

熟練した魔法使いでないとうまく使えないが、めぐみんとゆんゆんは使うことができた。

魔力を込めると発動し、使用者の恥ずかしい過去を投影する。それによりお互いの理解や情が深まるという仕組み。



古代の魔道具


結界殺し

シルビアが地下格納庫の結界を解除するために使った魔道具。

魔術師殺し

デストロイヤーの設計者が開発した、魔法が効かない特性を持つ対魔法使い用の犬型兵器のつもりで作った蛇の形をした兵器。

レールガン

デストロイヤーの設計者が開発した、魔術師殺しに対抗するために開発された魔法を圧縮して撃ち出す兵器。電力を使わない。

ゲーム機



神器


アクアが日本からの転生者に渡していた特典(魔道具)の総称。カズマ曰く「チートアイテム」。
種類は様々存在するが、いずれも強大な力を秘めており、まさに「神器」の名に相応しい性能を誇る。ただし、本来の力を発揮できるのはその神器を異世界に渡る特典として選択した転生者のみ(例:御剣響夜が選択した魔剣グラムは彼自身が使用すれば、何でも切り裂く強力な魔剣となるが、その他の人物が使用した場合はただのよく切れる剣になってしまう)。
カズマが転生した時点で、アクアがかなりの数の転生者と神器を送り込んでいるため、中には転生者が死亡などの理由で所有者がいなくなった神器も数多く存在する。仮に本来の所有者以外の者が使用したところで一部の力しか発揮しないため、ほとんどの神器は放置したところで影響は無いが、中にはその一部の力ですら強力な神器も少なからず存在するため、エリスが下界に降りては回収している。



羽衣

詳細は「装備品」の「羽衣」を参照

魔剣グラム

御剣響夜専用の神器。本人が使用すると石だろうが鉄だろうがさっくり切れる鋭い切れ味を見せるが、他人が使うと少し切れ味がよい程度の剣になる。

一度カズマに奪われ売られてしまうが、買い戻したようで、その後の物語では再びミツルギが所持している。

「他者と身体を入れ替える」神器

アイリスが着けているネックレスで、元は転生者の持ち込んだ神器。とある貴族を経由して第一王子ジャティスに贈られ、現在は城の留守を預かるアイリスが代理で身に着けている。

裏面には古代文字(日本語)で呪文が書いてあり、それを唱えると着けている者と詠唱者の精神を入れ替えてしまう。

神器の性質上、本来の所有者でない者が使えば短時間で効果が切れるため一見無害に見えるが、入れ替わりの最中に片方が死んだ場合は元に戻らなくなるため、理論上、入れ替わりと殺人を繰り替えすことで永遠の命を手にすることもできる。

今回に限れば対象が王族であるため国の政治を揺るがす一大事ともいえたが、当の王族や貴族達は幸いこれらの事情を知らなかったため、アクアの施した封印により危機は未然に防がれた。

実は王子にこれを贈ったのはアルダープであり、王子とダクネスの結婚後に身体を入れ替える計画だった。以前ダクネスに息子との見合いを要求したのもそのためで、その時は自身が所持していたようである。

「ランダムにモンスターを召喚する」神器

外見は手に納まる程度の丸い石で、手に持ってキーワードを唱えることでことでランダムにモンスターを召還し、使役することができる。本来の所有者以外が使用する場合は相応の対価や代償が必要。

アルダープはかつて一度だけこれを使用し、幸運にも上位悪魔・マクスウェルを不完全な状態で召喚した。その後アルダープの失踪とともにクリスが回収し、湖の底に封印したが、後に石集めが趣味のアクアが持ち去ってしまった。クリスはこれを必死に探しているが、あとがきによればそのままアクアのコレクションの中に混じっているらしい。

聖鎧アイギス(せいがい-)

詳細は「その他の人物」の「聖鎧アイギス」を参照

聖盾イージス(せいじゅん-)

アイリスの剣(なんとかカリバー)

アイリスの持つ光り輝く聖剣。所有者をあらゆる状態異常や呪いから防ぎ、強力なスキルを放つことで強力なモンスターも一撃でたおすことができる。伝説の勇者が使っていた神器で、ベルゼルグ国の国宝。アイリスは父から譲り受けた。

彼女は正式な名前を覚えていなかったが、地球では知らない人はほとんどいないほどの名前だという。



漫画



この素晴らしい世界に祝福を!

『月刊ドラゴンエイジ』2014年10月号より連載開始。作画は渡真仁。本編準拠でコミカライズされている。

この素晴らしい世界に爆焔を!

『月刊コミックアライブ』2016年7月号から2018年2月号まで連載。作画は森野カスミ。同名スピンオフのコミカライズ。

この素晴らしい世界に祝福を! かっぽれ!

『コミッククリア』2016年8月12日配信号より2017年4月28日配信号まで連載。作画はずんだコロッケ。デフォルメ化した登場人物によるハイテンションなギャグを4コマ漫画として描かれている[10]

この素晴らしい世界に日常を!

『月刊コミックアライブ』2016年11月号から2017年10月号まで連載。ComicWalkerでも並行して別エピソードを連載。作画は染宮すずめ。カズマたちの取るに足らない日常をコミカルに描いている[11]

この素晴らしい世界に祝福を!エクストラ あの愚か者にも脚光を!

『月刊少年エース』2018年3月号より連載開始。作画は豚たま子。同名スピンオフのコミカライズ。

この仮面の悪魔に相談を!

『月刊コミックアライブ』2018年4月号より連載開始。作画は染宮すずめ。同名スピンオフのコミカライズ。

続・この素晴らしい世界に爆焔を!

『月刊コミックアライブ』2018年4月号より連載開始。作画は森野カスミ。同名スピンオフのコミカライズ。



既刊一覧



小説






























































































































この素晴らしい世界に祝福を!
巻数 サブタイトル 発売日 ISBN 特典小説
1 あぁ、駄女神さま 2013年10月1日 ISBN 978-4-04-101020-4 『アクア先生』『アクアの水商売』 『竜殺しめぐみん』 『ダクネスのペット探し』『タケノコ農家は命懸け』 『ダクネス写真撮影会開催中』
2 中二病でも魔女がしたい! 2013年12月1日 ISBN 978-4-04-101110-2 『紅魔族は知能が高い』『アクアの泡商売』 『めぐみん・ザ・リッパー』 『ダクネス、ただ今巡回中』 『異世界の畑のお肉』
3 よんでますよ、ダクネスさん。 2014年2月28日 ISBN 978-4-04-101242-0 『眠れる森のクルセイダー』『たまには女神らしい事』 『芸術は爆裂だ』 『ダクネス、花嫁修行中』
4 鈍ら四重奏 〜ナマクラカルテット〜 2014年4月26日 ISBN 978-4-04-101570-4 『町内会の不死の王』『女神の加護を!』 『紅い瞳の初心者殺し』 『間違ってますよお嬢さま』
5 爆裂紅魔にレッツ&ゴー!! 2014年8月30日 ISBN 978-4-04-101571-1 『アクシズ教に入りませんか?』 『たまにはこんな爆裂デートを』 『お友達ですよ、ララティーナお嬢様』 『普通の猫とぼっち少女』
6 六花の王女 2015年2月28日 ISBN 978-4-04-102267-2 『仮面の下、気になります』 『マスコットの正体は……』 『偉大なる春の風物詩』
7 億千万の花嫁 2015年9月1日 ISBN 978-4-04-103539-9 『たまにはお礼を言いたくて』『落ち着いてくださいお嬢様』 『悪魔の禁書』
8 アクシズ教団VSエリス教団 2016年1月1日 ISBN 978-4-04-103540-5 『漢のロマンを叶えるために』『女神エリスの名の下に』 『VS!』
9 紅の宿命 2016年6月24日
ISBN 978-4-04-103953-3
(オリジナルアニメブルーレイ付き同梱版)
『とあるひよこの必殺芸 』『続、アクアの水商売』 『抑制する紅魔族』 『たまにはこんなお約束』
2016年7月1日
ISBN 978-4-04-103954-0
10 ギャンブル・スクランブル! 2016年11月1日 ISBN 978-4-04-104992-1 『女神、頑張っています』『王女様、思春期につき』『アクセル一の……』
11 大魔法使いの妹 2017年5月1日 ISBN 978-4-04-104993-8 『そのスキル、危険につき』『アイリス様のために』『最強の必殺技は……』
12 女騎士のララバイ 2017年7月24日
ISBN 978-4-04-105005-7
(オリジナルアニメブルーレイ付き同梱版)
『伝説の魔女』『真夏の夜には……』『暴虐を司る者』『世にも幸運な盗賊娘』             
2017年8月1日
ISBN 978-4-04-104994-5
13 リッチーへの挑戦状 2017年12月1日 ISBN 978-4-04-105817-6 『本物のマジックアイテム』『冬の夜空に見る月は』 『仮面店主の膝耳枕』(戦闘員、派遣します!連動購入)『その惑星、危険につき』(戦闘員、派遣します!連動購入、クロスオーバーSS)
14 紅魔の試練 2018年7月1日 ISBN 978-4-04-106111-4
15 邪教シンドローム 2018年11月1日 ISBN 978-4-04-107554-8


































この素晴らしい世界に爆焔を!
巻数 タイトル 発売日 ISBN 特典小説
1 めぐみんのターン 2014年7月1日 ISBN 978-4-04-101866-8 『大魔道師になるために』 『ぼっちな休みの過ごし方』 『魔剣の勇者とはらぺこ幼女』 『こめっこのパトロン』
2 ゆんゆんのターン 2014年12月1日 ISBN 978-4-04-102438-6 『上級ぼっちの救い方』
3 ふたりは最強!のターン 2015年6月1日 ISBN 978-4-04-103100-1 『羨望を受ける紅魔族』 『拝啓、お姉様へ』 『洗礼を受ける紅魔族』

ISBN 978-4-04-103101-8
(オリジナルドラマCD付き同梱版)

















続・この素晴らしい世界に爆焔を!
巻数 タイトル 発売日 ISBN
1 我ら、めぐみん盗賊団 2016年12月28日
ISBN 978-4-04-104991-4

















この仮面の悪魔に相談を!
巻数 発売日 ISBN 電子特別版収録話
1 2016年4月1日 ISBN 978-4-04-104293-9 ハーレム相談はじめました




































この素晴らしい世界に祝福を!エクストラ あの愚か者にも脚光を!
巻数 タイトル 発売日 ISBN
1 素晴らしきかな、名脇役 2017年8月1日
ISBN 978-4-04-105816-9
2 遠いハーレムの向こうに 2017年12月1日
ISBN 978-4-04-105817-6
3 夢見る姫に星空を 2018年7月1日
ISBN 978-4-04-106522-8
4 常敗無勝のギャンブラー 2018年11月1日
ISBN 978-4-04-106523-5

ISBN 978-4-04-107245-5
(オリジナルドラマCD付き同梱版)


漫画























































この素晴らしい世界に祝福を!
巻数 発売日 ISBN 初出 特典ss
1 2015年4月9日 ISBN 978-4-04-070539-2 月刊ドラゴンエイジ 2014年10月号 - 2015年2月号 『このパーティーリーダーに有給休暇を』
2 2015年12月5日 ISBN 978-4-04-070782-2 月刊ドラゴンエイジ 2015年3月号 - 2015年9月号 『異世界式ダイエット』
3 2016年3月9日 ISBN 978-4-04-070834-8 月刊ドラゴンエイジ 2015年10月号 - 2016年3月号
4 2016年9月9日 ISBN 978-4-04-072019-7 月刊ドラゴンエイジ 2016年4月号 - 2016年9月号
5 2017年3月9日 ISBN 978-4-04-072212-2
6 2017年9月8日 ISBN 978-4-04-072433-1









































この素晴らしい世界に爆焔を!
巻数 発売日 ISBN 特典ss
1 2016年12月23日 ISBN 978-4-04-068595-3 『爆裂道への最初の一歩』
2 2017年1月23日 ISBN 978-4-04-068818-3
3 2017年5月23日 ISBN 978-4-04-069195-4
4 2017年9月23日 ISBN 978-4-04-069437-5
5 2018年1月23日 ISBN 978-4-04-069628-7




















この素晴らしい世界に祝福を!かっぽれ!
巻数 発売日 ISBN
1 2017年1月14日
ISBN 978-4-04-734416-7
2 2017年6月15日
ISBN 978-4-04-734653-6




















この素晴らしい世界に日常を!
巻数 発売日 ISBN
1 2017年3月23日
ISBN 978-4-04-069119-0
2 2017年10月23日
ISBN 978-4-04-069481-8















この素晴らしい世界に祝福を!エクストラ あの愚か者にも脚光を!
巻数 発売日 ISBN
1 2018年11月26日
ISBN 978-4-04-107286-8















この仮面の悪魔に相談を!
巻数 発売日 ISBN
1 2018年8月23日
ISBN 978-4-04-069987-5















続・この素晴らしい世界に爆焔を!
巻数 発売日 ISBN
1 2018年8月23日
ISBN 978-4-04-069986-8


アンソロジー





















この素晴らしい世界に祝福を!
タイトル 発売日 ISBN
めぐみんアンソロジー 2016年12月23日
ISBN 978-4-04-068735-3
コミックアンソロジー 2017年1月7日
ISBN 978-4-04-072022-7


ドラマCD

































タイトル 発売日 規格品番
この素晴らしい世界に祝福を!ドラマCD この真夏の海に騒乱を! 2015年3月1日 TORA-00121(初回盤)
TORA-00130(通常盤)
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』サントラ&ドラマCD Vol.1 この彷徨える死者たちに平穏を! 2016年3月23日 COCX-39472
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』サントラ&ドラマCD Vol.2 この素晴らしい走馬燈に祝福を! 2016年3月23日 COCX-39473
Blu-ray とらのあな限定版 全巻購入特典特典録り下ろしドラマCD たまにはこんな爆裂デートを 2016年3月25日 GCA-0068
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!2』サントラ&ドラマCD Vol.3 この不死者たちに勝敗を! 2017年3月22日 COCX-39904


画集















タイトル 発売日 ISBN 特典ss
三嶋くろね画集 Cheers! この素晴らしい世界に祝福を! 2017年2月1日 ISBN 978-4-04-105006-4 『「我が名は--!」』


テレビアニメ


2016年1月より3月まで放送された。また、原作第9巻オリジナルアニメブルーレイ付き同梱版にOVAが収録されている。


第1期の放送終了と同時に第2期の製作が発表され、2017年1月より3月まで『この素晴らしい世界に祝福を!2』のタイトルで放送された。キャラクター原案の三嶋くろねや監督の金崎貴臣ら制作スタッフは製作の決定が視聴者の反響によるものであると発言している[12][13][14][15][16][17]


2017年4月2日11:00からはTOKYO MXで第1期が再放送されたが、5月28日は諸般の事情で第9話に代わり[注 57]『緊急特別番組 この素晴らしいラジオに祝福を!出張版』が放送された[18][19]



スタッフ


























































































第1期 第2期
原作

暁なつめ(角川スニーカー文庫)/KADOKAWA刊
キャラクター原案

三嶋くろね
監督

金崎貴臣
助監督
吉田俊司
シリーズ構成

上江洲誠
キャラクターデザイン

菊田幸一
美術監督
三宅昌和
美術設定
藤井一志
色彩設計
吉田沙織
撮影監督
浜尾繁光 米澤寿
編集
木村佳史子
3D監督
今垣佳奈
音響監督

岩浪美和
音楽

甲田雅人
音楽制作

日本コロムビア
音楽プロデューサー
穴井健太郎
プロデューサー
小倉理絵
アニメーションプロデューサー
浦崎宣光
アニメーション制作

スタジオディーン
製作
このすば製作委員会 このすば2製作委員会


主題歌




オープニングテーマ「fantastic dreamer」

作詞・作曲・編曲 - 園田智也 / 歌 - Machico

放送版第1話では本編後にオープニングが挿入され、第10話では挿入歌として使用された。

エンディングテーマ「ちいさな冒険者」

作詞・作曲・編曲 - 佐藤良成 / 歌 - アクア(雨宮天)、めぐみん(高橋李依)、ダクネス(茅野愛衣)

放送版第1話では未使用。



第2期



オープニングテーマ「TOMORROW」

作詞 - 桜アス恵 / 作曲・編曲 - 岡野裕次郎 / 歌 - Machico

放送版第1話では本編後にオープニングが挿入され、第10話では挿入歌として使用された。放送版第5話では未使用。

エンディングテーマ「おうちに帰りたい」

作詞・作曲・編曲 - 佐藤良成 / 歌 - アクア(雨宮天)、めぐみん(高橋李依)、ダクネス(茅野愛衣)

放送版第1話・第5話では未使用。





各話リスト

















































































































































































































話数 サブタイトル[20]
脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督 原作巻
第1期
第1話 この自称女神と異世界転生を!
上江洲誠 金崎貴臣 吉田俊司 北村友幸、鵜池一馬 菊田幸一 第1巻
第2話 この中二病に爆焔を!
朱白あおい 三好正人
木下ゆうき、清水勝祐
小松桃花
第3話 この右手にお.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}
宝(ぱんつ)を!
中村浩二郎 斉藤哲人 門田英彦 古住千秋、中澤勇一
菊田幸一
第4話 この強敵に爆裂魔法を!
上江洲誠 亜嵐墨石 ボブ白旗 さのえり、大塚八愛
加藤万由子、伊藤智子
南伸一郎、是本晶
伊藤幸
小松桃花
第5話 この魔剣にお値段を!
朱白あおい 金崎貴臣 鈴木孝聡 山村俊了、清水勝祐 菊田幸一
第6話 このろくでもない戦いに決着を!
上江洲誠 斉藤哲人 吉田俊司 鵜池一馬、中澤勇一
木下ゆうき
小松桃花
第7話 この凍えそうな季節に二度目の死を!
朱白あおい 伊勢昌弘 三好正人 北村友幸、岡崎洋美
本多みゆき
菊田幸一 第2巻
第8話 この冬を越せない俺達に愛の手を!
中村浩二郎 金崎貴臣 門田英彦
中山由美、出野喜則
中島美子
小松桃花
第9話 この素晴らしい店に祝福を!
朱白あおい 亜嵐墨石 久保太郎 中澤勇一、木下ゆうき
清水勝祐
菊田幸一
第10話 この理不尽な要塞に終焔を!
上江洲誠 斉藤哲人 吉田俊司 本多みゆき、古住千秋
山村俊了、鵜池一馬
北村友幸、中山由美
小松桃花
第11話
(OVA)
この素晴らしいチョーカーに祝福を!
朱白あおい 金崎貴臣 いわもとやすお 吉田巧介 菊田幸一 -
第2期
第1話 この不当な裁判に救援を!
上江洲誠 金崎貴臣 いわもとやすお 石川洋一、鵜池一馬 菊田幸一 第3巻
第2話 この紅魔の娘に友人を!
江原康之 中澤勇一、佐藤この実 江原康之
第3話 この迷宮の主に安らぎを!
吉田俊司 浅井昭人、清水勝祐 田中紀衣 第2巻
第4話 この貴族の令嬢に良縁を!
中村浩二郎 久保太郎 出野喜則、西川真人
摺木沙織
菊田幸一 第3巻
第5話 この仮面の騎士に隷属を!
待田堂子 吉田俊司 胡陽樹、小松桃花
鵜池一馬、西川真人
八代きみこ、佐藤このみ
木下由美子、田中紀衣
菊田幸一
田中紀衣
第6話 この煩わしい外界にさよならを!
中村浩二郎 江原康之 浅井昭人、石川洋一
さのえり
江原康之 第4巻
第7話 このふてぶてしい
鈍(なまくら)に招待を!
待田堂子 小岩井礼文 鈴木孝聡
吉田俊司
是本晶、中澤勇一
清水勝裕、宮地聡子
斎藤大輔、松浦里美
石川洋一、佐藤このみ
田中紀衣
田中紀衣
第8話 この痛々しい街で観光を!
中村浩二郎 金崎貴臣 いわもとやすお 吉田巧介 菊田幸一
第9話 この不浄な温泉街に女神を!
上江洲誠 中山敦史 清水勝祐、石川洋一
藤田正幸、斉藤大輔
鵜池一馬、中澤勇一
田中紀衣
第10話 この素晴らしい仲間たちに祝福を!
金崎貴臣
斉藤哲人
吉田俊司 田中紀衣、小松桃花
浅井昭人、石川洋一
出野喜則
菊田幸一
第11話
(OVA)
この素晴らしい芸術に祝福を!
待田堂子 金崎貴臣 杉田柊、菊田幸一 -


放送局

































































































日本国内 テレビ / 第1期 放送期間および放送時間[21]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [22]
備考
2016年1月14日 - 3月17日
木曜 1:05 - 1:35(水曜深夜) TOKYO MX
東京都

木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) サンテレビ 兵庫県
木曜 2:35 - 3:05(水曜深夜) TVQ九州放送 福岡県
2016年1月15日 - 3月18日
金曜 1:00 - 1:30(木曜深夜) 千葉テレビ 千葉県
テレビ神奈川 神奈川県
金曜 1:05 - 1:35(木曜深夜) テレビ埼玉 埼玉県
金曜 1:45 - 2:15(木曜深夜) 岐阜放送 岐阜県
金曜 2:20 - 2:50(木曜深夜) 三重テレビ 三重県
2016年1月16日 - 3月19日
土曜 3:00 - 3:30(金曜深夜) BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
2016年1月21日 - 3月24日
木曜 0:00 - 0:30(水曜深夜) テレ朝チャンネル1 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2017年7月28日 - 9月29日
金曜 23:00 - 23:30 とちぎテレビ 栃木県
2017年10月19日 - 12月21日
木曜 22:30 - 23:00 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり[23]






























日本国内 インターネット / 第1期 放送期間および放送時間[21]
配信期間 配信時間 配信サイト
2016年1月16日 - 3月19日 土曜 12:00 更新
dアニメストア
2016年1月21日 - 3月24日
木曜 0:30 - 1:00(水曜深夜) ニコニコ生放送
2016年1月23日 - 3月26日
土曜 0:00(金曜深夜) 更新 GYAO!
土曜 12:00 更新


  • バンダイチャンネル


  • ニコニコチャンネル[24]



























































































日本国内 テレビ / 第2期 放送期間および放送時間[25]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [22]
備考
2017年1月12日 - 3月16日
木曜 1:05 - 1:35(水曜深夜) TOKYO MX
東京都

木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) サンテレビ 兵庫県
木曜 2:35 - 3:05(水曜深夜) TVQ九州放送 福岡県
2017年1月13日 - 3月17日
金曜 1:45 - 2:15(木曜深夜) 岐阜放送 岐阜県
金曜 2:20 - 2:50(木曜深夜) 三重テレビ 三重県
2017年1月16日 - 3月20日
月曜 0:30 - 1:00(日曜深夜) 千葉テレビ 千葉県
テレビ神奈川 神奈川県
テレビ埼玉 埼玉県
2017年1月17日 - 3月21日
火曜 3:00 - 3:30(月曜深夜) BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
2017年1月26日 - 3月30日
木曜 0:30 - 1:00(水曜深夜) テレ朝チャンネル1 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2018年1月4日 - 3月8日
木曜 22:30 - 23:00 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり




















日本国内 インターネット / 第2期 放送期間および放送時間[25]
配信期間 配信時間 配信サイト
2017年1月17日 - 3月21日 火曜 12:00 更新
dアニメストア
2017年1月19日 - 3月23日 木曜 0:30 - 1:00(水曜深夜) ニコニコ生放送


CD



































タイトル 発売日 規格品番
第1期
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』キャラクターソングアルバム「唄う我らに臨時報酬を!」 2016年3月9日 COCX-39429
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』サントラ&ドラマCD Vol.1「旅立つ我らに祝福を!」 2016年3月23日 COCX-39472
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』サントラ&ドラマCD Vol.2「冒険者に天の御加護を!」 2016年3月23日 COCX-39473
第2期
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!2』キャラクターソングアルバム「十八番尽くしの歌宴に祝杯を!」 2017年3月8日 COCX-39877
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!2』サントラ&ドラマCD Vol.3「受難の日々に福音を!」 2017年3月22日 COCX-39904


BD / DVD




テレビアニメBD-BOX





















































































発売日 収録話 規格品番
BD限定版 DVD限定版
第1期
1 2016年3月25日 第1話 - 第2話 KAXA-7341 KABA-10450
2 2016年4月27日 第3話 - 第4話 KAXA-7342 KABA-10451
3 2016年5月27日 第5話 - 第6話 KAXA-7343 KABA-10452
4 2016年6月24日 第7話 - 第8話 KAXA-7344 KABA-10453
5 2016年7月29日 第9話 - 第10話 KAXA-7345 KABA-10454
第2期
1 2017年3月24日 第1話 - 第2話 KAXA-7481 KABA-10515
2 2017年4月28日 第3話 - 第4話 KAXA-7482 KABA-10516
3 2017年5月26日 第5話 - 第6話 KAXA-7483 KABA-10517
4 2017年6月30日 第7話 - 第8話 KAXA-7484 KABA-10518
5 2017年7月28日 第9話 - 第10話 KAXA-7485 KABA-10519

第1期 特典小説「アクセルのアークプリースト」「アクセルの爆裂探偵」「守りたいクルセイダー」「世にも幸運な銀髪少女」「不死の王になるために」「白虎に加護を!」、特典ドラマCD「たまにはこんな爆裂デートを」


第2期 特典小説「魔王の幹部は忙しい」「偽物注意!」「レッドストリーム・エクスプロージョン!」、特典ドラマCD「異世界へ行こう!」



Webラジオ


この素晴らしいラジオに祝福を!』は、2016年7月5日から2017年7月25日までHiBiKi Radio Stationにて隔週火曜日に配信されていた番組[26]。2019年1月1日より復活配信予定[27]。パーソナリティはカズマ役の福島潤とめぐみん役の高橋李依。



コーナー



  • ふつおた - リスナーからのふつおたコーナー。

  • この素晴らしいフラグに診断を - リスナーから「これはフラグだと思う」事象を募集し、パーソナリティがそれを検証していく。

  • ギルドメンバー募集中! - リスナーから「自分だけかもしれない」エピソードを募集・発表し、共感を得た他のリスナーとギルドを組んでいく。

  • 私のスキル覚えてみませんか? - リスナーの持つ、ちょっとしたスキル(特技)を募集してパーソナリティがそれに挑戦していく。




ゲスト



  • 第10回:稲田徹(荒くれ者 役)

  • 第13回・第16回・第20回:雨宮天(アクア 役)

  • 第15回:Machico(OP主題歌担当)

  • 第17回・第20回・第25回:茅野愛衣(ダクネス 役)

  • 第18回:西田雅一(バニル 役)

  • 出張版[18][19]:高橋名人

  • 第24回:堀江由衣(ウィズ 役)




ラジオDVD

この素晴らしいラジオに祝福を!ラジオDVD

  • 2017年8月11日販売(コミックマーケット会場販売)

  • ラジオ全配信回+馬小屋トーク(楽屋裏トーク)+ボーナストラック





劇場アニメ






2019年に『この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』のタイトルで公開予定[28][9]。アニメーション制作はテレビアニメを制作したスタジオディーンからJ.C.STAFFに変更された[8]



スタッフ(劇場)



  • 原作 - 暁なつめ[28]

  • 監督 - 金崎貴臣[28]

  • 脚本 - 上江洲誠[28][29]

  • キャラクターデザイン - 菊田幸一[28]

  • 音楽 - 甲田雅人[28]

  • アニメーション制作 - J.C.STAFF[28]



クロスオーバーアニメ


2019年春、本作を含む4作品クロスオーバーぷちアニメ『異世界かるてっと』の放送が予定されている[30]



ゲーム







この素晴らしい世界に祝福を! in the life

TVアニメ第1期のBlu-ray&DVD限定版に特典として封入。

この素晴らしい世界に祝福を! 復活のベルディア

TVアニメ第2期のBlu-ray&DVD限定版に特典として封入。

この素晴らしい世界に祝福を!‐この欲深いゲームに審判を!‐


5pb.より2017年9月7日に発売されたPlayStation 4/PlayStation Vita用ADVゲーム。

この素晴らしい世界に祝福を!~希望の迷宮と集いし冒険者たち~

エンターグラムより2019年3月28日に発売予定のPlayStation 4/PlayStation Vita用3DダンジョンRPG[31]



主題歌(ゲーム)



この素晴らしい世界に祝福を!‐この欲深いゲームに審判を!-



オープニングテーマ「Million Smile」

作詞・作曲・編曲 - 園田智也 / 歌 - Machico

エンディングテーマ「101匹目の羊」

作詞・作曲・編曲 - 佐藤良成 / 歌 - アクア(雨宮天)、めぐみん(高橋李依)、ダクネス(茅野愛衣)




この素晴らしい世界に祝福を!~​希望の迷宮と集いし冒険者たち~



オープニングテーマ「STAND UP!」[31]

作詞 - 桜アス恵 / 作曲・編曲 - 岡野裕次郎 / 歌 - Machico

エンディングテーマ「またあした」

作詞 - Mitsu / 作曲・編曲 - 内海孝彰 / 歌 - Machico






オーディオブック


2018年よりAudibleにて、一部の巻が、声優に朗読されてオーディオブックとしてデータ配信されている。オーディオブック特別短編も配信。



脚注


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注釈





  1. ^ 以上は書籍版での死因であり、Web版では治療の際に絶対に間違ってはいけない系の薬をドジっ子看護婦に誤って投与され死亡している。


  2. ^ ダクネスを盾としながら必要に応じてアクアの後方支援を受けつつカズマが剣や弓で遊撃、めぐみんの爆裂魔法で止めを刺すというのがメインの戦闘パターン。


  3. ^ ダクネスのアルダープから求婚騒動、めぐみんの紅魔の里への旅、アクアの魔王討伐


  4. ^ 各種の強力な魔法により強化されたチートアイテムで、状態異常を完全に無効化する


  5. ^ ただし知力が平均以下、運の良さは最低レベル。


  6. ^ 対デストロイヤー戦では異世界方々を蹂躙し続け他の誰もが破れなかった魔法結界をセイクリッド・ブレイクスペルで破壊。対ハンス戦ではウィズでさえ倒しきれなかった彼をゴッドブローで止めを刺し、ダクネスの父親イグニスが死の床に着いた際、誰もが毒を盛られたか不治の病と診察する中、(アルダープの陰謀によって悪魔マクスウェルに)死の呪いをかけられているとあっさり見抜いて呪いを解除した。


  7. ^ 別に目が悪いわけではなく、ただのファッションで里を出る際に同級生のあるえに貰った物


  8. ^ アルカンレティアへの道中、馬車の中でドラゴンの子供を。生まれたばかりのゼル帝にも真っ先に触れたがっている。


  9. ^ ちょむすけ(拾った使い魔)、じゃりっぱ(生まれたばかりのドラゴン)、ちゅんちゅん丸(カズマの新しい名刀)を名付けている。


  10. ^ アニメ版では過去にザリガニを食べていたことを隠したり、セミを食べることをこめっこに自慢したり、パンの耳や農家の野菜を盗んだりなど設定が異なり、本人はこれを黒歴史と思って周囲には隠している。


  11. ^ ほぼ両想いなのだが恋人未満に留まったのはカズマがヘタレたせい。


  12. ^ ゆんゆんからカズマの為に懸命になれる理由を問われた際にはカズマに全幅の信頼を寄せていると断言。第7巻でダクネスが陰謀により一時パーティを抜けた際には意地でも彼女をメンバーに留まらせる為に代わりを埋めようとしたカズマによる新メンバーの募集をあの手この手で妨害。冬将軍に殺されたカズマがアクアの手で蘇生した時はダクネスと共に喜んだり、些細なミスで死亡してそのまま(異世界に)帰らないと発言したカズマに対して体にイタズラをしてまで蘇生させようと考えたり、その後でカズマが蘇生した際は涙を浮かべながら本気で安堵している。


  13. ^ カズマは死亡した際に女神エリスに転生を希望、アクアは天界に帰る為に単身魔王討伐に、ダクネスはアルダープの陰謀から皆を守る為、それぞれ脱退を口にしている。


  14. ^ 魔力の問題で上級魔法を一度でも使えばその日は爆裂魔法を発動できなくなる。上級魔法を使いこなすには練習も欠かせない為、上級魔法と爆裂魔法を同時に使いこなすのは実質不可能。


  15. ^ こめっこがちょむすけを捕らえたのは食べる為であり、大人になるまで太らせてから食べるつもりであったが、あまりにも忍びなく思っためぐみんがそっと旅に連れ出した。


  16. ^ ただし、最初は身分を明かしておらず、後々にカズマ達に知られるが、アニメ版では機動要塞デストロイヤー戦の直前にてカズマに本名と身分を明かしている。


  17. ^ ただし、この行動はエリスが天界から見ており、後に自身と友達になる為にクリスとして地上に降りるきっかけになった。


  18. ^ カズマが「カジュマ」になり、するが「すりゅ」になるなど


  19. ^ 「攻撃が簡単に当たる様になってしまっては、無傷でモンスターを倒せる様になってしまう。必死に剣を振るうが当たらず、力及ばず圧倒されてしまうと言うのが気持ちいい」という欲望を満たすため


  20. ^ 並の冒険者なら即死級の攻撃である魔王軍幹部ベルディアの攻撃、バニルの殺人光線、ハンスのスライム形態の飛び散った猛毒の破片、果てはめぐみんの(本人曰く、経験を重ね以前より更なる高みに登りつつある)爆裂魔法の直撃など。なお爆裂魔法は二度受けて普通に生還、めぐみんからは「爆裂魔法からこれだけホイホイ生き残られては逆に複雑ですよ」と言われている。


  21. ^ カズマ曰く、体力馬鹿で「いくらドレインタッチで体力を吸っても全く底が見えない」ほどの体力の持ち主なので、ウィズにいくら体力を分けても本人はほぼノーダメージである


  22. ^ 昼間から酒を飲んだり、詐欺まがいの行為をしたり、借金取りから逃げるためにわざと無銭飲食をして捕まるなどしている(カズマも税金の取り立てから逃げるために捕まった経験がある)。


  23. ^ 色はアニメ版第1期では灰色と紫、第2期ではオレンジと薄茶色。


  24. ^ 染めたもので、頭頂部以外は黒い。


  25. ^ アニメ版(第2期)でのクレジットは「帽子の魔法使い」。


  26. ^ アニメ版でのクレジットは「新人サキュバス」。


  27. ^ 今まで踏み倒してきたマクスウェルとの代価(マクスウェルが好む味の絶望や恐怖などの悪感情を死ぬまで放ち続けること)を支払うため


  28. ^ 一人だけの誕生会を開いて皆が来ているように振舞う、チェスでも一人二役を演じながら興じる、動物や植物からも避けられる、自暴自棄になって悪魔が友達でもいいやと言いながら悪魔を召喚しようとする、挙句に同級生のふにふらやどどんこから金銭をたかられている事に気付かずに友達として繋ぎとめる為にアルバイトに勤しむなど


  29. ^ スキルを与えれば現状で中級魔法は確実、下手すれば上級魔法も使える位の魔力は既にある模様、その為現在こめっこの冒険者カードはこめっこの目の届かないところに厳重に保管されている


  30. ^ 第11巻では、アクセルの街へ帰ろうとするカズマを2週間以上引き留めてさらにカズマの悪影響を受け、「ヤバい」「マジで」といった言葉遣いを覚えてしまい、更なる事態の悪化を恐れたクレアとレインによって強引にカズマと引き離される。


  31. ^ 第10巻で隣国エルロードへの使節として赴いた際には、途中で現れたモンスターを自力で難なく倒し、交渉に応じる条件としてレヴィ王子が用意した敵をいとも容易に倒し、単身エルロードの王城へ殴り込みをかけ立ちはだかる騎士や兵士たちをなぎ倒してレヴィ王子のところまで到達し、さらには「セイクリッド・エクスプロード」という必殺技を使ってドラゴンをも一撃で倒してしまい、ドラゴンスレイヤーの称号を得る。


  32. ^ 大きな光が舞い降りたと魔王城の預言者が言い出した


  33. ^ 本人曰く正確にはこの世界にいる彼は生物ではない


  34. ^ ダンジョンの親玉になって挑んでくる冒険者との死闘を繰り広げた後、ダンジョンの宝がスカであることを見せ、落ち込む冒険者を見てから滅ぼされたいというもの


  35. ^ 小説版では、爆裂魔法で粉砕され、更にはウィズの魔法で凍らされた上にアクアに浄化された。


  36. ^ もっとも、アクア自身は彼の事を完全に忘れていた。


  37. ^ アクアからは「本気で引くくらいヤバい」、めぐみんからは「撃っていいですか」、ダクネスからは「無性に殴りたい」とそれぞれ酷評されており、3人からもドン引きされている。


  38. ^ アニメ版でのクレジットでは「博士」。


  39. ^ この時点ではカズマとアクア、途中参加でめぐみんしかいなかった。


  40. ^ アニメ版ではさらに、ゲームの進行を一時停止させる「ポーズ」機能や、ゲーム再開のためのパスワードなどが映像効果として使われ、よりゲームのような世界観を演出している。


  41. ^ 作中での表記。


  42. ^ 文面は小説版公式ホームページの人物紹介と同じ(http://sneakerbunko.jp/series/konosuba/)


  43. ^ 街中でエリス教の名を口にするだけで「ケッ」とツバを吐く、エリス教の信者が居れば飲食店で「犬用の皿に入った骨」を出す、石をぶつける、わざと埃が掛かるように近くで箒を掃くなど


  44. ^ 例えばカズマの場合、要望書にめぐみんでも、ダクネスでも、ウィズやクリス、ゆんゆん、アイリス王女といった他の女性でも、果ては女神エリス様であっても、誰を相手に選ぼうが一切問題はない。だって夢ですから。そして、そうした相手と一線を越えまくってあんな事やこんな事をしたり、どんなプレイを楽しんでも一切問題はない。だって夢ですから。


  45. ^ なお、カズマは初めてこの店を利用した際、自分の屋敷でサービスを受けようとするもアクアにサキュバスの侵入を発見されて失敗し、自分の体を張ってロリサキュバスを逃がす羽目になったため、以後は近くの宿に外泊してサキュバスサービスを利用するようになった。


  46. ^ 「我が名は○○、アークウィザードにして○○魔法を操る者。紅魔族随一の○○。やがては○○となる者!」が基本形


  47. ^ 他の先輩紅魔族がモンスターの首から下を石化魔法で固めて、とどめの一撃のみを養殖対象者に取らせる事で経験値を稼ぐ。紅魔の里周辺は強力なモンスターが多く、一日で上級魔法に必要な経験値が貯まる。カズマも養殖させてもらったが非情なやり方に良心が咎め、レベルを3上げた時点で辞退した。


  48. ^ ダクネスが神聖系魔法などを使う描写はない。スキルを防御系スキルに全て割り振っている為、恐らく使えないものと思われる[要出典]


  49. ^ めぐみんは爆裂魔法しか使えず、ゆんゆんはぼっち属性のためそうならなかった。


  50. ^ (小説版第6巻参照)


  51. ^ ゲーム版の表記に倣い、かつ正しい順序に直した場合


  52. ^ ゲーム版の表記に倣った場合


  53. ^ (小説版第5巻参照)


  54. ^ その消費魔力は紅魔族の中でも天才の部類のめぐみんでも使用すると魔力どころか体力まで根こそぎ持っていかれ、リッチーであるウィズでも使うとテレポート分の魔力が無くなるほど。


  55. ^ サキュバスサービスがメンバー三人に知れてはサービスそのものの存続に関わる為、カズマはロリサキュバスを逃がす為に庇わざるを得ず、結果的に三人にボコボコにされながらもロリサキュバスを逃がし、秘密を死守した。


  56. ^ ただし魔力の相性の関係から、アクアなど強力な神聖属性の魔力をアンデッドであるウィズに分け与えると浄化されてしまう危険もある(ダクネスのクラス、クルセイダーも神聖属性だが、効果が弱いのかダクネスから体力を補充される分には平気だった)。アクアはドレインタッチそのものも無効化できる。背中など心臓に近くかつ肌の薄いところが吸収、供給の効率がよい。アクアからめぐみんに受け渡した際はカズマが背中に触れるのは嫌がられたので首から受け渡した。


  57. ^ 第9話は過激な性的描写が多く、全日帯での放送が困難であったため。




出典





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  4. ^ “『この素晴らしい世界に祝福を!』がシリーズ累計650万部を突破 アニメ新企画も進行中”. ラノベニュースオンライン (2018年3月27日). 2018年3月27日閲覧。


  5. ^ 【8月21日はバニーの日!】『ガルパン』『リゼロ』『このすば』などの、バニーガール衣装の美少女フィギュアが大集合!電撃ホビー公式ホームページ


  6. ^ Amazonにて予約開始したらしい - 小説家になろうでの自宅警備兵の活動報告


  7. ^ この素晴らしい世界に祝福を!2特典情報と、各店舗様への感謝とお礼|四畳半から見える月 - 暁なつめのブログ

  8. ^ ab“「この素晴らしい世界に祝福を!」映画化!オーケストラによるコンサートが来年に”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年6月25日). https://natalie.mu/comic/news/288298 2018年6月25日閲覧。 

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  10. ^ “「この素晴らしい世界に祝福を! かっぽれ!」異世界系日常4コマ…かっぽれ?”. コミックナタリー (2017年1月13日). 2017年2月4日閲覧。


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  22. ^ abテレビ放送対象地域の出典:

    • 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2) (PDF)”. 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。

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    • “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2018年10月24日閲覧。




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  28. ^ abcdefg“映画「この素晴らしい世界に祝福を!」公式サイト”. 2018年11月5日閲覧。


  29. ^ 『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』特報


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  31. ^ ab“PS4/PS Vita『この素晴らしい世界に祝福を!』ティザーサイト| ENTERGRAM”. エンターグラム. 2018年11月5日閲覧。




外部リンク



  • 角川スニーカー文庫公式サイト


  • この素晴らしい世界に爆焔を! - 本作のスピンオフ。カズマの転生する一年前の紅魔の里が舞台。


  • 四畳半から見える月 - 筆者のブログ。

  • アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』公式サイト

  • アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!2』公式サイト

  • 映画「この素晴らしい世界に祝福を!」公式サイト


  • TVアニメ『このすば』公式ツイッター (@konosubaanime) - Twitter

  • 富士見書房|この素晴らしい世界に祝福を!


  • ゲーマーズモバイル公式サイト(スマホ壁紙)


  • PS4/PS Vita「この素晴らしい世界に祝福を! -この欲深いゲームに審判を!-」 2017年9月7日発売予定! - 5pb.による公式サイト


  • PS4/PS Vita『この素晴らしい世界に祝福を!』ティザーサイト | ENTERGRAM - エンターグラムによる公式サイト








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