アソシエイツ
アソシエイツは主に1980年代に活躍したイギリス・スコットランド出身のバンド。初期はビリー・マッケンジーとアラン・ランキンを中心としたバンド形態で、その後はビリー・マッケンジーのソロプロジェクトとして活動した。
目次
1 来歴
1.1 第1期(1979年から1982年まで)
1.2 第2期(1983年から1990年まで)
1.3 その後
2 ディスコグラフィ
2.1 アルバムとベストアルバム
2.2 シングル
3 参考文献
来歴
第1期(1979年から1982年まで)
ビリー・マッケンジーとアラン・ランキンは1976年ダンディー市で出会い、キャバレーデュオ The Ascorbic Ones を結成した。その後、Mental Torture というバンド名でレコーディングをし、1978年にアソシエイツと改名した。
1979年、デヴィッド・ボウイの Boys Keep Swinging のカヴァーでデビュー。フィクション・レコードで発表したファーストアルバムのThe Affectionate Punch とSituation Twoに移籍してからのシングル集でセカンドアルバム、Fourth Drawer Downを発表する。
1982年に発表したParty Fears Twoでブレイクし、Club Country、18 Carat Love Affairとシングルヒットに恵まれる。同じ年に彼らの作品で商業的に最も成功したアルバムSulkを発表した。しかしワールドツアーをめぐる意見の違いからアランと喧嘩別れし、彼はその年の10月に正式脱退した。
第2期(1983年から1990年まで)
アランの脱退後、アソシエイツはビリーのソロプロジェクトとして1990年まで活躍することになる。Perhapsを1985年に発表後、The Glamour Chaseに着手する。だが、アルバム制作が遅れた件で当時の所属レコード会社だったWEAと折り合いが悪くなり、1989年に解雇される。それはThe Glamour Chaseを発表する機会を逃すことだった(2002年に発表)。同年にヴァージン・レコード傘下のレーベルに移籍し、Wild And Lonelyの発表後、ビリーはアソシエイツを名乗ることを止めた。
その後
ビリーはその後、1992年にドイツのダンスミュージックシーンに影響を受けたアルバムOuternationalを発表したが、あまり当たったとはいえなかった。1993年、ベルギーのクレスプキュール・レーベルなどで仕事をしていたアランと11年ぶりに再会し、アソシエイツ再結成を念頭に置いたデモテープ作りをした。しかし、ビリーがオーディションやツアーに乗り気ではなく、再結成をすることで束縛されることを怖れたため、再結成はご破算になる。
その後、ビリーはSteve Aungleと組んで音楽活動をしたが、発表の機会に恵まれなかった。1996年に元メンバーでザ・キュアーにも参加していたマイケル・デンプシーや、アポロ440などとの仕事をきっかけにヌード・レコードとの契約をするが、母親が亡くなったことでうつ病が悪化。1997年に自殺する。
彼が亡くなった頃、アソシエイツのアルバムは殆どが廃盤だった。しかし、マイケル・デンプシーと遺族が旧作や未発表作の発売に尽力したため、長らく幻のアルバムだったThe Glamour Chaseや再結成時やデビュー前の音源を集めたDouble Hipnessなどのレア音源が次々に発売されるようになった。
アランは現在、グラスゴーにあるストウ・カレッジで講師の仕事をしている。ベル・アンド・セバスチャンのファーストアルバムTigermilkのプロデューサーでもある。
ディスコグラフィ
アルバムとベストアルバム
*は日本盤が出た物
The Affectionate Punch (Fiction Records, 1980)
Fourth Drawer Down (Situation Two, 1981) *
Sulk (WEA, 1982) *
The Affectionate Punch (Remixed) (Fiction, 1982)
Perhaps (WEA, 1985) *
The Glamour Chase (WEA, 1988) – 2002年まで未発表
Wild And Lonely (circa 1990) *
Popera (WEA East West, 1990) *
The Radio 1 Sessions (Nighttracks, 1994)
Double Hipness (V2 Records, 2000)
Radio 1 Sessions Volume 1;1981-83 (Strange Fruit Records, 2003)
Radio 1 Sessions Volume 2;1984-85 (Strange Fruit, 2003)
Singles (Warners, 2004)
シングル
Boys Keep Swinging (Double Hip, 1979)
A (1981)
Would I...Bounce Back? (1981)
Q Quarters (Situation Two, 1981)
Tell Me Easter's on Friday (Situation Two, 1981)
Kites [as 39 Lyon Street] (1981)
Kitchen Person (Situation Two, 1981)
Message Oblique Speech (Situation Two, 1981)
White Car in Germany (Situation Two, 1981)
Party Fears Two (WEA, 1982) 全英9位
Club Country (WEA, 1982) 全英13位
18 Carat Love Affair/Love Hangover (WEA, 1982) 全英21位
Those First Impressions (1984) 全英43位
Waiting For the Love Boat (1984) 全英53位
Breakfast (1984) 全英49位
Take Me To the Girl (1985) 全英95位
Heart of Glass (1988) 全英56位
Fever (circa,1990) 全英81位
Fire to Ice (1990) 全英92位
Just Can't Say Goodbye (1990) 全英79位
参考文献
Doyle, Tom (1998). The Glamour Chase. Soho Square, London: Bloomsbury Publishing. ISBN 0-7475-3615-5.