スプリームス





































スプリームス

The Supremes 1966.JPG
左からフローレンス・バラード、メアリー・ウィルソン、ダイアナ・ロス

基本情報
別名
ザ・プライメッツ
ダイアナ・ロス&スプリームス
出身地
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国・ミシガン州デトロイト
ジャンル
ポップ、R&B、ソウル、ドゥーワップ、ディスコ
活動期間
1959年 - 1977年
レーベル
Lu Pine(プライメッツ)
モータウン(スプリームス)
共同作業者
テンプテーションズ、フォー・トップス、マーヴェレッツ
旧メンバー
フローレンス・バラード
ダイアナ・ロス
メアリー・ウィルソン
ベティ・マグロウン
バーバラ・マーティン
シンディ・バードソング
ジーン・テレル
リンダ・ロウレンス
シェリー・ペイン
スーゼイ・グリーン

ザ・スプリームス(The Supremes)は、アメリカの黒人系女性ボーカル・グループ。1959年結成、1977年解散。長い活動期間の中で所属レコード会社や音楽性は何度か変わっているが、その全盛期は1964年から1969年までである。


「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第96位。


日本では従来、 supreme (「最高位の、最大級の」の意)の英音 [s(j)ʊpɹíːmz, s(j)uː-] から“シュープリームス”と表記されていた。21世紀に入り、米音 [səpɹíːmz, sʊ-] に近づけて“スプリームス”と表記する例が多いが、より正確には“ザ・スプリームズ ”である。




目次






  • 1 歴史


  • 2 メンバーの変遷


  • 3 ミュージカル化と映画化


  • 4 主なヒット曲


  • 5 ディスコグラフィ


    • 5.1 Studio albums


    • 5.2 Live albums


    • 5.3 Compilation albums


    • 5.4 Soundtracks




  • 6 関連項目


  • 7 脚注





歴史


1959年、ザ・プライメッツ(The Primettes)として結成。オリジナルメンバーは、ダイアナ・ロスとメアリー・ウィルソン、フローレンス・バラードにベティ・マグロウンの4人。ベディはすぐバーバラ・マーティンに替わり、そのバーバラも抜けて1961年、ザ・スプリームス[1]と改名してモータウンと契約した頃には3人組となっていた。


スプリームスは、モータウンの社長ベリー・ゴーディ・ジュニアの強力なプッシュを受け、ホーランド=ドジャー=ホーランドの作曲・プロデュースの下でヒットを連発した。そして、1964年6月発売の「愛はどこへ行ったの」が、初の全米No.1となったのを皮切りに、シングルが5作連続全米No.1を記録、スプリームスは一躍全米のアイドルグループとなる。60年代の代表的なヒット曲には「ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ」「恋はあせらず」「ベイビー・ラブ」などがある。


その後、1969年のダイアナ脱退前の最後のシングルとなった「またいつの日にか(Someday We'll Be Together)」まで、合計12作の全米No.1ヒットを生み出した。


1967年、ベリーのダイアナだけを前面に押し出した売り方に不満を募らせ、アルコール中毒に陥ったフローレンスが解雇され、シンディ・バードソングが加入。グループ名も、ダイアナ・ロス&ザ・スプリームス(Diana Ross & the Supremes)となった。フローレンスは、その後ソロ歌手として2枚のシングルを出したがヒットせず、1976年に亡くなっている(この悲劇を脚色して描いたのが、ミュージカル「ドリームガールズ」である)。1969年には、ダイアナが独立し、ソロに転向・替わりのリード歌手としてジーン・テレルが加わる。


ダイアナの抜けた70年代以後のザ・スプリームスは、ベリーの強力な後ろ盾を失ったことで次第にヒット・チャートからは遠ざかったものの、メアリーをリーダーとしてメンバーを入れ替えながら活動を続けた。1972年には、シンディの代わりにリンダ・ロウレンスが参加。1973年、ジーンとリンダが脱退し、再参加となるシンディとシェリー・ペインが加入。1976年には、再びシンディが抜け、代わりにスーゼイ・グリーンが参加した。


1977年、最後のオリジナルメンバーであったメアリーが独立を決意し、ロンドンでフェアウェル・コンサートが行われた。一般的には、この時点でスプリームスの歴史は幕を閉じたとされている。


1986年、元メンバーであるジーンとシェリー、リンダの3人が集まり、新たにスプリームスとして活動を再開する。オリジナルメンバーのいないこのスプリームスは、The FLOS(The Former Ladies of the Supremes 、「元・スプリームスの淑女たち」の略)と呼ばれて、オリジナルとは区別されている。ジーンの引退など、若干のメンバーチェンジを経て、このグループは現在も活動を続けている。


一方、全盛期のメンバーであるダイアナとメアリー、シンディの3人での再結成の動きもなくはなかったが、1983年、NBCテレビの特番での騒動をきっかけに、ダイアナとメアリーの不仲が表面化し、マスコミで報じられた。


1988年、ロックの殿堂入りを果たす。


2000年、ダイアナは、スプリームス再結成ツアーの計画にメアリーとシンディを誘ったが、プロモーターの提示するダイアナとの待遇の違いから2人は固辞、代わりにFLOSからリンダとシェリーが加わったが、高価なチケット代金に加えて全盛期のメンバーでない2人への風当たりは強く、この中途半端な再結成プロジェクトは、ツアー半ばで打ち切られた。



メンバーの変遷






ミュージカル化と映画化


彼女達をモデルとしたミュージカル『ドリームガールズ』が、1981年に初演。2006年には、映画版『ドリームガールズ』が公開された。ダイアナをモデルとしたディーナ・ジョーンズ役に、ビヨンセ・ノウルズ、フローレンス・バラードをモデルとしたエフィ・ホワイト役にジェニファー・ハドソン、メアリー・ウィルソンをモデルとしたローレル・ロビンソン役にアニカ・ノニ・ローズ、シンディ・バードソングをモデルとしたミシェル・モリス役にシャロン・リールが配役。 なお、スプリームスを売り出した、モータウンの創設者ベリー・ゴーディ・ジュニアをモデルとしたカーティス・テイラー・ジュニア役にジェイミー・フォックスが配役されている。


他にも、スプリームスから着想を得た作品としては1976年の音楽映画『スパークル(英語版)』がある(2012年に『ホイットニー・ヒューストン/スパークル』としてリメイクされている)。ただし、こちらは「1950年代から1960年代にかけてのデトロイトを舞台にした黒人女性ボーカル3人グループの物語」というだけで、スプリームスの実話とは無関係の完全なフィクションである。



主なヒット曲




  • When the Lovelight Starts Shining Through His Eyes (1963) - 邦題「恋のキラキラ星」
    3人組として初のヒット曲。


  • Where Did Our Love Go (1964) - 邦題「愛はどこへ行ったの」

  • Baby Love (1964) - 邦題「ベイビー・ラヴ」

    安室奈美恵が、「NEW LOOK」としてサンプリング(リメイク)して発表


  • Come See About Me (1964)- 「カム・シー・アバウト・ミー」」

  • Stop! In the Name of Love (1965) - 邦題「ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ」
    イギリスのグループ、Holliesがカバーしてヒットさせた。


  • Back in My Arms Again (1965) - 邦題「涙のお願い」

  • I Hear a Symphony (1966) - 邦題「一人ぼっちのシンフォニー」

  • You Can't Hurry Love (1966) - 邦題「恋はあせらず」

    フィル・コリンズがカバー。83年にヒット。


  • My World Is Empty Without You (1966) - 邦題「二人だけの世界」

  • Love Is Like an Itching in My Heart (1966) - 邦題「乱れるハート」

  • You Keep Me Hangin' On (1966) - 邦題「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」
    日本では大胆なアレンジを加えた、サイケデリック・ロック・バンド、ヴァニラ・ファッジのカヴァーの方が知られていた時期があった。


  • Love is Here and Now You're Gone (1967) - 邦題「恋ははかなく」

    マイケル・ジャクソンがアルバム『ガット・トゥ・ビー・ゼア』でカバー。


  • The Happening (1967) - 邦題「恋にご用心」

  • Some Things You Never Get Used to (1968) - 邦題「愛の終着駅」

  • Love Child (1968) - 「ラブ・チャイルド」

    スウィート・センセーションがカバー。


  • I'm Gonna Make You Love Me (1968):テンプテーションズと共演したヒット曲。

  • I'm Livin' in Shame (1969) - 邦題「スラムの小鳩」

  • The Composer (1969)

  • Someday We'll Be Together (1969) - 邦題「またいつの日にか」
    これ以降は、ダイアナ脱退後の楽曲。


  • Up the Ladder to the Roof (1970) - 邦題「愛の階段」

  • Stoned Love (1970)
    全米7位を記録した、ダイアナ脱退後のスプリームスの代表曲。


  • Bad Weather (1973)

    スティービー・ワンダーによる作曲。


  • I'm Gonna Let My Heart Do the Walking (1976)



ディスコグラフィ



Studio albums











































































































































































































Year
Title
Peak chart positions
US US
R&B
UK
The Supremes
1962

Meet The Supremes


8
1964

Where Did Our Love Go
2
1


A Bit of Liverpool
21
5

1965

The Supremes Sing Country, Western and Pop
79



We Remember Sam Cooke
75
5


More Hits by The Supremes
6
2


Merry Christmas 1



1966

I Hear a Symphony
8
1


The Supremes A' Go-Go
1
1
15
1967

The Supremes Sing Holland–Dozier–Holland
6
1
15

The Supremes Sing Rodgers & Hart
20
3
25
Diana Ross & the Supremes
1968

Reflections
18
3
30

Diana Ross & the Supremes Sing and Perform "Funny Girl"
150
45


Diana Ross & the Supremes Join The Temptations 2
2
1
1

Love Child
14
3
13
1969

Let the Sunshine In
24
7


Together 2
28
6
28

Cream of the Crop
33
3

The Supremes
1970

Right On
25
4


The Magnificent 7 3
113
18
6

New Ways but Love Stays
68
12

1971

The Return of the Magnificent Seven 3
154
18


Touch
85
6
40

Dynamite 3
160
21

1972

Floy Joy
54
12


The Supremes Produced and Arranged by Jimmy Webb
129
27

1975

The Supremes
152
25

1976

High Energy
42
24


Mary, Scherrie & Susaye




"—" denotes the album failed to chart or was not released



  • 1 Peaked at number six on Billboard magazine's Top Holiday Albums chart.


  • 2 Diana Ross & the Supremes with The Temptations.


  • 3 The Supremes with the Four Tops.



Live albums










































Year
Title
Peak chart positions
US US
R&B
UK
1965

The Supremes at the Copa
11
6

1968

Live at London's Talk of the Town
57
6
6
1970

Farewell
46
31

1973

The Supremes Live! In Japan 1




"—" denotes the album failed to chart or was not released


  • 1Japan-only; released in the US by Motown in 2004


Compilation albums


































































































































































































































Year
Title
Peak chart positions
US US
R&B
UK
1967

Greatest Hits
1
1
1
1969

Greatest Hits Vol. 3
31
5

1974

Diana Ross & the Supremes Anthology (version one)
66
24

1977

20 Golden Greats 1


1
1978

At Their Best



1984

20 Greatest Hits – Compact Command Performances



1985

Diana Ross & the Supremes: 25th Anniversary Collection
112
61

1986

Diana Ross & the Supremes Anthology (version two)



1987

The Never-Before-Released Masters 2



1988

Love Supreme 1


10
1991

The Supremes ('70s): Greatest Hits and Rare Classics 1



1995

The Best of Diana Ross & the Supremes: Anthology (version three)



1997

The Ultimate Collection



1998

40 Golden Motown Greats 1


35
2000

The Supremes 3




20th Century Masters: The Best of Diana Ross & the Supremes, Vol. 1




20th Century Masters: The Best of Diana Ross & the Supremes, Vol. 2



2001

Diana Ross & the Supremes Anthology (version four)



2002

The '70s Anthology



2003

Diana Ross & the Supremes: The No. 1's
72
63
15
2004

Joined Together: The Complete Studio Duets 4




There's a Place for Us 5



2005

The Supremes: Gold 6



2006

This Is the Story: The '70s Albums, Vol. 1 – 1970–1973: The Jean Terrell Years 7



2007

Diana Ross & the Supremes Remixes 8



2008

Let the Music Play: Supreme Rarities 9




The Definitive Collection



2009

Magnificent: The Complete Studio Duets 10



2010

Icon: Diana Ross & the Supremes



2011

Let Yourself Go: The '70s Albums, Vol 2 – 1974–1977: The Final Sessions 11




50th Anniversary: The Singles Collection 1961–1969




"—" denotes the album failed to chart or was not released



  • 1 UK-release.


  • 2 A compilation of previously unreleased songs including a majority of songs from the unreleased Disney Classics sessions.


  • 3 A four-disc box-set.


  • 4 A compilation of all recordings from Diana Ross & The Supremes & The Temptations made during the 1960s.


  • 5 Originally scheduled for release in 1965 as a studio album.


  • 6 A compilation of Greatest Hits, Greatest Hits Vol. 3 and At Their Best.


  • 7 A compilation of Right On, New Ways but Love Stays, Floy Joy, Produced and Arranged by Jimmy Webb and the previously unreleased Promises Kept sessions, together with three non-album tracks.


  • 8 Japanese collection containing remixes of Supremes and solo Diana Ross recordings.


  • 9 A compilation of unreleased recordings and rarities.


  • 10 A compilation of all recordings from The Supremes & the Four Tops made during the 1970s.


  • 11 A compilation of The Supremes, High Energy and Mary Scherrie & Susaye with several unreleased and alternate versions.



Soundtracks




























Year
Title
Peak chart positions
US US
R&B
UK
1968

TCB 1
1
1
11
1969

G.I.T. on Broadway 1
38
4


"—" denotes the album failed to chart or was not released


  • 1 Diana Ross & the Supremes with The Temptations.




関連項目


  • R&B


脚注





  1. ^ http://www.allmusic.com/artist/the-supremes-mn0000477875










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