日本陸上競技選手権大会
日本陸上競技選手権大会 | |
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2012年大会の模様 | |
主催 | 大日本体育協会(1913 - 1923) 全日本陸上競技連盟(1925 - 1940) 日本陸上競技連盟(1946 - ) |
主要スポンサー | 山崎製パン(2011 - ) |
創立 | 1913年 |
開催時期 | 6月 |
実施種目 | トラック競技, フィールド競技 |
種目数 | 36 |
日本陸上競技選手権大会(にほんりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい)は、陸上競技の日本一を決める大会である。日本陸上競技連盟主催、トラック競技・フィールド競技の男女合計36種目を実施する。毎年6月に開催し、夏季オリンピック・世界選手権などの国際大会開催年は日本代表の選考会を兼ねている。単に日本選手権とも呼ばれている。
目次
1 沿革
2 大会一覧
3 実施種目
4 大会記録
5 成績
6 出場資格
7 日本代表選考について
8 放送について
9 参考文献
10 出典・脚注
11 関連項目
12 外部リンク
沿革
第1回大会は大日本体育協会が主催し「第一回全国陸上競技大会」の名で1913年11月1日・2日に陸軍戸山学校新運動場(一周270m)を会場として19種目の競技を行った[1]。100m・400mなどに加えて、立高跳・立幅跳・ベースボール用球投といった種目を実施した[2]。この後、体育協会が第11回まで大会を主催した。体育協会と関東の私立大学との対立が影響し、1924年は大会が開催されなかった[2]。1925年に全日本陸上競技連盟が成立し、同連盟が第12回以降の大会を主催した[2]。第12回は女子の競技を開始した大会でもあり[2]、100m・走高跳・砲丸投など7種目を行っている。1928年の大会では人見絹枝が100m(12秒2)、走幅跳(5m98)の2種目で世界新記録を樹立している[1]。第二次世界大戦の影響により1941年の第28回大会が中止となり[3]、1942年の大会は行われたものの、1943年から1945年までの間は開催されなかった[3]。戦時中に全日本陸上競技連盟は財団法人日本体育会の一部門となっていたが[4]、戦後に日本陸上競技連盟が組織されて1946年に第1回国民体育大会を兼ねる形で大会を再開した[5]。年を追うごとに競技種目を整備し、直近では2006年の第90回大会に女子3000mSCを追加した。2001年の第85回大会以降の開催時期は6、7月となっている。戦前は関東と関西で主に行われていたが[6]、1947年に福岡県八幡市で開催されてからは地方で行われることが多くなった[7]。その後、1958年に国立競技場が完成すると長らく同所を中心とする首都圏開催で定着していたが[1]、1996年の第80回以降は全国各地の第1種公認陸上競技場での持ち回りに移行した。
大会一覧
年度 | 開催日程 | 開催地 | 備考 | |
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1 | 1913年 | 11月1日 - 2日 | 陸軍戸山学校 | 男子19種目を実施 |
2 | 1914年 | 11月22日 - 23日 | 陸軍戸山学校 | |
3 | 1915年 | 11月20日 - 21日 | 陸軍戸山学校 | 男子円盤投・やり投追加 |
4 | 1916年 | 9月2日 - 3日 | 東京・芝浦 | 男子110mH・十種競技追加 |
5 | 1917年 | 11月17日 - 18日 | 鳴尾運動場 | |
6 | 1918年 | 11月2日 - 3日 | 東京・芝浦 | 男子三段跳追加 |
7 | 1919年 | 11月8日 - 9日 | 鳴尾運動場 | |
8 | 1920年 | 11月27日 - 28日 | 東大農学部実科 | 男子4×400mH追加 |
9 | 1921年 | 11月19日 - 20日 | 東大農学部実科 | |
10 | 1922年 | 11月4日 - 5日 | 東大農学部実科 | |
11 | 1923年 | 11月10日 - 11日 | 東大農学部実科 | |
12 | 1925年 | 11月22日 - 23日 | 明治神宮外苑競技場 | 女子種目の開始、7種目を実施 |
13 | 1926年 | 5月8日 - 9日 | 大阪市立運動場 | |
14 | 1927年 | 8月6日 - 7日 | 明治神宮外苑競技場 | |
15 | 1928年 | 5月19日 - 20日 | 大阪市立運動場 | 男子400mH、女子800m・走幅跳・円盤投追加 |
16 | 1929年 | 11月1日 - 3日 | 明治神宮外苑競技場 | 女子80mH・やり投追加 |
17 | 1930年 | 10月25日 - 26日 | 大阪市立運動場 | |
18 | 1931年 | 11月1日 - 3日 | 明治神宮外苑競技場 | 男子3000mSC追加 |
19 | 1932年 | 5月25日、28日、29日 | 明治神宮外苑競技場 | 男子50km競歩追加 |
20 | 1933年 | 10月31日 - 11月3日 | 明治神宮外苑競技場 | |
21 | 1934年 | 10月20日 - 21日 | 甲子園南運動場 | 女子400m・五種競技追加 |
22 | 1935年 | 11月2日 - 4日 | 明治神宮外苑競技場 | |
23 | 1936年 | 10月30日 - 11月1日 | 明治神宮外苑競技場 | |
24 | 1937年 | 11月1日 - 3日 | 明治神宮外苑競技場 | |
25 | 1938年 | 9月24日 - 25日 | 甲子園南運動場 | |
26 | 1939年 | 10月30日 - 11月3日 | 第一高等学校 明治神宮外苑競技場 | |
27 | 1940年 | 10月30日 - 11月3日 | 明治神宮外苑競技場 | |
28 | 1941年 | 7月17日 - 7月19日 | 中百舌鳥総合運動場 | 中止[8] |
29 | 1942年 | 5月25日、28日、29日 | 中百舌鳥総合運動場 | |
30 | 1946年 | 11月2日 - 3日 | 西京極競技場 | 兼第1回国民体育大会 |
31 | 1947年 | 10月4日 - 5日 | 鞘ヶ谷陸上競技場 | |
32 | 1948年 | 8月14日 - 15日 | 山形県営競技場 | |
33 | 1949年 | 8月27日 - 28日 | 橿原公苑陸上競技場 | |
34 | 1950年 | 10月7日 - 8日 | 鴨池陸上競技場 | |
35 | 1951年 | 10月13日 - 14日 | 瑞穂公園陸上競技場 | |
36 | 1952年 | 10月4日 - 5日 | 岐阜県営陸上競技場 | |
37 | 1953年 | 10月10日 - 11日 | 明治神宮外苑競技場 | |
38 | 1954年 | 9月24日 - 26日 | 明治神宮外苑競技場 | |
39 | 1955年 | 10月22日 - 23日 | 王子陸上競技場 | 男子20km競歩追加 |
40 | 1956年 | 10月6日 - 7日 | 宮城野競技場 | |
41 | 1957年 | 10月5日 - 6日 | 王子陸上競技場 | |
42 | 1958年 | 10月11日 - 12日 | 国立競技場 | |
43 | 1959年 | 8月1日 - 2日 | 国立競技場 | |
44 | 1960年 | 7月1日 - 3日 | 国立競技場 | |
45 | 1961年 | 6月30日 - 7月2日 | 国立競技場 | |
46 | 1962年 | 10月12日 - 14日 | 大宮公園陸上競技場兼双輪場 | |
47 | 1963年 | 10月12日 - 10月15日 | 国立競技場 | 兼東京国際スポーツ大会(プレ五輪)[9] |
48 | 1964年 | 7月3日 - 5日 | 国立競技場 | |
49 | 1965年 | 10月15日 - 17日 | 国立競技場 | |
50 | 1966年 | 9月16日 - 18日 | 国立競技場 | |
51 | 1967年 | 9月22日 - 24日 | 国立競技場 | |
52 | 1968年 | 8月29日 - 9月1日 | 駒沢陸上競技場 国立競技場 | |
53 | 1969年 | 9月19日 - 21日 | 上尾運動公園陸上競技場 | 女子1500m追加、女子80mHを100mHに変更 |
54 | 1970年 | 5月29日 - 31日 | 国立競技場 | 女子4×400m追加 |
55 | 1971年 | 5月28日 - 30日 | 国立競技場 | |
56 | 1972年 | 6月2日 - 4日 | 国立競技場 | |
57 | 1973年 | 6月1日 - 3日 | 千葉県陸上競技場 | |
58 | 1974年 | 5月31日 - 6月2日 | 国立競技場 | |
59 | 1975年 | 5月30日 - 6月1日 | 国立競技場 | |
60 | 1976年 | 6月4日 - 6月6日 | 国立競技場 | |
61 | 1977年 | 10月28日 - 30日 | 国立競技場 | 女子3000m追加 |
62 | 1978年 | 10月28日 - 29日 | 国立競技場 | |
63 | 1979年 | 10月27日 - 28日 | 国立競技場 | 女子400mH追加 |
64 | 1980年 | 10月25日 - 26日 | 国立競技場 | |
65 | 1981年 | 10月24日 - 25日 | 国立競技場 | 女子10000m追加、五種競技を七種競技に変更 |
66 | 1982年 | 9月11日 - 12日 | 国立競技場 | |
67 | 1983年 | 10月1日 - 2日 | 国立競技場 | |
68 | 1984年 | 10月21日 - 22日 | 国立競技場 | |
69 | 1985年 | 5月31日 - 6月2日 | 国立競技場 | |
70 | 1986年 | 5月30日 - 6月1日 | 国立競技場 | |
71 | 1987年 | 6月13日 - 14日 | 国立競技場 | 女子三段跳・10km競歩追加 |
72 | 1988年 | 6月17日 - 19日 | 国立競技場 | |
73 | 1989年 | 6月17日 - 18日 | 国立競技場 | |
74 | 1990年 | 6月9日 - 10日 | 千葉県陸上競技場 | |
75 | 1991年 | 6月13日 - 16日 | 国立競技場 | |
76 | 1992年 | 6月12日 - 14日 | 国立競技場 | |
77 | 1993年 | 6月11日 - 13日 | 国立競技場 | |
78 | 1994年 | 6月10日 - 12日 | 国立競技場 | |
79 | 1995年 | 6月9日 - 11日 | 国立競技場 | 女子棒高跳・ハンマー投追加、3000mを5000mに変更 |
80 | 1996年 | 6月6日 - 9日 | 長居陸上競技場 | |
81 | 1997年 | 10月2日 - 5日 | 国立競技場 | |
82 | 1998年 | 9月30日 - 10月4日 | 熊本県民陸上競技場 | 女子10km競歩を20km競歩に変更 |
83 | 1999年 | 10月1日 - 3日 | 草薙総合運動場 | |
84 | 2000年 | 10月6日 - 8日 | 宮城スタジアム | |
85 | 2001年 | 6月8日 - 10日 | 国立競技場 | |
86 | 2002年 | 6月7日 - 9日 | 西部緑地公園陸上競技場 | |
87 | 2003年 | 6月6日 - 8日 | 横浜国際総合競技場 | |
88 | 2004年 | 6月4日 - 6日 | 布勢陸上競技場 | |
89 | 2005年 | 6月2日 - 5日 | 国立競技場 | |
90 | 2006年 | 6月30日 - 7月2日 | ユニバー記念競技場 | 女子3000mSC追加 |
91 | 2007年 | 6月29日 - 7月1日 | 長居陸上競技場 | |
92 | 2008年 | 6月26日 - 29日 | 等々力陸上競技場 | |
93 | 2009年 | 6月25日 - 28日 | 広島広域公園陸上競技場 | |
94 | 2010年 | 6月4日 - 6日 | 香川県立丸亀競技場 | |
95 | 2011年 | 6月10日 - 12日 | 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 | |
96 | 2012年 | 6月8日 - 10日 | 長居陸上競技場 | |
97 | 2013年 | 6月7日 - 9日 | 味の素スタジアム | |
98 | 2014年 | 6月6日 - 8日 | とうほう・みんなのスタジアム | |
99 | 2015年 | 6月26日 - 28日[10] | デンカビッグスワンスタジアム[11] | |
100 | 2016年 | 6月24日 - 26日 | パロマ瑞穂スタジアム[12][13] | |
101 | 2017年 | 6月23日 - 25日 | ヤンマースタジアム長居 | |
102 | 2018年 | 6月22日 - 24日 | 維新みらいふスタジアム[14] | |
103 | 2019年 | 6月27日 - 30日 | 博多の森競技場 | |
104 | 2020年 | 6月25日 - 28日 | ヤンマースタジアム長居 |
実施種目
- 100m
- 200m
- 400m
- 800m
- 1500m
- 5000m
- 10000m
- 110mハードル
- 100mハードル
- 400mハードル
- 3000mSC
- 走高跳
- 棒高跳
- 走幅跳
- 三段跳
- 砲丸投
- 円盤投
- ハンマー投
- やり投
トラック競技・フィールド競技の男女各18種目計36種目が実施される。次の種目は日時・会場を分離して実施されている。マラソンは年度によって日本陸上競技選手権大会を兼ねる大会が異なる[15]。
- 混成種目 - 日本陸上競技選手権大会混成競技
- リレー種目 - 日本陸上競技選手権リレー競技大会
- 競歩種目 - 日本陸上競技選手権大会50キロ競歩・日本陸上競技選手権大会男子20キロ 女子20キロ競歩
- 男子マラソン - 福岡国際マラソン・東京マラソン[16]・びわ湖毎日マラソン
- 女子マラソン - さいたま国際マラソン[17]・大阪国際女子マラソン・名古屋ウィメンズマラソン[18]
- クロスカントリー - 日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走
大会記録
種目 | 男子 | 女子 | ||||||||
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選手名 | 記録 | 年度 | 場所 | 選手名 | 記録 | 年度 | 場所 | |||
100m | 朝原宣治 サニブラウン・アブデル・ハキーム 山縣亮太 | 10.05 (+1.4 m/s) (+0.6 m/s) (+0.6 m/s) | 2002 2017 2018 | 金沢 大阪 山口 | ポーリン・デービス | 11.29 (0.0 m/s) | 1991 | 東京 | ||
200m | 末續慎吾 | 20.03 (+0.6 m/s) | 2003 | 横浜 | ポーリン・デービス | 22.73 (+0.7 m/s) | 1991 | 東京 | ||
400m | 高野進 | 44.78 | 1991 | 東京 | 丹野麻美 | 51.93 | 2005 | 東京 | ||
800m | ホセ・ルイス・バルボサ | 1:46.21 | 1991 | 東京 | 杉森美保 | 2:00.45 | 2005 | 東京 | ||
1500m | 奥山光広 | 3:38.88 | 1991 | 東京 | ツドリタ・キドウ | 4:07.77 | 1991 | 東京 | ||
5000m | サイモン・マイナ・ムニ | 13:14.18 | 1998 | 熊本 | 福士加代子 | 15:05.07 | 2004 | 鳥取 | ||
10000m | アロイス・ニジガマ | 27:26.26 | 1995 | 東京 | 新谷仁美 | 31:06.67 | 2013 | 調布 | ||
100mハードル | — | — | — | — | — | 紫村仁美 | 13.02 (-0.6 m/s) | 2013 | 調布 | |
110mハードル | 増野元太 | 13.40 (+0.0 m/s) | 2017 | 大阪 | — | — | — | — | — | |
400mハードル | サミュエル・マテテ | 48.08 | 1991 | 東京 | ニコレッタ・カルタス | 55.78 | 1991 | 東京 | ||
3000mSC | ダニエル・ジェンガ | 8:19.21 | 1994 | 東京 | 高見澤安珠 | 9:44.22 | 2016 | 名古屋 | ||
走高跳 | 醍醐直幸 | 2m33 | 2006 | 神戸 | 佐藤恵 | 1m94 | 1988 | 東京 | ||
棒高跳 | イゴール・ポタポビッチ 澤野大地 | 5m80 | 1990 2004 | 千葉 鳥取 | 我孫子智美 | 4m40 | 2012 | 大阪 | ||
走幅跳 | 寺野伸一 | 8m20 | 2004 | 鳥取 | ラリサ・ベレズナヤ | 7m03 | 1990 | 千葉 | ||
三段跳 | 山下訓史 | 17m15 | 1986 | 東京 | 花岡麻帆 | 14m04 | 1999 | 静岡 | ||
砲丸投 | セルゲイ・ニコラエフ | 19m02 | 1990 | 千葉 | 甄文華 | 19m40 | 1991 | 東京 | ||
円盤投 | アデワーレ・オルコジュ | 64m20 | 1991 | 東京 | 閔春鳳 | 59m94 | 1991 | 東京 | ||
ハンマー投 | 室伏広治 | 83m29 | 2003 | 横浜 | 綾真澄 | 66m32 | 2011 | 熊谷 | ||
やり投 | 新井涼平 | 84m54 | 2016 | 名古屋 | 海老原有希 | 62m36 | 2012 | 大阪 | ||
十種競技 | 右代啓祐 | 8308 | 2014 | 長野 | — | — | — | — | — | |
七種競技 | — | — | — | — | — | 中田有紀 | 5962 | 2004 | 鳥取 | |
4×100m | 法政大学 | 38.79 | 2015 | 横浜 | 東邦銀行 | 44.37 | 2012 | 横浜 | ||
(西垣佳哉, 大瀬戸一馬, 矢野琢斗, 長田拓也) | (佐藤真有, 千葉麻美, 青木沙弥佳, 渡辺真弓) | |||||||||
4×400m | 中央大学 | 3:05.02 | 2011 | 横浜 | 福島大学 | 3:34.70 | 2007 | 横浜 | ||
(加瀬宏二郎, 飯塚翔太, 木村淳, 鬼塚祐志) | (渡辺なつみ, 丹野麻美, 青木沙弥佳, 金田一菜可) | |||||||||
マラソン | 藤田敦史 | 2h06:51 | 2000 | 福岡 | 野口みずき | 2h21:18 | 2003 | 大阪 | ||
20km競歩 | 高橋英輝 | 1h18:03 | 2015 | 神戸 | 渕瀬真寿美 | 1h28:03 | 2009 | 神戸 | ||
50km競歩 | 山崎勇喜 | 3h40:12 | 2009 | 輪島 | — | — | — | — | — | |
[19][20][21][22][23][24][25][26][27][28][29][30][31][32] |
成績
- 日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (男子)
- 日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (女子)
出場資格
2013年現在、日本国籍を有する日本陸連登録競技者(日本で生まれ育った外国籍競技者を含む)でいずれかの条件を満たす必要がある。
- 当該種目の前回大会優勝者
参加標準記録Aを指定期間内に突破する- 地域選手権(近畿選手権・九州選手権などの大会)で3位以内に入り、参加標準記録Bを指定期間内に突破する
- 期限までに地域選手権が開催されていない場合は、前年の地域選手権で3位以内に入り、参加標準記録Bを指定期間内に突破する
など。ただし例外もある[33]。出場に際して前回大会優勝者は優勝種目に限り出場料が免除される。また、棄権する場合には事由や場合によっては診断書の添付が求められる。これらの届け出なしに棄権した選手は以後一定期間日本陸連及び協力団体主催の大会に出場できない場合がある。
- なお、2001年の大会までは外国籍の選手も「正式参加」として順位も認められていたが、2002年の大会からは外国籍の選手が出場しても「オープン参加」の扱いとなる[34]。
日本代表選考について
当大会は年度により各国際大会の日本代表選手選考競技会を兼ねて実施される。2013年現在、指定期間内に参加標準記録Aを突破し当大会で優勝した選手は代表内定となる[35]。また2013年第14回世界選手権の代表選考から日本陸連による派遣設定記録が導入され、記録はIAAFが定める世界選手権参加標準記録Aよりも高い数値に設定された。指定期間内に派遣設定記録をクリアし当大会で8位入賞以上の成績を残した選手は代表内定となる[36]。これら以外は日本陸連理事会の協議によって代表選手が決定される。選考基準・派遣人数は年度や各大会により異なる。詳細は各国際大会記事を参照。
放送について
NHKが放映権を持ち、各日とも後半をNHK総合テレビジョン及びNHK BS1で中継(2012年度のようにナイターで行われた場合、一部BS1などで放送されたこともある)。NHK総合では少なくとも土日は生中継となる。また、優勝インタビューもNHKアナウンサーが担当。- 1991年大会は、この後東京で開催された世界陸上競技選手権大会のホスト局を務めた日本テレビが、技術面のリハーサルを兼ねてメイン映像の制作を担当した(一部映像と実況・解説はNHKが担当)。このため、エンディングでは「制作著作:NHK 映像協力:日本テレビ」と表示されていた。
参考文献
日本陸上競技連盟 編 『日本陸上競技史』 日本体育社、1956年。
大島鎌吉他 『図説陸上競技事典 上巻』 講談社 1971年
日本陸上競技連盟七十年史編集委員会 編 『日本陸上競技連盟七十年史』 日本陸上競技連盟、1995年。
『日本陸上競技選手権 100回記念 MEMORIAL BOOK』 日本陸上競技連盟、2016年。ISBN 978-4-909043-00-9。
出典・脚注
- ^ abc七十年史、348頁
- ^ abcd100回記念、88頁
- ^ ab100回記念、90頁
^ 日本陸上競技史、37頁
^ 日本陸上競技史、41頁
^ 日本陸上競技史、42頁
^ 日本陸上競技史、42-43頁
^ 開催は決まっていたが、7月に文部省の通達により全国規模のスポーツ大会が中止となったため。
^ 100回記念、94頁
^ 世界リレーの影響で織田記念の日程前倒し 日刊スポーツ 2014年9月20日閲覧
^ 2014年1月をもって「東北電力ビッグスワンスタジアム」から名称変更。(命名権の新スポンサーが決定したため)
^ 来年、埼玉で国際女子マラソン デイリースポーツd 2014年12月22日
^ 2015年4月1日にネーミングライツで名称変更。
^ 2018年1月よりネーミングライツで維新百年記念公園陸上競技場より名称変更。
^ 100回記念、110頁
^ 旧・東京国際マラソン
^ 旧・東京国際女子マラソン→横浜国際女子マラソン
^ 旧・名古屋国際女子マラソン
^ 第96回日本陸上競技選手権大会兼ロンドンオリンピック代表選手選考競技会競技結果 日本陸上競技連盟. 2012年12月13日閲覧.
^ 男子 十種競技 日本陸上競技連盟. 2012年12月13日閲覧.
^ 女子 七種競技 日本陸上競技連盟. 2012年12月13日閲覧.
^ 競技結果 男子 4×100m 決勝 日本陸上競技連盟. 2012年12月13日閲覧.
^ 競技結果 女子 4×100m 決勝 日本陸上競技連盟. 2012年12月13日閲覧.
^ 競技結果 男子 4×400m 決勝 日本陸上競技連盟. 2012年12月13日閲覧.
^ 競技結果 女子 4×400m 決勝 日本陸上競技連盟. 2012年12月13日閲覧.
^ 過去の優勝者・記録 日本陸上競技連盟. 2012年12月13日閲覧.
^ 大阪国際女子マラソン史 大阪マラソン. 2012年12月13日閲覧.
^ 第97回日本選手権男女20km競歩 日本陸上競技連盟. 2014年7月31日閲覧.
^ 日本選手権女子20km競歩 日本陸上競技連盟. 2012年12月13日閲覧.
^ 日本選手権50km競歩 日本陸上競技連盟. 2012年12月13日閲覧.
^ 第100回日本陸上選手権大会 日本陸上競技連盟. 2016年7月8日閲覧.
^ 第99回日本陸上競技選手権リレー競技大会 リザルト 日本陸上競技連盟. 2016年7月8日閲覧.
^ 第97回日本陸上競技選手権大会 参加資格 日本陸上競技連盟 2013年1月10日閲覧
^ 100回記念、110-111頁
^ 第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン) 日本代表選手選考要項 日本陸上競技連盟. 2012年12月13日閲覧
^ 第14回世界陸上競技選手権大会 (2013/モスクワ) 日本代表選手選考要項 日本陸上競技連盟. 2013年6月10日閲覧
関連項目
- 全日本実業団対抗陸上競技選手権大会
- 日本学生陸上競技対校選手権大会
- 全国高等学校総合体育大会陸上競技大会
- 日本室内陸上競技選手権大会
外部リンク
第101回日本陸上競技選手権大会 - 日本陸上競技連盟
第97回日本陸上競技選手権大会 参加標準記録 - 日本陸上競技連盟
第14回世界陸上競技選手権大会 派遣設定記録 - 日本陸上競技連盟
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男子歴代優勝者 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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女子歴代優勝者 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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