この項目では、音楽プロデューサーについて説明しています。その他の用法については「ジョージ・マーティン (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ジョージ・マーティン George Martin
『ビートルズ・ラブ』のバックステージで。
基本情報
出生名
George Henry Martin
生誕
(1926-01-03 ) 1926年1月3日
出身地
イングランド ロンドン
死没
(2016-03-08 ) 2016年3月8日(90歳没)
ジャンル
ロック クラシック
職業
音楽プロデューサー 編曲家、作曲家 ミュージシャン
担当楽器
オーボエ ピアノ キーボード
活動期間
1950年 - 2016年
レーベル
EMI、パーロフォン
ジョージ・マーティン (Sir George Henry Martin 、CBE、1926年1月3日 - 2016年3月8日)は、イギリスの音楽プロデューサー。
ビートルズのほぼ全作品のプロデューサーを務め「5人目のビートルズ」と称される人物[1] 。1996年に音楽界への貢献でイングランド国王よりナイトの勲位を授与され、サー (Sir)の称号が与えられた[1] 。
1965年にアソシエイテッド・インディペンデント・レコーディング(AIR)を設立。後に取締役会長を務めた。
目次
1 人物
2 ビートルズ関連事項
3 プロデュースした代表的なアーティスト
4 脚注
5 外部リンク
人物
ロンドンのハイベリー生まれ。6歳で音楽に興味を持ち、8歳からピアノ指導を受ける。しかし母親とピアノ講師と折り合いが悪く、その後は独学でピアノを学んだ。当初から音楽家になる気持ちはなく、17歳でイギリス海軍艦隊航空隊へ入隊。第二次世界大戦従軍前に終戦を迎え除隊。退役軍人補償金を得てギルドホール音楽演劇学校へ入学した。ギルドホール音楽演劇学校ではクラシック音楽の基礎を学びながら、オーボエとピアノを専攻。同校在学中の1948年に最初の妻シーナ・チザムと結婚している(後に二人の子を儲けその後離婚。1966年に再婚し二番目の妻との間にも二子を儲ける)。オーボエ奏者として活動した後、BBC音楽部門勤務を経て、1950年にEMIへ入社。アビー・ロード・スタジオで多くのレコーディングに携わる[2] 。
1955年にEMI傘下パーロフォンのマネージャーとなり、コメディ俳優のピーター・セラーズらの作品などコメディ色の強いレコードの制作を多く手がけ実績を積んだ。この頃の逸話として、『戦場にかける橋』のパロディ作品を作った際、収録曲「クワイ河のマーチ」が上層部からクレームを受け、既に録音し終えていた曲中の「クワイ(Kwai)」というフレーズから「K」の部分だけ削除して「ワイ河のマーチ」に作り直したというエピソードがある。
1962年にビートルズを見出したことによりプロデューサーとして大成功を収め、1965年にはEMIから独立した(ビートルズのプロデュースは継続する)。その後もジェフ・ベック、アメリカ、チープ・トリック、ポール・マッカートニーなどのプロデュースを手がける。1997年、ダイアナ妃を追悼したエルトン・ジョンの「キャンドル・イン・ザ・ウィンド97」が、マーティンにとってはイギリスにおける30曲目のチャート1位作品となった。
1998年、ビートルズのトリビュート盤『イン・マイ・ライフ』を息子のジャイルズと共にプロデュースし、自分の名義で発表。ジェフ・ベック、セリーヌ・ディオン、ヴァネッサ・メイ、BONNIE PINK、フィル・コリンズらが参加した。
1999年、聴力の衰えを理由にプロデューサー・エンジニアを引退。その後は講演会でのパネル活動を主軸にする。
2016年3月8日、死去。90歳没[3] [1] 。
ビートルズ関連事項
ビートルズは1962年にデッカのオーディションに不合格となったものの、その後にマネージャーのブライアン・エプスタインがジョージ・マーティンへの売り込みに成功。彼のビートルズのデモテープに対する第一印象は「ひどかった」というものであったが、マーティンはビートルズのメンバーと直接面会していないにもかかわらず、ビートルズにレコーディングを要請した。同年6月6日、ビートルズをEMIスタジオに呼び、多くの曲を演奏させてビートルズの演奏技術を確かめた後、その場でデビュー曲のレコーディングを行った。その後「実際に対面した途端に恋をしてしまった」と語った彼はビートルズと契約した[2] 。それは長きにわたる関係の始まりであった。ちなみに、そのとき緊張していた彼らにマーティンは「何か気に入らないことがあるか?」と尋ねたが、ジョージ・ハリスンの回答は「あなたのネクタイが気に入らないね!」であった。
マーティンは、最初のレコーディング時のドラマー、ピート・ベストの演奏が気に入らず、レコーディングには使えないことを指摘し、マーティンのこの指摘が直接的な引き金となってピート・ベストが解雇され、あらたにリンゴを加入させるというメンバー再編となったと報道されていたが、後に発表されたジョージ・マーティンの自伝『耳こそすべて(All You Need Is Ears)』によれば、マーティンはベストの脱退に関してはまったく関与していないと語っている。現在ではピートの脱退はマーティンの示唆によるもの、という説はほぼ否定されている。
マーティンの音楽的専門知識は、ビートルズの天賦の才能と達成しようと考えていたサウンドとのギャップを満たすことを助けた。ビートルズの楽曲におけるクラシック的アプローチやオーケストレーション、複雑なサウンド・エフェクトの多くは、マーティンとの共同作業によるものであった。代表的な例として「ペニー・レイン」におけるピッコロ・トランペットのソロがある。「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」ではテンポもキーも違った二つの曲を一つの曲にする離れ業を行うなど、メンバーからの困難なリクエストに応え、その音楽的な成功に大きく貢献した(実際はジェフ・エメリックの手腕によるところも大きい)。自身は「曲のアレンジについて、ポールは音楽的に解り易く説明してくれたので、それに基づいて譜面を書けばよかったけど、ジョンは曲のイメージを抽象的に説明することが多く、彼のアイディアを実現するのには少々苦労した」と振り返っている。
プロデュースした代表的なアーティスト
ビートルズ
ウイングス
ポール・マッカートニー
リンゴ・スター
アメリカ
チープ・トリック
ジェフ・ベック
YOSHIKI
ピーター・セラーズ
セリーヌ・ディオン
エルトン・ジョン
シラ・ブラック(en:Cilla Black)
マハヴィシュヌ・オーケストラ
ウルトラヴォックス
脚注
^ a b c 「『5人目のビートルズ』死去――ジョージ・マーティンさん90歳」(朝日新聞、2016年3月10日号・39面)
^ a b 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1998年7月号より。
^ “「5人目のビートルズ」ジョージ・マーティンさん死去 90歳”. スポニチアネックス (2016年3月9日 ). 2016年3月9日 閲覧。
外部リンク
Sir George Martin Presents
ジョージ・マーティン - Discogs
ビートルズ
ジョン・レノン (ギター・ボーカル) - ポール・マッカートニー (ボーカル・ベース・ギター) - ジョージ・ハリスン (ギター・ボーカル) - リンゴ・スター (ドラムス・ボーカル)
前メンバー
ピート・ベスト(ドラムス) - スチュアート・サトクリフ(ベース)
シングル
ビートルズのシングル
UK盤A面
1960年代
ラヴ・ミー・ドゥ · プリーズ・プリーズ・ミー · フロム・ミー・トゥ・ユー · シー・ラヴズ・ユー · 抱きしめたい · キャント・バイ・ミー・ラヴ · ア・ハード・デイズ・ナイト · アイ・フィール・ファイン · 涙の乗車券 · ヘルプ! · デイ・トリッパー / 恋を抱きしめよう · ペイパーバック・ライター · イエロー・サブマリン / エリナー・リグビー · ストロベリー・フィールズ・フォーエバー / ペニー・レイン · 愛こそはすべて · ハロー・グッドバイ · レディ・マドンナ · ヘイ・ジュード · ゲット・バック · ジョンとヨーコのバラード · サムシング / カム・トゥゲザー
1970年代
レット・イット・ビー · イエスタデイ · バック・イン・ザ・U.S.S.R. · サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド / ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
1980年代
ザ・ビートルズ・ムービー・メドレー · ラヴ・ミー・ドゥ (リイシュー) · ベイビー・イッツ・ユー
1990年代
フリー・アズ・ア・バード · リアル・ラヴ
UK盤B面
1960年代
P.S.アイ・ラヴ・ユー · アスク・ミー・ホワイ · サンキュー・ガール · アイル・ゲット・ユー · ジス・ボーイ(こいつ) · ユー・キャント・ドゥ・ザット · 今日の誓い · シーズ・ア・ウーマン · イエス・イット・イズ · アイム・ダウン · レイン · ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン · アイ・アム・ザ・ウォルラス · ジ・インナー・ライト · レボリューション · ドント・レット・ミー・ダウン · オールド・ブラウン・シュー
1970年代
ユー・ノウ・マイ・ネーム · 恋する二人 · ツイスト・アンド・シャウト · ア・デイ・イン・ザ・ライフ
1980年代
すてきなダンス · P.S.アイ・ラヴ・ユー(リイシュー)
1990年代
アイル・フォロー・ザ・サン / デヴィル・イン・ハー・ハート / ボーイズ · アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア / ジス・ボーイ(こいつ)/ クリスマスタイム・イズ・ヒア・アゲイン · ベイビーズ・イン・ブラック / イエロー・サブマリン / ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
アルバム
ビートルズのアルバム
スタジオ・アルバム
プリーズ・プリーズ・ミー
ウィズ・ザ・ビートルズ
ハード・デイズ・ナイト
ビートルズ・フォー・セール
ヘルプ!
ラバー・ソウル
リボルバー
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
マジカル・ミステリー・ツアー
ザ・ビートルズ
イエロー・サブマリン
アビイ・ロード
レット・イット・ビー
アメリカ盤
イントロデューシング・ザ・ビートルズ
ミート・ザ・ビートルズ
ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム
サムシング・ニュー
ビートルズ物語
ビートルズ '65
ジ・アーリー・ビートルズ
ビートルズ VI
イエスタデイ・アンド・トゥディ
ヘイ・ジュード
日本盤
ビートルズ!
ビートルズ No.2!
ビートルズ No.5!
ステレオ! これがビートルズ Vol.1
ステレオ! これがビートルズ Vol.2
ザ・ビートルズ/グレイテスト・ヒッツ
ザ・ビートルズ・ビート
シルヴァー・ビートルズ
ビートルズ・イン・イタリー
コンピレーション
オールディーズ
ザ・ビートルズ1962年〜1966年
ザ・ビートルズ1967年〜1970年
ロックン・ロール・ミュージック
ロックン・ロール・ミュージック Vol.1
ロックン・ロール・ミュージック Vol.2
ラヴ・ソングス
レアリティーズ
レアリティーズ Vol.2
ビートルズ バラード・ベスト20
リール・ミュージック
20グレイテスト・ヒッツ
ザ・ビートルズ・アンソロジー1
ザ・ビートルズ・アンソロジー2
ザ・ビートルズ・アンソロジー3
ザ・ビートルズ1
パスト・マスターズ(Vol.1 - Vol.2)
ライブ・アルバム
デビュー! ビートルズ・ライヴ'62
ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!
ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC
オン・エア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2
リミックス・アルバム
イエロー・サブマリン 〜ソングトラック〜
レット・イット・ビー...ネイキッド
ラヴ
ボックス・セット
リヴァプールより愛を込めて ザ・ビートルズ・ボックス
シングル・コレクション・ボックス
EP コレクション・ボックス
ザ・キャピトル・アルバムス Vol.1
ザ・ビートルズ '64 BOX
ザ・ビートルズ ’65 BOX
ザ・ビートルズ BOX
ザ・ビートルズ MONO BOX
ザ・ビートルズ USB BOX
映画
ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! · ヘルプ!4人はアイドル · マジカル・ミステリー・ツアー · イエロー・サブマリン · レット・イット・ビー
プロデューサー
ジョージ・マーティン · フィル・スペクター · クリス・トーマス · ジェフ・リン
エンジニア
ノーマン・スミス · ジェフ・エメリック · ケン・スコット · フィル・マクドナルド · アラン・パーソンズ
スタジオ・スタッフ
ケン・タウンゼント
マネージメント
ブライアン・エプスタイン · マル・エヴァンズ · アラン・クライン
アップル
ニール・アスピノール · ジェフ・ジョーンズ(英語版) · アリステア・テイラー(英語版) · アラン・オルドリッジ · デレク・テイラー(英語版)
アップル・レコーズ
ジェームス・テイラー · ジャッキー・ロマックス · デイヴィッド・ピール · ドリス・トロイ · バッドフィンガー · ビリー・プレストン · メリー・ホプキン · ラヴィ・シャンカル · ロニー・スペクター
夫人または恋人
アストリット(アストリッド)・キルヒヘル(Astrid Kirchherr) · オノ・ヨーコ · オリヴィア・トリニアード・アリアス · ジェーン・アッシャー · シンシア・レノン · バーバラ・バック · パティ・ボイド · ヒーサー・ミルズ · メイ・パン · モーリン・スターキー · リンダ・マッカートニー
関連人物
アラン・ウィリアムス · アンディ・ホワイト · エリック・クラプトン · クラウス・フォアマン · ケン・マンスフィールド · 斉藤早苗 · ジミー・ニコル · デイヴ・デクスター・ジュニア · ディック・ジェイムス · トニー・シェリダン · トニー・バーロウ · ニッキー・ホプキンス · ハリー・ニルソン · ピーター・ショットン · ピーター・ブラウン · ベルト・ケンプフェルト · マジック・アレックス · マハリシ・ヨギ · ミミ・スミス · リー・イーストマン · リチャード・レスター · ローリー・ストーム
スタジオ&レーベル
アビー・ロード・スタジオ · EMI · パーロフォン · カルダーストーン・プロダクションズ · ヴィージェイ・レコード · キャピトル・レコード · アップル・レコード
関連項目
クオリーメン · レノン=マッカートニー · ザ・ビートルズ・アンソロジー · 日本公演(テレビ番組) · リバプールサウンド · ルーフトップ・コンサート · ゲット・バック・セッション · バック・ビート · アップル・コア · デッカ・レコード · NEMSエンタープライズ · ザ・ビートルズ・クラブ · ビートルマニア · 5人目のビートルズ · ポール死亡説 · 解散問題 · 海賊盤 · キャヴァーン・クラブ
キャラクター
サージェント・ペパー · ビリー・シアーズ
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プロデューサー
ハリー・サルツマン - アルバート・R・ブロッコリ - マイケル・G・ウィルソン - バーバラ・ブロッコリ
作曲家
モンティ・ノーマン - ジョン・バリー - ジョージ・マーティン - マーヴィン・ハムリッシュ - ビル・コンティ - マイケル・ケイメン - エリック・セラ - デヴィッド・アーノルド - トーマス・ニューマン
脚本家
リチャード・メイボーム - ロアルド・ダール - トム・マンキーウィッツ - ポール・ハギス - ニール・パーヴィス - ロバート・ウェイド - ジョン・ローガン
タイトル・デザイナー
モーリス・ビンダー - ロバート・ブラウンジョン - ダニエル・クラインマン - MK12
その他
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