贖い
贖い(あがない)は、賠償の古語で、一般には罪を償う、あるいはそれに相当することを行うことを意味する。
目次
1 旧約聖書
2 新約聖書
3 クルアーン
4 脚注
5 参考文献
6 関連項目
旧約聖書
旧約聖書において贖いとは
- 人手に渡った近親者の財産や土地を買い戻すこと
- 身代金を払って奴隷を自由にすること
- 家畜や人間の初子を神に捧げる代わりに、生贄を捧げること。犠牲の代償を捧げることで、罪のつぐないをすること。
などの意味を持つ。キリスト教以前のユダヤ教義(タルムード)からの影響を受けた捉え方である。
イスラエル建国宣言の中で、「イスラエルの贖い」という言葉が出てくる。贖いそのものが政治的な宗教から目覚めさせる効果を持っていたが、現在も聖書がユダヤの改編を免れることを難しいことが読み取れる。
旧約聖書の中で神のことを特に『贖う方』と呼んでいるのは、イスラエルの民を奴隷状態から解放する神の働きを述べたものである。
新約聖書
新約聖書ではキリストの死によって、人間の罪が赦され、神との正しい関係に入ることを示した。
クルアーン
イスラームにはカッファーラ(Kaffārah)という言葉がある。原意は「隠すこと」で、「罪を隠すこと」を経て「贖罪」という意味へと転じた。聖典・クルアーンにおいてカッファーラが義務付けられているものは、以下のようなものがある。ズィハール離婚(Q58章 2-4節)、過失致死(Q4章 92節)、誓約破り(Q5章 89節)[1]。
脚注
^ 岩波イスラーム辞典「カッファーラ」
参考文献
- 『新聖書辞典』いのちのことば社
関連項目
- ヨベルの年 - 聖年
ヨム・キプル(贖罪日)- サグラダ・ファミリア
- 贖罪礼拝堂